カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオン仙台一番町店、2020年11月25日開店-宮城県内初「レジゴー」導入、高級スーパー「明治屋」同居

宮城県仙台市青葉区の仙台市営地下鉄東西線青葉通一番町駅近くに、イオン東北の食品スーパー「イオン仙台一番町店」が2020年11月25日午前8時に開店する。

イオン仙台一番町店。

東北随一の繁華街「一番町」にイオンの新店舗

イオン仙台一番町店は日本生命仙台NSビル1階に出店するもので、売場面積は664㎡。イオン東北の宮城県内店舗としては28店舗目。
仙台一番町店では「イオン仙台宮町店」(11月11日開店)と同様、コンセプトに「まちで働く人に、まちで暮らす人にちょうどいいもの、今欲しいものが揃う店」を掲げ、水産売場では「お魚屋さんのお鮨」コーナーや単身世帯・二人世帯に最適な容量のお造り、畜産売場ではイオン直営牧場の「タスマニアビーフ」やお肉がメインの即食惣菜「おつまみオードブル」、惣菜売場では季節の野菜や地元・宮城の食材を使った「金華さばの味噌焼弁当」「7種具材の天丼」、焼き立てパンコーナーでは「ハンバーガー」「フィッシュバーガー」などの調理パンや「バタール」「ミックスピザ」を展開する。
また、イオンとしては宮城県内初となる「どこでもレジ レジゴー」を導入。従来のレジに加えて、店舗貸出スマホで買物客が商品をスキャン、専用端末機で支払いできるようにするなど、「ショートタイムショッピングサービス」「新しいお買物スタイル」を提案するとしている。

高級スーパー「明治屋」と同居する形に

日本生命仙台NSビル1階には長らく、高級食品スーパー「明治屋仙台一番町ストアー」が出店。明治屋直営店舗としては数少ない生鮮食品取扱いの大型店舗であったが、2020年9月24日に店舗改装工事を開始、10月1日に縮小リニューアルを実施していた。
イオン仙台一番町店の開店後も明治屋は営業を継続するため、ビル1階にイオンと明治屋が同居する形式となった。

イオン仙台一番町店

住所:宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号
営業時間:午前8時~午後10時(平日)
営業時間:午前9時~午後9時(土日・祝日)

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ハッピーロード大山商店街の再開発・東武大山駅高架化、2020年度中に着工へ

東京都板橋区の東武東上線(東上本線)大山駅前にあるアーケード商店街「ハッピーロード大山商店街」を再開発し、中央部に中野通りを延伸してその周辺にタワーマンションなどを建設する「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」計画の概要が2019年6月に発表され、さらに11月には大山駅附近の約1.6キロメートル区間の高架化計画案が東京都の都市計画審議会で可決された。
地域は再開発に向けて大きく動き出すことになる。

ハッピーロード大山商店街。

賑わう商店街として知られた大山商店街、再開発へ

ハッピーロード大山商店街は東武東上線大山駅前にある商店街で、23区では有数の人通りが多いアーケード商店街として知られる。
大山商店街では、かねてから中央部を分断するかたちで都市計画道路補助第 26 号線(都道420号線中野通り)の建設が計画されていた。「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」はこの中野通り周辺の0.7ヘクタールを再開発するもの。
現在、再開発エリア周辺にはマルハン、トモズ、ダイソー、スーパーみらべるなどが立地する。

再開発エリア周辺。

再開発組合は2019年6月7日に設立されており「住友不動産」、「フージャースコーポレーション」が参加する。

再開発エリア図。

タワーマンション2棟を核に商業施設を併設

再開発街区はA・B・C・Dの4街区に分けられる。
A・D街区には26階建てのタワーマンションが、B街区には8階建てのマンションが建設される。3棟のいずれも下層階が商業施設となる。また、C街区には3階建ての商業ビルが建設される。

再開発後イメージ。

A・D棟の間には幅員20メートルの都市計画道路補助第 26 号線(都道420号線中野通り)が通るかたちとなる。

低層部・商店街部分のイメージ。

大山駅は2030年度までに高架化へ-駅前広場も整備

また、2019年11月24日には東武東上線大山駅附近、約1.6キロメートルの高架化計画案が東京都の都市計画審議会で可決された。

大山駅。

これにより、東上線大山駅は2030年度までに高架化される。これにあわせて大山駅前エリアでは駅前広場などを造る再開発も計画されており、大山駅周辺の光景は大きく変わることとなる。
一方で、大山駅周辺では再開発に反対する動きも起きており、計画通りの竣工となるかは不透明な面もある。

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GU、韓国から2020年8月に完全撤退-ロッテと合弁、ユニクロも9店閉店

大手アパレルグループ「ファーストリテイリング」(山口市)傘下のファストファッションブランド「GU(ジーユー)」(山口市)は、2020年7月をもって韓国市場向けオンラインショップをサービス終了、8月に韓国国内全店舗を閉店した。

ロッテと提携し韓国事業拡大進めたファストリ

ファーストリテイリングは、2004年12月に韓国大手財閥「ロッテグループ」の小売事業中核会社「ロッテショッピング」(ソウル市中区)との合弁事業として現地法人「FRL Korea(エフアールエル・コリア)」(ソウル市松坡区)を設立。(出資比率はファストリ51%:ロッテ49%)
韓国現地法人は、2005年9月にユニクロ韓国1号店を「ロッテ百貨店永登浦店」「ロッテ百貨店仁川店」「ロッテマートワールド店」に3店舗同時出店。2018年9月にGU韓国1号店を「ロッテワールドモール」に出店するなど、ロッテ系商業施設を中心に多店舗化を推し進めたため、2020年4月30日時点での総店舗数は日本・中国大陸に次ぐ182店舗となっている(ユニクロ179店舗、GU3店舗)。

不振続いた韓国GU、わずか2年ほどで撤退

FRL Koreaは、2019年8月にGU韓国2号店をロッテグループの新店舗「ロッテモール水枝」(京畿道龍仁市水枝区)に、同年9月にはGU韓国3号店を京紡グループ(京城紡績)の超大型ショッピングモール「京紡タイムズスクエア」(ソウル市永登浦区)に出店するなど、ユニクロ同様の多店舗展開を目指したが、韓国では日本よりもネット通販での衣料品購入が多いといい「Eコマースを含めたビジネスネットワークの再構築の必要性や、新型コロナウイルス感染拡大の影響など先行きの不透明感」を理由に、韓国でのGU事業終了を決定したとしている。

GU 永登浦タイムズスクエア店

ユニクロも相次ぎ閉店-日本製品不買運動の影響も

ファストリ柳井正会長は、以前より韓国市場を「重要な市場」と評し、ユニクログローバル旗艦店の早期出店など重点投資を進めていた。しかし、2019年夏より韓国国内で日本製品不買運動が激化しており、2020年現在も日本商品の排斥運動は続いているため、同時期に店舗網の強化を打ち出したGUの売上に少なからず影響を与えたとみられる。
不買運動の影響はユニクロにも及んでおり、ユニクロは2020年8月中に韓国内の9店を閉店。閉鎖店のなかには旗艦店であるソウル市の江南店も含まれる。
FRL Koreaは、GUの韓国市場撤退後もユニクロの韓国市場向けオンラインショップを通じて一部商品の販売を継続するとしているが、2020年6月現在詳細は発表されていない。
ユニクロの店舗は2020年8月末には全韓で165店舗となる。

2020年8月まで閉店した韓国GUの店舗
  • GUロッテワールドモール店
  • GUロッテモール水枝店
  • GU永登浦タイムズスクエア店

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ローソン、中国で「プレハブ」「激セマ」新業態を2020年7月31日から展開-1号店はローソン南京玄武公園店

中華人民共和国江蘇省南京市に、ローソンとしては中国初となるプレハブ型狭小店舗「ローソン南京玄武公園店」(2店舗)が2020年7月31日に開店した。

ローソン南京玄武公園店。(小型コンビニ/微博より引用)

日系コンビニで初めて中国進出を果たしたローソン

ローソンは、1996年2月に上海市政府から招聘を受けて中国流通大手グループ「華聯集団(現・百聯集団)」との合弁会社「上海華聯羅森(上海ローソン)」を設立。同年7月に中国1号店を出店した。
ローソンは中国進出当初、上海市近郊に特化した店舗展開を行っていたが、2010年からは北京市・大連市・重慶市に現地子会社を設立、2014年からは江蘇省・浙江省で地場企業とのメガフランチャイズ契約を締結、2016年からは武漢市・合肥市でパートナー企業とのエリアライセンス契約を締結するなど、2020年までに3,000店舗体制を目指すべく出店エリアと店舗数の拡大を推し進めている。

標準店舗と比べ「1/10」の超小型コンビニ・売店型店舗に

ローソンのプレハブ型店舗2店舗は南京市玄武公園に出店するもので、店舗面積は標準店舗(約15坪)の1/10となる約1.5坪(約5㎡)。羅森(中国)投資(ローソン中国HD)によるとPanasonicの中国現地法人「松下電器(中国)」と共同開発したという。

ローソン南京玄武公園店(売店/微博より引用)

プレハブ型店舗は、店舗の移動や再設置が容易なプレハブ素材を活用することで、店舗建設期間を大幅に短縮、従来出店困難であった公園・建設現場・駐車場といった立地にも出店エリアを拡大可能、断熱材増加による熱伝導の抑制や遠隔監視により省エネルギー効果が期待できるとしており、2020年度中に10店舗以上のプレハブ店舗出店を目指すという。
日本では、駅の売店などでかなり狭いコンビニを見ることができ、こうしたノウハウも生かすことになると思われる。

日本の同規模の店舗(ファミマ)。

遅れを取る中国ローソン、狭小店で追い上げ目指す

ローソンは2004年に中国進出したセブンイレブンやファミリーマート、中国地場資本のコンビニとの競合もあり、長らく店舗網拡大に遅れを取っていたが、上記のメガフランチャイズ契約・エリアライセンス契約締結といった施策もあり、2017年2月には中国1000店舗を達成、2019年1月には中国2000店舗を達成するなど、急速な追い上げをみせている。
今後は新規出店が容易な「プレハブ型店舗」「狭小型店舗」でさらなる店舗網の拡充を図るものとみられる。

ローソン南京玄武公園店(2店舗)

住所:中華人民共和国江蘇省南京市玄武区 南京玄武公園
営業時間:16時間営業

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レナウン、消滅へ-2020年10月30日に民事裁定手続き廃止し「破産」に

2020年5月15日に民事再生法の適用を申請していたアパレル大手「レナウン」(本社:東京都江東区)が、10月30日に東京地裁より民事再生手続廃止決定を受けた。
これにより、同社は近く破産開始決定を受ける見通しで、118年の歴史に幕を下ろすことになる。

レナウン本社が入居する有明・TFTビル。

複数ブランドは他社が引き継ぎへ

レナウンの主要ブランドのうち、小泉グループの小泉アパレルが「SIMPLE LIFE(シンプルライフ)」「element of SIMPLE LIFE(エレメントオブシンプルライフ)」を、同じく小泉グループ傘下となっているオッジ・インターナショナルが「Aquascutum(アクアスキュータム)」と「D’URBAN(ダーバン)」、「STUDIOby D’URBAN(スタジオバイダーバン)」のブランドやブランドライセンス、一部店舗を引き継ぐことを発表しているほか、水甚が米国に本社を置く「Arnold Palmer(アーノルドパーマー)」(ただし店舗は全て閉店)のライセンスを引き継ぐことを発表している。

レナウンの沿革やこれまでの過程などは前記事を参照

レナウン、主要5ブランドを小泉グループに売却-2020年8月21日発表、ダーバンなど存続へ

 

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「大阪都構想」、2020年11月1日の住民投票で否決-政令指定都市「大阪市」存続に

大阪府大阪市を廃止し特別区4区への移行をめざす「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票における投票(通称:大阪都構想)」の賛否を問う住民投票が2020年11月1日午前7時に開始、午後8時に締め切られた。
政令指定都市としての大阪市が存続が決定することとなった。

大阪市、政令指定都市として存続

大阪市は1889年の市制町村制により発足。1956年9月の改正地方自治法施行にあわせて政令指定都市に移行、1989年の行政区再編により大阪市24区体制となった。
2015年5月には二重行政の解消を謳う「大阪維新の会」主導のもと、大阪市(人口約269万人)を廃止し特別区5区(人口約45万人)への移行をめざす大阪都構想の賛否を問う住民投票を実施が行われたが、約1万票差の反対多数で否決された。
大阪維新の会党本部。

2020年10月12日には大阪維新の会と公明党による連携のもと、2025年を目処に大阪市(人口約275万人)を廃止し特別区4区(北区・中央区・南区・淀川区/人口約60~75万人)への移行をめざす大阪都構想の賛否を問う住民投票が告示。大阪市内各地で賛成派・反対派によるイベントが行われた。
告示日の10月12日には市内各地でイベントが行われた。

11月1日に再び住民投票が行われることとなったが、前回の住民投票と同様に反対多数で否決。2023年4月を目処に大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長は政治家を引退する方針を示した。

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DON DON DONKI HarbourFront店、2020年10月30日開店-ドンキ、セントーサ島玄関口の「ハーバーフロントセンター」に出店

シンガポール共和国のMRTハーバーフロント駅に直結する大型商業施設「HarbourFront Centre(ハーバーフロントセンター)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の「DON DON DONKI HarbourFront店」が2020年10月30日午前10時(現地時間)に開店した。
Harbour Front Centre.

セントーサ島の玄関口に位置する大規模複合施設

現在のハーバーフロントセンターは、2003年の「ワールドトレードセンター」再開発にあわせて開業。建物は地上13階建、商業フロアは3階建、総賃貸可能面積は66,200㎡、総床面積は97,700 ㎡。シンガポールに本拠を構える大手不動産グループ「Mapletree(メープルツリー)」が管理運営する。
2020年11月現在は、アジア最大手のドラッグストア「ワトソンズ(Watsons)」やNY証券取引所上場の大手雑貨店「名創優品(MINISO)」、シンガポール地場大手日本食品・インテリア雑貨店「日本の家(JAPAN HOME)」、米国の靴ブランド「ハッシュパピー(Hush Puppies)」といった物販店舗に加え、ファストフード「マクドナルド」「モスバーガー」「ダンキンドーナツ」やカフェ「スターバックスコーヒー」といった飲食店舗、シンガポール大手銀行「DBS銀行」やコリアンスタイルの10分カット「kcuts」といったサービス系店舗が出店する。

フルラインの生鮮に加えて「トレンド商品」強化

DON DON DONKI HarbourFront店は、ハーバーフロントセンター3階に出店、直営売場面積は1,404㎡。PPIHグループ海外事業持株会社のパン・パシフィック・リテールマネジメント(シンガポール)が運営するもので、シンガポール8店舗目、MRT環状線(Circle Line)沿線初の店舗となる。
同店では、日本産の青果や店内調理の惣菜・握りたてのお寿司といったフルラインの生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を導入。トレンドに敏感な買物客を対象とした化粧品に加え、衣料品や日用消耗品、家電雑貨品、玩具、バラエティグッズなど幅広く展開するなど、「日本の食文化だけでなく、新商品の情報発信と「ワクワク・ドキドキ」するお買い物の楽しさを体現できる店舗づくり」を目指すとしている。

DON DON DONKI HarbourFront店

住所:1 Maritime Square, #03-23 to 38 HarbourFront Centre, Singapore 099253
営業時間:午前10時~午後11時

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コープみやざき北小路店、2020年10月31日開店-ダイエー延岡店跡地、20年ぶりスーパーに

宮崎県延岡市中心部の祇園町商店街近くの総合スーパー「ダイエーハイパーマート延岡店」跡地に、食品スーパー「コープみやざき北小路店」が2020年10月31日に開店した。

コープみやざき北小路店。

20年前に閉店した商店街のダイエー跡、ようやく再活用

コープみやざきが出店する場所にあった「ダイエーハイパーマート延岡店」は1995年11月に開業。しかし、すでに近隣の寿屋などがあったため僅か5年後の2000年10月に閉店した。

解体中のダイエ―延岡店と祇園町交差点。

建物は2008年に解体され、2010年に一部に宮崎銀行が出店したものの、大部分が永年更地となっていた。

城下町モチーフの黒い建物に

コープみやざき北小路店は2階建てで店舗面積は1,550㎡。土地は地元不動産会社「藤仲興産」が所有する。
コープみやざきとしては延岡市2店舗目。建物は城下町の中心商店街ということから、建物は隣接する宮崎銀行とともに黒がモチーフとなった。

中心部への出店。同じダイエー跡敷地内には宮銀も。

館内は1階が店舗、2階が駐車場となる。
1階は内装は白でまとめられた明るい雰囲気。おもに食品、日用品を販売。ベーカリーコーナーが設置されるほか、イートインスペース「くつろぎコーナー」が設けられている。

店内・インストアベーカリー。

また、中心部の店舗ということもあり、観光客向けの銘菓・銘品売場も設けられている。

店内「くつろぎスペース」と銘菓売場。

そのほか、テナントとしては銀行ATM、クリーニング店が出店する。
店舗前にはバスの待合所(祇園町バス停)も整備されており、車・公共交通ともに便利な、普段使いしやすいスーパーマーケットとなった。
(撮影:@k_shin01さん)

コープみやざき北小路店

住所:宮崎県延岡市北小路1番地12
営業時間:10時~20時

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イオンタウンふじみ野、2020年11月21日開業-日本無線跡、近隣のヨーカドー跡はヤオコー出店

埼玉県ふじみ野市の東武東上線上福岡駅近くに、イオンタウンの大型ショッピングセンター「イオンタウンふじみ野」が2020年11月21日午前9時に開業する。

イオンタウンふじみ野。

日本無線跡、約130店が出店

イオンタウンふじみ野は、ふじみ野市役所そばの日本無線埼玉工場跡地に建設されるもので、建物は地上3階建、総賃貸面積は35,254㎡。
SCコンセプトに「Well-being Community~地域の皆さまの暮らしを豊かにする『食・健・知・学・遊・体験』のコミュニティプレイス~」を、スローガンに「START▶WITH」を掲げる。
核店舗はイオンリテールの総合スーパー「イオンスタイルふじみ野」。同店では、店内に入店せずに商品を受け取れる「ドライブスルー形式」の専用レーン、専用ロッカーを導入する。
また、2階にはキッチン、レンタルスペース、ワークスペースなど多機能な施設を複合的に配置した、イオンタウン運営のまちのコミュニケーションスペース「cotokoto」が設けられる。

「cotokoto」フロア構成(リリースより)。

専門店としては、ヤスノの高級グロサリー「Food warehouse」、高級食パン「考えた人すごいわプラス」、うまい・うますぎるでお馴染みの埼玉銘菓「十万石まんじゅう」、家電量販店「ビックカメラ×コジマ」、イオングループの靴量販店「ASBee」、雑貨店「HIDE AND SEEK」、眼鏡店「メガネのパリミキ」、100円ショップ「ダイソー」、書籍・文房具店「くまざわ書店」、大型家具・インテリア専門店「マナベインテリアハーツ」、ハンバーガーチェーン「バーガーキング」、「サーティワンアイスクリーム」、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」、イオングループの子供向けアミューズメント施設「モーリーファンタジー」、人気絵本のコンテンツを体感できるあそびの広場「くまのがっこうあそびひろば」「太鼓の達人 おまけ横丁」を併設した「ナムコ」、「上福岡郵便局」など130店舗が出店。そのうち、埼玉県初出店は8店舗、ふじみ野市初出店は49店舗となる。
ビックカメラ×コジマには、ファミリー層が喜ぶ品揃えとしておもちゃ売場を導入するほか「学ぶ・作る・遊ぶ」をテーマとしたスペース「キッズパーク」も設置される。

イオンタウンふじみ野・ヒラマヤ杉広場。

別棟として立体駐車場が設置されており、駐車場台数は1,797台となる。また、店舗外に屋外テラス・イベントスペース「ヒマラヤ杉広場」を設ける。

モバイルオーダー機能「イオンタウンアプリ」初導入

イオンタウンふじみ野では、デジタル対応推進の一環として、イオンタウンで初となる専門店と合同の「イオンタウンアプリ」を導入する。
このアプリでは、館内の混雑状況の情報や各種クーポンを配信するほか、事前に専門店の商品を注文、決済できるモバイルオーダー機能を搭載している。

モバイルオーダーイメージ。

近隣のヨーカドー跡にはヤオコーが進出へ

イオンタウンふじみ野周辺では、イオンの進出を前にセブン&アイHDの大型総合スーパー「イトーヨーカドー上福岡東店」が2019年8月に閉店していた。
ヨーカドーの跡地では長谷工コーポレーション主導による再開発が行われており、同社の新築分譲マンションのほか、スーパーマーケット「ヤオコー」が進出する予定となっている。
(写真撮影:遥か彼方へさん)

イオンタウンふじみ野

住所:埼玉県ふじみ野市福岡2丁目1-6
営業時間:8時~23時(イオン)
専門店は10時~21時(飲食店含む)

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MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店、2020年11月13日開店-ナナイロ(ボンベルタ橘)の核店舗、専門店街は大半が空き床

宮崎県宮崎市のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系複合商業施設「宮崎ナナイロ」(旧・ボンベルタ橘)に、橘百貨店運営の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店」が2020年11月13日に開店する。

宮崎ナナイロ。

橘百貨店、地階と西館(本館)1~2階をドンキに

宮崎ナナイロは、2007年までイオンと資本業務提携関係にあった地場百貨店「ボンベルタ橘」を業態転換する形で開業するもので、建物は東館(本館)・西館の2館体制、ドンキとしては宮崎県内4店舗目で、同社の複合商業施設ブランド「ナナイロ」としては九州初となる。
MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店は、地下1階全フロアと西館1階2階に開店するもので、ドンキ直営の売場面積は7,178㎡。運営はPPIHの完全子会社となった「橘百貨店」が担う。

MEGAドンキ化で生鮮品復活-地産地消商品も

地下1階は「食品館」として、県内のドンキとしては初となる生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を展開。青果部門では「情熱みやざきブランド商品」のピーマン・きゅうりや県産品のミカン・イチゴ、精肉部門では「宮崎牛」など、地産地消をテーマに県産品を豊富に取扱うとしている。また、惣菜部門では、肉・魚・卵惣菜やお好み焼きなどの粉もの・ピザ・スイーツといった 6 つの専門店をテーマにオリジナル惣菜を販売する。
西館1階では、ドンキが得意とするコスメや家電、スマホパーツ・バラエティグッズを展開。西館2階では、アパレル用品やインテリアグッズなど、日々の暮らしに彩りを添える商品の提案を強化するとしている。直営売場では、ドンキならではのアミューズメント要素を取り入れた手書き POPを使用した空間演出を施すことで「お子さま連れのファミリー層やシニア層まで“家族みんなが楽しめる店舗”」を目指すという。

一部専門店は営業継続-大半が「空き店舗」に

宮崎ナナイロの西館には、1階に九州地場大手ネイルサロン「クリスタルネイル」、3階にゲームセンター「ドリームランド」が新規出店。東館には、6階にボンベルタ橘時代からの大型専門店として100円ショップ「ダイソー」(11月4日~12日まで臨時休業)が、東館7階8階には宮崎地盤のバス事業者「宮交ホールディングス(宮崎交通)」の本社やコワーキングスペース「ATOMica(アトミカ)」が引続き入居する。
その一方、宮崎ナナイロへの業態転換を機に、百貨店フロアの集客核としての役割を担ってきたワールド(TAKEO KIKUCHI、UNTITLED、INDIVI)やオンワード(any FAM・組曲KIDS)など百貨店・ファッションビル系アパレルブランドのうち、一部(UNTITLED、INDIVI、M’SGRACY)は宮崎山形屋やイオンモール宮崎に移転・統廃合。老舗個人商店が近隣ビルに移転したため、2館14フロア中半数超の8フロア(西館2~4階・東館1~5階)が空き床となった。

橘百貨店。

宮崎ナナイロでは、核店舗のドンキを除いてこれまでの「ナナイロ」が特徴とする大型パチンコ店(仙台・港山下を除く)や飲食店フロア(梅田を除く)といったアミューズメント性の高いテナント、施設の方向性にかかわるテナントの出店などは明らかとなっていない。
しかしながら、宮崎市中心部にはイオングループの食品スーパー「マックスバリュ橘通西店」(24時間営業)や地場高級食品スーパー「ラ・ディッシュ本店」(最長午前11時~翌午前3時)など、長時間営業を行うスーパーがわずかしか存在しなかったため、生活必需品からトレンド性の高い雑貨まで幅広く取扱うドンキのオープンにより、衣食住へのアクセシビリティがより高まるであろう。

宮崎ナナイロ(MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店)

住所:宮崎県宮崎市橘通西3丁目10番32号
営業時間:午前9時~翌午前2時

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