中堅食品スーパーの「ヤオコー」(川越市)は、東京都調布市に初の都市型小型店「八百幸 成城店」を11月7日に開業させる。八百幸成城店。(店舗イメージ)
調布市に「成城店」-ヤオコー初の都市型小型モデル店
ヤオコー初の都市型小型店「八百幸」の1号店として開業した成城店は、小田急線成城学園前駅と京王線仙川駅のおおよそ中間地点となる調布市入間町に立地。
2016年11月に閉店したディスカウントスーパー「ジェーソン成城店」跡地への出店で、周辺には食品スーパー「西友調布入間町店」が立地している。
初採用となる新ロゴ。
建物は平屋建てで、店舗面積は962㎡。年間売上は初年度で20億円を見込む。
ストアコンセプトは『「素材の美味しさ」を日々実感できるお店』で、直接の市場買付・市場輸送で鮮度にこだわった生鮮、おかずバイキングを導入したデリカ、チーズやワインなどの品揃えに力を入れたグロッサリーなど、高級住宅街・成城の舌の肥えた住民のニーズを捉えた売場を展開するという。
売場イメージ。
郊外出店進めてきたヤオコー、都心進出への足掛かりに
埼玉県川越市に本社を置くヤオコーは、半数の店舗が立地する地盤の埼玉県(全156店舗のうち埼玉県は85店舗、2017年11月現在)を中心に、首都圏郊外エリアのロードサイドへの積極出店によって経営規模を拡大。2017年4月には食品スーパー「エイヴイ」(横須賀市)を買収し、手薄だった神奈川県エリアの店舗網を広げた。
ヤオコーの郊外大型店。(東京都東大和市)
その一方で、東京都内には今回開店する成城店を含めても9店舗しか存在せず、その全てが東京23区外に立地しているということもあって、同社の第8次中期経営計画(2015.4~2018.3)では都心部(東京23区エリア)への出店が検討されていた。
また、11月中には浦和パルコ内にデパ地下形式の都心型店舗を出店することも決めている。
11月中に浦和パルコにも出店する(関連記事参照)。
今回の八百幸成城店は23区内への出店ではなかったものの、世田谷区成城が目と鼻の先にある同店の成否が、今後のヤオコーの出店方針にも大きく影響してきそうだ。
八百幸 成城店
住所:東京都調布市入間町1丁目35番地1
営業時間:9:30~21:00
外部リンク:八百幸 成城店(ヤオコー公式サイト)
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