パルコブックセンター吉祥寺店、2018年7月29日閉店-跡地にミニシアター「アップリンク」

JR吉祥寺駅前のファッションビル「吉祥寺パルコ」地下2階に入居する書店「パルコブックセンター吉祥寺店」が2018年7月29日に閉店する。
同店はパルコブックセンターの1号店であり、旗艦店でもあった。

閉店のお知らせ。(リブロ公式サイト)

復活遂げたパルコブックセンター、吉祥寺が1号店だった

パルコブックセンターはファッションビル「パルコ」内に出店する書店チェーンで、1980年開店の吉祥寺店が1号店。
2000年に当時同じセゾングループだった書店チェーン「リブロ」と経営統合すると「リブロ」に屋号を統一。一度は「パルコブックセンター」(PBC)の屋号が消滅した。その後、リブロは書籍取次大手である日販の傘下となっている。
しかし、2012年に渋谷パルコ内のリブロ渋谷店が屋号をPBCに戻すと(既に閉店)、翌2013年には吉祥寺店でもPBCの屋号が復活。その後、新所沢パルコや調布パルコのリブロでもPBCへの屋号回帰が行われた。

跡地にはミニシアター、2018年冬開館予定

吉祥寺パルコ地下2階には、5スクリーン、計300席のミニシアター「アップリンク吉祥寺パルコ」が2018年冬に開館する予定。PBCの閉店はミニシアターへの改装に伴うものであると見られる。
アップリンク吉祥寺パルコでは、世界の映画祭で話題の作品やアート系作品、インディーズ作品などの映画を中心に上映するという。跡地に開館予定のミニシアター「アップリンク」。(ニュースリリースより)

吉祥寺駅周辺には紀伊國屋書店、ジュンク堂、啓文堂など数多くの大型書店が軒を連ねており、リブロはそうした書店競争に耐えかねての閉店であるとも取れる。
その一方で、リブロ公式Twitterは「(PBCの)営業再開、復活を諦めた訳ではない」としており、永年吉祥寺の若者に愛された名書店の将来的な移転・復活も期待される。

ニュースリリース: 2018 年冬、吉祥寺に 5 スクリーンのミニシアター 「アップリンク吉祥寺パルコ」がオープン!(パルコ公式サイト)
お知らせ:パルコブックセンター吉祥寺店閉店のお知らせ(リブロ公式サイト)
関連記事:岩波ブックセンター信山社跡に「神保町ブックセンター」、4月開店-小田急グループが運営
関連記事:ザ・ガーデン自由が丘吉祥寺パルコ店、1月9日閉店-「酪王」販路拡大に貢献、競争激化で撤退に
関連記事:リブロ池袋本店、2015年7月20日閉店-跡地に三省堂、8月開店

このエントリーをはてなブックマークに追加