カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

お菓子の菊家、「牛角」のアスラポート傘下に-「みどり牛乳」通じて買収、販路拡大めざす

牛角などを展開する「アスラポートダイニング」(東京都品川区)は、子会社を通じて九州大手の銘菓メーカー「菊家」(大分県由布市)を買収した。

菊家ビル(創業店の流川店)。
元々は隣接するマルショクの敷地にあった。

九州大手の銘菓メーカー、全国百貨店で販売も

菊家は1956年に別府市流川で創業。
「ボンディア」「ドン・フランシスコ」「サンレモン」などを主力商品としており、北部九州各地に約40店舗を展開するほか、北部九州のスーパーマーケット、全国の百貨店などに菓子を出荷・販売している。

菊家の店舗。

「みどり牛乳」を通じて買収-販路拡大めざす

菊家を買収したのは、アスラポートダイニング傘下で九州大手の乳業メーカー「九州乳業」(大分市)。
九州乳業は1907年創業で、おもに西日本や中国などで「みどり牛乳」や乳製品、菓子などを販売しており、2015年10月よりアスラポートダイニングの傘下となっていた。
九州乳業は、菊家の株式の約62.5パーセントを取得、子会社化する。

みどり牛乳。

関係者によると、菊家の近年の年商は約30億円前後で推移しているが、2016年度は赤字経営となっていた。買収額は1億円前後になるという。
今後も「菊家」の屋号やブランドは存続させる予定で、アスラポートと九州乳業は「食品生産事業と六次化推進」の推進を図るとともに、自社の物流網を活用することで菊家商品の販路拡大を目指し、業績を立て直したい考えだという。

外部リンク:株式会社菊家の株式取得 (子会社化)に係る基本合意締結に関するお知らせ に関するお知らせ(PDF)
外部リンク:お菓子の菊家
関連記事:グループ統合決めた「マルショク・サンリブグループ」-その将来像は

イトーヨーカドー葛西店、11月17日から「アリオ葛西」に-ロフト、アカチャンホンポなど新規出店

江戸川区東葛西の「イトーヨーカドー葛西店」(葛西リバーサイドモール)が、 セブン&アイHDグループのショッピングセンター「アリオ葛西」として11月17日に新装開業する。アリオに転換するイトーヨーカドー葛西店。(ニュースリリースより)

イトーヨーカドーからアリオへの転換は4例目

イトーヨーカドー葛西店はイトーヨーカドーが自社開発した「葛西リバーサイドモール」の核店舗として1998年6月に開業。
建物はイトーヨーカドーが所有。地上3階建てで、リバーサイドモールの売場面積は29,900㎡。イトーヨーカドー(売場面積16,609㎡)のほか「とうきゅうボウル」など71の専門店が出店している。
今回「アリオ」に転換するのはヨーカドー含むリバーサイドモール全体の売場と見られ、専門店数を74店に拡充するほか新規導入17店、リニューアル33店舗の計50店舗を刷新する。

なお、イトーヨーカドーの店舗がアリオに転換するのは、2010年の深谷、2011年の松本(閉店済)、2013年の仙台泉に次ぎ4例目となる。

2013年にアリオに転換したイトーヨーカドー仙台泉店。

アカチャンホンポ、ロフトなどが新規出店

11月17日の新装開業では、3階に幼児服の「アカチャンホンポ」、フレーベル館運営の遊び場「キンダープラッツ」、「ペットのコジマ」などが新規出店し、地域最大級となるキッズゾーンを形成する。
1階には「ロフト」が10月27日に先行出店するほか、ジーンズショップ「ライトオン」など計5店舗が新規出店する。
また、2018年2月に新装予定のフードコートでは、小岩の人気ラーメン店「豚骨一燈」、アリオ初出店の「ゴーゴーカレー」、葛西エリア初出店の「カルディーコーヒーファーム」などが出店するほか、イートインスペースの拡充も行われる。

ニュースリリース:アリオに生まれ変わってオープン! 『アリオ葛西』 11月17日(金)第一弾オープン 新規17 店、リニューアル 33 店舗、計 50 店舗の専門店を刷新(イトーヨーカドー公式サイト)
関連記事:イトーヨーカドー新浦安店、住宅を核とした複合施設に-近く再閉店へ
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サンリブ中津に市営の子供向け屋内公園、2017年12月16日開設-サンリブが売場を無償貸与

大分県中津市は、JR中津駅前の総合スーパー「サンリブ中津」3階に、中津市が運営する子供向けの屋内公園・公共施設「なかつ・こどもいきいきプレイルーム」を2017年12月16日に開設する。

サンリブ中津。

「屋内公園を求める声」にサンリブが無償で場所提供

サンリブ中津は1982年10月開業で、売場面積は8,896㎡。
近年は競争の激化とマルショクの経営悪化(2017年7月にサンリブと経営統合)などにより衣料・生活用品売場の売上が芳しくなく、館内の広範囲が空き床となっており、「雨の日に子供が遊べる施設を」という市民の要望を受けて中心市街地で子供向けの屋内遊戯施設を開設する場所を探していた中津市は、同店への公園開設を決めたという。

中津市による計画案。

サンリブは中津市にサンリブ中津の3階半分を無償で貸す。
サンリブ中津は3階直営売場の閉鎖などによる館内改装のため11月13日から22日まで休業しており、館内の売場も一新された。
なお、同店4階は全床「テナント募集中」となっている。

電車の見える屋内公園として人気呼びそう

なかつ・こどもいきいきプレイルーム」の面積は約750㎡で、2017年12月16日開業。整備費用は約4000万円で、半分は国からの補助金を利用する。

館内イメージ(中津市HPより)。

サンリブ中津はJR中津駅に隣接しており、園内には電車の見える窓も設置させるため、子供たちからの人気を呼びそうだ。

追記:「なかつ・こどもいきいきプレイルーム」入口。

外部リンク:親子で集える屋内遊び場!~なかつ・子どもいきいきプレイルーム~(中津市、PDF)
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関連記事:トキハインダストリー中津店、2017年6月24日開店-トキハ、中津に初出店

グランエミオ所沢、2018年3月2日第Ⅰ期開業-新東口駅ビル、西武沿線の名店など約80店が先行出店

西武鉄道所沢駅東口に新設される駅ビル「グランエミオ所沢」が2018年3月上旬に第Ⅰ期開業を迎える。
追記:開業日は3月2日となった。
グランエミオ所沢。

新東口駅ビル、全120店舗のうち80店舗が先行開業

グランエミオ所沢は、所沢駅東口の店舗などが建ち並んでいたエリアを改装・増築する形で設置する新駅ビル。
建物は地下2階、地上5階建てで、店舗面積は約18,500㎡。施設開発を西武プロパティーズが、企画・開発支援と施設運営管理を住友商事と住商アーバン開発が担う。

所沢駅東口を改装・増築する形で駅ビルを新設する。


「グランエミオ」ロゴタイプ。

グランエミオでは「コミュニティ型商業施設」をコンセプトに約120店舗が出店。商業施設は1階〜3階に入居し、4階はカルチャーと公共施設、5階と屋上は駐車場となる。
グランエミオ所沢のフロアマップ。(第Ⅱ期開業後)

2018年3月に開業するのは、そのうち全体の3分の2にあたる80店舗。
Ⅰ期工事の完成後は、2020年の開業を目指して南側に増築される。

開発イメージ。

東村山、川越など沿線の名店が出店-第Ⅰ期主要テナント

食品売場が設けられる1階には、西武百貨店傘下の高級スーパー「ザ・ガーデン 自由が丘」を核に、鮮魚の「魚力」、精肉の「TAKAGI FOODS」、青果の「京都 八百一」など食の専門店29店が出店する。
ザ・ガーデンは2012年に誕生した駅ビル「エミオ所沢」2階にも出店しているが、グランエミオ開業後の処遇は明らかになっていない。

グランエミオ所沢・1階イメージ。

核店舗は「ザ・ガーデン自由が丘」に。(写真は吉祥寺パルコ店)

ファッションテナントとしては、2階に「B:MING LIFE STORE by BEAMS」、「URBAN RESEARCH DOORS」と有名セレクトショップが2店出店するほか、3階にはファストファッション「ユニクロ」も出店。
また、東村山の精肉店発祥の精肉弁当専門店「焼肉 八坂 あら川」(東村山市、1階)、川越発祥のつけ麺店「UNDERGROUND RAMEN 頑者」(川越市、3階)など、西武沿線ゆかりの名店も出店する。

グランエミオ所沢・2階イメージ。

全館開業は2020年-所沢への投資つづける西武HD

グランエミオ所沢は2018年3月上旬に80店舗が先行開業(第Ⅰ期開業)し、2020年夏には40店舗が開業(第Ⅱ期)することでグランドオープンする予定となっている。
全館完成時には、線路上の吹き抜けに憩いの場となるテラスが設けられるほか、 更に、防災対策として、防災備蓄倉庫、非常用電源なども完備される。
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既存改札前。

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改札前吹き抜け。

 また、西武ホールディングズは、このほかにも2023年ごろの完成を目指して所沢駅西口の元車両基地跡の再開発も計画しており、西武の拠点都市・所沢への投資は今後も続く見込みだ。
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所沢駅ビル全体の完成予想図(西口から)。

(現地写真以外はニュースリリースと西武HDウェブサイトより)

ニュースリリース:2018 年3月上旬開業 所沢駅の新たなランドマークとなる商業施設の名称を『グランエミオ所沢』に決定
関連記事:KADOKAWA、東所沢に”ポップカルチャーの一大拠点”建設-2020年4月完成目指す
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エキータ前橋、新たな核店舗に「パチンコ店」など12月出店-旧イトーヨーカドー、前橋駅前唯一の大型店

JR前橋駅前の大型ショッピングセンター「エキータ」に、群馬地場のパチンコチェーン「Dステーション」などが12月末をめどに出店予定であることがわかった。

エキータ前橋。

旧ヨーカドー、「セーブオン」が実質核の大型店

エキータはイトーヨーカドー前橋店(1987年開業、2010年閉店)跡に開業した複合施設。
建物は地下1階、地上6階建てで、売場面積は8,541㎡。施設所有者は大阪の不動産会社「ジャパンエステート」。
ヨーカドーの閉店後は地場百貨店の「スズラン」と地場スーパーの「フレッセイ」が出店予定だったが、採算面から地権者が反対し、計画は白紙に。その後、再活用に失敗したためほぼ空き家となったままジャパンエステートに売却、商業施設コンサル会社「やまき」の手によりテナント誘致などが進められ、2012年11月に「エキータ」として営業を再開した。出店が白紙となったスズラン百貨店。(写真は前橋店)

現在、エキータにはカラオケ「まねきねこ」やアミューズメント「ラクーン」などのテナントが地下1階〜地上3階に入居し、上層階はオフィスとして利用されている。8月末には地下1階の「食の駅」が閉店したため、以後は1階のコンビニ「セーブオン」が実質的な核店舗として機能している。

実質的な核店舗のセーブオン。
間もなく経営統合で「ローソン」へと生まれ変わる可能性が高い。

核店舗は「パチンコ店」に-「県都」駅前の意地見せれるか

地元紙・上毛新聞が報じたエキータの改装計画によると、群馬県内でパチンコチェーンを運営するネクサス(高崎市)が食の駅撤退後の地下1階にパチンコ店「Dステーション」を、1階に飲食店「モーメント」を12月末をめどに出店するとともに、2018年春には同1階にスポーツジム「スポレッシュ」を開業する計画があるという。改装中の1階には飲食店やスポーツジムが出店予定。

隣接する高崎市のJR高崎駅エリアが、北関東最大級のファッションビル「高崎オーパ」の開業や駅ビル「モントレー」の改装などに沸いているだけに、「県都」の玄関口である前橋駅前もエキータの新装で意地を見せたいところだが、果たして…。

外部リンク:公式サイトは消滅中
関連記事:高崎オーパ、10月13日開業-北関東最大級のファッションビル、タワレコも復活
関連記事:セーブオン、2018年中に全店舗をローソンに転換-屋号消滅へ

イズミヤ伏見店、2017年10月8日閉店-築47年・老朽化で、2018年冬の建替え目指す

近鉄京都線伏見駅前の総合スーパー「イズミヤ伏見店」が2017年10月8日午後6時に閉店し、47年の歴史に幕をおろした。

イズミヤ伏見店。

伏見駅前を代表する大型店-ミスド京都1号店も出店

イズミヤ伏見店は1970年3月に開業。売場面積は9,285㎡。建物は3階建てで、イズミヤが所有している。
近鉄伏見駅前を代表する大型総合スーパーで、直営売場のほかイズミヤの書籍部門が発祥の「アミーゴ書店」(現在はトーハン傘下)やカジュアルファッション「Honeys」、100円ショップ「FLET’S」、眼鏡店「メガネの三城」、ゲームセンター「レインボーランド」、大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」がテナントとして営業してきた。
しかし、建物が築47年と老朽化し、耐震性などにも問題があるため、閉店が決まった。
なお、イズミヤ伏見店では京都市の景観条例に配慮した青色の広告塔屋がシンボルであったが、2014年9月の屋外広告物条例完全施行に伴い撤去されている。

敷地内には「ミスタードーナツ」の京都府1号店(日本9号店)も営業していたが、イズミヤの閉店に先駆けて5月28日に撤退している。

店番やロゴマークが残るミスタードーナツ伏見ショップ跡。

店長の「寸劇」で笑顔の幕引き-閉店当日のようす

10月8日の閉店当日、午後6時40分から行われた閉店式典では、イズミヤ伏見店西村店長の「寸劇」が会場を沸かせた。
“タオルハチマキ”に“七福神前掛け”という「朝市のおっちゃん」スタイルで登場した店長は、伏見店の2018年冬の営業再開予定を告知すると「(営業再開後も変わらず)1円でも安くしたい」と、店長としての信条を熱く語った。
その後、従業員・買物客全員参加の万歳三唱が行われ、店長の手動により自動ドアが閉鎖。常連客による「今までありがとう」の声が響く中、式典は終了したかに思えた。自動ドアを手動で閉めようとする店長。

しかし、式典が終わったはずの会場では、買い物客による「アンコール」の声が何故か続出。すると、この状況に引くに引けなくなった店長が店奥から再登場。手動で開けたドアの隙間から店外をチラ見したあと、従業員が笑う店内へ戻っていった。
ただ、それでも満足しない会場は再び「アンコール」の大合唱を送ると、店長はまたまた店奥から参上。今度も両手でドアを開けるのかと思いきや、ドアはまさかの「自動」でオープン。これには会場も「自動ドアまだ開くんかい!」と新喜劇ばりのズッコケを見せると、店奥の従業員も大爆笑。
会場が笑顔に包まれる中、安全確認後のシャッターが降りると、イズミヤ伏見店の47年の営業生活は「一旦」幕を閉じたドアの隙間からこちらをチラ見する店長。

なお、店頭告知ポスターでは長期休業のお詫びと、近隣3店舗(六地蔵店・大久保店・羽束師店)の案内がされており、チラシ広告では前述した店舗で利用可能な「食料品5%OFF割引クーポン」が掲載されている。

店舗更新進めるイズミヤ、伏見店も建替え目指す

イズミヤはH2Oリテイリング(阪急阪神ホールディングス)の傘下となって以降、不採算店舗の閉鎖・関西圏以外の店舗の閉鎖と店舗の改装・建替えを推し進めており、2016年以降、住道店(大阪府大東市)、和泉府中店(大阪府泉大津市)、花園店(大阪市西成区、イズミヤ創業店)など老朽化が進む大型総合スーパーの建替えを行っている。
伏見店も、現店舗を解体後に建替え・再出店したい方針が発表されており、閉店前の店内アナウンスでは2018年冬営業再開予定であることが告知されたが新店舗の営業規模は未定となっている。
10月1日に閉店したイズミヤ花園店。

外部リンク:伏見店 店舗情報|イズミヤ
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つだぬマルシェ、2017年10月5日開店-津田沼パルコ地階、西友跡などを「デパ地下仕様」に

千葉県船橋市の津田沼駅前にあるファッションビル「津田沼パルコ」地階に新たな食品売場「つだぬマルシェ」が10月5日に開店した。

津田沼パルコA館。

西友跡、北野エースなど「デパ地下仕様」の食品売場に

つだぬマルシェはパルコA館とB館の地階に展開。かつては「西友津田沼パルコ店」などが営業していた場所だ。
コンセプトは「おいしい!たのしい!パルコの地下 つだぬマルシェ」で、面積は約2,700㎡。

店舗ロゴ(ニュースリリースより)。

A館地階には「北野エース」をはじめ、惣菜店「新宿さぼてん」、「KASEI」、精肉店「肉処たかぎ」、鮮魚店「魚力」、青果店「澤光青果」、サンドイッチ「ウフサタゴサンド」など9店舗が出店。
B館には食品コーナー「わくわく広場」に加えて、「西松屋」、「キャンドゥ」、「トモズ」など、日常に便利な6店舗が出店する。
さらに、両館のあいだの連絡通路には約40席の休憩・イートインスペースが設けられている。

館内イメージ(ニュースリリースより)。

津田沼駅近くには「イオンモール津田沼」、「イトーヨーカドー津田沼店」、そして「モリシア津田沼」(ダイエーモリシア津田沼店、一時はイオンとして営業していた)などの大型スーパーが集積しており、「津田沼戦争」と呼ばれるほど競争が激しい地区として知られる。

津田沼のイオンとイトーヨーカドー。

その一方で、現在津田沼エリアには百貨店は存在しておらず、パルコが西友跡などをこうした自主編集型の「デパ地下」仕様に転換させたことは、現在「大丸松坂屋百貨店」を運営するJフロント傘下ならではのことであるとも言え、他店との差別化にもつながるであろう。

外部リンク(ニュースリリース):津田沼パルコ 地下1階【つだぬマルシェ】いよいよ、10月5日(木)GRAND OPEN!!
外部リンク:おいしい!たのしい!パルコの地下 つだぬマルシェ(PDF)
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THE OUTLETS HIROSHIMA、2018年春開業-イオン、西風新都にアウトレットモール

イオンモール(千葉市美浜区)は、広島市佐伯区の西風新都にアウトレットモール「THE OUTLETS HIROSHIMA(仮称)」(ジ・アウトレット ヒロシマ)を2018年春に開業させる。
THE OUTLETS HIROSHIMA。

イオンモールの「地域創生型アウトレット」

THE OUTLETS HIROSHIMAは広島市郊外、佐伯区石打東地区開発事業地(西風新都グリーンフォートそらの)で「(仮称)西風新都プロジェクト」として計画が進んでいたもの。延床面積は約72,000㎡で、総賃貸面積は約53,000㎡。

着工前のようす。

イオンモール運営のアウトレットモール「THE OUTLET」の1号店として「本格アウトレットモール」、「エンターテイメント」、「地域との出会い」の3つをコンセプトに、“イオンモールだからできる地域創生型商業施設”を目指すとしている。

THE OUTLETS HIROSHIMAの計画地。

初の屋内スケート場も設置-モールの特徴

施設の核となる「本格アウトレット」には、世界を代表するインポートブランド、アウトドア・スポーツブランドや中四国初出店ブランドなど選りすぐりのショップが集結。
広島の美しい自然を感じられるオープンエアの環境の中で、美しい並木遊歩道や優美な噴水などを眺めながらリラックスして買い物を楽しむことができる。

世界を代表するブランドが集結するアウトレット。

エンターテイメント」エリアには屋内スケートリンクを設置。その他にもシネマコンプレックスや地元プロスポーツチームとのコラボコンテンツを導入したアミューズメントなど、広島随一のエンターテイメントゾーンを展開する。

イオンモール初の屋内スケートリンクを設置する。

地域との出会い」エリアには、柑橘類や新鮮野菜、海産物、もみじ饅頭など地域を代表する銘菓・スイーツを集積した食の編集ゾーン、地元の名店・人気店が軒を並べるダイニングゾーンを展開。
また、地元のものづくりや文化に触れる雑貨ゾーン等、広島・瀬戸内の食文化やライフスタイルが体験・体感できるゾーンも複数展開するという。

アウトレットに本格進出のイオン-スペワ跡地にも

イオングループのアウトレットモールとしては「レイクタウンアウトレット」(越谷市)が2011年4月に開業して以降、これまで新規出店は行われなかったが、THE OUTLETS HIROSHIMAはイオングループで2番目、7年ぶりのアウトレット新設となる。
また、2017年末で閉館するテーマパーク「スペースワールド」(北九州市)跡地でもイオンモールがアウトレットを核とする複合施設の建設を計画中。今後は、西風新都とともにイオンのアウトレット事業の中核を担うことになるであろう。スペースワールド跡地にはイオンのアウトレットが建設予定。

ニュースリリース:イオンモールの新たな事業フォーマット 地域創生型商業施設 THE OUTLETSの事業展開について
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ドムドムハンバーガー、2017年10月より「新ロゴ」に-大阪・京橋で記者会見、100店舗体制めざす

レンブラントHD(厚木市)が運営するハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」は、実施していた復活メニュー決定戦の結果と新ブランドロゴ発表会を兼ねた記者会見を2017年9月30日に行った。

ドムドム復活メニュー決定戦結果&新ブランドロゴ発表会。

新ロゴは「どむぞうくん」を継承

今回の記者会見は、7月1日からドムドムを運営するレンブラント傘下の新会社「ドムドムフードサービス」(神奈川県厚木市)が主催してイオン京橋店(大阪市都島区、旧ダイエー)で行われたもの。
発表会には「ドムドムフードサービス」の佐々真司社長、「シンボルが象」繋がりでドムドムハンバーガー総合演出プロデューサーに就任した人気振付師のラッキィ池田氏が出席。
記者会見では、今後の経営方針の発表に加えて、「復活メニュー決定戦」の結果と新ブランドロゴ発表、制服のお披露目、試食会、ドムドムグッズが当たるじゃんけん大会などが行われた。

ラッキィ池田総合演出プロデューサーによる人気メニュー試食会。
「すばラッキィ美味しさ」だったという。

SNS上で行われた復活メニュー決定戦では、エントリーされた9商品の中から「ドムミートバーガー」が1位に選出。また、「新ブランドロゴ」は、創業以来ドムドムの象徴として愛されてきた「どむぞうくん」をマイナーチェンジ。長年親しまれた「どむぞうくん」はそのままに、カラーリングを赤・白の2色に変更、どむぞうくんのおしりのシルエットを意識し「D」を大きくするなど、「非常にシンプルですけど新しい、そして今までを承継した、いいロゴマーク」(佐々社長)となった。

店舗の全面改装も実施-近く「100店舗体制」めざす

また、今回のロゴマーク変更に合わせ、ドムドムハンバーガー京橋店では店舗の全面改装が行われた。
改装店舗は「和」をコンセプトに掲げてコンセントを増設するなど、ゆったりとした快適な空間づくりが図られている。
また、京橋店ではこれに合わせて和スイーツ「かりんとう饅頭」の販売が開始されている。

「和」をコンセプトに改装されたドムドムハンバーガー京橋店。

新ロゴマークは、9月30日にリニューアルされた京橋店、金沢八景店(旧・ディーンズバーガー)の2店舗で先行採用。今後、段階的に採用店舗数を拡大する。また、別ブランド店舗「ディーンズバーガー」は廃止され、屋号は「ドムドムハンバーガー」に統一される予定だ。
ドムドムフードサービスは2017年度内に3店舗を新規出店する方針で(うち1店舗は閉店予定であった鹿児島鴨池店)、今後は首都圏・関西圏への駅近(駅ナカ・駅前)、商業施設フードコート内を中心に3年間で14店舗を出店、10年間で100店舗体制を目指すという。

ドムドムハンバーガー。

ドムドムは今回の新ブランドロゴ導入に合わせて、ハンバーガーセット購入客への「選べるサイドメニュー無料券」を9月30日から10月31日まで配布する(有効期限は11月15日まで)キャンペーンを実施する。

外部リンク:ドムドムハンバーガー
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イオンモール甲府昭和、11月23日増床リニューアル-全館の8割を刷新

山梨県昭和町の「イオンモール甲府昭和」が大規模増床し、11月23日に全面リニューアルオープンする。

工事中のイオンモール甲府昭和。

総賃貸面積約9万㎡の巨大ショッピングセンターに

イオンモール甲府昭和は2011年3月に開業した山梨県最大のショッピングセンター。
今回のリニューアルではコンセプトに「~や・ま・な・しセントラルパーク~」を掲げ、外観も甲府周辺に見られるワイナリーをイメージするものに改められている。もともとの総賃貸面積は約7万㎡であったが、増床棟の完成により、総賃貸面積約9万2000㎡の巨大ショッピングセンターとなった。

イオンモール甲府昭和と富士山。右側が増床棟にあたる。

全体の8割をリニューアル

今回のリニューアルでは、全体の約80%となる136店舗をリニューアル。75店舗(うち甲信越初21店舗、山梨県初35店舗)が新規出店となる。
新規出店テナントのうち、「H&M」、「ZARA」、「GAP」、「ABCクッキングスクール」、「オリヒカ」、「ユザワヤ」、「アーバンリサーチストア」などが山梨県初出店。そのほかにも「ノジマ」、「ペッパーランチ」などが新規出店したほか、「PeTeMo」(旧イオンペット)、「niko and…」などが増床リニューアルする。
また、核店舗の「イオン」は、「イオンスタイル甲府昭和」に全面改装され、11月10日に先行オープン。イオンスタイルの食品ゾーンに隣接したエリアは食物販やキッチン雑貨専門店を集めた「KOMOREBI marche(こもれびマルシェ)」にリニューアルし、「久世福商店」、「ヴィドフランス」、「PABLOmini」などが出店する。
フードコートも全面改装をおこない、「FOOD FOREST」としてリニューアルする。

こもれびマルシェ。

館内のデジタルサイネージには、9月にイオンモール松本で国内初導入された「AI対話型案内システム」を採用。画面に表示されたAIキャラクターに問いかけると、客の質問を認識し最適な案内を行う。AIキャラクターの案内システム(イオンモール松本)。

甲府市の「中心部」と「郊外」を担うイオンモール

イオンモール甲府昭和が甲府市中心部に与えた影響は大きく、2010年に開業した再開発ビル「ココリ甲府」も一時は多くのフロアが空き床となっていた。
その一方で、ココリは2016年に「イオンモール」の手で全館がリニューアルオープンしており、今回のイオンモール甲府昭和の増床により、甲府市内におけるイオンモールの役割は更に大きなものとなることは確実だ。

ココリ甲府。

イオンモール甲府昭和

住所:山梨県中巨摩郡昭和町飯喰1505-1
営業時間(専門店街):10:00~22:00(飲食23時、シネマ24時)
イオンスタイル1階食品売り場:8:00~23:00
イオンスタイル:9:00~22:00(1F食品以外、2F、3F)
※一部店舗は異なる。
(イラストはニュースリリースより)。

外部リンク:イオンモール甲府昭和公式ホームページ
外部リンク:~開業以来初となる大型リニューアルで全てが揃うエリアサードプレイスへ~「イオンモール甲府昭和」11月23日(木・祝)AM10:00増床リニューアルグランドオープン
関連記事:ココリ甲府、7月12日全面改装完了-イオン運営で空き床埋まる
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