カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イトーヨーカドー、シェアサイクル事業に参入-総合スーパー初、2020年度まで30店で展開へ

総合スーパー「イトーヨーカドー」(千代田区)は、「シナネンサイクル」(港区)と「OpenStreet」(港区)との協業でシェアサイクル事業に参入した。
総合スーパーがシェアサイクル事業に参入するのははじめて。

イトーヨーカ堂に設置されるシェアサイクルの駐輪場。
(イトーヨーカドー公式サイトより)

イトーヨーカドー浦和店から事業開始

シェアサイクル事業は、イトーヨーカドーが敷地内に電動自転車を借用・返却できる駐輪場(ステーション)を提供し、シナネンサイクルが自転車の管理・運営、OpenStreetがシェアサイクルのプラットフォーム「HELLO CYCLING」のシステム提供をそれぞれ行うというもの。
6月21日よりJR浦和駅前の「イトーヨーカドー浦和店」でサービスを開始。利用料金は15分60円で、24時間まで1,000円。最大駐輪可能台数は11台。

イトーヨーカドー浦和店。

浦和店が位置するさいたま市では、「HELLO CYCLING」のステーション(駐輪場)が、同じセブン&アイHDのセブンイレブンを中心に128ヶ所(5月28日時点)で展開しており、駅近のイトーヨーカドー浦和店は利用頻度の高い「マザーポート」となることが期待される。

「駅近」多いヨーカドー、20年度末まで30店展開へ

今後はさいたま市のように「HELLO CYCLING」が展開されているエリアのイトーヨーカドー店舗を中心にステーションの設置を進め、2018年度中に10店200台、2020年度末までには全国30店、500台規模の展開を目指すという。
首都圏のイトーヨーカドーでは、浦和店のように「駅近」に立地する店舗が多く、ヨーカドーを拠点としたシェアサイクルの普及により「放置自転車の削減」や「住民の移動利便性の向上」といった都市問題・生活環境の改善が期待される。

「駅近」立地の多いイトーヨーカドー。
(写真はJR大森駅、京急大森海岸駅にほど近い大森店)

ニュースリリース:総合スーパー初!全国へ本格展開を開始イトーヨーカ堂とシナネンサイクル、OpenStreet が シェアサイクルで協業~2020 年度末までに 30 店 500 台を設置~(イトーヨーカドー公式サイト)
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金石堂書店城中店、2018年6月24日閉店-変わる書店街、老舗大型書店も閉店

台北市中正区の書店街「重慶南路」(旧・本町通り、榮町)にある老舗大型書店「金石堂書店城中店」が6月24日に閉店した。
(金石堂書店城中店、6月24日結束營業。)

金石堂書店城中店。

日治時代のビルに出店-歴史的建造物としても知られる

金石堂書店城中店は1984年に開店。開店当時は台湾を代表する大型書店で、金石堂書店の旗艦店として多くの市民に親しまれた。
金石堂書店の建物は1923年に建設された歴史的建造物で、日本統治時代は写真機材店「西尾商店」(西尾商会)であった。
当地は戦前から西尾商店の向かいに台北市最大の大型書店「新高堂書店」(1898年開店)が出店していたこともあり、古くから「書店街」として知られてきたエリア。台北駅や台湾博物館からも近く、日本人観光客にも親しまれてきた。
なお、書店街の基礎を築いた「新高堂書店」は戦後都内に移転し、現在も中目黒駅前で営業中である。

変わる台北の書店街-「駅チカ」で異業種進出相次ぐ

台北市中心部の書店街として永年親しまれた重慶南路であったが、台北駅に近い好立地であるが故に、近年はホテルや飲食店が多く出店。地価の高騰と、近隣エリアへの新興の大型書店出店(誠品書店、アニメイトなど)やネット通販の台頭により、書店が相次ぎ閉店している。

重慶南路の書店街。

金石堂書店は2013年に店舗を改装し、雑貨なども扱う複合書店へと転換したものの、結局34年の歴史に幕を下ろすこととなった。
地元メディアの報道によると、閉店は建物のオーナーの意向によるもの。
今度は新たな店舗が出店するものと思われるが、地域を代表する大型書店の閉店により「書店街の華」がまた1つ消えることとなる。

外部リンク:金石堂:中文書、英文書、雜誌、文具、服飾、禮品、百貨購物
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天ぷらスガキヤ万松寺通り店、2018年6月21日開店-スガキヤ「天ぷら専門」の新業態

ラーメン・甘味専門店「スガキヤ」を運営するスガキコシステムズ(名古屋市)は、名古屋市中区大須万松寺通に天ぷら専門の新業態「天ぷらスガキヤ万松寺通り店」を2018年6月21日に開店させた。

天ぷらスガキヤ万松寺通り店。

試行錯誤の歴史もつスガキヤの天ぷら店

スガキコシステムズは名古屋市栄に「甘党の店」として1946年創業。1958年に「株式会社寿がきや」を設立し、1994年に現社名となった。
東海地方を中心に「スガキヤ」、上質志向のラーメン店「らーめん寿がきや」、博多うどん店「木村屋」を運営するほか、合弁会社を通じて台湾、インドネシアにも店舗を展開する。
同社は2015年にも天ぷら専門店「寿、一得庵」を岩倉市に出店したが2016年6月に撤退。その後、2016年7月には天ぷら・博多うどん専門店「一得庵」を名古屋市に出店したものの、新規出店はおこなわれていなかった。

セルフサービス導入で低価格化を実現

「天ぷらスガキヤ万松寺通り店」では「ごはん」「味噌汁」のセルフサービス化を実施。先述の「一得庵」よりも販売価格が抑えられたことが特徴となっている。
ごはん、味噌汁もセルフサービスとなっている。


とり天ぷらセットはこのボリュームで400円台。
セルフ盛り付けのため大盛りも自由自在だ。

近年、天婦羅業界は「和食さと」で知られるサトレストランシステムズや「丸亀製麺」で知られるトリドールなどが新規参入しており、競争激化しつつある。
新規参入となった「天ぷらスガキヤ」がセルフサービスで差別化をおこない、店舗網を増やしていけるか注目される。
サトが運営する「天丼・天ぷら本舗さん天」。

外部リンク:平成30年6月21日(木) 「天ぷらスガキヤ 万松寺通り店」オープン
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大沼米沢店、2018年4月25日全館リニューアル-再建中の大沼、米沢店の売場を3フロアに集約

経営再建中の百貨店「大沼」(山形市)は、支店の「大沼米沢店」の売場を3階以下の3フロアに集約する改装をおこない、4月25日に全館リニューアルオープンした。

大沼百貨店米沢店。

投資ファンド傘下で経営再建中の大沼

大沼は1700年に創業。1950年に百貨店となった。
1970年には支店として米沢店、1971年には酒田店を出店し、経営規模を拡大した(酒田店は酒田大火により移転、その後ダイエーに譲渡され閉店)。2018年現在は、山形本店、米沢店、新庄ショップの3店体制となっている。
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大沼百貨店山形本店。

大沼は仙台市の大型店や県内の郊外店との競合により2016年度まで4期連続の経常損失を出すなど経営状態が芳しくなかったが、2017年度より企業再生ファンドの「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(MTM社、東京都)の出資を受け再建を図ることを発表。折しも山形市内では十字屋山形店の閉店が決まっており、山形店、米沢店を改装することで新たな顧客の獲得に向けて動き始めていた。

大沼米沢店、売場を3階以下に-今後は本店も改装

大沼米沢店は1970年に大沼百貨店(山形市)の支店として開店。
6階建てで、売場面積は6,769㎡。山形県置賜地方で唯一の百貨店となっている。2016年度の年商は16億円であった。
改装後の米沢店は売場として1階から3階までの3フロアを活用。4階の一部は文化教室となり、5階から6階は閉鎖されることとなる。
1階は食品、化粧品、宝飾、婦人服。生鮮品の面積を拡大するなど、食品を充実させた。
2階には婦人服を集約、4階から子供服売場を縮小・移設した。
3階は従来は婦人服売場であったが、婦人服(縮小)に加えて5階からリビング売場、4階から紳士服売場を縮小・移設している。

化粧品売場の向かいにあるワールドの「シューラルー」(右)は大沼がFC運営する。

大沼米沢店の改装はあくまでも第一段で、今後も改装の可能性があるという。同店には現在飲食店が入居していないが、高齢者が多いほか、観光地である米沢城跡や上杉神社も近い店舗だけに、喫茶・休憩スペースの設置も望まれるであろう。
今後は大沼山形本店の改装も行われるという。

大沼米沢店

住所:山形県米沢市中央1-2-17
営業時間:10:00~18:30

外部リンク:大沼
ニュースリリース:大沼米沢店 新フロア案内図
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「びっくりドンキーに侵食されたファミマ」、6月30日閉店-ファミリーマート塚西店

大阪市西成区玉出東のコンビニ「ファミリーマート塚西店」が、6月30日に閉店する。
同店は「びっくりドンキーに覆われたコンビニ」として話題を集めていた。

ファミリーマート塚西店(下)。

「コンビニとしての意識があるうちに殺してくれ」と話題

ファミリーマート塚西店は阪堺電気軌道阪堺線塚西電停そばに立地する。2階にはハンバーグレストラン「びっくりドンキー帝塚山店」が出店。その強烈な外観から、ネット上では「びっくりドンキーに命を吸い取られそう」と大きな話題を呼んだ。

6月30日に閉店-びっくりドンキーは営業継続

ファミリーマート塚西店の閉店日は6月30日。都商研の取材によると、閉店の理由は明らかに出来ないといい、今後の用途についても未定だという。
また、上階で営業するびっくりドンキー帝塚山店は現時点で閉店の予定はないという。
ファミリーマートは6月30日で閉店。

ネット上で話題になり、最近は高級住宅街・帝塚山の新名所(?)と化していた同店も「コンビニとしての意識があるうちに消滅」となってしまうことになる。閉店前に一度訪れてみてはいかがだろうか。

外部リンク:びっくりドンキー帝塚山店
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シルバーフェリー宮古〜室蘭航路、6月22日就航-岩手県初の大型カーフェリー、運行開始

川崎近海汽船(東京都千代田区)は、これまで八戸〜苫小牧航路のみだった「シルバーフェリー」の新航路「宮古〜室蘭航路」の運航を6月22日に開始した。

宮古〜室蘭航路の開設を知らせるポスター。
(宮古〜室蘭航路公式パンフレットより)

岩手県初のフェリー航路が開設

新航路は宮古ターミナル(岩手県宮古市)〜室蘭ターミナル(北海道室蘭市)の326㎞を10時間で結ぶ。
運行便は宮古8時発室蘭18時着(北行)、室蘭20時発宮古翌6時着(南行の)往復各1便。
使用される船舶は春まで八戸〜苫小牧航路で使用されていた「シルバークイーン」(1997年竣工)で、大人旅客運賃は6,000円(2等)〜15,000円(特等)。宮古〜室蘭航路に使用される「シルバークイーン」(苫小牧港)

近年はトラック業界の運転手不足により、休息を取りながら移動できるカーフェリーの需要が高まりつつある。
岩手県を発着する大型カーフェリー航路は今回が初めてで、室蘭と本州を結ぶ航路は2008年に撤退した室蘭〜青森航路以来10年ぶりの復活となる。

パンフレット:宮古〜室蘭航路公式パンフレット
外部リンク:シルバーフェリー
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ひばりが丘パルコ地階、2018年6月29日リニューアル-新たな核店舗にいなげや

西東京市ひばりが丘駅前のファッションビル「ひばりが丘パルコ」の全面リニューアルが完了し、2018年6月29日にグランドオープンする。

ひばりが丘パルコ。

ひばりが丘パルコ、2年に亘る全館改装が行われていた

ひばりが丘パルコは1993年9月に開業。
2016年9月から全館の改装をおこない、チュチュアンナ、ABC-MART、ライトオンの導入や無印良品を大幅に拡大するなど、大型専門店と雑貨の強化をおこなっていた。

大型専門店が数多く出店する。

いなげやの高級スーパーなど出店

今回リニューアルするのは地階の全床。
地階にはこれまでクイーンズ伊勢丹が核店舗として出店していたが2月20日に閉店していた。
6月29日に新たに開業するのは、いなげやが運営するスーパー「ブルーミングブルーミー」(blooming bloomy)。ブルーミングブルーミーはいなげやの高級スーパーで、西東京市には初出店となる。
また、隣接してスーパードラッグ「ココカラファイン」も出店する。

ブルーミングブルーミー。

ひばりが丘パルコは今回の地階のリニューアルにより2年間に亘った全館改装が完了する。

外部リンク:B1F食品スーパーマーケット「ブルーミングブルーミー」6月29日(金)朝10時 NEW OPEN!(ひばりが丘パルコ)
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ブックオフ・ビンゴ・ヤフオフ!渋谷センター街店、2018年7月22日閉店-渋谷の書店、また消える

東京都渋谷区の渋谷センター街にある大型古書店「ブックオフ渋谷センター街店」が7月22日に閉店する。
同店はブックオフが展開する古着専門店「ビンゴ渋谷センター街店」、ブックオフとヤフオク!(Yahoo!オークション)が提携した「ヤフオフ!フラッグシップストア渋谷」を併設していた。

ブックオフ・ビンゴ渋谷センター街店・ヤフオフ!旗艦店。

ブックオフ、渋谷から撤退-ヤフオフ!は業態消滅か

ブックオフ渋谷センター街店は渋谷センター街の宇田川交番近くに2008年に開店。売場面積は2,666㎡で、書籍・CD・DVD以外も取り扱いするほか、ブックオフが展開する古着専門店「ビンゴ(BINGO)」を併設するなど同社にとって旗艦店の1つであった。
また、同店は2014年からブックオフに商品を持ち込むことでヤフオク!に出品することができる日本唯一の店舗「ヤフオフ!」を併設したことも特徴であった。
なお、同じ建物にはパルコ傘下のライブハウス「渋谷クラブクアトロ」も入居するが、こちらは営業を継続する模様。
渋谷では、ブックファーストや山下書店など書店の閉店が相次いでいるが、古書店の雄であるブックオフまでもが閉店に追い込まれることとなった。
ブックオフは他に渋谷地区に出店しておらず、エリア撤退となる。

外部リンク:BOOKOFF
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ファミール、2018年中に閉店続く-ヨーカドーでお馴染み、サイゼリヤへの転換相次ぐ

セブン&アイHDのファミリーレストラン「ファミール」の閉店が相次いでいる。
5月には「郡山店」(福島県郡山市)、「木場店」(東京都江東区)が相次いで閉店。6月現在の店舗数は僅か31店舗となっている。ファミールの店舗。(埼玉県坂戸市、現存せず)

ヨーカドーでお馴染みのファミレス、10年で4分の1に

ファミールはイトーヨーカドーの外食部門「ヨークフードサービス」として1972年に設立。1981年に商号を「ファミール」に変更した。
ヨーカドー店舗内でのファミレス事業を中心に、過去にはロードサイドへの出店、社員食堂、給食事業なども手がけてきた。
なお、イトーヨーカドーは、かつて米国資本だった「デニーズ」の日本法人を担っており、1994年にはファミールの郊外型店舗がデニーズへと転換した歴史がある。
2007年にはセブン&アイグループ傘下のファミール、デニーズジャパン、ヨーク物産(ファストフード「ポッポ」などを展開)の飲食3会社が「セブン&アイフードシステム」に統合。以降、ファミールでは店舗整理が進み、現在は合併時(116店舗)の1/4程度となる31店舗にまで減少している。

多くの店舗は「サイゼリヤ」に転換

イトーヨーカドーのレストラン街に出店するファミールは2017年4月〜2018年4月までに9店舗が閉店したが、その全ての店舗がファミリーレストランの「サイゼリヤ」に転換している。
サイゼリヤはセブン&アイHDと直接の資本関係になく、セブン&アイHDはグループ内のファミールの不採算店舗を外部資本のサイゼリヤへと転換することで、安定したテナント収入の確保を図る狙いがあると見られる。
ファミールからサイゼリヤに転換した店舗。(福島県福島市)

ファミールサイゼリヤ転換店舗
(2017年4月以降の閉店店舗)
  • 八王子店(東京都八王子市)
  • 春日部店(埼玉県春日部市)
  • 武蔵小杉店(神奈川県川崎市)
  • 横浜別所店(神奈川県横浜市)
  • 亀有駅前店(東京都葛飾区)
  • 長野店(長野県長野市)
  • 福島店(福島県福島市)
  • 津田沼店(千葉県習志野市)
  • 小岩店(東京都江戸川区)

外部リンク:ファミール公式サイト
関連記事:ポッポ、2月末までに大量閉店-ヨーカドーでお馴染みのファストフード店、10年間で半分以下に
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パルコブックセンター吉祥寺店、2018年7月29日閉店-跡地にミニシアター「アップリンク」

JR吉祥寺駅前のファッションビル「吉祥寺パルコ」地下2階に入居する書店「パルコブックセンター吉祥寺店」が2018年7月29日に閉店する。
同店はパルコブックセンターの1号店であり、旗艦店でもあった。

閉店のお知らせ。(リブロ公式サイト)

復活遂げたパルコブックセンター、吉祥寺が1号店だった

パルコブックセンターはファッションビル「パルコ」内に出店する書店チェーンで、1980年開店の吉祥寺店が1号店。
2000年に当時同じセゾングループだった書店チェーン「リブロ」と経営統合すると「リブロ」に屋号を統一。一度は「パルコブックセンター」(PBC)の屋号が消滅した。その後、リブロは書籍取次大手である日販の傘下となっている。
しかし、2012年に渋谷パルコ内のリブロ渋谷店が屋号をPBCに戻すと(既に閉店)、翌2013年には吉祥寺店でもPBCの屋号が復活。その後、新所沢パルコや調布パルコのリブロでもPBCへの屋号回帰が行われた。

跡地にはミニシアター、2018年冬開館予定

吉祥寺パルコ地下2階には、5スクリーン、計300席のミニシアター「アップリンク吉祥寺パルコ」が2018年冬に開館する予定。PBCの閉店はミニシアターへの改装に伴うものであると見られる。
アップリンク吉祥寺パルコでは、世界の映画祭で話題の作品やアート系作品、インディーズ作品などの映画を中心に上映するという。跡地に開館予定のミニシアター「アップリンク」。(ニュースリリースより)

吉祥寺駅周辺には紀伊國屋書店、ジュンク堂、啓文堂など数多くの大型書店が軒を連ねており、リブロはそうした書店競争に耐えかねての閉店であるとも取れる。
その一方で、リブロ公式Twitterは「(PBCの)営業再開、復活を諦めた訳ではない」としており、永年吉祥寺の若者に愛された名書店の将来的な移転・復活も期待される。

ニュースリリース: 2018 年冬、吉祥寺に 5 スクリーンのミニシアター 「アップリンク吉祥寺パルコ」がオープン!(パルコ公式サイト)
お知らせ:パルコブックセンター吉祥寺店閉店のお知らせ(リブロ公式サイト)
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