カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンモール名取、2019年4月19日増床リニューアル-東北最大のイオン、更に”巨大化”

宮城県名取市の仙台空港アクセス鉄道杜せきのした駅前にある「イオンモール名取」が増床リニューアルし、2019年4月19日にグランドオープンする。

イオンモール名取(増床後のイメージ)。

東北最大のイオンモール、規模拡大で「駅直結」に

イオンモール名取は、「ダイヤモンドシティ・エアリ」として2007年2月開業。総賃貸面積は約67,000㎡、延床面積は約117,000㎡。
運営会社の経営統合に伴い同年9月「イオンモール名取エアリ」に改称、運営会社のブランド戦略の一環として2011年10月に現在の屋号に改称した。
今回の増床はコンセプトに「くらしにキラリ、わたしのランドマーク」を掲げ、杜せきのした駅側の駐車場に増床棟(地上3階建)を建設。「杜せきのした駅」とモール増床棟2Fを直結し、デッキには屋根が新設される。

改装後のイメージ。

増床棟1階はピロティ型駐車場、2階・3階は新規出店36店舗、既存棟からの移設10店舗の専門店で構成され、ニトリのホームファッション店「ニトリデコホーム」、アパレル「ラコステ」(既存棟から移転)、「グローバルワーク」(既存棟から移転)、「a.v.v」、リラクゼーションサロン「ラフィネ」、イオン傘下のスポーツ用品店「スポーツオーソリティー」(既存棟から移転)など50店舗が導入される。
また、杜せきのした駅からの2階エントランスは「杜のテラス」となり、カフェ「スターバックスコーヒー」(既存棟から移転)、七ヶ浜のカフェ「シチノカフェ」、フルーツジュース「果琳」などの喫茶・飲食店が出店する。

杜のテラス。

既存棟も改装リニューアル

今回の増床リニューアルに合わせて既存棟の改装も実施される。
既存棟1階には、核店舗の「イオン名取店」フードゾーン(食品売場)とのつながりを意識した食空間「けやきマルシェ」が展開され、チーズタルト専門店「PABLO(パブロ)」、食品雑貨・グロサリー専門店「カルディコーヒーファーム」、プレミアムチョコレート「GODIVA(ゴディバ)」が新規出店する。
このほか、既存棟内には和グロサリー専門店「久世福商店」、中国初の日本風雑貨店「メイソウ」、300円ショップ「スリーコインズプラス」などが新たに出店するほか、「ユニクロ」、「GU」、「ダイソー」、「ミスタードーナツ」など複数の既存テナントが2月から4月にかけて移転リニューアルし、順次オープンしている。
増床後の総賃貸面積は約80,000㎡、延床面積は約142,000㎡で、イオンモール全体でも有数の規模となる。

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藤沢OPA、2019年4月27日までにリニューアル-生活密着型のショッピングセンターに

神奈川県藤沢市の藤沢駅前に位置するファッションビル「藤沢OPA」(藤沢オーパ)は、2019年3月1日から4月27日にかけてリニューアルを実施する。
追記:店名は「湘南藤沢オーパ」に変更される。

藤沢OPA。

首都圏で最も歴史のあるOPA、全館改装

藤沢OPAは、十字屋・大丸傘下の百貨店「藤沢十字屋」として1973年9月に開業。
藤沢駅周辺の百貨店としては、さいか屋に次ぎ2番目に出店したもの、江ノ電百貨店(現・小田急百貨店)や丸井といった競合店の相次ぐ進出により、店舗規模の小さい十字屋は経営悪化に陥った。そのため、1986年3月にはファッションビル「藤沢コスタ」に業態転換、1996年3月にはOPAブランド首都圏1号店となる「藤沢OPA」に全面改装していた。

生活密着型の専門店を新導入、既存店もリニューアル

藤沢OPAは地上8階地下2階建、営業面積は8,763㎡。
食品スーパー「フードウェイ」(大丸ピーコック跡)を核に、ファストファッション「UNIQLO」(ユニクロ)、紳士服店「SUIT SELECT」(スーツセレクト)、雑貨店「無印良品」、靴量販店「ABCマート」、CD・DVDショップ「タワーレコード」、スポーツ用品店「ムラサキスポーツ」、100円ショップ「Seria」などが約60店舗が入居する。
藤沢OPAはリニューアルコンセプトに「SHONAN DAIRY LIFE」を掲げ、低層階を中心に住友商事系のドラッグストア「Tomod’s」(トモズ)やカードゲーム専門店「ホビーステーション」、米国カリフォルニア発のハンバーガーチェーン「カールスジュニア」、サントリーグループのカフェ「PRONTO」(プロント)など6店舗を新たに導入する。
既存店でもワールドの婦人服店「index」が新たなファッションブランド「OPAQUE.CLIP」を導入するなど、約20店舗でリニューアルが行われるほか、館内に設置されている「OPA」ロゴマークの一部が新しいロゴへと変更されている。

藤沢OPA1階イメージパース。

藤沢OPA周辺では、小田急百貨店藤沢店が都市型ショッピングセンター「ODAKYU湘南GATE」(小田急湘南ゲート)への業態転換を伴う大規模リニューアルを進めており、今後も施設間競争は高まりをみせるとみられる。

小田急湘南ゲート。

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フジ、三和ストアーから3店舗を譲受-2019年5月中旬の再開店を目指す

四国地方地場流通大手「フジ」(愛媛県松山市)子会社の「フジマート」(広島県廿日市市)は、地場中堅スーパー「三和ストアー」(広島県呉市)から「三和ストアー吉浦駅店」「パセット中通店」「パセット長ノ木店」の3店舗を2019年3月下旬を目処に譲受することを発表した。3店舗は3月15日をもって一時閉店、フジマート運営店舗として5月中旬に再開店する。

三和ストアーパセット中通店。

廃業予定の三和ストアー、一部店舗がフジマート運営に

フジマートは2012年11月、フジが旧スーパーふじおかから「ピュアークック」事業を引き継ぐ形で設立。
近年は小商圏対応の地域密着型スーパーとして、親会社からフジ洋光台店、ZY東雲店を譲受、建替えを含めた既存店のリニューアルを進め、2019年2月現在は広島市を中心に10店舗を展開する。

三和ストアーは1959年5月、呉市本通で創業。
同社は「呉で一番早くスーパーマーケット形式を取り入れたスーパー」として、最盛期には呉市内に12店舗を展開。
2000年代以降は新規出店・スクラップアンドビルドを加速し、一部店舗を都市型食品スーパー業態「パセット」に転換するなど積極的なリニューアルを進めていたが、近年は競合店との競争激化により店舗数を7店舗まで縮小、2019年3月15日をもって全店閉店を予定している。

事業承継は「三和ストアーからの申し入れ」

今回のフジマートによる店舗譲受は、三和ストアーによる「店舗の事業承継についての申し入れ」によるもので、三和ストアー7店舗のうち「三和ストアー吉浦駅店」(1997年7月開店)、「パセット中通店」(2000年11月開店)、「パセット長ノ木店」(2002年8月開店)の3店舗が承継対象店舗となった。
三和ストアー運営店舗の多くで施設の老朽化が顕著にみられるが、3店舗は比較的築年数が浅く、立地も良好であるため早期の営業引継ぎ決定に至ったと考えられる。

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フジ、ディスカウント業態「ZY」から撤退-2019年3月1日のゼットワイ高岡店「フジ転換」で

愛媛県松山市の食品ディスカウントストア「フジ・ゼットワイ高岡店」(ZY高岡店)が、食品スーパー「フジ高岡店」として2019年3月1日にリニューアルオープンした。
同店はフジのディスカウントストア「ZY(ゼットワイ)」最後の店舗であったため、同業態は消滅となった。

フジZY高岡店。

フジのディスカウント1号店、一般的な食品スーパーに

フジ・ゼットワイ高岡店は「フジ高岡店」として1978年開店。1992年の増床を経て、2009年8月にディスカウント業態1号店「フジ・ゼットワイ高岡店」としてリニューアルした。建物は平屋建、店舗面積は1,847㎡だった。
3月1日の改装により、同店はディスカウント業態を廃して再び「フジ高岡店」に改称。
営業時間の1時間延長やイートインの新設、「簡便・時短」「個食」「健康」などをキーワードにした生鮮、惣菜の充実を目指すなど、地域密着型の売場づくりを行う。改装後の店舗面積は2,263㎡となる。

フジ、ディスカウント業態から10年で撤退

ZY(ゼットワイ)はコンセプトに「安さゼッタイ!」を掲げ、商品取扱数の削減や規格外野菜の販売を実施、老朽化や競合店との競争激化により集客性が低下していた既存店の業態転換により、最盛期には5店舗を展開したが、2018年以降食品スーパー業態への転換や建替え、グループ会社への店舗移管に伴い1店舗を残すのみとなっていた(ゼットワイ北条店は建替え中だがフジの通常店舗となる予定)。
大手流通各社は消費者の低価格志向を受けてディスカウント業態に相次ぎ参入したが、一部の例外を除きその多くが成功を収めたとは言い難い状況にある。
フジのZY(ゼットワイ)事業全面撤退も、顧客に既存食品スーパー業態との違いに加えて競合するディスカウントストアとの明確な優位性が提案できなかったことが理由として挙げられるであろう。

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河辺とうきゅう、2019年4月30日閉店-河辺タウンビルの核店舗

東京都青梅市のJR河辺駅前にある複合商業ビル「河辺タウンビル」の核店舗「河辺とうきゅう」が2019年4月30日に閉店する。

河辺とうきゅう。

公共物件「河辺タウンビル」の核店舗

河辺とうきゅうは2007年4月に河辺駅前に建設された再開発ビル「河辺タウンビルA館」の核テナントとして開店。売場面積は11,021㎡で、多摩地区の東急ストアのなかでは旗艦店級。建物は「公益財団法人 東京都都市づくり公社」が所有する公共物件である。
出店当初よりも直営面積は削減されており、現在は専門店も多く出店。2019年現在のテナントとしては「ダイソー」、「マックハウス」、「アスビー」、「文教堂書店」、「トーカイ」などが出店する。かつての直営衣料品売場は「パシオス」に転換された。
テナントの多くは東急ストア内への出店であるため、多くは河辺とうきゅうとともに閉店する可能性が高い。建物は築約11年とまだ新しいため、新たなテナントを募集するとみられるが、3月時点で新たなテナントについては発表されていない。

隣接地には西友河辺店が立地

河辺とうきゅうの隣接地には「西友河辺店」(売場面積9,673㎡)が立地しているため、東急ストアの閉店により河辺駅前からスーパーが消える訳ではない。
同店は菊竹清訓氏による斬新な建物で知られるものの1980年4月開店であり老朽化が指摘されている。とうきゅう跡の活用方法によっては西友にも影響があるかも知れず、今後の動向が注目される。

西友河辺店。

追記:跡地はイオン河辺店に

追記:河辺とうきゅうの後継にはイオンリテールが「イオン河辺店」(仮称)を出店する方針を示している。

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山交百貨店、2019年9月30日閉店-JR甲府駅前

山梨県甲府市のJR甲府駅前にある大型商業施設「山交百貨店」が2019年9月30日に閉館する。

山交百貨店。

JR甲府駅前の大型商業施設

山交百貨店は1954年に「甲府松菱」として開業。1965年に旧山梨交通甲府駅跡附近に移転し、山交百貨店に改称された。
現在の建物は1989年に建築されたもので、スパイラルエスカレータや時計台が設置されるなど豪華な建物となった。
シンボルであった時計台は2008年に撤去されている。建物は地上5階、地下4階(地下2~4階は駐車場など)売場面積は15,774㎡。
日本百貨店協会には加盟していないが、東急百貨店の商品券を利用することができる。

閉店は経営難のためだというか、建物は築29年ほどとまだ新しく、今後の処遇が注目される。

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フジ、サニーTSUBAKIとスポンサー契約締結-フジ傘下で再建目指す

四国地方の地場流通大手「フジ」(愛媛県松山市)は、地場食品スーパー「サニーTSUBAKI」(サニー椿)(愛媛県松山市)との間で民事再生手続におけるスポンサー契約を締結することを2019年2月27日に発表した。

サニーTSUBAKI道後店。

一斉閉店と商品券騒動で話題となった愛媛の地場スーパー

サニーTSUBAKIは1954年創業。愛媛県松山市に古川店(旧・椿店)、桑原店、道後店の3店舗を展開する。
松山市民を中心に長らく「サニーマート」の屋号で親しまれていたが、高知県に本社を置く地場大手スーパー「サニーマート」など類似名称のスーパーが複数あることもあり、2014年に現在の屋号に改称していた。
現屋号への改称後は、テレビCMの放映や同社の桑原哲也専務(通称:てっちゃん)、地元アイドル「愛の葉Girls」を前面に押し出した販促キャンペーンで知名度を高めていたが、2018年6月27日に本店を除く全店が一斉閉店、同年6月28日に民事再生法適用を申請するなど経営悪化が表面化、プレミアム商品券(てっちゃん商品券)を持つ多くの市民が押し寄せる騒ぎとなった。
その後、同社は同年7月24日にフジによる商品供給支援のもと、桑原店、道後店を営業再開させたが、一連の騒動により信用悪化が顕著なものとなっていた。同社はフジとの民事再生手続におけるスポンサー契約締結により、顧客・取引先との信用を回復、事業再建を本格化させるとみられる。

フジ傘下入り後も当面はそのまま営業か

フジは2012年に広島地盤の中堅食品スーパー「スーパーふじおか」(ピュアークック)を買収、2014年にも松山地盤の中堅食品スーパー「スーパーABC」を買収しているが、いずれも屋号及び店舗の営業形態は買収以前と同様のものとなっており、「サニーTSUBAKI」も当面はそのままの形で営業すると思われる。

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ななっく、2019年6月2日閉館-親会社の経営難で、大沼にも影響か

岩手県盛岡市の肴町商店街にあるコミュニティデパート(複合商業施設)「ななっく」(Nanak)が2019年5月に閉館する。
追記:閉館日は6月2日となった。

旧・中三盛岡店、企業再生ファンドの運営だった

旧・中三盛岡店は1981年5月に開店。売場面積は17,126㎡。もともと建物は1956年から川徳百貨店が使っていたものだったが、同店の移転に伴い空き店舗となっており、その建物を購入しての出店だった。中三盛岡店は2011年3月11日に発生した東日本大震災の3日後の3月14日に地震の影響とみられるガス爆発が発生。そのまま閉店となった。
中三において年商の約3割を占めていた同店が営業休止に陥ったことは、兼ねてより経営状況が悪化していた同社にとっては致命傷となった。青森店、弘前店も震災の影響で売上が落ち込み、3月30日に民事再生法の適用を青森地裁に申請・受理され、中三は倒産した。
その後、企業再生ファンド「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(MTM社、東京都)が中三から盛岡店の譲渡を受け「Nanak」(ななっく)として2012年10月に営業を再開した。店舗名の由来は「河南」から。
p1040784複合商業施設「ななっく」。

2019年現在、テナントとしては地場スーパー「マルイチ」が運営する食品館「プレンティ」を核に、「ダイソー」、「ABC-MART」、公共施設などが出店する。かつては「フランフラン」、「ラオックス」なども出店していたが近年はテナントの撤退が相次ぎ、一部フロアを閉鎖していた。

親会社「MTM社」の経営難か-「大沼」にも影響

岩手県内の地元メディアの報道によると、閉館は「ななっく」を運営する企業再生ファンド「MTM社」の経営悪化が一因だとされており、最近は同社側から入居テナントへの売上金入金もままならない状態であったという。
さらに、東京商工リサーチなど複数メディアの報道によると、MTM社の傘下となっている百貨店「大沼」(山形市)についても、別の投資会社も絡んだかたちでのトラブルが発生しており、その影響からMTM社による資金供給が予定通り行われておらず、同社の経営難から計画されていた本店の改装などができない状態であるとされる。
P1050047-
大沼山形本店。改装予定だったが計画どおりに進んでいない。

今後のMTM社の動向によっては、東北の小売地図が大きく変わる可能性もある。

外部リンク:Nanak(ななっく)
外部リンク:山形の老舗百貨店「大沼」の再建が暗礁(東京商工リサーチ)
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(仮称)ららぽーと愛知東郷町、2020年秋開業-愛知県2店目のららぽーと

愛知県東郷町に大型ショッピングセンター「(仮称)ららぽーと愛知東郷町」が2020年秋の開業を目指して2019年3月1日に着工される。

(仮称)ららぽーと愛知東郷町。

東郷町が進める「セントラル開発」の中核施設

「ららぽーと愛知東郷町」は三井不動産が開発するショッピングセンターで、愛知県2店目のららぽーととして愛知県東郷町の東郷中央土地区画整理事業地に出店。現在、予定地は田畑などとなっている。
同店の開発は、東郷町が進める「セントラル開発」の一環。区画整理地にショッピングセンターを核とする新たな町を整備し、地域の中心として整備する計画で、当初は2018年ごろの開業が予定されていたが、諸事情により着工が延期されていた。

「名古屋みなとアクスル」より大規模に

ららぽーと愛知東郷町の環境デザインコンセプトはコミュニティの拠点となる「街のクラブハウス」。
建物は延床面積約190,200㎡、店舗面積約63,900㎡の4階建て(売場は3階まで)で、総店舗数(テナント数)約230店、駐車場台数は約3,900台を予定している。愛知県のららぽーと1号店である「ららぽーと名古屋みなとアクルス」よりも大規模なものとなるが、具体的なテナント名などは2月時点では発表されていない。

館内・センターコートのようす。

また、屋外には約4,000㎡の緑地とイベントスペースも整備される。
最寄駅は日進駅だが2kmほどあるため徒歩でアクセスすることは難しい。敷地内にはバスターミナルや交通広場が設置される予定だ。
(画像は三井不動産より)

ららぽーと愛知東郷町

住所:愛知県愛知郡東郷町春木他(東郷中央土地区画整理事業地の一部)

外部リンク:愛知県中部エリア最大級となるリージョナル型ショッピングセンター「(仮称)ららぽーと愛知東郷町」3月1日着工 2020年秋開業予定
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イオンフードスタイル八王子店、2019年3月28日開店-ダイエー八王子店跡に

東京都八王子市のJR八王子駅近くにあったダイエー八王子店跡に、ダイエーが運営する食品スーパー「イオンフードスタイル八王子店」が2019年3月28日に開店する。

イオンフードスタイル八王子店が出店するブリリアタワー。

八王子のダイエー、食品スーパーとして再出店

前身となる「ダイエー八王子店」は1970年11月開店。建物は地上8階地下1階建、売場面積は12,778㎡。
ダイエー直営売場に加え、テナントとしてダイエーグループの婦人服店「ロベリア」、雑貨店「マルシェ」、100円ショップ「ダイソー」が入居するなど、八王子駅前を代表する大型総合スーパーとして、長崎屋(現・MEGAドン・キホーテ)とともに長年営業を続けていたが、末期には高層階を閉鎖、建物の老朽化に伴い2015年2月15日をもって44年の歴史に幕を下ろしていた。八王子駅近くの老舗ということもあり、閉店がアニメ「干物妹!うまるちゃん」に取り上げられるなど話題を呼んだ。
ダイエー八王子店。

その後、大手不動産ディベロッパー「東京建物」により高層新築分譲マンション「Brillia Tower 八王子」(ブリリアタワー八王子)が建設、イオン系スーパーの出店が決定していた。
イオンフードスタイル八王子店は地上17階建の建物のうち1階部分に出店、売場面積は約1,067㎡(323坪)。運営はダイエー。
同店は、旧ダイエー八王子店の利用客を始めとする「地域にお住まいの方々の日々の暮らしを支える店舗」を目指すという。
なお、テナントは出店しない見込み。

イオンフードスタイル八王子店(公式よりイメージ)。

イオンフードスタイル八王子店

住所:東京都八王子市横山町4番8号
営業時間:8時~23時(通常営業時間)

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