大阪府岸和田市のJR東岸和田駅前にあるショッピングセンター「トークタウン東岸和田」が、老朽化による建て替えのため2020年12月に閉館する。なお、核店舗の総合スーパー「イオン東岸和田店(旧・ニチイ→サティ)」は先行して8月31日に閉店する。
トークタウン東岸和田・イオン東岸和田店。
トークタウン、41年の歴史に幕-建て替えめざす
トークタウン(ニューキャッスルショッピングデパート協同組合)は1979年11月に開業。もともとこの地には黒崎窯業岸和田工場(現・黒崎播磨)があった。岸和田に本社を置く岩出建設グループが建物を所有しており、管理・運営をおこなっている。
かつてニチイの看板だった縦長の広告塔屋。
当初の核店舗はニチイ東岸和田店で、1993年には映画館(シネマコンプレックス)「ワーナー・マイカル・シネマズ岸和田」が開館、1994年にはサティ業態に転換し、1999年に増床が行われた。なお、ワーナーマイカルシネマズは2008年に閉館している。
建物は地上5階建で、店舗面積は31,630㎡。テナントとしてレディスファッション「Honeys(ハニーズ)」「LOBELIA(ロベリア)」、旧・ユニー系の呉服店「さが美」、100円ショップ「CanDo」、イオングループの「未来屋書店」、「ドトールコーヒー」、水泳教室「岸和田イトマンスイミングスクール」(ピーープル跡)といった専門店が出店する。
館内のようす。
閉店は老朽化のため。建物は築41年で、閉館後に解体される。
イオンは跡地に新たな店舗を建設するとしているが、同じ阪和線沿線にイオンモール日根野があるなど近隣には複数の競合店があることから、店舗規模は縮小される可能性が高い。
館内にはストーリー仕立ての年表も
閉店を前に館内では「日男」(ニチイ)、「舞香」(マイカル)、「幸男」(サティ)、「じゃす子」(ジャスコ)を取り巻くストーリー仕立ての年表が掲出されている。
館内に掲示された年表。
閉館後、トークタウンは一部の専門店での営業を継続。建て替えのため、2020年12月までに全店舗が閉店する予定である。
新たな建物の規模や、再出店する予定の店舗などは8月時点で発表されていない。
「日男」(ニチイ)、「舞香」(マイカル)、「幸男」(サティ)、「じゃす子」(ジャスコ)の紹介。
年表では、日男一家は和泉市(イオン和泉府中店(旧サティ)と思われる)、幸男一家は貝塚市(イオン貝塚店(旧ジャスコ)と思われる)に引っ越すとしており、今後の「新しい二世帯住宅」の完成が待たれる。
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