カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

パルテノン多摩、2020年4月から長期休館-改修工事で約2年間

東京都多摩市と公益財団法人多摩市文化振興財団が運営する大型複合文化施設「パルテノン多摩」が、大規模改修のため2020年4月1日から約2年間休館する。

パルテノン多摩。

多摩センターのシンボル、長期休館へ

パルテノン多摩は多摩センター駅前に1987年10月に開業。
多摩センターのシンボル的存在であり、様々なアーティストやオーケストラなどの公演、また市民活動の場としても定着していたが、開館から築30年が経過しており、老朽化が見られたうえにバリアフリー化が進んでおらず、時代に合わなくなっていた。
そのため、多摩市により近く大規模改修される方針が発表されていた。

バリアフリー化に-大ホールは現在より見やすく

今回の改修は、全館のバリアフリー化、照明装置やトイレの改修などに加えてエレベータの増設、天井を東日本大震災後に制定された基準にあったものに交換するなどかなり大規模なものとなる。
このほか、大ホールでは床のかさ上げ、張り出し舞台の設置などをおこなうため、2018年末から工事が始まっている。改修により柱の配置、席幅なども変更されるため、現在よりも舞台が見やすくなるという。
総事業費は約80億円を見込んでいる。

改修スケジュール。

改修工事は、2022年2月の完成を見込んでおり、同年3月にプレオープン、7月にグランドオープンする計画となっている。
(写真:多摩市ウェブサイトより)

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フレスポ富沢、2019年7月11日開業-アクロスプラザ富沢西向かいに

宮城県仙台市太白区に大和リースのショッピングセンター「フレスポ富沢」が2019年7月11日に開業する。
フレスポ富沢。

大和リースのショッピングセンター、富沢に開店

フレスポ富沢は仙台市が主導する「富沢駅西土地区画整理事業」の一環として建設が進められてきたもので、建物は平屋建5棟、敷地面積は約14,632㎡、延床面積は約3,583㎡。大和リースが運営する複合商業施設としては仙台市内7施設目となる。
同施設は大型衣料品店「ファッションセンターしまむら」、ドラッグストア「ツルハドラッグ」、靴量販店「ABCマート」、100円ショップ「ダイソー」を核に、「眼鏡市場」、託児機能付オフィス「ママスクエア」など10店舗が7月11日に出店、雲の上カンパニーが運営する仙台発のラーメン・中華そば専門店「伊藤商店」が8月上旬に出店、先行オープンした店舗と合わせて最終的に14店舗が開店する計画となっている。
フロアマップ。

発展著しい富沢、2018年にはアクロスプラザも開業

フレスポ富沢の正面では2018年1月に、同じく大和ハウスグループの大和情報サービスが運営する「アクロスプラザ富沢西」が開業しており、食品スーパー「ヨークベニマル」、百貨店ギフトサロン「三越富沢」、トップカルチャーの複合書店「蔦屋書店」が出店していることから、フレスポは一部を除きアクロスプラザに欠落していた専門店(低価格衣料品店、靴量販店など)を補完する役割を持つ施設となる。
大和リースは「大和ハウスグループ全体で地域の利便性を向上させ、地域の方々の日常に寄り添う施設を目指す」とコメントしており、食品スーパーや飲食店、ビジネスホテルの進出が相次ぐ富沢エリアのさらなる求心力向上が予想される。

フレスポ富沢

住所:宮城県仙台市太白区富田字京ノ北54-1(20B-51L)
営業時間:9:00~22:00(ツルハドラッグ)

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アークスグループ、イトーチェーンを2019年9月に子会社化-東北の店舗網強化へ

流通大手「アークス」(北海道札幌市中央区)は、宮城県地盤の食品スーパー「伊藤チェーン」(イトーチェーン、宮城県柴田町)との株式交換による経営統合を2019年7月5日に締結した。
今回の株式交換契約締結に伴い、アークスは伊藤チェーンの創業家5名から全株式を取得、9月1日に完全子会社化する。

イトーチェーン柴田店(公式サイトより)。

アークス、宮城の地場有力食品スーパーを買収

アークスは1961年10月に「ダイマルスーパー」(大丸スーパー)として北海道札幌市で創業。1989年3月の「丸友産業」(金市舘)との経営統合により「ラルズ」に社名変更、2002年11月の「福原」との経営統合に伴う「アークスグループ」発足により現社名に変更、純粋持株会社に移行した。
2019年2月時点では、北海道・東北地方で総合スーパー「ラルズプラザ」「東光ストア」(旧札幌東急ストア)、食品スーパー「スーパーアークス」「ラルズマート」「ビッグハウス」など334店舗を展開する。
2018年12月には「新日本スーパーマーケット同盟」を東海地方地盤の「バローHD」、西日本地盤の「リテールパートナーズ」と設立、流通再編の新たな核として注目されている。
アークス。

伊藤チェーンは1975年8月に宮城県仙台市の中田青空市場で創業。2008年6月からは「ホームセンタームサシ」への食品館業態店舗を出店開始、2011年9月にはアークスグループも加盟する共同仕入機構「CGCグループ」に加盟、2013年からは東北初となる高級スーパー「北野エース」の新業態「フーズブティック」を導入、2015年7月には東日本大震災より甚大な被害を受けた岩沼市による高台集団移転の商業核として新業態「フーズガーデン玉浦食彩館」を開店、2019年3月には宮城県内のスーパーとしては初となるスマホ決済「PayPay」を導入するなど、意欲的な事業展開を進めている。
2019年7月現在、同社は宮城県内に「食品館イトー」「イトーチェーン」など9店舗展開している。

アークスグループ、手薄な宮城県内での店舗網を強化

アークスグループは2011年10月に青森地盤の「ユニバース」と経営統合して以来、岩手地盤の「ジョイス」「ベルプラス」を相次ぎ買収するなど、東北への出店攻勢を強めていたが、2017年2月の「ジョイス仙台松森店」閉店に伴い宮城県内から食品スーパー業態の店舗を全面撤退したことで、アークスグループが宮城県内で運営する店舗は2019年7月現在、食品ディスカウント業態の「ビッグハウス」7店舗のみとなっていた。
アークスの地盤となる北海道では過疎化が深刻であり、同社の店舗でも中心市街地の店舗の閉店や老朽店舗のスクラップ&ビルドが続いている。今回の買収により、買収店舗を足掛かりとしたさらなる「アークス店舗網の南下」もありうるであろう。JOISizumi
2017年に閉店したジョイス仙台松森店。

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韓国マート協会、2019年7月5日に「日本製品の全撤去」要請-韓国のスーパーマーケット協会

韓国の多くのスーパーマーケットが加盟するスーパーマーケット協会「社団法人韓国マート協会」(한국마트협회、ソウル市恩平区)は、7月5日に記者会見を開き、加盟店に日本製品の販売を中止するように要請。
それを受け、加盟するスーパーでは日本製品の撤去がおこなわれている。
(翻訳摘要:한국마트협회 日本 제품 판매 중단)

韓国のスーパー協会加盟店、日本製品全撤去へ

韓国マート協会は韓国にある約4000店もの中小スーパーが加盟する韓国内大手のスーパーマーケット協会(業界団体)。個人経営や市場などに出店する中小スーパーも多く加盟しており、クレジットカードの手数料引下げ運動などをおこなっている。
同団体の発表と韓国紙によると、韓国マート協会は7月5日に旧ソウル日本大使館跡地前で韓国行商人総連合会らとともに記者会見を開催。同協会の洪理事が、日本製品のロゴを踏みながら全加盟店に日本製品を撤去するように呼びかけたという。

韓国マート協会などによる記者会見。

協会側の要請により、韓国の多くのスーパーでは日本製品の撤去が進んでいるという。
(写真は韓国マート協会のリリースより)

外部リンク:사단법인 한국마트협회

イトーヨーカドー丸大新潟店、2019年7月12日リニューアル-家電量販店も出店

新潟県新潟市中央区の総合スーパー「イトーヨーカドー丸大新潟店」が2019年7月12日午前9時にリニューアルオープンする。
イトーヨーカドー丸大新潟店。

新潟唯一のヨーカドー、食品と家電を中心にリニューアル

イトーヨーカドー丸大新潟店は1960年7月に、長岡地盤の「丸大」が運営する百貨店「丸大新潟店」として開業。1977年11月にイトーヨーカドーと業務提携を締結し、1978年3月に現店舗が開業、1991年6月に現在の店舗名となった。
建物は地上8階地下1階建で、売場面積は約10,300㎡。
2019年6月時点では、手芸用品店「クラフトパーク」、100円ショップ「ダイソー」、眼鏡店「和真メガネ」、新潟名物元祖イタリアン専門店「みかづき」など14の専門店が出店する。
今回の改装を機に1999年8月以来、約19年ぶりとなる直営食品売場(地上1階・地下1階)の増床リニューアルを実施。弁当売場と地酒コーナーを改装前の約2倍に拡大、簡便即食ニーズに対応した惣菜の提供や青果・鮮魚売場と連携した商品開発、地酒の取扱品目拡充(改装後350品目)などを進める。その他、ゲームセンター「プレイランド」やタピオカカフェ「TEAVA」も出店する。
また、今回の改装を記念して、7月13日には「クレヨンしんちゃん」が来店するほか、9月1日までイトーヨーカドー春日部店限定の「サトーココノカドーグッズ」を販売する。

ノジマが新規出店-古町・本町エリアに大手家電店復活

今回の改装に先駆けて、イトーヨーカドー丸大新潟店では5階フロアに家電量販店「ノジマ」を6月29日に導入した。
ノジマはかつて、新潟地盤の家電量販店「真電」の買収により、万代エリアで「真電新潟本店」を営業していたが、イオン新潟南ショッピングセンター(現・イオンモール新潟南)への事実上の移転に伴い、2007年7月をもって閉店していた。ノジマ真電の閉店後「石丸電気新潟店」が経営悪化に伴い2008年9月をもって閉店したことで、古町エリアには大手家電量販店が消滅。南に2kmほどの距離にある新潟駅ビルの「ビックカメラ」及び駅前万代口「ヨドバシカメラ」の2店舗が最寄りとなっていた。
今回のノジマイトーヨーカドー丸大新潟店開店により、同社は約12年ぶりに新潟市中心部へ再進出することとなった。

本町食品センターも8月閉店-改装は久々の明るい話題

新潟市を代表する繁華街として知られた古町・本町エリアでは1990年代以降は大型店の閉店が相次いでおり、とくに2010年6月に百貨店「大和新潟店」が閉店して以降は、同年9月に「新潟WITH」(旧・新潟イチムラ)、2016年1月にファッションビル「ラフォーレ原宿・新潟」(NEXT21)が相次ぎ閉店、2019年8月には本町市場の集客の要である「本町食品センター」が、2020年3月には「新潟三越」が閉店を予定している。
こうした大型店閉鎖の動きに対応して、2017年8月にはラフォーレ跡に新潟市中央区役所が移転、2018年2月に大和跡地で整備が進められる再開発ビル「古町ルフル」の着工、2020年3月の新潟三越閉店後進められる地場不動産会社による三越跡の購入、再活用といったプロジェクトも構想段階にあるが、ラフォーレ跡の商業床はコンビニ、医療機関、サービス系店舗のみ、古町ルフルの商業床も全12フロアのうち低層2フロアのみ、新潟三越跡地の再生も詳細が発表されておらず、空洞化に歯止めがかからない現状がある。
イトーヨーカドーは2018年8月に「イトーヨーカドー丸大柏崎店」を閉店、2019年2月に「イトーヨーカドー丸大長岡店」を閉店、同年5月に「イトーヨーカドー直江津店」を閉店しており、県内最古の店舗である新潟店の去就に注目が集まっていた。
新潟三越閉店後、エリア唯一の大型店となるイトーヨーカドー丸大新潟店が今回実施した全面リニューアルはひさびさの明るい話題となった。

関連記事:イトーヨーカドー直江津店、2019年5月12日閉店-新たなテナントを誘致へ
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DON DON DONKI ミラプレイス2店、2019年7月12日開店-ドンキ、香港初はアダストリア旗艦店跡

香港・尖沙咀の港鉄(MTR)荃湾線尖沙咀駅前に、ドン・キホーテの「DON DON DONKI ミラプレイス2店」が2019年7月12日午前10時(香港時間)に開店する。
(24小時營業的驚安之殿堂「DonDonDonki/唐吉訶德」Mira Place2店、2019年7月12日開幕。)

miraplace.

尖沙咀駅前の大型ショッピングセンター

ドンキが出店する「美麗華廣場」(ミラプレイス、miraplace)は1996年に香港の大手不動産ディベロッパー「恒基兆業地産」(Henderson Land Development)傘下の「美麗華酒店企業」(Miramar Hotel and Investment)が運営を行う複合商業施設として開業。隣接地には重慶マンションが立地、近くには香港そごう尖沙咀店がある。

ミラプレイス。

2019年現在は、英国資本のカフェ併設高級スーパー「Marks & Spencer Food」、カジュアルファッションブランド「American Eagle Outfitters」「Superdry極度乾燥(しなさい)」のほか、日本発のブランドとして雑貨店「無印良品」、マッシュHDのレディスファッションブランド「SNIDEL」「Lily Brown」「gelato pique」、サンエー・インターナショナルの「JILLSTUART」小樽発のスイーツ専門店「小樽洋菓子舗ルタオ」など約150の専門店が出店する。

コレクトポイント跡にドンキの「DON DON DONKI」出店

DON DON DONKI ミラプレイス2店は複合商業施設「ミラプレイス2」(地上18階地下3階建、6~18階はホテル)の地下1階に出店、売場面積は約1,420㎡。パンパシフィックインターナショナルHD(PPIH)グループの「パン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)」が運営を行う。
地下1階には2012年10月から「LOWRYS FARM」「GLOBAL WORK」「niko and…」を手掛けるアダストリア(旧・ポイント)の香港旗艦店「collect point Mira Mall」(売場面積約2,043㎡)が営業していたが、ドンキの新規出店に伴い閉店していた。

DON DON DONKI miraplace2.

DON DON DONKIは、コンセプトに「ジャパンブランド・スペシャリティストア」を掲げ、ミラプレイス2店では生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)をフルラインで展開するほか、シンガポールやタイの既存店でも幅広い客層から支持を集める「焼き芋」や日本の物産品、化粧品やバラエティ雑貨を販売する。
PPIHグループは「国際競争力を持った新たな流通を創造し、環太平洋地域における店舗開発を着実に進めるとともに、日本の農産品などをお求めやすい価格で提供することで、日本国外におけるジャパンブランド商品のさらなる認知向上と消費拡大に寄与してまいります。」とコメントしており、今後も東南アジアを中心に日本ブランドの商品を低価格で幅広く品揃えする「DON DON DONKI」のさらなる拡大が予想される。

DON DON DONKI ミラプレイス2店

住所:B1 floor,Mira Place2,118-130 Nathan Road,Tsim Sha Tsui,Kowloon HongKong 
地址:香港九龍尖沙咀彌敦道118-130 Mira Place2 B1
営業時間:24時間営業

関連記事:ドンキモールトンロー、2019年2月22日開業-ドンキ、タイ初出店は日系店舗中心の商業施設に
関連記事:ドン・キホーテ、シンガポールに出店-東南アジア1号店
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中三弘前店マチナカラック、2019年8月開業-上層階を「アウトレットモール」化、地方百貨店の新モデルに

青森県弘前市の百貨店「中三弘前店」が全面改装し、2019年8月下旬に上層階をアウトレットモール「マチナカラック(MACHINAKA RACK)」として運営開始する。
追記:8月30日開業となる。新しい記事・テナント一覧
p1040572中三弘前店。

弘前市中心部で57年営業を続ける百貨店

中三弘前店は1962年11月に開業。現在の建物は1968年4月に新築、1995年に増築・全面リニューアルした。建物は地上8階、地下1階建てで売場面積は20,434㎡。
中三は郊外店との競争に加えて東日本大震災の影響で起きた中三盛岡店爆発事故後の2011年4月に一度経営破綻、日本百貨店協会から離脱しており、弘前駅東側にある郊外型百貨店「さくら野百貨店弘前店」に比べて品揃え面を含めても劣勢であった。
なお、中三弘前店は2019年7月開始のアニメ「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」の舞台となっている。

9フロアのうち3層をアウトレットモール化

中三弘前店のうち、アウトレットモール「マチナカラック」に転換するのは4階、5階、7階。モール内の出店テナントは約50店を見込む(テナントは下記参照)。
これらの階で展開されていた家庭用品、子供服などは百貨店として営業を続ける3階より下層階に縮小移転。この下層階にも新規テナントを導入する。
6階のジュンク堂書店、8階のスペースアストロ(ホール)についてはそのまま営業を継続する。

マチナカラック・イメージ(公式サイトより)。

アウトレットモールにはファッションを中心にアウトドア、スポーツなど県内初出店ブランドが多数出店する計画であり、注目される。

マチナカラック・イメージ(公式サイトより)。

中三、百貨店は「弘前店」のみに-活性化急務

中三は4月に青森本店を老朽化のために閉店(現在はギフトサロン出店、再開発ビル完成後、下層階に縮小・再出店予定)しており、現在は弘前店が唯一の大型店となっている。そのため、同店の活性化は急務であるといえる。

旧・中三青森店。

地方都市中心部へのアウトレットモール進出は全国的に見ても非常に珍しく、新しい地方百貨店の広域集客モデルとなるかが注目される。

マチナカラックの主な出店テナント(一部)
  • HUMAN WOMAN
  • UGG
  • BOSCH
  • MOUSSY
  • SLY
  • JILL STUART
  • John masters organics
  • NATURAL BEAUTY
  • RODEO CROWNS
  • nano・universe

そのほか、全約50テナントを予定。

館内構成(概要)
スペースアストロ(ホール)
アウトレット「マチナカラック」(当面改装のため閉鎖)
ジュンク堂書店・丸善
アウトレット「マチナカラック」
アウトレット「マチナカラック」
婦人服・呉服
婦人服・紳士服・制服・家庭雑貨・タオル・寝具
化粧品・婦人服・婦人雑貨・案内所・カプリチョーザ
食品・フードコート

 

中三弘前店 マチナカラック

住所:弘前市土手町49-1
営業時間:10時~19時(予定)
:地階・1階は20時まで営業

関連記事:中三青森本店、2019年4月30日閉店-再開発ビル下層階に再出店を検討
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マザウェイズ、2019年6月30日自己破産-急成長遂げた大手子供服店、7月中に全店閉店

大手子供服専門店「マザウェイズ」(motherways)が2019年6月30日の自己破産申請に伴い、7月2日より閉店セールを開始している。
閉店セール中のmotherways。(大阪市浪速区)

急速に規模拡大した大手子供服チェーン、突然の自己破産

マザウェイズを運営する「マザウェイズ・ジャパン」は1991年11月設立。同社は100%自社企画商品によるSPA(製造小売)型事業モデルを採用し、0歳~11歳を対象とした中心価格帯1,990円の低価格子供服・ベビー服、雑貨などを展開、10年間で店舗数を3倍超となる99店舗(2019年6月末時点)に拡大するなど、ショッピングセンターの有力テナントとして急成長を遂げていた。
今回の自己破産に伴い7月2日より全店舗で全商品を60%OFFとする閉店セールを実施しているが、23店舗では「人員の確保等の諸事情」を理由に7月6日までに休業を開始するとしており、現在営業継続中の店舗でも商品がなくなり次第休業するものと思われる。
7月2日をもって閉店したmotherways。(大阪府和泉市)

マザウェイズの休業店舗(23店舗→55店舗→71店舗)

和泉、甲子園など一部店舗では当初の計画を前倒し、休業を実施している。(7月4日更新)
(7月2日休業発表店舗:23店舗)
(7月3日休業発表店舗:55店舗)
(7月4日休業発表店舗:71店舗)

7月4日現在休業中の店舗
  • マザウェイズ川崎ルフロン店
  • マザウェイズ田無ASTA店
  • マザウェイズ光が丘IMA店
  • マザウェイズクロスガーデン多摩店
  • マザウェイズコピス吉祥寺店
  • マザウェイズららぽーと湘南平塚店
  • マザウェイズミスターマックス湘南藤沢店
  • マザウェイズイオンモール八千代緑が丘店
  • マザウェイズノースポートモール港北店
  • マザウェイズアリオ橋本店
  • マザウェイズ西武東戸塚店
  • マザウェイズトレッサ横浜店
  • マザウェイズSUNAMO南砂町店
  • マザウェイズイオンスタイル品川シーサイド店
  • マザウェイズモラージュ菖蒲店
  • マザウェイズ島忠ホームズ川崎大師店
  • マザウェイズイーアスつくば店
  • マザウェイズクルネ東久留米店
  • マザウェイズ大宮ステラタウン店
  • マザウェイズららぽーと横浜店
  • マザウェイズミオカリスト館上大岡店
  • マザウェイズ本厚木ミロード店
  • マザウェイズ青葉台東急スクエア店
  • マザウェイズ荻窪タウンセブン店
  • マザウェイズ池袋サンシャインシティ店
  • マザウェイズイオンモール土浦店
  • マザウェイズ町田東急ツインズ店
  • マザウェイズ京王リトナード永福町店
  • マザウェイズイオンタウン上里店
  • マザウェイズイオン大和店
  • マザウェイズフレル・ウィズ自由が丘店
  • マザウェイズアトレ大森店
  • マザウェイズユニモちはら台店
  • マザウェイズイオンタウン守谷店
  • マザウェイズひたちなかファッションクルーズ店
  • マザウェイズMARK IS みなとみらい店
  • マザウェイズマルイファミリー溝口店
  • マザウェイズららぽーと富士見店
  • マザウェイズ二子玉川ライス店
  • マザウェイズ武蔵小山店
  • マザウェイズららぽーと立川立飛店
  • マザウェイズイオンモール座間店
  • マザウェイズミーツ国分寺店
  • マザウェイズ浅草ROX店
  • マザウェイズララガーデン長町店
  • マザウェイズ泉パークタウン タピオ店
  • マザウェイズイオンモール富士宮店
  • マザウェイズ浜松駅前ビル
  • マザウェイズメイワン店
  • マザウェイズモレラ岐阜店
  • マザウェイズMARK IS 静岡店
  • マザウェイズイオンモール名古屋茶屋店
  • マザウェイズイオンモール常滑店
  • マザウェイズみのおキューズモール店
  • マザウェイズイオンモール鶴見緑地店
  • マザウェイズイオンモール大阪ドームシティ店
  • マザウェイズイオンモール奈良登美ヶ丘店
  • マザウェイズくずはモール店
  • マザウェイズららぽーと和泉店
  • マザウェイズイオンモール堺鉄砲町店
  • マザウェイズあまがさきキューズモール店
  • マザウェイズピオレ姫路店
  • マザウェイズイオンモール茨木店
  • マザウェイズららぽーと甲子園店
  • マザウェイズならファミリー店
  • マザウェイズイオンモール津南店
  • マザウェイズなんばパークス店
  • マザウェイズゆめタウン博多店
  • マザウェイズMARK IS 福岡ももち店
  • マザウェイズアクロスモール新鎌ヶ谷店
  • マザウェイズららぽーとTOKYO-BAY店
  • マザウェイズ

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文教堂グループHD、私的整理を2019年6月28日開始-事業再生ADR申請で上場・営業維持めざす

大手書店グループ「文教堂グループホールディングス」(神奈川県川崎市高津区、以下文教堂グループHD)が、2019年6月28日に事業再生ADR手続による私的整理を開始した。

文教堂の創業地・ノクティに出店する文教堂溝ノ口駅前店。

「日本最大のネット書店」など多角化進めたが

文教堂グループHDの中核企業「文教堂」は1949年12月に神奈川県川崎市の溝の口駅前で「島崎文教堂」として創業。1994年7月に株式上場した。
1999年8月に国内最大級(当時)となるインターネット書店「J-BOOK」を開設、2000年10月に北海道の大手書店「本の店岩本」、2002年9月に化粧品大手「ポーラ」傘下の「ブックストア談」を買収するなど、全国展開を本格化。2003年からは新業態「文教堂ホビー」(B’s Hobby)1号店を出店し、プラモデル・模型専門店に参入、2005年にはゲオと提携するなど、事業多角化を進めた。

文教堂ホビー。

「サブカル」を軸に再建図るも業績不振が深刻化

業界に先駆けて事業多角化を進めた文教堂であるが、ネット書店の台頭や同業他社との競争から経営不振の常態化が顕著にみられるようになった。
経営再建の一環として、2008年3月に純粋持株会社化を伴う機構改革を実施、2008年12月から2009年3月にかけて取次大手「トーハン」を中心に取引先を対象とした第三者割当増資を相次ぎ実施、さらに不採算店舗を閉鎖することで、経営安定化を図ったほか、2009年9月には大日本印刷(DNP)傘下の書店大手「ジュンク堂書店」(現・丸善ジュンク堂書店)が筆頭株主となり、DNP主導のインターネット書店「honto」への参画や丸善ジュンク堂及び緊密な関係にある喜久屋書店への「文教堂ホビー」出店を進めるなど、事業の合理化を目指した。
なお、2016年10月の丸善ジュンク堂書店による取次大手「日本出版販売」(以下、日販)への全株式譲渡により、現在は日販が筆頭株主となっている。

文教堂と丸善ジュンク堂書店が共同出店する「コングロM」。

2011年には、次世代の主力業態としてアニメ・コミック専門店「アニメガ」を、さらに、ホビー業態との複合店舗「文教堂JOY」を立ち上げ、大都市圏を中心に展開を進めた。
また、2014年11月には関西地盤の中堅書店「キャップ書店」8店舗を取得、既存店舗のリニューアルを進めるなど事業再構築を目指した。

文教堂アニメガ。

しかし、2013年8月期以降は再び赤字が常態化(2017年8月期除く)。
2018年8月期には約2億3000万円の債務超過、東京証券取引所による上場廃止に係る猶予期間入りの指定を受けていた。

営業継続・上場維持する方針

文教堂グループHDは債務超過解消に向けて様々な経営改善策を実施していたが、2019年8月末までに債務超過解消が困難であることから私的整理の一種である事業再生ADRの申請に至ったという。
今後は既存店の営業を継続しながら上場廃止回避に向けた経営再建を目指すとしている。

外部リンク:TSUTAYA、旭屋書店グループを子会社化-2019年4月に
関連記事:天牛堺書店、2019年1月27日全店閉店-1月28日に破産申請

トキハ別府店、2019年9月6日全館リニューアル-「攻め」の経営で新時代の地方百貨店像描く

大分県別府市の百貨店「トキハ別府店」が2019年9月までに全館リニューアルする。

新規出店するテナント一覧はこちらの記事を参照

15億円で全館改装-21時閉店、劇場・足湯・オブジェも

トキハ別府店は1988年10月に別府国際観光会館(ビーコンプラザに機能移転)、市立北小学校(京町に移転、現:中央小学校)、別府郵便局(新港町に移転、トキハ内に縮小して北浜郵便局として入居)を再開発した再開発ビルの百貨店棟に開業。建物は地上8階、地下1階建て。1998年に隣接する地下1階、地上13階建て(現:専門店棟・立体駐車場)のファッションビル「別府ショッピングプラザコスモピア」をトキハが約44億円で購入して統合された。それ以降、両館はトキハが所有する。
現在の売場面積は29,728㎡で、同規模の都市の地方百貨店では日本一の広さとなっている。

トキハ別府店。

今回の改装は屋上階、8階、6階以外のほぼ全館に及ぶもので、投資額は約15億円。主な改装内容は以下の通りとなる。

屋上・8階

改装なし。「展望デッキ」、「神社」、「フットサルコート」、「トキハ大分合同新聞文化教室」となっている。

7階

旧・催し場には福岡県の温泉施設「太平楽」が運営する「ぶらり劇場 別府」が開設される。この劇場では「温泉街の名物」とすべく主に1日2回の大衆演劇が実施される。
隣接するレストラン街はそのまま営業を継続する(一部はテナント募集中)。

7階・ぶらり劇場。

6階

オフィスフロア(改装なし)。
「リクルート」と「ジブラルタ生命」のオフィスが入居。

5階

ヨガスタジオ「ロイブ」が新規出店。このほか、スポーツクラブなどの誘致が進められている。
追記:当面は5階の一部を催し場とする。

5階・ロイブ。

4階

地階から100円ショップ・雑貨店「セリア」、「手芸のいとや」が、1階から「釘宮メガネ」がトキハとコラボして「トキハメガネサロン」として移転。ゲームセンター「ナムコ」も改装されるとみられる。
このほか、大手書店「リブロ」、紳士服「フタタ」は営業を継続する。大型の空き床(元・直営床)があるため、この他にもテナントが導入されると思われる。
追記:ナムコは増床され「別府あそびめぐり」と題した大型の屋内遊園地が併設される(喫茶サンジュリア跡など)。起きない遊園地の設置は約20年前に閉店した地階「ワンダープラネット」(サンリオと地元企業の合弁)以来。

4階・セリア。

3階

トキハの婦人服売場、制服売場と「モクモクカフェ」、「ABC-MART」、「ライトオン」、「カーブス」などは営業を継続。
空き床に1階から婦人雑貨、バッグなどが、地階から「ジュエルカフェ」が移設されて営業を開始している。

2階

4階から紳士服、紳士雑貨、スポーツウェア、リビング・家庭用品(旧5階)、寝具(旧5階)が、1階から旅行カバン、ヘルスサポート「トキメキ」、トキハ商品券カウンター、「コムサイズム」、「リフォームコーナー」が移設されるほか、「アメリカンホリック」「grove」など複数のアパレル専門店が出店。子供服「WARAWA」は同階移転する。直営床の大部分は6月末から仮営業を開始。専門店(コムサ含む)については9月上旬までに営業を開始する。なお、7月現在2階は「しまむら」などの看板・内装が残ったまま百貨店として営業しているため「一種異様な状況」となっている。

2階・WARAWAなど。内装はしまむらのまま。

1階

百貨店直営売場となる化粧品、土産品などや総合案内所に加えてドラッグストア「ココカラファイン」、コンビニエンスストア、大分交通バス切符売場などの専門店で構成される。ココカラファインは別府市初出店(かつてセガミ業態があったが約10年前に閉店)。「無印良品」、「スターバックスコーヒー」は1階で残留。この2店は以前よりも増床される予定。コムサ、釘宮メガネなど一部テナントは他階に移転する。
シンボルゾーンの「センターモール」はそのまま存続。
駅前通り大屋根下の「センタープラザ」は「トキハベップパーク」としてイベントの充実も図られる。外向きテナントの大分銀行、北浜郵便局、クリニックなども存続する。
追記:専門店棟に「zoff」が出店する。センタープラザは「トキハブルーテラス」に。

改装中のセンタープラザ。


スターバックスは増床予定。

トキハセンターモール
センターモール。

追記:1階には土産品・銘品売場「おんせん市場」を開設。BEAMSによる土産品売場「ベップニュースタンダード」や豊後高田市の豆菓子店「まめ秀」の売場も設けられる。

地階

食品売場とフードコート、催し場で構成される。食品スーパー「トキハインダストリー」も全面改装される。フードコートは約10年ぶりの復活で、別府らしい店舗構成となる計画だというが、具体的な店舗名については7月現在発表されていない。トキハ別府店(百貨店・専門店)の地階が全床「食関連」となったのは開業3年目であった1990年以来29年ぶりのこと。地階のシンボルゾーン「メトロプラザ」には温泉の足湯が設置される。源泉はかつて1階・専門店棟前にあった温泉の泉のものが利用されるとみられる。

地階・銘菓。ラウンド什器も存続。


地階・専門店。

追記:地階飲食街「湯けむり横丁」には以下の6店が出店。
連日21時まで営業する。

  • 六盛(別府冷麺)
  • レストラン東洋軒(鶏天など)
  • うどん政太郎(うどん)
  • 佐賀関食堂(海鮮丼など)
  • 果実の時間(フレッシュジュース・フルーツパフェ)
  • Bon Tea(タピオカミルクティー・チーズティーなど)

屋上階の「稲荷神社」「展望デッキ」、8階の「トキハ・大分合同新聞文化教室」「フットサルコート」、6階の「ジブラルタ生命」「リクルート」(オフィス)は改装されない。

屋上・フットサルコート。


屋上・神社。

なお、改装に合わせてシースルーエレベーターの停止階が「1階・2階・7階・8階」に改められている(7月現在)ほか、9月からは一部低層階の営業時間が10時~21時に改められる予定。実現すれば「九州一の長時間営業百貨店」となる。
追記:西館の地階・1階~4階が21時閉店となる予定。7階・8階は20時から22時半にかけて閉店。ローソンは24時間、そのほかは19時まで(例外あり)。

LED化など施設更新で「明るい店内」に

今回の改装に合わせて4階「ラグハウス(トキハの絨毯売場)」3階「オッジ」、2階「ファッションセンターしまむら」「アベイル」「シャンブル」、1階「セビアン」「アラミス化粧品」、地階「まるみや」「エッセンハウス」「菊家シャンテドール」「キヘイカフェ」など多くの店舗が退店している。
退店面積が大きいため、現在公開されていないテナントの出店も予想され、誘致に期待がかかる。
また、改装に合わせて全館で内装の刷新・館内照明のLED化など施設更新も進められており、明るくスッキリとした店内へと生まれ変わった。
追記:百貨店棟を「東館」、専門店街を「西館」に改める。
(西館=旧「別府ショッピングプラザ コスモピア専門店街」)

北浜交差点には「横断歩道」

このほか、店舗外では8月ごろ北浜交差点に横断歩道が設置される。
横断歩道が設置されるのは駅前通り側がトキハ=ろばた仁の間、国道側がトキハ=大分交通別府北浜バスセンターの間。北浜交差点は長年に亘って地下道しかなく、近年は旅行カートを持った旅行客が苦労して地下道を行き来する後継が多くみられるため、バリアフリー化を図ることとなった。

横断歩道設置工事が進む北浜交差点。

さらに、館内には9月21日から11月10日まで紙造形アーティストの関口光太郎氏による横幅25m×奥行き15m の大型オブジェが展示されるということで、こちらも注目される。
追記:5階の催し場に設置。
余談ではあるが、トキハ向かいには鉄輪温泉のドライブイン「べっぷ海鮮市場」によるタピオカティーなど台湾スイーツを主体とした飲食店舗の出店準備も進んでいる。

「コト消費」で観光客需要つかむトキハ

トキハの全館改装のキーワードが「コト消費」であることは言うまでもない。
トキハでは、劇場の開設に加えて土産品売場の移設拡大、ドラッグストアの導入、そして人気テナントである無印良品の拡大、イベントの増加などにより、外国人観光客の更なる取り込みを狙いたい考えだという。

ラグビーワールドカップのラッピングも。

新規出店するテナント一覧はこちらの記事を参照

主な退店テナント(2018年末~2019年8月)
  • ラグハウス(絨毯)
  • オッジ(婦人服)
  • モラビト ブラン・オースチンリード(婦人服)
  • ファッションセンターしまむら/アベイル/シャンブル
  • セビアン(宝飾)
  • アラミス(化粧品/紳士雑貨は販売継続)
  • まるみや(惣菜)
  • エッセンハウス(惣菜)
  • 菊家シャンテドール(洋菓子)
  • キヘイカフェ(喫茶)
全面改装となる主なテナント
  • セリア
  • 手芸のいとや
  • コムサイズム
  • 釘宮メガネ(業態転換)
  • ジュエルカフェ
  • WARAWA
  • 無印良品
  • スターバックスコーヒー
  • 資生堂
  • SK-II
  • 秀栄丸
  • 若竹園
  • 京屋本店
  • キーコーヒー
  • 銘菓コーナー
  • 一村一品ふるさとの味
  • トキハインダストリーフードキッチン
  • ベルボアーズ(リョーユーパン、業態転換)
トキハ別府店

住所:大分県別府市北浜二丁目9番1号
営業時間:10:00~21:00(9月から/西館地階-4階など)
東館の主な売場は19:00まで/ローソンは24時間
9月上旬までは10:00~19:00
7月28日~29日は10:00~20:00
一部飲食店の閉店時間は20:00から22:30(店舗による)

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