カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

西友東長崎店、2019年9月26日開店-西武東長崎駅前のエミリブ東長崎に再出店

東京都豊島区の西武池袋線東長崎駅前に、西友の食品スーパー「西友東長崎店」が2019年9月26日午前9時に再開店する。

エミリブ東長崎・西友東長崎店。

西武東長崎駅前の西友、2年ぶりに復活

西友東長崎店は1964年7月に開店。建物は地上3階建、所有者は西武鉄道グループ。東長崎店は小規模ながら24時間営業や日用衣料の販売を実施、駅舎と直結するなど利便性の高い店舗であったが、再開発のため2017年3月をもって閉店していた。
新施設の建物は地上11階建、西友の店舗面積は677㎡、敷地面積は約1,311㎡、延床面積は約4,704㎡。
建物の1~2階は商業フロアとして「西友」と「カフェ・ド・クレア」が出店、3階は西武鉄道グループの保育所「Nicot東長崎」が開設、4~12階は西武鉄道グループの賃貸マンション「エミリブ東長崎」(総戸数45戸)となる。(西友以外の店舗は9月1日に先行開店済)
西友東長崎店では旧店舗時代と異なり、1階を弁当・惣菜・パン・冷蔵飲料、2階を生鮮食品・加工食品中心の売場構成に変更、駅隣接の小型店舗であることからセルフレジ「すぐレジ」(12台)の導入やミールキットの販売など、時短ニーズに対応した店舗づくりを行う。

西友東長崎店惣菜売場。

店舗近隣には東急ストアや大黒屋といった競合店が多数立地するが、駅に隣接した西友の復活は地域住民や駅利用者の利便性向上に繋がりそうだ。

西友東長崎店

住所:東京都豊島区南長崎5丁目33番7号
営業時間:24時間営業

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コレド室町テラス、2019年9月27日開業-日本橋室町三井タワーに「誠品生活日本橋」など30以上が出店

東京都中央区日本橋室町に完成した三井不動産グループの複合施設「日本橋室町三井タワー」に、台湾の書店最大手「誠品生活・誠品書店」(本社:台北市信義区)を核とする都市型ショッピングセンター「COREDO室町テラス(コレド室町テラス)」が2019年9月27日に開業する。

コレド室町テラス(2018年撮影)。

(中文摘要)

誠品書店 the eslite bookstore」終於即將正式進軍日本東京。三井不動産合作一號店「誠品生活日本橋」2019年9月27日開幕。
「誠品生活」位於東京都中央區日本橋室町三丁目的最新商辦混合大樓「日本橋室町三井TOWER」。商城區「COREDO室町TERRACE」位於地下1樓至2樓、而「誠品生活」位於2樓。

日本橋再生計画の象徴、ついに完成

日本橋室町三井タワーは「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業(A地区)」の一環として2015年12月から建設が進められているもので、2019年3月28日に竣工。建物は地上26階地下3階建、高さ約140m、敷地面積は11,480㎡、延床面積は約168,000㎡。地下フロアを通じてJR新日本橋駅、東京メトロ三越前駅と直結する。

日本橋室町三井タワーと各再開発地区。

三井不動産は日本橋室町三井タワーを「日本橋再生計画第2ステージ」の旗艦プロジェクトとして位置付け、コンセプトに「『価値ある時間』を、過ごす場所。」を設定、地下1階~地上2階に「誠品生活」を核とする商業施設「COREDO室町テラス」、3階にビジネスからエンターテインメントまで多種多様な需要に対応する「室町三井ホール&カンファレンス」、5~26階にオフィス(1フロア当たり約4,300㎡)を展開する。

館内構成イメージ。

5~6階のオフィスロビーフロアには、テナント企業を対象とした会員制施設「mot. 三井のオフィス for Tomorrow / Mitsui Office for Tomorrow」を併設し、ミカドコーヒーの直営喫茶店舗も出店する無料ラウンジや貸会議室・個室、フィットネスエリアを導入する。

テナント企業向け会員制施設・サービス「mot.」。


5階・スカイテラス。

また、地下部分には「ガスコジェネレーション」が設けられ、周辺区域外の既存オフィスビルや商業施設等の周辺エリアに対して「電気」と「熱」を供給する。広域的な供給は日本初になるという。

ガスコジェネレーション。

コレド室町テラスの商業施設-下層階は食中心

コレド室町テラスの営業フロアは地下1階~地上2階、売場面積は約6,000㎡。テナント31店舗のうち2店が日本初、5店が関東初、7店舗が商業施設初、10店が新業態となる。
下層階は主に飲食店となる。地下1階は「駅直結のライブ感溢れる飲食フロア」を掲げ、COMATSU首都圏1号店として出店予定だった博多屋台居酒屋「博多ニューコマツ」、箱根湯本ホテルのダイニングバー新業態「Hakone Bakery Dining & Bar」、ダイナックの海鮮居酒屋新業態「サカナ酒場 魚盛」、4年連続でミシュランガイド東京のビブグルマンを取得した東銀座の「鉄板焼・お好焼 maido OSAKAきっちん。」、「スターバックスコーヒー」など9店舗が出店。

地下1階イメージ。

1階は「広場から賑わいがつながる憩いと集いのフロア」を掲げ、フロアを「中央通りゾーン」「江戸通りゾーン」「パサージュゾーン」「広場ゾーン」にゾーニング。

1階イメージ。

食関連としては、ナポリの老舗ピッツエリア「Gino Sorbillo Artista Pizza Napoletana」といった日本初1店舗、福岡・渡辺通りの日本料理店「海木」の稲荷専門店、熊本・南阿蘇に本店を構えるハーブティー専門店「南阿蘇TEA HOUSE」、北海道美瑛町のベーカリー&パティスリーカフェ「フェルム ラ・テール 美瑛」、石屋製菓道外初となるカフェ「ISHIYA NIHONBASHI」といった関東初4店舗、高級焼肉店「平城苑」の新業態「東京焼肉 一頭や」、鹿児島の流通大手「本坊商店」と薩摩揚げ専門店「玖子貴」がコラボした蒸し料理・薩摩串揚げ店「Tables steam hot pot」など新業態6店舗が出店。

下層階イメージ。

食以外では、土産品・銘品販売「日本百貨店」、錫製品「能作」など21店舗が出店する。とくに能作は同社初の路面店で、通常のラインナップに加え、高岡のものづくり技術を結集させたハイグレードな新ラインである能作プレステージ商品も展開される。

2階には「誠品生活」が出店

2階は「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」を掲げ、日本初となる台湾の生活提案型複合書店「誠品生活日本橋」(売場面積約2,871㎡)が出店する。
誠品生活日本橋は、誠品生活が61%、三井不動産が39%を出資する合弁会社「誠品生活MF」が運営するもので、書籍部門は同社よりライセンス供与を受けた有隣堂(神奈川県横浜市)の協力により運営される。
誠品生活の館内には書籍売場「誠品書店」に併設してクッキングスタジオやガラス工房などが設けられ、様々なワークショップが開催されることになる。
さらに、誠品がセレクトした個性的なショップが並ぶ物販ゾーン「誠品生活 expo」には日本人観光客にも人気の台湾スイーツ店「郭元益」、台湾茶を使った香水ショップ「P. Seven 茶香水」、漢方コスメショップ「DAYLILY」などが、グルメゾーン「誠品生活市集」には台湾料理店「富錦樹台菜香檳」、台湾茶店「王德傳」などが日本初出店する予定で、「台湾に行かずとも気軽に台湾を体感できるスポット」としても大きな人気を呼ぶことになりそうだ。
(イメージ画像は三井不動産・能作ニュースリリースより)

日本橋室町三井タワー(COREDO室町テラス)

住所:東京都中央区日本橋室町3丁目2-1
営業時間:10時~21時(1階・2階物販店)など

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イズミヤ若江岩田店、2019年12月下旬閉店-50年の歴史に幕

大阪府東大阪市の近鉄若江岩田駅近くにある総合スーパー「イズミヤ若江岩田店」が、2019年12月下旬をもって閉店する。

イズミヤ若江岩田店。

若江岩田唯一の大型総合スーパー、50年の歴史に幕

イズミヤ若江岩田店は1969年5月に開店、現店舗は1991年4月に開店したもので、建物は地上5階建、店舗面積は14,496㎡。
イズミヤ直営売場を核に100円ショップ「ダイソー」、眼鏡店「メガネの三城」、写真スタジオ「スタジオアリス」、ゲームセンター「レインボーランド」、ファストフード店「ロッテリア」「ミスタードーナツ」など複数の専門店が入居するが、一部専門店はイズミヤの閉店発表に先駆けて撤退していた。

イズミヤ若江岩田店では9月12日から閉店セールを開催中。

イズミヤ若江岩田店は若江岩田駅周辺唯一の大型総合スーパーとして、1991年に開業した近鉄グループのパワーセンター「近鉄ハーツ」(食品非取扱い、現・ニトリモール東大阪)とともに広域集客型であったが、商業環境の変化もあり4~5階で営業していた大型アミューズメント施設をダイソーなど専門店フロアに転換するなど、地域密着型の店舗に路線変更していた。

シースルーエレベーターなど豪華な設備を持つ若江岩田店。

築年数の浅いイズミヤ、店舗の跡地活用は未定

イズミヤはH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)の傘下となって以降、老朽化が進む大型店を建替えにより、ショッピングセンター「カナートモール」業態(住道・伏見など)や食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ」業態(花園など)への転換を推進しているが、若江岩田に関してはこれらの店舗と異なり完全閉店となる。
イズミヤ若江岩田店は、現店舗の開業から28年ほどしか経過しておらず、築年数も浅いため新たな商業施設として再生される可能性も高いが、現時点で店舗跡の活用方法について詳細は発表されていない。
同店の閉店後、若江岩田駅周辺から総合スーパーは消滅し、食品スーパー3店舗(近商ストア、スーパーサンコー、コノミヤ)が営業するのみとなる。
(写真:浅葱さん

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日本郵政グループ広島駅南口計画(仮称)、2022年秋開業-広島駅前の東郵便局跡地、超高層ビルに

広島県広島市南区の広島駅南口にある現・広島東郵便局に、日本郵政グループの大規模複合オフィスビル「広島駅南口計画(仮称)」が2022年秋を目処に開業する。

広島東郵便局。

日本郵政の大規模複合オフィス、発展著しい広島駅前に

新施設は日本郵便広島東郵便局を解体したのちその跡地に建設される。建物は地上20階建てで、延床面積は約44,800㎡。プロジェクトマネジメントは日本郵政の完全子会社「日本郵政不動産」が担当する。
新施設は大型オフィスを核に商業フロア、駐車場などが整備される方針となっている。

広島駅南口計画(仮称)

広島東郵便局、9月17日に移転

再開発予定地にある広島東郵便局については、9月17日にエールエールA館(福屋百貨店広島駅前店)に移転することとなった。

移転告知。

開発すすむ広島駅南口に「KITTE広島」誕生か

広島駅南口はバブル崩壊に伴う景気の冷え込みにより、20年近く大規模都市計画プロジェクトが凍結状態にあったが、2016年9月に「ビッグフロントひろしま」(ビックカメラ広島駅前店)が開業、2017年4月には「エキシティ・ヒロシマ」(エディオン蔦屋家電)が開業、2020年以降にJR広島駅ビル「ASSE」の建替え及び広島電鉄の広島駅乗り入れが予定されるなど、開発が相次いでいる。
その一方、既存の開発計画はいずれも高層階が住居もしくは宿泊施設となっており、都心部で高水準なオフィスを求める企業の需要の高まりに対応できているとは言い難かった。
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再開発相次ぐ広島駅南口。

日本郵政グループは2016年4月に名古屋駅前の旧名古屋中央郵便局跡地に「JPタワー名古屋」を建設、低層階を商業施設「KITTE名古屋」、高層階を大規模オフィスフロアとする大規模再開発を手掛けている。広島駅南口計画(仮称)でも同社のノウハウを活用した施設づくりが期待され、建物名は「KITTE広島」となることが予想される。
日本郵便は「広島駅周辺は、近年、大きく発展し、今後とも更なる発展が期待されることから、当社としても 周辺施設とともに街区の利便性とにぎわいを創出し、まちづくりに貢献していきます。 」としている。

広島駅南口計画(仮称)

住所:広島県広島市南区松原町2番62号

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マックスバリュ若松店、2019年9月27日開店-函館棒二森屋の後継店、「マックスバリュ若松店」は2店舗に

北海道函館市の函館駅近くに、マックスバリュ北海道の食品スーパー「マックスバリュ若松店」が2019年9月27日午前9時に開店する。

マックスバリュ若松店。(北海道函館市)

函館駅前に待望の食品スーパー復活

マックスバリュ若松店は地上2階建、店舗面積は1,743㎡。(イートインスペースを含めた店舗面積は1,964㎡)
1階食品売場では函館市や北斗市の地場野菜や函館市場直送の魚介類、北海道平取町の「びらとり和牛」や道南生まれ道南育ちの豚肉「道南レッド」など鮮度にこだわりを持った生鮮品、上北農産加工の「スタミナ源たれ」や源たれで味付けした牛肉など地元で親しまれる商品を展開。インストアベーカリーでは100円均一価格のパンや専用オーブンで焼き上げたピザを販売する。

1階デリカゾーン。

また、店舗周辺に駅や宿泊施設が数多く立地することから、訪日外国人観光客を対象とした外貨両替機の設置や免税販売を実施。函館・青森製造の商品を拡充し、ホリの「夕張メロンピュアゼリー」やラグノオの和菓子、函館タナベ食品のたらこ、桃川の日本酒を取扱うなど観光・ビジネス需要で函館を訪ねる買物客の手土産品需要にも対応する。
2階イートインスペース「くつろぎひろば」では、椅子やソファを約95席設置、フリーWi-Fiや電子レンジを整備する。

2階くつろぎひろば。

函館駅周辺ではイオングループの百貨店「棒二森屋」本館地階に直営食品スーパー(旧・ダイエーグルメシティ棒二森屋店)が2019年1月31日まで営業していたが、同店の閉店に伴い函館駅前から食品スーパーが消滅していた。
最寄りのスーパーは徒歩20分近い距離にある「マックスバリュ堀川店」「スーパーアークス大縄店」「コープさっぽろ末広西店」3店舗のみとなっており、函館駅前に新規出店したマックスバリュは地元住民が待ちに待った食品スーパーと言える。

「マックスバリュ若松店」は国内2店舗に

イオングループのマックスバリュ東海(旧・マックスバリュ中部)は三重県鈴鹿市に「マックスバリュ若松店」を出店しており、今回のマックスバリュ北海道によるマックスバリュ若松店の新規出店により、マックスバリュ若松店は国内に2店舗存在することとなる。

マックスバリュ若松店

住所:北海道函館市若松町25-1
営業時間:9時~22時

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MEGAドン・キホーテ徳島店、2019年9月27日開店-PPIH、全都道府県出店達成

徳島県徳島市の県道39号線沿いに、ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ徳島店」が2019年9月27日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテ徳島店。

長らく徳島県はPPIHグループの店舗空白地域だった

ドン・キホーテを傘下に持つ「PPIHグループ(旧・ドン・キホーテHD)」は2004年に四国地方1号店「ドン・キホーテパウ高松店」を香川県内に出店して以降、2009年に愛媛1号店「ドン・キホーテ松山店」、2010年には高知1号店「長崎屋高知ヴィアン店」(衣料スーパー業態)を立て続けに出店していたが、店舗網の拡充が進む四国他県と異なり徳島県は長らくPPIHグループの店舗が未出店の地域となっていた。

ドンキ、徳島1号店は四国大学近くに

MEGAドン・キホーテ徳島店は、パチンコ店「パーラーグランド古川店」跡の建物を改装して居抜き出店。建物は地上5階建で営業フロアは1階部分のみ、売場面積は4,212㎡。
同店は「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループが、初めて徳島県に出店する店舗」として、食品や日用消耗品などの生活必需品に加え、アパレルや化粧品、スマホパーツ、玩具などドンキならではの商品を強化。また、ピザやチーズハッドグなどの軽食を取扱う「チョウマソ」や焼き芋・タピオカ専門店「tapi-mo(タピモ)」が出店するフードコートを併設する。

残る「ドンキ未出店」は高知県のみに

PPIHグループとしてはMEGAドン・キホーテ徳島店の開店により日本国内全都道府県への出店を達成。ドン・キホーテが未出店の都道府県も残るは高知県のみとなる。

MEGAドン・キホーテ徳島店

住所:徳島県徳島市応神町古川字戎子野48-1
営業時間:午前9時~翌午前2時

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MEGAドン・キホーテUNY武豊店、2019年9月24日開店-知多武豊駅前のピアゴ跡に

愛知県知多郡武豊町の名鉄知多武豊駅前に、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY武豊店」が2019年9月24日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY武豊店。

知多武豊駅前のピアゴ、生鮮取扱いのMEGAドンキに

MEGAドン・キホーテUNY武豊店の前身となる「ユニー武豊店」は1973年12月に開店。現店舗は1995年10月に開店した。ユニーグループの店舗ブランド再編に伴い、建て替え前の2009年2月に店舗名を「ピアゴ武豊店」に改称したが、ドンキへの業態転換のため2019年6月30日をもって一時閉店、一部専門店のみが営業を継続していた。
MEGAドン・キホーテUNY武豊店の建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、店舗面積は7,207㎡、直営売場面積は5,100㎡。ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。ドンキとしては愛知県内28店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては愛知県内9店舗目となる。
ピアゴ時代と同様に生鮮食品売場をフルラインで展開するほか、近隣に「大型総合スーパーが少なくディスカウント店もほぼ無い」ことを理由に、機能性アウターウェアや家電、スマホパーツ売場を新設する。
また、東海地方地盤の眼鏡店「キクチメガネ」や100円ショップ「Seria」、ラーメン・甘味処「スガキヤ」、名古屋きしめん専門店「ホテーフーヅ」、ゲームセンター「パルス」、新美南吉が通った老舗書店「同盟書林」など12店舗が引続き出店する。

知多武豊に「ディスカウントストア復活」

知多武豊駅前には以前よりユニーに隣接して「武豊ショッピングセンターTAK21」が営業しているが、TAK21は2008年まで東海地盤の食品スーパー「ハローフーヅ」(現・コノミヤ)と系列のディスカウント「ビッグワン」により構成される商業施設であった。
ビッグワンは2008年10月にドン・キホーテの完全子会社となるが、ビッグワン武豊店はドンキに引継がれず閉店、店舗跡には東海市地盤のディスカウント「マックスワールド」が居抜き出店するもの2014年をもって閉店していた。
マックスワールドの撤退後、知多武豊駅周辺からはディスカウント業態の店舗が消滅しており、ピアゴのドンキ化を機に約5年ぶりにディスカウント業態の店舗が復活を果たすこととなった。

MEGAドン・キホーテUNY武豊店

住所:愛知県知多郡武豊町字西田崎19番地の1
営業時間:8時~23時55分

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ストライプ、百貨店向けネット通販「DaaS」発表-2019年9月から、トキハ別府店にポップアップショップ1号店

アパレル大手「ストライプインターナショナル」(本社:岡山県岡山市、以下「ストライプ」)は、子会社のネット通販サイト「ストライプデパートメント」による百貨店向けネット通販「DaaS」(Department EC as a Service)を発表した。
第一段として百貨店「トキハ」(大分県大分市)、「大和」(石川県金沢市)と提携、1号店としてトキハ別府店(大分県別府市)にポップアップショップを2019年9月12日から期間限定で開設した。

トキハ別府店。

「コストがかかる」「商品が入らない」を解決

ストライプインターナショナルは「earth music&ecology」や「アメリカンホリック」などを展開するアパレル大手。
ストライプデパートメントはストライプインターナショナルとソフトバンクが2018年2月に設立した合弁会社で、同名のネット通販サイトを運営する。
地方百貨店はネット通販サイトに対するノウハウがないところも少なくなく、さらに独自のネット通販サイトを運営している場合でも大手と比較して見劣りがすることも多い。
また、近年は百貨店不況により「百貨店向け人気ブランド」自体が地方百貨店に商品を卸さず、より売上が見込める首都圏などの店舗のみに商品を卸しているという現状がある。
そのため、ストライプデパートメントは「DaaS」のシステムを用いて各百貨店ごとにカスタマイズされたネット通販サイトを運営する。
百貨店側のイニシャルコスト、ランニングコストともに0円で、約1000ブランドを取り扱うことが可能。百貨店には登録者数と売り上げに応じた手数料が入る。

ストライプデパートメント・DaaSのシステム。
(ニュースリリースより)

さらに、百貨店の実店舗では通販サイトで販売される一部商品を展示したポップアップショップを開設する。
このポップアップショップでは、サイズやカラーバリエーションなどを豊富に取り揃えている訳ではなく、ネット通販を通じて自分にあった商品を選ぶかたちを採る。

トキハ別府店にポップアップショップ1号店

ストライプデパートメントのポップアップショップ全国1号店は2019年9月12日より「トキハ別府店」の2階連絡通路に開設された。
2階連絡通路には普段は同店で販売されていないクロエやマルニのバッグなどが陳列され、興味深そうに眺める買い物客の姿も見かけられた。今回の開催予定は9月25日までだが、今後も商品を入れ替えた上で展開される予定。
トキハでは期間中に会員登録をすると1000円分のクーポンがプレゼントされるキャンペーンもおこなわれている。

ストライプデパートメント・ポップアップショップ。

また、9月13日から15日までは、ストライプが運営する「hotel koe tokyo」(東京都渋谷区・パルコ隣)においてもストライプデパートメントのポップアップショップが開設されている。
ストライプでは、今後トキハや大和以外の百貨店とも提携をおこなっていく方針を示しており、商品数が限られる地方百貨店においてこうした「実店舗+ネット」の融合が実現するのかどうかが注目される。

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琉球王国市場、2019年9月7日閉館-旧・沖縄三越、「国際通りのれん街」として再生めざす

沖縄県那覇市国際通りの「沖縄三越」跡に開業したばかりの商業施設「琉球王国市場」が2019年9月7日に閉店した。

琉球王国市場。

僅か半年ほどの営業だった「琉球王国市場」

琉球王国市場の前身となる「沖縄三越」は1957年に地場百貨店「大越」として開店。1970年に三越との業務提携により沖縄三越となったが、経営不振のため2014年9月に閉店。2015年春からリウボウが運営する観光客向け商業施設「ハピナハ」となった。

沖縄三越。

ハピナハは再開発のため2017年6月に閉館していたが、地権者の同意が得られなかったため、建物は地元企業などにより「琉球王国市場」として再生されることとなった。
琉球王国市場のコンセプトは「美味しいと楽しいを結ぶマーケット」。館内には地階、1階、2階の3フロアに飲食店、アニメグッズ販売店、土産品店などのテナントが2018年12月から2019年1月ごろにかけて順次開業していた。
しかし、早くも春にはテナントの撤退が相次ぎ、4月に運営会社が破綻。規模を縮小して営業していたものの、2019年夏にはほとんどの店舗が撤退した状態となっていた。

「Re:ゼロから始める異世界生活」のラムとレムが飾られる店内。
同小説では「死に戻り」が重要なカギを握るが、建物は
「3度目の閉鎖」となってしまった。

12月に別企業が「国際通りのれん街」開業へ

琉球王国市場跡では、飲食・宿泊業を手掛ける「スパイスワークスHD」など複数社がビルを借り受け、2019年12月までに地階と1階を飲食店街「国際通りのれん街」として新たに営業開始する構想を立てている。
なお、3階でエンターテイメント公演をおこなっていた劇場「TEE!Family専用劇場」については、9月から休業しているものの、2019年12月(予定)より営業を再開する方針を示している。
(一部の写真は琉球王国市場公式Twitterと地理人研究所より)

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ドン・キホーテ栃木平柳店、2019年9月19日開店-ヤオハン、e3・ガラクタ鑑定団跡

栃木県栃木市のヤオハン平柳店跡に「ドン・キホーテ栃木平柳店」が2019年9月19日に開店する。

ドン・キホーテ栃木平柳店。

紆余曲折あったヤオハン跡、ドン・キホーテに

ドン・キホーテ栃木平柳店の建物は地上2階建、同社の営業フロアは1階のみ、売場面積は約1,384㎡。ドンキは栃木県内5店舗目、栃木市内では初の店舗となる。
元々、ドンキが出店する建物は栃木市に本社を置く八百半商店が運営する食品スーパー「ヤオハン平柳店」として開店したもので、近隣には八百半の本部も立地していたが、八百半の経営悪化を理由とした地域企業再生ファンド傘下入り及び新旧分離に伴い閉店。その後、栃木県内を中心にCD・DVD・ゲームソフト販売店を展開する「ハーマングループ」のゲームセンター・ネットカフェ「e3栃木店」となったが、事業廃業に伴い2011年6月をもって閉店。同年7月には系列の倉庫系リサイクルショップ「ガラクタ鑑定団栃木店」に業態転換するもの、2018年6月30日をもって閉店していた。

価格訴求に加え「栃木」ならではの独自の取組みも

ドン・キホーテ栃木平柳店は「“地域密着”と“お買い物のエンターテイメント性”を融合させた店舗」として、価格訴求性を強めた日配品やコスメ、カラコン、時計・宝飾品、家電、幼児玩具に加えて、地元メーカーとのコラボコーナーや子育て支援パスポート事業への協賛など地域に密着した店舗づくりを行う。
また、栃木市の市街地に蔵造りの街並みが保存されており、「小江戸」「小京都」と称されることから「和」を意識した内装、売場演出を行う。

驚安の殿堂ドン・キホーテ栃木平柳店。

ドン・キホーテ栃木平柳店

住所:栃木県栃木市平柳町2-26-26
営業時間:午前9時~翌午前1時

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