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紀伊國屋書店大分店、2019年4月7日閉店-大分県最大の書店、明野アクロス2番街の核テナント

大分県大分市明野団地のショッピングセンター「トキハあけのアクロスタウン2番街」の核店舗「紀伊國屋書店大分店」が2019年4月7日に閉店する。

あけのアクロスタウン2番街。左は本館の1番街。

大分県最大の書店、閉店に

紀伊國屋書店大分店は2006年4月に「トキハインダストリー明野センターアクロス」増床に合わせて開店。新館である「トキハあけのアクロスタウン2番街」の核店舗で、紀伊國屋書店としては東九州初出店であった。

あけのアクロスタウン本館(1番街)。

売場面積は730坪(2,413㎡)で、内装はシンガポールの有名建築家であるケイ・ニー・タン氏が設計している。同氏は他の紀伊國屋書店設計の実績もある。
なお、紀伊國屋出店前の明野センターアクロスには本館に明林堂書店が出店していた。

紀伊國屋書店大分店(公式サイトより)。

2019年現在、同店は大分県内において最大の書店となっている。
紀伊國屋書店は2015年4月にアミュプラザおおいたに大分県2号店を出店しているが、売場面積は大分店よりも狭かった。

ジュンク堂書店大分店は高層だが売場面積は広くない。

大分市内における大型書店の売場面積(2019年)
紀伊國屋書店大分店(明野) 2,413㎡
明林堂書店大分本店(王子) 1,888㎡
紀伊國屋書店アミュプラザ店 1,487㎡
淳久堂書店大分店 約1,322㎡(申請上は1,119㎡)
淳久堂書店大分店(旧店) 約2,300㎡(2017年移転閉店)
三省堂晃星堂長崎屋店(閉店) 約960㎡(1988年閉店)


かつてはジュンク堂旧店が県内最大の書店だった。

紀伊國屋書店大分店の閉店は3月8日に公式サイトにおいて発表されたもの。なお、余談ではあるが同店を含めた九州の大部分の書店では昨年より物流の都合から書籍の配送遅れが常態化しており、発行から入荷まで4日前後もかかることが少なくなかった。
後継テナントなどについては3月現在は発表されておらず、今後が注目される。

店頭に掲げられた閉店告知(撮影:piyoさん)。

追記:跡地に大手書店「くまざわ書店」が出店する。同社にとって大分市2号店となる。

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前橋ロフト、2019年3月15日開店-群馬県初出店、けやきウォーク前橋のリニューアルで

群馬県前橋市のユニー系ショッピングセンター「けやきウォーク前橋」に、大手雑貨店「前橋ロフト」が2019年3月15日に開店する。

前橋Loft。

群馬県初となるロフト、「けやきウォーク」改装の目玉に

ロフトが出店する「けやきウォーク前橋」は2007年3月開業。
前橋市内最大の商業施設として、ユニーの大型総合スーパー「アピタ」を核に、ストライプインターナショナルの「earth music&ecology」、アダストリアの「GLOBAL WORK」、雑貨店「無印良品」、家電量販店「ケーズデンキ」、ゲームセンター「namco」、「紀伊國屋書店」、映画館「ユナイテッドシネマ」など約130の専門店が出店する。

けやきウォーク前橋。

けやきウォークは2019年3月21日のリニューアルオープンに向けて、ストライプインターナショナルの新ブランド「CRAFT STANDARD BOUTIQUE」国内1号店や食料品専門店「久世福商店」、旧ユニーグループ「パレモ」の300円均一雑貨専門店「illusie300」、100円ショップ「Seria」の誘致を進めており、今回のロフト導入もその一環によるものとなる。

栃木に遅れること約28年、悲願のロフト出店

前橋ロフトはけやきウォークの1階に出店。営業面積は約908㎡。
文具雑貨、健康雑貨、バラエティ雑貨、生活雑貨など23,100アイテムを揃える。店内はクランク導線を取り入れており、雑貨の旬を体感できる店舗づくりを目指すとしている。
同店では開店を記念して、税込2,000円以上の商品を購入した買物客先着2,000名を対象に人気イラストレーター「長場雄」描き下ろしの「オリジナルトートバッグ」を配布、3月下旬までロフトアプリ利用者への割引企画やヘアケア・スキンケアサンプル詰め合わせの提供といった企画を実施する。

ロフトは1987年11月の創業から僅か3年後となる1991年4月、栃木県に地方都市初となる「宇都宮ロフト」を西武百貨店ロフト館(現・宇都宮フェスタ)に出店、2005年3月には茨城県初となる「つくばロフト」をクレオスクエアキュートに出店するなど、同社は比較的早い時期から北関東エリアで店舗網を展開していたが、創業以来群馬県内にはロフトブランドの店舗は存在しなかった。
同社は長らく未進出だった群馬県への新規出店により、関東・甲信越地方全県への出店を果たすこととなる。

前橋ロフト

住所:群馬県前橋市文京町2丁目1番1号けやきウォーク前橋1階
営業時間:10時~22時

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MEGAドン・キホーテ札幌篠路店、2019年3月22日開店-旧・長崎屋ラパーク篠路→カウボーイ→トライアル跡に

北海道札幌市北区大平12条のトライアル篠路店跡に、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ札幌篠路店」が2019年3月22日に開店する。

MEGAドン・キホーテ札幌篠路店。

長崎屋ラパーク篠路跡、ドンキとして4度目の新装開店

MEGAドン・キホーテ札幌篠路店が出店する施設は1991年3月、大型総合スーパー「長崎屋ラパーク篠路」として開業。開業当初は、札幌市北部有数の規模の商業施設として高い集客力を誇っていたが、近隣にイトーヨーカドーが進出するなど競争が激化、同社の経営悪化もあり2001年1月をもって閉店していた。
その後、2001年11月に道内地場大手総合ディスカウント「カウボーイ篠路店」が開店、2008年10月にはトライアルとの資本業務提携に伴い「スーパーセンタートライアル篠路店」にリニューアルを行ったが、トライアルの近隣エリア移転に伴い2018年8月をもって閉店、一部専門店のみ営業を継続していた。
MEGAドン・キホーテ札幌篠路店が出店する建物は地上3階建、売場面積は8,977㎡。
テナントとして100円ショップ「ダイソー」、スポーツクラブ「JOYFIT」の2店舗が営業を続けていた。(2019年3月現在)

スーパーセンタートライアル篠路店。

生鮮食品をフルラインで展開、スポーツ用品の強化も

MEGAドン・キホーテ札幌篠路店は地上3階建の建物のうち1階部分に出店、売場面積は5,036㎡。MEGAドンキとしては札幌市内3店舗目。
生鮮4品を導入した「地域密着型アミューズメント店舗」として、市場や契約農家による地場野菜、漁港直接仕入れの魚介類など食品部門を充実。
また、施設内のスポーツクラブ利用者や健康志向の高い顧客向けにランニングシューズ、トレーニングウェア、プロテインといったスポーツ用品の品揃えを強化。店舗周辺に小学校や幼稚園などの施設が多い立地特性を活かし、玩具や学童文具、子供服などのキッズ商品も拡充させる。

フードコート。

加えて、ドンキ店内にはイートインスペースを兼ねた「フードコート」を併設。焼き芋やタピオカスイーツ、本格ピザといった店舗オリジナルメニューの展開に加え、専門店としてアイスクリーム・クレープ店「ハッピークレープ」を導入する。

MEGAドン・キホーテ札幌篠路店

住所:北海道札幌市北区太平12条1-1-1
営業時間:午前9時~翌午前1時

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スーパー大栄、「ゆめマート北九州」に2019年3月1日社名変更-「丸和」は72年の歴史に幕

イズミグループ傘下の食品スーパー「スーパー大栄」(北九州市八幡西区)は、同じイズミグループに属する「ユアーズ」(広島市東区)からの九州・山口北西部地区全店舗(旧丸和運営店舗)の移管、事業承継に伴い、2019年3月1日に「ゆめマート北九州」への社名変更を行った。店舗は順次「ゆめマート」の屋号に転換されている。
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ゆめマートに転換したスーパー大栄D&D田川大任店。

イズミ、丸和と大栄を「ゆめマート」に統一

スーパー大栄」は1962年7月創業。最盛期にはショッピングセンター「D&D」、生鮮ディスカウント「フレッシュ8」(旧・鮮ど市場)など60店舗近く展開していたが、2014年1月にイズミの傘下となった。イズミ傘下となる前から行われていた不採算店の閉鎖により、2019年2月時点での店舗数は19店舗まで減少している。
イズミ傘下となって以降は、「ゆめドラッグ」の導入や販売商品、物流、ポイントサービスの共通化を進め、2016年6月には運営する全店舗を「ゆめマート」に転換している。

スーパー大栄は「トマト」がシンボルだった

丸和」は1947年に福岡県小倉市(現・北九州市)で創業。
同社は日本初の24時間営業スーパーとして知られ、最盛期にはショッピングセンター「サンパル」、高級食品スーパー「ラ・パレット」など60店舗ほど展開、持ち帰り寿司チェーン「寿司本舗季咲楽」(旧・小僧寿しチェーン)の展開も行っていた。
キャッチフレーズは「まーるいわ、うれしいわ、こころは、たのしいわー ま、る、わっ」。
2005年には広島地盤の有力食品スーパー「ユアーズ」のグループ企業となり、2007年には「アパンダ」を運営していた「石原商事」(北九州市小倉南区、旧スーパーなかのなど)を傘下に収めたが、競合店との競争激化や旧アパンダ不採算店舗の引き継ぎにより経営が悪化、2011年にはユアーズに吸収合併され、同社の1ブランドとなっていた。店舗数はイズミ傘下となる前から行われていた不採算店の閉鎖により、2019年2月時点で14店舗まで減少していた。
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ゆめマート小倉店(旧丸和小倉店)。

2015年にイズミ傘下となって以降、旗艦店であった行橋サンパルをイズミ本体に譲渡し「ゆめタウン南行橋」としてリニューアル、一部大型店舗の「ゆめマート」ブランド化や販売商品、物流、ポイントサービスの共通化を進めている。
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かつて丸和の旗艦店だったゆめタウン南行橋。

なお、今回の合併に合わせて行橋駅前(えきマチ1丁目行橋の別館)にある「ゆめマート行橋駅前」(旧・鮮ど市場)は2月末に、久留米市の「ゆめマート国分店」(旧・大栄)は3月末に閉店となる。

丸和ブランド消滅へ、72年の歴史に幕

ゆめマート北九州の発足に先駆け、2019年2月より丸和の一部店舗(恒見、東門司、板持、南仙崎、朽網、あいタウン飯塚など)では「ゆめマート」への看板取替工事が進められている。他店舗の看板も順次「丸和」から「ゆめマートへ」と交換されるとみられ、創業70年を超える老舗食品スーパー・丸和はその歴史に幕を下ろすこととなる。
一方、地元紙の報道によると、創業地である「丸和小倉店」は「ゆめマート小倉」に改称されたものの看板は当面変更される計画はないといい、今後もしばらくの間は小倉唯一となった「丸和」の看板を目にすることができそうだ。
また、小倉、東門司、南仙崎各店の24時間営業も継続される。

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イトーヨーカドー食品館千住店、2019年3月15日開店-約3年ぶりの1号店復活、限定商品も展開

東京都足立区北千住のJR北千住駅近くに位置する「イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店」跡地に、食品スーパー「イトーヨーカドー食品館千住店」が2019年3月15日に開店する。

イトーヨーカドー食品館千住店。

イトーヨーカドーの1号店、約3年ぶりの復活

イトーヨーカドー千住店は1945年12月、東京・浅草の洋品店を前身に持つ「羊華堂」として開店。1948年には複数回の移転を経て現在地での営業を開始、1968年に建物を地上6階地下1階建に高層化して以降、総合スーパー「イトーヨーカドー」としておよそ40年間営業していた。
2009年7月の総合ディスカウントストア「ザ・プライス」業態への転換後も、同社の創業店として位置付けられていたが、施設の老朽化に伴う建替えのため2016年4月をもって閉店していた。

2016年4月に閉店したザ・プライス千住店。

千住店ならではオリジナル商品も展開

イトーヨーカドー食品館千住店は、三井不動産の新築分譲マンション「パークホームズ北千住 アドーア」(地上13階建)の1、2階部分に再出店。売場面積は約992㎡。

イトーヨーカドー食品館千住店のエントランス。

1階は「鮮度にこだわった生鮮食品や、惣菜・簡便商品のフロア」として、青果売場では北足立市場直送の近郊野菜を取扱う「やっちゃばコーナー」を展開、鮮魚売場では江戸前寿司を強化し「千寿握り10貫」(1,010円)として販売、惣菜売場では「千寿葱のかき揚げ」を限定販売するなど、千住ならではの商品を多数取り揃える。

イトーヨーカドー食品館千住店1階イメージ。

2階は「ベーカリーや、加工食品等のグロサリー商品のフロア」として、イトーヨーカドーロゴの焼印が押された「どら焼き」や同店オリジナルのロールケーキ「千住ロール」、千住名物の「千寿葱」を使用した「千寿ねぎみそ煎餅」を展開。

イトーヨーカドーロゴの焼印が押されたどら焼き。

イトーヨーカドー千住店の歴史を振り返るパネルなどを展示した「イートインコーナー」も併設する。

イトーヨーカドー食品館千住店2階イメージ。

地元住民待望の「普段使いできるスーパー」

北千住駅周辺では、イトーヨーカドーザ・プライス千住店が建替えのため2016年4月に閉店、ダイエートポス北千住店が再開発のため同年11月に閉店して以降、生鮮3品をフルラインで取扱う店舗が商店街から少し離れた北千住マルイの食品専門店街「まるい食遊館」(北野エース)、国道4号線沿いにある「おっ母さん食品館」の2店舗のみとなっていた。
北千住駅には「成城石井」「紀ノ国屋アントレ」といった、青果・精肉など一部品目を取扱う店舗もあるが、激安スーパーとして知られる価格訴求型の「おっ母さん食品館」を除き、いずれも高価格帯の商品が中心の店舗であるため、地元住民から「普段使いできるスーパー」「普通のスーパー」を待望する声が数多くあった。イトーヨーカドーの復活は住民にとってまさに朗報であろう。

創業店復活で復活に思いを掛けるヨーカドー

セブン&アイHDでは2016年以降、鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)の退任、創業家である伊藤順朗氏の常務昇格、イトーヨーカドー店舗塔屋看板への「鳩」マーク復活など、創業家回帰、原点回帰に向けた動きがみられるようになった。

追記:千住店館内の掲示。

イトーヨーカドーにとって「創業店」と位置付けられている千住店の復活により、かつての勢いを取り戻すことができるか、今後の同社の動きに期待したい。
(現地写真:ノボリターさん、イラストは公式リリースより)

イトーヨーカドー食品館千住店

住所:東京都足立区千住3丁目2番地
営業時間:10時~22時(3月15日~17日は9時開店)
売場面積:992㎡

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セブン&アイHD、バーチャルマーケット2に「オムニ7」出展-流通大手初、2019年3月10日まで

流通大手「セブン&アイHD」は、仮想空間上で開催される展示即売会「バーチャルマーケット2」に「オムニ7」を2019年3月8日から3月10日にかけて出展している。

omni7。

VR版コミケにセブン&アイが参加

バーチャルマーケットは、VR法人HIKKYにより仮想空間「VRChat」内の特設ワールドで開催される3Dコンテンツの展示即売会。初回開催は2018年8月26日で、出展参加者数は約80サークル。初回開催時からTwitterを始めとするSNSで大きな話題となり、第2回開催に向けた出展参加者募集では、募集スペース400を上回る429サークルが参加を表明、新たに企業ブースも設けられるなど、VRユーザー増加を受け規模の拡大を続けている。

Vtuber「東雲めぐ」による接客も

今回、バーチャルマーケット2のエントランスに設けられたセブン&アイHDのブースでは、人気Youtuber「東雲めぐ」がオムニ7の店員に扮し接客、3Dオブジェクト「カフェセブン」の無料配布やセブンネットショッピング販売商品の案内などを行う。
ブースでは東雲めぐが3Dオブジェクトの無料配布などを行う。

バーチャルマーケットへの企業参加、今後も拡大なるか

セブン&アイHDは以前より、東京ビックサイトで開催される国内最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット」で企業参加を行うなど、即売会参加者への積極的な宣伝活動を続けているが、バーチャルマーケットへの企業参加は今回が初となる。
同社はバーチャルマーケット2出展の目的を「新規顧客の誘因と、潜在的なお客様ニーズを掘り起こし、今後の商品ラインアップや、サービスの向上に繋がる情報収集」としており、今回の出展をECショッピングサイトの機能向上にも活かすという。
同社のほかにも、アニメイト傘下のイラストSNS「pixiv」やヤマダ電機傘下の自作PC・パーツ専門店「TSUKUMO」、音楽事務所「avex」、Vtuber事務所「にじさんじ」など複数社が出展しており、今後もVRユーザー増加に合わせ、企業による仮想空間上でのイベント開催、イベント参加が増加するとみられる。
(画像は公式サイトより)

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クロスモール富田林、2019年3月15日開業-隣接地にはトライアル富田林店も

大阪府富田林市の国道309号線沿いにショッピングセンター「クロスモール富田林」が2019年3月15日に開業する。同モールの隣接地には「スーパーセンタートライアル富田林店」の建設も進められており、大型店の一大集積地となる。

クロスモール富田林。
施工主の「オノコム」ウェブサイトより。

目玉は南河内地方初のスタバ-映画館は併設されず

クロスモール富田林が開業するのは、近鉄川西駅東側約1キロほどの国道309号線沿いで、かつては農地などとなっていた場所。クロスモールはオリックス系のショッピングセンターブランドで、大阪府では堺市にも出店している。
クロスモール富田林は平屋建てで、売場面積は6,218㎡。同モールにはスーパーマーケットが出店しないものの、道を挟んで隣接するかたちで「スーパーセンタートライアル」が建設されており、こちらも2019年夏ごろの開業を目指して工事が進められている。
クロスモール富田林の核テナントは「ケーズデンキ」で、2月28日に先行開業済み。同店は事実上「ケーズデンキ千代田店」(河内長野市)を移店させたものとなっており、千代田店は2月に閉店している。
このほか、ファストファッションの「ユニクロ」「GU」、カフェ「スターバックスコーヒー」などが出店する予定となっている。スターバックスコーヒーは富田林市をはじめとした南河内地方で初出店となる。

なお、当初はシネマコンプレックスの出店が噂されており、ネット上でも話題となっていたものの、3月時点では映画館の出店計画は無いという。

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2019年のプリツカー賞に磯崎新氏-「建築界のノーベル賞」、日本人8人目

「建築界のノーベル賞」と称されるプリツカー賞を磯崎新氏が受賞することが決まった。

プリツカー賞、日本人8人目の受賞

プリツカー賞はハイアットグループの創業者であるジェイ・プリツカー氏が1979年に設立。毎年1人の存命中の建築家が受賞するもので「建築界のノーベル賞」と称される。
日本人の受賞は2014年の坂茂氏に続き8人目。過去には丹下健三氏、槇文彦氏、安藤忠雄氏などが受賞している。
磯崎新氏は1931年大分市生まれ、東京大学大学院卒。ポストモダン建築家の代表として知られる。妻は紀行作家の故・宮脇俊三氏の元妻としても知られる彫刻家の故・宮脇愛子氏。

主な作品


西日本シティ銀行本店(旧・福岡相互銀行、1972年)。


西日本シティ銀行佐賀支店(旧・福岡相互銀行、1973年)。


西日本総合展示場(1977年)。


つくばセンタービル(1983年)。


水戸芸術館(1990年)。


北九州国際会議場(1990年)。


別府ビーコンプラザ(1995年)。


山口情報芸術センター(2003年)。

このほか、旧福岡相互銀行(福岡シティ銀行)の多くの支店、JR由布院駅、大分県立図書館、深圳文化センターなどがある。

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セブンイレブン、24時間営業短縮実験を2019年3月中旬から実施

コンビニ業界最大手「セブン-イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)は、24時間営業見直しに向けた実証実験を柱とする「加盟店支援策」を2019年3月1日から5日にかけて発表した。

セブンイレブン(東京都)。

直営10店で「営業時間短縮実験」-今後はFC店でも

今回、セブン-イレブン・ジャパンが加盟店支援策として発表したのは「営業時間短縮に向けた実証実験」、「店舗の省人化」、「本部社員による一定期間のオーナー業務代行、提携派遣会社によるアルバイト・パートの派遣」の3点。
営業時間短縮に向けた実証実験は、宮城・栃木・千葉・東京・愛知・兵庫・福岡・熊本の8都県にある立地条件などが異なる同社直営10店舗を実験店とし、営業時間を3月中旬以降「午前7時~午後11時」に短縮。利用客や従業員への影響、作業・物流効率、売上・収益などを検証する。

駅構内コンビニ等では短時間営業を実施している。

このほか、店舗の省人化を目指す「省人化プロジェクト」(3月4日新設)は店舗の生産性向上に向けた情報集約を目的としたもの。「スタッフ派遣」は既存の施策の再周知となっている。
また、今後はFC店舗でもこうした営業時間の短縮実験をおこなうことを予定しているという。

深刻化する人手不足-セブンの経営方針も転換なるか?

コンビニエンスストアは公共料金等支払サービスや宅配受付、チケット販売などを手掛けることで「社会インフラ」の1つと評されるようになった。しかし、一方で営業時間の長さと業務内容の増大から加盟店の負担増が問題となっているほか、都市部では人手不足も深刻化している。
コンビニ各社では大手のローソン、ファミマではFC店でも24時間営業を行っていない店舗もあるが、それはごく一部に留まっている。また、セブンイレブンは24時間立ち入りが出来る場所の店舗では24時間営業をおこなうことを原則としていた。
今回の取り組みがどれだけの成果を上げることになるのか、またセブンイレブンの経営方針が変更されるのかどうかが注目される。

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ドンキモールトンロー、2019年2月22日開業-ドンキ、タイ初出店は日系店舗中心の商業施設に

タイ王国バンコク市ワッタナー区エカマイ通に、大型ショッピングセンター「DONKI MALL THONGLOR」(ドンキモールトンロー)が2019年2月22日に開業した。
DONKI MALL Thonglor.

ドンキ、タイに「DON DON DONKI」初出店

ドンキモールトンローは地上5階地下3階建、延床面積は28,088㎡。パンパシフィックインターナショナルHD(PPIH)グループの海外事業持株会社「Pan Pacific Retail
Management(Singapore) Pte.Ltd.」、タイ国内最大手塗料メーカー「TOA Venture Holding Co., Ltd.」、日本駐車
場開発の現地法人「Nippon Parking Development (Thailand) Co.,Ltd.」の3社が設立した合弁会社が管理・運営を行う。
DONKI MALL Thonglor Logo design.

ドン・キホーテ直営の「DON DON DONKI」を核に、ドラッグストア「ツルハドラッグ」、均一ショップ「ダイソー」、ゼビオグループのゴルフ用品店「ゴルフパートナー」、マルコメ初となる海外常設アンテナショップ「発酵らぼ」、お好み焼き「鶴橋風月」、しゃぶしゃぶ食べ放題店「但馬屋」、田中義剛が牧場長を務める「花畑牧場」、抹茶・日本茶スイーツ専門店「nana’s green tea」、カラオケ「まねきねこ」、屋内スポーツ施設「D-SPORTS STADIUM」、多目的イベントホール「Downtown Party & @THONGLOR HALL」など約30店舗が入居する。

ツルハドラッグドンキモールトンロー店。
(同社公式サイトより)

核テナントの「DON DON DONKI」は、コンセプトに「ジャパンブランド・スペシャリティストア」を掲げ、店内商品の大半を日本製もしくは日本市場向け商品とした東南アジア向け業態。トンロー店では生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)をフルラインで展開し、購入商品の店内調理やイートインにも対応する。

ドンキ、東南アジアへのさらなる出店拡大なるか

ドン・キホーテは2015年、創業者の安田隆夫氏がシンガポールに移住、海外持株会社を設立して以来、2017年12月に東南アジア仕様新業態1号店「DON DON DONKI」を出店、2019年現在東南アジアに4店舗(シンガポール3店舗、タイ1店舗)を展開するなど積極的な投資を進めている。DON DON DONKIは、日本文化や日本食に関心を持つ現地住民のみならず日系住民にも重宝されるなど、好調な集客を維持しており、今後も店舗網の拡大が期待される。

東南アジア有数の繁華街、オーチャードにもドンキが出店。

DONKI MALL THONGLOR

住所:107 Sukhumvit 63, Klongton Nuea, Wattana, Bangkok, Thailand
営業時間:24時間(DON DON DONKI)

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