カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

府中天満屋に「道の駅」2017年春開業-バスターミナルも集約

広島県府中市の百貨店系ショッピングセンター「府中天満屋」に来春「道の駅 びんご府中」が開設され、バスターミナルも集約される。
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府中天満屋。

道の駅×中心市街地の核店舗、史上初の試み

府中天満屋は岡山市に本社を置く天満屋百貨店系のショッピングセンターで、1985年に開店。売場面積は約12,000㎡。
JR府中駅の裏側、国道486号線を挟んで府中市役所の向かいに立地している。
道の駅が開設されるのは、府中天満屋の西側の青果市場跡地。
道の駅の建物は府中市が整備し、天満屋グループが指定管理者として運営。府中天満屋とは連絡通路が設けられる。
 中心市街地の核となる大型店に道の駅が併設されるのは史上初。駐車場は府中天満屋と供用になるとみられる。
道の駅には産直売場などはもちろん、公衆トイレ、イベント広場、交流スペースや大型バス駐車場なども新設される。道の駅は広島県で19ヶ所目。
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完成予想図(府中市ウェブサイトより)。

バスターミナルも集約-中心商店街の駐車場としても整備

府中市では、市役所とJR府中駅に隣接する「府中天満屋」「道の駅びんご府中」を中心市街地の核的施設と位置付けている。
府中天満屋には広い無料駐車場が設置されていることから、今後は無料駐車場が少ない中心商店街への散策ルートのスタート地点としても整備を行うという。
また、府中天満屋はパークアンドライドの拠点としても期待されており、道の駅の整備とともにバスターミナルも設置される。
道の駅開業後は、市内路線バスに加えて広島からの「リードライナー」など、高速バスの乗り入れも行われることになる予定となっている。

地方都市では、府中天満屋のように中心市街地の核店舗に広大な無料駐車場が併設されている事例もある。今後、こういった動きが全国に広がっていくか注目される。

参考:広報ふちゅう 平成26年5月1日号

イオン戸畑店、全館リニューアル-地域密着、シニア重視に路線転換

福岡県北九州市戸畑区の「イオン戸畑ショッピングセンター」が、6月3日にリニューアルオープンした。
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イオン戸畑ショッピングセンター。

戸畑駅前の大型ショッピングセンター

イオン戸畑ショッピングセンターは1999年3月、マイカル九州が運営する生活百貨店「戸畑サティ」として開店。
北九州初となるシネマコンプレックス「ワーナー・マイカル・シネマズ」や屋内型遊園地「ダイナレックス」を併設するなど、開業当初は若戸地域の核となる商業施設として、また、北九州地域のマイカル九州旗艦店として営業していたが、イオン九州との経営統合を経て、近年は競合のイオンショッピングセンターとの競争から地域密着型に路線転換していた。

「ウェイ」(らしさ)掲げ、地域密着・シニア層重視の売場に

イオン戸畑店は4階建、売場面積は約33,600㎡。
改装コンセプトは「戸畑ウェイ」。
ウェイ」とは「~らしさ」という意味で、戸畑らしさを掲げ、G.G.(グランド・ジェネレーション)世代(中高年のこと、若者向けではない)をメインターゲットに据えた、地産地消を全面に押し出した売場作りを目指ざしている。

地産地消を前面に押し出す

新規導入する地産地消商品としては、「地元いちばん」を冠した農産物や、北九州市食品ブランド化プロジェクト開発商品「北九いいと」などが挙げられる。また、折尾駅ホームでの駅弁立ち売りで知られる東筑軒の「かしわめし」、門司港地ビール工房の「地ビール」なども販売するほか、6月26日には、産直野菜専門店・わくわく広場が手掛ける高品質食料品店「CRAZY PANTRY」の九州一号店が出店を予定している。
北九州市内では地場大手スーパーのハローデイ、サンリブ、西鉄ストアなどが相次いで「地産地消」「高付加価値型」商品の充実を進めていおり、「地域重視」の戦略は北九州地区のスーパーでの新たな潮流となっている。

外部リンク:イオン戸畑ショッピングセンター公式ホームページ

みとサントピア、解体へ-跡地未定

2007年に閉店した水戸駅近くのファッションビル「みとサントピア」が解体されることになった。
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みとサントピア跡。

閉館から10年近く経過、ようやく解体-跡地未定

サントピアは1978年5月開店。地下1階、地上8階建。
水戸市初のファッションビルとしてバブル期のDCブランドブームのころは大いに賑わい、水戸市の若者文化を牽引。約30年に亘って親しまれたが、水戸市中心部の空洞化、ファッション志向の変化などから2007年5月に閉館、その後は空き店舗となっていた。

空洞化進む水戸市中心部

サントピア解体後の跡地の活用方法は、2016年6月現在まだ決まっていないという。
水戸駅周辺では、サントピア以外にも2003年以降に百貨店「伊勢甚」、「西友リヴィン(水戸西武)」、スーパー「ダイエー」、複合商業ビル「ミーモ」、「ヤマダ電機」などが相次ぎ閉店。
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西友LIVIN水戸店(旧水戸西武)跡。

このうち、ヤマダ電機跡地には2017年にイオン(ダイエー)系のファッションビル「水戸オーパ」が出店することになっているが、閉館した商業ビルの跡地は多くが空き店舗、もしくは空き地のままとなっている。

関連記事:水戸オーパ、来春開店-ヤマダ電機LABI水戸跡

サンモール高砂、再生に向けて売却へ

山陽電車高砂駅前のショッピングセンター「サンモール高砂」が、再生に向けて東京都の不動産管理会社「アスクプランニングセンター」に売却された。
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サンモール高砂。

核店舗の西友撤退で半分が空き店舗に

サンモール高砂は1976年から1978年にかけて開店。
三菱製紙の工場敷地の一部とその周辺を再開発して建設されたショッピングセンターで、商業床は3階建、約15,000㎡。4階以上はマンション「サンモール高砂ハイツ」となっている(なお、三菱製紙は現在も隣接地で営業中)。
商業床の核店舗は西友高砂店で、全売場面積の約半分にあたる約7,500㎡を占めていたが、西友は2015年4月での撤退を表明。高砂市の要請から同年12月末まで営業を延長したものの、後継店舗は決定せず、空き店舗となっていた。
また、三菱系の「サンモールスイミングクラブ」も2015年に閉館しており、現在は専門店のみが営業を行っている。

旧マイカル関係企業が再生-売却で商品券使用停止に

サンモール高砂の再生を手がける「アスクプランニングセンター」は元々兵庫県で創業。
マイカルの創業家が創業したディベロッパーで、かつてはマイカル系のショッピングセンターの運営にも関わっていたことがある。
開業以来サンモールの大部分を所有していた三菱倉庫系の不動産管理会社「神戸ダイヤサービス」のウェブサイトには、5月31日付でサンモールの管理運営を修了したことが掲載されており、同社発行のサンモール商品券は7月31日までで利用停止となる予定。

専門店は当面継続、具体的な再生計画は未定

サンモールの具体的な再生計画についてはまだ発表されておらず、専門店街については当面これまで通り営業を続けるとみられる。
山電高砂駅の周辺にはほかにスーパーマーケットが立地していないため、買い物難民解消のためにも早期の再生が課題となっている。

外部リンク:サンモール高砂
外部リンク:神戸ダイヤサービス
関連記事:再活用進まぬ西友跡

イオン「ウエルマート」全店舗、2016年5月までにマックスバリュへの転換完了

イオングループのマックスバリュ東北は2016年5月25日までに運営する小型食品スーパー「ウエルマート」全店舗を「マックスバリュ」に業態転換した。
これにより、「ウエルマート」の屋号は34年の歴史に幕を下ろした。
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マックスバリュエクスプレスに転換したウエルマート相生店。

 マックスバリュの前身、大店法緩和で競争力失う

ウエルマートは1982年、ジャスコグループ(当時)の食品スーパーとして兵庫県姫路市に1号店となる田寺店を開店。
大規模小売店舗法(当時)の制約に縛らない売場面積999㎡以下の小規模スーパーであるために急速に店舗網を拡大。つるまい(秋田県、北日本ウエルマート)、ますや(長崎県、西九州ウエルマート)など地場スーパーの系列化もあり、最盛期には全国17県に店舗が存在していた。
しかし、1990年代以降の大店法規制緩和に伴う競合スーパーの大型化で競争力を失ったウエルマートは、業態転換や店舗網の縮小を迫られた。
その後、ジャスコは1994年から食品スーパーの新業態となる「マックスバリュ」、ディスカウントストア「メガマート」の展開を開始。
それ以降、ウエルマートはリブランドや、他社への店舗売却が進められた。
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他店に売却された旧ウエルマート三重店。

ウエルマート発祥の兵庫、2月までにマックスバリュ転換
東北でも5月末までに転換し、ウエルマート消滅

2016年2月にウエルマート発祥の地である兵庫県のウエルマート相生店がマックスバリュエクスプレスに転換して以降、ウエルマートはマックスバリュ東北が秋田県で運営するウエルマート協和店、ウエルマート神岡店の2店舗のみとなっていた。
そして5月27日、協和店と神岡店が「マックスバリュ」に生まれ変わった。
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5月にマックスバリュに転換した協和店(公式サイトより)。

これにより、「ウエルマート」の屋号を持つ食品スーパーは全国から消滅することになり、34年の歴史に幕を下ろした。

外部リンク:5月27日、ウエルマート協和店は「マックスバリュ協和店」に生まれ変わります!(マックスバリュ東北公式HP)

【熊本地震】「九重”夢”大吊橋」7月末まで無料化-地震後の客激減で

大分県九重町は、熊本地震に伴う観光客の激減を受けて、同町のシンボルである「九重”夢”大吊橋」の通行料金を6月1日から7月31日まで無料にする。
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九重”夢”大吊橋。

町民の”夢”を乗せた吊り橋

大分県九重町は由布市湯布院町に隣接、熊本県との県境に位置する人口約1万1000人の温泉観光地で、中心駅は久大本線の豊後中村駅。
「九重”夢”大吊橋」は2006年10月に開通した歩行者専用橋で、紅葉の名所「九酔渓」と日本の滝百選の1つである「震動の滝」が一緒に見られる景勝地「鳴子川渓谷」の標高777m地点に架かっている。
長さは390m、川床からの高さは173m。通行料金は1人往復500円。
もともと観光橋をかける構想は1950年代からあったものの、長年「夢のような話」と言われており、それが名称の由来にもなったという。
吊り橋の総工費は約20億円で、そのうち九重町の総事業費は約8億円だった。
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九重”夢”大吊橋から見た震動の滝。

「無駄」と言われるも大盛況、町民生活支える人気施設

九重”夢”大吊橋は建設当初在京マスコミから「無駄な公共事業」などと揶揄を受けたが開通直後から大人気を呼び、特に紅葉の時期は大渋滞を引き起こすほどの状態となった。
橋の開通後に近隣の温泉地は大いに賑わいを見せ、初年度の年間集客数は年間目標の約8倍である約230万人。
2年目も集客力は衰えず、九重町が吊り橋の建設のために国から借りた地域再生事業債7億3000万円は、開通から僅か2年で完済してしまった。
2007年に大銀経済研究所(大分銀行)が大分大学と共同で行った調査によると、大吊橋が及ぼした経済効果は356億円にも達するという。
橋の通行料収入によって財政が豊かになった九重町では、町内在住の中学生以下の医療費が無料化され、町営ケーブルテレビやブロードバンド網の整備が行われるなど、文字通り「町民の生活を支える吊り橋」となっていた。
最近の来客数は1日平均で千数百人ほどで推移。開通10年目となる2016年内には来客数1000万人を達成する予定だった。
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賑わう九重”夢”大吊橋。

しかし、4月16日の熊本地震本震後からは客が激減。
昨年の4月は42,283人の客が訪れたものの、西日本新聞の報道によると4月21日の客は僅か2人で、過去最低を記録した。
地震後は町内の宿泊者数も例年の16パーセントほどとなっており、 観光の起爆剤として無料化を決めたという。
九重町では、橋の無料化により周辺観光地にも客を呼ぶことで、 観光復興の起爆剤としたい考え。
「九重”夢”大吊橋」の長期無料化は開業以来初となる。
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再び賑わう観光施設となれるであろうか。

外部リンク:九重”夢”大吊橋
参考文献:大銀経済経営研究所(2008):九重”夢”大吊橋の地域経済効果.おおいたの経済と経営 (210),pp.1-9.

平和堂アルプラザ大津、6月20日閉店-跡地のマンション内に再出店検討

JR大津駅前のショッピングセンター「平和堂アルプラザ大津」が6月20日をもって閉店する。
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アルプラザ大津。

大津駅前唯一の大型店、ついに閉店

平和堂アルプラザ大津はJR大津駅前唯一の大型店として1974年に開店。地上6階、地下1階、売場面積は約7,800㎡。1986年から1994年までは平和堂系のファッションビル「エスタ」として営業していたこともあった。
当初は2013年12月末をもって閉店することが発表されていたが、東日本大震災などによる建築資材の高騰により跡地に建設されるマンション建設の着工が延期されたため、アルプラザ大津の閉店も延期。
2014年1月2日からは、高層階を閉鎖した上で暫定営業を続けていたが、マンション着工の目途が立ったために2016年6月20日を以て閉店することが決まったもの。
県庁所在地の中心駅周辺にスーパーマーケットなどの大型店が1つも立地しないのは異例のことである。

跡地はマンションに-平和堂、下層階に再出店検討

アルプラザ大津跡には、オリックス不動産により13階建てのマンションが建設されることが決まっている。
JR大津駅前には他にスーパーマーケットは立地しておらず、平和堂はマンションの下層階に食品スーパー「平和堂フレンドマート」を出店させることを検討している。
なお、平和堂ではこのほかに、近隣の菱屋町商店街にあった西友大津店跡への出店も決めている。

外部リンク:株式会社 平和堂(アルプラザ大津・マップ・外観写真)
関連記事:西友大津店跡に平和堂出店-駅前出店も改めて表明

ジョイフルサン住吉本店、2016年6月12日閉店-穴吹興産グループ入り、経営再建へ

長崎市北部の長崎電鉄住吉電停そば・JR西浦上駅前にある大型総合スーパー「ジョイフルサン住吉本店」が2016年6月12日に閉店した。
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ジョイフルサン住吉店。

長崎を代表する地場スーパー、再建計画で本店閉鎖

ジョイフルサン住吉本店」の店舗は地上2階、地下1階建てで、売場面積は約4,000㎡。テナントとしてザ・ダイソー、マクドナルドなどが出店している。
ジョイフルサン住吉本店は、アサヒストアとして1960年に長崎電鉄住吉電停前の中園銀座商店街内に開店。その後、1974年にジョイフルサンの前身「アサヒストア」とダイエーの共同出店による「アサヒショッパーズ住吉店」となり、同社の社名変更やダイエーとの提携解除により現在の店舗名となった。
浜んまち商店街の総合スーパー「東美」と並び長崎市を代表する地場スーパーだったが、近年は県外資本の流入や店舗の老朽化もあり、売上は減少傾向だった。また、建物が非常に老朽化しており、耐震性が無いことも閉店の大きな理由だという。

2016年2月、経営再建と突然の穴吹興産グループ入り

経営悪化が深刻化するなかで、ジョイフルサンは2016年2月26日に穴吹興産グループ「あなぶき興産九州」(旧・東峰住宅、福岡市)の傘下に入ることになり、事業再生計画が発表された。
穴吹興産グループは、2007年に九州地場の有力マンションディベロッパーであった東峰住宅を買収、2010年には高齢者向け賃貸住宅事業にも参入するなど、事業の多角化を進めている最中であった。

不動産事業とスーパー事業のシナジー効果で再建を目指す

あなぶき興産九州による事業再生計画では、穴吹興産の不動産・プロパティマネジメント事業と、ジョイフルサンのスーパー事業のシナジー効果を掲げている。
今後は、穴吹興産グループが開発を手掛ける分譲マンションにジョイフルサンが出店することや、閉鎖店舗の跡地を穴吹興産が手掛けるマンションとして活用されることも想定される。

ジョイフルサン道の尾店、清水町店も閉鎖

ジョイフルサンは経営再建に伴い、4月16日にはジョイフルサン清水町店を、5月15日にはジョイフルサン道の尾店を閉鎖するなど、事業再建に向けたリストラを進めている。長崎新聞の報道によると、清水店、道の尾店の跡地にはマンションの建設が検討されているという。なお、道の尾店の高層階には本社が入居していたが、本社は長崎市滑石に移転する。
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ジョイフルサン道の尾店。本社機能がある。

5月10日にはあなぶき興産九州も親会社である穴吹興産(高松市)への吸収が決定しており、今後は穴吹興産の直轄事業として、ジョイフルサンを展開していく見込みとなっている。

空洞化が懸念される中園銀座・住吉商店街

ジョイフルサン本店の近隣には、複合商業施設「イオンチトセピア店」(旧ダイエーチトセピア)や、地場百貨店・佐世保玉屋グループの食品スーパー「マルタマ住吉店」などが営業しているが、ジョイフルサンが出店するサンモール中園銀座商店街・住吉商店街内には他にスーパーマーケットが出店しておらず、テナントのマクドナルド、ダイソーも撤退することから、商店街の空洞化が懸念される。
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サンモール中園銀座商店街。奥にジョイフルサン本店が立地。

外部リンク:ジョイフルサン

銀座ソニービル、2017年3月閉館-2022年の建替え目指す

ソニーは「銀座ソニービル」を2017年3月31日を以て閉館させ、2022年を目途に新たなビルを建設することを発表した。
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銀座ソニービル。
東急プラザ銀座(旧阪急モザイク)に隣接する。

創業70周年記念事業-2020年まではビル跡を公園に

銀座ソニービルは1966年4月に開館。開業した当時は銀座に都電が走っていたころであり、ドレミの音階が鳴る階段や2300個のブラウン管テレビモニターで覆われたエレベーター塔など、建築家・芦原義信氏による斬新な設計が話題となった(のちにこのモニターは撤去されている)。
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開業当時の姿(ソニービル公式サイトより、画質を明るく調整)。

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都電銀座線に用いられた5500形(荒川車庫にて)。

現在は、ソニー直営旗艦店「ソニーストア銀座」をはじめ、「ソニーショールーム銀座」、旧ソニー系の雑貨店「PLAZA銀座」(旧SONY PLAZA)、そのほか多くの専門店、飲食店などが入居している。

今回のビル建て替えは、2016年のソニー創業70周年、ソニービル開業50年目を機に「GINZA SONY PARK PROJECT」として取り組むもの。
ビルは2017年から2018年まで解体工事を行い、2018年から2020年の間は、ソニービル跡を「銀座ソニーパーク」と称した公園、イベントスペースとして活用する。
その後、新ビルはオリンピックあとの2020年秋から新たなソニービルの建設を行う予定。
ビルの着工を遅らせることには、震災復興と東京オリンピックに伴う資材・人件費の高騰を回避したい思惑もあると考えられる。

ソニーストアなど、9月から「銀座プレイス」に移転へ

2017年3月のビル閉館に先立ち、「ソニーストア銀座」「ソニーショールーム銀座」は8月28日に、「ソニーイメージングギャラリー銀座」は9月8日に閉店し、9月24日からは旧銀座ライオン跡に建設中の新ビル「銀座プレイスにて営業を行う。
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銀座プレイス(銀座ライオン跡)。

記事続編はこちら:銀座ソニービルで「GINZA SONY PARK PROJECT展」開催-7月10日まで

外部リンク:GINZA SONY PARK PROJECT|ソニービル
関連記事:東急プラザ銀座、3月31日グランドオープン
関連記事:サッポロ銀座ビル跡に「銀座プレイス」来夏開業
関連記事:プランタン銀座、2016年12月閉店へ

高崎オーパ、2017年秋開業-高崎駅前・ビブレ跡

 イオンモールは、JR高崎駅前に旧ダイエー系(現在はイオン傘下)のファッションビル「高崎OPA」(高崎オーパ)を2017年秋に開店させると発表した。
追記:10月13日のグランドオープン予定が発表された。
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高崎OPAの完成予想図。

高崎ビブレ跡、ようやく計画まとまる

高崎オーパが出店するのは、JR高崎駅と高崎髙島屋の間に出店していた「高崎ビブレ」の跡地。
高崎ビブレは1976年にニチイ(マイカル)により総合スーパー「ニチイ高崎店」として開店。その後「高崎サティ」を経て1996年に「高崎ビブレ」に転換した。
ビブレ転換当初は渋谷109系やラフォーレ原宿系ファッションを中心に導入することで高崎や前橋の若者の絶大な支持を集め、駅ビル「高崎モントレー」の改装にも影響を及ぼしたほか、周辺商店街にもファッション店が集積するようになり、高崎駅前の活性化に大きく寄与した。
一方で、マイカルの経営破綻・イオングループ入り後に「イオンモール太田」と「イオンモール高崎」が開業すると若者が郊外店へと流れるようになると、店舗の抜本的な改革が不可欠となっていた。
そこで高崎ビブレは2014年3月に一旦閉店、イオンモールが店舗を建て替えることが発表されていた。
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旧・高崎ビブレ。

関西では大手のダイエー系ファッションビル「OPA」

「OPA」(オーパ)は旧ダイエー系、現在はイオン傘下のファッションビルで、「オーパ」とは一号店だった「新神戸 Oriental Park Avenue」の略。現在は関西中心に9店舗が営業しており、京阪神では大手のファッションビルとして親しまれている。
OPAは2016年3月にイオン系ファッションビル「フォーラス」と、旧マイカル系ファッションビル・ファッション専門店「VIVRE」を運営するイオンリテールと経営統合をしていた。
OPAは、近隣県にはJR大宮駅前に大宮OPA(食品売場はダイエー、高層階は丸井が同居)が出店しているほか、イオン傘下になってからは再び新規出店に積極的になっており、2017年春にはJR水戸駅前のヤマダ電機LABI水戸店跡に水戸OPA(仮称)を出店することが決まっている。
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大宮OPA。

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水戸OPAが入居する予定のビル。

北関東最大規模のファッションビル

「高崎OPA」は8階建てで、総面積は約42,000㎡、売場面積は高崎ビブレ時代の約2倍となる約26,000㎡が見込まれており、OPAとしても、また北関東においても最大級の大型ファッションビルとなる予定。
2017年秋の開業を目指して工事が進められる。
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高崎OPAの完成予想図。
JR高崎駅とはペデストリアンデッキで接続される。

追記:ファッション・雑貨店などのほか、スーパーマーケット「イオンスタイル高崎駅前」が核店舗として出店する。

高崎OPAのテナントなどはこちら(新しい記事)。

外部リンク:イオンモールの新たな成長戦略・都市シフトを本格始動「(仮称)高崎オーパ」・「(仮称)水戸オーパ」新規出店決定!
参考文献:米浜健人(2007):‘渋谷’化する地方都市駅前.荒井良雄編『流通空間の再構築』pp.197-214.古今書院.
関連記事:水戸オーパ、来春開店-ヤマダ電機LABI水戸跡