ファミール、2018年中に閉店続く-ヨーカドーでお馴染み、サイゼリヤへの転換相次ぐ

セブン&アイHDのファミリーレストラン「ファミール」の閉店が相次いでいる。
5月には「郡山店」(福島県郡山市)、「木場店」(東京都江東区)が相次いで閉店。6月現在の店舗数は僅か31店舗となっている。ファミールの店舗。(埼玉県坂戸市、現存せず)

ヨーカドーでお馴染みのファミレス、10年で4分の1に

ファミールはイトーヨーカドーの外食部門「ヨークフードサービス」として1972年に設立。1981年に商号を「ファミール」に変更した。
ヨーカドー店舗内でのファミレス事業を中心に、過去にはロードサイドへの出店、社員食堂、給食事業なども手がけてきた。
なお、イトーヨーカドーは、かつて米国資本だった「デニーズ」の日本法人を担っており、1994年にはファミールの郊外型店舗がデニーズへと転換した歴史がある。
2007年にはセブン&アイグループ傘下のファミール、デニーズジャパン、ヨーク物産(ファストフード「ポッポ」などを展開)の飲食3会社が「セブン&アイフードシステム」に統合。以降、ファミールでは店舗整理が進み、現在は合併時(116店舗)の1/4程度となる31店舗にまで減少している。

多くの店舗は「サイゼリヤ」に転換

イトーヨーカドーのレストラン街に出店するファミールは2017年4月〜2018年4月までに9店舗が閉店したが、その全ての店舗がファミリーレストランの「サイゼリヤ」に転換している。
サイゼリヤはセブン&アイHDと直接の資本関係になく、セブン&アイHDはグループ内のファミールの不採算店舗を外部資本のサイゼリヤへと転換することで、安定したテナント収入の確保を図る狙いがあると見られる。
ファミールからサイゼリヤに転換した店舗。(福島県福島市)

ファミールサイゼリヤ転換店舗
(2017年4月以降の閉店店舗)
  • 八王子店(東京都八王子市)
  • 春日部店(埼玉県春日部市)
  • 武蔵小杉店(神奈川県川崎市)
  • 横浜別所店(神奈川県横浜市)
  • 亀有駅前店(東京都葛飾区)
  • 長野店(長野県長野市)
  • 福島店(福島県福島市)
  • 津田沼店(千葉県習志野市)
  • 小岩店(東京都江戸川区)

外部リンク:ファミール公式サイト
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