カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ロピアBBQ鼓山店、2025年3月開業-ロピア+バーベキュー場の複合新業態、はません鼓山魚市場に

台湾・高雄市鼓山区の複合施設「はません鼓山魚市場」が全面リニューアルし、核店舗としてロピアのバーベキュー併設型新業態「食生活♥♥LOPIA BBQ 鼓山店」が、2025年3月に開店する。

高雄の海沿いにある複合施設、経営難から休業していた

はません鼓山魚市場は、日本統治時代の「高雄魚市場・高雄魚市株式会社」、戦後は「高雄市漁會」を経て雑居ビルとなっていった建物(1929年築/高雄州高雄市新濱町二丁目10番)や、その隣接地に建てられた建物を活用するかたちで2022年10月にリニューアルオープン。「はません」は日本統治時代の地域名(濱線:臨港線があったため)に由来する。

はません鼓山魚市場。通路奥に新たな建物も設けられていた。

旗津への渡船場前にあり、海産物を中心とした特産品などを販売していたほか、飲食店も入居していたが、経営難などが続いており2023年9月に道路側に面したスターバックス、ハイライフなど一部を残して街区の大部分が休業していた。

ロピア+BBQ併設の新業態1号店か

ロピアは2024年10月に開店した漢神百貨高雄巨蛋店に続いて高雄市2号店。
ロピアを運営するOICグループは大手都心型BBQ運営会社「タイシステム」(本社:新潟県中魚沼郡津南町)と2024年4月18日付で資本業務提携を締結したことを5月28日に発表。今後、スーパーで購入した商品をバーベキュー場で食べることができるような新業態を出店させる意向を発表していた。
2025年1月現在は(ロピアがテナントとして入居するヤマトヤシキ加古川店の屋上にはバーベキュー場があるものの)、ロピアに直接バーベキュー場が併設された店舗はまだない。そのため、高雄の鼓山店が「新業態の第一号店」となる可能性が高い。

食生活♥♥LOPIA BBQ 鼓山店

高雄市鼓山區濱海一路109-1
營業時間:未定

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トラのもん、2024年12月31日で「22世紀に帰還」-虎ノ門ヒルズの「猫型ロボット」10周年で

東京都港区にある森ビルの複合オフィス街「虎ノ門ヒルズ」のシンボルキャラクターである猫型ロボット「トラのもん」が、2024年12月31日を以て22世紀に帰還。グッズ展開は2025年3月までとなる。

トラのもん。

虎ノ門ヒルズのシンボル「トラのもん」10年で帰還

トラのもんは2014年の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」開業に伴い22世紀からやってきたというドラえもんと類似したタイプの猫型ビジネスロボット。
同年からグッズ展開も行われており、虎ノ門ヒルズの拡大とともに様々なグッズが生まれていた。
虎ノ門ヒルズはその後「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(2020年)、「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」(2022年)、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(2023年)と規模を拡大。トラのもんも近年はステーションタワーの地下吹き抜けなど場所を移動して、様々な場所で来街客を出迎えていた。

ステーションタワーで来街者を迎えるトラのもん。

森ビルは「『虎ノ門ヒルズ 森タワー』の開業から10年、『虎ノ門ヒルズ ステーションタワー』の開業から1年を経て、虎ノ門ヒルズで数多くのイノベーションの種を見つけたトラのもんは、2024年12月末をもって、22世紀の未来へ帰ることとなりました。これからさらに発展する街の未来を、22世紀で待っています。」としており、今後は22世紀の未来で会うことができるという。

「トラのもん」(森ビルリリースより)。

なお、公式グッズの販売は2025年3月末で終了する予定であるため、無くなり次第販売を終えることになるとみられる。

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フードマーケットマム豊川店、2025年1月31日15時閉店-プリオの食品核、アピタ跡再生から15年で

愛知県豊川市の名鉄豊川線諏訪町駅近くにある複合商業施設「プリオ豊川」の食品核を担うタカラ・エムシー系食品スーパー「フードマーケットマム豊川店」が2025年1月31日をもって閉店する。

アピタ核の複合商業施設として誕生

プリオ豊川は、1989年11月に「豊川市諏訪地区第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上5階地下1階建で全館店舗面積は18,789㎡。
開業当初は豊川市と地元財界が出資する第3セクター「豊川市開発ビル」による、大手系総合スーパー「ユニーアピタ豊川店」を核に据えた複合商業施設だった。2001年10月には新館「プリオ2」(地上4階地下1階建)を開業、立体駐車場やシティホテルの整備を進めるなど、豊川市中心部の中核施設として、地域の象徴としての役割を担った。
一方、2010年8月にはユニーが競合店進出による業績低迷を背景に撤退。同年10月よりヤマダ電機系家電量販店「マツヤデンキ」や地場大手家具インテリア雑貨店「服部家具センター」といった大型専門店と公共施設・オフィスを主体に段階的な新装開業を実施したが、2020年2月には豊川市出資の温浴施設運営会社「本宮」に運営移行、2023年3月にマツヤデンキが撤退(現イオン豊川店/旧マイカル豊川サティに移転)するなど、依然として施設の持続的な経営や利活用に課題を抱えている。

プリオ(同社公式より)。

開店15年目で撤退、競合店の増加も続いていた

フードマーケットマム豊川店は、2010年10月にアピタ豊川店食品フロア跡を引継ぐかたちで開店したが、以前からの地場生協系食品スーパー「コープあいちコープ諏訪」に加え、2011年8月にはデライトHD系三河地場大手食品スーパー「クックマート諏訪店」、2023年4月にはスズキ豊川工場跡地にイオン系大型総合スーパー「イオンスタイル豊川」といった競合店が新たに開店するなど、競争激化が顕著となっている。
タカラ・エムシーは、フードマーケットマム豊川店の閉店を「諸般の事情」によるものと明らかにしているが、上記競合店の存在が営業継続に一定の判断を及ぼしたとみられる。
プリオ豊川は豊川市が出資する市街地随一の大型店であり、後継食品スーパーを含む早期の跡地活用が求められそうだ。

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森トラストグループ、浅野屋を2025年1月31日子会社化-首都圏エキナカの常連、ホテルとベーカリーの相乗効果めざす

不動産大手「森トラスト」(本社:東京都港区)傘下のクラシックホテル「万平ホテル」(本社:東京都港区/所在地:長野県北佐久郡軽井沢町)は、老舗ベーカリー「浅野屋」(本社:東京都板橋区/本店:長野県北佐久郡軽井沢町)と2024年12月23日に株式譲渡契約を締結した。
浅野屋は同株式譲渡契約に基づき、2025年1月31日付で森トラストグループ傘下となる。

首都圏エキナカの常連、軽井沢の老舗ベーカリー

浅野屋は1933年に現在の東京都千代田区麹町6丁目で「浅野屋商店」として創業。創業当初より外国人外交官を主要顧客に抱えていたため、1940年には避暑地である軽井沢に「浅野屋軽井沢出張店」を開店、1944年には太平洋戦争の疎開先となった同地に現在の「浅野屋軽井沢旧道本店(常設店)」を開店した。
同社は長らく軽井沢旧道本店と四谷本店(工場併設)を中心に、東京都心部の高級商業施設(東京ミッドタウン・松屋銀座など)やデパートでの催事販売を行う店舗体制を敷いていたが、2010年の「ブランジェ浅野屋Dila西荻窪店」開店を機にエキナカ商業施設(JR東日本系)への店舗展開を開始。
コロナ禍後の2022年には同社史上最多となる5店舗(エキュート大宮ノース店・目白店・武蔵小杉店・戸塚店)、2023年には4店舗(大井町店・新宿南口店・大船店・etomo自由が丘店)を開店するなど、店舗数は一貫して増加傾向にあり、2024年12月現在の店舗数は19店舗体制(軽井沢3店舗/東京16店舗)となっている。

ブランジェ浅野屋池袋西口。

森トラスト傘下入りで相乗効果狙う

森トラストグループによる浅野屋の子会社化は、浅野屋と同じ軽井沢を本拠とする老舗ホテル運営会社「万平ホテル」を介して実施する。浅野屋と万平ホテルは以前より、主要納入先の1社として取引関係にあった。
森トラストグループは、万平ホテルのノウハウを活かした「ブランジェ浅野屋」カフェ業態の強化や浅野屋のノウハウを活かした万平ホテルの土産・食品部門商品開発といった相乗効果、森トラスト系宿泊/カフェ施設(国内35ヶ所)の商品力/バリエーション強化、浅野屋への取締役派遣といった施策を打ち出すとしている。

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フレスタAシティ店、2025年1月19日閉店-西風新都Aシティプラザの核店舗、競争激化で

広島県広島市安佐南区のアストラムライン大塚駅付近、広島市道西風新都中央線沿いにある地場大手系食品スーパー「フレスタAシティ店」が2025年1月19日をもって閉店する。

広島市の新都心として整備進んだ西風新都の複合施設

Aシティプラザは1995年4月に開業。建物は地上2階建で2,538㎡。
Aシティは広島アジア大会にあわせて本格整備が進んだ新都心「広島西部丘陵都市(現ひろしま西風新都)」の野村不動産系複合施設であり、Aシティプラザは同地域の商業ゾーンという位置付けにある。

開店以来の核店舗「フレスタ」28年の歴史に幕

フレスタAシティ店は開店以来約28年間、同施設の食品核を担っていたが、2024年12月7日に運営会社(フレスタ)が「フレスタAシティ店を令和7年1月19日(日)PM5:00をもちまして閉店」することを明らかにした。
同社によると「Aシティ店近隣の商業環境が大きく変化」したことを理由としたもので、従業員は本人の意向を踏まえたうえで近隣グループ事務所に可能な限り勤務いただく予定としている。

フレスタAシティ店(同社公式より)。

駅1km圏内からスーパー消滅、ますます不便な新都心に

広島市道西風新都中央線沿いには、2006年3月にイオン西風新都ショッピングセンター(マックスバリュ西風新都店)、2010年7月にフレスポ西風新都(生協ひろしまコープ西風新都)といった大型店が開業したが、フレスタの閉店によりアストラムライン駅1km圏内から食品スーパーが消滅するため、公共交通で広島市中心部に通勤通学する層を中心に利便性が大きく低下することとなる。

フレスタAシティ店

住所:広島県広島市安佐南区沼田町大塚西6-12-1
営業時間:午前9時~午後9時

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マックスバリュエクスプレス平尾店、2024年12月20日開店-ローソン跡地、福岡市内で都市型スーパードミナント強化

福岡県福岡市中央区の平尾交差点付近にあるローソン福岡平尾五丁目店跡地に、イオン九州の食品スーパー「マックスバリュエクスプレス平尾店」が2024年12月20日午前9時に開店した。

平尾南交差点。

イオン九州、ローソン跡地に300㎡級マックスバリュ

マックスバリュエクスプレス平尾店は2019年閉店の大手系コンビニ「ローソン福岡平尾五丁目店」跡地に開店するもので、建物は鉄骨造平屋建で売場面積は約344㎡。
コンセプトに「近くて便利な、コンパクトスーパーマーケット」を掲げ、狭小店舗ながら生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を展開。立地特性を活かした少量規格品や簡便調理商品を拡充するほか、同業態オリジナル惣菜(鶏の唐揚げ)、ジョイフルの冷凍ハンバーグといった商品を取扱う。また、クイックデリバリー「UberEats」による宅配にも対応する。

福岡市中心部でドミナント強化

イオン九州は2024年4月27日に千代店(401㎡)、7月18日に下呉服町店(267㎡)、11月20日に吉塚駅前店(405㎡)を開店するなど、イオン系他地域法人が展開する「マックスバリュエクスプレス」と比べ狭小な業態(300㎡前後)の多店舗化を進めており、今後も同社による福岡市中心部でのドミナント強化の流れが続くものとみられる。

マックスバリュエクスプレス平尾店

住所:福岡市中央区平尾5丁目4番26号
営業時間:7時~24時

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ウエルシアプラス永江団地店、2024年12月19日開店-旧寿屋くらし館、マックスバリュを経てイオン系ドラッグストア新業態8号店に

熊本県合志市須屋の陸上自衛隊黒石原演習場近くにあるイオン系食品スーパー「マックスバリュ永江団地店」跡に、イオン系ドラッグストア「ウエルシアプラス永江団地店」が2024年12月19日に開店した。

寿屋くらし館だったマックスバリュ

マックスバリュ永江団地店は、1995年7月にラララグループ系食品スーパー「くらし館永江団地店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は999㎡、延床面積は1,396㎡。
くらし館永江団地店は開店当初、九州地場流通大手の寿屋がラララグループ成長戦略の一環として立ち上げた業態の店舗であったが、2001年12月19日に同社が民事再生法手続きを開始したため、2002年1月31日をもって閉店した。
その後、2002年5月4日に寿屋の受け皿会社であるマックスバリュ九州が店舗を引継ぐかたちで営業再開、2003年11月1日のイオングループ運営会社再編(九州食品スーパー3社合併)を機に「マックスバリュくらし館永江団地店」に改称、その後のリニューアルで「マックスバリュ永江団地店」となった。
マックスバリュ永江団地店は、2020年9月1日の運営会社再々編(イオン九州との経営統合)後も営業を続けたが、2024年9月20日に新宮杜の宮店とともに閉店。同社が近隣店舗と位置付ける光の森店(2,355㎡)やみずき台店(992㎡/旧熊本生鮮市場承継店舗)と比較しても古い同店舗の跡地利用に関して注目が集まっていた。

豊かな暮らし感ある店舗に

ウエルシアプラス永江団地店の建物は平屋建で売場面積は約930㎡。イオンウエルシア九州としては8店舗目、熊本県内2店舗目となる。

ウエルシアプラス永江団地店。

永江団地店は「地域の健康ステーションを目指す新しいスタイルの店舗」と位置付けるフード&ドラッグ業態「ウエルシアプラス」として、医薬品・化粧品・日用雑貨やグロサリー(一般食品・冷凍食品・酒類)に加え、生鮮3品(青果・鮮魚・精肉)や惣菜、地元熊本県産商品を拡充するなど、旧来のイオン系食品スーパーの強みとウエルシアの強みを兼ね備えた売場を展開。「お客さまの“ココロ”と“カラダ”の健康に寄り添い、九州の「豊かな暮らし」に貢献します」としている。

ウエルシアプラス永江団地店

住所:熊本県合志市幾久富1866-1395
営業時間:9時~24時
※マックスバリュくらし館時代からの24時間営業は終了

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ミナノバ川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト(仮称)、2026年開業-東京建物系地域密着型商業施設「minanoba」2号店、健康ランド武蔵野跡地に

埼玉県川口市の健康ランド武蔵野跡地に、東京建物グループの地域密着型商業施設2号店「(仮称)川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト」が2026年に開業する。

埼玉県内屈指の規模を誇った健康ランド

健康ランド武蔵野は1987年設立の武蔵野会館により1988年に開業。開業以来、同館は埼玉県内屈指の規模を誇る複合温浴施設であったが、2007年4月に運営会社が民事再生手続きを開始、2021年7月にはコロナ禍を背景に閉館し破産申請したため、2024年12月現在は更地となっている。

東京建物系商業施設「minanoba」に

(仮称)川口市柳崎一丁目NSCプロジェクトの建物は鉄骨造地上2階建で敷地面積は7,549.47㎡、延床面積は10,154.23㎡。
東京建物の地域密着型商業施設「minanoba(ミナノバ)」第2号物件として、東京都に隣接しているベッドタウンという立地特性を活かし、2025年3月開業予定の「minanoba相模原」同様にスーパーマーケットやドラッグストアを導入する予定となっている。

川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト。

川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト(minanoba第2号物件)

住所:埼玉県川口市柳崎一丁目22番7他(地番)

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ミナノバ相模原、2025年3月5日開業-東京建物系地域密着型商業施設「minanoba」1号店、ライフを核に

神奈川県相模原市南区の小田急電鉄小田原線小田急相模原駅近く、県道51号町田厚木線沿いに、東京建物グループの地域密着型商業施設1号店「minanoba相模原」が2025年3月5日に開業する。

東京建物系商業施設新ブランド「minanoba」誕生

minanoba(ミナノバ)のネーミングは「地域の人々がみんなで共有できる場(=皆の場)」を意味するもので、コンセプトに「地域のインフラ」を掲げ、日常生活を日常生活を支える生活必需品・サービスがワンストップで揃う、地域のニーズに合わせた親しみやすく利便性の高い商業施設を目指すとしている。
minanoba。

相模原の近隣商圏型モール皮切りに

minanoba相模原は、東京建物グループが2022年10月閉館の複合スポーツ施設「コナミスポーツクラブ相模大野」跡地で建設を進めていた「小田急相模原NSCプロジェクト」の施設名称で、建物は2025年1月竣工、鉄骨造地上2階建で敷地面積は7,341.33㎡、延床面積は8,646.71㎡。駐車場台数は平面188台、身障者用4台。運営は東京建物系のプライムプレイスが担う。
minanoba相模原。

1階には食品スーパー「ライフminanoba相模原店(仮称はライフ相模原南台店)」を核に、住友商事系ドラッグストア「Tomod’s」やアイスクリーム店「31サーティワン」、歯科・買取店といったサービス系店舗を展開。
2階には総合衣料「パシオス」や100円ショップ「Seria」、元気寿司系廻らない回転寿司店「魚べい」、眼鏡店「メガネサロンルック」、英会話教室「ベネッセビースタジオ」、医療系店舗(内科・他2科予定)を展開する。
minanoba相模原のフロアイメージ。

東京建物は新施設に関して「日常使いしていただける店舗のほか、飲食店舗、習い事教室など子育て世代向け店舗、多世代の健康を支えるクリニック等で構成し、地域の暮らしを支えます」とコメント。2026年を目途に埼玉県川口市に第2号物件「川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト(=minanoba)」を開業することを明らかにした。

minanoba相模原

住所:神奈川県相模原市南区南台三丁目1番30号(住居表示)

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ダイエー大宮店、2025年1月31日閉店-イオンリテールが3月1日承継、42年の歴史に一旦幕

埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅西口に直結する複合商業施設「大宮西口DOMショッピングセンター(ドン)」の核店舗「ダイエー大宮店」が2025年1月31日をもって閉店する。

大宮西口再開発の先駆け「ダイエー」「丸井」の複合施設

大宮西口DOMショッピングセンターは、1982年9月に「大宮駅西口土地区画整理事業」の核として開業。建物は地上7階地下3階建で店舗面積は35,826㎡。大宮西口共同ビルが管理運営を担う。
開業以来、ダイエーグループと丸井(大宮マルイ)を核とする複合商業施設であり、施設名称も両社の屋号(Daiei/Marui)と大宮(Omiya)を由来としている。

旗艦店級店舗、直営フロアを地階食品に集約していた

ダイエー大宮店の営業フロアは地上7階~地下1階で店舗面積は14,875㎡。
開店当初は首都圏における旗艦店級店舗として、衣食住フルラインの総合スーパーを展開したが、2004年12月の同社産業再生機構傘下入りを機に不採算部門(家具・家電・玩具など)の専門店化を開始。
2007年3月には低層部(2~3階)に同社系ファッションビル「大宮OPA(オーパ)」、中層部(4~5階)には連携関係にあった東急不動産系インテリア雑貨店「東急ハンズ大宮店(当時/現ハンズ大宮店)」を導入する全面リニューアルを実施したが、2017年1月にOPAが競争激化を背景に撤退したため、デイリーユース主体の施設となった。なお、直営フロアに関しても地階に集約し、取扱商品を食品/日曜消耗品/雑貨売場に特化している。
DOM1
大宮OPA営業当時のDOM。

イオンリテールに承継、後継店の開店日は現時点未定

ダイエー大宮店は2024年12月20日より売りつくしセールを開催、2025年1月31日をもって現体制での営業を終了する。2025年3月1日付でイオンリテールが同店を承継するが、後継店の開店予定日は未定となっている。(2024年12月20日時点)
大宮西口DOMショッピングセンター。

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