神奈川県横浜市港南区大久保に、「G-7ホールディングス(G-7HD)」傘下の「99イチバ」が運営する都市型食品スーパー「miniピアゴ横浜大久保3丁目店」が2020年9月3日午前10時に開店した。
miniピアゴ横浜大久保3丁目店。
miniピアゴ、ひさびさの新規出店
miniピアゴ横浜大久保3丁目店はローソン横浜大久保店(2018年閉店)跡に出店するもので、売場面積は149.6㎡。同店の開店により同社店舗は73店舗、神奈川県内店舗は14店舗となる。
miniピアゴが掲げる「一番近くて便利な美味しいがあるお店」というコンセプトのもと、約4,000品目を取扱う。
青果売場では横浜市場で仕入れした旬のフルーツ・産直野菜やカットサラダ・カット野菜、精肉売場ではプロセスセンター加工商品や鎌倉ハム、鮮魚売場では魚惣菜や小田原加工の塩干物など展開。
日配品や冷凍・加工食品売場では「個食・簡便・健康」をテーマに健康配慮商品など展開、ご当地カレーや名店のカレーなどレトルトカレーを拡充するとしている。
見た目はほぼ今まで通りの「miniピアゴ」だが
99イチバは、2006年1月にユニーグループ(当時)出資の99円均一ショップ運営会社として創業。ユニーの完全子会社となった2012年2月からは、既存均一ショップを転換する形で、小商圏対応ミニスーパー業態「miniピアゴ」を出店開始した。
ユニーグループ時代のminiピアゴ。
miniピアゴは、ユニーのPB商品「StyleONE(スタイルワン)」に加え、サークルKサンクスの店内調理惣菜「ごちそうデリカ」を導入するなど、競合ミニスーパー各社との差別化を目指したが、2016年9月のユニー・ファミマ経営統合、2019年1月のドンキ傘下入りもあり新規出店が停滞、2020年2月時点での店舗数はわずか73店舗(東京都・神奈川県)に留まっていた。
そのため、当時の親会社であったPPIHグループが2020年2月に発表した新中長期経営計画(Passion2030)の一環として、同年4月にユニーが保有する99イチバ株の80%をG-7HDに売却、2022年4月までに残る全株をG-7HDに売却する方針が決まっていた。
miniピアゴはファミマとのコラボ店舗も展開していた。
miniピアゴは2022年のG-7HDによる全株式取得までに屋号の消滅が見込まれているが、G-7HD傘下入り後初の新規出店となる横浜大久保3丁目店では外壁の「G-7グループ」の看板を除けば、従来のminiピアゴと変わらない店舗となった。
G-7ホールディングス(G-7 グループ)は1975年10月に創業。神戸物産が展開する食品ディスカウント「業務スーパー」FC店舗、自動車用品専門店「オートバックス」FC店舗などを運営する。
そのため、miniピアゴの生鮮3品は産直野菜の取扱いなどに強みを持つG-7HDのノウハウが活かさることになるとみられる。現状ではユニー時代とあまり変わらない店舗となっているものの、今後はG-7HD唯一の都市型食品スーパー業態として緩やかに変化していく可能性もあろう。
miniピアゴ横浜大久保3丁目店
住所:神奈川県横浜市港南区大久保 3-30-1
営業時間:24時間営業