カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

エスタ・ビックカメラ札幌店(旧そごう)、2023年夏閉店-跡地に超高層ビル建設、パセオも2022年9月閉店

北海道札幌市中央区の札幌駅近くにあるショッピングセンター「エスタ」が、再開発のため2023年夏に閉店する。

札幌エスタ。

再開発で「札幌そごう・エスタ」から45年の歴史に幕

エスタは1978年9月に「札幌そごう」を核として開業。2000年12月にそごうが閉店し、その後は「ビックカメラ」を核とした商業施設となった。

札幌そごう(JR北海道リリースより)。

建物は地上11階、地下3階で、延床面積は86,582㎡、JR北海道などが出資する札幌総合開発が所有する。2021年現在はビックカメラのほかロフト(2010年に札幌西武より移転)、ユニクロ、キャンドゥ、そごうを引き継いだ食品館などが出店している。

パセオも閉店-姿変える札幌駅、エスタ跡は超高層ビルに

閉店は北海道新幹線の開通を見越したもので、跡地は隣接地とともに「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発事業」による再開発がおこなわれ、清水建設などにより46階建て・高さ約250メートルの複合ビルが建設される予定となっている。 

再開発後イメージ(札幌市HPより)。

札幌駅では、約200店舗が出店する駅併設の商業施設「パセオ」も新幹線開通に伴う駅工事・再開発のため2022年9月30日に閉館する予定を発表しており、札幌駅周辺は2030年度の新幹線開業までに大きく姿を変えることとなる。

2022年9月に閉店する札幌パセオ。

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松阪ショッピングセンターマーム・イオン松阪店、2022年1月31日閉店-30年の歴史に幕

三重県松阪市の国道166号線沿いにあるショッピングセンター「松阪ショッピングセンターマーム/イオン松阪店」が、2022年1月31日に閉店する。

松阪ショッピングセンターマーム/イオン松阪店。

公共機能を備える複合ショッピングセンターだった

「松阪ショッピングセンターマーム」は松阪商業開発が運営、
ジャスコとアコレを核として1992年10月に開店。
同店の開業後、松阪市では2002年までに「アピタ」「オークワ」などの大型店進出が相次ぎ、松阪駅前からは大型店が姿を消した。さらに、ジャスコもこれに対抗するかたちで2000年に増床、アコレの売場もジャスコの運営となった。
現在の店舗面積は23,641㎡、売場は1階から3階で、イオンを核にロッテリア、ダイソー、モーリーファンタジーなど約25店舗のほか、三十三銀行や郵便局、公民館も入居する。
また、イオンの創業地に近いということもあってか、イオン外商部も併設されている。

「再出店検討」するも具体的な計画未定

マームの閉店は建物の老朽化のためだとしており、11月3日から閉店セールが開催されている。
イオンは再出店も検討しているといい「一時休業」という位置づけであるが、再び同じ場所に出店するか、またイオンの店舗(総合スーパー)となるかなど、11月時点で具体的な再出店計画などは発表されていない。

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スーパービバホーム玉津インター店、2021年11月10日開店-同居するダイエーイオンフードスタイル玉津店、11月15日開店

兵庫県神戸市西区の玉津インター近くにあるドン・キホーテ 神戸西店向かいに、ホームセンター「スーパービバホーム玉津インター店」が2021年11月10日に、食品スーパー「ダイエーイオンフードスタイル玉津店」が2021年11月15日に開店する。

玉津インター近くに「ビバホーム」兵庫2号店

両店が出店するのはパチンコ「マルハン」、ネットカフェ「快活クラブ」等の跡地。
スーパービバホーム玉津インター店は平屋建て+屋上駐車場、店舗面積は8,666㎡で、ビバホームとしては兵庫県2号店となる。

スーパービバホーム玉津インター店。

取り扱い商品は「資材館」のリフォーム資材から「生活館」の日用品・家庭用品・ペット・ガーデンなど約8万点。
自然災害が頻発する昨今の状況を鑑み、防災用品コーナーを充実するほか、災害時拠点としての役割を担う設備を備えるとしている。

ダイエーではオリジン弁当の総菜を導入

ダイエーイオンフードスタイル玉津店は平屋建てで、店舗面積は2,223㎡。
店名はイオンフードスタイルであるが、神戸市がダイエーのお膝元ということもあってか、ビバホームの広告塔屋には白地にオレンジでお馴染みの大型のダイエー看板(4代目のハート版)が設置される。
なお、徒歩園にはグループの「マルナカ玉津店」(マックスバリュ西日本の運営)が立地する。

ダイエーイオンフードスタイル玉津店。

ダイエー店内では食品と日用品を中心に「美味しさ」「新鮮」「ヘルス&ウエルネス」をキーワードとした商品を品揃え。ほうれん草や大根などを中心とした地場野菜や、兵庫県三木市のイオン農場で朝収穫されたばかりの野菜を当日中に仕入れて販売する朝採れ野菜など、地元で採れた新鮮な野菜やオリジン弁当の総菜・弁当コーナー「オリジンデリカ」、ダイエー直営「D’sベーカリー」などを導入する。また、ホームセンターと併設であることから、お買い得でまとめ買いに適した大容量・大規格商品を充実させる。

ダイエー・店内イメージ。

また、セミセルフレジの導入などデジタルの充実により「レジ待ちなし」「非対面・非接触」「スマートストア」を提供するとしている。

スーパービバホーム玉津インター店
ダイエーイオンフードスタイル玉津店

住所:兵庫県神戸市西区玉津町小山135番1
営業時間:9時~22時(ダイエー)

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かましんカルナ駅東店、2021年11月4日再開業-JR宇都宮駅東口近くのLRT電停そばに、本部機能も移転

栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口近く・宇都宮ライトレール駅東公園前電停(建設中)そばに、地場大手スーパーマーケット「かましん」のショッピングセンター・本部ビル「かましんカルナ駅東店」が2021年11月4日に開業した。

2019年に閉店したカルナ駅東、2年ぶりに再出店

かましんカルナ駅東店は2004年にイトーヨーカドー宇都宮店の旧店舗に開店。2019年6月に老朽化により一旦閉店していた。
かましんカルナ駅東店の建て替え後の新店舗は3階建てで、店舗面積は5,185㎡。
近隣の宇都宮駅東口周辺・鬼怒通りでは、2023年の宇都宮ライトレール(路面電車)の開通を控えてインフラ整備・街路整備が進んでいる。これまで駅からは少し距離がある立地であったが、店舗近く(店舗北側約150メートル)に宇都宮ライトレールの「駅東公園前電停」が新設されるため、公共交通での来店利便性が大きく向上する。

かましんカルナ駅東店。

かましんカルナ駅東店の1階には核店舗としてスーパーマーケット「かましん」が店舗面積2,431㎡で出店。
テナントとしてドラッグストア「マツモトキヨシ」、100円ショップ「ダイソー/300円ショップ スリーピー」、衣料品「パシオス」、クリーニング「サンドライ」、銀行ATM(足利・栃銀)などが出店するほか、かましん本部事務所も入居する。
かましんでは地元の人気店「宇都宮みんみん」の餃子や県産梨「にっこり梨」、喜連川町の特産「温泉なす」などの地元産品を販売するとしている。

かましんカルナ駅東店

住所:宇都宮市宿郷3-16-3
営業時間:9:30~22:00

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フラッグクルメ 、2021年11月5日商業フロア開業-旧・久留米岩田屋新館、核テナントは「フードウェイ西鉄久留米駅前店」

福岡県久留米市の西鉄久留米駅前に直結する「千歳プラザ東館」に、複合施設「FLAG KURUME(フラッグ クルメ)」の商業フロアが2021年11月5日に開業した。

フラッグクルメ。

西鉄久留米駅前「岩田屋新館」、リオHDが再生

千歳プラザ東館は、1983年8月に「西鉄久留米駅東口第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上9階地下3階建。
開業以来、地上低層階(1~4階)に百貨店「岩田屋久留米店(久留米岩田屋)」の新館、地上高層階(5階~9階)に地場資本のシティホテル「ハイネスホテル久留米」が核店舗として出店していたが、2019年3月に岩田屋が千歳プラザ東館から撤退したため、地上低層階が空きフロアとなった。(岩田屋久留米店本館は売場集約を経て営業継続中

かつての岩田屋久留米店。

2020年には資産管理会社「リオ・ホールディングス」(本社:東京都千代田区)が岩田屋営業フロア跡の大半を取得し、同年中を目処にオフィスビルとしてリノベーションする方針を発表。2021年3月の改修工事完了を機に「FLAG KURUME」として新たなスタートを切った。

岩田屋とFLAG KURUME。

以後、FLAG KURUMEでは、福岡県の「新型コロナウイルスワクチン大規模接種会場」(同年9月15日~10月29日)導入など、駅直結という立地を生かした施設運営を行っている。

1階には久留米初の「フードウェイ」

FLAG KURUMEの1階には、地場大手食品スーパー「フードウェイ」(本社:福岡市早良区)の「フードウェイ西鉄久留米駅前店」が出店。
フードウェイ西鉄久留米駅前店。

フードウェイ西鉄久留米駅前店では「生鮮強化型スーパーマーケット」を掲げる同社店舗として、生鮮部門には子会社(ミートインハイマート)の精肉売場「牛蔵」に加え、新横浜プリンスペペ店やサクラマチ店など主力店舗で導入実績のあるチーズの対面販売を導入。あわせて、成城石井PB商品を始めとするこだわりの逸品コーナーを導入するなど、生鮮食品・グロサリーともにこだわりある店舗となった。
フードウェイでは11月8日まで開店記念セールを実施。開業初日は「お肉の福袋」や「焼きそば2割引き」「たこ焼き2割引き」などが人気を集めた。
なお、このほか館内地階に以前より出店している「ダイソー」「京都きもの友禅」「ヒーリングスタジオクローバー」と地下2階駐車場も営業を継続している。

2~4階はテナントとして事務所や学習塾など入居

FLAG KURUMEの2階には通信制高校サポート校「トライ式高等学院久留米キャンパス」と医療介護教室「ニチイ学館福岡校」「ニチイ学館久留米校」「ニチイ学館久留米支店」が入居。3階にはアルミ建材メーカー「YKK AP久留米支店」と地場資本の保険コンサルティング「ほけんのマルシェ(総合保険)」が入居。4階にはSOMPOグループの「損害保険ジャパン久留米支社」「SOMPOひまわり生命保険久留米支社」、就労移行支援事業所「BitPit久留米」が入居するなど、当初の計画通りにオフィスフロアとなった。
2021年11月現時点においても、一部区画は工事中となっているが、2022年春を目処に婦人科・不妊治療クリニックが開院予定であり、久留米の玄関口を代表する施設のひとつとして全面開業が待たれる。

西鉄久留米駅前の千歳プラザ、再生なるか

リオ・ホールディングス(リオ・コンサルティング)は、千歳プラザ東館(FLAG KURUME)に隣接する複合商業施設「千歳プラザ西館(ファッションプラザ・リベール)」についても、社会医療法人天神会(本部:福岡県久留米市/古賀病院グループ)と共同で権利の取得を進めている。
千歳プラザ(西館・東館)の権利(一部)を所有する久留米市の第3セクター「久留米都市開発ビル」は、2012年の民事再生計画期間終了後も経営不振が常態化しており、FLAG KURUMEを手掛けるリオ社と天神会が久留米市の債権(土地建物)を譲受するかたちで、一体的に再生を図っていくものとみられる。

FLAG KURUME(フラッグ クルメ)

住所:福岡県久留米市天神町6番地
営業時間:午前9時~午後10時(フードウェイ)

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MEGAドン・キホーテUNY榛原店、2021年11月16日開店ーピアゴ榛原店跡、静岡県中部初のメガドンキに

静岡県牧之原市にパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY榛原店」が2021年11月16日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY榛原店。

榛原のピアゴ、MEGAドンキUNYに業態転換

MEGAドン・キホーテUNY榛原店はユニーグループの総合スーパー「ユーストア榛原店」として開店し、ユニー傘下のミニGMSとして営業していたが、2009年2月にグループの運営会社及び店舗ブランド再編に伴い、店舗名を「ピアゴ榛原店」に改称して営業を続けていた。建物は地上2階建で、店舗面積は6,243㎡。
店舗は県道31号線に接しており、周辺には住宅が集積。榛原総合病院や小学校などの公共施設も点在している。ドンキへの業態転換のため、2021年9月5日に閉店し、改装工事を行なっていた。

ピアゴ榛原店時代の店舗写真。(ピアゴ公式サイトより)

ニューファミリー層の需要に応える品揃え

MEGAドン・キホーテUNY榛原店は2階建、直営売場面積は5,527㎡。静岡県中部初のメガドンキとなり、UDリテールが店舗を運営する。
食品売場では、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)の品質、鮮度のこだわりはピアゴ時代からそのままに品揃えを強化、精肉売場ではニューファミリー層のニーズが高い大容量パックを新たに品揃え、鮮魚売場では店内加工の新鮮な直営寿司を新たに販売、
菓子、大容量の冷凍食品、スイーツ、輸入食品などの品揃えを強化し、ニューファミリー層の需要に応えるとしている。
また、ドンキ店内で焼き上げる、多彩なチーズが人気である直営ピザ「トロリスタ」を冷凍、冷蔵タイプと共に展開し、新たなニーズ創出も目指す。

トロリスタ ロゴマーク。


トロリスタの展開イメージ。

衣料・住居関連売場では、駿河湾が近く海水浴やキャンプが盛んなエリアに立地するという利点を生かして、釣具やバーベキュー用品などを扱うアウトドアコーナーを大きく展開、アウトドアを目的とする顧客のニーズに応える。
また、生活家電や理美容家電をはじめ、スマホパーツやゲーミンググッズ、玩具を新たに展開し、低価格で提供する。

競合が激しい地域に立地

榛原店周辺には多くのスーパーが点在しており、隣接地には静岡本社の地元スーパーであるKOマートが出店しているなどユーマート時代より競争が激しい地域であった。
今回の榛原店のメガドンキ改装によりさらなる競争の激化も予想される一方、それぞれの店舗の差別化が進むことにもなろう。

MEGAドン・キホーテUNY榛原店

住所:静岡県牧之原市細江字濱田1371-1
営業時間:午前8時〜午後11時30分

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ダイエーグルメシティ新長田店、2021年12月31日閉店-アスタくにづか3番館の核店舗、西神戸店から60年の歴史に幕

兵庫県神戸市長田区のJR神戸線(山陽本線)・神戸市営地下鉄海岸線・西神山手線新長田駅、海岸線駒ヶ林駅、国道2号線近くにある食品スーパー「ダイエーグルメシティ新長田店」が2021年12月31日に閉店する。

ダイエーグルメシティ新長田店。

前身の西神戸店から60年の歴史に幕

ダイエーグルメシティ新長田店は再開発ビル「アスタくにづか3番館」の地下1階に入居。売場面積は1,800㎡。

アスタくにづか3番館。

同地にはもともと大正筋商店街内で「ダイエー西神戸店」が1961年8月から営業していた。しかし1995年1月17日の阪神淡路大震災で店舗が倒壊。1995年6月10日に地元の商店主とともにプレハブと巨大テントの共同仮設店舗内で営業を再開した。
その後、同地を含む新長田駅南地区は神戸市の市街地再開発事業に指定され、震災復興再開発ビルが次々に建設された。ダイエーグルメシティ新長田店は旧西神戸店を引き継ぎ、再開発ビルの1つであるアスタくにづか3番館の開業に合わせて2003年11月21日に開店した。
当初アスタくにづか3番館にはダイエーが地下1階だけでなく1階と2階も含めた核店舗として出店する予定だったが、ダイエーの経営悪化に伴い規模を縮小し地下1階だけの営業に変更。神戸市はダイエーに約5,000㎡の商業床を売却する予定であったが、規模縮小に伴い賃貸に切り替えた。なお、1階・2階には代わりに地場大手家電量販店の「八千代ムセン電機」(現・関西ケーズデンキ)が出店した。

後継店舗は未定

今回の新長田店の閉店でグルメシティから18年、旧西神戸店から60年の歴史に幕を閉じることとなる。グルメシティ閉店後近隣住民は付近にある「西友新長田店」「スーパーマルハチ新長田店」を利用することになるであろう。
なお、閉店後の後継テナントについては2021年11月時点で発表されてない。

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イオン佐世保店、2022年2月28日閉店-イオン九州最古の店舗、48年の歴史に幕

長崎県佐世保市の四ヶ町アーケードにある「イオン佐世保店(イオン佐世保ショッピングセンター)」が、2022年2月28日に閉店する。

イオン佐世保店。

イオン九州最古の店舗、48年の歴史に幕

イオン佐世保店はジャスコ佐世保店として1974年6月に開店。売場は地下1階・地上8階で、店舗面積は13,363㎡。旧福岡ジャスコ(現在のイオン九州)の1号店であり、同社最古の店舗である。(但し店歴は旧ダイエーのショッパーズ福岡店のほうが長い。また、九州内にはこれ以前にはジャスコに参加していたダイマル、なんでもや等のジャスコ店舗があった)
テナントとしてダイソーなどが出店するほか、松浦鉄道佐世保中央駅と直結する。徒歩圏には佐世保玉屋、トゥインクル西沢、アルバ西沢などの大型店・ファッションビルが出店している。

トゥインクル西沢。

解体後、新ビルの下層階に小型店出店へ

閉店はイオン佐世保店の店頭で発表されたもの。
イオン九州が店頭に掲示した案内によると、建物を解体後に佐世保市のディベロッパー「ランドアーク」が複合ビルを建設。イオン九州は下層階の商業施設部分に新たな業態として再出店を検討するとしている。
新たな建物の完成は2024年を予定しているといい、店舗規模的に「マックスバリュ」となる可能性も高いであろう。

佐世保のアーケード。

イオン佐世保店では、2021年11月19日より閉店セール「感謝の売り尽くしセール」を開催する。

佐世保市中心部に立地する。(玉屋より)

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アンドモワ、新型コロナ影響で2021年10月倒産・破産申請へ-居酒屋大手、買収したファミレス「カーサ」も消滅か

飲食店・居酒屋運営大手「アンドモワ」(東京都港区)が、新型コロナの感染拡大による影響のため2021年10月29日までに事業を停止した。
複数のメディアによると、近く破産を申請する予定だという。

アンドモワの主力業態「柚柚-yuyu-」(千代田区秋葉原)。

居酒屋運営、旧「西洋フード」の店舗を買収していた

アンドモワは「川中商事」として2006年に創業(現会社設立)。
柚柚-yuyu-」「いろどり庵」「北六」などといった個室居酒屋の運営を行っていたほか、2010年代には旧・西武セゾングループと旧・そごう商事の飲食店を運営していた「西洋レストランシステムズ」を傘下に収めるなどして急成長した。
2015年より投資ファンド傘下となったが、新型コロナウイルスの感染拡大により経営が悪化。倒産に至ったとみられる。
東京商工リサーチなどによると、負債総額は約100億円だという。

CASAつくばエポカル店(オークラフロンティアホテル)
(アンドモワ運営店舗)。

かつて大手ファミレスであった「CASA(カーサ)」は既に店舗数が1ケタとなっているが、アンドモワの破綻によって長きに亘る歴史に幕を下ろすこととなりそうだ。

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コスメドンキ・お菓子ドンキ・驚辛ドンキ、2021年11月6日開店ーモラージュ柏に「新業態ドンキ」

千葉県柏市の大型商業施設「モラージュ柏」内に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)の小規模店舗「コスメドンキ・お菓子ドンキ・驚辛ドンキ」が2021年11月6日午前10時に開店する。

モラージュ柏。

ドンキの新業態、柏の大型商業施設に出店

モラージュ柏は双日新都市開発により2004年7月3日に開業。双日都市開発が運営する商業施設「モラージュ」の2号店(1号店はモラージュ佐賀)で、建物は地上2階建て、延床面積は56,660㎡。埼玉本社のスーパー「ヤオコー」大阪本社のホームセンター「ロイヤルホームセンター」などを核として、112店舗が出店する。
ドンキの新業態は「コスメドンキ」が1階、「お菓子ドンキ」「驚辛ドンキ」が2階に出店。売場面積はコスメが53.5㎡、お菓子が232.4㎡、超辛が188.1㎡の合計474㎡。

お菓子ドンキ。

お菓子ドンキは2号店、コスメドンキ、驚辛ドンキは新業態(初出店)となる。営業時間などはモラージュに準じる。

3つの個性的な専門店ドンキ「細やかな売場展開」めざす

お菓子ドンキは今年5月に東京駅八重洲地下街に開店した店舗
に次ぐ2店舗目の店舗で、「3世代で楽しめるお菓子の殿堂」をコンセプトに定番の人気菓子から珍味、駄菓子など幅広い年代のニーズに応えるとしている。また、アジアの輸入菓子を中心に世界のお菓子など、合計1,400点の賞品を揃え、旅した気分で買い物を楽しめる店をめざす。

コスメドンキ。

コスメドンキは「ココなら見つかる最新コスメショップ!」をコンセプトにトレンドである韓国コスメを中心にアジアンコスメを充実させ、若者のニーズに応える。また、幅広い年代層の美意識をアップデートさせるような賞品展開を行い、合計1,000点の商品を揃えるとしている。

驚辛ドンキ。

驚辛ドンキは「旨辛〜異次元!?レベルの超辛の世界へ」をコンセプトに様々な種類の辛さが味わえる商品を取り揃える。また、買い物時の参考になるように店舗従業員が実食し、辛さや商品レビューを反映したPOP演出を行うとしていて、ドンキの大きな強みの一つであるPOPを使った売場演出を大きく生かした形となる。

専門店ドンキ、今後も増える?

今回の新業態はいずれも狭く分散しており、また地域一番店ではない郊外の商業施設の出店であることもあり(驚辛ドンキなど)実験的な要素が強い「とくに個性的な店舗」が実現できたことが予想される。
こうした小型専門店の成否によっては、近い将来全国の様々な商業施設に「小型ドンキ」の出店が見られるようになる可能性もあり、今後の動向が注目される。

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