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ラオックス、リバーウォーク北九州に旗艦店-約1万㎡「購入」、2018年2月開業めざす

大手免税店「ラオックス」が福岡県北九州市小倉の中心部にある大型複合施設「リバーウォーク北九州」の約1万㎡を購入し、2018年2月に同社の旗艦店を出店させる。

リバーウォーク北九州。

ダイエー、リバオクの所有床全てをラオックスに売却

「リバーウォーク北九州」は2003年に百貨店「小倉玉屋」とスーパー「ダイエー小倉店」の跡地を再開発して誕生した複合商業施設。売場面積は28,492㎡。キャナルシティ博多を手掛けた地場大手ディベロッパー「福岡地所」が運営・開発を手掛けており、個性的な建物は隣接する小倉城とともに小倉の象徴的存在となっている。
ラオックスが購入したのは、リバーウォーク北九州のダイエー所有床となる地下1階のほぼ全て、約1万㎡弱。
リバーウォークの敷地の一部は先述の通りダイエーがあった場所で、ダイエーは同店を継承するかたちでスーパー「ダイエーグルメシティ」、飲食店街「フードパオ」などを出店していた。
ダイエーは2012年に閉店し、同年跡地には家具大手の「SAKODA」(鹿児島市)が開店。しかし、SAKODAも2017年8月に閉店し、それ以降、地階は広大な空き店舗となっていた。
なお、ダイエー閉店後は長らく食物販機能が貧弱であったリバーウォークであるが、2016年7月には1階に新たな核店舗となるスーパーマーケット「西鉄ストアレガネットキュート」などが出店する「マルシェゾーン」が開設されている。

1階「マルシェゾーン」(福岡地所公式サイトより)。

リバオク、九州最大級の大型免税店に

ラオックスは地階を大型免税店を核とした複合施設として活用する方針で、面積的にはラオックス本店(東京・秋葉原駅前)などをはるかに凌ぎ、九州最大級の大型免税店になるとみられる。
同社の出店を報じた地元紙・西日本新聞によると、まず外国人向けの物販エリア(免税店)を2018年2月までに開業させ、その後、日本文化などの体験を重視した「コト消費」エリアなどを設ける方針だという。
ラオックスは、2017年に千葉市の「千葉ポートタウン」にもこうした複合店舗を出店させている

失敗できぬラオックス、観光客少ない店舗でどう集客する?

小倉では、2017年7月にJR小倉駅に隣接したベスト電器小倉店(あるあるシティ別館)に大型免税店「生活広場」が開設されるなど、外国人観光客向け商業施設の新設が活発化しつつある。
その一方で、「生活広場」は小倉唯一の大型免税店として一定のシェアはあったと思われるものの普段は閑散としていることが多い。また、今回ラオックスが出店するリバーウォーク北九州は地元民(北九州市民)向けの商業施設という印象が強く、新幹線停車駅の小倉駅からは少し歩く距離であるうえ、徒歩圏に外国人に人気の観光地が少ないばかりか(小倉城に隣接しているものの、小倉城は鉄筋コンクリートの復原天守閣)、同店にはそれほど大規模な観光バス駐車場もなく、基礎集客力に加えて大型クルーズ船の来訪時にどういった対応を取るのかなどといった課題も多そうだ。

ラオックスはリバーウォーク北九州の床を購入するかたちの出店であるため簡単には退去することは難しく、「失敗は許されない」だけに、同社の手腕が問われることになるであろう。

外部リンク:日本国内最大規模の免税店 ラオックス株式会社
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小田急百貨店藤沢店、2018年6月より全面改装-百貨店縮小、事実上の業態転換へ

小田急電鉄と小田急百貨店は、藤沢市の「小田急百貨店藤沢店」を事実上の業態転換となる大規模改装をすると発表した。
改装は2018年6月から着手し、2019年春の開業を予定する。小田急百貨店藤沢店。

江ノ電藤沢駅直結の百貨店

小田急百貨店藤沢店は江ノ島電鉄が経営母体の百貨店「江ノ電百貨店」として1974年に開業。
1985年に江ノ電百貨店が株式会社藤沢小田急(現:小田急百貨店)に経営譲渡されると、同年からは小田急百貨店藤沢店として営業を続けている。
施設は地下1階、地上7階建てで、売場面積は12,641㎡。施設は小田急百貨店が所有している。
施設2階は江ノ電藤沢駅と直結しており、江ノ電の駅ビルとして開業した経緯がうかがえる。

小田急電鉄主体で大規模改装-開業は19年春を予定

今回の大規模改装は、駅ビルの運営ノウハウを有する小田急電鉄が事業主体となって実施。完成後は小田急百貨店が店舗の運営を担う。改装後の施設は、これまで小田急百貨店が培ってきた売場づくりの強みをベースに、小田急グループの持つ経営資源・ノウハウを活用し、話題性・独自性が高く集客力の優れた専門店を融合させるという。改装は2018年6月から開始し、2019年春の開業を目指す。
なお、リニューアル工事中も地階の食料品売場、1階の化粧品・雑貨売場、7階レストランフロアの一部店舗は営業を継続するとしており、地階・1階の2フロアのみは百貨店業態での営業を続ける可能性も高い。

殆どが専門店に…「百貨店らしさ」はどうなる?

改装の工事スケジュールや新たな商業施設の名称、店舗概要については決定次第発表するとしているものの、殆どのフロアが専門店へと転換するとみられるうえ、ニュースリリースには施設名の改称を示唆する記述もあり、「小田急百貨店藤沢店」の名称自体が存続するかどうかは不明だ。
小田急百貨店からの業態転換としては、2002年にビックカメラに転換された「小田急百貨店新宿店ハルク館」(現:小田急ハルク)、1998年に閉店した「小田急百貨店相模大野店」がアウトレットモール「エクサイト」に改装された前例がある。現在は旧相模大野店もハルクと同様にビックカメラなどが入居する専門店ビル「相模大野ステーションスクエアB館」となっており、かつての「百貨店らしさ」はほとんど見られない。相模大野ステーションスクエアB館。

大規模改装によって小田急藤沢店の「百貨店らしさ」は失われてしまうのか注目される。

ニュースリリース:小田急百貨店藤沢店は 2019 年春、新たな商業施設に生まれ変わります。 2018 年 6 月より、リニューアル工事を開始(小田急電鉄公式サイト)
関連記事:特急あさぎり、2018年春より「ふじさん」に改称へ-小田急新宿〜JR御殿場の直通列車、外国人にもアピール
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コロワ甲子園、2018年5月ごろ開店-旧・ダイエー甲子園店

2017年10月に閉店した「イオン甲子園店」(旧・ダイエー甲子園店)が、2018年のゴールデンウィークを目途にイオンを核としたショッピングセンター「コロワ甲子園」(Corowa)としてリニューアルオープンする。

コロワ甲子園(ニュースリリースより)。

甲子園球場最寄りの大型スーパー、半年ぶり営業再開

イオン甲子園店は1993年6月にダイエー系百貨店「プランタン甲子園」として開業。その後、ダイエー甲子園店を経て2016年3月にイオン甲子園店に転換した。建物は地下2階、地上6階建てで(売場は地下2階〜地上3階)、売場面積は29,000㎡。
プロ野球・阪神タイガースの本拠地「阪神甲子園球場」の最寄り店舗ということもあり、試合開催日には多くの観戦客で地下の食品売場が混雑することで知られていた。

イオン甲子園店。

しかし、近隣大型店との競争激化や、試合開催日以外での集客不足、施設の信託受益権を取得した三菱地所との賃料交渉の難航などにより、2017年6月1日からは食品売場のみの営業となり、2017年のプロ野球のシーズン終了を待つかたちで、2017年10月1日を以て残りの売場も閉店、全館閉鎖されていた。
詳しくはこちら:イオン甲子園店、2017年5月閉店-旧プランタン百貨店・ダイエー甲子園店、競合増加で経営不振に

タイガース協賛セールが行われる館内。

新施設は「コロワ」-核店舗はイオン

イオン甲子園店の建物は2017年2月に不動産大手の三菱地所が同施設の信託受益権を取得。現在、2018年のゴールデンウィークごろのリニューアルを目指して改装が進められている。
新施設の名前は「コロワ甲子園」。「ココロ、ワクワク」から名付けられたものだという。

館内エントランスイメージ(ニュースリリースより)。

新施設の核店舗として地下2階にイオンが再出店するほか、家電量販店、ファッション、生活雑貨、日用雑貨、レストラン・フードコートなど約60店舗が出店する見込みとなっている。

館内構成(ニュースリリースより)。

なお、阪神電鉄は12月19日に阪神甲子園駅南側広場の再開発計画を発表しており、甲子園球場周辺はますます賑わいを見せることになりそうだ。

コロワ甲子園

住所:兵庫県西宮市甲子園高潮町3-3
営業時間:未定

外部リンク:(仮称)甲子園商業施設リニューアル計画(旧イオン甲子園店)施設名称を「Corowa甲子園」に決定(三菱地所、PDF)
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うめきた地下道、2017年12月19日閉鎖-梅田のレトロ地下道、90年の歴史に幕

大阪府大阪市北区の旧・梅田貨物駅下をくぐる地下道「梅北地下道」の大部分が12月19日に閉鎖された。

最終日の梅北地下道。

貨物駅をくぐる「名物地下道」-2006年に大幅短縮

梅北地下道は、旧・梅田貨物駅の東西を結ぶために1928年に開通。
以降、約90年に亘って多くの人に利用されてきた。
かつては阪急梅田駅近くから新梅田シティまでの約500mを結んでいたが、旧・梅田貨物駅の再開発が進み、2006年には大部分が地上の道路に統合され、約200mにまで短縮されていた。いち早く地上化された部分には、2013年に再開発ビル「グランフロント大阪」も誕生している。

12月19日10時に歩道の切替が行われた。

新たに新設された地上の仮設歩道周辺は、まだ再開発工事の真っただなか。今後、地下道は暫定的に梅田貨物線をくぐる部分のみ(約50mほど)が存続するが、その部分も同線の地下化により2024年ごろに撤去され、仮設歩道とともに地上の道路と統合される予定となっている。

12月19日10時から使用開始となった仮設歩道。

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丸栄、2018年6月30日閉店-403年の歴史に幕、再開発へ

名古屋市の老舗百貨店「丸榮」(丸栄)が2018年6月30日に閉店し、403年の歴史に幕を下ろす。

丸栄。

創業から403年…名古屋を代表する老舗百貨店

丸栄は1615年に創業した「十一屋呉服店」を起源に持つ。
現在の建物は1937年に丸物系の「三星百貨店」として建設されたものだが、戦時中の物資不足により3階までしか完成しなかった。1943年に「三星」は「十一屋」と合併して丸榮となり、1952年に建築家・村野藤吾の設計により、地上8階地下2階の現店舗が完成した。

日本建築学会賞受賞作品である。

1973年には更なる増築が行われ、専門店街「スカイル」も開業。現在の丸栄とスカイルを合わせた売場面積は58,022㎡となっている。また、1971年には豊橋市に支店の豊橋丸栄を開業させた。

シンボルのタイル壁画。

若者向けに舵を切るも売上げ激減-「興和」傘下に

その後、丸栄は名古屋三越(1980年開店、旧オリエンタル中村百貨店)などのライバル百貨店と差別化するために若者向けに舵を切り、松坂屋、三越、名鉄百貨店と合わせて「4M」と称され親しまれた。
しかし、バブル崩壊前後からは名古屋パルコ(1989年開店、1998年増床、パルコで売上トップ)やJR名古屋高島屋(2000年開店、2017年増床)、インターネット通販との競合に晒されることになったうえ、若者のアパレル消費の落ち込みにより苦戦。2008年には経営難から製薬(コルゲンコーワ)などで知られる名古屋市の大手商社「興和」と業務資本提携を結び、2017年7月には興和の完全子会社となった。また、2010年には豊橋丸栄を投資ファンドに売却している。豊橋丸栄はその後、2012年に「ほの国百貨店」となり営業を続けているが、かつて新城市、田原市にあったギフトショップ(豊橋丸栄運営)は閉店している。
 バブル期には800億円台だった丸栄の年商は、2017年2月期には186億円にまで下落し、3期連続の赤字となっていた。

丸栄は百貨店廃業へ-暫定ビル建設後に大型再開発へ

興和は丸栄の跡地と広小路通りを挟んで隣接する同社所有の「栄町ビル」と「ニューサカエビル」の敷地を含めて一体的に再開発することを発表している。
丸栄は閉店後に解体され、2020年ごろ跡地に暫定的な再開発ビルを建設。 その後、再開発の計画がまとまり次第、暫定的な再開発ビルを解体し、地域のランドマークとなる大規模再開発ビルを建設する計画だ。
丸栄は2017年春から本館の耐震化工事をおこなうなど営業継続への意欲を見せていたものの、2018年6月30日の閉店後に百貨店を廃業し、403年の歴史に幕を下ろすこととなる。

外部リンク:丸栄 MARUEI – 名古屋・栄の百貨店 催事や名古屋名物Shopping
ニュースリリース:営業終了のお知らせ(PDF)
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フジ宇和島店、2018年1月末閉店-フジ1号店、建替えで

宇和島市中心部のショッピングセンター「フジ宇和島店」が、老朽化による店舗建替えのため2018年1月末に閉店する。

フジ宇和島店。

フジ1号店、老朽化で建替えへ-11月完成めざす

フジ宇和島店は1967年10月にフジ1号店として宇和島駅前商店街と恵美須町二丁目商店街の交差地点に開店した。フジ宇和島店は、親会社である十和の小売業進出の足掛かりとなった店舗であった。

商店街側。1967年に建設されたと思われる部分。

フジ宇和島店は1985年からは「パルティフジ宇和島店」となっていたが、フジの店舗名整理のため2012年にふたたび「フジ宇和島店」へと戻された。現在の売場面積は2,817㎡で、この他に別棟として飲食店街棟などを持つ。
今回の閉店は開業50年を迎えた店舗の老朽化によるもの。
フジは約10億円を投じて同店を建て替えることを発表しており、閉店後は2018年11月ごろの完成を目指して新店舗の建設工事が進められることとなる。

外部リンク:フジ宇和島店
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三宮オーパ、2018年2月28日閉店-三宮ターミナルビル、解体へ

兵庫県神戸市中央区にあるJR三ノ宮駅ビル(三宮ターミナルビル)に出店するファッションビル「三宮オーパ」(三宮OPA)が2018年2月28日に閉店する。
オーパとともに三宮ターミナルビルに出店する「三宮ターミナルホテル」も閉館を決めており、同ビルは2017年度末までに閉鎖、その後は解体されることとなる。

 三宮ターミナルビル・三宮OPA。

かつては「プランタン三宮」だった

三宮オーパは1981年に「プランタン三宮」として開店。当時、ダイエーは三宮センター街に「ダイエー村」と呼ばれる専門店街を形成しており、プランタン神戸はこの中核店舗であった。
しかし、1995年1月に発生した阪神淡路大震災によりダイエー村が被災して営業不能になると、ダイエー村が担っていた専門店などを引き継ぐため、同年にプランタン神戸を百貨店からファッションビル「三宮オーパ」に、プランタン神戸Part2を百貨店から総合スーパー「ダイエー」に業態転換した。その後、ダイエー神戸三宮店は2017年2月に高層階をオーパに転換している。

サンシティ・ダイエー内に出店した三宮OPA2。

ダイエー系ファッションビルとして知られる「オーパ」(OPA)は、もともと「新神戸オリエンタルパークアベニュー」の略であり、神戸は同社の創業の地であった。

JR三宮ターミナルビル解体へ-新ビルにはオーパ出店せず

現在、三宮ターミナルビル(11階建て)のうち、オーパが出店するのは地下2階~地上3階で、売場面積は4,170㎡。テナント数は約60店。
JR西日本は三宮ターミナルビルを新たなビルへと建替えるために解体すことを発表しているが、オーパはサンシティ(ダイエー)内に新規出店したこともあり、建替え後のビルには再出店しない方針を示している。
JR西日本グループでは大阪駅ビル「LUCUA」(ルクア)の成功以降、関西地区での駅ビル事業の拡充や高架下商店街の管理強化を進めており、三宮ターミナルビルも建替え後はJR西日本の自社主導型商業施設となる可能性が高い。
一方で、「三宮OPA2」が入居するサンシティビル(ダイエー神戸三宮店)も、神戸市主導による再開発で閉館することが決定しており、OPAが従来通り営業を継続できる施設は現在同社が経営する「三宮VIVRE」1施設のみとなるが、三宮VIVREも築49年と老朽化が深刻であり、今後もOPAが創業の地である神戸での店舗を維持できるのかは不透明だ。

三宮周辺再開発の概略(再開発公式FBより)

三宮オーパでは年内から大感謝祭セールが開始されており、1月22日から閉館となる2月28日までは閉店セールが開催される。

外部リンク:三宮オーパ
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ドンキ、渋谷に超高層ビル建設-旧店周辺、300室規模の大型ホテルに

ドン・キホーテが、渋谷区道玄坂の旧「ドン・キホーテ渋谷店」跡地周辺を再開発し、超高層ビルを建設したうえで大型ホテルを進出させることが分かった。

建設予定地。12月現在、旧ドンキ渋谷店が建つ。

ドンキ、渋谷旧店跡地周辺を大規模再開発

ドン・キホーテが超高層ビルを建築するのは渋谷区道玄坂二丁目の東急百貨店本店向かい。旧「ドン・キホーテ渋谷店」があった場所と、その周辺。現在、予定地の一部はタイムズの駐車場となっている。
ドン・キホーテ渋谷店は2017年5月に向かいに移転し、総合スーパー「メガドンキ渋谷本店」へと業態転換・規模拡大。その後、旧店は期間限定店舗などとして活用されている。

メガドンキ渋谷本店。5月に開業した旗艦店。

高さ130mの超高層ビル建設-大規模ホテルに

新たに建設されるビルは高さ130mの超高層ビルで、地上28階、地下1階建て。
建築主はドン・キホーテHDで、ホテルは300室規模のものになるというが、ホテルの経営主体などについては、12月時点は発表されていない。
2019年1月に着工し、2022年の完成をめざす。

現地に設置された建築計画。

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特急あさぎり、2018年春より「ふじさん」に改称へ-小田急新宿〜JR御殿場の直通列車、外国人にもアピール

小田急電鉄は、新宿駅(小田急線)〜御殿場駅(JR御殿場線)で運行する特急列車「あさぎり」を、2018年春のダイヤ改正より「ふじさん」に改称すると発表した。
「ふじさん」に改称される特急あさぎりMSE。

60年越しの名称変更、英語名も併記

あさぎりは、1959年にそれまで新宿駅〜御殿場駅で運行されていた直通列車の名称を統一する形で誕生。1991年からは連絡急行から特急に格上げされた。
名称の「あさぎり」は、富士山西麓にある「朝霧高原」にちなんでいる。
車両は2012年春より小田急60000形(MSE)が使用されているが、2012年以前はJR東海の371系と小田急20000形(RSE)で運行されていた。かつてあさぎりとして運行していた371系。(和泉多摩川駅)

小田急電鉄では2018年3月17日のダイヤ改正より、「あさぎり」の名称を「ふじさん」に変更。さらに「Mt.Fuji」の英語名も併記するとしており、外国人観光客の利用促進にも繋げたい考えだと思われる。

(MSEの画像は小田急電鉄公式サイトより)
ニュースリリース:新ダイヤでの運行開始日を決定! (小田急電鉄公式サイト)
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ロイヤルHD新業態「GATHERING TABLE PANTRY」、11月6日開店-完全キャッシュレス店舗

高級ファミレス「ロイヤルホスト」、天丼「てんや」などを展開するロイヤルHDは、次世代型の新業態店舗「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリング・テーブル・パントリー)馬喰町店」を11月6日に開店させた。

GATHERING TABLE PANTRY。

ロイヤルの新業態店、大手では珍しい「完全キャッシュレス」

GATHERING TABLE PANTRYはJR馬喰町駅・都営新宿線馬喰横山駅前の衣料問屋街に出店。
その特徴はクレジットカードか電子マネーのみでの支払いとなる「完全キャッシュレス店舗」であるという点だ。

店頭にはキャッシュレスを示す看板が。

店内ではロイホの人気メニューをはじめ、コーヒーやスイーツ、当店限定のアペタイザーやおつまみ、ビールやワインなども楽しめる。
注文はタブレットで行い、会計時や店員呼び出しボタンを押した際には店員のアップルウォッチに通知が行く。

注文を行うタブレット。

また、調理機器もベテランコックのノウハウを生かしパナソニックと共同開発した特製のものを使用しており、効率化を図りつつロイヤルらしいメニューの提供を行うことができるという。

店内のようす。一部卓には電源を設置。

GATHERING TABLE PANTRY

住所:東京都中央区日本橋馬喰町1-5-4 中庄ビル1 階
営業時間:平日15:00-22:30 土日祭日13:00-21:30

外部リンク:GATHERING TABLE PANTRY – ロイヤルホールディングス
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