イトーヨーカドー弘前店、2024年9月29日閉店-ロピア核の後継施設は10月31日から順次開業

青森県弘前市のJR弘前駅近くにあるセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドー弘前店」が2024年9月29日をもって閉店する。

地場大手バス事業者系施設「弘南ビル」の核として開店

イトーヨーカドー弘前店は、弘南バス本社跡地に建設された「弘南ビル」の核店舗として1976年10月に開店。建物は地上8階地下1階建で敷地面積は約13,350㎡、売場面積は20,886㎡。2024年現在はイトーヨーカ堂が所有する。
同店は開業以来、弘南バスの主力営業拠点「弘前バスターミナル(旧・弘南ビルバスターミナル)」を併設しており、1995年3月の増床リニューアル後は、市内中心部で最大の売場面積を有する大型複合商業施設として営業している。
イトーヨーカドー弘前店。

2020年11月に新装、客層の若返りを図ったが

イトーヨーカドー弘前店は2020年11月に大規模リニューアルを実施。東北初のライフスタイルストア「無印良品」冷凍食品取扱店舗や弘前初となるセブン&アイHD系専門店「ロフト」「アカチャンホンポ」を導入するなど、客層の若返りを図った。
一方、ヨーカドーの親会社であるセブン&アイHDは、投資ファンドによる総合スーパー事業の分離要求を背景に、2023年3月に店舗削減(2026年2月期までに33店舗閉店)と衣料品撤退の方針を発表、同年9月に「首都圏へのフォーカス加速」の方針を発表していた。一環として、2024年2月にロピアを展開する「OICグループ」と事業承継等に関する契約を締結し、弘前店を含む北海道・東北・甲信越地方店舗の大部分をOICグループに譲渡する方針を示していた。

新施設は10月31日より段階的に開業

イトーヨーカドー弘前店の後継となる「(仮称)ロピア弘前店」のうち、一部専門店は2024年10月31日に先行開業、ロピア直営食品売場は2024年冬を目処に開店する予定。
イトーヨーカドーFC店舗のロフトを含め、新施設への専門店の再出店は2024年5月現時点において未定となっている。

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