青森県弘前市土手町の百貨店「中三弘前店」に、都市型アウトレットモール「マチナカラック(MACHINAKA RACK)」が2019年8月30日にグランドオープンした。
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中三弘前店。
2018年5月からリニューアルを進めていた中三弘前店
中三弘前店は1962年11月に開業。現在の建物は1968年4月に新築、1995年4月に増床リニューアルを実施したもので、地上8階地下1階建、売場面積は20,434㎡。
運営会社である中三は2011年に東日本大震災の影響を受けて民事再生手続を開始、日本百貨店協会から退会したが、2012年5月の弘前店への大型書店「丸善ジュンク堂書店」導入を始めとする経営改革により、2015年2月に再建手続を終了。2016年10月からは東北地方を中心に飲食業・医療関連事業を手掛ける「MiK」(青森県青森市)の完全子会社となり、2018年5月からはMiK主導による弘前店の全面改装を進めている。
その後はリニューアルの一環として2018年5月に7階を閉鎖、9月にイタリアンレストラン「カプリチョーザ」及びベーカリーカフェ「HEART BREAD ANTIQUE」を1階に出店、2019年4月に地元弘前市の雑貨店「HOMEWORKS」を3階に出店している。
従来の百貨店の常識を覆す「都市型アウトレット」誕生
マチナカラックは中三弘前店の4階・5階に開業。運営は中三の親会社である「MiK」(青森県青森市)と「StyleAgent」(兵庫県神戸市)が中心となって行う。
マチナカラック。
中三は都市型アウトレットモールの実現に向けて取引先各社との連携を推進、統一感のある内装デザインや集中レジの採用といった取組みを進めたとしており、マチナカラックにはセレクトショップ「nano・universe」や109系として知られる「SLY」「moussy」など若年層を対象としたブランドや三陽商会の「SANYO STORE」、ヴァンドーム青山の「VENDOME SELECT」、中三プロデュースの「NAKASAN collection」といった百貨店ならではブランド、「N40°コーヒースタンド」など、青森県内初を含む約80のブランドが2フロア52区画に出店する。

マチナカラック。
N40°COFFEE STAND.
中三の木村中社長は、取材に対し「百貨店が大変厳しいという時代のなかで、我々は広域から、若い人からシニアの方までもう一度客層を横にも縦にも広げる」「(秋田県北部など青森県外から多数問合せがあったことから)超広域から沢山の方が広く弘前に来ていただける」「我々の再生が街の賑わいも引き起こす」とコメント。リニューアルに伴い2018年5月以降閉鎖中の7階フロアについてもアウトレット売場として拡張を検討しているという。
中三では今回のマチナカラック開業に合わせ、8月29日(プレオープン)から協賛セールイベント「中三ビッグフェスティバル」を期間限定開催。8月30日からは金・土曜日の高層階営業時間を1時間延長する。
また、提携駐車場の優待時間も変更される(一例:1000円以上の購入で3時間無料など)。
中三ではこのほか地階の改装もおこなわれており、9月10日にリニューアルオープンする。
追記:2020年4月11日に地階のリニューアルが全て完了。
「ナナチカマルシェ」として高級スーパー「紀ノ国屋」の商品取り扱いを開始する。
マチナカラックに出店するブランド一覧(4階)
- ROSSIGNOL(アウトドア・スポーツ)
- SILVERMARK(アウトドア・スポーツ)
- Millet(アウトドア・スポーツ)
- SANYO STORE(メンズファッション)
- DOUBLE STANDARD CLOTHING(メンズファッション)
- BeBe(キッズ)
- N40°(メンズファッション)
- SCOTCH & SODA(メンズファッション)
- Manuel Ritz(メンズファッション)
- Levi’s(メンズ・レディースカジュアル)
- Theory(メンズ・レディースカジュアル)
- N40°SPORTS(アウトドア・スポーツ)
- Heal Creek(アウトドア・スポーツ)
- The Stage(メンズファッション)
- G-stage(メンズファッション)
- GALLIPOLI(メンズファッション)
- nano・universe(メンズ・レディースカジュアル)
- Denime(メンズ・レディースカジュアル)
マチナカラックに出店するブランド一覧(5階)
- L’EQUIPE wb(レディースファッション)
- SANYO STORE(レディースファッション)
- TOBELLE(レディースファッション)
- BRADELIS New York(レディースファッション)
- UGG(アグ)(レディースファッション)
- JILL STUART(レディースファッション)
- NATURAL BEAUTY(レディースファッション)
- ne Quittez pas(ヌキテパ)(レディースファッション)
- WJKW(レディースファッション)
- RODEO CROWNS(レディースファッション)
- SLY(レディースファッション)
- moussy(レディースファッション)
- N40°COFFEE STAND(カフェ)
- John Masters Organics(レディースファッション)
- NAKASAN COLLECTION(レディースファッション)
- VENDOME SELECT(アクセサリー)
- DOUBLE STANDARD CLOTHING(レディースファッション)
- The Stage(レディースファッション)
- Ray Cassin(レディースファッション)
- AVAN LILY(レディースファッション)
- rienda(レディースファッション)
- MISCH MASCH(レディースファッション)
中三弘前店・マチナカラック
住所:弘前市土手町49-1
営業時間:10時~日から木19時、土日20時まで
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ファミール、2019年9月30日までに全店閉店-イトーヨーカドーのレストラン
イトーヨーカドー内を中心に展開されていたファミリーレストラン「ファミール」が2019年9月30日までに全店閉店する。

ファミールの店舗。(弘前店)
永年親しまれたイトーヨーカドーのレストラン
ファミールはイトーヨーカドーの外食部門「ヨークフードサービス」として1972年に設立。1981年に社名を「ファミール」に改めた。1980年代にはイトーヨーカドー店外への出店もおこなっており、ロードサイドへの出店、社員食堂、給食事業なども手がけ、一時期は200店舗近くを数えたが、のちにロードサイド店はデニーズへと転換されている。
2007年にデニーズジャパンと経営統合され、「セブン&アイ・フードシステムズ」の運営となった時点では116店舗を数えたが、近年は閉店が相次いでおり、跡地にイタリアンファミレス「サイゼリヤ」など同業他店が出店している例も多くみられる。
ファミールからサイゼリヤに転換した店舗。(福島県福島市)
2019年9月30日で全店閉店へ
ファミールは2019年3月に都内最後の新武蔵境店が閉店。8月時点で9店舗のみとなっていたが、8月中に三島店、立場店、上福岡東店が閉店している。

ファミール跡(恵庭市)。
都商研の取材によると、残る函館店、福住店、青森店、弘前店、錦町店、尾張旭店も9月30日の営業を以て閉店することを決めており、ファミールはその歴史に幕を下ろすこととなる。
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MEGAドン・キホーテUNY名張店、2019年9月3日開店-アピタ跡
三重県名張市の国道422号線沿いに、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY名張店」が2019年9月3日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY名張店。
名張市内有数の大型店だった「アピタ名張店」
MEGAドン・キホーテUNY名張店の前身となる「アピタ名張店」は1998年10月に開店。売場面積は15,416㎡。
名張市ではイオン名張ショッピングセンター(リバーナ)に次ぐ売場面積を持つ大型店で、ファイブフォックスの「コムサイズム」や元ユニー系の呉服店「さが美」など30以上の専門店が出店していたが、ドンキへの業態転換のため2019年6月9日をもってユニー直営売場及び一部専門店が閉店していた。8月現在は一部専門店のみが営業を継続している。
精肉売場を拡大、忍者をイメージした装飾も
MEGAドン・キホーテUNY名張店の建物は地上5階建、営業フロアは1~2階、直営売場面積は9,074㎡。ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては三重県内8店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては三重県内3店舗目となる。
アピタ時代と同様に生鮮食品売場をフルラインで展開するほか、精肉売場の拡大(従来比約1.5倍)や試食販売員による献立提案を新たに実施。
名張市内には総合ディスカウント店や若者を対象とした店舗が少ないことから、ドンキが強みを持つスマホパーツや化粧品、カラーコンタクトなどトレンド性の高い商品を拡充する。
また、観光協会と連携し「忍者」をイメージした館内装飾を施すほか、自治体と定期的なイベントの開催を行うという。
MEGAドン・キホーテUNY名張店のテナント一覧
1階
- ティー・ジェイ(宝飾)
- クレイジーダンス(靴下・インナー)
- ハニーズ(レディス)
- ジュエリー 田村(メガネ・時計・ジュエリー・補聴器)
- 東京靴流通センター(靴)
- BOOKS ARUDE(書籍)
- モンタボー(インストアベーカリー)
- 御菓子司さわ田(和菓子・銘店)
- まつりちゃんキッチン(フードコート)
- スガキヤ(ラーメン)
- 瑞福祥(中華)
- サーティワン アイスクリーム
- ルビー(クリーニング)
- ジングヘア(美容室)
- 三重旅行サービス(トラベル)
- アップル歯科(クリニック)
- サンリペア(リペア・合かぎ)
- イベント(イベント)
- フロール(整体・リラクゼーション)
- ほけん選科
2階
- ラスコリナス(レディス)
- ジュアン(レディス)
- ザ・ダイソー(100均)
- カップ・オブ・ティ(喫茶)
- サンリフォーム(リフォーム)
別棟1階
- チャンスセンター(宝くじ)
MEGAドン・キホーテUNY名張店
住所:三重県名張市下比奈知字黒田3100番地1
営業時間:午前8時~翌午前0時

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イトーヨーカドー・イズミ・ライフ・東急ストアなど「PayPay」導入-2019年9月の 「スーパーマーケット大還元祭」に合わせて
大手スーパーのイトーヨーカドー・ヨークマート、イズミ(ゆめタウン)、ライフなどがスマホQRコード決済サービス「PayPay」を導入することを発表した。
9月の「スーパーマーケット大還元祭」でPayPay拡大
今回の導入は9月1日から9月30日までのあいだ、PayPayに加盟するスーパーの食品を中心とした売場で毎日10時~14時の間にPayPayで支払うと、最大10%のPayPayボーナスが戻ってくるという「10時~14時がおトク!家計を応援!スーパーマーケット大還元祭」に合わせたもの。
イトーヨーカ堂とヨークマート(本社:いずれも千代田区)は、9月1日から「イトーヨーカドー」約150店舗の食料品売場レジ、「ヨークマート」79店舗でPayPayを導入する。
イトーヨーカドーが国内大手QRコード決済を導入するのはPayPayが初となる。

イトーヨーカドー(丸大新潟店)。
また、イズミ(本社:広島市)は8月29日から「ゆめタウン」「ゆめマート」「LECT」のあわせて103店舗でPayPayを導入する(食品以外も含む)。
このほか、8月上旬にはライフコーポレーション(本社:大阪市)も9月2日より「ライフ」約270店舗でPayPayを導入することを発表している。
これら大手スーパーのPayPay導入はイオン、西友(サニー含む)に続くもの。
なお、8月時点ではイオンは主に首都圏の店舗のみでの導入に留まっている。

ライフ(猿江店)。
東急ストア、原信、ナルス、とりせんもPayPay導入
大手各社以外でもPayPayの導入は進んでおり、8月22日からは東急ストア(本社:東京都)全店でPayPayが導入されたほか、9月1日からはアクシアルリテイリング(本社:新潟県長岡市)傘下の原信・ナルスや、とりせん(本社:群馬県館林市)でもPayPayが導入される。

東急ストア(中央林間東急スクエア)。
PayPayは、百貨店では阪急百貨店、阪神百貨店、博多大丸、佐賀玉屋、藤丸、矢尾百貨店などが、スーパーマーケットではコープさっぽろ、イトーチェーン、ギガマート、京北、ボン・ヴィサージュ、OKストア、ロピア、ハニーグループ、マルハチ、フレスタ、ニシムタなどがすでに導入、もしくは9月までの導入開始を発表しており、流通業界のスマホQRコード決済サービスはPayPayが覇権を握ることとなりそうだ。
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ローソン、ウーバーイーツを導入-2019年8月29日から11月末まで、都内一部直営店で
大手コンビニの「ローソン」(東京都品川区)は、オンライン出前サービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」を利用した商品配達の実証実験を2019年8月29日から東京都内で開始する。

ローソン。
大手コンビニ初「ウーバーイーツ」-11月末まで実験
ウーバーイーツはアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ市で2014年に開始されたオンラインフードデリバリー(出前)サービス。日本国内では2016年に開始。2019年現在は3大都市圏周辺と福岡市周辺で展開されている。
コンビニエンスストアがウーバーイーツに加盟するのは初のことで、取り扱い品目は弁当、おにぎり、「からあげクン」などの
フライドフーズ、日用品など約100品目となる。ウーバーイーツでの日用品取り扱いは日本で初となる。
当初は4店舗で開始、9月末までに都内直営店13店舗へ拡大し、まずは11月末まで実証実験をおこなうことになる。
8月29日から開始される店舗
- ローソンゲートシティ大崎アトリウム
- ローソン代々木八幡駅北
- ローソン新宿靖国通
- ローソン新宿若松町
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ウオロク中央店、2019年8月31日閉店-ウオロク本店、57年の歴史に幕
新潟県新発田市のショッピング中町商店街にあるウオロク中央店が2019年8月31日午後6時をもって閉店する。
同店は新潟県の地場大手スーパー「ウオロク」(本社:新潟市)の本店(スーパーマーケット1号店)であった。

ウオロク中央店。
ウオロクの「スーパーマーケット1号店」閉店へ
ウオロクは江戸時代に中央店現店舗の西寄り近辺で魚屋として創業。
ウオロク中央店は同社のスーパーマーケット1号店として上町一番街に1962年11月に開店した。近くには新発田市役所もある繁華街だ。
しかし、現在の標準店舗と比べて店舗が非常に狭いうえに専用駐車場がなく、老朽化も進んでいることから閉店することになったとみられる。
ウオロク中央店閉店のお知らせ。
ウオロクがある新発田市中心部では、1989年にダイエーグループ(現:イオングループ)の総合スーパー「ダイエーカネダイ新発田店」とジャスコグループ(現:イオングループ)の百貨店「ハヤカワ新発田店」が相次ぎ閉店、1996年9月には駅前の「ジャスコ新発田店」が閉店したため、ウオロクは新発田市中心部で唯一のスーパーとなっていた。

ハヤカワ新発田店。
商店街には他にスーパーマーケットが所在しておらず、閉店に反対する署名活動も行われているという。
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無印良品山科、2019年11月1日開店-大丸山科店跡、無印良品旗艦店に
JR・京阪山科駅前の再開発ビル「ラクト山科」にあった百貨店「大丸山科店」(やましなみせ)跡に無印良品の大型旗艦店「無印良品山科」が2019年11月1日に開店する。

ラクト山科。
山科大丸跡、3フロア・約4000㎡の巨大無印良品に
大丸山科店は1998年10月に再開発ビル「ラクト山科」の核店舗として開店。ラクト山科の売場面積は14,458㎡で、大丸は当初は地階から地上4階までの9,460㎡に出店した。
大丸は2011年に3階と4階の売場を閉鎖、その2フロアにはニトリが出店したものの、大丸は経営不振から2019年3月31日で閉店していた。ラクト専門店街とニトリは大丸閉店後も継続して営業している。
無印良品は大丸跡の3フロア、3,934㎡に出店。「食べる・見つける・買う」をコンセプトにした「情報編集型店舗」として、食品をフルラインで展開することが特徴だという。

店内イメージ(ニュースリリースより)。
そのほか、一般の無印良品大型店と同様に衣・食・住全般を取り扱うとみられる。
堺北花田に続く「京阪×MUJI」の関西旗艦店
ラクト山科を運営する第三セクター「京都シティ開発」と京阪グループの「京阪流通システムズ」は、大丸跡について当初は地下1階は「ハイセンスデイリーを追求したグロサリー、精肉、鮮魚、青果、惣菜など食の専門店フロア」、1階は「生活雑貨やカフェを中心としたフロア」、2階は「各種ファッション・インテリア雑貨を中心としたフロア」にするとしていたが、それらすべてを無印良品が運営することとなった。

売場イメージ(写真は有楽町店)。
京阪グループは無印良品(良品計画)との関係を強めており、2018年3月に開店した無印良品の旗艦店「無印良品堺北花田」では食品売場の一部などを京阪百貨店が運営。さらに、2018年5月には京阪枚方駅を無印良品プロデュースのデザインに改め、京阪百貨店ひらかた店の2階全床に無印良品の大型店を出店させている。
今回の山科も無印×京阪のコラボであることから、堺北花田と同様に百貨店らしい生鮮売場やベーカリー、そして「Cafe & Meal MUJI」の導入が予想される。
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名古屋モゾオーパ、2019年10月18日開店-ワンダーシティビブレ跡
愛知県名古屋市西区にあるイオンモール運営のショッピングセンター「mozoワンダーシティ」にあった「名古屋ワンダーシティビブレ」跡に「名古屋モゾオーパ」(mozo OPA)が2019年10月18日に開業する。

モゾオーパ。
4月に閉店していたワンダーシティビブレ
mozoワンダーシティは1994年に開業、2009年に建替えリニューアル。売場面積は73,446㎡で、本館にはイオンを核店舗に東急ハンズ、ユニクロ、ZARAなどが、シネマ棟にはイオンシネマ、エディオンなどが出店する。
旧マイカル系のファッションビル「ビブレ」は2009年の建替え後に出店したが、2019年4月15日に閉店していた。
止まり木がコンセプト-ファッションテナント出店せず
名古屋モゾオーパのコンセプトは「tomarigi」(とまりぎ)で、入口には木のオブジェが設置される。
延床面積は約3,500㎡で紀伊國屋書店、新星堂、島村楽器などが出店。ファッションテナントは出店しない。
館内にはコワーキングスペースも設けられる。
モゾオーパ・全テナント一覧
- 紀伊國屋書店(書店)
- 新星堂(CD・DVD)
- 島村楽器(楽器)
- スターバックスコーヒー(喫茶)
- ココウォーク(雑貨)
- スタジオアリス(写真館)
- 保険見直し本舗/あそラボ(保険)
- 小学館ドラキッズ(幼児教室)
- enicia share ability space(コワーキングスペース)
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遠鉄百貨店、2019年10月までに改装リニューアル-東急ハンズは9月13日開店
静岡県浜松市のJR浜松駅前にある「遠鉄百貨店」が2019年10月までにリニューアルされ、目玉として新館に大手雑貨店「東急ハンズ」が2019年9月13日に開店する。

遠鉄百貨店。
2019年春に続く改装-全面リニューアル完成
遠鉄百貨店は1988年に浜松駅前に開業。2011年には文化施設「フォルテ」跡地に新館が開業している。
今回改装されるのは、本館2階・8階、新館1~3階・5階・6階。
なお、2019年4月には新館4階に「無印良品」が出店するなど、これ以外の一部フロアでも先行して改装がおこなわれていた。
「東急ハンズ浜松店」9月13日開店
2019年秋の各改装フロアにおいてはブランドの刷新・テナント入れ替えがおこなわれており、イスラエルのボディケアブランド「サボン」、ジェラートピケなどを取り扱う「スウィートルームプラス」、ゴルフウェア「バーリーゲイツ」などが出店。各店は9月4日から14日にかけて順次開業する。
新館5階には「東急ハンズ」が9月13日に開店。売場面積は約1,800㎡で、5階ワンフロアの全てを占める。東急ハンズは以前同店に「トラックマーケット」として期間限定出店していた。

店頭に設置された告知。メイワンにはロフトが出店中。
浜松駅前では「メイワン」にロフトが出店しており、先述した無印良品と合わせて大手雑貨店が三つ巴の争いを繰り広げることとなる。
レストラン街「えんてつダイニング」に「さわやか」
本館8階のレストラン街は増床され「えんてつダイニング」として10月19日にリニューアルオープンする。
静岡県の味である「炭焼きレストランさわやか」、「うなぎ徳」、「浜松餃子 錦華」をはじめとして、台湾料理「鼎’s」、そば店「越後 叶家」、焼肉「牛兵衛草庵」などが新規出店。全9店舗体制となる。
今回の改装は客層の若返りを狙ったものであると思われ、浜松で人気の「名店」が出店することにより観光客の取り込みにも期待がかかる。
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玉屋マルタマ住吉店、2019年8月31日閉店-かつての九州大手、最後の店舗
長崎県長崎市の長崎電気軌道若葉町電停前にある百貨店系スーパー「マルタマ住吉店」が8月31日閉店する。
同店はかつて九州大手だったスーパー「マルタマ」最後の店舗だった。
かつて九州大手だったマルタマ
マルタマはかつて九州大手であった百貨店「玉屋」傘下の百貨店系スーパーとして創業。
佐世保玉屋系の店舗と福岡玉屋系の店舗があったが、福岡マルタマの店舗は経営不振のため「寿屋」(熊本市)に譲渡されて「寿屋」や同社の小型店「Kコンビ」となり、寿屋倒産により現在は全店閉店している。
マルタマ住吉店、54年の歴史に幕
マルタマ住吉店は1965年に開店。建物は平屋で売場面積は964㎡。当初は佐世保玉屋の子会社「滑石玉屋百貨店」が運営していたが、近年は住吉店のみとなっていた。

マルタマ住吉店。
佐世保玉屋は数年前まで系列企業も併せて長崎・佐賀・福岡県内に多数の百貨店・専門店・ギフトサロンなどを運営していたが、同社系列の店舗は佐世保市内のみとなる(佐賀県・福岡県内にある玉屋ショップは佐賀玉屋系列もしくは提携店)。

佐世保玉屋。
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