福岡県太宰府市大佐野のショッピングセンター「ビッグウェイシティモール生活館」に出店する家具・インテリア専門店「ニトリ太宰府店」が、12月16日に閉店する。
ビッグウェイシティモール生活館・ニトリ太宰府店。
ニトリの九州1号店-建替え後は大幅縮小
ニトリの出店するビッグウェイシティモールは、九州地場大手スーパー(当時)「ニコニコドー」の旗艦店として1995年に開業。建物は生活館、食品館、酒販売店、立体駐車場の4館体制で、売場面積は11,478㎡。
開業当初、ニコニコドーの大型ディスカウント「ビッグウェイ」を核に、明治屋産業の高級食品スーパー「タベルト」1号店、家電量販店「Joshin」、アミューズメント施設「namco」、「びっくり酒屋」、「マクドナルド」など複数の専門店が出店していたが、運営会社の業績不振や複雑な施設構造、競合施設との競争激化もあり、2000年5月をもって全館閉店していた。
その後、ニコニコドーは売場を食品館1館に集約(2002年閉店)、生活館を提携関係にあった「ニトリ」に運営移管していた。
ニトリ九州最大の店舗、隣接地に縮小移転へ
ニトリ太宰府店は、同社九州1号店として2000年6月に開店。
開店当初は2フロアのみでの営業であったが、2010年代に3階を「家具アウトレット売場」として常設化しており、現在は同社九州最大規模の店舗として営業を行っている。
ニトリは現店舗の隣に新店舗を建設中であるが、売場面積は約5,293㎡と現状より縮小される。
現店舗の隣接地で建設中のニトリ太宰府店新店舗。
ニトリは2017年7月、隣接する福岡県筑紫野市に「ニトリゆめタウン筑紫野店」を出店、2018年10月には福岡県糟屋町に「ニトリデコホームイオンモール福岡店」、佐賀県鳥栖市に「ニトリフレスポ鳥栖店」を出店するなど、福岡都市圏での店舗網拡充を進めており、築20年が経過し老朽化が進んでいた現店舗からの縮小移転に至ったとみられる。
ニトリ跡地の活用方法は未定
ビッグウェイシティモール内で営業する地場大手ディスカウント「ルミエール太宰府店」(三角商事運営、本部併設、旧・ロヂャース)とグループの児童書専門店「あっぷっぷ」、酒販売店「豊島屋」は営業を継続する見通し。
ニトリ現店舗跡の活用方法については決まっていないが、老朽化のため解体される可能性もある。
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