カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

サマンサタバサ、紳士服のコナカが関連会社化-2019年9月に

紳士服チェーン大手「コナカ」(神奈川県横浜市戸塚区)は、バッグ・アクセサリー大手「サマンサタバサジャパンリミテッド」(東京都港区、以下、サマンサタバサ)を持分法適用関連会社化することを2019年9月2日に発表した。

サマンサタバサ 表参道GATES ポップアップ デジタルストア(旗艦店)。

サマンサタバサ、コナカの関連会社に

サマンサタバサは1994年に設立、1号店を渋谷パルコに出店した。

1号店があった渋谷パルコ。

その後、日本初のブランドとして海外展開もおこない、2005年には東証マザーズに上場している。しかし、ここ最近は業績がかんばしくなく、2019年4月に創業者・寺田和正氏が社長から退任。6月には、コナカ代表取締役社長兼CEO・湖中謙介氏が寺田和正氏が保有するサマンサタバサジャパンリミテッド株のうち半数の31.30%を取得、筆頭株主となっていた。

コナカの店舗。

コナカは、湖中氏が個人名義で保有するサマンサタバサジャパンリミテッドの株式を取得。
サマンサタバサは2019年9月よりコナカの持分法適用関連会社となる。

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マックスバリュ九州、レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店の運営開始-2019年9月1日から

長崎県長崎市茂里町の「レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店」が2019年8月27日午後5時をもって一時閉店し、「マックスバリュ九州レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店」として9月1日午前9時にリニューアルオープンした。

みらい長崎ココウォーク。

MV九州初となるレッドキャベツ店舗の運営開始

レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店は2008年10月に長崎バスグループのバスセンター併設都市型ショッピングセンター「みらい長崎ココウォーク」(地上7階地下1階建)の食品核として2階部分に出店、店舗面積は約1,696㎡。
同店はレッドキャベツの店舗として約11年間営業が行われていたが、マックスバリュ九州への営業承継に伴い2019年8月27日をもって一時閉店、改装工事が行われていた。
今回のリニューアルに合わせ、イオングループ主導の電子マネー「WAON」及び長崎バスグループの「エヌタスTカード」、セルフレジを導入。惣菜売場では新たに長崎の郷土料理「トルコライス」「大村寿司」を販売開始、ニューヨーク堂の「長崎カステラアイス」や手土産ギフトを拡充するなど、長崎ならではの商品を強化する。店名は「レッドキャベツ」のままで営業する。
これにより、レッドキャベツ運営の長崎県本土の店舗は消滅する。

不透明なイオンの九州戦略、閉店相次ぐレッドキャベツ

レッドキャベツは2014年9月のイオングループ傘下入り以降、本社機能の福岡移転や創業地である山口県からの全面撤退を進めるなど、大胆な店舗整理を行っており、閉店が相次いでいた。。
その一環として同社は2017年10月に熊本県内全店舗、2018年11月には長崎県の「レッドキャベツ南長崎店」をマックスバリュ九州に譲渡したが、いずれの店舗も経営譲渡を機にイオングループの食品スーパー業態「マックスバリュ」及びディスカウント業態「ザ・ビッグ」への業態転換が行われていた。

レッドキャベツ南長崎店。(現・マックスバリュ南長崎店)

イオングループは2018年10月に、九州地方のスーパー事業運営会社である「イオン九州」「マックスバリュ九州」「イオンストア九州」の3社を2019年9月を目処に経営統合する方針を打ち出したが、2019年4月に業績悪化を理由とした延期を改めて発表するなど、経営方針が不透明な状況となっている。
イオングループによる事業会社再編計画の発表当初、上記3社と異なり、レッドキャベツは北部九州・山口に店舗網が跨っていたこともあり、各地域の事業会社再編計画に含まれていなかったが、山口県内全店舗の閉鎖、マックスバリュ九州への段階的な店舗の移管という形で解体が進められている。
ディスカウント・ホールフーズマーケット」を掲げ急成長を遂げたレッドキャベツであるが、今後もさらなる事業規模の縮小は避けられそうになく、将来的にはマックスバリュ九州への事業継承もありうるであろう。

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ラジオエルメス、2019年9月1日から期間限定開局-原宿に「ラジオ局舎」も

東京都渋谷区神宮前のイベントスペース「CASE W」に、エルメスの「RADIO HERMÈS POP-UP RADIO STATION」(ラジオエルメス ポップアップラジオステーション)が2019年9月1日に開局した。

RADIO HERMÈS POP-UP RADIO STATION.

エルメスのメンズの世界が感じられる期間限定ラジオ局

ラジオエルメスは2019年9月1日から29日まで期間限定で聴取可能なインターネット放送局。
テーマは「エルメスのメンズの世界の自由な発想とクリエイションを耳から感じていただく一か月だけのラジオステーション」で、同社メンズ部門のアーティスティック・ディレクターであるVéronique Nichanian(ヴェロニク・ニシャニアン)氏が東京の友人らと「エルメスのメンズの世界」について語り合うトーク番組「ヴェロニク・ニシャニアン、東京の友人」、ミュージシャンの坂本龍一氏や人気ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎氏も出演する番組「Radio Hermès Tour」、ファッションショーで使用された音楽やクラシック音楽により構成される番組などが配信される。

原宿には局舎「ポップアップ ラジオステーション」

「局舎」のラジオエルメス ポップアップラジオステーションは、ラジオエルメスの拠点として東京メトロ明治神宮前〈原宿〉駅近くのイベント会場「CASE W」に開設される。
アーティスティック・ディレクションはグラフィックアーティスト「YOSHIROTTEN」が務める。

RADIO HERMÈS.エントランス。

1階のスタジオでは番組の公開生放送や収録が行われるほか、70年代のラジカセとメンズコレクションのバッグを融合した展示や実際のファッションショーで使用されたBGMを聴取可能なレコード棚が設置されている。レコードのジャケットはエルメスのメンズスカーフ柄をあしらったもので、レコードの円盤を通してデザイナーの名前やショーの開催時期を知ることも可能だ。

70’sのラジカセとメンズコレクションのバッグを融合した展示。

2階ではラジオエルメスオリジナルのライブパフォーマンスVRコンテンツが提供されており、ラジオエルメスのテーマである「」を意識した展示やエルメスの「素材に対するこだわり」が感じられる展示も行われている。

「旅をするときに履いてもらう靴」。ショップで購入可能。

ラジオエルメス ポップアップラジオステーションの営業期間は、ラジオエルメスの放送期間と同様に9月29日までとなっている。

RADIO HERMÈS POP-UP RADIO STATION

住所:東京都渋谷区神宮前6-16-23
営業時間:11:00〜20:00
公開生放送予定時間:19:00~20:00(月~金曜日)
公開生放送予定時間:14:00〜16:00(土~日曜日)

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フレスポひばりが丘、2019年10月25日開業-オーケーを核に約20店が出店

東京都西東京市のひばりが丘の西武池袋線ひばりヶ丘駅近くに、大和リースのショッピングセンター「フレスポひばりが丘」が2019年10月25日に開業する。

フレスポひばりが丘。

ひばりが丘のJX跡地に大和リースの「フレスポ」進出

フレスポひばりが丘はJX日鉱日石エネルギー中央研修所及びガソリンスタンド跡地に出店。建物は地上3階建、店舗面積は約2,485㎡、土地・建物はJX不動産が所有する。
大型ディスカウント「オーケーひばりが丘店」を核に、いなげやグループのウエルシア系ドラッグストア「ウェルパーク」、オリジン東秀の中華食堂「れんげ食堂Toshu」、カット&カラー「チョキペタ」、児童向け知育体操教室「クラブネイス」、託児機能付オフィス「ママスクエア」など20店舗近いテナントが出店する。

フレスポ業態としては珍しい全天候型のモールとなる。

フレスポの徒歩圏内には大型高層総合スーパー「西友ひばりヶ丘店」やコープみらいの大型店「コープひばりが丘」、ひばりヶ丘パルコ地階の高級食品スーパー「いなげやブルーミーブルーミーひばりヶ丘店」、ダイエーグループのボックスディスカウント「Big-A 西東京谷戸町店」といった店舗が既に営業しているが、大型ディスカウントやドラッグストアなど生活利便性の向上に結び付く店舗が揃う地域密着型ショッピングセンターの進出は、近隣住民の新たな買物先の選択肢として受け入れられるであろう。

フレスポひばりヶ丘

住所:東京都西東京市谷戸町2-3-7
営業時間:9:00~21:30(オーケー)

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芝のらーめん屋さん、2019年9月30日までに全店閉店-イトーヨーカドーのラーメン店

イトーヨーカドー内を中心に展開されていたファミール(現:セブン&アイ・フードシステムズ)運営のラーメン店「芝のらーめん屋さん」が2019年9月30日までに全店閉店する。

芝のらーめん屋さんの店舗。(弘前店)

永年親しまれたイトーヨーカドーのラーメン店

ファミールはイトーヨーカドーの外食部門「ヨークフードサービス」として1972年に設立。1981年に社名を「ファミール」に改めた。芝のらーめん屋さんはファミリーレストラン「ファミール」の別業態として誕生。その後はイトーヨーカドー店内を中心に100店舗以上を展開し、ファミールは2007年にデニーズジャパンと経営統合された。
一方で、ファミールも閉店が相次いでおり、2019年9月30日を以て全店閉店することが判明していた。

ファミール(弘前店)。

2019年9月30日で全店閉店へ

芝のらーめん屋さんについても近年は閉店が相次いでおり、2019年8月時点では4店舗のみとなっていた。
都商研の取材によると、残る福住、青森、弘前、尾張旭の4店舗についても9月30日の営業を以て閉店することを決めているといい、ファミールに続いて「芝のらーめん屋さん」も歴史に幕を下ろすこととなる。

「まん天丼」も全店閉店

このほか、同じくセブン&アイ・フードシステムズがイトーヨーカドー店内を中心にロードサイド・路面店なども展開していたどんぶり店「まん天丼」も閉店が続いており、8月現在は西新井店(2017年開店)のみとなっていたが、同店も9月16日での閉店を決めており、これで「全店閉店」になるという。

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中三弘前店マチナカラック、2019年8月30日開業-百貨店初「高層階アウトレットモール」化

青森県弘前市土手町の百貨店「中三弘前店」に、都市型アウトレットモール「マチナカラック(MACHINAKA RACK)」が2019年8月30日にグランドオープンした。
以前の中三の記事はこちら
p1040572中三弘前店。

2018年5月からリニューアルを進めていた中三弘前店

中三弘前店は1962年11月に開業。現在の建物は1968年4月に新築、1995年4月に増床リニューアルを実施したもので、地上8階地下1階建、売場面積は20,434㎡。
運営会社である中三は2011年に東日本大震災の影響を受けて民事再生手続を開始、日本百貨店協会から退会したが、2012年5月の弘前店への大型書店「丸善ジュンク堂書店」導入を始めとする経営改革により、2015年2月に再建手続を終了。2016年10月からは東北地方を中心に飲食業・医療関連事業を手掛ける「MiK」(青森県青森市)の完全子会社となり、2018年5月からはMiK主導による弘前店の全面改装を進めている。
その後はリニューアルの一環として2018年5月に7階を閉鎖、9月にイタリアンレストラン「カプリチョーザ」及びベーカリーカフェ「HEART BREAD ANTIQUE」を1階に出店、2019年4月に地元弘前市の雑貨店「HOMEWORKS」を3階に出店している。

従来の百貨店の常識を覆す「都市型アウトレット」誕生

マチナカラックは中三弘前店の4階・5階に開業。運営は中三の親会社である「MiK」(青森県青森市)と「StyleAgent」(兵庫県神戸市)が中心となって行う。
マチナカラック

中三は都市型アウトレットモールの実現に向けて取引先各社との連携を推進、統一感のある内装デザインや集中レジの採用といった取組みを進めたとしており、マチナカラックにはセレクトショップ「nano・universe」や109系として知られる「SLY」「moussy」など若年層を対象としたブランドや三陽商会の「SANYO STORE」、ヴァンドーム青山の「VENDOME SELECT」、中三プロデュースの「NAKASAN collection」といった百貨店ならではブランド、「N40°コーヒースタンド」など、青森県内初を含む約80のブランドが2フロア52区画に出店する。

マチナカラック。

N40°COFFEE STAND.

中三の木村中社長は、取材に対し「百貨店が大変厳しいという時代のなかで、我々は広域から、若い人からシニアの方までもう一度客層を横にも縦にも広げる」「(秋田県北部など青森県外から多数問合せがあったことから)超広域から沢山の方が広く弘前に来ていただける」「我々の再生が街の賑わいも引き起こす」とコメント。リニューアルに伴い2018年5月以降閉鎖中の7階フロアについてもアウトレット売場として拡張を検討しているという。
中三では今回のマチナカラック開業に合わせ、8月29日(プレオープン)から協賛セールイベント「中三ビッグフェスティバル」を期間限定開催。8月30日からは金・土曜日の高層階営業時間を1時間延長する。
また、提携駐車場の優待時間も変更される(一例:1000円以上の購入で3時間無料など)。
中三ではこのほか地階の改装もおこなわれており、9月10日にリニューアルオープンする。

追記:2020年4月11日に地階のリニューアルが全て完了。
ナナチカマルシェ」として高級スーパー「紀ノ国屋」の商品取り扱いを開始する。

マチナカラックに出店するブランド一覧(4階)
  • ROSSIGNOL(アウトドア・スポーツ)
  • SILVERMARK(アウトドア・スポーツ)
  • Millet(アウトドア・スポーツ)
  • SANYO STORE(メンズファッション)
  • DOUBLE STANDARD CLOTHING(メンズファッション)
  • BeBe(キッズ)
  • N40°(メンズファッション)
  • SCOTCH & SODA(メンズファッション)
  • Manuel Ritz(メンズファッション)
  • Levi’s(メンズ・レディースカジュアル)
  • Theory(メンズ・レディースカジュアル)
  • N40°SPORTS(アウトドア・スポーツ)
  • Heal Creek(アウトドア・スポーツ)
  • The Stage(メンズファッション)
  • G-stage(メンズファッション)
  • GALLIPOLI(メンズファッション)
  • nano・universe(メンズ・レディースカジュアル)
  • Denime(メンズ・レディースカジュアル)
マチナカラックに出店するブランド一覧(5階)
  • L’EQUIPE wb(レディースファッション)
  • SANYO STORE(レディースファッション)
  • TOBELLE(レディースファッション)
  • BRADELIS New York(レディースファッション)
  • UGG(アグ)(レディースファッション)
  • JILL STUART(レディースファッション)
  • NATURAL BEAUTY(レディースファッション)
  • ne Quittez pas(ヌキテパ)(レディースファッション)
  • WJKW(レディースファッション)
  • RODEO CROWNS(レディースファッション)
  • SLY(レディースファッション)
  • moussy(レディースファッション)
  • N40°COFFEE STAND(カフェ)
  • John Masters Organics(レディースファッション)
  • NAKASAN COLLECTION(レディースファッション)
  • VENDOME SELECT(アクセサリー)
  • DOUBLE STANDARD CLOTHING(レディースファッション)
  • The Stage(レディースファッション)
  • Ray Cassin(レディースファッション)
  • AVAN LILY(レディースファッション)
  • rienda(レディースファッション)
  • MISCH MASCH(レディースファッション)
中三弘前店・マチナカラック

住所:弘前市土手町49-1
営業時間:10時~日から木19時、土日20時まで

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ファミール、2019年9月30日までに全店閉店-イトーヨーカドーのレストラン

イトーヨーカドー内を中心に展開されていたファミリーレストラン「ファミール」が2019年9月30日までに全店閉店する。

ファミールの店舗。(弘前店)

永年親しまれたイトーヨーカドーのレストラン

ファミールはイトーヨーカドーの外食部門「ヨークフードサービス」として1972年に設立。1981年に社名を「ファミール」に改めた。1980年代にはイトーヨーカドー店外への出店もおこなっており、ロードサイドへの出店、社員食堂、給食事業なども手がけ、一時期は200店舗近くを数えたが、のちにロードサイド店はデニーズへと転換されている。
2007年にデニーズジャパンと経営統合され、「セブン&アイ・フードシステムズ」の運営となった時点では116店舗を数えたが、近年は閉店が相次いでおり、跡地にイタリアンファミレス「サイゼリヤ」など同業他店が出店している例も多くみられる。
ファミールからサイゼリヤに転換した店舗。(福島県福島市)

2019年9月30日で全店閉店へ

ファミールは2019年3月に都内最後の新武蔵境店が閉店。8月時点で9店舗のみとなっていたが、8月中に三島店、立場店、上福岡東店が閉店している。

ファミール跡(恵庭市)。

都商研の取材によると、残る函館店、福住店、青森店、弘前店、錦町店、尾張旭店も9月30日の営業を以て閉店することを決めており、ファミールはその歴史に幕を下ろすこととなる。

追記:「芝のらーめん屋さん」「まん天丼」も全店閉店する。

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MEGAドン・キホーテUNY名張店、2019年9月3日開店-アピタ跡

三重県名張市の国道422号線沿いに、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY名張店」が2019年9月3日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY名張店。

名張市内有数の大型店だった「アピタ名張店」

MEGAドン・キホーテUNY名張店の前身となる「アピタ名張店」は1998年10月に開店。売場面積は15,416㎡。
名張市ではイオン名張ショッピングセンター(リバーナ)に次ぐ売場面積を持つ大型店で、ファイブフォックスの「コムサイズム」や元ユニー系の呉服店「さが美」など30以上の専門店が出店していたが、ドンキへの業態転換のため2019年6月9日をもってユニー直営売場及び一部専門店が閉店していた。8月現在は一部専門店のみが営業を継続している。

精肉売場を拡大、忍者をイメージした装飾も

MEGAドン・キホーテUNY名張店の建物は地上5階建、営業フロアは1~2階、直営売場面積は9,074㎡。ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては三重県内8店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては三重県内3店舗目となる。
アピタ時代と同様に生鮮食品売場をフルラインで展開するほか、精肉売場の拡大(従来比約1.5倍)や試食販売員による献立提案を新たに実施。
名張市内には総合ディスカウント店や若者を対象とした店舗が少ないことから、ドンキが強みを持つスマホパーツや化粧品、カラーコンタクトなどトレンド性の高い商品を拡充する。
また、観光協会と連携し「忍者」をイメージした館内装飾を施すほか、自治体と定期的なイベントの開催を行うという。

MEGAドン・キホーテUNY名張店のテナント一覧
1階
  • ティー・ジェイ(宝飾)
  • クレイジーダンス(靴下・インナー)
  • ハニーズ(レディス)
  • ジュエリー 田村(メガネ・時計・ジュエリー・補聴器)
  • 東京靴流通センター(靴)
  • BOOKS ARUDE(書籍)
  • モンタボー(インストアベーカリー)
  • 御菓子司さわ田(和菓子・銘店)
  • まつりちゃんキッチン(フードコート)
  • スガキヤ(ラーメン)
  • 瑞福祥(中華)
  • サーティワン アイスクリーム
  • ルビー(クリーニング)
  • ジングヘア(美容室)
  • 三重旅行サービス(トラベル)
  • アップル歯科(クリニック)
  • サンリペア(リペア・合かぎ)
  • イベント(イベント)
  • フロール(整体・リラクゼーション)
  • ほけん選科
2階
  • ラスコリナス(レディス)
  • ジュアン(レディス)
  • ザ・ダイソー(100均)
  • カップ・オブ・ティ(喫茶)
  • サンリフォーム(リフォーム)
別棟1階
  • チャンスセンター(宝くじ)
MEGAドン・キホーテUNY名張店

住所:三重県名張市下比奈知字黒田3100番地1
営業時間:午前8時~翌午前0時

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イトーヨーカドー・イズミ・ライフ・東急ストアなど「PayPay」導入-2019年9月の 「スーパーマーケット大還元祭」に合わせて

大手スーパーのイトーヨーカドーヨークマートイズミ(ゆめタウン)、ライフなどがスマホQRコード決済サービス「PayPay」を導入することを発表した。

9月の「スーパーマーケット大還元祭」でPayPay拡大

今回の導入は9月1日から9月30日までのあいだ、PayPayに加盟するスーパーの食品を中心とした売場で毎日10時~14時の間にPayPayで支払うと、最大10%のPayPayボーナスが戻ってくるという「10時~14時がおトク!家計を応援!スーパーマーケット大還元祭」に合わせたもの。
イトーヨーカ堂とヨークマート(本社:いずれも千代田区)は、9月1日から「イトーヨーカドー」約150店舗の食料品売場レジ、「ヨークマート」79店舗でPayPayを導入する。
イトーヨーカドーが国内大手QRコード決済を導入するのはPayPayが初となる。

イトーヨーカドー(丸大新潟店)。

また、イズミ(本社:広島市)は8月29日から「ゆめタウン」「ゆめマート」「LECT」のあわせて103店舗でPayPayを導入する(食品以外も含む)。
このほか、8月上旬にはライフコーポレーション(本社:大阪市)も9月2日より「ライフ」約270店舗でPayPayを導入することを発表している。
これら大手スーパーのPayPay導入はイオン、西友(サニー含む)に続くもの。
なお、8月時点ではイオンは主に首都圏の店舗のみでの導入に留まっている。

ライフ(猿江店)。

東急ストア、原信、ナルス、とりせんもPayPay導入

大手各社以外でもPayPayの導入は進んでおり、8月22日からは東急ストア(本社:東京都)全店でPayPayが導入されたほか、9月1日からはアクシアルリテイリング(本社:新潟県長岡市)傘下の原信ナルスや、とりせん(本社:群馬県館林市)でもPayPayが導入される。

東急ストア(中央林間東急スクエア)。

PayPayは、百貨店では阪急百貨店、阪神百貨店、博多大丸、佐賀玉屋、藤丸、矢尾百貨店などが、スーパーマーケットではコープさっぽろ、イトーチェーン、ギガマート、京北、ボン・ヴィサージュ、OKストア、ロピア、ハニーグループ、マルハチ、フレスタ、ニシムタなどがすでに導入、もしくは9月までの導入開始を発表しており、流通業界のスマホQRコード決済サービスはPayPayが覇権を握ることとなりそうだ。

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ローソン、ウーバーイーツを導入-2019年8月29日から11月末まで、都内一部直営店で

大手コンビニの「ローソン」(東京都品川区)は、オンライン出前サービス「Uber Eatsウーバーイーツ)」を利用した商品配達の実証実験を2019年8月29日から東京都内で開始する。

ローソン。

大手コンビニ初「ウーバーイーツ」-11月末まで実験

ウーバーイーツはアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ市で2014年に開始されたオンラインフードデリバリー(出前)サービス。日本国内では2016年に開始。2019年現在は3大都市圏周辺と福岡市周辺で展開されている。
コンビニエンスストアがウーバーイーツに加盟するのは初のことで、取り扱い品目は弁当、おにぎり、「からあげクン」などの
フライドフーズ、日用品など約100品目となる。ウーバーイーツでの日用品取り扱いは日本で初となる。
当初は4店舗で開始、9月末までに都内直営店13店舗へ拡大し、まずは11月末まで実証実験をおこなうことになる。

8月29日から開始される店舗
  • ローソンゲートシティ大崎アトリウム
  • ローソン代々木八幡駅北
  • ローソン新宿靖国通
  • ローソン新宿若松町

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