鳥取県八頭郡若桜町の若桜鉄道若狭駅前にあるJA鳥取いなばグループ(本社:鳥取市)の食品スーパー「トスク若桜店」が2023年9月30日をもって閉店する。
若桜駅前のシンボルのひとつだったトスク
トスク若桜店は1981年10月にAコープ系スーパーとして開店。1991年7月に改装を実施したのち、1995年10月の鳥取県東部農協経営統合にともない「Aコープトスク若桜店」に店名変更、2001年8月の店舗部分社化にあわせて「トスク若桜店」となった。
トスク若桜店は“若桜駅前唯一の食品スーパー”として、2008年にも改装を実施。2階の公共施設「若桜町移住定住・交流センター」とともに、地域生活を支える中核施設としての役割を担ったが、JA鳥取いなばグループによるトスク廃業の方針にともない閉店することが決まった。
跡地はエスマートが取得、商品力向上に期待
トスク若桜店の閉店により、若桜町内から食品スーパーが消滅することとなるが、岡山地場流通大手「マルイ」(本社:
トスク若桜店時代は、トスクの標準仕様といえた惣菜専門店「大阪惣菜」のコンセッショナリー店舗導入を狭小な店舗面積を背景に行わなかったなど、惣菜の取扱いに制約があった。
トスク若桜店。
エスマートはマルイグループ(マムハートHD)内で「価格志向モデルのスーパー」と位置づけのもと、自社工場「エスマート食品研究所」での弁当惣菜製造を手掛けているため、トスク若桜店跡の新店舗でもエスマートのノウハウ投入による商品の質量向上が期待できそうだ。
関連記事:トスクちづ店、2023年9月30日13時閉店-智頭駅前のJA鳥取いなば最古参店舗、60年近い歴史に幕
関連記事:鳥取ロフト、2023年9月1日開店-天満屋が運営、丸由百貨店に鳥取市初出店
関連記事:トスク、2023年度中に全店閉店-JA鳥取いなば運営の地場大手スーパー
関連記事:丸由百貨店、2022年9月3日開業-旧鳥取大丸跡に「山陰初の百貨店」復活、初日は記念式典も