2016年11月に経営破綻し閉店した神保町の「岩波ブックセンター信山社」の跡に新たな複合書店が誕生する。
小田急グループのUDSは、同店の跡地に、複合書店「神保町ブックセンター with Iwanami Books」を2018年4月に開業させることを発表した。
「神保町ブックセンター」が入居する建物。
神保町のランドマーク的存在だった「岩波ブックセンター」
「神保町ブックセンター with Iwanami Books」は、書店・イベントスペース・コワーキングスペース・喫茶店の機能を持つ複合書店。
出店先の「岩波書店アネックスビル」には信山社が運営する「岩波ブックセンター」があり、岩波書店との資本関係は無いものの岩波書店を中心とした多くの文庫、新書、学術書などを取り揃え、神保町のランドマークとも言われ親しまれてきた。
しかし、2016年10月に会長が逝去、同年11月に経営破綻し、閉店していた。
閉店から約1年半、小田急運営の「新業態」で復活
「神保町ブックセンター with Iwanami Books」を運営するのは、小田急電鉄のグループ会社で街づくりや店舗開発などを手掛ける「UDS」。
書店のコンセプトは「未来の自分の種をまく。」。アドバイザーにはブックコーディネイターの内沼晋太郎氏を迎える。
神保町ブックセンターの1階イメージ(リリースより)。
1階の書店スペースは落ち着いた雰囲気で、信山社が運営していた時代と同様、岩波書店を中心とした書籍を取り揃えるほか、喫茶店(ブックカフェ)を入居させる。2階は会議室、3階はサービスオフィスやパーソナルデスクとなり、著者を招いた各種イベントなども開催される予定となっている。
なお、同ビル内に同居する他の古書店などは現在と変わらず引き続き営業をおこなうと思われる。
神保町ブックセンター with Iwanami Books
住所:東京都千代田区神田神保町2-3-1
岩波書店アネックス1~3階
営業時間:未定
外部リンク:本と人との交流拠点「神保町ブックセンター with Iwanami Books」 2018 年 4 月神保町に開業(小田急グループ)
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