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フレンドリー、2020年秋以降「うどん店のみ」展開に-新型コロナで「ファミレスなど全閉店」

大手ファミリーレストランだった「フレンドリー」(大阪府大東市)は、コロナ禍により同社の主力業態であったファミリーレストラン・居酒屋の運営から撤退し、うどん店「釜揚げ讃岐うどん香の川製麺」以外の全てを2020年秋までに閉店させた。

同社の主力業態だった「フレンドリー守口大日店」。
(大阪府守口市・現在は香の川製麺に転換)

「ファミレス」と「居酒屋」で成長した関西大手飲食店

フレンドリーは1954年8月に寿司店「すし半」として大阪・新世界で創業。1971年10月には同社の主力業態となるファミリーレストラン「フレンドリー」の前身となる店舗を大阪府大東市に開店させた。当時はまだファミレスは珍しく、業界における「老舗」であった。
1980年代後半からは、大手ファミレスの関西進出本格化を受けて、米国大手ハンバーガーチェーン「カールスジュニア」とFC契約を締結。イタリアンや海鮮レストラン業態にも参入するなど多角化経営を推し進め、店舗網を拡大した。
2000年代中盤からは居酒屋業態を強化。競合との差別化を図った新業態居酒屋「源べい」「土筆んぼう」等の展開をすすめたほか、2009年9月にセルフ式讃岐うどん専門店「香の川製麺」、2010年には駅前居酒屋「新・酒場 なじみ野」とハンバーグレストラン「ハッピーコング」、2013年9月には新鮮なハワイ料理で勝負を挑んだ「フレッシュフレンドリー」など様々な新業態を開発した。
しかし、2006年3月期以降9期連続の純損失を計上するなど経営不振から脱却できず、2014年8月には政府系ファンド「地域経済活性化支援機構(REVIC)」傘下から約10億円の出資を受けた。
さらに、既存店を「低価格業態」に転換すべく、2016年4月に低価格海鮮居酒屋「マルヤス水軍」を、2017年10月に低価格カフェレストラン「ゴッツ」を立ち上げた。

カフェレストランを意識した「ゴッツあびこ店」。
(大阪市住吉区・今回のファミレス廃業に伴い閉店)

さらに、2018年5月には、同社が創業期に支援をおこなった縁がある大手ファミレス「ジョイフル」(本社:大分市)の傘下となっていた

経営再建中のコロナ禍-「うどん集中」で生き残り図る

ジョイフル傘下の総合外食チェーンとして経営再建過程にあった同社であるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により大きな打撃を受けることとなった。
フレンドリーは2020年4月にジョイフルから5億円の資金借入を実施。5月中旬には一部居酒屋の営業を再開したものの客足が戻らなかったといい、6月4日には残る70店舗のうち半数超となる41店舗の閉店を決定。
これにより、ファミレス・居酒屋など「うどん店以外」を全て閉店。2020年9月末(第二四半期末)には、展開する全店舗がうどん店「香の川製麺」(27店舗)となってしまった。
これにより約21億円の特別損失を計上、6月中旬以降従業員約130名のうち8割に及ぶ110名程度の希望退職者を募集している。

讃岐うどん専門店「香の川製麺」は今後も営業を続ける。
(瓢箪山店、大阪府東大阪市)

香の川製麺は2018年のジョイフル傘下入り以降、2019年3月から大分式の「3玉まで増量無料サービス」、同年7月にはうどん1品につきサイドメニューが無料になる「学割定期券」(500円)を導入するなど料金体系を刷新、わずか2年で店舗数を5倍に伸ばしており、同社の「新業態」のなかで唯一大きな成長を遂げていた。
かつての関西大手ファミレスは、コロナ禍のなか業態の選択と集中により生き残りをめざすこととなった。

2020年6月に閉店を発表したフレンドリーの店舗
(2020年秋までに閉店、もしくはうどん店に転換)
フレンドリー(ファミレス・全1店舗)
  • フレンドリー緑橋店
カフェレストランゴッツ(ファミレス・全1店舗)
  • ゴッツあびこ店
源ぺい(居酒屋・全18店舗)
  • 源ぺい美原店
  • 源ぺい深井店
  • 源ぺい香芝五位堂店
  • 源ぺい神戸有野店
  • 源ぺいJR尼崎駅前店
  • 源ぺい橿原店
  • 源ぺい神戸鈴蘭台店
  • 源ぺい我孫子店
  • 源ぺい和歌山宮街道店
  • 源ぺい和歌山岩出店
  • 源ぺい高槻緑ヶ丘店
  • 源ぺい巣本店
  • 源ぺい泉北豊田店
  • 源ぺい新大阪店
  • 源ぺい神戸元町店
  • 源ぺい川西加茂店
  • 源ぺい伏見竹田店
  • 源ぺい山科東野店
マルヤス水軍(居酒屋・全9店舗)
  • マルヤス水軍東大阪中野店
  • マルヤス水軍門真月出店
  • マルヤス水軍住之江店
  • マルヤス水軍高槻松川店
  • マルヤス水軍阿倍野区役所前店
  • マルヤス水軍河内長野店
  • マルヤス水軍岸和田小松里店
  • マルヤス水軍堺東店
  • マルヤス水軍豊中春日店
  • マルヤス水軍泉佐野上瓦屋店
  • マルヤス水軍吹田店
地鶏と旬魚・旬菜 つくしんぼう(居酒屋・全7店舗)
  • 土筆んぼう堺東駅前店
  • 土筆んぼう江坂店
  • 土筆んぼう香里園駅前店
  • 土筆んぼう布施南口駅前店
  • 土筆んぼうJR尼崎駅前店
  • 土筆んぼう神戸国際会館前店
  • 土筆んぼう伏見桃山駅前店
新・酒場なじみ野(居酒屋・全6店舗)
  • なじみ野阪急高槻市駅前店
  • なじみ野大阪駅前第2ビル店
  • なじみ野大阪駅前第3ビルB2店
  • なじみ野大阪駅前第3ビルB1店
  • なじみ野天神橋5丁目店
  • なじみ野天神橋4丁目店
フレンドリーのジョイフルグループ受託運営店舗
  • キッチンジロー中之島フェスティバルプラザ店
  • キッチンジローOBP21店

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イオンモール利府、2021年1月31日から休業-2021年3月から夏にかけて「イオンモール新利府」として増床リニューアル

宮城県宮城郡の利府駅・新利府駅近くにあるショッピングセンター「イオンモール利府」が2021年1月31日で一時休業し、2021年春から夏にかけて「イオンモール新利府」として増床リニューアルオープンする。

イオンモール新利府(イメージ・以下の画像はリリースより)。

イオンモール利府、2021年3月の南館新設で「新利府」に

イオンモール利府は2000年4月に「ジャスコ利府店」を核とする「イオン利府ショッピングセンター」として開業。2011年にイオングループの再編に伴い「イオン利府店」「イオンモール利府」となった。店舗面積は43,231㎡、総賃貸面積は約33,000㎡。
今回の休業は「イオンモール新利府南館」の増床と、現店舗の全館リニューアル・売場移設に伴うもの。
イオンモール新利府南館は現店舗の新利府駅側、新幹線総合車両センターの隣接地に2021年3月に開業する。総賃貸面積は69,000㎡。
総合スーパー「イオン利府店」は「イオンスタイル新利府」としてこの南館に移設される。
このほか、南館にはテナントとしてシネコン「イオンシネマ」や「GU」「カルディコーヒーファーム」「未来屋書店」などが出店。飲食街も設けられる。
追記:南館は3月15日となる。

現店舗は北館に-東北最大の「イオンモール」

イオンモール利府の現店舗は「イオンモール新利府北館」となり、2021年夏に再開業する。両館は連絡通路で結ばれることとなる。
北館のリニューアルコンセプトは「毎日の生活をもっと楽しく、もっと素敵に」。
日々の暮らしに彩りを加える大型専門店のほか、ホームファッションやデイリーニーズに特化したライフスタイル型の専門店を導入。ワンストップでショッピングが楽しめる空間を創出するとしている。

イオンモール新利府北館(イメージ)。

北館1階のコンセプトは「More Smart」。

話題の食料品や加工食品を取り扱う大型専門店をはじめ、地元の食材が揃うレストラン、ご家族で気軽にお食事が楽しめるフードコートなどを展開する。
北館2階のコンセプトは「午後のヒトトキ」。
ホームファッションやライフスタイル雑貨、ペットショップや書店など、毎日の生活に寄り添う専門店を配置するとしている。

イオンモール新利府北館館内(イメージ)。

今回の増床により、全館を合わせた総賃貸面積は10万2000㎡、総テナント数は約270店舗となり、東北最大級のイオンモールとなる。

イオンモール新利府

住所:宮城県宮城郡利府町新中道土地区画整理事業地内

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三井不動産、テナントミックス型ライブコマースを2020年12月14日開始-ららぽーと等から生配信

ららぽーと」などのショッピングセンターを展開する「三井不動産」と「三井不動産商業マネジメント」(東京都中央区)は、首都圏にある三井ショッピングパークの各ショッピングセンターからの動画配信による「ライブコマース」を2020年12月14日から開始する。

コレド室町テラス。

ららぽーとやコレド室町のテナントから通販を生配信

ライブコマースとは、実店舗のスタッフやタレントなどのインフルエンサーがオススメ商品を動画の生配信にて紹介して販売する形式。
今回の「ライブコマース」の配信は12月14日から23日にかけて首都圏の「ららぽーと」の各店や日本橋の「コレド室町テラス」、お台場の「ダイバーシティ東京プラザ」からインターネット上のライブストリーミングサービス「Livekit」、「TIG LIVE」を活用するかたちで実施する。

今回のライブコマースではそうしたショッピングセンターごとに異なっている「テナントの多様さ」を活かすかたちで、レディスを中心としたブランド「AZUL BY MOUSSY」、スーツの「ORIHICA」、さらにはカジュアルファッション「GAP」や「WEGO」などといった各種アパレル、化粧品の「ファンケル」、シューズの「ABC-MART」、さらには台湾の大手書店・雑貨店「誠品生活(誠品書店)」などが参加する。
配信される動画内で欲しい商品がある場合は、動画内のリンクから三井ショッピングパークの公式通販サイト「&mall」はもちろんのこと、実際に来店して商品を手に取って確認して購入することもできるとしている。

配信スケジュール。

三井ショッピングパークではこうした実店舗とネットが融合するかたちのライブコマースを半年間試験的に実施するとしており、年明けにも配信がおこなわれると思われる。
三井ショッピングパークの公式通販サイト「Mitsui Shopping Park&mall(&mall=アンドモール)」は、12月11日に会員数が300万人を突破したことを発表するなど順調に会員数を増やしており、今回の配信によりさらなる会員の獲得を目指すことにもなるであろう。

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イセタンマート、2020年12月16日開設-三越伊勢丹「アート特化」ネットショップ開設

大手百貨店「三越伊勢丹ホールディングス」(本社:東京地新宿区)は、「日常で楽しめるアートを提案する」ことをテーマとしたコンセプト型のネットショップ「イセタンマート」を2020年12月16日に開設する。

「イセタンマート」イメージ。

三越伊勢丹による「アート」テーマの新たなネット通販

「イセタンマート」の特徴は「アート」を大きなテーマとしていること。
販売品目を「tools」「object」「fashion」の3テーマでカテゴライズし、商品として現代アーティストの奈良美智氏やとコラボレーションしたスケートボードやMoMAのコレクションの中でも人気の高い作品の一つであるゴッホの「The Starry Night(星月夜)」が描かれた折りたたみ傘など、「アート性を感じるツールやオブジェ、ファッションアイテム」を約30ブランド600点以上のアイテムを展開するとしている。

<モマ>奈良美智 ウェルカム ガール スケートボード
28,600円(税込)

 
<ハイドロフラスク>ステンレスタンブラー
各6,380円(税込)


<モヘイム>RESTROOM SIGN 2Pset
1,760円(
税込)

また、オープニング記念として「BRANDALISED presents BANKSY’S GRAFITTI MART」と題し、あの覆面アーティスト・バンクシーアートを使った限定のアイテムの販売もおこわれる。
(画像はニュースリリースより)

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イトーヨーカドー曳舟店、2020年12月11日リニューアル開業-無印良品など新規出店

東京都墨田区の曳舟駅前にある総合スーパー「イトーヨーカドー曳舟店」が、2020年12月11日にリニューアルオープンした。

イトーヨーカドー曳舟店。

曳舟のヨーカドー、開業10年を機にリニューアル

イトーヨーカドー曳舟店は曳舟駅前の再開発完成に合わせて2010年11月に開業。売場面積は9,670㎡。
今回のリニューアルでは地階の食品売場を全面改装。
タカギフーズ」による精肉の対面販売、滝沢ハムによるローストビーフ店「アロマテーブル」、百貨店の鮮魚でも知られる「中島水産」、ベーカリーコーナーを新設。インストアベーカリーも導入された。
また、1階のフードコートは客席数を拡大している。

フードコート・イメージ。

大型テナントとしては1階に「無印良品」(11月開業)、3階に「ゼビオスポーツエクスプレス」を導入。
ゼビオは小型店となるが、スーパースポーツゼビオオンラインストア在庫約30万点以上の品揃えの中から店内端末から簡単に注文することが可能となった。
このほか「洋服の青山」「キャンドゥ」など約30店舗が継続出店する。

ゼビオ・イメージ。

イトーヨーカドー曳舟店は今回のリニューアルに際し「地域に密着した幅広い品揃えとサービスの提供を通じ、お客様がより楽しく、便利にお買い物をしていただける拠点として、地域の皆様に愛される店舗をめざす」としており、開業10年目を記念した改装となった。

イトーヨーカドー曳舟店

住所:東京都墨田区京島1-2-1
営業時間:10時~22時(2階~4階は10時~21時)

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ドン・キホーテ信州中野店、2020年12月18日開店-デリシア高井富士ショッピングセンターの綿半ホームエイド・ジャスティン跡に

長野県中野市の高井富士ショッピングセンターに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ信州中野店」が2020年12月18日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ信州中野店。

マツヤの旗艦店として開業した“高井富士”

高井富士ショッピングセンターは、1993年11月に長野県地場大手流通グループ「マツヤ(旧・ヨークマツヤ)」の北信地区における旗艦店として開業。建物は平屋建で、売場面積は6,583㎡。自社グループ所有物件となっている。
施設名は中野市のシンボルである高井富士(高社山)が由来であり、開業当初は市内随一の大型商業施設として、マツヤグループ直営の「マツヤ中野西店」「ジャスティン中野店」を核に、マクドナルドなど各種専門店が出店していた。
2000年には同社の綿半へのホームセンター事業譲渡に伴いジャスティン中野店が「綿半ホームエイド中野店」に、2006年には同社とオーシャンシステムとの業務提携の一環としてマツヤ中野西店が「生鮮&業務スーパーユーパレット中野西店」にそれぞれ転換した。
その後、2014年5月に同社がアルピコHDと資本業務提携、2016年4月にアルピコHD完全子会社のアップルランド(現・デリシア)と経営統合したため、2020年12月現在はデリシア直営の商業施設となっている。

エノキダケやリンゴをテーマに店内装飾、地酒コーナーも

ドン・キホーテ信州中野店は、2020年1月に移転のため閉店した綿半跡に出店するもので、売場面積は約2,180㎡。
ドンキ信州中野店では、ニューファミリー層・シニア層・外国籍が多い立地特性を活かし、食品・日用消耗品・生活雑貨に加えて、輸入菓子・輸入食材やドンキが強みとするコスメ・カラコン・サロン専売ヘアケア用品・スマホアクセサリーを拡充。

ドン・キホーテ信州中野店店内装飾イメージ。

地元客や周辺の温泉街を訪ねる旅行客を対象に、長野県産の地酒コーナーを設けるほか、エノキタケ生産量全国No.1・リンゴ生産量全国No.2といった長野県の特徴を表現した店内装飾を施し、県の魅力をアピールするとしている。

ドン・キホーテ信州中野店

住所:長野県中野市大字江部1236
営業時間:午前9時~翌午前1時

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文喫 福岡天神、2021年3月開店-2020年11月に一旦閉店した岩田屋のリブロ、「有料書店」に

福岡県福岡市中央区の「岩田屋本店」の7階にあった大型書店
リブロ福岡天神店」跡地に、リブロ系列の有料ブックカフェ「文喫(ぶんきつ)福岡天神」が2021年3月に開店する。

文喫(ぶんきつ)福岡天神店(イメージ)。

岩田屋のリブロが「有料書店」に

文喫は大手書店「リブロプラス」と親会社の書籍取次「日販」が運営する、入場料を取るブックカフェスタイルの書店。1号店は2018年12月に東京・六本木に開店しており、館内には「喫茶室」、個室の「閲覧室」、複数人で利用可能な「研究室」などが設置されている。
2号店となる「文喫 福岡天神」が出店するのは、2011年11月に開業(再出店)し、2020年11月に閉店した「リブロ福岡天神店」の跡地。店舗面積は約1,100㎡。
本屋と百貨店の融合による、他のどこにもない『 学び 』」をテーマとし、カルチャースクールとして高感度の学びを提供する文化拠点である「学 IWATAYA(まなび いわたや)」を展開。これにより、本との出会いをもとに、「知って、深めて、体験する 」といった一続きの文脈から、また新た興味・関心を拓く「学びのサイクル」を提供していくとしている。

岩田屋本店。

福岡天神の料金体系は発表されていないが、文喫 六本木の入場料は、ドリンク込みで「入場料 1,500円(税別)/土日祝1,800円(税別)」となっている。
これまで九州には存在しなかった「大手大型書店の有料店舗」という新業態が定着するかどうか注目される。

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ビックカメラ池袋東口カメラ館、2021年1月11日閉店-本店に集約、池袋5館体制に

東京都豊島区の池袋駅東口にあるカメラ店「ビックカメラ池袋東口カメラ館」が2021年1月11日に閉店する。

ビックカメラ池袋東口カメラ館。

ビック、初の直営店舗純減-本店に統合

ビックカメラ池袋東口カメラ館は池袋東口駅前店として1992年6月に開店。ビックカメラは2020年に入っても日本橋東京ソラマチ六本木に新規出店しており、同社によると店舗移転などを伴わないかたちの直営店の純減は初のことであるという。
ビックカメラは池袋駅前に6店舗を構えていたが、今後東口カメラ館の売場は徒歩圏にある池袋本店に集約され、池袋では5店舗体制となる。

ビックカメラ池袋本店。右はヤマダデンキ。

ビックカメラ池袋東口カメラ館では、12月14日から閉店セールが開催される。

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光が丘IMA中央館、2020年12月8日リニューアル開業-紀ノ国屋出店、フードホールを新設

東京都練馬区の光が丘駅近くにある大型商業施設「光が丘IMA」の中央館が、2020年12月8日に改装リニューアルオープンする。

光が丘IMA・光の広場。

「イマミセ」として103店舗をリニューアル

光が丘IMAは中央館が1987年4月に、東館・南館が1992年4月に開業。UR系の「新都市ライフHD」が管理・運営をおこなっており、核店舗として「西友LIVIN光が丘店(旧・西友西武店)」、「イオン練馬店(旧忠実屋フランツ→ダイエー)」が出店する。店舗面積は77,600m²。
今回リニューアルをおこなうのは、IMA中央館専門店街部分(約2万㎡)で、103店舗が新規出店、もしくはリニューアル(うち12月8日開業は91店舗)する。
リニューアルコンセプトは「“わたしのイイね! プレイス”のはじまり!」とし、「イマミセ」として暮らしの新たなコミュニティの場を目指すとしている。

地階・リニューアルイメージ。

そのうち、地階には新たに高級スーパー「紀ノ国屋」による自家製パン、総菜などを取り扱うグロサリー店「Daily Table KINOKUNIYA」のほか、ベーカリー「デリフランス」、銘菓「ロクメイカン」などが、1階には台湾茶「貢茶」、2階にはドラッグストア・化粧品「アインズ&トルペ」などが、3階には「焼肉やまと」が新たに出店。

3階・リニューアルイメージ。

4階には、光が丘で初となる450席の大型フードホールが設けられ、ステーキ・ハンバーグ「COOK BARN」などが新たに出店する。フードホール内には、パーティールームやキッズルームも備えられる。

4階・フードホール。

また、シンボルゾーン「光の広場」は、大空間イベントスペースとしてリニューアルされるほか、隣接する「IMAストリート」についても、食物販やカフェなどデイリーユースを充実させることで、広場と一体感のある快適な空間へとリニューアルするとしている。

IMAストリート。

光が丘IMA

住所:東京都練馬区光が丘5-1-1他
中央館の営業時間:10時~21時(フードホールは22時まで)

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サミット五反野店、2020年12月9日開店-旧店を建替えし「野菜工場」導入

東京都足立区の東武五反野駅前にある総合スーパー「サミットストア五反野店」の建て替えが終了し、2020年12月9日に再開業する。

サミット五反野店(リリースより)。

サミット五反野店、旧店より増床「3階建て」に

サミットストア五反野店は1977年3月に開業した老舗店であったが、建て替えのため2019年8月に閉店していた。
新しいサミットストア五反野店は3階建てで、売場面積は旧店の1.4倍となる2,102㎡。目標年商は35億円。
1階の食品売場では、ミサワ食品のくず餅や神明東京五光食品のこんにゃく、睦月丸上食品のジャンボ手造り餃子など足立区で人気の商品を新規に品揃え。産直売場「農家さんから直送コーナー」は、売場を拡大して展開する。
さらに、新規に専任の案内係を配置するほか、キッズスペースを設置。マルチコピー機導入による行政サービス代行や収納代行を行うことができるようになった。
2階の衣料品売場はサミット系の衣料スーパー「コルモピア」となる。

「野菜工場」を導入

サミットストア五反野店の店内にはベルリン発の次世代型屋内垂直農法を提供する「Infarm(インファーム)」と提携した野菜工場が併設される。
2021年1月下旬より、インファームのファーミングユニット(野菜栽培ユニット)を導入。ファーミングユニットは、インファームのベルリン本社から遠隔にデジタル制御され、半自動的に栽培・育成されるといい、育てられたイタリアンバジル、パクチー、レタスなどは店内で販売される。

ガストやダイソーなど出店

このほか、サミット五反野店にはテナントとしては100円ショップ「ダイソー」、ファミレス「ガスト」、クリニック「五反野皮膚科小児科クリニック」などが出店する。

サミット五反野店

住所:東京都足立区中央本町2丁目26番13号
営業時間:9時~翌1時(12月9日は10時開店)

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