トスク吉成店、2023年9月30日閉店-鳥取のAコープ系、日ノ丸ストアから41年の歴史に幕

鳥取県鳥取市の国道53号線沿いにあるJA鳥取いなばグループ(本社:鳥取市)の食品スーパー「トスク吉成店が2023年9月30日午後1時をもって閉店する。

幹線道路沿い激戦区のトスク大型店

トスク吉成店は1982年4月に地場交通系スーパー「日ノ丸ストア」として開店。建物は平屋建で店舗面積は1,479㎡。
1998年7月にJA鳥取いなば(鳥取いなば農業協同組合)が店舗を引継ぎ、同社直営スーパー「Aコープトスク吉成店」として開店、2001年8月の店舗部分社化にあわせて「トスク吉成店となった。
トスク吉成店は転換後も“幹線道路沿いという好立地”を活かし、持ち帰り寿司店「小僧寿し」や中華食堂「大阪王将」といった既存の食関連店舗に加え、100円ショップ「ダイソー」など専門店を導入。あわせて、同社他店舗を上回る約10年おきのリニューアル(2007年・2016年)を実施し、内外装の美装化や産地直送商品の拡充を進めることで集客力の向上を図ったが、JA鳥取いなばグループによるトスク廃業の方針にともない、2023年9月30日をもって同店を含む全7店舗が閉店することとなった。

トスク吉成店。

跡地はエスマートが取得の方針

トスク吉成店に関しては、岡山地場流通大手「マルイ」(本社:岡山県津山市)傘下の食品スーパー「エスマート」(本社:鳥取市)が店舗跡を取得する方針を示している。
一方、店舗の至近距離200m圏内に「エスマート吉成店」が存在するほか、幹線道路沿いには同じくマルイ系の「マルイ宮長店」やイオン系の「イオン鳥取店」、大手ディスカウント「スーパーセンタートライアル叶店」といった競合店も多数存在しているため、既存店との差別化が必要になるとみられる。

関連記事:鳥取ロフト、2023年9月1日開店-天満屋が運営、丸由百貨店に鳥取市初出店
関連記事:トスク、2023年度中に全店閉店-JA鳥取いなば運営の地場大手スーパー
関連記事:丸由百貨店、2022年9月3日開業-旧鳥取大丸跡に「山陰初の百貨店」復活、初日は記念式典も

このエントリーをはてなブックマークに追加