天神ロフト、2023年3月閉店-福岡市中心部に新店舗出店へ

福岡県福岡市中央区の西鉄天神大牟田線福岡(天神)駅・福岡市営地下鉄七隈線天神南駅近くにある大型雑貨店「天神ロフト」が、2023年3月に閉店する。ロフトは閉店後、福岡市中心部の天神エリアに新たな店舗を出店するとしている。

天神ロフトビル。

元ジークスの天神ロフト、16年の歴史に幕

天神ロフトが出店する天神ロフトビルは「ユーテクプラザ天神(U-TEK PLAZA TENJIN)」として開業。建物は地上9階地下1階建、、敷地面積は約1,940㎡、店舗面積は6,231㎡、延床面積は約10,594㎡。
当初は第一生命保険が所有、ユーテクプラザが運営していた。「九州の秋葉原」を掲げ「ベスト電器」を始め、家電・PCパーツ・電子部品店など100を超える専門店が入居したが、1994年に当時の運営会社が経営悪化により撤退したため、施設ブランドを「ジークス天神(ZEEX TEENJIN)」に変えて新装開業した。
ジークス天神には地場大手スポーツ用品店「ハヤカワスポーツ(後のグローバルスポーツ)」旗艦店や地元民放運営によるCDレコード店「TRACKS(旧タワーレコードKBC)」などが出店、2004年8月には渋谷109系やストリート系ファッションを中心にリニューアルされたのち、2007年11月には三菱地所グループの「イムズ(現三菱地所プロパティマネジメント)」運営のもとでロフトがほぼ全館に出店する「天神ロフトビル」へと全館リニューアルされた。2022年現在、建物はユナイテッド・アーバン投資法人が所有する。
ロフトは1980年代後半に西武百貨店とNTT跡地(現岩田屋本店本館)への共同出店を検討、2000年代には岩田屋本店旧本館跡(現福岡パルコ)への出店を検討していたものの建物の耐震性などにより断念した経緯があった。

ロフトは天神エリアに新店舗出店へ

天神ロフトは2007年11月に天神ロフトビルの核店舗として開店。
開店当初の営業フロアは1~7階で営業面積は5,500㎡、2022年10月現在の営業フロアは1~6階で営業面積は4,195㎡。同社としては九州初となる店舗だった。

天神ロフト。

天神ロフトの閉店は賃貸契約満了のため。
ロフトは2023年春を目途に天神エリアでリプレイスオープンするとしており、“天神ビッグバン”で建て替え中の建物、もしくはそれに伴い改装中の商業施設内への出店も見込まれるであろう。
天神ロフトビル内にはロフトのほかに、九州電力系のeスポーツ体験施設「esports Challenger’s Park(焼肉ウエスト跡)」や自転車専門店「Y’s Road」などが出店するが、今後のビルの活用方法などについては2022年10月現在発表されていない。

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