埼玉県加須市のピアゴ大桑店跡に、ディスカウントストア「ドン・キホーテUNY大桑店」が2019年10月1日午前9時に開店する。

ドン・キホーテUNY大桑店。
埼玉県内初となるドンキUNY、生鮮3品は廃止
ドン・キホーテUNY大桑店の前身となる「ユニー大桑店」は1994年11月に開店。ユニーグループの店舗ブランド再編に伴い、2009年2月に店舗名を「ピアゴ大桑店」に改称したが、ドンキへの業態転換のため2019年7月7日をもって一時閉店、一部専門店のみが営業を継続していた。
ドン・キホーテUNY大桑店の建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、直営売場面積は4,090㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。ドンキとしては埼玉県内22店舗目(essence業態含む)で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては埼玉県内初となる。
ピアゴ時代と異なり生鮮3品(青果・鮮魚・精肉)の取扱いを廃止し、カネ美食品の総合惣菜店舗「kanemi」を一食完結型の弁当・惣菜強化型売場にリニューアルする一方、冷凍食品や菓子、飲料、酒を強化することで共働き世代の需要に対応。地域最大級の化粧品売場やカラーコンタクトレンズ・ブランド衣料・インポート商品売場を展開するなど「商圏内に少ない若年層向けのトレンド発信拠点」を担うとしている。
また、店舗敷地内駐車場にドラッグストア「マツモトキヨシ」と「ロッテリア」が引継ぎ出店する。
今回のピアゴ業態転換に伴い、埼玉県内のユニーブランドの店舗はアピタ3店舗(うち2店舗はウォークモール内に出店)のみとなる。
ドン・キホーテUNY大桑店
住所:埼玉県加須市鳩山町10 番地10
営業時間:午前9時~翌午前2時

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サンシャインオーシャン店、2019年9月30日閉店-旧・室戸ショッピングプラザ(ダイエー高知スーパー・室戸スーパー)、本店に統合で
高知県室戸市室津のショッピングセンター「サンシャインオーシャン店」が2019年9月30日をもって閉店する。

サンシャインオーシャン店。
サンシャインと並ぶ室戸の大型店、39年の歴史に幕
サンシャインオーシャン店の前身となる「室戸ショッピングプラザオーシャン」は1979年10月に開業。建物は2階建てで、店舗面積は1,308㎡。
開業当初はダイエーと提携関係にあった「高知スーパーマーケットメイプル室戸店」を核店舗に地元資本の専門店により構成されていたが、1999年に核テナントの高知スーパーが撤退、新たな核として「室戸スーパーマーケットオーシャン店」が開店するもの、売上減少を理由に2011年6月30日をもって閉店していた。

室戸スーパー本店は「遍路の駅」に業態転換し営業継続中。
その後、サンシャインチェーンに加盟する地場スーパー「室戸ショッピングセンター」が施設を全面改修し、同社直営の食品スーパー「サンシャインオーシャン店」及び総合衣料品店「ファミスタ室戸店」として再開業を図ったが、わずか8年で再び閉店することが決定した。
至近距離にある「サンシャイン室戸」はリニューアル実施
室戸市内の大型店はオーシャンの閉店により、室戸ショッピングセンター運営の総合スーパー「サンシャイン室戸店(室戸ショッピングセンター本店)」1店舗のみとなる。
室戸ショッピングセンターはオーシャンからの撤退に合わせ、オーシャン2階の総合衣料品店「ファミスタ」を本店に移転する大規模リニューアルを9月20日に実施しており、今後同社は本店に経営資源を集中させる狙いがあるとみられる。

サンシャイン室戸店はオーシャンと300mほどの距離にある。
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フォレオひびきの、2019年9月27日全面開業-完成から1年半、「グッデイ」「万惣アルゾ」を核にようやく開業
福岡県北九州市若松区の北九州学術研究都市に、大和ハウスのショッピングセンター「フォレオひびきの」が2019年9月27日にグランドオープンする。

フォレオひびきの。
学研都市のフォレオ、完成1年半でようやく全面開業
フォレオひびきのは2018年3月21日に、UR都市機構と北九州市が開発を手掛けた「北九州学術研究都市」の主要道路である学術研究都市大通り線沿いに開業。建物は2棟、店舗面積は8,183㎡。
施設の敷地西側には嘉穂無線HDの「ホームセンターグッディひびきの店」が先行開店していたが、敷地東側の建物は専門店の新規出店工事が1年以上行われておらず放置状態にあった。

ホームセンターグッデイひびきの店。
今回のフォレオひびきの全面開業により、敷地東側の建物に万惣の食品ディスカウント「アルゾひびきの店」、ヤマダ電機グループの家電量販店「ベスト電器」、100円ショップ「Seria」が出店する。
コストコ進出の学研都市、フォレオ開業で更に便利に
学研都市には早稲田大学や九州工業大学など国公立・私立大学1学部4大学院が進出、各種研究機関や企業の集積もみられるものの、長らく小売店の進出は北九州地場の食品スーパー「カーニバル」や「ディスカウントドラッグコスモス」などごく僅かであった。
しかし、2013年3月に大型卸売小売倉庫店「コストコホールセール北九州倉庫店」が開店して以降、しまむらグループの衣料品店「ファッションセンターしまむら」「アベイル」「バースデイ」や「コメダ珈琲」といった飲食店の進出がみられるようになった。
フォレオの全面開業により、学研都市関係者や近隣住民の生活利便性が向上が期待される。
「フォレオひびきの」のテナント一覧
- ホームセンターグッデイ(ホームセンター)
- 万惣アルゾ(スーパー)
- ベスト電器(家電量販店)
- セリア(100円ショップ、雑貨)
- カーサカラー(美容院)
※太字は9月以降に開業する店舗/一部空きテナントあり
フォレオひびきの
住所:福岡県北九州市若松区学研北部地区2-1-101
営業時間:9時~21時(万惣)
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都ホテル博多、2019年9月22日開業-近鉄博多ビルの再開発完成、滝の流れるホテルとして復活
福岡県福岡市博多区の博多駅前に建設中だった近鉄グループの複合ビル「近鉄博多ビル」が竣工を迎え、核店舗の「都ホテル博多」が2019年9月22日に開業した。

近鉄博多ビル・都ホテル博多。
博多駅前の都ホテル、約2年ぶりに復活
近鉄博多ビル・都ホテル博多の前身となる「福岡リコー近鉄ビル」「博多都ホテル」は1972年に開業。建物は地上14階建で、近鉄グループの近鉄不動産が所有する。
開業以来長らく、福岡地所系の「サンライフホテル」やダイエー系の「ホテルセントラーザ博多」とともに博多駅筑紫口を代表する大型宿泊施設として親しまれていたが、再開発のため2016年3月31日をもって営業終了、建物が解体されていた。
滝の流れる都ホテル、筑紫口の新たなランドマークに
今回開業した近鉄博多ビルは地上13階建地下2階建、敷地面積約2,260㎡、建築面積約1,683㎡、延床面積約23,070㎡、高さ約57㎡、総事業費約130億円。容積率は福岡市が2016年12月に創設した「ハイクオリティホテル建設促進制度」の第1号案件に認定されていることから約875%に緩和されている。
コンセプトに「緑と水と光のビル」を掲げ、壁面や最上階に水が流れ落ちる滝や緑を設置、博多駅筑紫口のランドマークとなる施設を目指す。

「都ホテル博多」ロゴマーク。
新施設の低層階(地上1階~地下2階)は商業フロアとして、ドラッグストア「大賀薬局」、コンビニ「セブンイレブン」、大名に本店を構える「ワインと天ぷら あら木」、博多さかなビルから移転した海鮮居酒屋「博多魚蔵」、「博多もつ鍋おおやま」、「タリーズコーヒー」といった6つの専門店が出店。地下1階は福岡市営地下鉄博多駅のコンコースと接続する。

飲食店やコンビニ、ドラッグストアが出店。
高層階(3~12階)は宿泊施設として、近鉄・都ホテルズの「都ホテル博多」が出店。客室数は208(ツイン137/ダブル65/テラス付き特別室6)で、価格帯は21,000円~254,400円、全客室が30㎡を超える面積となる。
ホテルには「トランジットジェネラルオフィス」がプロデュースを担当する飲食店2ブランドを導入、3階にカフェラウンジ「CAFE EMPATHY」(3階、45席)が、13階に東京・西麻布のフレンチレストラン「Crony」(ミシュラン1つ星)の春日理宏シェフが監修した「SOMEWHERE RESTAURANT & BAR」(90席)が店を構える。
また、ホテル最大の特徴として13階に「天然温泉スパ」を設置する。天然温泉スパ内のプール、ジェットバス、 足湯、内湯、サウナは宿泊客であれば無料で利用可能であり、プールサイドでは軽食やドリンクも可能となっている。
ホテル間競争激化の博多駅エリア
博多駅周辺では2012年に福岡地所グループが「サンライフホテル1号館」(1978年6月開業)を「ホテルフォルツァ博多(現・博多駅筑紫口Ⅰ)」に建替え、2016年1月には西鉄グループがビジネスホテル1号店「西鉄イン博多」(2006年2月開業)をコンセプト型ホテル新業態「西鉄ホテルクルーム博多」に転換、2019年4月には旧ダイエーグループの「ホテルセントラーザ博多」(1985年9月開業)が「オリエンタルホテル福岡博多ステーション」にリブランドするなど、既存ホテルのリニューアルが相次いでいる。

ホテルセントラーザからリブランドしたオリエンタルホテル。
福岡では宿泊需要の拡大に伴いホテルの新規開設が増加傾向にあり、今後も既存ホテルが生き残りをかけたリニューアルを実施するとみられる。
近鉄博多ビル・都ホテル博多
住所:福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目1-1
営業時間:テナントにより異なる
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【優勝セール情報】読売ジャイアンツ(読売巨人軍)、5年ぶりのセ・リーグ優勝で記念セール【2019年】
プロ野球「読売ジャイアンツ(読売巨人軍)」が2019年9月21日に5年ぶりとなるセ・リーグ優勝を決めたため、読売グループに関係する各地の大型店、専門店では優勝セールが開始される。
「読売ジャイアンツ優勝セール」の実施が発表されている主な大型店・チェーン店は以下の通り。
(順次更新します)
百貨店・ファッションビルなど
- マロニエゲート銀座1・2・3(旧プランタン銀座)
「ジャイアンツセール」
:優勝翌日から3日間開催(9月22日~24日)
:デジタルポイントカード10倍
:一部化粧品・スポーツ用品店10%OFF
:ウィメンズ整体サロンなど最大50%OFF
:東急ハンズ銀座店「特別ワゴンセール」
:ニトリマロニエゲート銀座店「税込59,900円以上の家具購入でニトリメンバーズポイント5倍付与or引取処分料(税込3,240円)無料」
:レストラン・カフェでが特別サービス、割引特典実施 - 橘百貨店(宮崎県)
「ボンベルタ橘読売ジャイアンツ優勝おめでとうセール」
:優勝翌日から3日間開催
:優勝決定翌日9時50分~「優勝記念くす玉割り」開催
(台風17号接近に伴いおめでとうセレモニーは中止)
:優勝決定翌日桐木神楽堂紅白饅頭(初日限定100名)配布
:最大80%OFFの「びっくり掘り出し市」
:読売巨人軍原辰徳監督の背番号「83」にちなんだ「8,300円」「830円」「83円」の商品を販売
:読売ジャイアンツ優勝記念プレミアムセール
:公式ジャイアンツグッズ販売(数量限定)など

東京ドームシティ
- 東京ドームシティ
「セ・リーグ優勝!ジャイアンツ優勝記念フェアin東京ドームシティ」
:優勝翌日から5日間開催(9月22日~26日)
:基本ポイント5倍(初日は6時から、最終日は23時59分まで)
:BALL PARK STORE・G-SHOP・東京宝島:次回使える「グッズ10%割引券」配布(各日先着85名対象)
:一部衣料・雑貨店など最大50%OFF、2点購入で10%OFF、お好きな商品85円引など。
:一部飲食店で1ドリンク無料or半額、サイズアップなど
:ラクーアショップ&レストラン1会計3,000円(税込)以上の当日レシートをインフォメーションで提示でジャビットキーホルダー配布(一部店舗対象外)
:東京ドームシティアトラクションズ(旧・後楽園ゆうえんち)「ワンデーパスポート」1,000円引
:スパ・ラクーア「次回使える入館割引券【平日限定】2,200円券」を入館者全員に配布。
各種専門店
- ビックカメラ
「読売ジャイアンツ セ・リーグ優勝おめでとう!セール」
:優勝翌日から7日間開催(9月22日~9月28日)
:ビックカメラビックロ新宿東口店、 新宿西口店、 新宿東口駅前店、 有楽町店、赤坂見附駅店、 渋谷東口店、 渋谷ハチ公口店、 AKIBA、 セレクト原宿店の9店舗
:ポイントアップサービスなど - shop in(東京ドームグループ)
:優勝翌日から5日間開催(9月22日~26日)
:shop in池袋マルイ店、池袋ショッピングパーク店、お茶の水サンクレール店の3店舗
:税込2,000円以上購入でノベルティ配布。(1日先着25名対象) - アンダーアーマー
「ジャイアンツヴィクトリーセール」:9月22日~
:直営店(一部店舗を除く)、ファクトリーハウス(佐野・酒々井・木更津・南大沢・吉祥寺・土岐・長島・あしびなー)、アンダーアーマー公式サイト
:アンダーアーマーの全商品(一部商品除く)を30%OFFで販売する2日間限定スペシャルセールを実施(FH除く)
:ジャイアンツ優勝記念商品(Tシャツ・キャップ)販売
:2店舗限定(BRANDHOUSE新宿店・CLUBHOUSE東京ドーム店)でシリコンバンド先着配布など
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アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉、2019年9月20日開業-国内最大のビジネスホテル、万国橋ビル跡に
神奈川県横浜市中区の横浜高速鉄道みなとみらい線馬車道駅近くに、国内最大のビジネスホテルとなる「アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉」が2019年9月20日に開業した。

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉。
再開発進む横浜北仲、万国橋ビル跡に国内最大ビジホ
アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉の建物は地上35階地下2階建、高さ135m、駐車台数は219台(平面駐車場148台、機械式立体駐車場68台、バス駐車場3台)、客室数は2,311室。
ホテルはUR都市機構が主導する「海岸通団地再生事業」の一環として、「北仲通北再開発等促進地区(B-2)」にあった歴史的建造物「万国橋ビル」(1928年)、公団海岸通団地(1958年)跡地に建設されたもので、近隣には横浜赤レンガ倉庫や横浜中華街といった観光地、イオンモールが運営する横浜ワールドポーターズといった施設が立地する。

正面玄関、低層階の一部に万国橋ビルの外壁を新築復元する。
万国橋ビル部分の外壁は以前より濃いめの色に。
ホテル1階にはフロントを設置するほか、テナントとしてmade in Japanの土産物を販売するカフェ併設ショップ「haishop」「haishop cafe」やクラフトビール醸造所併設ブルワリーレストラン「REVO BREWING –レボ・ブルーイング-」、創作和食レストラン「和善」など4店舗が出店。
3階にアパホテル直営レストラン「ラ・ベランダ」、最大600人収容可能な大宴会場「横浜ベイタワーホール」を設置。
4階にキリンビバレッジとコラボした屋外温水プール「キリンレモンプール」や宿泊者専用無料の大浴殿・露天風呂、フィットネスジムを設置するほか、コンビニ2店舗「ファミリーマート アパホテル横浜ベイEAST店/アパホテル横浜ベイWEST店」が出店する。

屋外温水プール「キリンレモンプール」。
新規開発計画を相次ぎ打ち出すアパ、さらなる拡大なるか
今回開業したアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉のホテル1館あたりの客室数は国内最大であり、国内のホテル業界全体でも西武グループの「品川プリンスホテル」(4館3,679室)に次ぐものとなっている。
アパグループは2015年4月に「SUMMIT5-Ⅱ」と称する次期中期5ヵ年計画を開始して以来、三大都市圏を中心に1,000室超の客室を備えた大規模宿泊施設の開発プロジェクトを相次ぎ発表しており、同社が経営戦略の柱としてきた大都市圏でのドミナント戦略から外れた地方都市に関してもグループ主導の新規開発に加えて既存独立系ホテルのFC化や提携施設化(アパ パートナーホテルズ)により影響力を強めている。
アパホテル社長・元谷芙美子氏。
アパグループは外国人観光客による宿泊需要の増加を受け、経営規模や宿泊施設網の拡大を続けているが、同社の系列施設に限らず宿泊施設の新設は全国規模でみられている。
同社が世界標準として掲げる「新都市型ホテル」という強みを宿泊客に訴求し続けることができるかどうかが、今後の同社の持続的成長の鍵となるだろう。
アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉
住所:神奈川県横浜市中区海岸通5丁目25番3
営業時間:テナントにより異なる
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大丸心斎橋店本館、2019年9月20日13時開業-86年ぶりの本館建替え、新業態・関西初を含む368ブランド出店
大阪府大阪市中央区心斎橋筋の百貨店「大丸心斎橋店(しんさいばしみせ)本館」が、約3年半の建替工事期間を終え、2019年9月20日13時に開業した。

大丸心斎橋店本館。
心斎橋の象徴、約3年半ぶりに復活
大丸心斎橋店は1726年に呉服店として開店。
旧本館は1922年から1933年にかけて建設された。アメリカ人著名建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」により設計されたもので、商業都市・大阪を代表する繁華街「心斎橋」のシンボルとなっていたが、2015年7月に再開発計画が正式発表され、同年12月30日をもって営業を終了。2016年2月から建替工事が進められていた。
建物は地上8階地下2階建、高さ40m、売場面積は約31,000㎡、延床面積は約49,000㎡だった。

大丸心斎橋店本館。
86年ぶりに本館建替え、テナントとの融合で368店出店
建替え後の大丸心斎橋店本館は地上11階地下3階建、営業フロアは地上10階~地下2階、高さ60m、売場面積は約40,000㎡、延床面積は約66,000㎡。

エントランス。
ストアコンセプトに「Delight the World「世界が憧れる、心斎橋へ。」」を掲げ、新業態47店舗、関西初出店41店舗を含む368店舗を導入。
従来、百貨店が特徴としていた「買取」「消化仕入」主体の取引形態、契約に加え、一般的な商業施設と同様の「定期賃貸借契約」によるブランド導入を推進。全売場面積のうち、約3分の2をテナントに貸し出すという運営モデルを採り、百貨店と専門店の融合を目指した構成となる。

商店街側エントランスのピーコック像。以前のままの雰囲気。
大丸は、同店独自の「5つの提供価値「フィロソフィ」」を策定するなど「世界と未来にむけて進化する百貨店」を目指すとしている。

エントランスにはシンボルのステンドグラスが。
地下部分には「フードホール」登場
地下2階では生鮮食品やグロサリー専門店に加え、NYスタイルのライブキッチンを取り入れたフードホール「心斎橋フードホール」を展開。
心斎橋フードホール(約350席)では「五感が刺激されるライブキッチン」を掲げ、トリュフ専門店「Artisan DE LA Truffe PARIS」、不二製油グループが手掛ける植物性フード専門店「UPGRADE Plant based kitchen」、日本橋・黒門市場に本店を構えミシュラン1つ星を獲得する「六覺燈」のグルテンフリー串揚げ専門店「あげもんや 六覺燈」など新業態11店舗を含む13店舗が出店。スマートフォン端末を活用する事前オーダーシステムなど西日本の百貨店では初となるサービスも導入される。
心斎橋フードホール。
地下1階では和洋菓子や惣菜、婦人洋品雑貨売場を展開。
食品売場では「ここにしかないNEWが凝縮されたデパチカ」を掲げ、ハウス食品の「クワエル スパイス」、味富士の発酵バター専門店「BUTTER ROUEN(バタールーアン)」、船場吉兆を前身に持つ大阪・北新地の「日本料理 湯木」など新業態12店舗、石屋製菓の“北海道では手に入らないスイーツ”を取扱う「イシヤ心斎橋」、東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」が手掛けるスイーツ専門店、BAKEのガトーショコラ専門店「Chocolaphil(ショコラフィル)」、仙台銘菓「萩の月」や「ずんだシェイク」で知られる「菓匠三全」の「HONMIDO(本実堂)」、フランス料理シェフのデザートサロン「ル・ショコラ・アランデュカス」(カフェ併設)など関西初9店舗を含む62ブランドが出店。ウィリアム・メレル・ヴォーリズが洋菓子部門設立に携わった「たねや」(滋賀県近江八幡市)では、「ヴォーリズ建築の意匠を象った香川県産和三盆のお干菓子」も販売する。
たねや心斎橋大丸店「お干菓子ヴォーリズ」。
また、地下1階では大阪メトロ心斎橋駅とも直結される。

駅直結となる。ここにもヴォーリズのモチーフが。
1階ではシャンデリアなどの内装も復原
1階では「圧倒的な美の空間」を掲げ、関西初となるディオールの新フレグランスコレクション「MAISON CHRISTIAN DIOR(メゾン クリスチャン ディオール)」など、化粧品やアクセサリーを中心とした45ブランドが出店。サードウェーブ系グルメバーガー「シェイクシャック」も心斎橋初となる店舗を出店する。
なお、同店は日本国内では「アフタヌーンティールーム」などと同じ「サザビリーグ」が展開している。

シェイクシャック。

店内の壁画には「大阪のモチーフ」も。
フロアには大丸心斎橋店の象徴ともいえるウィリアム・メレル・ヴォーリズによる装飾が保存されていることから、「ヴォーリズ建築を復原したクラシカルな内装と、ウルトラモダンな鏡面天井を組み合わせ、物語の中に入り込んだような世界観を生み出す」としており、戦時中ごろに撤去されたシャンデリアなど失われていた内装も一部が復原されている。

1階・化粧品内装。シャンデリアも復原された。

1階・エレベーターホール。以前のままの雰囲気。
また、エントランスには名和晃平氏によるプラチナとゴールドの鳳凰像が飾られ、華やかさを演出する。

鳳凰像。もともと大丸のシンボルは「ピーコック」ではなく「フェニックス」となる予定だったという逸話もある。
2階では「世界最高水準のラグジュアリーブランドの伝統と今が体感できるフロア」を掲げ、西日本最大級のVIPルームを備えた「Cartier(カルティエ)」やフルラインナップの「Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)」など20のラグジュアリーファッション・ジュエリーブランドが出店。NY発のチョコレートレストラン「MARIEBELLE」も新ブランド「MARIEBELLE the LOUNGE(マリベル・ザ・ラウンジ)」を出店する。
3階では「世界最旬のコンテンポラリーデザイナーズの魅力を体感できるフロア」を掲げ、「Christian Louboutin(ク
リスチャン・ルブタン)」の西日本旗艦店や「CELINE(セリーヌ)」など、ラグジュアリーファッション、シューズを中心とした26のブランドが出店。大丸松坂屋百貨店が手掛けるGINZA SIX発の生活提案型自主編集コンセプトストア「SIXIÈME GINZA(シジェームギンザ)」も導入する。

SIXIÈME GINZA。
4階では「世界最新のファッションカルチャーを提案するフロア」を掲げ、国内3店舗目の直営店かつ大阪エリアの百貨店内初となるNY近代美術館の「MoMA Design Store」(ロフト運営)、ジェイソン・デンハムが手掛けるデニム専門店「DENHAM」の工房併設型店舗など20ブランドが出店する。

DENHAM.
5階では「自分らしさ・自然体を大切に上質なライフスタイルを提案するフロア」を掲げ、オンワード樫山の旗艦店「23区 SHINSAIBASHI」など新業態2店舗、ワールドのコンセプトショップ「UNTITLED salon(アンタイトル サロン)」、3Dボディスキャナや接客AIを導入した下着専門店「ワコール 3D smart & try」など関西初4店舗を含む26のブランドが出店する。
6階では「Art & Craftsmanshipが体感できるフロア」を掲げ、西日本初となるバーバー併設のアメリカントラッドファッションの旗艦店「FREEMANS SPORTING CLUB」、タキヒヨーのライフスタイル提案型セレクトショップ「BOB for Melangetop」、AKMのデザイナーとして知られた小澤智弘が手掛ける「1PIU1UGUALE3(1PIU1UGUALE3 )」、大丸が1959年に立ち上げた既製スーツブランド「TROJAN(トロージャン)」、ドイツの名門カメラブランド「Leica(ライカ)」のギャラリー併設店舗など45ブランドが出店。

FREEMANS SPORTING CLUB DAIMARU SHINSAIBASHI.
かつて中2階にあった喫茶「サロン・ド・デ・ヴォーリズ」も5階に設けられる。

サロン・ド・デ・ヴォーリズ。
7階「心斎橋ひとときテラス」では「心斎橋エリアのオアシスとなるフロア」を掲げ、伊藤園の新業態カフェ「Four Green Leaves ITOEN」、国内初となる常設カスタムコーナーを併設したベビー用品ブランド「familiar(ファミリア)」、化粧品・健康食品「DHC」、BBQやパーティも可能なテラスレストラン「TUFFE TERACCE EAT」(店内82席、テラス48席、全130席)など31ブランドが出店。

かつての屋上部分はテラスに。

ひとときテラス。
8階では「これからの日本のくらしのヒントがみつかるフロア」を掲げ、「中川政七商店・茶論」初の一体型店舗などライフスタイル雑貨、美術・呉服・宝飾、ギフトを中心とした31ブランドが出店する。

8階。
「海洋堂」や「ポケモンセンター」も登場
9階では「モノ・コトを通して“本物の日本”を世界に向けて発信していくフロア」を掲げ、日本初となる海洋堂フィギュアの展示・販売スペースを併設する「タリーズコーヒー KAIYODO」や関西初となるカフェ併設ポケモン直営店「ポケモンセンターオーサカDX&ポケモンカフェ」、少年ジャンプのグッズ店「JUMPショップ」、スーツケースブランド「ACE BAGS&LUGGAGE」「Samsonite」など8店舗が出店。

ポケモンセンターオーサカ(ショーウインドウ)。

ジャンプショップ。
訪日外国人観光客のインバウンド需要に対応した免税・観光案内・手荷物預かり拠点「海外お客様サービスカウンター」も設けられる。

Pokemon Center OSAKA DX.
10階では「日本の食文化を世界にむけて発信するフロア」を掲げ、老舗大阪寿司店「すし萬」(1653年創業)や京都・八坂通に本店を構える「京都祇園 天ぷら圓堂」「お茶屋バー 近江榮」(1885年創業)、名古屋みそかつ「矢場とん」(1947年創業)、焼肉「叙々苑」、船場吉兆を前身に持つ「日本料理 湯木」、ミシュランのビブグルマンにも選定された大阪・肥後橋の「青空blue」、お好み焼き店・千房の高級業態「ぷれじでんと千房」、大阪初出店となる韓国料理店「美菜莉」、うなぎ料理店「赤坂ふきぬき」など14店舗が出店。

10階・飲食街。
ホームページや店内サイネージで混雑状況がわかるタッチパネル式の順番待ちシステムも導入される。
心斎橋北館、9月15日閉店-2021年にパルコ出店
今回の大丸心斎橋店本館リニューアルに伴い、北館(旧・そごう心斎橋本店)は1階一部ブランドを除き2019年9月15日18時をもって一時休館。2021年春を目途に「心斎橋パルコ」と大丸心斎橋本店の専門店街により構成される新施設に転換し、本館と一体的な都市型ショッピングセンターとなる予定。

旧・そごう心斎橋本店。
J.フロントリテイリングの山本良一取締役兼代表執行役社長によると、新本館を「百貨店改革の集大成」、2021年の全館開業後の新施設を「Jフロントが手掛ける商業施設の到達点」と位置付けてられてるといい、2017年4月に開業した「GINZA SIX」とは異なる商業施設として、大阪ミナミを、そして新時代の百貨店業界を牽引していく役割が期待される。

大丸心斎橋店の夜景。
(撮影:びるまちさん/イメージはニュースリリースより)
大丸心斎橋店本館
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
営業時間:10:00~20:30(ショップ)
営業時間:10:00~23:00(フードホール)
営業時間:11:00~23:00(レストラン)
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西友東長崎店、2019年9月26日開店-西武東長崎駅前のエミリブ東長崎に再出店
東京都豊島区の西武池袋線東長崎駅前に、西友の食品スーパー「西友東長崎店」が2019年9月26日午前9時に再開店する。

エミリブ東長崎・西友東長崎店。
西武東長崎駅前の西友、2年ぶりに復活
西友東長崎店は1964年7月に開店。建物は地上3階建、所有者は西武鉄道グループ。東長崎店は小規模ながら24時間営業や日用衣料の販売を実施、駅舎と直結するなど利便性の高い店舗であったが、再開発のため2017年3月をもって閉店していた。
新施設の建物は地上11階建、西友の店舗面積は677㎡、敷地面積は約1,311㎡、延床面積は約4,704㎡。
建物の1~2階は商業フロアとして「西友」と「カフェ・ド・クレア」が出店、3階は西武鉄道グループの保育所「Nicot東長崎」が開設、4~12階は西武鉄道グループの賃貸マンション「エミリブ東長崎」(総戸数45戸)となる。(西友以外の店舗は9月1日に先行開店済)
西友東長崎店では旧店舗時代と異なり、1階を弁当・惣菜・パン・冷蔵飲料、2階を生鮮食品・加工食品中心の売場構成に変更、駅隣接の小型店舗であることからセルフレジ「すぐレジ」(12台)の導入やミールキットの販売など、時短ニーズに対応した店舗づくりを行う。

西友東長崎店惣菜売場。
店舗近隣には東急ストアや大黒屋といった競合店が多数立地するが、駅に隣接した西友の復活は地域住民や駅利用者の利便性向上に繋がりそうだ。
西友東長崎店
住所:東京都豊島区南長崎5丁目33番7号
営業時間:24時間営業

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コレド室町テラス、2019年9月27日開業-日本橋室町三井タワーに「誠品生活日本橋」など30以上が出店
東京都中央区日本橋室町に完成した三井不動産グループの複合施設「日本橋室町三井タワー」に、台湾の書店最大手「誠品生活・誠品書店」(本社:台北市信義区)を核とする都市型ショッピングセンター「COREDO室町テラス(コレド室町テラス)」が2019年9月27日に開業する。

コレド室町テラス(2018年撮影)。
(中文摘要)
「誠品書店 the eslite bookstore」終於即將正式進軍日本東京。三井不動産合作一號店「誠品生活日本橋」2019年9月27日開幕。
「誠品生活」位於東京都中央區日本橋室町三丁目的最新商辦混合大樓「日本橋室町三井TOWER」。商城區「COREDO室町TERRACE」位於地下1樓至2樓、而「誠品生活」位於2樓。
日本橋再生計画の象徴、ついに完成
日本橋室町三井タワーは「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業(A地区)」の一環として2015年12月から建設が進められているもので、2019年3月28日に竣工。建物は地上26階地下3階建、高さ約140m、敷地面積は11,480㎡、延床面積は約168,000㎡。地下フロアを通じてJR新日本橋駅、東京メトロ三越前駅と直結する。

日本橋室町三井タワーと各再開発地区。
三井不動産は日本橋室町三井タワーを「日本橋再生計画第2ステージ」の旗艦プロジェクトとして位置付け、コンセプトに「『価値ある時間』を、過ごす場所。」を設定、地下1階~地上2階に「誠品生活」を核とする商業施設「COREDO室町テラス」、3階にビジネスからエンターテインメントまで多種多様な需要に対応する「室町三井ホール&カンファレンス」、5~26階にオフィス(1フロア当たり約4,300㎡)を展開する。

館内構成イメージ。
5~6階のオフィスロビーフロアには、テナント企業を対象とした会員制施設「mot. 三井のオフィス for Tomorrow / Mitsui Office for Tomorrow」を併設し、ミカドコーヒーの直営喫茶店舗も出店する無料ラウンジや貸会議室・個室、フィットネスエリアを導入する。

テナント企業向け会員制施設・サービス「mot.」。

5階・スカイテラス。
また、地下部分には「ガスコジェネレーション」が設けられ、周辺区域外の既存オフィスビルや商業施設等の周辺エリアに対して「電気」と「熱」を供給する。広域的な供給は日本初になるという。

ガスコジェネレーション。
コレド室町テラスの商業施設-下層階は食中心
コレド室町テラスの営業フロアは地下1階~地上2階、売場面積は約6,000㎡。テナント31店舗のうち2店が日本初、5店が関東初、7店舗が商業施設初、10店が新業態となる。
下層階は主に飲食店となる。地下1階は「駅直結のライブ感溢れる飲食フロア」を掲げ、COMATSU首都圏1号店として出店予定だった博多屋台居酒屋「博多ニューコマツ」、箱根湯本ホテルのダイニングバー新業態「Hakone Bakery Dining & Bar」、ダイナックの海鮮居酒屋新業態「サカナ酒場 魚盛」、4年連続でミシュランガイド東京のビブグルマンを取得した東銀座の「鉄板焼・お好焼 maido OSAKAきっちん。」、「スターバックスコーヒー」など9店舗が出店。

地下1階イメージ。
1階は「広場から賑わいがつながる憩いと集いのフロア」を掲げ、フロアを「中央通りゾーン」「江戸通りゾーン」「パサージュゾーン」「広場ゾーン」にゾーニング。

1階イメージ。
食関連としては、ナポリの老舗ピッツエリア「Gino Sorbillo Artista Pizza Napoletana」といった日本初1店舗、福岡・渡辺通りの日本料理店「海木」の稲荷専門店、熊本・南阿蘇に本店を構えるハーブティー専門店「南阿蘇TEA HOUSE」、北海道美瑛町のベーカリー&パティスリーカフェ「フェルム ラ・テール 美瑛」、石屋製菓道外初となるカフェ「ISHIYA NIHONBASHI」といった関東初4店舗、高級焼肉店「平城苑」の新業態「東京焼肉 一頭や」、鹿児島の流通大手「本坊商店」と薩摩揚げ専門店「玖子貴」がコラボした蒸し料理・薩摩串揚げ店「Tables steam hot pot」など新業態6店舗が出店。

下層階イメージ。
食以外では、土産品・銘品販売「日本百貨店」、錫製品「能作」など21店舗が出店する。とくに能作は同社初の路面店で、通常のラインナップに加え、高岡のものづくり技術を結集させたハイグレードな新ラインである能作プレステージ商品も展開される。
2階には「誠品生活」が出店
2階は「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」を掲げ、日本初となる台湾の生活提案型複合書店「誠品生活日本橋」(売場面積約2,871㎡)が出店する。
誠品生活日本橋は、誠品生活が61%、三井不動産が39%を出資する合弁会社「誠品生活MF」が運営するもので、書籍部門は同社よりライセンス供与を受けた有隣堂(神奈川県横浜市)の協力により運営される。
誠品生活の館内には書籍売場「誠品書店」に併設してクッキングスタジオやガラス工房などが設けられ、様々なワークショップが開催されることになる。
さらに、誠品がセレクトした個性的なショップが並ぶ物販ゾーン「誠品生活 expo」には日本人観光客にも人気の台湾スイーツ店「郭元益」、台湾茶を使った香水ショップ「P. Seven 茶香水」、漢方コスメショップ「DAYLILY」などが、グルメゾーン「誠品生活市集」には台湾料理店「富錦樹台菜香檳」、台湾茶店「王德傳」などが日本初出店する予定で、「台湾に行かずとも気軽に台湾を体感できるスポット」としても大きな人気を呼ぶことになりそうだ。
(イメージ画像は三井不動産・能作ニュースリリースより)
日本橋室町三井タワー(COREDO室町テラス)
住所:東京都中央区日本橋室町3丁目2-1
営業時間:10時~21時(1階・2階物販店)など

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イズミヤ若江岩田店、2019年12月下旬閉店-50年の歴史に幕
大阪府東大阪市の近鉄若江岩田駅近くにある総合スーパー「イズミヤ若江岩田店」が、2019年12月下旬をもって閉店する。

イズミヤ若江岩田店。
若江岩田唯一の大型総合スーパー、50年の歴史に幕
イズミヤ若江岩田店は1969年5月に開店、現店舗は1991年4月に開店したもので、建物は地上5階建、店舗面積は14,496㎡。
イズミヤ直営売場を核に100円ショップ「ダイソー」、眼鏡店「メガネの三城」、写真スタジオ「スタジオアリス」、ゲームセンター「レインボーランド」、ファストフード店「ロッテリア」「ミスタードーナツ」など複数の専門店が入居するが、一部専門店はイズミヤの閉店発表に先駆けて撤退していた。

イズミヤ若江岩田店では9月12日から閉店セールを開催中。
イズミヤ若江岩田店は若江岩田駅周辺唯一の大型総合スーパーとして、1991年に開業した近鉄グループのパワーセンター「近鉄ハーツ」(食品非取扱い、現・ニトリモール東大阪)とともに広域集客型であったが、商業環境の変化もあり4~5階で営業していた大型アミューズメント施設をダイソーなど専門店フロアに転換するなど、地域密着型の店舗に路線変更していた。

シースルーエレベーターなど豪華な設備を持つ若江岩田店。
築年数の浅いイズミヤ、店舗の跡地活用は未定
イズミヤはH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)の傘下となって以降、老朽化が進む大型店を建替えにより、ショッピングセンター「カナートモール」業態(住道・伏見など)や食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ」業態(花園など)への転換を推進しているが、若江岩田に関してはこれらの店舗と異なり完全閉店となる。
イズミヤ若江岩田店は、現店舗の開業から28年ほどしか経過しておらず、築年数も浅いため新たな商業施設として再生される可能性も高いが、現時点で店舗跡の活用方法について詳細は発表されていない。
同店の閉店後、若江岩田駅周辺から総合スーパーは消滅し、食品スーパー3店舗(近商ストア、スーパーサンコー、コノミヤ)が営業するのみとなる。
(写真:浅葱さん)