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宮崎県西都市「西都はじめるLIVE」2021年9月19日開催-移住者の生の声あふれたオンラインイベントに

宮崎県西都市は、同市が移住定住促進・関係人口創出を目的に打ち出したシティプロモーション「西都はじめるPROJECT」の一環として、移住オンラインイベント「西都はじめるLIVE」を2021年9月19日午後2時に開催した。

宮崎県中央部に位置する古墳の街

西都市は宮崎県の県央地域にある内陸都市で、人口は約28,000人(2021年9月時点)。
宮崎市中心部や宮崎空港から市内中心部にある「西都バスセンター」までは1時間ほどの距離で、バスセンター周辺に広がる中心市街地には「ショッピングセンターパオ(旧寿屋)」をはじめとして多くのスーパーマーケット・衣料品店・家電量販店・書店・医療機関などが立地している。

西都バスセンター

西都バスセンターに隣接しており中心市街地の核店舗である「ショッピングセンターパオ」には開業当初から「西都市文化ホール」などの公共施設が併設されており「官民協業による地域主導型ショッピングセンター」として地域コミュニティの中心的存在となっているほか、地元出身であり「もののけ姫」主題歌でも知られる米良美一氏が館長を務める「西都市民会館」、そして市役所や市民体育館なども徒歩圏にあるため「コンパクトに生活できる街」となっている。
また、市街地の近くには、市名の由来にもなった日本最大級の古墳群「西都原古墳」や口蹄疫復興のシンボルとなった「100万本のヒマワリ」といった歴史・観光スポットも数多くある。

西都市の中心市街地

先輩移住者の生の声あふれたイベントに

西都はじめるLIVEは、はじまり商店街代表の柴田大輔氏がナビゲーターとしてオンラインイベントを開幕。地域おこし協力隊の藤﨑秀一氏・大沢なつみ氏と市役所職員の大西静氏が一体となり、県内最高額となる「創業等支援事業補助金」(最大160万円)や商工会議所による市街地活性化拠点「まちづくり西都KOKOKARA」といった起業サポート、JAやトップ農家による就農サポート、カフェ×コワーキングスペース「tomosite」開設といったリモートワークサポート、妊娠出産育児まで幅広く支援する子育てサポート、移住支援(最大100万円)や住宅取得支援(最大200万円)といった移住サポート、「はじめるコミュニティ」によるつながりサポートを紹介。
プロジェクト発足の経緯や移住者の傾向(都市部からのUターン移住・東京広島福岡からの移住)などを紹介し、「自分らしさをみつけていただければ」と締めくくった。
 
開幕20分後からはスペシャルゲストとして eatrip主宰/料理人の野村友里氏が登壇。
西都市の印象を「(西都市に来て2日目ではあるものの)とにかく古墳はびっくりした。日常に古墳がある。」「ゆるぎない安心感や空気感に包まれている。」と評し、自身が経営するグロサリーショップでの経験をもとに「食材=生き方の選択の集合体」「作り手でも移住者や二拠点居住者が多い、北海道・根室と西荻窪を行ったり来たりしている作り手がいる。」「宮崎空港から高速を使わなくても2時間かからない、二拠点居住の可能性も十分あると思う。」 という持論を語った。
スペシャルゲストの野村友里氏

開幕40分後からは“先輩移住者”として、苺農家の大野高幸氏、イザカヤ楽を経営する桐原正樹氏、地方創生を手掛ける株式会社キャスター勤務の長友克樹氏が登壇した。先輩移住者は「西都内で完結できないものはないんじゃない?ホテルの選択肢は少ないけど。」という生活環境や「水が美味しい野菜が美味しい、食べ物の美味しさが改めてわかった。」という風土の豊かさ、「初対面でもスッと受け入れてくれる」というコミュニティ、通勤時間・駅近居住といった制約を受けず家族に時間を充てられるリモートワーク環境、待機児童0という子育て環境の良さをアピール。移住者同士や野村友里氏とのクロストークでは、移住に至った経緯や西都での生活に対する生の声で盛り上がりをみせた。
また、Q&Aコーナーでは、(日南市油津商店街の事例を挙げ)ITを生かした商店街の活性化や空き家のさらなる活用、宿泊施設の拡充、新たな事業やサービスを一緒に作っていくような将来の移住者に期待を寄せた。

西都市の“先輩移住者”

今後も移住者に向けたイベントが開催予定

西都はじめるPROJECTの一環として、10月からは市担当者や移住者と直接相談可能なオンラインイベント「西都はじめるMEETING」や個人応募での現地ツアーを開催。コロナ禍を背景に移住体験ツアーは集団開催の中止を余儀なくされたもの、今回のオンラインイベントで移住者向け空き家物件(土地付き一軒家)のさらなる開拓に向けた努力や新たな支援策の準備が伝わることとなった。今後も西都市による移住希望者に向けた魅力の発信が続きそうだ。
西都はじめるPROJECTのロゴマーク

外部リンク:【公式】西都はじめるPROJECT 宮崎県西都市移住サポート
外部リンク:西都はじめるPROJECT (@saito_hajimeru) – Instagram
外部リンク:10/31(日)14:00 START!『西都はじめるMEETING 小商い編』
外部リンク:11/21(日)14:00 START!『西都はじめるMEETING 農業編』

むつ松木屋、2021年10月22日リニューアル開業-まちづくり会社が改修、さとちょう核に飲食店も

休業していた青森県むつ市の大畑線田名部駅跡前にある商業ビル「むつ松木屋」が、2021年10月22日にリニューアルオープンする。

新装なった「むつ松木屋」(田名部まちづくりHPより)。

2021年で創業100年の「松木屋」、12月より休業していた

百貨店「松木屋」は1921年に青森市で創業。一時は西武百貨店と提携関係にあったが、2003年に経営破綻した。
むつ松木屋は1968年に開店。2000年からは「株式会社むつ松木屋」の運営となっていたため松木屋の経営破綻後も営業を続けていた。
建物は1階から5階までだが、近年は1階と2階のみで営業。むつ松木屋は地場大手スーパー「さとちょう(佐藤長)」と提携関係となり、2012年には1階の食品売場に「さとちょう」が出店していた。
しかし、建物の老朽化にともなう耐震性不足や防災面の不備により、2020年12月31日より休業していた。

まちづくり会社が主体となって改修

むつ松木屋の改装は第三セクターのまちづくり会社「田名部まちづくり株式会社」が主体となって手掛けたもので、国交省の「まちなかウォーカブル推進事業補助金」「民間都市開発推進機構の融資」「ふるさと融資」を活用しておこなわれた。
同社は同様にして近隣にあるバスターミナルなどの改修も進めている。

「田名部まちづくり」の事業計画より。

営業は1階のみ-さとちょうと飲食店が出店

改装後のむつ松木屋の営業フロアは1階のみ。建物の1階はガラス張りとなり明るい雰囲気となった。
1階には核店舗のスーパーマーケット「生鮮活祭さとちょう むつ松木屋店」が営業を再開するほか、さとちょう系列のレストラン「エピック」が新たに出店する。
なお、休業前に1階に出店していたそば店はさとちょうむつ中央店に移転しており、4月から営業を再開している。
(追記:エピックでもそばを食べることができる)

「レストランエピック」。
(むつ市都市計画公式アカウントより)

また、店舗前にバス停があることから、来街者やバス待合者が利用できるベンチなども設置するとしており、松木屋のリニューアルによって街の新たなにぎわいとコミュニティの創出を図るとしている。
さとちょうは、10月22日から25日までリニューアルオープンを記念セールを開催するとしている。
(画像は「田名部まちづくり」HPより)

むつ松木屋・さとちょう

住所:青森県むつ市柳町1丁目8−8
営業時間:09:00 〜 20:00(さとちょう)

関連記事:イオン東北、2020年3月1日発足-マックスバリュ東北とイオンリテール東北が経営統合、イオンの完全子会社に

ドン・キホーテ合志店、2021年11月5日開店ーニコニコドー跡の菊南ショッピングセンターに

熊本県合志市の国道367号線沿いにある商業施設「菊南ショッピングセンター」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ合志店」が2021年11月5日午前9時に開店する。
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ドン・キホーテ合志店。

ニコニコドーの大型店跡、ナフコが閉店していた

菊南ショッピングセンターの前身となる「ニコニコドー菊南店」は熊本市に本社を置く地場大手スーパー「ニコニコ堂」(現:ゆめマート熊本)の店舗として1991年6月に開店。店舗面積は8,016㎡であった。
ニコニコドーは創業者(華僑)が故郷に錦を飾ろうと中国で展開した事業の不振などにより2002年に民事再生法の適用を申請して倒産、広島市に本社を置く「イズミ」が再生スポンサーになった。ニコニコドーは2007年2月25日にイズミ子会社に吸収合併され解散。菊南店はこの直前の2006年8月に閉店し、パチンコ店経営「ケイズ」(東京都)に売却された。
しかし、地元メディアなどによると地域住民による「パチンコ店でなく商業施設として再生して欲しい」との署名を受けたといい、ケイズが2008年に「流通企画イスク」(福岡市)に再売却。同社により2008年9月に「菊南ショッピングセンター」として再生を果たし、1・2階にはホームセンターと家具店「ホームプラザナフコ菊南店」、地下1階にはスーパーマーケット「ハローデイ菊南店」などが入居していた。
しかし、ナフコは2021年2月に閉店し、1階・2階が空き店舗となっていた。

熊本県最大のドンキ

ドン・キホーテ合志店はナフコ跡の1・2階に出店。ドンキとしては熊本県最大の店舗となる。
子育て世代のファミリー層が多く居住する地域であるため、店内では冷凍食品や子供が喜ぶキャラクター雑貨や駄菓子などを揃えるなど地域密着の店舗を目指す。

店内の様子、ここにもドンペンとヴィーブルくんが!

側面のガラスにはドンキのキャラクターであるドンペンと合志市のゆるキャラである「ヴィーブルくん」のイラストが描かれるほか、店内にもヴィーブルくんや合志市の特産品であるスイカを被ったドンペンが楽しく遊んでるイラストを店内装飾に施し、子供から大人まで幅広い年代が楽しめる店舗を目指すとしている。
なお、ハローデイやココカラファイン(セガミ)など館内の他テナントは営業を続けるとみられる。

ドン・キホーテ合志店

住所:熊本県合志市須屋1936−1
営業時間:午前9時〜翌午前2時
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関連記事:ドン・キホーテ西銀座通り店、2021年5月31日閉店-至近距離の下通り店に統合

ドン・キホーテ アピタ四日市店、2021年10月29日開店ー四日市松坂屋跡のアピタ、一部がドンキに

三重県四日市市の近鉄四日市駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「ドン・キホーテ アピタ四日市店」が2021年10月29日午前9時に開店する。
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ドン・キホーテアピタ四日市店。

紆余曲折を経てアピタが出店していた松坂屋跡

ドン・キホーテ アピタ四日市店が出店する商業施設「トナリエ四日市」の前身となる「アムスクエア」は1982年に近隣地に移転した四日市工業高校と近鉄の敷地を合わせた再開発の一環として三井不動産などにより計画され、1991年11月3日に開店した。当初は「松坂屋四日市店」を核店舗とした商業棟・ホテル棟・立体駐車場で構成された大型商業施設であったが、松坂屋は経営難からわずか10年後の2001年に閉店、残る専門店街も2002年までに全店閉店し、2年ほど空き店舗の状態になっていた。
そのため施設の用地等を三井不動産グループが取得、2004年に再オープンさせ、翌2005年に「アピタ四日市店」を核とした「ララスクエア四日市」として完全に営業を再開した。
その後、2021年1月18日に中部電力グループの日本エスコンが建物を取得し、現在の「tonarie(トナリエ)四日市」に名称を変更をしたばかりであった。2021年現在はアピタを核にスターバックス・宮脇書店・ユザワヤ・セリア・109シネマズなどが出店する。

アピタの2階に出店、時間消費型の施設を目指す

ドン・キホーテ アピタ四日市店が出店するアピタ四日市店は同施設の1〜3階に出店しており、ドンキは2階に出店、売場面積は2,979㎡。なお、アピタの3階は大部分にビックカメラ×コジマが出店している。
ドンキとしては愛知県内40店舗目で、UDリテールが店舗を運営する。

改装中のアピタ四日市店・トナリエ四日市。

近鉄四日市駅から徒歩3分という特性を生かし、通勤通学客に喜ばれる家電や雑貨、酒・菓子・珍味に特化することで、食料品や日用消耗品を中心に取り扱うアピタとの相互集客を目指す。また、同施設内には映画館やゲームセンターもあり、アミューズメントを目的として来店する客も多いため、ワクワク・ドキドキしながら買い物を楽しめる時間消費型の施設を目指すともしている。

駅前好立地を活かし「トナリエ」としての初改装

近鉄四日市駅は名古屋線と湯の山線、旧近鉄線の第三セクター「四日市あすなろう鉄道」のあすなろう四日市駅が集まるなど、三重県内で1番の乗降客数を誇る一大ターミナル駅である。その駅前という大きなアドバンテージを持って開店していた松坂屋であったが、当時徒歩圏にはジャスコ四日市店(閉店、解体済)や近鉄百貨店などの競合が多く苦戦し、一度も黒字とならずに10年で閉店に至ってしまった。
トナリエ四日市は三井不動産系から日本エスコン系として再スタートを切ったばかりであり、ドンキ導入(転換)はトナリエとしては初の大型改装となる。駅前というドンキと相性の良い立地での展開により、アピタを含めたビル全体の活性化が期待される。
(写真撮影:文鉄・お札とコインの資料館

ドン・キホーテアピタ四日市店

住所:三重県四日市市安島一丁目3番31号
営業時間:午前9時〜午後10時
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DON DON DONKI Tampines1店、2021年10月22日開店-ドンキ、シンガポール11号店は「店内に屋台街」

シンガポール共和国のタンピネス駅前にあるショッピングセンター「タンピネス・ワン」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の子会社の「パン・パシフィック・
リテールマネジメント(シンガポール)」が運営するジャパンブランド・スペシャリティストア「DON DON DONKI Tampines 1 店(タンピネス・ワン)」が2021年10月22日(シンガポール時間)に開店する。

タンピネスワン。

タンピネス駅前のドンキ、店内に「屋台街」

ドンキはシンガポール進出から4年弱ながら、タンピネス1店は11店舗目にあたる。店舗面積は925㎡。
同店の特徴は「屋台のような雰囲気の総菜売り場」。お祭りで見られるような屋台をイメージした売場では、イカ焼きやたこ焼き、ジャンボから揚げなどのお祭りの定番メニューを中心に取りそろえる。
さらに、花畑牧場のチーズを使用したピザを初導入するとしている。 

DON DON DONKI Tampines 1

住所:10 Tampines Central 1 #02-25/26/27/28/29/30 Tampines 1, Singapore
営業時間:午前 9 時~午後 11 時

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三越徳島、2021年10月15日1期開店-そごう跡・アミコにポップアップSHOP、新テナント出店も相次ぐ

徳島県徳島市のJR徳島駅前にある複合商業ビル「アミコ」にあった百貨店「そごう徳島店(徳島そごう)」跡に、新たな核店舗として三越伊勢丹HDの子会社「高松三越」運営の「三越徳島」が2021年10月15日10時に「高松三越ポップアップショップ」として1期開店した。

高松三越POP UP SHOP。

三越出店に合わせエントランスなど改装したアミコ

高松三越が出店するのは「アミコ東館」のそごう跡のうち2階と5階、合わせて約2,510㎡。10月15日は1期開業として、2階の一部が「高松三越ポップアップストア」として開店を迎えた。

新装されたエントランス。

アミコのエントランスにあったそごうのシンボル「世界の人形時計」は撤去され、正面玄関はガラス張りにリニューアルされた。一方で、10月時点では建物に看板などは設置されておらず、ライオン像も設置されていない。

10月時点では建物には看板などは設置されていない。

そごう跡2階「高松三越ポップアップ」として1期開業

三越の開店日となった15日は朝から10数人が店舗前に並んだ。
開店式典などはなく、10時のアミコ開店とともに三越も開店を迎えた。店内では婦人雑貨、生活雑貨、食品などを販売。まだ一部のみしか完成していないため売場は1,000㎡程度に留まるものの、高級感ある三越らしい内装となっており、久々の「百貨店」はどういったものか見定める客の姿がみられた。

三越徳島・1期開業エリア。

三越徳島では、11月17日よりお歳暮ギフトサロンが開設されるほか、今後2022年春までに2階の残り部分と5階の売場が順次開業する予定としている。

アミコ、三越出店に合わせて新テナントも

アミコではそごう跡に新店舗やポップアップストアの出店が相次いでおり、10月1日には3階に婦人アパレル「INED・7-IDconcept・イッツインターナショナル」が、7階に「徳島新聞カルチャーセンター」が、15日には4階に高級ヴィンテージピアノ店「グランドラグジュアリーサウンド」などが開業したほか、11月中には地階にスイーツコーナーが設けられる予定となっている。

三越に合わせて開店した高級ピアノ店。

これ以外にも「ロフト」「紀伊國屋書店」「無印良品」や屋上遊園地など、そごう閉店後も多くの専門店が営業を継続している。

多くのテナントがそごう時代から営業を続ける。


百貨店テナントが営業を続ける3階。

アミコでは、三越徳島の開業に合わせて10月15日から「秋のアミコスペシャルウィークス」を開催。各店舗でセールやイベントが開催されている。

三越徳島(高松三越 徳島店)
※10月時点では「高松三越POP UP SHOP」

住所:徳島県徳島市寺島本町西1丁目5番地
営業時間:10時~19時

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セブンパーク天美、2021年11月17日開業-松原市に「ライフ」核のセブン&アイ系商業施設、店歌は「ボカロ」

大阪府松原市の近鉄南大阪線河内天美駅近く・阪神高速天美インターチェンジ近くに、セブン&アイ系ショッピングモール「セブンパーク天美」が2021年11月17日に開業する。
セブンパーク天美。

阪神高速と国道309号の結節点近くに出店

セブンパーク天美は阪神高速6号大和川線天美インターチェンジ付近の「松原市天美東土地区画整理事業施行地区」に出店。国道309号と阪神高速大和川線・松原線の結節点が付近にありアクセスが良好であるため、広域からの集客が期待される。
建物は5階建てで1~3階が店舗、4階・5階・屋上は駐車場として利用される。
敷地面積は約67,000㎡、売場面積は約45,000㎡で、大阪初出店や新業態も含め200店舗が入居。平面駐車場も合わせて2,100台の駐車台数と1,100台の駐輪台数が確保される。
なお、店舗運営はイトーヨーカ堂傘下のセブン&アイ・クリエイトリンクが行う。

スーパーは「ライフ」が出店-タワレコ小型店なども

1階には核店舗として食品スーパーの「ライフ」が出店する。セブン&アイ系の商業施設では通常「イトーヨーカドー」などのセブン&アイ系列の店舗が核店舗となるため、クリエイトリンク社の運営する商業施設で開業当初からセブン&アイ系列以外のテナントが核店舗となるのは初めてのことである。

1階に入居するライフ。

他のテナントとしては家電量販店「ジョーシン」、タワーレコード(タワレコ)の小型店舗「TOWERmini」、玩具・ベビー用品店「トイザらス・ベビーザらス」、生活雑貨店「ロフト」「無印良品」、インテリア雑貨店「ニトリデコホーム」、書店「丸善」、300円ショップ「3COINS+plus」、食料品店「久世福商店」などが出店する。

TOWERminiとしては全国6店舗目(閉店除く)となる。

飲食店としては「スターバックス」「コメダ珈琲店」「タリーズコーヒー」「ビアードパパ」などが出店するほか、「古き良き松原と新しい松原の融合」を掲げたゾーン「ニューまったら横丁」には焼き鳥店や中華料理店が、開放的なハワイの街並みをイメージした2階フードコート「Food Court Ohana」には「マクドナルド」「サブウェイ」「サーティーワンアイスクリーム」などが、3階フードコート「Food Court Live」には「バーガーキング」などが出店する。

「まったら」は河内地方の方言で、「松原」がなまったもの。

映画館、ミニ図書室も設置

エンターテイメント施設としては関西初のサウンドシアターを導入した「TOHOシネマズ」やバラエティスポーツ施設「VS PARK」が入居する。

プレミアムシアターや轟音シアターを導入するTOHOシネマズ。

このほか、セブンパーク天美と松原市が連携するかたちで松原市立市民図書館の返却ポストや市政情報発信コーナーを設けるほか、店内で市民図書館のリサイクル本を店内で読むことができる図書室コーナーも設置される。

店歌は「初音ミク×40mP」-店内で映像イベントも

セブンパーク天美では「ライブ」をキーワードとし、感動・興奮・驚きを届けるべく様々なイベントを企画。さらに、メインホールには約520インチの大型LEDビジョンが設置される。
さらに、イメージソングとしてこの大型ビジョンをフューチャーしたオリジナルソング「無限∞VISION from SEVEN PARK AMAMI」(初音ミク feat. 40mP)を製作した。
曲を手掛けたのは「恋愛裁判」「からくりピエロ」「キリトリセン」「シリョクケンサ」など数々のボカロ曲を手掛けた有名ボカロP「40mP」で、歌唱するのは初音ミク。

メインホールには約520インチの大型LEDビジョンを設置する。

セブンパーク天美では、オープニングイベントとして11月20日に大阪エリアで活躍するダンスチームをゲストに迎えてセブンパーク天美オリジナルソング「無限∞VISION from SEVEN PARK AMAMI」のライブパフォーマンスを開催。さらに、11月21日にドローンライブショー、11月28日に映像発表イベントを予定している。

セブンパーク天美

住所:大阪府松原市天美東三丁目500番地
営業時間:10:00~21:00(店舗により一部異なる)
公式ホームページ:セブンパーク天美

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キャンドゥ、イオンが買収へ-2021年10月14日発表、TOBにより子会社化めざす

イオン」(本社:千葉市美浜区)は、100円ショップ大手「キャンドゥCan☆Do)」(東京都新宿区)に対し、子会社化をめざして株式の公開買付け(TOB)を開始することを2021年10月14日に発表した。

キャンドゥの店舗。(熊本市)

100円ショップ業界4位「キャンドゥ」

キャンドゥは1993年に埼玉県戸田市で創業。2007年に100円ショップ「クリスタル」(のち「ル・プリュ」)を買収するなどして経営規模を拡大した。

キャンドゥ・旧ロゴ(鎌倉市、この店舗は現在新CIに変更)。

かつてはダイエーとの関係が強く、ダイエーの大型店舗に数多く出店していたほか、2018年からはDCMグループとFC契約を締結することで、ホーマックなどDCM系列の多くの大型ホームセンターに出店している。
2020年11月期の連結決算によると年商は約730億3400万円、2021年9月末現在は1,155店舗を展開。国内の100円ショップ業界4位(ダイソー・セリア・ワッツに次ぐ)であり、タイ・モンゴルにも店舗を構える。

イオン、TOBで子会社化-上場は維持

イオンは代表取締役社長・筆頭株主である城戸一弥氏らから株式を取得するほか、TOBを実施。約210億円を投じて株式の51%以上を取得し、キャンドゥを連結子会社とする計画。
子会社化後も東京証券取引所市場第一部上場と現在の役員体制は維持する方針としている。

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CCプラザ、2022年3月31日閉館-三次ショッピングセンター、解体後に大和リースと新施設建設

広島県三次市のJR三次駅近くにある大型ショッピングセンター「CCプラザ」が、2022年3月31日に閉館する。

CCプラザ(三次ショッピングセンター)。

広島県北部の老舗ショッピングセンターだった

CCプラザは1972年3月に広島県北部で初の大型ショッピングセンターとして開業。1995年に増築がおこなわれているほか、別棟として飲食テナント棟(マクドナルド→すき家)がある。店舗本館は3階建てで、店舗面積は10,769㎡。
CCは「コミュニティ&カルチャー」の略で、協同組合三次ショッピングセンターが運営する。

館内吹き抜け。

2021年現在、館内にはマルショク三次店を核に不二家、リトルマーメイドベーカリー、ハニーズ、手芸の丸十、USランドなどが出店している。

50年の歴史に幕-大和リースが新施設建設へ

閉館は建物の老朽化による耐震性不足のため。
店舗は解体され、跡地に不動産大手「大和リース」が三次ショッピングセンターと共同で新たな商業施設を建設する計画で、2023年秋の新施設開業をめざすとしている。大和リースは「フレスポ」など複数の建物が並んだ近隣型ショッピングセンターを得意としているため、同様の形式になる可能性が高い。
現在のテナントが再出店するかなどは10月時点では発表されていない。

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ザ・マーケットプレイス和光、2021年10月14日開業-写研跡地、ヤオコー和光丸山台店を核に無印良品など出店

埼玉県和光市の和光市駅近く・東京と埼玉の県境そばに、ヤオコー運営のショッピングセンター「ザ・マーケットプレイス和光the market Place 和光)」が、2021年10月14日に開業する。

「写研」跡、ヤオコー運営のショッピングセンターに

ザ・マーケットプレイスはヤオコー運営のショッピングセンターブランド。
「ザ・マーケットプレイス和光」が出店するのは、2020年に解体された文字フォント・植字システム大手「写研」の埼玉工場跡地。
敷地面積は約1万㎡で、店舗は1階から3階、延床面積は11,853㎡、店舗面積は4,422㎡。平面駐車場と立体駐車場(屋上)が設けられる。

the market Place 和光。

ヤオコーは「若年世帯ターゲット」の旗艦店

1階の核店舗は「ヤオコー和光丸山台店」。ヤオコーは埼玉県95店舗目となる。
ヤオコー和光丸山台店の店舗面積は2,728㎡で、ストアコンセプトは「未来に向けて、新たな楽しさ、豊かな食生活を提案するお店」。目標年商は28億円。
周辺は人口増加地区であり、20~40歳代がボリュームゾーンであることからヤングファミリー層に特化させた旗艦店として、その世代に人気・需要が高い「サーモン」や自社ブランド「ミゲールさんのあぼかど」、冷凍ミールキットなどを強化。
自社運営のインストアベーカリーでは自社製造のオリジナルソースを使った「店内手作り!プルドポークバーガー」「店内手作り!プルドポークバゲットサンド」を販売する。
また、店内製造ベビーカステラやフルーツどら焼き、きな粉ドーナツといった新たなおやつ商品やワイン売場も導入することで、幅広い世代が楽しめる売場づくりに取り組むとしている。
このほかロッテ傘下の大手ケーキ・洋菓子店「銀座コージーコーナー」、クリーニング店などが出店する。

2階には「無印良品」が出店

2階の核店舗は「無印良品」(11月13日開店予定)。和光市内では初出店となり、店内には一部大型店に設置されている無料給水機も備える。
最上階の核店舗はゴルフスクール「ZEN GOLF RANGE」となる。

ヤオコー和光丸山台店

住所:埼玉県和光市丸山台3 丁目13 番1 号
営業時間:9:00~21:45(ヤオコー)

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