カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

洋服の青山、約160店を2021年度末までに閉店へ-全店の2割、新型コロナで収益悪化

紳士服チェーン国内最大手「洋服の青山」を展開する青山商事(本社:広島県福山市)は、全店舗の2割にあたる約160店舗を2021年度末までに閉店することを2020年11月11日に発表した。

洋服の青山天神総本店。(閉店済み)

青山、コロナで収益悪化-希望退職も

洋服の青山は1964年に広島県府中市で創業。紳士服チェーン最大手であり、1970年代からはロードサイド型店舗の展開も開始。2020年時点では店舗数は約800店舗で、全都道府県に出店しているほか、台湾と中国にも多くの店舗を持つ。

今回の大量閉店は新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化を理由とするもの。同社は当初約85店舗を閉鎖する計画だったが、さらに閉鎖店舗を増やすこととなった。閉店する業態はおもに「洋服の青山」だとしている。
このほか、同社は正社員の約1割にあたる約400人の希望退職を募集、役員報酬も減額するとしている。希望退職者の募集は同社初のことになるという。

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島忠、ニトリが子会社化へ-2020年11月中にもTOB開始

家具大手の「ニトリホールディングス」(北海道札幌市)が、ホームセンター大手の「島忠」(埼玉県さいたま市)を子会社化することで合意し、2020年11月中にも株式公開買い付け(TOB)を開始する。

島忠ホームズ。

島忠、ニトリの傘下に

島忠は1893年に家具製造「島村箪笥製造所」として創業。首都圏を中心に、関西地方にもホームセンターを展開している。
ニトリは1967年12月に札幌市北区で家具店「似鳥家具卸センター北支店」として創業。東アジア各国に約600店を展開する。

ニトリ本社。

島忠をめぐっては、ホームセンター業界最大手で大手ホームセンター「ホーマック」「カーマ」「ダイキ」などを傘下に持ち、イオンと資本業務提携している「DCMホールディングス」(東京都品川区)は、首都圏を中心に「島忠ホームズ」を展開する「島忠」(埼玉県さいたま市)に対しTOBを実施し、傘下に収める方針であることが2020年9月に判明した。

DCMの店舗(2020年9月開業のダイキ尾道店)。

しかし、ニトリはその直後に島忠よりも高い額を掲げ「お値段以上」でTOBをおこなう方針を発表。島忠はニトリの買収を受け入れることを決めたという。
2020年現在、島忠の展開地域は首都圏・関西が中心であるが、ニトリ傘下となることで今後は全国への事業拡大も予想される。
ホームセンター業界では経営統合の動きが続いており、2020年にはドンキグループであった「ドイト」を「コーナン」が買収したほか、「ムサシ」を展開する「アークランドサカモト」が「LIXILビバ」を買収する方針を発表している。

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ドン・キホーテ セブンパークアリオ柏店、2020年11月21日開店-ドンキが「アリオ」に初出店

千葉県柏市のセブン&アイHD系大型ショッピングセンター「セブンパークアリオ柏」2階に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウント新業態「ドン・キホーテ セブンパークアリオ柏店」が2020年11月21日午前10時に開店する。

ドン・キホーテセブンパークアリオ柏店。

ドンキのモール向け新業態コンセプト店舗

ドン・キホーテ セブンパークアリオ柏店は、2020年7月に閉店した生活雑貨店「maisonnette luxe(メゾネット リュクス)」跡に出店。売場面積は218㎡。
大型の複合商業施設内に新たな業態コンセプト店舗の誕生!」を掲げ、レディーストレンドを意識したコスメ・スキンケア用品・カラコン・香水などを拡充。有名キャラクターグッズの専門コーナーや驚安価格商品、500円ワンコインコーナーを展開するほか、店内各所にドンキ公式キャラクター「ドンペン」を配置、フォトスポットを設けるなど“ドンペンミュージアム”をめざす。

異例のセブン系商業施設「アリオ」にドンキ出店

PPIHグループは、2007年11月にイオン系の「イオンモール千葉ニュータウン」別棟に大型店(約2,186㎡)を出店、2018年10月には三井不動産系の「ららぽーと立川立飛」に「商業モールへの新型コンセプトのモデル店舗」(90㎡)を期間限定で出店(後に常設化)するなど、以前からグループ内外の商業施設に多種多様な形態のドンキを出店していた。
しかしながら、これまでセブン&アイHDが運営するモール「アリオ」や総合スーパー「イトーヨーカドー」内には出店したことがなく、今回の出店は異例のことであったといえる。今後もセブン&アイ系商業施設への出店がおこなわれることになるかどうかが注目される。
(撮影:文鉄・お札とコインの資料館

ドン・キホーテ セブンパークアリオ柏店

住所:千葉県柏市大島田1丁目6番地1
営業時間:午前10時~午後9時

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じゃんぼスクエア富田林、2020年11月13日建替リニューアル開業-西友跡、関西スーパー核のショッピングセンターに

大阪府富田林市の富田林駅近くにある賛栄商事のショッピングセンター「じゃんぼスクエア富田林」が、約2年間の建替リニューアル期間を経て、2020年11月12日午前9時にプレオープン、11月13日午前9時にグランドオープンする。
じゃんぼスクエア富田林(新店舗)。

富田林駅前を代表する大型店のひとつだった「じゃんぼ」

じゃんぼスクエア富田林は、1972年11月に「ジャンボスクエア富田林」として開業。建物は地上4階建。
開業当初は、西武セゾングループの総合スーパー「西友富田林店」を核とするショッピングセンターであったが、西友の撤退を機に賛栄商事直営食品スーパー「じゃんぼ食鮮館富田林店」と時間料金制アミューズメント施設「フジヤマランド」(レジャッパを経て2010年閉店)を核とする施設への大規模リニューアルを実施した。
じゃんぼスクエア富田林(旧店舗)。

じゃんぼスクエア富田林は、近隣の「ダイエー富田林店(現・コノミヤ)」とともに富田林駅前を代表する大型店であったが、建物の老朽化もあり2018年2月28日をもって閉店。
閉店にあわせて、2020年秋を目処に新施設「じゃんぼメディカルスクエア富田林(仮称)」として建替リニューアルを実施する方針を発表していた。

「関西スーパー」「Seria」の2店舗がオープン

じゃんぼスクエア富田林の新店舗は地上2階建、店舗面積は2,718㎡。
核店舗のH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)系食品スーパー「関西スーパー富田林駅前店」は1階に出店。売場面積は1,417㎡。同社店舗は65店舗体制、富田林市内は2店舗体制となる。
コンセプトに「「いつも暮らしの近くにいます!みんなの笑顔と『おいしさ』『楽しさ』に出会えるお店」を掲げ、徳島県の生産者直送野菜・果物コーナー「すきとく市」や地元農家直送野菜・果物コーナー「南河内の野菜」、サラダ・ドレッシングを幅広く取扱う「サラダステーション」、メニュー提案コーナー「キッチンスマイル」、インストアベーカリー「ブレッチェン」など、様々なコーナーを導入。
大型惣菜コーナー「デリカステーション」では、コンセプトに「毎日の食卓をお手伝い」を掲げ、鮮魚・精肉売場商品を店内調理した「お魚惣菜」「お肉惣菜」や健康志向の和惣菜を展開する。
デリカステーション。

関西スーパーに加え、物販店舗として100円ショップ「Seriaじゃんぼスクエア富田林店」が出店。
そのほか、ドラッグストアや調剤薬局、外科・内科・歯科・眼科といった医療関連施設の出店計画もあるが、2020年11月の現時点では物販2店舗を除き出店テナントは未定となっている。

じゃんぼスクエア富田林

住所:大阪府富田林市若松町一丁目5番15号
営業時間:午前9時~午後10時(関西スーパー)
営業時間:午前10時~午後8時(Seria)

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ツルヤ前橋南ショッピングパーク、2020年11月12日開業-長野の高級スーパー、関東初出店

群馬県前橋市公田町の高崎インターチェンジ近くに、ツルヤの大型ショッピングセンター「ツルヤ前橋南ショッピングパーク」が2020年11月12日午前9時に開業した。

ツルヤ前橋南ショッピングパーク。

高級スーパー「ツルヤ」、関東でも知名度高めていた

ツルヤは1892年に海産肥料商として創業、1950年に現法人を設立、1965年にスーパー1号店「ツルヤ小諸店」を開店させた。
同社は長らく長野県東信地区を中心とした地場食品スーパーとして店舗展開を行っていたが、日本有数の別荘地として知られる軽井沢への出店を機に、別荘ユーザーを始めとする県外観光客に知名度を拡大。高級路線の自社開発商品「ツルヤオリジナル」「ツルヤプレミアム」は、小諸市のふるさと納税返礼品にもなるなど、地域を代表する特産品のひとつとなっている。

ツルヤ、群馬県前橋市に関東初出店はたす

ツルヤ前橋南ショッピングパークの店舗面積は約4,900㎡。同社としては長野県外初出店、旗艦店として施設名に「ショッピングパーク」を冠した。

ツルヤ前橋南ショッピングパークの全景(リリースより)。

コンセプトに「人と自然にやさしいお買物広場」を掲げ、直営食品スーパー「ツルヤ前橋南店」を核に、別棟としてドラッグストア「マツモトキヨシ」や100円ショップ「ダイソー」といったテナントが出店する(一部は未開業)。

開店記念セールを実施

ツルヤ前橋南店では開店記念としてセールを実施するほか、11月12日には2,000円以上購入の買物客を対象に「ツルヤオリジナルエコバッグ」(先着6000個)を配布、12日から15日までの4日間はツルヤオリジナルキャラクター「シンちゃん」「サワちゃん」が小学生以下の買物客を対象に「パンチパルーン」(毎日先着1,000個)を配布した。
開店当日は多くの人が詰めかけ、午前中は入場制限がおこなわれた。エコバックは早々に配布終了となった。

ツルヤ、みどり市笠懸にも出店-群馬で多店舗化めざすか

ツルヤ前橋南ショッピングパークの2km圏内には、競合店として北関東を代表する大手流通グループ「ベイシアグループ」本部や同社の旗艦店「パワーモール前橋みなみ」、大型会員制卸売小売店「コストコホールセール前橋倉庫店」が出店している。
ベイシアは低価格路線を取っており、店舗規模や取扱品目、専門店の集積は異なるものの、同社のお膝元にツルヤが勝負を仕掛ける形となった。
ツルヤは2021年5月に群馬県内2号店「ツルヤみどり店(仮称)」(群馬県みどり市笠懸町)の開店を予定している。
両店は、同社が得意とする高級路線の品揃えが群馬で受入れられるか、そして関東でのさらなる店舗網拡大に向けた試金石となるだろう。
(撮影:たろうっちょさん

ツルヤ前橋南ショッピングパーク

住所:群馬県前橋市公田町668-1
営業時間:午前9時30分~午後8時(月~土曜日)
営業時間:午前9時~午後8時(日曜日)

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カドデ・オオイガワ、2020年11月12日開店-静岡最大級「マルシェ」核の複合施設、大井川鐵道「門出駅」開業にあわせて

静岡県島田市の新東名高速道路島田金谷ICそばに、大井川鐵道としては35年ぶりとなる新駅「門出駅」と複合商業施設「KADODE OOIGAWA(カドデ・オオイガワ)」が2020年11月12日に開業した。
KADODE OOIGAWA.

新東名島田金谷IC周辺整備の中核施設

大井川鐵道新駅と複合商業施設は、島田市が2014年度に策定した「新東名島田金谷インターチェンジ周辺まちづくり基本計画」の一環として整備されたもので、複合商業施設の敷地面積は14,459㎡、延床面積は約5,200㎡、駐車場台数は約550台(島田市管理観光駐車場含む)。島田市・JA大井川・大井川鐵道・NEXCO中日本出資の「KADODE OOIGAWA(旧・賑わい創造舎)」が運営、“全国各地のオモシロ企画を発信する面白企画創造集団”を称する「トコナツ歩兵団」がプロデュースを担う。
大井川鐵道新駅の駅名称は、KADODE OOIGAWA社が大井川鐵道からネーミングライツを取得し決定したもので、新駅開業にあわせて隣接する五和駅も「合格駅」に改称した。

静岡県最大級のマルシェやレストラン、「巨大茶柱」も

KADODE OOIGAWAは、テーマに「日本の緑茶と大井川流域の農産物の体験型フードパーク」を掲げ、中核施設となる静岡県下最大級の農産物直売所「KADODE OOIGAWA マルシェ」には、大手鮮魚店「魚喜」や大手精肉店「肉処大久保(OM2ネットワーク)」、静岡地場大手弁当・惣菜店「天神屋」、地元名産品を取扱う「KADODE OOIGAWAショップ」といった生鮮専門店や物販店が出店。
KADODE OOIGAWA MARCHE.

そのほか、全国初となるSLに挟まれたビュッフェレストラン「農家レストラン Da Monde(ダ・モンデ)」や東京・中目黒に本店を構えるベーカリー「トラスパレンテ ラルーチェ」、地元・島田市の人気ラーメン店「麺屋 燕」、日本唯一のプロソフトクリーマー森川勇一郎氏監修によるソフトクリーム専門店「門出ソフト」、「緑茶B.I.Y.スタンド」といった飲食・物販店舗が出店。モニュメントとして巨大茶柱「MANDARA 茶柱」も設置された。
KADODE OOIGAWA 緑茶B.I.Y.スタンド。


巨大茶柱「MANDARA 茶柱」。

また、大井川鐵道新駅に併設する棟には、島田市の複合観光拠点「TOURIST INFORMATION おおいなび」(延床面積約400㎡)や大井川鐵道・天神屋共同運営の「A STATION KIOSK」といった飲食店が出店。おおいなびには「緑茶水道」や「緑茶色の郵便ポスト」も設置された。
TOURIST INFORMATION おおいなび。


おおいなびの「緑茶水道」。

体験型アトラクションも併設、SLの復元展示も

そのほか、体験型アトラクション「工場体験 緑茶ツアーズ」やキッズパーク「ちゃめっけ」、イベントスペースといった施設を併設。イベントスペースの「SL広場」には、2007年の廃車後部品供給用として留置されていた国鉄→大井川鐵道の蒸気機関車「C11 312」(1946年製造)が展示されている。

C11 312.

KADODE OOIGAWA

住所:静岡県島田市竹下62
営業時間:午前9時~午後7時

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ザ・モール春日、2020年10月31日閉店-アクロスモール春日として11月2日暫定開業・リニューアルへ

福岡県春日市にあった西友が運営するショッピングセンター「ザ・モール春日」が2020年10月31日に閉館した。
建物は大和ハウス系の運営となり「アクロスモール春日」として11月2日より営業を開始している。

ザ・モール春日。

ザ・モール春日、23年の歴史に幕-西友は運営継続

ザ・モール春日は1997年3月に西友を核とするショッピングセンターとして開業。店舗面積は26,816㎡。
同店は開業以来長らく西友が所有、同社が管理・運営しており、小倉唯一の西友だった「ザ・モール小倉」が2015年に閉店した後は九州唯一のザ・モールとなっていた。一方で、同店は2020年4月にJLLモールマネジメントの管理に移行。西友が運営するザ・モールとしては2020年10月31日に閉館することとなった。
西友による運営の終了に伴い、専門店街では10月31日よりセゾンカードによる割引などが終了しているが、西友は出店継続するため西友直営売場での割引は継続する。

公式サイトより。

11月2日から大和ハウス系商業施設に-改装しながら営業

ザ・モール春日は、大和ハウス系の大和情報サービスが運営を引き継ぐこととなった。
旧モールは、2020年11月2日より「アクロスモール春日」として改装しながらの営業を開始している。西友についても営業しながら改装をおこなう。
今後は新たなテナントの導入なども期待される。

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東急ハンズ川崎ダイス店、2020年12月31日閉店-ハンズ「エリアブロック運営」1号店、アトレ店に実質統合

神奈川県川崎市の東京建物系複合商業施設「川崎DICE(川崎ダイス)」の5階で営業する大型雑貨店「東急ハンズ川崎ダイス店」が、2020年12月31日をもって閉店する。

川崎小美屋跡地に開業した東京建物の大型複合施設

川崎DICEは、2003年9月に「川崎駅北口地区第3西街区市街地再開発」の一環として開業。建物は地上11階地下2階建、商業フロアは地上9階~地下2階、店舗面積は22,232㎡。東京建物が所有、同社傘下のプライムプレイスが運営する。

川崎ダイス。

当地はマイカル系(のちの「さくら野百貨店」)の地場老舗百貨店「ダックシティ小美屋」跡地であり、再開発計画当初は百貨店・ファッションビル「川崎ビブレ」と映画館「ワーナマイカルシネマズ」を核とする複合商業施設を建設する予定であったが、2001年9月のマイカルグループ民事再生法申請により工事が中断。
東京建物グループによる大型専門店主体の商業施設として計画を見直したうえで再開業した。

小規模・多店舗化の「エリアブロック運営」1号店

東急ハンズ川崎ダイス店は、2003年9月の開業にあわせて「東急ハンズ川崎店」として開店。2018年2月のアトレ川崎店開店を機に現在の店名に改称した。店舗面積は約2,440㎡、営業面積は約1,750㎡。同社としては2000年3月の名古屋店(三交グループFC店舗)に次ぎ国内15店舗目、関東では8店舗目であった。
川崎ダイス店は「エリアブロック運営1号店」として、従来同社が特徴としていた「大型店舗」「全店独立型運営」から脱却。既存大型店(東急ハンズ横浜店)を母店、中型店(川崎ダイス店)をデポ店として位置づけることで、多店舗展開可能な事業モデルを構築、運営の効率化を図った。
同社は1976年11月の1号店(藤沢店)開店以来、市街地立地の多階層型店舗を特徴としており、新宿駅・名古屋駅ビル出店時にも同様の店舗構造を踏襲していたが、川崎ダイス店を機にワンフロアの中型店や小型店(ハンズビー)主体に出店戦略を転換。大都市圏のファッションビルやモール、地方都市に出店地域を拡大することとなった。
一方で、東急ハンズは2018年2月にアトレ川崎にも出店。徒歩圏で2店舗が併存するかたちとなっていた。アトレ川崎店は店舗面積1,700㎡とダイス店よりも少し狭いものの、ダイス店の後継店舗となる。

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イオン仙台宮町店、2020年11月11日開店-東照宮駅近くのイオンエクスプレス、事実上の増床移転

宮城県仙台市青葉区のJR仙山線東照宮駅近くに、イオン東北の食品スーパー「イオン仙台宮町店」が2020年11月11日午前9時に開店する。

イオン仙台宮町店。

仙台宮町のイオン、事実上の増床移転リニューアル

イオン仙台宮町店は、北海道・東北地場大手パチンコ店「ライジング宮町店」跡地に建設中の24時間営業スポーツクラブ「ルネサンス仙台宮町24」1階に出店するもので、売場面積は725㎡。同年4月の「イオン石巻駅前店」に次ぎ宮城県内27店舗目となる。
出店予定地の300m圏内では、2020年9月27日まで同社の都市型食品スーパー「イオンエクスプレス仙台宮町店」(2018年開店)が営業していたため、事実上の増床移転となった。なお、同店は旧カクダイジャスコ跡にも近く、昔からイオンと縁がある地といえる。
仙台宮町店では、コンセプトに「まちで働く人に、まちで暮らす人にちょうどいいもの、今欲しいものが揃う店」を掲げ、農産売場では産地直送の野菜や果物、水産売場では「お魚屋さんのお鮨」コーナーや単身世帯・二人世帯に最適な容量のお造り、惣菜売場では季節の野菜や地元・宮城の食材を使った「金華さばの味噌焼弁当」「7種具材の天丼」、焼き立てパンコーナーでは「ハンバーガー」「フィッシュバーガー」などの調理パンや「バタール」「ミックスピザ」を展開。スポーツクラブ利用者向けの商品として、プロテインバーやプロテインパウダーといったたんぱく質商品コーナーを設ける。

また、近隣の総合スーパー「イオン仙台幸町店」(仙台市宮城野区)が管轄するネットスーパーで注文した商品を受取可能な「おうちでイオン イオンネットスーパー店舗受け取りサービス」店舗受取サービスを12月1日から開始。時短で、限りなく非接触での買物が可能になるため、感染症予防対策の1つや買物時間短縮サポートとして提案するとしている。

イオン仙台宮町店

住所:宮城県仙台市青葉区宮町4-7-3
営業時間:午前9時~午後11時(平日)
営業時間:午前9時~午後9時(土日・祝日)

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ライフ中崎町駅前店、2020年11月11日開店-梅田から徒歩圏・大阪メトロ谷町線中崎町駅近くに

大阪府大阪市北区万歳町にライフコーポレーションの食品スーパー「ライフ中崎町駅前店」が2020年11月11日に開店する。
ライフ中崎町駅前店。

「通勤通学」「単身」「健康」特化のコンパクトライフ

ライフ中崎町駅前店の建物は地上2階建、営業フロアは1階、売場面積は890㎡、年間売上目標は15億円。
お客様の多様な生活シーンに寄り添う都心型駅前店」として、大阪メトロ(旧・大阪市営地下鉄)谷町線中崎町駅から約50mという距離、商圏内単身世帯の割合(66.5%)が大阪府平均を28.9%上回るという立地特性を活かした店作りをめざす。
その一環として、通勤・通学客や単身世帯を対象とした時短・簡便商品や少量目・個包装・ばら売り商品の拡充に加え、健康志向の高まりに対応した「身体にやさしい」商品を強化。有機JAS認証取得農産物や植物性タンパク質使用商品(大豆ミート・アーモンド飲料・オーツミルク)の取扱いに加え、栄養補助食品をコーナー化する。
また、現金のやりとりがない「キャッシュレスフルセルフレジ」(3台)を導入、新しい社会環境に対応したスムーズなお会計を実現するとしている。

ライフ中崎町駅前店

住所:〒530-0028 大阪府大阪市北区万歳町2-15
営業時間:9時30分~24時

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