カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオン戸塚店、2018年1月閉店-旧・ダイエー、建替えめざす

横浜市戸塚区のショッピングセンター「イオン戸塚店」(旧・ダイエー戸塚店)が、建物の老朽化により2018年1月末で閉店する。

イオン戸塚店。

個性的な外観が特徴のダイエー、建て替え目指す

イオン戸塚店はダイエー戸塚店(戸塚ショッパーズプラザ)として1972年3月に開業。売場面積は15,524㎡で、地上3階、地下1階建て。建物は長らくダイエーが所有していたが、現在は三井住友信託銀行が所有する。
戸塚駅から少し離れた国道1号線沿いに立地しており、開店当時は関東有数の規模の郊外型ショッピングセンターとして多くの集客を誇ったという。
2016年3月からはイオンリテールの運営となり、店名をイオン戸塚店に変更している。

イオン戸塚店の館内。

イオン戸塚店の閉店は老朽化によるもの。
閉店後に建物は解体され、2019年秋の開業を目指してイオングループの新たな商業施設が建設される予定となっている。
画像提供:昭和なスーパーめぐり

外部リンク:イオン戸塚店
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赤坂ブリッツ、2017年11月1日から「マイナビブリッツ赤坂」に-ネーミングライツ取得で

TBSテレビが運営する港区赤坂サカスのライブハウス「赤坂BLITZ」(赤坂ブリッツ)が、11月1日より「マイナビBLITZ赤坂」に名称変更する。

マイナビブリッツ赤坂(ニュースリリースより)。

11月より3年間-「毎日新聞」に起源持つTBSとマイナビ

赤坂BLITZは1996年に開業したTBSテレビ(開業当時は東京放送)が運営するライブハウス。赤坂サカスの新規開発に伴い2003年に一旦閉館したあと、2008年に赤坂サカスに再開業した。現在の収容人数は1,298人(オールスタンディング時)。
マイナビは赤坂ブリッツの命名権を3年間取得。2017年11月1日から2020年10月31日までの3年間「マイナビBLITZ赤坂」として営業をおこなうことになる。

新しいロゴタイプ(ニュースリリースより)。

マイナビはもともと毎日新聞系であり、現在も毎日新聞が株式の一部を取得。同じく毎日新聞系のTBSと起源を同じくする。

外部リンク:「赤坂BLITZ」ネーミングライツ(命名権)を取得(マイナビ)
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丸井今井札幌本店南館、2018年秋までの撤退を検討-旧・長崎屋、ジュンク堂など出店

丸井今井を運営する札幌丸井三越が「丸井今井札幌本店南館」の賃貸契約を2018年秋で終了することを検討していることが分かった。
追記:閉館日は8月26日となる。淳久堂書店は当面営業を継続する予定。

丸井今井札幌本店南館。

旧・長崎屋だった丸井今井本店南館

丸井今井札幌本店南館は2002年に大手総合スーパー「サンバード長崎屋」が運営していたディスカウント店「長崎屋Big-Off札幌店」跡の高桑ビルに開業。建物は地下2階地上8階建てで売場面積は7,991㎡。地元企業(高桑ビル)が所有している。
現在は地下2階から4階と5階の一部はテナントとして大型書店「MARUZEN&ジュンク堂書店」が出店するほか、5階から7階の丸井今井の売場には北海道日本ハムファイターズ、コンサドーレ札幌のオフィシャルショップ、HTB北海道テレビのグッズ専門店、丸井今井のインテリア売場、制服売場などが営業している(8階は空き店舗)。
丸井今井は2009年の経営破綻後、三越伊勢丹ホールディングスを経営再建の支援企業に選定して札幌丸井三越を設立、経営再建に取り組んでおり、2014年に大通別館(旧丸井札幌マルサ、現ル・トロワ)を閉鎖した一方、一条館に隣接する3棟(一条館西ビル・まるいリビングハウス・クイーンズ卑弥呼)の一体再開発を行って西館(ルイ・ヴィトン)を新設するなど、重複・分散していた売場の整理を進めていた。また、2017年1月には三越伊勢丹HDの大西社長(当時)によって札幌丸井三越のさらなる売場縮小の可能性が示唆されていた
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丸井今井札幌本店。

丸井今井本店は南館が閉鎖された場合、大通館(本館)、一条館(旧本館)、西館(全館ルイ・ヴィトン)の3館体制となる。

丸善ジュンク堂書店はどうなる?

丸井今井南館の賃貸契約が終了された場合、丸井今井のみが出店していた6階以上は当面閉鎖となる可能性が高い。
一方で、下層階のMARUZEN&ジュンク堂書店は札幌市中心部を代表する大型書店であり、それ以外の一部テナントも含めて今後も高桑ビルと直接契約のうえで継続して出店し続ける可能性もあろう。
但し、高桑ビルは老朽化による耐震性不足が指摘されているため、今後営業を続けるとなれば耐震補強などが必須となる。
追記:閉館日は8月26日となる。淳久堂書店は当面営業を継続する予定。

外部リンク:丸井今井札幌本店
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西新宿に東京最高層マンション、9月竣工-三菱地所、旧「けやき橋商店街」跡に

三菱地所レジデンスは、東京都新宿区に建設中であった都内最高層となるタワーマンション「ザ・パークハウス西新宿タワー60」が完成したことを発表した。

ザ・パークハウス西新宿タワー60(中央、ニュースリリースより)。

旧「けやき橋商店街」跡地周辺を再開発

「ザ・パークハウス西新宿タワー60」は三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅により淀橋(橋の名前)南側(西新宿五丁目)で建設が進められていたタワーマンション。
もともとこの地は木造住宅や小型商店が密集しており、「けやき橋商店街」という商店街もあったが、防災面の不安もあり1992年から再開発計画が進められ、2012~2013年ごろに立ち退きが実施されていた。

「けやき橋商店街」の入口(ストリートビューより)。
画像の範囲全体が再開発された。


立地図(公式サイトより)。

60階建て、マンションとしては都内最高層

「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」は、マンションとしては日本最高階数の60階建て、高さは208.97mメートル。

ザ・パークハウス西新宿タワー60の高層部。

マンションが入居する日本最高層の建物は「虎ノ門ヒルズレジデンス」(高さ247m、55階建)であるが、こちらはマンションよりも上層階にハイアットグループのホテル「アンダーズ東京」が入居しているため、居住できる高さとしては都内一、国内最高層マンション「The Kitahama」(北浜タワー)」(大阪市中央区、54階建て、高さ209.4m)には僅かに及ばないものの日本第二の高さとなる超高層タワーマンションとなった。
なお、港区虎ノ門では63階建て・高さ約270mのタワーマンションの建設が計画されている。

最高価格は約3億5000万円

ザ・パークハウス西新宿タワー60の総戸数は954戸(うち分譲戸数は777戸)で、2015年に完売している。最高価格帯は約3億5000万円であった。
敷地内には約1,900㎡の公開空地「結いの森」を設置。災害時には防災拠点としても機能することになる。

結いの森(ニュースリリースより)。

外部リンク:ザ・パークハウス西新宿タワー60
外部リンク:「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」始動(三菱地所レジデンスニュースリリース)
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みなとみらいに大型複合ビル、2021年夏開業-鹿島など、目玉は「最先端プラネタリウム」

神奈川県横浜市西区のみなとみらい21中央地区58街区(新高島駅の南西)に商業施設、飲食店街、最先端プラネタリウムなどを備えた大型複合オフィスビルが建設されることが明らかになった。
追記:施設名は「横濱ゲートタワー」となる。

建設が予定されるみなとみらい21中央地区58街区。(写真奥)

21階建て高層オフィス、目玉は下層階の「プラネタリウム」

新たに建設される大型複合ビルは鹿島と三井住友海上火災保険、住友生命保険の3社で構成するグループが運営するもので、土地も横浜市から同グループが約87億円(公募時価格)で取得する。
建物は延床面積約80,480㎡で、21階建て(113.9m)。延床面積は8月に着工された清水建設が運営する地区最大のオフィスビルには及ばないものの、高さはそれを上回るものとなる。

新たに建設される複合ビル。横浜市ウェブサイトより。

目玉は2階に入居する「最先端プラネタリウム」(詳細未定)。
全体のフロア構成は地階は駐車場、1階は店舗や飲食店街、2階はプラネタリウムのほかデジタルプラネットカフェ、保育所など、3階はインキュベートオフィス、カンファレンススクエアなど、4階は医療モール、5階から21階は三井住友海上火災保険などのオフィスとする計画で、今後は2021年7月の完成を目指して工事が進められることになる。

外部リンク:みなとみらい21地区58街区の事業予定者を決定しました(横浜市)
関連記事:旧・横浜ブリッツ北側に「みなとみらい最大」大型オフィス着工-清水建設、2020年2月完成めざす
関連記事:セキチュー横浜みなとみらい店、8月13日閉店-アルカエフの核店舗、近く再開発へ

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イトーヨーカドー千住店、「食品館」で2019年春に復活-ヨーカドー創業店、マンション下層階に

2016年4月10日に閉店した東京都足立区北千住のJR北千住駅近くにあった「イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店」が、跡地で三井不動産が開発するマンションの下層階に「食品館イトーヨーカドー(仮称)」として2019年春に再出店を予定していることがわかった。
追記:開業日は2019年3月15日。営業時間は10時~22時となる。
新しい記事はこちら:イトーヨーカドー食品館千住店、2019年3月15日開店-約3年ぶりの1号店復活、限定商品も展開

食品館として再出店予定のイトーヨーカドー千住店。(外観予想CG)

2016年閉店のヨーカドー創業店、3年越しに復活へ

イトーヨーカドー千住店は1958年に開業。1945年に同地で開業したイトーヨーカドーの前身「羊華堂」をルーツに持っており、千住店は同社の創業店として位置付けられてきた。
1968年に建物を高層化して以降は総合スーパーとしておよそ40年間営業し、2009年からはディスカウント業態「ザ・プライス」に転換した。
2016年4月に老朽化のため閉店し建物は解体されたが、跡地で三井不動産が開発する複合施設への再出店が決まっていた。

2016年4月に閉店したイトーヨーカドー千住店。

業態は「食品館」-マンションの1、2階に出店

イトーヨーカドーは三井不動産が手がける地上13階建てマンション「パークホームズ北千住 アドーア」の1、2階に再出店。
業態は都市型食品スーパーの「食品館イトーヨーカドー(仮称)」で、足立区では2016年12月開業の梅島店に次ぐ2店舗目となる予定。店舗はマンションの入居開始に合わせた2019年春の開業を目指す。
なお、パークホームズ北千住アドーアはキャッチコピーの「待望の北千住」が示す通り、2005年以降に北千住駅徒歩5分圏内で供給される分譲マンションとしては初の物件とされている。
マンションの外観予想CG。

北千住駅前では、再開発により「ダイエートポス北千住店」も閉店しており、スーパーマーケットが少ない状態となっていた。
ヨーカドー創業店の復活は地域住民にとっても待望のことであろう。

以下追記・新しい記事はこちら:イトーヨーカドー食品館千住店、2019年3月15日開店-約3年ぶりの1号店復活、限定商品も展開

イトーヨーカドー食品館千住店

住所:東京都足立区千住3丁目2番地
営業時間:10時~22時(3月15日~17日は9時開店)
売場面積:992㎡

(外観予想CGは三井不動産公式サイトより)
外部リンク:パークホームズ北千住アドーア(三井不動産レジデンシャル公式サイト)
関連記事:イトーヨーカドー千住店、4月10日閉店-ヨーカドー1号店
関連記事:ダイエートポス北千住店、2016年度中に閉店へ-千住一丁目再開発に認可
関連記事:北千住マルイ、12月9日リニューアルオープン-レストラン街など全69店舗を刷新
関連記事:ニトリ梅島ショッピングセンター、2016年12月開業-イトーヨーカドーと初のコラボ店舗

ハローズ東広島モール、2017年9月30日開店・11月全館開業-西条プラザ跡、福屋も再出店

JR西条駅近くのショッピングセンター「ハローズ東広島モール」の大部分が9月30日に開業し、11月に全館グランドオープンを迎える。

ハローズ東広島モール(公式サイトより、画質補正)。

西条プラザ跡に出店-福屋百貨店も古巣に復帰

ハローズ東広島モールが建設されたのはショッピングセンター「西条プラザ」の跡地。
西条プラザは1973年11月に開店。地下1階、地上4階建、売場面積は11,729㎡。広島市に本社を置く百貨店の「福屋百貨店西条店」(1~2階、1986年開店)と、北九州市に本社を置くスーパー「マルショク西条店」(1階)を核に約50の専門店が入居するショッピングセンターだったが、老朽化により2016年8月31日に閉店していた。
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西条プラザ。「サイプラ」の愛称で親しまれた。

ハローズ東広島モールは3階建てで、売場面積は7,778㎡。
スーパーマーケット「ハローズ」(24時間営業、本社:岡山県早島町)を核に、「福屋百貨店」(10月5日に開店)、子供用品「西松屋」、100円ショップ「ダイソー」(東広島市に本社を置く)、別館としてドラッグストア「ザグザグ」などが出店している。福屋百貨店は一時ごく小規模な店舗となっていたが、ハローズの開業に伴い古巣に帰ってきた。

小規模店となっていた頃の福屋。

ハローズはこのほか、東広島市内に2店舗目となる「ハローズ高屋モール」(売場面積3,731㎡)の出店も計画しており、こちらは2018年春に開業する予定となっている。

外部リンク:ハローズ東広島店
関連記事:西条プラザ、2016年8月31日閉店-マルショク・福屋百貨店が出店
関連記事:福屋百貨店西条店、テナントビルに分散移転-西条プラザ閉館で

関連記事:ドラッグストアモリ、ザグザクを傘下に-株式の約6割を取得

三越伊勢丹HD、クイーンズ伊勢丹を売却へ-三菱系投資ファンドに

三越伊勢丹ホールディングスが、傘下の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」の株式の大部分を三菱系投資ファンド「丸の内キャピタル」(千代田区)に売却する方針であることが分かった。

クイーンズ伊勢丹大宮店。

クイーンズ伊勢丹、三菱傘下に-近年は赤字体質だった

クイーンズ伊勢丹は三越伊勢丹HDが展開する高級スーパーで、2017年10月現在は首都圏に17店舗を展開。近年は府中伊勢丹の食品売場をクイーンズ伊勢丹に転換するなど新業態の開発にも取り組んでいたが、店舗は最盛期より減少していた。
売却を報じた日本経済新聞によるとクイーンズ伊勢丹は長年赤字体質であったといい、売却額は数十億円が見込まれるという。

かつて「成城石井」を買収したファンドの傘下に

「丸の内キャピタル」は三菱系の投資ファンドで、かつて高級スーパー「成城石井」を買収し傘下に収めていたことがある。
成城石井は2014年10月にローソンに売却されており、クイーンズ伊勢丹も経営改革により業績の改善を図った上で、いずれ第三者に売却される可能性が高い。

丸の内キャピタルが本社を置く国際ビルヂング。

追記:三越伊勢丹HDはクイーンズ伊勢丹の全株式の3分の2を売却する方針だという。

外部リンク:クイーンズ伊勢丹
関連記事:伊勢丹松戸店、2018年3月21日閉店-縮小模索も結局「閉店」に
関連記事:三越伊勢丹、「Tポイント」離脱へ-2018年3月末で、共同出資会社も解散
関連記事:日本橋駅前のローソン、2015年11月16日から「成城石井」に-ローソン傘下後初転換

上野フロンティアタワー、2017年11月4日開業-パルコヤ・松坂屋・TOHOシネマズ出店

東京都台東区の旧・松坂屋上野店南館跡地に建設されていた「上野フロンティアタワー」が2017年11月4日に開業し、核店舗の「パルコヤ」、「松坂屋上野店」、「TOHOシネマズ上野」もグランドオープンを迎える。

上野フロンティアタワー。

松坂屋上野店「開店250年目」の南館大改革

松坂屋上野店は1768年に「いとう松坂屋」として開業。2018年に開店250周年を迎える。
現在の本館は1929年に建設されたもので、1957年に南館が増築されたが、この南館は2014年3月に閉鎖され、建替え工事が進められていた。

かつての上野松坂屋南館(奥)。


屋上には遊園地があった。

南館の新名称は「上野フロンティアタワー」。地下2階、地上23階建てで、地下1階に「松坂屋上野店」、地上1~6階に「パルコヤ」(PARCO_ya)、7~10階に「TOHOシネマズ」が出店するほか、12~22階はオフィスとなる。商業施設面積は約14,600㎡。
なお、「パルコヤ」は当初「上野パルコ」として出店するとされていた。

フロア構成(ニュースリリースより)。

パルコ新業態「PARCO_ya」、8割が上野地区初出店

核店舗の「パルコヤ」のキャッチフレーズは「ちょっと上の、おとなの、パルコ。」。ロゴは片仮名の「」をかたどったものとなった。
ストアコンセプトは「ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれなおとなのたまり場」。店舗数は68店舗で、そのうち52店舗が上野地区初出店となる。

「パルコヤ」ロゴタイプ。
 
1階は街の顔になるエントランスフロアとして、「ディーン&デルーカ カフェ」など2つのカフェ、「SABON」、「ベアミネラル」、「金子眼鏡」などのコスメや身の回り品、ワインショップ「ヴィノスやまざき」、「日比谷花壇」などを導入。
2階から5階は、「ディーゼル」、「ミーイッセイミヤケ」、「ポールスミス」、「マーガレット・ハウエル」などレディス・メンズ複合ファッション、吉田カバンの新屋号「KURA CHIKA by PORTER」や、「犬印鞄製作所」、「unico」、「ザ・ボディーショップ」などの鞄、雑貨などに加え、各フロアに「スターバックスコーヒー」、「あんみつ みはし」などといったコミュニケーションの場となるカフェを配置する。
6階は、映画館、百貨店、オフィス、駐車場とつながるハブになるフロアとして、レストラン街「口福回廊」を展開。「うえのやぶそば」、「銀座アスター」、「牛たん利久」、「金沢まいもん寿司」など9店舗が出店する。
また、文化催事を通じて上野の美術館などを訪れる客層の取り込みも図る。

パルコヤの館内イメージ(ニュースリリースより)。

なお、パルコが東京23区に新規出店するのは、1973年の「渋谷パルコ」以来、44年ぶりとなる。
松坂屋上野店は、南館にパルコを導入することで客層の若返りを図りたい考えだ。

松坂屋が「上野が、すき」をテーマに

地階の「松坂屋上野店」には、新たな編集売場「上野が、すき。ステーション」を開設。街歩きを楽しむ女性をターゲットとして婦人靴などを取り揃え、観光案内所も併設される。また、本館にも「上野が、すき。カフェ」「上野が、すき。ギャラリー」を開設する。
7階から10階の「TOHOシネマズ上野」は、秋葉原から徒歩圏であることを活かし、アニメファンに向けた取り組みも行う方針だという。

上野フロンティアタワーの商業施設部分。
通常の「PARCO」ロゴも掲げられる。

「シタマチ.フロント」で地域の活性化めざす

大丸松坂屋百貨店では、上野フロンティアタワーの完成に合わせて「松坂屋上野店」や「上野フロンティアタワー」、その周辺施設などを総称して「シタマチ.フロント」と命名した。
下町の伝統を今に活かすとともに、新しい驚きや暮らしのスタイルを創り出すことで、上野・御徒町地域全体を盛り上げたい考えだ。

「シタマチ.フロント」ロゴタイプ(ニュースリリースより)。

上野フロンティアタワー

住所:東京都台東区上野3-24-6
営業時間:
パルコヤ、松坂屋:10:00~20:00
6階レストラン街:11:00~23:00
TOHOシネマズ:9:00~24:30
1階・廚 otona くろぎ:7:00~26:00
1階・ディーン&デルーカ カフェ:8:00~22:00
(※一部店舗は異なる)

外部リンク:「上野フロンティアタワー」2017年11月4日開業(大丸松坂屋百貨店)
外部リンク:ちょっと上の、おとなの、パルコ。「PARCO_ya(パルコヤ)」
2017年11月4日(土) グランドオープン!(パルコヤ)
関連記事:ABAB赤札堂、創業100周年-東天紅・小泉グループの中核企業
関連記事:GINZA SIX、2017年4月20日開業-銀座松坂屋跡で「脱百貨店」かかげる「新百貨店」
関連記事:心斎橋パルコ、2021年再出店へ-旧そごう本店(大丸北館)に

ザ・モール仙台長町、10月19日リニューアル-トイザらス新業態など22店舗が新規出店

仙台市地下鉄南北線長町南駅前の大型ショッピングセンター「ザ・モール仙台長町」(核店舗:西友)が、10月19日にリニューアルオープンを迎えた。

ザ・モール仙台長町。

開業20年目の大規模改装、外装も「モール色」に刷新

ザ・モール仙台長町は西友運営のショッピングセンター「ザ・モール」最大規模の店舗として1997年9月に開業。
総合スーパー「西友」や「紀伊国屋書店」などが入居する本館と、「MOVIX 仙台」などが入居するPart2の2館で構成され、一体管理されるララガーデン長町を合わせた売場面積54,660㎡は仙台市で最大規模となる。
今回のリニューアルでは「NAGAMACHI LIFE PALETTE〜くらしに豊かな色彩を添える、わたしの生活一番店〜」をコンセプトに、3階の西友直営売場を減らすなど22の新規出店テナントを導入、専門店数が計140店に拡大した。
なお、施設のリニューアルにともない塔屋が赤地の「SEIYU」ロゴから緑地の「THE MALL」へと変更されるなど、外観も全面改装されている。

リニューアル前の外観。

「ひつじのショーン」体験施設、トイザらス新業態などが出店

リニューアルの目玉となる本館3階の「ひつじのショーン ファミリーファーム」は全国2店舗目、東日本初出店の体験型アミューズメントパーク。
イギリスの人気クレイアニメ「ひつじのショーン」のグッズ販売、キッズアトラクションなどが楽しめる。

ひつじのショーン ファミリーファーム。

また、本館3階にはおもちゃ専門店「トイザらス」の小型店舗や、鉄道模型の「ポポンデッタ」、「スターバックスコーヒー」も新規出店(スタバは別館にも出店)。トイザらスは米法人の破産申請が伝えられて以降はじめての国内新規出店となり、今後はイオンモール堺鉄砲町(堺市)にも小型店舗を出店する。

トイザらスの小型店舗。

本館1階のフードコートは座席数を従来の350席から500席に拡張し、「幸楽苑EXCELLENT」、「どん辰」、「お肉屋さんのから揚げとカレーの専門店 ビーフポート」といった飲食店も新規出店した。
食物販では本館1階にチーズタルト専門店「PABLO mini」、「ザ・グロッサリー&ワインbyサンクゼール」が出店した。

フードコートは500席に増席した。

このほか、本館2階ではファストファッション「H&M」が、これまでテナントとして出店していた「さくら野百貨店仙台店」からの移転店舗として7月に先行開業。「仙台最大」の商業施設として充実した内容となった。

さくら野百貨店から移店となったH&M。

外部リンク:ザ・モール仙台長町
ニュースリリース:「THE MALL 仙台長町」10 月 19 日(木)リニューアルオープン 開業以来初の大規模改装で、ファミリーが“一日中遊べる”場所へと大きく変貌(西友公式サイト)
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