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サトーココノカドー橋本店、2024年7月17日開店-クレヨンしんちゃん聖地の大型店、春日部市から神奈川県相模原市のイトーヨーカドーアリオ橋本店に

神奈川県相模原市緑区のセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドーアリオ橋本店」がクレヨンしんちゃん系総合スーパー「サトーココノカドー橋本店」として、2024年7月17日から8月18日まで期間限定で営業している。

相模原市最大の商業施設

アリオ橋本は2010年9月に開業。建物は地上4階建で立地法届出上の店舗面積は45,000㎡、延床面積は144,100㎡。
神奈川県内初となるセブン&アイHD系大型商業施設「アリオ」として、同社系総合スーパー「イトーヨーカドーアリオ橋本店」を核に(当時)同社系百貨店衛星店「西武橋本ショップ」や同社系総合子供ベビー用品店「アカチャンホンポ」など約130店舗を展開。2024年7月現在も相模原市最大の商業施設となっている。

アリオ橋本。

セブンとクレしんコラボ、相模原に舞台を移していた

アリオ橋本では、2020年9月に「クレヨンしんちゃん原作30周年」「イトーヨーカドーアリオ橋本10周年」記念イベント「クレヨンしんちゃんはしもとスペシャル」を開催。2017年3月から2018年1月にかけて断続的に実施した「イトーヨーカドー春日部店」と同作品のコラボ同様、屋上塔屋やレシートを「サトーココノカドー」仕様に変更。館内で複製原画や映画パネルの展示、コラボグッズの販売、写真撮影会といった取組みを打ち出していた。
2021年4月には埼玉県川口市の系列施設「アリオ川口」と共同でサトーココノカドー化を実施したもの、2022年4月の映画「クレヨンしんちゃんもののけニンジャ珍風伝」上映にあわせて再びアリオ橋本独自の取組み(はしもとスペシャル)となった。
以後、2023年8月の映画「クレヨンしんちゃん超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜」、2024年8月の映画「クレヨンしんちゃんオラたちの恐竜日記」上映にあわせて、塔屋やレシートのサトーココノカドー化、コラボグッズ配布、写真撮影会といったイベントが恒例行事として続いている。

アリオ橋本クレヨンしんちゃんはしもとスペシャル(同社公式より)。

サトーココノカドー、春日部から相模原に

イトーヨーカドー春日部店は、2024年7月26日に「11月24日(日)をもちまして閉店」する方針を発表しており、クレヨンしんちゃんの聖地となる大型店「サトーココノカドー」が埼玉県春日部市から神奈川県相模原市に事実上移転することとなった。

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イトーヨーカドー春日部店、2024年11月24日閉店-クレヨンしんちゃんの聖地「サトーココノカドー」、旧店舗から半世紀超の歴史に幕

埼玉県春日部市の東武鉄道春日部駅近くにあるセブン&アイHD系大型総合スーパー「イトーヨーカドー春日部店」が2024年11月24日をもって閉店する。

クレヨンしんちゃんの聖地だった「ココノカドー」

イトーヨーカドー春日部店は1972年4月に開店。1996年12月に隣接地の大型家具インテリア雑貨店「大塚家具春日部本店」跡地周辺一帯を再開発するかたちで新装開店した。現在の建物は地上5階地下1階建で店舗面積は11,725㎡。

イトーヨーカドー春日部店。

イトーヨーカドー春日部店は春日部市を舞台とする人気作品「クレヨンしんちゃん」に登場する大型店「サトーココノカドー」のモデルであり、2017年4月には自治体・同作品とのコラボ企画「オラのマチ・春日部にくれば〜」の一環として、期間限定で「サトーココノカドー」として営業。

作中に登場するサトーココノカドー。(自治体公式より)

店舗塔屋のサトーココノカドー化や作品の世界観を再現した販促セール「みさえ・ザ・バーゲン」を開催するなど、同社店舗を活かしたコラボ企画の先駆けとなった。

イトーヨーカドー春日部店。(2017年11月)

イトーヨーカドー春日部店では、2017年12月から2018年1月に「25周年記念 クレヨンしんちゃん展 in 春日部」を開催。イベントの一環として、店舗塔屋に加えてレシートもサトーココノカドー仕様に変更。電子マネー「サトーココノカドーnanaco」(受注生産)を始めとするコラボ商品の拡大を打ち出すなど、初回同様に利用者から大きな反響を呼んだ。

大量に山積みされたサトーココノカドー仕様のチョコビ。

2018年7月には埼玉県内初となるアニメ特化型の常設情報発信拠点「アニメだ!埼玉 発信スタジオ ~オラが埼玉を紹介するゾ~」を開設。春日部市中心部最大の総合スーパーとして、人気作品の聖地として全国各地から集客を実現していた。

ヨーカドー他店舗と異なる「突然の閉店発表」に

イトーヨーカドーは構造改革の一環として、2024年2月に北海道・東北・信越からの全面撤退と同業他社(ロピアなど)への事業譲渡を発表。2024年7月からは首都圏においても「イトーヨーカドー食品館川越店」「イトーヨーカドー食品館新三郷店」「イトーヨーカドー綱島店」「イトーヨーカドー柏店」といった不採算店を順次閉店するなど、地域経済に一定の配慮をしつつ、店舗整理を急速に進めていた。
一方、春日部店は北海道・東北・信越といった全面撤退地域や首都圏4店舗と異なり、事前告知のない4ヶ月後の閉店という異例のかたちでの幕引きとなった。

クレヨンしんちゃんの聖地の行方は?

クレヨンしんちゃんの聖地として親しまれたセブン&アイHD系の百貨店「ロビンソン春日部店(アクションデパート)」に続き、同じくセブン&アイHD系の総合スーパー「イトーヨーカドー春日部店(サトーココノカドー)」も姿を消すこととなった。
イトーヨーカドー春日部店旧店舗跡の「大塚家具春日部ショールーム」跡地は、2018年に埼玉県内のEC事業者「マキコーポレーション」が取得したもの、2024年7月現在も空きビルとして未活用状態にある
ロビンソン春日部店(西武春日部店)跡の「匠大塚春日部本店」に関しても、当初は地階に食品スーパーの誘致計画があったが、事実上白紙となっており、ヨーカドー旧店舗や匠大塚の二の舞となることを懸念する声も聞かれている。春日部駅周辺では最後の大型総合スーパーであり、同店跡地の行方に注目したい。

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東急・シブヤサクラステージの商業ゾーン、2024年7月25日開業-東急ストア・ツタヤ・カルディなど「普段づかい」の施設に

東京都渋谷区の渋谷駅前・桜丘地区に、東急不動産が主導する大型再開発エリア「Shibuya Sakura Stage(シブヤサクラステージ)」の商業ゾーンが、2024年7月25日にグランドオープンする。

Shibuya Sakura Stage(シブヤサクラステージ)。

渋谷駅前「桜丘地区」地形を変える大型開発が完成

「Shibuya Sakura Stage」は東急不動産が中心となり、2018年から「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」として進めてきた再開発。
桜丘口地区は渋谷駅前でありながら国道246号線に隔てられており横断陸橋でアクセスする必要があり、また大部分が戦災に遭っておらず狭い路地と坂が多いことで知られた。
そのため東急グループが中心となり再開発を行うことを決定。工事は1期と2期にかけて行われ、オフィス部分については2023年11月30日に竣工。なお、2期部分については2024年度以降に始動する予定となっている。

シブヤサクラステージ・ロゴタイプ。

「Shibuya Sakura Stage」(渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業地区)のエリアは約2.6haと広大で3街区に分けられる。
A街区「SHIBUYA サイド」は地上39階・地下4階建て・179mのA1棟「SHIBUYA タワー」、地上17階・地下4階建て・90mのA2棟「セントラルビル」で構成、B街区「SAKURA サイド」は地上30階・地下1階建て・127m(3階建てのB先端棟「SAKURAテラス」併設)、C街区には地上4階のビルが建設される。
なお、C街区には敷地内にあったキリスト教会「中渋谷教会」が移転している。

シブヤサクラステージ・フロア構成。

「Shibuya Sakura Stage」という名称には「これから生まれ変わる桜丘のまちが、桜を愛して皆で楽しむ日本人の心を大事にしたいという想い」と、「さまざまな個性が集う渋谷で、働く人・遊ぶ人・住む人、すべての人が主役となり、自らのものがたりを発見・発信する舞台でありたい」という想いが込められているとしている。

普段使いできる店舗や飲食店で構成-大型書店も

今回開業する商業施設は、おもにSAKURAタワーの下層・4階より下の部分。
商業施設部分にはすでに先行オープンしている12店(松屋など)を含めると全49店が出店。さらに年内には3店舗が開業し、全52店となる。また、これに合わせて7月21日にはJR渋谷駅新南改札がサクラステージ前に移転している。

シブヤサクラステージの街区概要。

サクラステージのテナントは普段使いできるものが多いことを特徴としており、他の徒歩圏にある東急グループの商業施設との差別化が図られる。
地下1階から地下2階にかけては「マクドナルド」「リンガーハット」「韓国酒場コッキオ」などカジュアルな飲食チェーンが出店。
1階には「ココカラファイン」「エニタイムフィットネス」などが出店。このほか1階には再開発前にあった立ち飲みバー「富士屋」、牛めし「松屋/松屋マイカリー食堂」などが先行開業している。

1階には再開発前にあった松屋も。

2階は食のフロア。核としてスーパーマーケット「東急ストア」が出店。店舗面積は874㎡で、渋谷で醸造したワインの販売もおこなう。

東急ストア渋谷サクラステージ店。

そのほか、2階には全国の食を集めることで地方を応援する「チート東京」、「カルディコーヒーファーム」などが出店する。なお「LAWSON+toks」も先行開業している。

2階・チート東京。


2階・カルディコーヒーファーム。

3階は日本が誇るポップカルチャーやコスメなどを世界に発信するフロア。カネボウ化粧品「KATE」初のグローバル旗艦店や「サンリオ」、アニメイトのイベントスペース「アニメイトポップアップスペース」などが出店するほか、イベントスペースも設けられている。なお「スターバックス」も先行開業している。

3階・KATE。

4階は「サクヨン」として、渋谷エリア最大級の書店「TSUTAYA BOOKSTORE」を核に、シェアラウンジや17店舗が出店する飲食街・ビアホール「FOODMET」、インディーゲームクリエイターの聖地になることをめざす「404 Not Found」などで構成される。
5階は先行開業しており、医療モールと「タリーズコーヒー」で構成される。

渋谷サクラステージ

東京都渋谷区桜丘町1番4号ほか
東急ストアの営業時間:9時~22時(休日は21時まで)
(そのほか店舗による)

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ゆめが丘ソラトス、2024年7月25日開業-土地区画整理事業の核、相鉄ローゼン・TSUTAYA・109シネマズなど129店舗展開

神奈川県横浜市泉区の相鉄いずみ野線ゆめが丘駅前に、相鉄グループの複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」が2024年7月25日に開業する。
ゆめが丘ソラトス。

ゆめが丘駅前に相鉄系複合商業施設

ゆめが丘ソラトスは2022年12月1日に着工、建物は地上3階建/地上1階建+屋上駐車場/立体駐車場棟地上7階建の3棟で、街区面積は約43,000㎡、店舗面積は約42,000㎡、延床面積は約96,800㎡。専門店数は129店舗。(開業時点)
同施設は「泉ゆめが丘地区土地区画整理事業」(約24ha)の商業核として、駅前街区地権者「泉ゆめが丘センター地区地権者会」が選定した相鉄グループ系事業主体2社(相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント)が開発を担う。

ゆめが丘ソラトスの施設構造。

相鉄ローゼンを食品核に129店舗展開

ゆめが丘ソラトス1階には相鉄グループ系食品スーパー「そうてつローゼンゆめが丘ソラトス店」を核に、飲食・食物販フロア「FOOD CIRCLE~ Eat locally and seasonally ~」「ゆめが丘マルシェ」「SPRATPS DINING」を展開。

そうてつローゼンゆめが丘ソラトス店。

2階にはファストリ系大型衣料品店「UNIQLO」「GU」や良品計画系ライフスタイルストア「無印良品」、CCC系複合書店「TSUTAYA BOOK STORE」、カンセキ系アウトドアショップ「WILD-1」といった物販店を中心に展開。
3階は東急グループ系複合映画館「109シネマズ」(KIDS CINEMA常設)やワイドレジャー(楽市楽座)首都圏初となるアミューズメントパーク新業態「ASOBLE」、フードコート「FOOD STATION」(全9店舗/約700席)といったサービス系店舗を中心に展開する。
また、屋上は「そうにゃんぱーく そらの広場にゃん」として、約3,000㎡の空間に相鉄グループキャラクターをモチーフとした遊具を配置するなど「子育て世代が交流できる場所」を提供するとしている。

そうにゃんぱーく。

相鉄沿線有数の拠点として発展する可能性も?

ゆめが丘ソラトス周辺は、施設に直結する相鉄いずみ野線ゆめが丘駅に加え、徒歩圏内には横浜市営地下鉄ブルーライン下飯田駅、隣駅には藤沢市の有力交通結節点である湘南台駅があるなど、良好な交通アクセスを備えているが、2014年8月の土地区画整理事業施行当初は周辺一帯に農地が広がっていた。
当地は近隣駅前と比べ、依然として開発余力が大きいため、新施設開業を契機に泉区を代表する一大拠点として発展する可能性も高そうだ。
ゆめが丘ソラトス。

ゆめが丘ソラトス

住所:神奈川県横浜市泉区泉ゆめが丘地区土地区画整理事業施行地区センター地区内
営業時間:10時~20時(そうてつローゼンゆめが丘ソラトス店)

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ラ・ムー西牟田店、2024年7月25日開店-旧オレンジチェーン跡地、マミーズ初の既存店建替え業態転換に

福岡県筑後市の大黒天物産系総合スーパー「マミーズ西牟田店」跡地に、同社系食品スーパー「ラ・ムー西牟田店」が2024年7月25日に開店する。

オレンジチェーンの旗艦店だった

マミーズ西牟田店は、1993年に福岡筑後地場大手食品スーパー「オレンジ西牟田中央店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は約3,526㎡。
オレンジ西牟田中央店は地域随一の大型店であったが、2002年12月に運営主体のオレンジチェーン本部が民事再生法を申請したため、2003年8月に福岡県魚市場グループの受け皿会社「マミーズ」運営に移行。2018年12月に大黒天物産出資の新会社運営に移行した。
マミーズ西牟田店は末期まで直営食品売場を核に、直営衣料品売場「M Collection」や100円ショップ「ダイソー」、地元専門店が多数入居していたが、建替えを理由に2023年6月をもって閉店していた。

マミーズ初の既存店建替えでディスカウントに

ラ・ムー西牟田店の建物は平屋建で店舗面積は約1,882㎡。
マミーズは既存店の業態転換(舞鶴店・羽山台店)や新店舗開店にあわせ、親会社の主力業態「ラ・ムー」への転換を進めているが、既存店の建替えによる業態転換(ラ・ムー化)は西牟田店が初となる。

マミーズ ラ・ムー西牟田店。

ラ・ムー西牟田店では親会社の現行標準店舗と同様の店舗フォーマットを採用。100円ショップ「Watts With」と一体的な売場づくりを行うなど利便性を高める。
一方、マミーズ運営の他ラ・ムー転換店舗と異なり、自社ポイントカード「マミーズカード」や各種キャッシュレス決済(クレジット・交通系電子マネー・iD・nanaco・楽天Edy)は利用不可能となる。

マミーズ ラ・ムー西牟田店。

ラ・ムー西牟田店

住所:福岡県筑後市大字西牟田4330-1
営業時間:24時間営業
(画像は同社公式より)

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ALTO静波店、2024年7月31日閉店-京王商事のEDLP型新業態、KOマート転換から5年で

静岡県牧之原市の牧之原市役所近くにある静岡地場大手食品スーパー「京王商事」のEDLP新業態「ALTO静波店」が2024年7月31日をもって閉店する。

高級路線で急拡大した京王商事

京王商事は1978年2月に設立。設立以来長らく、クジラのマークで親しまれた静岡地場中堅の近隣商圏型食品スーパーであったが、2015年6月のワールドフードマーケット新業態1号店「KOマートfine草薙店(雑貨屋ブルドッグ草薙店跡)」開店を機に高級路線に転換。2020年6月には冷凍食品スーパー新業態1号店「KOマート FROZEN草薙店」を開店、2023年4月には飲食新業態1号店「FINE DELI FRENCH Petit Paris」を開店するなど、地場大手として業容拡大を図っている。

ALTO静浜店、業態転換から5年で閉店

ALTO静波店は2019年7月6日に開店。
従来型食品スーパー「KOマート静浜店」(同年6月30日閉店)を業態転換したEDLP志向の新業態1号店であったが、新装わずか5年で閉店することとなった。

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ザ・ガーデン自由が丘横浜店、2024年7月31日閉店-そごう・西武経営統合の象徴「大食品館エブリデイ」1号店の食品核、22年で

神奈川県横浜市の百貨店「そごう横浜店」にあるセブン&アイHD系高級食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘横浜店」が2024年7月31日をもって閉店する。

そごう横浜店。

そごう横浜店大食品館エブリデイの食品核

ザ・ガーデン自由が丘横浜店は2001年12月に開店。
同店は西武百貨店との経営統合(ミレニアムリテイリング/現そごう・西武)の過程で打ち出した「自分発見専門館」構想の一環として、2002年4月に全面開業したそごう横浜店デパ地下フロア「大食品館エブリデイ」の食品核であった。
同店の成功が契機となり、そごう各店に食品館エブリデイとザ・ガーデンが拡大することとなったが、2020年4月に運営会社がセブン&アイHD子会社に移行(そごう・西武は10%出資継続)、2023年9月にそごう・西武が米国系ファンド「フォートレス」完全子会社に移行するなど、両社間の関係が薄れていた。

23年9月には京急系高級食品スーパーも、跡地活用に注目

そごう横浜店大食品館エブリデイ内では、2023年9月に京急グループ系高級食品スーパー(おもにグロサリーと酒のみ・66㎡)「もとまちユニオンそごう横浜店」が開店。また、従来からそごうの売場に対面生鮮専門店(青果・鮮魚・精肉)があり、取扱商品の重複があった。
一方、ザ・ガーデン自由が丘横浜店は、館内唯一の生鮮品とグロサリーをワンストップで購入可能な店舗であり、売場面積も1,000㎡級と大型、西武池袋本店と異なり全館リニューアルにともなう食品フロア集約を理由とした閉店でないため、同店に代わる高級食品スーパーの導入や跡地活用に注目が集まっている。

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業務スーパー道内7店舗、2024年7月24日営業再開-ストライキ解除も混乱続く、すすきの狸小路店・苫小牧店・室蘭店など商品完売次第再び休業も

北海道札幌市の狸小路商店街にある神戸物産系業務用食品ディスカウントストア「業務スーパーすすきの狸小路店」を始めとする業務スーパー道内7店舗が2024年7月24日に営業再開した。

道内7店舗、横浜本社の貿易会社がFC展開していた

業務スーパーすすきの狸小路店は、2013年8月に京濱港運(当時)子会社「ケヒコ」の札幌1号店として開店。
2024年7月現在は神奈川県横浜市に本社を置く系貿易会社「エス・インターナショナル」子会社として道内7店舗「業務スーパーすすきの狸小路店」「業務スーパー苫小牧店」「業務スーパー苫小牧東店」「業務スーパー室蘭店」「業務スーパー岩見沢店」「業務スーパー滝川店」「業務スーパー旭神店」を展開している。

業務スーパーすすきの狸小路店。

スト頻発、無期限休業状態だった

業務スーパー道内店舗をめぐっては、2024年6月29日にケヒコ運営の道内6店舗(すすきの狸小路店・苫小牧店・苫小牧東店・室蘭店・岩見沢店・滝川店)が「社長による会社資産の私的流用」を理由に時限ストライキを決行。
7月18日にはケヒコ運営の道内7店舗が「会社資産の私的流用などの放漫経営」「会社弁護士と結託し会社の破産と労働者の解雇を策動」を理由に無期限休業をともなうストライキを決行していた。

経営混乱の影響続く道内7店舗、再び休業の可能性も

東京東部労働組合はケヒコ運営道内7店舗の営業再開に対して「25日が支払い日である賃金が不払いになる可能性が高まってきたこと」「労働者の賃金原資を確保し生活を守るためのやむを得ない措置」を理由として挙げている。
2024年7月24日現在、ケヒコ社長がフランチャイザー会社(神戸物産)に対し、同社の破産方針を伝えているため、商品入荷は未定、商品完売次第再び無期限休業状態となる可能性が高いとしている。

道内28店舗は通常営業

なお、業務スーパーは2024年7月24日時点で道内35店舗を展開しているが、ケヒコ運営7店舗を除く28店舗は通常営業している。

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ライフ吉祥寺駅前店、2024年7月27日開店-吉祥寺駅南店閉店以来約4年ぶり復活、フコク生命ビルに

東京都武蔵野市の複合施設「吉祥寺フコク生命ビル」1~2階に、ライフコーポレーションの食品スーパー「ライフ吉祥寺駅前店」が2024年7月27日に開店する。

吉祥寺駅前の住商業複合施設、建替再開発

ライフ吉祥寺駅前店の建物は「吉祥寺フコク生命ビル」として2022年11月に着工、2024年3月に竣工。地上12階建で営業フロアは1~2階、敷地面積は約1,480㎡、延床面積は約9,450㎡。
同施設は「(仮称)吉祥寺南開発計画」として、マンションの建替え等の円滑化に関する法律にもとづく「マンション敷地売却制度」及び「証券化スキーム」の活用により、旧耐震基準の住商複合施設「バローレ吉祥寺」を建替再開発したもので、低層階は旧施設同様のスーパーマーケット、高層階はオフィスとなる。

ライフ吉祥寺駅前店。

吉祥寺フコク生命ビルの低層階に「ライフ」復活

ライフ吉祥寺駅前店の営業フロアは吉祥寺フコク生命ビル1~2階で売場面積は780㎡。売上目標は24億円。
ライフ吉祥寺駅前店は、2020年7月の「ライフ吉祥寺駅南店」閉店以来約4年ぶりとなる吉祥寺でのライフ屋号店舗の復活であり、売場面積を従来比約1.5倍に増床、単身世帯向け簡便商品の拡充やインストアベーカリー「小麦の郷」の導入といった試みを打ち出す。

ライフ吉祥寺駅前店1階フロアマップ。


ライフ吉祥寺駅前店2階フロアマップ。

ライフ吉祥寺駅前店

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-15
営業時間:10時~24時

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大宮サクラスクエアモール、2024年7月26日開業-マルエツ核の大規模複合施設、大宮駅西口に

埼玉県さいたま市の大宮駅西口に、イオン系食品スーパーを核とする複合商業施設「大宮サクラスクエアモール」が2024年7月26日に開業する。

大宮駅西口の大規模複合再開発

大宮サクラスクエアは組合施行の複合再開発「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」のタウン名称であり、建物は2棟(A棟地上13階建/B棟地上28階地下2階建)、敷地面積は約8,251㎡、施行区域面積は約13,000㎡、延床面積は約71,161㎡。アイテック計画を事業コンサルタントに、日鉄興和不動産や三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発といった企業が参加する。

低層階は「マルエツ」核のモールに

大宮サクラスクエアモールの核店舗「マルエツ大宮サクラスクエア店」の売場面積は1,084㎡。年間売上目標は14.7億円。
青果では簡便商品(カット野菜・レンジアップ対応商品)や埼玉県産野菜・オーガニック商品、鮮魚では「魚悦」ブランドの寿司やミールキット、精肉では自社銘柄牛「優夢牛」やオードブル・ハーフメイド商品、惣菜では自社センターを活かしたオリジナル商品(玉子焼・ロースカツ丼・親子丼)やインストアベーカリー(本格窯焼きピッツァなど)を展開。
このほか、イオングループのPB商品「トップバリュ トキメクおやつ部」シリーズや「Nuts&Joy」シリーズといった「Z世代を意識した商品」や全国名産麺、たべる調味料、埼玉地酒を取扱う。

マルエツ大宮サクラスクエア店。

大宮サクラスクエアモールには、地元金融機関「埼玉りそな銀行」や医療サービス系専門店が入居を発表しており、マルエツを皮切りに商業フロアが順次開業していくこととなる。

マルエツ大宮サクラスクエア店

住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目902番
営業時間:9時~24時

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