吉祥寺パルコ(東京都武蔵野市)地下1階に出店する高品質食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘吉祥寺パルコ店」が2017年1月9日に閉店する。
ザ・ガーデン自由が丘吉祥寺パルコ店。
吉祥寺のザ・ガーデン、16年の歴史に幕
-アトレから移転するも1年足らずで撤退
ザ・ガーデン自由が丘は2001年にJR東日本グループが運営する駅ビル「吉祥寺ロンロン」(現:アトレ吉祥寺)本館の食品核店舗として開店。
生鮮食品を取扱う大型店舗で、定番ともいえる人気の輸入食品に加えて地元・吉祥寺北町のベーカリーショップ「aoi」のパンを販売するなど豊富な品揃えで人気を集め、吉祥寺ロンロンのリニューアル・アトレへの改称時(2010年)には増床。同店は福島発の人気飲料「酪王乳業・酪王カフェオレ」を他店に先駆けて販売開始したことでも知られており、酪王の販路拡大にも大きな役割を果たした。
その後、アトレの改装にともない、2016年1月31日にアトレから撤退。2月27日からは吉祥寺パルコ地下1階に移転して営業を再開した。吉祥寺パルコ。
吉祥寺パルコ地下1階にて営業するインテリア雑貨専門店「B-COMPANY」も1月15日での閉店を予定しており、フロア全体の改装も予想される。
高級スーパーの進出相次ぐ吉祥寺
吉祥寺駅周辺には紀ノ国屋(JR東日本系)、三浦屋(イオン・いなげや系)、成城石井などの高級スーパーが7店舗もあり(2017年1月現在)、高級スーパー激戦区となっている。
ザ・ガーデンのパルコ移転直後には、「紀ノ国屋」が新業態「デイリーテーブル紀ノ国屋」を、「明治屋」が東急百貨店吉祥寺店地下1階にグロサリー専門店をが新規出店しており、2016年7月には京王吉祥寺駅ビル「キラリナ京王吉祥寺」の地階で営業していた京王百貨店プロデュースのデパ地下フロア「Food parc(フードパルク)」が京王ストアの高品質食品スーパー「キッチンコート」に業態転換するなど、相次ぐ新店舗の参入で競争は激化していた。
今回のザ・ガーデン撤退もこの競争の激化が影響していると考えられ、パルコが今後新たなスーパーを誘致するのかは未知数である。
外部リンク:吉祥寺パルコ店 – ザ・ガーデン自由が丘
関連記事:中野サンプラザ、閉館へ-2025年目途に新ホール建設
関連記事:立飛、立川にアリーナ建設へー立川最大級、2017年秋完成予定