岐阜高島屋、2024年7月31日閉店-岐阜県唯一の百貨店、建物の老朽化で

岐阜県岐阜市の柳ケ瀬商店街にある百貨店「岐阜高島屋」が、建物の老朽化のため2024年7月31日に閉店する。

岐阜高島屋。

岐阜高島屋、100億円以上の売上があるが…

岐阜高島屋は1977年9月に開業。建物は地上11階・地下1階で店舗面積は20,390㎡。高島屋子会社の岐阜高島屋が運営しており、建物は平和ビルが所有する。
閉店の大きな理由は建物の老朽化のため。老朽化した建物の電気設備などといった改修工事を巡り合意に至らず、安全性が確保できないためとしている。2023年2月期の年商は約132億円、黒字運営だったという。

柳ケ瀬商店街・劇場通りと高島屋。
かつて高島屋の場所にも映画館があった。

岐阜県から百貨店消滅

岐阜高島屋の閉店を以て岐阜県から百貨店が消滅する。
柳ケ瀬エリアでは近年再開発が進んでおり、2023年3月には隣接地に複合ビル「柳ケ瀬グラッスル35」が完成。新たなマンションの建設などによって居住者が増えつつある。
こうしたなか、100億円以上の売り上げがある県内唯一の百貨店の閉店は、地域開発にも大きな影響を与えることは必至だ。

岐阜駅から見たグラッスルと柳ケ瀬地区。

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