2016年6月にオープンした愛知県名古屋市のJR名古屋駅に直結する「KITTE名古屋」が、2017年4月1日の「名古屋駅バスターミナル」の開業に合わせて全館グランドオープンを迎えた。
KITTE名古屋と名古屋駅バスターミナル。
バスターミナル利用者にも「便利な商業施設」に
KITTE名古屋は2016年6月に日本郵便グループの複合施設「JPタワー名古屋」の商業フロアとして、飲食店、雑貨専門店、コンビニ(JPローソン)、レンタカー窓口など27店舗が先行開業していた。
グランドオープンを迎えた2017年4月1日には、同日供用を開始した「名古屋駅バスターミナル」に面する1階通路沿いに6店舗が新たに出店した。
名古屋駅バスターミナルに面した通路。6店が新規出店。
11箇所のバス停を集約した名古屋駅バスターミナル
「名古屋駅バスターミナル」は名古屋駅付近の11箇所のバス停を集約するもので、JRゲートタワーとJPタワーの間に開設。
18バースの乗降場を備え、名古屋市営バス、JR東海バスが乗り入れる。
名古屋駅バスターミナル内。
位置図。一般路線バスを中心に多くの路線が乗り入れる。
(名古屋市交通局ウェブサイトより)
惣菜からお花屋さんまで・・・開店初日をレポート
今回、バスターミナルの開業に合わせて新規出店したのは老舗和菓子店「青柳総本家」、バロー運営の弁当・惣菜専門店「デリカキッチン」、キッシュ専門店「ベベのおそうざい」、純米酒専門店「YATA/中村屋」、蜂蜜専門店「杉養蜂園」、フラワーショップ「日比谷花壇」の6店舗。
弁当・惣菜専門店の「デリカキッチン」は岐阜県のスーパー「バロー」の惣菜部門子会社「中部フーズ」が手掛ける都市型の新業態店。オーソドックスな弁当・惣菜から名古屋名物“味噌カツ”まで豊富な商品を取り揃え、オフィス客やバスターミナル利用者の幅広いニーズに応える。
また、百貨店・駅ビル向け業態で先行するユニーグループの「カネ美食品」を意識したような高級感を演出する陳列手法も見られ、今後の多店舗展開にも期待がかかる。
バローグループの都市型新業態「デリカキッチン」。
「ベベのおそうざい キッシュ専門店」は、丸栄百貨店などでも営業する洋惣菜店「べべのおそうざい」の名物“キッシュロレーヌ”を前面に打ち出した新業態。初日はオープン記念セット商品の販売や積極的なチラシ配布、キッシュの試食が行われた。
また、1879年創業の老舗和菓子店「青柳総本家」では、これまで守山直営店のみの販売だった“ひとくち生ういろう”を常設販売するとともに、イートインでの限定スイーツの提供も行う。
青柳総本家KITTE名古屋店。
フラワーギフトショップ「日比谷花壇」では、制服を身にまとった“Pepperくん”が“看板ロボット”として買物客にお薦めの花を紹介する。初日は開店記念としてピンク色のガーベラの配布も行われた。
日比谷花壇の看板ロボットとして働くPepperくん。
超高層ビルの建設相次ぐ名駅
名古屋駅周辺ではKITTE名古屋(JPタワー名古屋)の全面開業後も、JR名古屋駅ビル「JRゲートタワー」(4月開業)、ささしまライブ24地区の複合施設「グローバルゲート」(10月開業)と言ったビルの開業を控える。
また、3月には名鉄名古屋駅を中心とする南北400mの超高層ビル建設計画も発表されるなど、名古屋駅周辺の再開発に市民の熱視線が注がれている。
名鉄名古屋駅の再開発イメージ。(名鉄公式サイトより)
外部リンク:KITTE名古屋
ニュースリリース:名鉄 名古屋駅地区再開発 全体計画(名古屋鉄道公式サイト)
外部リンク:名古屋駅バスターミナルのご案内
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