福岡県福岡市博多区竹丘町の西鉄天神大牟田線桜並木駅前にあるイオングループの総合スーパー「マックスバリュ雑餉隈店」が2025年2月28日をもって閉店する。
半世紀超の歴史誇る旧ユニードダイエー系古参店舗
マックスバリュ雑餉隈店は、1972年12月に地場大手流通グループ系総合スーパー「ユニード雑餉隈店(雑餉隈ショッピングバザール)」として開店。建物は地上10階建で店舗面積は4,053㎡。
ユニード雑餉隈店は、1981年9月のダイエーグループ傘下入り、1994年3月のダイエーとの経営統合にともない店舗名称を「ダイエー雑餉隈店」に改称。2015年9月にはダイエーの九州撤退にともない、イオン九州の大型食品スーパー「マックスバリュ雑餉隈店」に改称/業態転換した。
2024年現在は直営食品フロアに加え、総合衣料スーパー「ファミスタ」(旧ダイエー直営衣料)や100円ショップ「キャンドゥ」を展開。雑餉隈随一の大型店として営業を続けている。
太宰府市舞台のアニメ化作品「スケッチブック」にも登場した。
旧公団住宅建替の一環、イオンの再出店は未定
マックスバリュ雑餉隈店の入居施設「竹丘町3丁目市街地住宅」は「建築物の耐震改修の促進に関する法律(平成7年法律第123号)に基づく要緊急安全確認大規模建築物」指定を受けており、2018年度より福岡市主導のもと西鉄天神大牟田線高架化と一体的な拠点再整備に向けた準備が進められていた。
当初計画案では、入居施設を別敷地で建替予定であったが、新駅開業と高架化の遅れ、現地建替への計画変更もあり、大幅な見直しを余儀なくされた。2022年6月には施設管理者の独立行政法人「UR都市機構(都市再生機構/旧日本住宅公団)」が「令和4年度団地再生事業等着手団地」指定を行っており、競争入札が進められている。
神代ビル竣工記念パネル。
マックスバリュ雑餉隈店の閉店に関して、イオン九州は「建物の老朽化によりこの度やむを得ず閉店を決定した」と発表しており、2024年12月現時点での具体的な跡地活用や再出店の方針は明らかとなっていない。同社は後継店を近隣店舗(イオン大野城店)としており、雑餉隈店はユニード時代から続く52年の歴史に幕をおろす見込みだ。
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