札幌市中心部の札幌市役所・札幌テレビ塔近くに大型再開発ビル「さっぽろ創世スクエア」が2018年10月に竣工する。
同ビルにはオフィス棟の核テナントとして現在は札幌市豊平区平岸にある北海道テレビ放送(HTB)の本社が入居する予定で、永年親しまれたHTBの平岸本社は9月14日で閉館となる。
さっぽろ創世スクエア。
テレビ塔の近くに超高層ビル、核テナントにHTB
さっぽろ創世スクエアは札幌テレビ塔周辺において行われている「札幌創世1.1.1区(読みは『そうせいさんく』)北1西1地区第一種市街地再開発事業」の一環として建設されるもの。
高さ154m、地上27階・地下4階建ての超高層ビルで、竣工は2018年10月を予定する。
施設ロゴ(ニュースリリースより、画像調整済み)。
高層階はオフィス棟で、核テナントとして下層階部分(7階まで)に「北海道テレビ放送」が入居。
下層階(9階建て)は「札幌文化芸術劇場」「札幌文化芸術交流センター」「札幌市図書館」などの公共施設が入居する「札幌市民交流プラザ」となる。このほか、ビル地下には立体駐車場、地域冷暖房設備などが設けられる。
オフィス棟の下層階にはHTBが入居する。
札幌文化芸術劇場イメージ(ニュースリリースより)。
なお、再開発が計画された当初は同ビルにNHK札幌放送局が入居する計画であったが、NHKは再開発組合から離脱。その後、北海道テレビ放送が入居することとなった。
館内構成イメージ(ニュースリリースより)。
開局50周年、常に初陣
HTBは1968年11月にNETテレビ(日本教育テレビ、のちのテレビ朝日)の系列局として開局。北海道初のUHF局であったうえ、開局当初は道央周辺でしか視聴することができなかったため、視聴者は限られていた。開局翌年となる1969年には15時間以上も放送が停波する放送事故もおこしている。同年末には、道南、道東、道北の一部にも視聴可能地域が広がった。
同局の転機となったのは、1996年に放送開始したバラエティ番組「水曜どうでしょう」だ。水曜どうでしょうはヒゲの奮闘により地方局制作としては異例のロングヒットを記録。大泉洋をはじめ、ミスター、社長、ダメ人間、インキーマンなど数多くの旅芸人を輩出したことでも知られており、これ以降は多数のバラエティ番組を全国各局に番販している。
平岸のHTB現本社。
HTBでは2018年11月に開局50周年を迎えるにあたり、老朽化した現・本社からの局舎移転を計画。2012年にさっぽろ創世スクエア内に移転する方針を発表した。
平岸にある現・本社での業務は2018年9月14日午後5時に終了し、9月18日にさっぽろ創世スクエアでの初陣を飾る予定となっている。
あの公園とのツーショットも見納めに-急げよ幌馬車
現在のHTB館内には番組の特設コーナーやグッズ売場、番組放送中の1997年に誕生したHTBのマスコットキャラクター「onちゃん」をあしらったカフェ「on CAFE」などが展開されている。
水曜どうでしょうの特設コーナー。
黄色いヤスケンが印象的なon CAFE。
現社屋での9月14日の業務終了に伴い、これらの特設コーナーやカフェも営業終了となる予定。移転後の現社屋の活用方法は明らかになっていない。
移転後は平岸高台公園と現社屋の2ショットも見られなくなる可能性が高いため、札幌を訪れるどうでしょう藩士は早めにツインルームを1人で予約し、過保護は手取りがドシャっと入って咳込んで帰ることをオススメする。
平岸高台公園から見るHTB現本社。移転後の活用方法は未定だ。
冬場は雪面のトビウオと呼ばれる靴が必須であった。
さっぽろ創世スクエア
住所:札幌市中央区北1条西1丁目6ほか
ニュースリリース:さっぽろ創世スクエア(SAPPORO SOSEI SQUARE)(PDF)
HTBニュースリリース:開局 50 周年を機に本社を移転 新社屋での業務開始は 9 月 18 日(北海道テレビ放送公式サイト)
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