カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店、2025年4月25日開店-省力化新店舗、フロンティアレジデンス錦糸公園に

東京都墨田区の東京メトロ半蔵門線/都営浅草線/東武スカイツリーライン押上駅近くに、ダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル墨田横川店」が2025年4月25日午前9時に開店した。

近隣店舗活用で省力化

イオンフードスタイル墨田横川店が入居する新築高級賃貸マンション「フロンティアレジデンス錦糸公園(旧ロイジェントパークス押上錦糸町)」は2025年1月に竣工、建物は地上7階建で商業フロアは1階、売場面積は297坪(約981㎡)。

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店。

墨田横川店は「暮らしにやさしさと彩りを提供するダイエーのスーパー」として、農産では新宿淀橋市場仕入れの直送野菜やJAS認証オーガニック野菜、水産ではまぐろぶつ・たこぶつの少量規格品を展開。

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店のフロアイメージ。

近隣店舗「ダイエー立花団地店」を製造供給拠点「マイクロプロセスセンター(MPC)」として運用することで、厨房や保管倉庫を省力化しつつ、出来立て惣菜(具だくさんおにぎりや鉄板焼きなど)やベーカリー(バーガー・パイ・ドーナツなど)を種類豊富に取り揃えるとしている。

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店のフロアイメージ。

イオンフードスタイル墨田横川店(すみだよこかわ)

住所:東京都墨田区横川5丁目6-4
営業時間:7時~23時

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イオンそよら長原駅前、2025年4月28日9時開業-長吉ウェルカムタウンの商業核、「駅前×タイパ」重視の施設に

大阪府大阪市平野区の大阪メトロ(旧大阪市営地下鉄)谷町線長原駅前に、イオングループ系都市型ショッピングセンター「そよら長原駅前」が2025年4月28日9時に開業した。

長吉ウェルカムタウン計画の商業核

そよら長原駅前は、大阪市による平野区再活性化事業「長吉ウエルカムタウン計画」の一環として行われた開発条件付き市有地「もと長吉長原東第3住宅用地(長原駅前用地)」にかかわる公募型プロポーザルの結果、イオンリテールにより整備が決まった商業核となる。隣接地には事業主体による近鉄不動産・NTT都市開発・長谷工・清水都市開発系分譲マンション「ローレルスクエア長原ザ・ランドマークス」(2027年1月竣工予定/322戸)も建設中であり、両施設間で「持ち込み可能な折り畳み買い物カート」といった送客施策も準備段階にある。

イオンそよら長原駅前の開業式典。
イオンリテール西垣幸則取締役常務執行役員はダイヤモンドシティ1号店以来続く平野区との縁をアピール。

子育て世代向けに飲食サービス系店舗拡充

そよら長原駅前の建物は地上2階建で敷地面積は約9,800㎡、店舗面積は約7,300㎡(直営約5,300㎡/専門店約2,000㎡)、駐車台数は約140台、駐輪台数は約580台。大阪府内では2024年6月開業の「そよら金剛」(大阪狭山市)に次ぎ6施設目となる。

イオンそよら長原駅前の開業日、あいにくの悪天候だった。

同施設はコンセプトに「子育て世帯にとって、一番快適に過ごせるショッピングセンター」を掲げた「駅前×タイパ」重視の施設として、イオンリテール直営総合スーパー「イオンスタイル長原駅前」を核に、イオン系100円ショップ「CanDo★」や眼鏡店「OWNDAYS」、松屋フーズ複合業態「松屋/松のや」やスガキコシステムズ複合業態「スガキヤ/たこ寿」、カフェ「スターバックス」、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」、ハンバーガー「バーガーキング」、SMBC系リテール型店舗「三井住友銀行そよら長原駅前店」など専門店15店舗を導入する。
(一部医療系専門店は2025年秋までに順次開院)

「スガキヤ」「たこ寿」の複合店舗、記念セールで行列も。


三井住友銀行そよら長原駅前店。
個人向け「Olive」拡販に向けた取組みや「ミドすけ」も。

駅近立地活かし「イートイン」強化、地産地消も色濃く

イオンスタイル長原駅前1階食品フロアのうち、農産では産地直送コーナー「今朝採れ野菜」「やさいバス」、水産では岸和田漁港を始め全国各地の漁港で水揚げされた鮮魚の対面販売コーナー、デリカでは大阪のソウルフードである鉄板メニュー(粉もん)、グロサリーにおいても地元平野区の珈琲/ドーナツ店「島野珈琲(B4Cafe)」や和菓子店「旭屋製菓」商品を導入するなど、地産地消の取組みを強化する。

イオンスタイル長原駅前店1階食品フロア。

また、イオンスタイル中規模店舗(直営売場面積5,000㎡級)としては異例の巨大イートイン(60席)や対面惣菜「REWARD KITCHEN」、店内焼き上げピザ「PIZZA SORRIDERA」、インストアベーカリー「CANTEVOLE」を展開。フローズンに関しても1,000SKU超の商品数を取揃えイートインに送客するなど、駅近立地を活かした意欲的な取組みを打ち出す。

イオンスタイル中規模店舗としては異例の60席級イートイン。

中規模店舗ながら直営衣料も豊富に展開

イオンスタイル長原駅2階直営フロアでは、ヘルス&ビューティケア「Glam Beautique」やデイリーカジュアル衣料「TVC」「ESSEME」「SELF+SERVICE」、キッズカジュアル衣料を導入するなど、中規模総合スーパーながら施設コンセプトを意識した直営ブランドを展開。直営フロア(イオン薬局)や飲食店との導線や相乗効果をめざす。

イオンスタイル長原駅前店2階直営フロア。

出戸駅前への再出店も検討中、平野ドミナント強化

イオングループは、1970年6月に三菱商事との合弁による商業施設1号店「ダイヤモンドシティ東住吉ショッピングセンター」を開業、2005年12月には東住吉の建替により新施設「イオン喜連瓜破ショッピングセンター」を開業するなど、平野区との縁は非常に深い。同社は2023年8月閉店の総合スーパー「イオン長吉店(出戸駅前/旧ダイエー長吉店)」跡地への再出店も検討段階であるとしており、平野区でドミナントを形成することとなる。

山知克旨イオンスタイル長原駅前店長。
高知・徳島・今治新都市・西風新都など有力店店長を歴任した。

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啓文堂書店、紀伊國屋書店グループに2025年6月30日付で事業譲渡・消滅へ-京王電鉄系の書店、約半世紀の歴史に幕

東京都多摩エリアを中心に展開する地場大手書店「啓文堂書店」を展開する京王電鉄の子会社「京王書籍販売」(東京都多摩市)が、紀伊國屋書店に全株式を譲渡する株式譲渡契約を締結。同社は2025年6月30日付で紀伊國屋書店の子会社となり、啓文堂書店は消滅する。

啓文堂書店渋谷店。

京王帝都電鉄グループの書店として沿線に展開

啓文堂書店は1975年8月に京王帝都電鉄のグループ書店として東京都府中市に1号店を出店。1988年に現運営会社が設立された。

啓文堂書店。多くの店舗は京王線沿線に展開。

その後は東京都や神奈川県の京王電鉄の沿線を中心に、沿線外にも店舗網を拡大。小田急線の沿線に出店する店舗も少なくない。
2025年時点では20店舗を展開している。

「啓文堂書店」の屋号、消滅へ

啓文堂書店は紀伊國屋書店の子会社となったのちは店舗を改装・リニューアル。「紀伊國屋書店」の店舗となる見込みで、半世紀に亘って親しまれた「啓文堂書店」の名前は姿を消すこととなる。
2025年春時点では店舗閉店の発表など行われていないが(北野店は3月31日閉店)、今後高架化工事などの影響により閉店する店舗はあるとみられる。

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梅田ロフト、2025年4月30日21時閉店-茶屋町での35年の歴史に幕、ロフトは阪神百貨店に引越し

大阪府大阪市北区茶屋町の大型生活雑貨館「梅田ロフト」が2025年4月30日午後9時をもって閉店した。

梅田ロフト現店舗の閉店記念式典。

若者の街・茶屋町のロフト関西旗艦店

梅田ロフトは1991年4月に日本生命系複合施設「クラレニッセイビル(現JPR梅田ロフトビル)」を全館賃借するかたちで開業。建物は地上8階地下1階建で店舗面積は9,000㎡、営業面積は約5,283㎡。
開業当初は西武セゾングループ中核会社「西武百貨店」運営による日本百貨店協会加盟店舗であり、西武百貨店としては1971年12月開業の心斎橋パルコ店(1991年5月パルコに承継/2011年9月閉店の旧店舗)以来約20年ぶりとなる大阪市中心部への新規出店であった。

西武百貨店大阪市中心部1号店だった心斎橋パルコ旧店舗。

梅田ロフトは開業当初、コンセプトに「生活情報雑貨館」「PLAY IT YOURSELF」を掲げ、直営化粧品・文具雑貨フロアを核にミニシアター「テアトル梅田」や複合書店「ブックセンターリブロ」、レコードショップ「WAVE」といった西武セゾン系専門店を集積。在阪FM局サテライトスタジオ「FM802ロフトステーション」や飲食サービス系店舗を配すなど、若者の街として発展しつつあった茶屋町という立地特性を背景に、発信をキーワードとした館づくりを打ち出していた。

開業当初からのシンボルゾーン「ムービングサウンドロゴ」。

生活情報雑貨館、35年の歴史に一旦幕

梅田ロフトは開業後も、1998年2月に西武セゾン系ライフスタイルショップ「無印良品」の導入やWAVE増床といった大規模リニューアルを実施、2005年春からは高層専門店フロアの全面刷新(ヴィレッジヴァンガードやムラサキスポーツ導入)を図るなど、茶屋町の象徴的商業施設として営業を続けた。
一方、梅田ロフト隣接地に本社を置く在阪民放・MBS毎日放送の運営会社「MBSメディアホールディングス」が、2021年12月から2022年12月にかけて「日本プライムリアルティ投資法人(JPR)」から施設の信託受益権を取得、2024年1月に7階ワンフロアで営業していたホビーショップ「駿河屋」が撤退するなど、施設の運営環境が変化していた。

梅田ロフトビルの全景。
写真左はMBSメディアホールディングスの本社ビル。

閉店時刻となった21時には、梅田ロフトの柏木淳館長が阪神百貨店への移転を告知したうえで「また新たな梅田ロフトとして、元気にオープンいたします。」「長い間ありがとうございました。」と締めくくり、多くの人に見守られながら35年の歴史に幕を下ろした。

ロフトは阪神梅田本店に移転、跡地活用は未定

JPR梅田ロフトビル閉館と梅田ロフト現店舗閉店は、ロフトの近隣百貨店「阪神梅田本店」6階への移転にともなうもの。
梅田ロフトでは2025年2月28日より「梅田ロフト引越プロジェクト」と銘打った移転プロモーションを開始しており、現店舗最終営業日は茶屋町のシンボルを惜しむ客で朝から賑わいをみせた。
2025年5月現在はMBSメディアホールディングスが施設を所有しているが、跡地活用に関しては未発表となっている。

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プレーゴ、2026年3月閉館-金沢片町の欧風モール、賃貸借契約満了で

石川県金沢市片町のヨーロッパ風商業施設「プレーゴ(PREGO)」が2026年3月をもって閉館する。

プレーゴ。

金沢片町のファッションビル跡地に生まれた欧風商業施設

プレーゴは1998年10月設立の第三セクター「金沢商業活性化センター(金沢TMO)」主体による「旧パルドゥ跡地活用テナントミックス事業」の一環として、2001年3月に開業した施設で、建物は鉄骨造平屋建(一部2階建)で店舗面積は902㎡、延床面積は926㎡。

異国情緒漂うモール。

前身となるファッションビル「パルドゥ(PALDO/ニッセイパル)」をめぐっては1988年の閉館後、トヨタ系総合商社「豊田通商」によるシティホテルを核とする複合商業施設の開発計画が浮上したもの、バブル崩壊で頓挫。片町商店街振興組合による「片町シネマフェスティバル」やイベントスペースとしての無料貸出といった取組みを経て、イタリア・フィレンツェから職人を呼びフィレンツェ産の大理石をあしらったこだわりのヨーロッパ風モール型施設の整備が決まった。

プレーゴの円形広場「パティオ」。
開業以来営業していたカフェ「ぶどうの木」はコロナ禍に閉店。

賃貸借契約満了で25年の歴史に幕

プレーゴは2001年3月の開業当初、豊田通商系(当時)量販店新業態「ウォッチマンモントレーゼ」とレナウン系服飾雑貨「MARC JACOBS」を核とする施設だったが、2011年4月~2012年3月の大規模改修にあわせて専門店9街区の大部分を入替えた。2025年4月現在も純国産眼鏡ブランド「99.9 selected by SOCIE HASHIZUME」やストリートファッションブランド「UNDERCOVER」など、高級衣料や飲食店主体の施設となっており、小規模ながら片町のシンボルとして高い集客力を維持している。
プレーゴの閉館は賃貸借契約満了を理由としたもので、2026年3月以降新事業者による再開発が進められる見込みだ。

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IDC OTSUKA 池袋ショールーム、2025年4月26日開業-IDC大塚家具の旗艦店、池袋駅東口のヤマダデンキ池袋2号館跡に

東京都豊島区の池袋駅東口に、ヤマダグループの高級家具店「IDC大塚家具」の旗艦店「IDC OTSUKA 池袋ショールーム」が2025年4月26日に開業した。

IDC大塚家具、池袋東口に旗艦店

IDC大塚家具が出店したのは、2007年に開業した池袋第二籏ビル「ヤマダデンキ YAMADA池袋2号館」(旧モバイルドリーム館アウトレット・リユース館)の跡。同店はグループの大塚家具に転換するため、2025年3月30日に閉店していた。

ヤマダデンキ YAMADA池袋2号館。

IDC OTSUKA 池袋ショールーム」の売場は1階から7階の7フロアで展開、店舗面積(ヤマダデンキ時代)は3,479㎡。
池袋駅西口の東武百貨店には「匠大塚」が出店しており、”2つの大塚家具”が池袋に会することとなった。

IDC OTSUKA 池袋ショールームのフロア構成。(公式サイトより)

家具やインテリアを実際に見て・触れて・選べるだけでなく、一部フロアには、暮らしのテーマやライフスタイルを表現したコンセプトブースを設置。実際の住空間をイメージしながら体感できることを特徴とする。これにより、住まう人の感性や個性に寄り添いながら、豊かで心地よい住まいづくりをサポートするとしている。
さらに、大塚家具で初めて英国のライフスタイルブランド「トム・ディクソン」の照明や、nishikawa(西川)の「newmine(ニューミン)」コーナーを取り扱う。
なお、ISP 池袋東口公共地下駐車場などが契約駐車場となっている。

IDC OTSUKA 池袋ショールーム

東京都豊島区東池袋1丁目41-1
営業時間:10:00~21:00

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クリスピー・クリーム・ドーナツONE FUKUOKA BLDG.店、2025年4月24日開店-九州復活1号店、5月20日にはドーナツ工場併設のキャナルシティ博多店も

福岡県福岡市中央区天神の西鉄天神大牟田線福岡(天神)駅/福岡市地下鉄空港線天神駅近くに、ドーナツショップ「クリスピー・クリーム・ドーナツONE FUKUOKA BLDG.店」が2025年4月24日午前10時に開店した。

クリスピー・クリーム・ドーナツONE FUKUOKA BLDG.店。
4時間待ちの待機列が生じた(開店当日22日11時)。

クリスピークリーム、約9年ぶり福岡市内再進出

クリスピー・クリーム・ドーナツは、2006年6月に食品大手「ロッテ」が70%、経営支援大手「リヴァンプ」が30%を出資するかたちで日本法人(KKDJ)を設立。同年12月に日本1号店となる新宿サザンテラス店を開店、2011年3月に九州1号店となるアミュプラザ博多店を開店するなど、高級ドーナツブームを追い風に短期間での全国展開を実現した。
一方、同社は経営方針変更の一環として、2016年1月に福岡市内から全面撤退同年2月に京都府と広島県から全面撤退するなど、東名阪三大都市圏と北海道に店舗網を集約することとなった。

クリスピー・クリーム・ドーナツ天神地下街店。(2016年閉店)

5月13日まで主力商品中心に展開、福岡限定グッズも

クリスピー・クリーム・ドーナツONE FUKUOKA BLDG.店は、2016年1月以来約9年ぶりとなる福岡市内再進出、2018年10月以来約6年ぶりとなる九州再進出となる。
開店当初はレギュラードーナツ(5月13日迄/期間限定オールドファッション宇治抹茶含む7種類)を中心としたテイクアウト主体の店舗として営業する。
また、福岡限定商品としてリユーザブルバッグやTシャツ、コレクターアイテム(アクリルキーホルダー)などを取扱う。

クリスピー・クリーム・ドーナツONE FUKUOKA BLDG.店。
九州復活1号店は小規模な店舗となる(関係者向け内覧会にて)

5月20日にキャナルに新店、セントラルキッチン運用開始

クリスピー・クリーム・ドーナツは、来月5月20日に九州復活2店舗目となる「クリスピー・クリーム・ドーナツキャナルシティ博多店」を開店する。同社広報によるとONE FUKUOKA BLDG.店開店時点では大阪府内から商品を直送しているが、キャナルシティ博多店開店にあわせてセントラルキッチンを運用開始するという。
同社はONE FUKUOKA BLDG.店に先駆け、福岡三越ライオン広場前でのドーナツ1人12個無料配布やSNSでのキャンペーンを相次ぎ打ち出したこともあり、開店当日は最長4時間の待機列がみられた。今後は北海道内を始め顧客支持の厚い限定商品「クリスピー・クリーム・プレミアム」など新たな展開を期待できそうだ。

クリスピー・クリーム・ドーナツ ONE FUKUOKA BLDG.店

住所:福岡県福岡市中央区天神1丁目11-1 B2F
営業時間:午前10時~午後8時
※開店当初は混雑緩和のためテイクアウトのみ
※今後イートイン設置予定

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サンシャインサカエ、ヨドバシHDが取得-SKE48劇場の建物、核店舗の京楽は2025年2月に撤退

愛知県名古屋市中区錦にある複合商業施設「サンシャインサカエ」を、家電量販店などを運営する「ヨドバシHD」(東京都新宿区)が取得した。

サカエのシンボル、空き店舗が増えていた

サンシャインサカエは老舗映画館ビル「名古屋東映会館」跡地に2005年2月に開業。建物は地上6階・地下2階+観覧車。
パチンコホール運営・パチスロメーカーである京楽産業.グループが手掛けたもので、大型観覧車「スカイボート」をシンボルとしているほか、京楽グループが運営に関わっていたSKE48の本拠地としても知られる。

サンシャインサカエ。

2025年春時点で館内にはSKE48劇場(SKE48シアター)ダイコクドラッグ(一旦閉店→2023年再出店)、マクドナルド、医療モール(レストラン街部分も転用)などが出店する一方、かつて大型テナントであったTSUTAYAは2020年10月に、京楽のパチンコホールであり、同社の旗艦店でもあったサンシャインKYORAKU栄は2025年2月に閉店。大型空きフロアが生まれていた。

サンシャインサカエ、ヨドバシが近くリニューアルか?

現在、ヨドバシカメラはサンシャインサカエから徒歩圏にある松坂屋名古屋店南館に出店している。

松坂屋名古屋店。右側の南館にヨドバシカメラが出店中。

サンシャインサカエの今後のリニューアル計画などは2025年春時点では発表されていない。
大きな空き床があることから、当面は建物はそのままに、空き床にヨドバシグループの店舗が出店する可能性もあろう。

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ヤマダ TAX FREE 成田空港第1ターミナル店、2025年4月25日開店-ヤマダデンキ、空港内に初出店

千葉県成田市の成田空港第1ターミナル中央ビル新館に、ヤマダデンキの家電量販店・免税店「ヤマダ TAX FREE 成田空港第1ターミナル店」が2025年4月25日に開店する。

ヤマダ、成田空港のなかに空港初出店

ヤマダ TAX FREE 成田空港第1ターミナル店が出店するのは成田空港第1ターミナル中央ビル新館4階の保安検査場外。
ヤマダデンキによると、空港ターミナル内に出店するのは初となる。

YAMADA TAX FREE 成田空港第1ターミナル店。

免税対応しており、理美容家電やカメラ、イヤホン、ヘッドホン、ケーブルやバッテリーなど旅行に便利な品を中心に、おもに中小家電を販売。
東京都内の店舗でご注文した商品を空港内で受け取るサービスをおこなうほか、多言語対応のために「AI通訳コンシェルジュ」を導入しており、インバウンド・アウトバウンド双方の需要に対応するとしている。

YAMADA TAX FREE 成田空港第1ターミナル店

成田空港第1ターミナル中央ビル新館4階(保安検査場外)
営業時間:7:30~21:00

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ワン・フクオカ・ビルディング、2025年4月24日開業-福岡ビル・天神コア・天神ビブレ跡を一体化、西鉄の巨大複合ビルに

福岡県福岡市中央区天神にあった「福岡ビル」「天神コア」「天神ビブレ」跡に、西鉄グループの複合商業ビル「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」が2025年4月24日に開業する。

ONE FUKUOKA BLDG.

西鉄が手掛けた総事業費900億円の巨大ビル

ワンビルは2019年3月に閉館した「福岡ビル(福ビル)」、2020年3月に閉館した「天神コア」、2020年2月に閉館した「天神ビブレ」それぞれの跡を一体化して建設した再開発ビル。
天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、再開発はその一環として行われたもの。事業主体は西日本鉄道グループで地上19階、地下4階建て、高さ97メートル、総事業費は約900億円となった。

再開発前にあった天神ビブレ。

商業エリアは地下2階から地上5階(一部6階)まで。総テナント数は約130店で、九州初出店・新業態が60店舗、そのうち福岡県内唯一は22店舗となる。
館内には飲食店や休憩スペースを多く備えており、全飲食店舗の総客席数は実に約1800席となる。

再開発前にあった天神コア。


再開発前にあった福ビル。

130店出店、イオンのスーパーや国内最大のCHANELも

天神地下街に直結する地下2階には天神ビブレを継承するかたちでイオン九州のオーガニック高級スーパー「ビオラ♪ラ♪」が出店するなど、食を中心とした32店舗が出店。約70年前に当地に店を構えていた如水庵など複数の地元銘店も出店するほか、タリーズコーヒーは西鉄の部品を展示する特徴的な内装となっている。
地下1階は飲食店街「iiTO TENJIN」「天神のれん街」となる。
1階から3階にはCHANELの国内最大級店舗「CHANEL福岡天神ブティック」が出店するほか、ナイキ中川政七商店などファッションやコスメ・雑貨・食品を中心とした店舗が出店。
4階には蔦屋書店が福ビル店を引き継ぎ再出店するほか、スノーピーク伊東屋など文具店・雑貨店・趣味の店が中心となる。
5階に設けられる大食堂「天神福食堂」はビル内の社員食堂の役割を果たしつつも一般客も幅広く利用できる内容とした。
6階より上はオフィスであるが、6階「スカイロビー」のカフェなど一部は一般客も利用することができる。このオフィスエリアには西日本鉄道の本社も入居。すでに7割近くが埋まっているという。
18・19階はPlan・Do・Seeが運営する「ワンフクオカホテル」。「天神の空に、くつろぐ」をコンセプトとし、総客室数は41室となっている。

ONE FUKUOKA BLDG.

福岡市中央区天神1-11-1
ショップは平日11:00~20:00/土日祝 10:00~20:00
レストラン11:00~23:00 など(店舗による)

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