大阪府堺市堺区の南海高野線百舌鳥八幡駅近く、向陵公園そばにあるH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)系総合スーパー「イズミヤ百舌鳥店(イズミヤ百舌鳥ショッピングセンター)」が2021年10月3日に閉店する。
イズミヤ百舌鳥店。
「いづみや」として開業した古参店舗
イズミヤ百舌鳥店は「いづみや百舌鳥店(いづみや百舌鳥ショッピングセンター)」として1968年7月に開業。1979年の社名変更にあわせて現在の店舗表記に改称した。建物は地上4階建、営業フロアは1~3階、店舗面積は7,410㎡。2021年時点では、イズミヤの他に、地場大手クリーニングチェーン店「ライフクリーナー」・オイシスが運営するベーカリー「アローム」・喫茶店・園芸用品店が入居している。
イズミヤ百舌鳥店のフロアガイド。
イズミヤ百舌鳥店は長らく地域有数の大型総合スーパーであったが、イズミヤが“日本初のショッピングセンター”と称する岸和田店(1968年4月開店/2021年現在は閉店)とほぼ同時期に開業し、築50年以上経過していたこともあり、老朽化が顕著であった。
閉店を知らせる貼り紙。
さらに、2017年3月の要緊急安全確認大規模建築物耐震診断結果公表によって耐震性能の不足が明らかとなっていた。
百舌鳥店は「完全閉店」、跡地活用の方針は未定
イズミヤは2016年12月に建替えのため“一時閉店”した住道店(大阪府大東市/現・カナートモール住道)を皮切りに、同社創業店の花園店(大阪市西成区/現・デイリーカナート花園店)など10店舗近くをショッピングセンターや食品スーパーに転換しているが、百舌鳥店に関しては“完全閉店”の方針を打ち出しており、2021年8月現在は跡地活用の詳細などを明らかにしていない。
閉店セールが実施されている。
百舌鳥店は最寄駅の百舌鳥八幡駅に加え、南海高野線と大阪メトロ御堂筋線が接続する中百舌鳥駅や南海高野線・泉北高速鉄道線とJR阪和線が接続する三国ヶ丘駅から1km圏内という非常に良好な交通アクセスを有しており、隣接する平面駐車場とともに「好立地」を活かした跡地活用が期待される。
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