カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ANAクラウンプラザホテル宇部、2024年3月31日閉館-宇部新川のランドマーク「全日空ホテル」、41年の歴史に幕

山口県宇部市のJR宇部新川駅近くにある大型シティホテル「ANAクラウンプラザホテル宇部」が、2024年3月31日に閉店する。

宇部市中心部のランドマークだった高級ホテル

「ANAクラウンプラザホテル宇部」は宇部全日空ホテルとして1983年に開業、2011年に現名称となった。

ANAクラウンプラザホテル宇部。

宇部市中心部の宇部中央バス停、宇部新川駅や宇部市役所にも近く、開業当初は徒歩圏に宇部中央銀天街や「セントラル大和」「駅前大和」「レッツマルキュー」「宇部井筒屋」「丸信」(全て閉店)などの大型店・商店街が多くある立地だった。

近隣の宇部中央銀天街。

ANAクラウンプラザホテル宇部が入居する建物「宇部興産ビル」は名建築家・村野藤吾氏の設計で、地上15階・地下2階建て。ホテルはUBE(旧宇部興産)グループの「ユービーイーホテルズ」が運営。建物内にはUBEのオフィスも入居している。
宇部エリア随一の高級ホテルであり、大きな建物は市内各地から見ることができるため、地域のランドマークの1つとして広く知られていた。

会社解散へー建物の存続含めて今後は未定

運営するユービーイーホテルズは、建物の老朽化も閉館の一因であるとしており、閉館にともない同社は解散する。
複数の地元メディアによると、今後は施設の売却を検討しているといい、建物がどうなるかなどは現時点では未定となっている。

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岐阜高島屋、2024年7月31日閉店-岐阜県唯一の百貨店、建物の老朽化で

岐阜県岐阜市の柳ケ瀬商店街にある百貨店「岐阜高島屋」が、建物の老朽化のため2024年7月31日に閉店する。

岐阜高島屋。

岐阜高島屋、100億円以上の売上があるが…

岐阜高島屋は1977年9月に開業。建物は地上11階・地下1階で店舗面積は20,390㎡。高島屋子会社の岐阜高島屋が運営しており、建物は平和ビルが所有する。
閉店の大きな理由は建物の老朽化のため。老朽化した建物の電気設備などといった改修工事を巡り合意に至らず、安全性が確保できないためとしている。2023年2月期の年商は約132億円、黒字運営だったという。

柳ケ瀬商店街・劇場通りと高島屋。
かつて高島屋の場所にも映画館があった。

岐阜県から百貨店消滅

岐阜高島屋の閉店を以て岐阜県から百貨店が消滅する。
柳ケ瀬エリアでは近年再開発が進んでおり、2023年3月には隣接地に複合ビル「柳ケ瀬グラッスル35」が完成。新たなマンションの建設などによって居住者が増えつつある。
こうしたなか、100億円以上の売り上げがある県内唯一の百貨店の閉店は、地域開発にも大きな影響を与えることは必至だ。

岐阜駅から見たグラッスルと柳ケ瀬地区。

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さとちょう(佐藤長)、2023年10月20日全店閉店-青森地場大手、トライアルが大半に出店も「むつ松木屋」など未定

青森県津軽地方を中心にスーパー「さとちょう」を展開する流通地場大手「佐藤長」(青森県弘前市)は、2023年10月20日を以て全ての店舗を閉店する。
追記:最終営業日20日は15時までに閉店予定。

津軽大手のスーパー、前社長逮捕などにより倒産していた

佐藤長は1897年に佐藤商店として創業。1978年に弘前市に「さとちょう」1号店を出店した。
さとちょう城東店(青森県弘前市)。
店舗跡にトライアルが出店する予定。

さとちょうは2023年6月時点で津軽地方と下北半島に計26店舗を展開していたが、競争の激化や前社長の逮捕による信用低下などから6月26日付で青森地裁弘前支部に民事再生法を申請・受理され、すでに一部店舗を閉店している。
これまでの経緯はこちら

さとちょう閉店後、過半数の店舗跡にトライアル

さとちょうの全店閉店にともない、18店舗と関連会社「青森食研」、鮮魚テナント「魚三」が、10月23日付で大手総合スーパー「スーパーセンタートライアル」などを運営する「トライアルホールディングス」(福岡県)のグループ会社2社に事業譲渡される。
トライアルはこれらさとちょう18店舗の跡に出店する予定としている。

「さとちょう」の看板は消滅する。

魚三は他社スーパーにもテナント出店しており、以前より東北地方のトライアル店内にも店舗を構えている。
地元メディアの報道によると、従業員約800人強の雇用は維持されるという。

改装した「むつ松木屋」閉店へ-今後のテナントなど不明

青森県むつ市の田名部駅跡前にあり、まちづくり会社が改修、2021年10月にさとちょうが運営するかたちで再生された百貨店「むつ松木屋も閉店するとみられる。(レストランも佐藤長グループ運営)
むつ松木屋の今後の活用方法などは10月時点で発表されていない。

閉店する百貨店「むつ松木屋」。

現時点で譲渡が決まらず閉店するとみられる店舗
  • さとちょう松森町店(弘前市、本店)
  • エコさとちょう小比内店(弘前市)
  • さとちょうヒロロ店(弘前市):1月閉店済み
  • エコさとちょう大鰐店(大鰐町):9月閉店済み
  • エコさとちょう平賀駅前店(平川市):9月閉店済み
  • さとちょうむつ中央店(むつ市)
  • むつ松木屋(むつ市、松木屋百貨店)

複数の地元メディアによると、以下は子会社運営のため交渉中とのこと。

  • さとちょう樹木店(弘前市):ヱスヱス商事の運営
  • さとちょう寿町店(黒石市):ヱスヱス商事の運営

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東京都、舟運通勤の実証実験を2023年10月25日開始ー日本橋・豊洲間で、来年には晴海・日の出間も

東京都は、2023年10月25日より観光汽船興業と三井不動産により「日本橋ー豊洲」間で舟運通勤の実証実験をおこなう。

混雑緩和めざし「日本橋・豊洲/晴海・日の出」通勤舟

舟運通勤の実証実験は東京都による「『未来の東京』戦略」を推進する事業の一環。鉄道やバスなどどいった交通機関の混雑緩和をめざしたもので、これまでも複数回行われていた。
今回日本橋ー豊洲間を運航する観光汽船興業の親会社は水上バスなどを運行する東京都観光汽船。運航日は火曜日・水曜日・木曜日の夕方のみで、所要時間20分、運賃は500円。潮位が低い日は自転車の持ち込みも可能となる。

舟運通勤実験の運行ルート。(東京都)

東京都は、2024年春からは東京湾クルーズと野村不動産により「晴海ー日の出」間でも舟運通勤の実証実験を行う計画としている。

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ダイエー四谷荒木町店、2023年11月11日開店-曙橋駅前に新宿区2号店

東京都新宿区の都営新宿線曙橋駅前に、スーパーマーケット「ダイエー四谷荒木町店」が2023年11月11日に開業する。

ダイエー、四ッ谷エリアに再出店

ダイエー四谷荒木町店が出店するのは、曙橋駅近くに大和ハウス工業が建築した「(仮称)新宿区荒木町PJ」の1階・2階。建物は4階建てで、店舗面積は約688㎡。ダイエーのほか3階と4階はテナントが入居する予定。

ダイエー四谷荒木町店。

ダイエーが新宿区に直営店を出店するのは西新宿店に続いて今年2店舗目。2011年に閉店した四谷三丁目駅前「グルメシティ四ッ谷店」(元セイフー)は子会社「セイフー」→「グルメシティ関東」運営、現存する「ダイエー高田店」は豊島区であるため、新宿区2号店となる。また、旧GC四ッ谷店からは歩いて7分ほどの距離であり、再出店ともいえる。
ダイエーは近隣居住者やオフィスワーカーのニーズに応える商品やサービスの充実によって食をワンストップショッピングできる店舗を目指し、生鮮から出来立てのパンや弁当まで「食」が揃う便利なお店にするとしている。

ダイエー四谷荒木町店

東京都新宿区荒木町23-4
営業時間:7時〜24時

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遠東百貨店台北宝慶店、2023年7月31日閉店-台北現存最古の百貨店、半世紀の歴史に幕

台湾・台北市萬華区西門町の百貨店「遠東百貨 台北宝慶店」が、建物の老朽化のため2023年7月31日に閉店した。

遠東百貨 台北宝慶店。

遠東百貨台北宝慶店、112年7月31日熄燈。
這是台北最古老的百貨商店。
預估5年後、遠東百貨將在當前位置重建新大樓。

遠東デパートを支えた台北一号店、半世紀の歴史に幕

遠東グループは1930年代に上海で創業。遠東百貨は戦後、台湾で紡績・繊維業を営んでいた遠東グループによる百貨店として1969年に1号店を台中に出店した(閉店済み、台中市には別の遠東の店舗が所在)。台北宝慶店(当初は台北店)は台北1号店として西門町エリアの中華商場(1992年閉店)前に1972年開店。建物は地上8階、地下3階建て、店舗面積は約24,000㎡。当時は日本、米国との断交時期にあたり、あえて店舗を中華風にするなどの施策がとられた。
遠東百貨は厳しい時代にありながら日本などの百貨店経営を参考にすることで成長を遂げ、のちに台湾で最大の百貨店チェーンとなった。台北宝慶店はそうしたなか遠東百貨店の台北旗艦店として、同社の成長を支えることにもつながっていた。

遠東百貨の台北旗艦店・信義店。

遠東百貨、解体して再開発-「西門町のランドマーク」に

遠東百貨は、台北宝慶店の閉店後に建物を解体して再開発。新たな店舗を建設するとしている。
新たな建物は日建設計が手掛ける予定。建物の規模や業態は未発表であるが、遠東百貨は建て替えに際して「西門町の地標(ランドマーク)にする」としており、2028年の建物完成をめざす。

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パワーズUシンフォニープラザ店、2023年10月14日開店-カブセンター跡、ユニバース八戸初の業態に

青森県八戸市の大和ハウスグループ系ショッピングセンター「シンフォニープラザ沼館」1階のカブシンフォニープラザ店跡に、アークスグループの地域子会社「ユニバース」(本社:青森県八戸市)が展開するディスカウント食品スーパー「パワーズUシンフォニープラザ店」が2023年10月14日午前9時に開店する。

シンフォニープラザ沼館、半年ぶりに食品核復活

シンフォニープラザ沼館は2009年7月の全面開業以来、青森地場大手「紅屋商事」(カブセンター/本社:青森市)のスーパーセンター「カブシンフォニープラザ店」を核店舗としていたが、2023年3月に紅屋商事が「更なる事業発展」を理由に移転したため、パワーズU開店まで約半年間ほど食品核が消滅していた。

八戸初のパワーズU業態

パワーズUシンフォニープラザ店の建物は地上2階建で営業フロアは1階のみ、店舗面積は2,033㎡。同社58店舗目、八戸市内11店舗目となる。
パワーズUは同社の食品ディスカウント業態で、長らく十和田店(2005年3月開店)1店舗しか存在しなかった。
パワーズUシンフォニープラザ店は「ディスカウントショップとして、ユニバースのお店とは異なる安さと品ぞろえ」を特徴として掲げ、同社独自のローコストオペレーションや商品数の厳選、地場青果市場の活用や国産牛肉一頭買い、大容量・業務用商品の強化により低価格化をめざす。

ユニバース既存店や競合店と差別化

パワーズUシンフォニープラザ店の商圏内には、セブン&アイHDの総合スーパー「イトーヨーカドー八戸沼館店」(ピアドゥ内)やPPIHグループの総合スーパー「長崎屋八戸店」(ラピア内)、シンフォニープラザから移転した紅屋商事の地産地消新業態「カブマルシェ江陽店」といった競合店が数多く立ち並ぶが、八戸初の業態を打ち出すことで差別化を図る狙いがあるとみられる。

パワーズUシンフォニープラザ店。

パワーズUシンフォニープラザ店

住所:⻘森県⼋⼾市沼館4丁⽬4-8
営業時間:午前9時~午後9時

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スーパーマーケットバロー堺豊田店、2023年10月13日開店-泉州初のバロー、パチンコ店跡地に

大阪府堺市南区の大阪府道61号線沿い、関西地盤のパチンコ店「岩商グループ」(本社:大阪府門真市)が展開するパチンコ&スロット「ZEROFIGHTER 泉北店」跡地に、バローHD(本部:岐阜県多治見市)の大型食品スーパー「スーパーマーケットバロー堺豊田店」が2023年10月13日午前9時30分に開店する。

泉州初のバロー

スーパーマーケットバロー堺豊田店の建物は平屋建で敷地面積は約11,462㎡、建築面積は約3,036㎡、売場面積は約1,887㎡、延床面積は約2,998㎡。駐車場(149台相当)を併設する。
バロー堺豊田店は大阪府内4店舗目、泉州エリア初の同社店舗として、コンセプトに「価値ある商品をよりお値打ちに」を掲げ、食の専門店をめざした青果・鮮魚・精肉や出来立て・美味しさにこだわったベーク・デリカを展開する。
あわせて、グループの調達・製造・加工機能を活かしたバローオリジナル商品やEDLP(エブリデーロープライス)型の販売促進策を打ち出すことで、折込チラシを出さず鮮度・品質にこだわった商品を 毎日お求めやすい価格で提供するとしている。

スーパーマーケットバロー堺豊田店。

スーパーマーケットバロー堺豊田店

住所:大阪府堺市南区豊田839番地
営業時間:午前10時~午後8時
※日曜日は午前9時30分~午後8時
※オープン3日間(10 月13日~15日)は午前9時30分~午後8時

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ララプレイスひうみ、2023年10月6日開業-生協「ララコープ ララひうみ」核にダイソーなど出店

長崎県佐世保市ひうみ町の日宇バイパス近くにあるニュータウン「グランアヴェニールひうみ」エリアに、ショッピングセンター「ララプレイスひうみ」が2023年10月6日に開業した。
ララプレイスひうみ。

ララコープ、大塔エリア近くにショッピングセンター

ララプレイスは長崎市に本社を置く地元生協「生活協同組合ララコープ」によるショッピングセンターブランド。ララプレイスひうみの建物は平屋で、7店舗が出店する。
核店舗は生協の食品スーパー「ララコープ ララひうみ店」。店舗面積は1,485㎡、9時半から21時まで営業する。
なお、同店の開店により、近隣の「ララコープ ララ黒髪店」は閉店している。

ララコープ ララひうみ。

そのほか、物販テナントとしては「マツモトキヨシ」「西松屋」「ダイソー」が出店している。

ララプレイス店舗案内。

ララプレイスひうみ

長崎県佐世保市ひうみ町
9時半~21時(ララコープ)

画像は「ララコープ」公式サイトより。

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イオンスタイル笹丘、2023年10月6日新装開店-イオン九州初オーガニック「ビオララ」導入、12月には無印良品も

福岡県福岡市中央区笹丘にあるイオングループの大型総合スーパー「イオンスタイル笹丘」が2023年10月6日午前9時に新装開店した。

イオン九州と旧ダイエーのシナジー集大成1号店だった

イオンスタイル笹丘の前身となる「ダイエー笹丘店」は1994年6月に開店。建物は地上3階地下1階建で店舗面積は20,158㎡。
ダイエー笹丘店は2015年9月の「イオンストア九州(現イオン九州)」への店舗承継にあわせ、他店舗に先駆けて「イオン笹丘店」として看板を更新し、転換記念式典を実施。
2016年9月には「両社のシナジー効果の集大成となる第1号店」として福岡市内初となる「イオンスタイル」に転換し、3~40代のファミリー層をメインターゲットに据え「上質な生活提案」を掲げた地域密着志向の店舗として全面刷新するなど、イオン九州の主力店舗のひとつとなっている。
また、同店は自動車学校跡地再開発の一環として開店したことから、2023年10月現在も施設の3階及び屋上部分に自動車学校「マイマイスクール」が営業する全国的にも珍しい商業施設となっている。

直営フロアの刷新で生活提案を深化

イオンスタイル笹丘の建物は地上3階地下1階建で敷地面積は約23,408㎡、店舗面積は約20,159㎡。
同店はリニューアルコンセプトに「お客さまが“ウェルビーイング”を実感できる」を掲げ、イオン九州直営新規ショップ「B!iolala(ビオララ)」の導入や直営ウエルネス売場「sporsium(スポージアム)」の拡大、住生活雑貨売場「HOME COORDY(ホームコーディ)」の刷新を行うなど、直営売場と専門店が融合した空間で上質なライフスタイルの提案をめざすとしている。

イオンスタイル笹丘。

同社初有機食品ショップ「ビオララ」は特徴的な品揃え

リニューアルの目玉となるビオララは、コンセプトに「オーガニック」「ナチュラル」「ヘルス&ウェルネス」「サステナビリティ」を掲げ、生鮮食品に関しては有機JAS認定農園「いしばし農園」(福岡県筑紫野市)や動物性堆肥・化学性肥料不使用にこだわる「ならはら農園」(福岡県久留米市北野町)のこだわり野菜を展開。
イオングループと提携関係にあるフランス・パリの有機食品スーパー「Bio c’ Bon(ビオセボン)」やニュージーランドのデイリーケアブランド「ecostore(エコストア)」商品、オーガニックナッツの量り売りコーナーを取扱うなど、日々の心と身体の健康にそっと寄り添い身近に感じてもらえるショップをめざす。

ビオララ。

12月までに無印良品や福岡の人気惣菜店も

イオンスタイル笹丘では直営フロアの刷新に加えて、2023年12月までに専門店の入替えを進める。
専門店入替えの一環として、10月6日には中国・四川重慶の有名ホテル出身料理長が福岡で手掛ける中華総菜・弁当・点心専門店「中華料理鼎」と糸島キムチ・韓国惣菜店「玉家のキムチ工房」が開店。11月10日には100円ショップ「DAISO(ダイソー)」に同社の300円ショップ「THREEPPY(スリーピー)」が開店。11月17日にはイオングループのペットショップ「PETEMO」、12月上旬には大型ライフスタイルストア「無印良品」が開店する予定となっている。
同店はダイエー笹丘店開店から30年となる節目の年に再び姿を大きく変えることとなった。

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