カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

秋葉原・外神田一丁目に超高層ビル着工-旧ヤマギワ・石丸跡、2019年夏完成めざす

秋葉原・外神田一丁目に住友不動産による高さ125mの大型再開発ビル(仮称:外神田一丁目計画)が着工された。2019年8月の竣工をめざして工事が進められる。

外神田一丁目・現地のようす。

伊勢丹創業地だった-ヤマギワ、石丸跡地に超高層ビル

もともとこの場所には「ヤマギワリビナ本館」(1983年竣工)、「石丸電気本店」(1995年竣工、石丸電気の駐車場併設)があった。さらに1886年には「伊勢丹」が創業し、1933年の新宿店出店まで神田本店を置いていた地でもある。

建設予定地図(ニュースリリースより)。


Googleストリートビューより。

ヤマギワリビナ本館は2011年3月に閉館。その後「住友不動産マンションギャラリー」となったのち解体。石丸電気本店は2012年10月に改装され「エディオン秋葉原本店」となったのち2013年3月に僅か5ヶ月の歴史に幕を下し、解体されていた。

閉店直後の石丸電気(エディオン)秋葉原本店。

高層棟と低層棟の2館体制に-高層棟は23階建て

再開発で生まれるビルは、旧ヤマギワ側(西側、国道17号線沿い)の高層棟(23階建て、高さ約125.5m)と旧石丸側(東側)の低層棟(2階建て)の2つに分かれる。
 
完成予想図(ニュースリリースより)。

高層棟はオフィス、低層棟は商業施設となる予定で、テナントなどは未定。2019年8月の竣工をめざす。高架沿いに秋葉原らしい店舗が並ぶ立地だけに、どういったテナントが出店するのか注目される。
また、高層棟の北側と低層棟の周囲には広場が整備され、防災拠点としても活用されることになる。

低層棟は商業施設となる。テナントは未定。(ニュースリリースより)


現地図(ニュースリリースより)。

外部リンク(ニュースリリース):「(仮称)外神田一丁目計画」 2棟着工 – 住友不動産(PDF)
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ドン・キホーテ八女店、10月27日開店-旧ベスト電器・グッディ跡に、「八女茶」の内装も

八女市中心部に近い国道3号線沿いに「ドン・キホーテ八女店」が10月27日に開店する。

ドン・キホーテ八女店(ニュースリリースより)。

ドンキ、旧・ベスト電器→グッディ西館跡へ出店

ドン・キホーテ八女店は八女市中心部近くの「ホームセンターグッディ八女店西館」跡に出店。グッディ西館は元々「ベスト電器八女店」として1992年5月に開店したもので、売場面積は3,257㎡。建物は地元住民が所有する。
「ベスト電器八女店」は出店当時筑後地方でも有数の規模の家電量販店であったものの、2kmほど西側の国道442号線バイパス沿いに2007年6月に開店した「ヤマダ電機テックランド八女店」(売場面積2,495㎡)に対抗すべく、2008年7月に国道バイパスを挟んでヤマダ電機のはす向かいに旧店とほぼ同規模の売場面積4,048㎡で「ベスト電器New八女店」として移転。しかし、ベスト電器はその後にヤマダ電機の傘下となったのは周知のとおりで、さらに移転時に八女市中心部でベスト電器と競合関係にあった「トライアル八女店」(家電取り扱い)も2009年7月にヤマダ電機となりの国道バイパス沿いに郊外移転したため、ベスト電器にとっては「移転失敗」だったといえよう。

ヤマダ電機向かいに移転したベスト電器。
ヤマダ電機の隣接地にはトライアルが出店している。

その後、ベスト電器八女店の旧店舗は隣接していたホームセンターグッディ八女店が同店の西館として利用していたものの、グッディにとっては売場面積が過剰であった上に東館(本館)と建物が連結している訳でもなく不便であったと思われ、閉館していた。
グッディ八女店は現在、自社所有の東館のみ(売場面積2,972㎡)で営業をおこなっている。

八女茶で「地域密着」かかげるも「広域集客狙える立地」

ドン・キホーテは八女店を「地域密着型店舗」としており、店内には八女茶をモチーフにした装飾もなされるという。
その一方で、ドン・キホーテは筑後地方には久留米店しか存在しておらず、八女店は福岡県最南端の店舗となる上に国道3号線と国道442号線の交差点にも近いため、大川市や山鹿市などからの広域集客も見込めるであろう。

外部リンク:2017年10月27日(金)オープン『ドン・キホーテ八女店』~アミューズメントメント性と利便性を両立した“地域密着型店舗”~
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流山おおたかの森駅に高架下商業施設、髙島屋グループが2018年秋開設-髙島屋、おおたかの森SCでも直営売場増床

流山おおたかの森S・C(流山市)を運営する髙島屋グループの東神開発(世田谷区)は、つくばエクスプレスの「流山おおたかの森駅」高架下に大型商業施設を出店することを発表した。

流山おおたかの森駅の東神開発進出予定地。

おおたかの森駅高架下、事実上の「おおたかの森S・C」増床

流山おおたかの森駅は2005年8月のつくばエクスプレス開業とともに開業。
2007年3月には駅前に東神開発が運営し、髙島屋やロフト、紀伊國屋書店などが出店する「流山おおたかの森S・C」(売場面積41,120㎡)が開業している。

流山おおたかの森S・C。

新たな商業施設は流山おおたかの森駅高架下の3,440㎡に展開。
つくばエクスプレスの高架下商業施設としては最大規模となり、おおたかの森S・Cと直結されるため、事実上の「おおたかの森SC」増床となる。

駅はおおたかの森SCと直結されている。

開業は2018年秋を予定しており、新規商業施設の開業に合わせて、駅南側にはつくばエクスプレス初となるIC専用改札口とそれに伴うデッキの新設も予定されている。

位置関係図(おおたかの森SC公式サイトより)。

髙島屋、おおたかの森SCで直営売場増床-化粧品を販売

髙島屋は高架下への出店に先駆けて、流山おおたかの森S・Cにおいて直営売場の増床をおこなっている。
増床されるのは化粧品売場で、「タカシマヤコスメティック ミリオン・ドアーズ」として髙島屋フードメゾンの隣接地にあった「ラコステ」の跡地(ラコステは2階に移転)に出店。
開業は10月25日で、髙島屋ならではの高級化粧品を扱う店舗となる見込みだ。

おおたかの森SCに進出する髙島屋コスメティック ミリオン・ドアーズ。

外部リンク:流山おたかの森駅高架商業施設開発事業について
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ドン・キホーテ、店内ソング「ミラクルショッピング」の英語版作成へ-ボーカリストを募集

ディスカウントストア大手の「ドン・キホーテ」は、店内ソング「ミラクルショッピング」の英語版を歌唱するボーカリストを募集する。

MEGAドン・キホーテ渋谷本店。

海外でも知名度高いドンキならではの「店内ソング募集」

ディスカウントストア業界国内最大手の「ドン・キホーテ」は1978年に西荻窪でディスカウントストア「泥棒市場」として創業。
その後、ドン・キホーテと改称したのち首都圏各地への出店を開始、1999年には旗艦店となる旧・渋谷店を開店させた。
2005年にはハワイのダイエー全店舗を継承し海外進出を果たしたほか、近年は外国人観光客定番の買い物スポットとしても人気となっている。

渋谷本店。外国人客も多い。

ドンドンドン ドンキー♪」の歌詞が印象的な「ミラクルショッピング」はドン・キホーテ社員の田中マイミさんが作詞・作曲・歌唱しているもので、プロのミュージシャンによるものではない。
英語版のボーカリスト募集の背景はドン・キホーテのさらなる海外進出へ向けたものだといい、外国人にも知名度が高くなっている同店ならではのことであろう。
応募はカラオケDAMの「DAMとも動画録音」を通じておこなう。条件は以下の通りで、採用者には30万円分のmajikaポイントがプレゼントされる。

  • ネイティブな英語で歌える方
  • 特定のプロダクションやレコード会社、音楽出版社と契約のない方
  • DAM★とも会員であること

締め切りは2017年10月22日。自信のある方は応募してみてはどうだろうか。

外部リンク:ミラクルショッピング ボーカリストオーディション開催
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オギノ湯村ショッピングセンター、2018年夏閉店-旧・山交ダイエー、老朽化で

甲府市湯村温泉の大型ショッピングセンター「オギノ湯村ショッピングセンター」(山梨交通湯村ショッピングセンター)が2018年夏までに閉店する。

オギノ湯村ショッピングセンター。

旧・ダイエー、甲府盆地北部を代表するショッピングセンター

オギノ湯村ショッピングセンター(山梨交通湯村ショッピングセンター)は1990年11月に山梨交通がFC運営する「山梨交通ダイエー湯村ショッピングセンター」として開店。
山梨交通の営業所跡に建設された建物であり、建物は現在も山梨交通が所有する。売場面積は10,588㎡。
ダイエーは経営難のため2003年9月に閉店し、2003年11月より核店舗として地場大手スーパー「オギノ」(甲府市)が出店している。

湯村SCのエントランス。

テナントとしては、ココカラファイン、セリア、カーブスなどが出店。
かつてはツルハドラッグ、ベスト電器なども出店していた。

オギノ、老朽化を理由に契約更新せず-跡地は未定

閉店を報じた山梨日日新聞によると、建物が築27年を経過し老朽化しており、オギノは改修費用がかかるとして2018年9月の契約満了を以て契約を更新しないことを発表したという。
湯村温泉周辺のみならず、甲府盆地北部には総合スーパーが少ないため、閉店が地域に与える影響は大きいと思われる一方、11月中にはイオンモール甲府昭和が増床予定で、広域圏での競争激化が予想されていた。
10月時点で跡地利用は決まっておらず、改修して後継テナントを誘致するか、解体となるかも未定だという。

外部リンク:湯村ショッピングセンター
関連記事:イオンモール甲府昭和、11月23日増床リニューアル-全館の8割を刷新
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FOREVER21原宿店、2017年10月15日閉店-日本1号店の旗艦店、僅か8年の歴史に幕

ファストファッションブランド「FOREVER21」(フォーエバー21)の日本1号店「FOREVER21原宿店」(東京都渋谷区)が10月15日に閉店する。

FOREVER21原宿店。

FOREVER21の日本1号店だった

「FOREVER21」はチャン・ドウォン&ジンスク夫妻が1984年に米国ロサンゼルスで設立したファストファッションチェーン。「FOREVER21原宿店」は同社の日本一号店として2009年4月29日に開店した旗艦店で、建物は地上7階建て、宝エステートが所有する。
出店先の原宿宝エステートビルは1991年10月に竣工、売場面積は2,362㎡。2001年11月から2008年9月までニューバランスの日本旗艦店「new balance TOKYO」が出店していた(現在は移転)。
また、隣接地には「H&M」の旗艦店が出店している。

都内屈指の人気店、なぜ閉店?理由は明らかにされず

FOREVER21は近年は首都圏外への出店を進める一方、2017年になってからは「お台場店」(ダイバーシティ)、「船橋店」(ららぽーと)を閉店し、店舗整理を進めていた。
原宿店の閉店理由などは明らかにされておらず、10月上旬の取材時には店内は非常に多くの客で賑わっており、店頭には閉店告知などもなされていなかった。
なお、原宿店閉店後の最寄り店舗は渋谷店となる。

閉店理由は明らかにされていない。
取材時もセール中で非常に賑わっており、あまりの混雑ゆえに店員などから話を聞くことはできなかった。

外部リンク:FOREVER 21原宿店閉店のお知らせ
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MEGAドン・キホーテ豊橋店、2017年10月13日開店-メガドンキ、「クラスポ蒲郡」と「関マーゴ」にも出店

1月に閉店したイトーヨーカドー豊橋店跡地に、大型ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」が2017年10月13日に開店する。

メガドンキホーテ豊橋店。(ドンキ公式サイトより)
 

ヨーカドー跡、メガドンキに-「長崎屋」運営、37年ぶり再出店

イトーヨーカドー豊橋店は1978年開業。2階建てで、店舗面積は12,800㎡。建物は、アメリカ大手銀行傘下の「ニューヨークメロン信託銀行」が所有し、東急不動産系列の「東急コミュニティー」が管理していた。
ホテルや娯楽施設などが入居する複合施設「ホリデイ・スクエア」の核店舗として営業を続けてきたが、2017年1月9日をもって閉店。その後、3月1日にドン・キホーテHDがヨーカドー跡地を取得していた。

旧・イトーヨーカドー豊橋店。(イトーヨーカドー公式サイトより)

ヨーカドー跡に出店するのは「MEGAドン・キホーテ豊橋店」。メガドンキは愛知県で8店舗を展開しているが、豊橋市への出店は初となる。
店舗を運営するのはドンキホーテ傘下となっている総合スーパー「長崎屋」(サンバード長崎屋)で、長崎屋は1972年から1980年まで「豊橋開発ビル」の核店舗として出店していたため、豊橋市には37年ぶりの再出店となる。

生鮮品も販売-準核「パチンコ店」は未開業

メガドンキの売場は2フロア全体を使い、売場面積は11,169 ㎡。
生鮮3品を取り扱う総合スーパー業態で、準核テナントとして南側にパチンコ店が出店予定(未開業)となっている。
飲食テナントとしては「リンガーハット」(市内初出店)、「サンマルクカフェ」、「マクドナルド」、「ハッピークレープ」、「驚旨ラーメン金豚」、「道頓堀赤鬼」(たこ焼き)、「かつさとJr.」(カツ丼)が、サービス・物販テナントはチケットショップ「フリーチケット」、「ヘアカラーフィット」、「保険コンパス」、「モバイルステーション」、「宝くじチャンスセンター」が出店する。
駐車場台数は1800台だが、増設も検討しているという。

MEGA ドン・キホーテ豊橋店

住所:愛知県豊橋市藤沢町141
営業時間:9 時~26 時

ドンキ、「クラスポ蒲郡」「関マーゴ」にも-東海での展開加速

このほか、MEGAドンキホーテは10月28日に「関マーゴ」(関市、ニトリとの合築)、11月下旬に「クラスポ蒲郡」(蒲郡市)への出店を決めており、既存商業施設の改装や増築などにより、東海地方での大型店展開を加速させる。

関マーゴに出店するメガドンキ。(ドンキ公式サイトより)

外部リンク(ニュースリリース):2017年10月13日(金)『MEGAドン・キホーテ豊橋店』オープン!
関連記事: イトーヨーカドー豊橋店、2017年1月9日閉店-ホリデイ・スクエアの核店舗

関連記事:イオンスタイル豊田、9月7日開業-旧「ジャスコシティ豊田」、建て替えで再出発
関連記事:イトーヨーカドー、1号店の千住店など閉店へ-来春までに20店舗

お菓子の菊家、「牛角」のアスラポート傘下に-「みどり牛乳」通じて買収、販路拡大めざす

牛角などを展開する「アスラポートダイニング」(東京都品川区)は、子会社を通じて九州大手の銘菓メーカー「菊家」(大分県由布市)を買収した。

菊家ビル(創業店の流川店)。
元々は隣接するマルショクの敷地にあった。

九州大手の銘菓メーカー、全国百貨店で販売も

菊家は1956年に別府市流川で創業。
「ボンディア」「ドン・フランシスコ」「サンレモン」などを主力商品としており、北部九州各地に約40店舗を展開するほか、北部九州のスーパーマーケット、全国の百貨店などに菓子を出荷・販売している。

菊家の店舗。

「みどり牛乳」を通じて買収-販路拡大めざす

菊家を買収したのは、アスラポートダイニング傘下で九州大手の乳業メーカー「九州乳業」(大分市)。
九州乳業は1907年創業で、おもに西日本や中国などで「みどり牛乳」や乳製品、菓子などを販売しており、2015年10月よりアスラポートダイニングの傘下となっていた。
九州乳業は、菊家の株式の約62.5パーセントを取得、子会社化する。

みどり牛乳。

関係者によると、菊家の近年の年商は約30億円前後で推移しているが、2016年度は赤字経営となっていた。買収額は1億円前後になるという。
今後も「菊家」の屋号やブランドは存続させる予定で、アスラポートと九州乳業は「食品生産事業と六次化推進」の推進を図るとともに、自社の物流網を活用することで菊家商品の販路拡大を目指し、業績を立て直したい考えだという。

外部リンク:株式会社菊家の株式取得 (子会社化)に係る基本合意締結に関するお知らせ に関するお知らせ(PDF)
外部リンク:お菓子の菊家
関連記事:グループ統合決めた「マルショク・サンリブグループ」-その将来像は

イトーヨーカドー葛西店、11月17日から「アリオ葛西」に-ロフト、アカチャンホンポなど新規出店

江戸川区東葛西の「イトーヨーカドー葛西店」(葛西リバーサイドモール)が、 セブン&アイHDグループのショッピングセンター「アリオ葛西」として11月17日に新装開業する。アリオに転換するイトーヨーカドー葛西店。(ニュースリリースより)

イトーヨーカドーからアリオへの転換は4例目

イトーヨーカドー葛西店はイトーヨーカドーが自社開発した「葛西リバーサイドモール」の核店舗として1998年6月に開業。
建物はイトーヨーカドーが所有。地上3階建てで、リバーサイドモールの売場面積は29,900㎡。イトーヨーカドー(売場面積16,609㎡)のほか「とうきゅうボウル」など71の専門店が出店している。
今回「アリオ」に転換するのはヨーカドー含むリバーサイドモール全体の売場と見られ、専門店数を74店に拡充するほか新規導入17店、リニューアル33店舗の計50店舗を刷新する。

なお、イトーヨーカドーの店舗がアリオに転換するのは、2010年の深谷、2011年の松本(閉店済)、2013年の仙台泉に次ぎ4例目となる。

2013年にアリオに転換したイトーヨーカドー仙台泉店。

アカチャンホンポ、ロフトなどが新規出店

11月17日の新装開業では、3階に幼児服の「アカチャンホンポ」、フレーベル館運営の遊び場「キンダープラッツ」、「ペットのコジマ」などが新規出店し、地域最大級となるキッズゾーンを形成する。
1階には「ロフト」が10月27日に先行出店するほか、ジーンズショップ「ライトオン」など計5店舗が新規出店する。
また、2018年2月に新装予定のフードコートでは、小岩の人気ラーメン店「豚骨一燈」、アリオ初出店の「ゴーゴーカレー」、葛西エリア初出店の「カルディーコーヒーファーム」などが出店するほか、イートインスペースの拡充も行われる。

ニュースリリース:アリオに生まれ変わってオープン! 『アリオ葛西』 11月17日(金)第一弾オープン 新規17 店、リニューアル 33 店舗、計 50 店舗の専門店を刷新(イトーヨーカドー公式サイト)
関連記事:イトーヨーカドー新浦安店、住宅を核とした複合施設に-近く再閉店へ
関連記事:イオン、モリシア津田沼店(旧ダイエー)・南砂町スナモ店を9月に「ダイエー化」-ダイエー津田沼店「12年ぶり」復活
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サンリブ中津に市営の子供向け屋内公園、2017年12月16日開設-サンリブが売場を無償貸与

大分県中津市は、JR中津駅前の総合スーパー「サンリブ中津」3階に、中津市が運営する子供向けの屋内公園・公共施設「なかつ・こどもいきいきプレイルーム」を2017年12月16日に開設する。

サンリブ中津。

「屋内公園を求める声」にサンリブが無償で場所提供

サンリブ中津は1982年10月開業で、売場面積は8,896㎡。
近年は競争の激化とマルショクの経営悪化(2017年7月にサンリブと経営統合)などにより衣料・生活用品売場の売上が芳しくなく、館内の広範囲が空き床となっており、「雨の日に子供が遊べる施設を」という市民の要望を受けて中心市街地で子供向けの屋内遊戯施設を開設する場所を探していた中津市は、同店への公園開設を決めたという。

中津市による計画案。

サンリブは中津市にサンリブ中津の3階半分を無償で貸す。
サンリブ中津は3階直営売場の閉鎖などによる館内改装のため11月13日から22日まで休業しており、館内の売場も一新された。
なお、同店4階は全床「テナント募集中」となっている。

電車の見える屋内公園として人気呼びそう

なかつ・こどもいきいきプレイルーム」の面積は約750㎡で、2017年12月16日開業。整備費用は約4000万円で、半分は国からの補助金を利用する。

館内イメージ(中津市HPより)。

サンリブ中津はJR中津駅に隣接しており、園内には電車の見える窓も設置させるため、子供たちからの人気を呼びそうだ。

追記:「なかつ・こどもいきいきプレイルーム」入口。

外部リンク:親子で集える屋内遊び場!~なかつ・子どもいきいきプレイルーム~(中津市、PDF)
関連記事:グループ統合決めた「マルショク・サンリブグループ」-その将来像は
関連記事:トキハインダストリー中津店、2017年6月24日開店-トキハ、中津に初出店