鳥取県鳥取市のJR因美線用瀬駅近くにあるJA鳥取いなばグループの総合スーパー「トスク用瀬店」が2023年9月30日13時をもって閉店した。
旧用瀬町唯一のAコープ系大型スーパー
トスク用瀬店は1974年12月にAコープ系スーパーとして開店。1989年3月に改装を実施したのち、1995年10月の鳥取県東部農協経営統合にともない「Aコープトスク用瀬店」に店名変更、2001年8月の店舗部分社化にあわせて「トスク用瀬店」となった。
Aコープトスク用瀬店時代のロゴマーク。
トスク用瀬店では同社旗艦店「トスク本店」同様、敷地内に隣接する「JA鳥取いなば用瀬支店」での農業・金融サービス提供や100円ショップ「ダイソー」の導入など、旧用瀬町を代表する大型店としての役割を担ったが、JA鳥取いなばグループによるトスク廃業の方針にともない、2023年9月30日をもって同店を含む全7店舗が閉店することとなった。
NPO法人の“共助交通”で買物環境維持めざす
トスク用瀬店の跡地活用に関して、2023年10月現時点では未定となっているもの、NPO法人「いきいき社まちづくり協議会」の交通空白地有償運送「いきいき社バス」(2022年4月運行開始/鳥取市有償バスの代替共助交通)による近隣大型食品スーパーへの路線延伸など、買物環境維持に向けた明るい話題もみられている。
トスク用瀬店の閉店式典。
用瀬町は「流し雛」の聖地のひとつとして、駅周辺で地元住民・観光客双方を対象としたカフェや冷蔵食品店の出店も目立っており、トスクの対岸には観光拠点「もちがせ流しびなの館」もあることから、観光資源を活かした跡地活用も期待できそうだ。
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