カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

エキュート日暮里、2020年7月15日リニューアル開業-日暮里エキナカ、28店が出店

東京都荒川区西日暮里のJR日暮里駅構内商業施設「エキュート日暮里(ecute日暮里)」が、2020年7月15日にリニューアル開業する。

ecute日暮里。

日暮里・舎人ライナー開通と同時開業したエキュート

エキュート日暮里は、2008年3月30日の日暮里・舎人ライナー開通に合わせて開業。売場面積は約387㎡。JR東日本リテールネット(旧・JR東日本ステーションリテイリング)が運営する。
2009年6月の全面開業から20店舗近い専門店が営業していたが、2019年9月をもってコンビニ・ベーカリーを除き一時休業していた。

京樽や木村屋の新業態が出店、地元ならではの催事も

エキュート日暮里のリニューアル後の店舗数は28店舗。
開発コンセプトに「きのままTRANSIT」、MDコンセプトに「なじみのいっぴん」を掲げ、京樽プロデュースの江戸前鮨・上方鮨新業態「鮨小路 京」1号店や老舗ベーカリーの木村屋總本店が手掛ける新業態「キムラスタンド」2号店、デリア食品の野菜を楽しむ惣菜ショップ「Deli comer(デリコメール)」、南千住に本店を構えるあられ・豆菓子専門店「をかし楽市」、葛飾区青戸に本店を構える米菓店「富士見堂」など、エキナカ初・エキュート初を含む日暮里ならではのブランドが多数出店する。
また、日暮里繊維街と連携した催事イベント「おちこちのれん」など、地元・日暮里の産業や魅力を紹介するコラボレーション企画などを展開するとしている。
おちこちのれん。

ecute日暮里

住所:東京都荒川区西日暮里282 JR日暮里駅
営業時間:テナントにより異なる
(NewDays:平日6:20~23:30、土日祝6:20~23:00)

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スーパーマーケットバロー領下店、2020年7月10日建替リニューアル開店-ロープライス型店舗に

岐阜県岐阜市領下の「スーパーマーケットバロー領下店」が2020年7月10日午前9時に建替リニューアルオープンする。

岐阜市内初となるのバローSCとして開業した領下店

バロー領下店は、同社岐阜市内初となる大型ショッピングセンターとして1992年4月に開業。スーパー棟(SMバロー)の店舗面積は3,454㎡、ホームセンター棟(HCバロー)の店舗面積は2,655㎡。
スーパー棟は、2001年に総合衣料品店「あかのれん」と100円ショップ「meets.」が出店するなど、衣食住を幅広く揃える大型店であったが、建替えのため2020年3月をもって一時閉店していた。

建替えを機にEDLP型店舗に

スーパーマーケットバロー領下店(スーパー棟新店舗)の建築面積は約3,422㎡、売場面積は約2,245㎡、延床面積は3,529㎡。
バロー領下店。

同社としては25店舗目となる「エブリデイ・ロープライス(EDLP)型店舗」として運営、建替前と同様に北欧倶楽部のインストアベーカリーを導入する。
同社は新店舗について「建て替えにより売場面積が約200 坪拡大した同店では、生鮮部門を中心に特徴を際立たせたカテゴリーを連続的に配置し、魅力ある店づくりを目指してまいります」と述べており、今後とも隣接するホームセンターバローやVドラッグ(2015年5月開店)とともに、ショッピングセンターとして高い集客力を発揮するものとみられる。

スーパーマーケットバロー領下店

住所:岐阜県岐阜市領下4-55
営業時間:午前10時~午後8時
※7月10日~12日は営業時間を「午前9時~午後8時」
※毎週日曜日の営業時間は「午前9時30分~午後8時」

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イコアス千城台、2020年7月6日開業-旧・長崎屋ラパーク千城台、ロピア核の新施設に

千葉県千葉市若葉区に、千葉都市モノレール千城台駅直結のショッピングモール「イコアス千城台」が2020年7月6日に開業する。

イコアス千城台。

長崎屋の旗艦店として25年間営業を続けていた

イコアス千城台は、1995年3月に「長崎屋ラパーク千城台」として開業。建物は地上4階建、店舗面積は20,788㎡。
ラパーク千城台は開業当初、長崎屋の大型衣料品スーパー「長崎屋千城台店」と京成ストアの食品スーパー「リブレ京成ラパーク千城台店」を核に、長崎屋系会員制スポーツクラブ「フォルザ千城台」など入居するグループの旗艦店として営業が行われていた。

長崎屋ラパーク千城台。

しかし、ラパーク千城台は、長崎屋の経営破綻に端を発した2007年のドン・キホーテHD(現・PPIH)傘下入りを機に、ディスカウントストア「ドン・キホーテessence(後のドンキッキ!、2015年までに閉店)」の導入やドンキ系不動産ディベロッパー「日本商業施設(パウ)」への運営移行など、ドンキ流の商業施設としてリニューアルが推し進められることとなる。
ドンキッキ!ラパーク千城台店。

その後、2015年1月には開業時からの核店舗であった長崎屋が閉店し、4月には新たな核店舗として催事系アウトレットストア「TONYAモール」や時間制屋内型アミューズメント「キッズUSランド」が出店するなど、“ドンキ不在のドンキ系商業施設”として営業を続けることとなるが、2020年3月に日本商業施設が運営から撤退し大部分が閉鎖状態となった。
ラパーク千城台は、日本商業施設の運営撤退に合わせて、施設名を「千城台ショッピングセンター」に改称。建物を所有する「千葉県まちづくり公社(旧・千葉県都市公社)」に運営が移行した。

施設ブランドを刷新、ロピアを核とする施設に

イコアス千城台は、千葉県まちづくり公社が運営するショッピングモールとして、2020年7月に第1期リニューアル開業、2021年春を目処に全面リニューアル開業する。
施設名は「千城台の憩いの場(ICO)、生活の拠点(COA)として街と人とを結び、これから先もみなさまに愛され続けていくこと」「行こう明日も」といった願いや意味合いを込め、命名されたものとなっている。
第1期リニューアル時点では、首都圏地盤の大手食品スーパー「ロピア」が新規出店、ドラッグストア「マツモトキヨシ」が増床移転リニューアル、そのほか専門店も館内移転などを行う。
ラパーク千城台時代末期は、若葉区最大の店舗面積を有する千城台住宅団地の商業核であったにもかかわらず、集客力の高いテナントが欠落するなど、住民から不満の声が上がっていた。
イコアス千城台には、住民の要望を満たす魅力度の高い施設づくりが期待される。

イコアス千城台

住所:千葉県千葉市若葉区千城台北3-21-1
営業時間:10:00~20:00(店舗によって異なる)

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Sガスト、2020年7月5日までに全店閉店-都心の「小型ガスト」、約20年で消滅

大手外食グループ「すかいらーくHD」(東京都武蔵野市)が運営する定食・カレー・丼専門の小型ガスト「Sガスト」が、2020年7月5日のSガスト日吉店(横浜市港北区)閉店をもって全店舗が閉店した。

首都圏駅前の「低価格小型ガスト」20年ほどで消滅

Sガストは、2001年1月に「クイックレストラン・Sガスト」として東京都赤坂に1号店を出店。Sガストの“S”は「セレクト・スモール・スピード・スマイル」などの意味を込めたもので、すかいらーく傘下の業態としては最安値水準の低価格メニュー(200円台後半~700円台後半)、同社傘下の業態唯一となる各種カード決済の非対応と食券券売機の導入、牛丼・ハンバーガーチェーンと同等な小規模・回転率重視の店舗運営を特徴としていた。

Sガスト武蔵小山店。(東京都品川区)

また、近年は一部店の看板を「定食・カレー・丼」を全面に押し出したものへと変え、さらに看板商品であった「ハンバーグ定食」を始めとする「低価格・高ボリューム商品」を強化するなど、カフェレストランを謳うガスト標準店舗との差別化を鮮明にしていた。

デミグラハンバーグ定食(380円)。

大半の店舗は「とんから亭」「から好し」に転換

Sガストの店舗数は当初、同年6月に店舗展開を開始した「Sバーミヤン」(2007年消滅)とともに「FCR(ファストカジュアルレストラン)戦略」の中核を担う業態として、2004年のすかいらーくグループ中期5ヵ年計画で掲げられたFCR強化の一環として、年間10店舗ほどの増加が続いていた。しかし、同社の経営不振に伴う営業方針の見直しなどもあり、2006年8月をもって事実上出店を凍結。首都圏・青森に44店(出店凍結時点)あった店舗網は、東京・神奈川・埼玉の27店舗(2014年8月時点)までに減少した。
2014年9月には約8年ぶりとなる新店舗「Sガスト神田駅東口店」を出店、12月には業態発足以来初となるテーブル・コーヒーマシンを導入した新コンセプト店舗「Sガスト門前仲町店」を出店し、店舗数を一時30店舗まで回復したが、2015年からは新業態「とんから亭」「から揚げ専門 から好し」など別業態への転換を進めており、再び減少傾向となった。
そして、2020年7月5日の日吉店閉店をもって全店舗が消滅することとなった。
から好し門前仲町店。(東京都江東区)
門前仲町店は当初Sガスト新コンセプト店舗として開店した。

すかいらーくHDは新型コロナウイルスの感染拡大により深夜営業の全廃など経営規模の縮小を打ち出している。
こうしたなか「3密」になりやすい小型店であるSガストについても、より効率的であると思われる(持ち帰りも多いと思われる)同社別業態への転換・もしくは店舗整理により姿を消すこととなった。

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新宿 北村写真機店、2020年7月3日開業-ツタヤ傘下となった「カメラのキタムラ」新業態旗艦店

東京都新宿区のJR新宿駅東口に、CCC(ツタヤ)傘下の大手カメラ販売店「カメラのキタムラ」の新業態旗艦店「新宿 北村写真機店」が2020年7月3日に開業した。

ツタヤ傘下となったカメラのキタムラ

北村写真機店が出店するのは、2015年11月に開業した「TSUTAYA ブックアパートメント(TSUTAYA BOOK APARTMENT)」を核にサンドラッグ、スターバックスコーヒーなどが出店していた建物。TSUTAYAは「CCCグループの新たなライフスタイル提案の拠点」にすると発表し、2019年11月に閉店していた。
カメラのキタムラは1934年に高知市堺町で「北村写真機店」として創業した老舗写真・カメラ店であるが、2004年ごろからTSUTAYAを運営するCCCとの提携をすすめ、2018年にCCCの子会社となっており、CCCが同社が運営する「ツタヤ業態」から「カメラのキタムラ業態」へと転換したものであるといえる。

カメラのキタムラ(高知堺町店、創業店を継承した店舗)。

今回の店舗とは大きく雰囲気が異なる。

なお、同社は2011年に代官山T-SITE(蔦屋書店)にもコンセプト小型店「代官山 北村写真機店」を出店していたが、2019年2月に閉店していた。

「ツタヤ流のキタムラ新業態」は「ロゴも一新」

売場は地下1階から6階までの全7フロアで、店舗面積は427坪。
店舗デザインはTONERICO.inc が、カメラの起源であるオブスクラをモチーフにしたロゴは木住野彰悟(6D)が手がけ、これまでの「カメラのキタムラ」とは大きく異なった雰囲気となった。

館内は新品カメラ売場、Leica(ライカ)を中心とした中古カメラ売場「ヴィンテージサロン」、修理や日々のメンテナンスまでサポートするサービスカウンターとして最短中5日仕上げでの修理サービスを提供する「Re-pro Center」やApple正規サービスプロバイダ認定を受けた「アップル製品修理カウンター」、コーヒーを片手に写真プリントや書籍を楽しめる「BOOK LOUNGE」、プロ用機材が完備された「レンタルスタジオ」、写真展示などを行うイベントスペース「Space Lucida(スペースルシダ)」などで構成される。

館内構成。

3階のブックラウンジには、TSUTAYA時代から出店するスターバックスコーヒーが「スターバックス 新宿 北村写真機店」としてリニューアルし、継続出店する。

館内構成。

キタムラとCCC(ツタヤ)は同店について「写真とカメラを愛する方からカメラ初心者の方まで、全ての方へ、豊かなフォトライフを提案していきます」としており、「ツタヤ流にブラッシュアップされたキタムラ」として今後も蔦屋書店などのツタヤ大型店に店舗を広げる可能性もあろう。

開業を記念して蜷川実花氏の写真展など開催

開業を記念し、イベントスペース「スペースルシダ」では、7月3日から8月2日まで写真家・蜷川実花氏による展覧会「蜷川実花展 ー千紫万紅ー」が開催されるほか、階段エリアにはフォトグラファー濱田祐史によるアートフォトが陳列される。

新宿 北村写真機店

住所:東京都新宿区新宿3-26-14
電話番号:03-5361-8300
営業時間:10:00-22:00(カフェは8:00-23:00)

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JR亀山駅前の再開発事業、2020年7月1日着工-商業施設・図書館・マンションなど整備

三重県亀山市のJR亀山駅前で、組合施行による「亀山駅周辺2ブロック地区第一種市街地再開発事業」が2020年7月1日に着工した。
亀山駅周辺2ブロック地区再開発予定地。(写真右)

駅周辺を4ブロックに分割し再活性化を推し進めていた

亀山駅周辺では、2006年11月の亀山駅周辺まちづくり研究会発足以来、住民ワークショップやアンケートの実施、市街地総合再生基本計画の策定など、駅周辺を4ブロックに分割し、ブロック単位での再活性化プロジェクトが推し進められていた。
これをもとに2ブロック地区では、2019年2月に再開発組合の設立認可、2020年3月に権利変換計画の認可を受け、6月から再開発事業の着工に向けた準備工事が行われていた。

商業施設・図書館・マンションで構成される複合施設に

亀山駅周辺2ブロックで建設予定の建物は2棟(地上15階地下1階建・地上4階地下1階建)、敷地面積は約5,000㎡、建築面積は約1,873㎡、延床面積は約10,674㎡、高さは約45m、総工費は約71億円。設計・施工は鴻池組を代表者とするJV(鴻池・堀田・米倉特定建設工事共同企業体)が行う。
亀山駅周辺2ブロック地区再開発ビル。

設計テーマとして

  • 駅前に集うための多機能型のにぎわいづくり
  • 駅前に住まうための新しいライフスタイルづくり
  • 駅前とまちをつなぐための玄関口からまちへとつながる3つの広場づくり
  • 駅前に地域性を出すための玄関口にふさわしいオンリーワンな景観づくり

の4つを掲げる。
低層棟には商業施設(入居テナント未定)や公益施設として「亀山市立図書館」(2022年6月移転開館予定)、駐車場などが整備。高層棟には新築分譲マンション「ポレスター」を手掛ける大手マンションデベロッパー「マリモ」による住宅(2022年3月入居開始予定)が整備される。

“世界の亀山”の玄関口、活性化なるか

亀山市内では、2004年1月に“世界の亀山”で一世を風靡した「シャープ亀山工場」(現在はスマホ部品を中心に製造)が稼働開始するなど、市の知名度を全国区レベルに高めた一方で、人口や駅乗降客数の減少、各種施設の老朽化といった課題から脱却できない状態が続いていた。
それらの対応策として、2ブロック地区の再開発に先駆け、2016年度から駅前交通広場(約4,000㎡)やまちなか居住施設の整備、都市計画道路(市道亀山駅前線)を含む駅周辺道路の拡幅に向けた工事が行われている。
亀山駅周辺2ブロック地区再開発計画。

山駅周辺には、市内随一かつ中心部唯一の大型商業施設「亀山エコータウン」が立地しているが、築40年以上経過し、老朽化が進行するなど、先行きが不透明となっている。
新たな再開発ビルには商業・公共施設も併設される予定であり、市中心部の利便性向上に結び付くような内容となることが期待される。

亀山駅周辺2ブロック地区第一種市街地再開発事業

住所:三重県亀山市御幸町

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ブシロードJR秋葉原駅構内TCGステーション、2020年6月30日閉店-同社直営店は全店閉店、7月7日に提携店新設

東京都千代田区のJR秋葉原駅5番ホーム(中央総武線、新宿方面)で営業するトレーディングカードゲーム専門店「ブシロードTCGステーション秋葉原店(JR秋葉原駅構内TCGステーション)」が、2020年6月30日をもって閉店した。

ブシロードTCGステーション秋葉原店。

駅構内のブシロードTCG店、11年で閉店

ブシロードTCGステーション秋葉原店は、2009年7月に同社初となる直営オフィシャルショップとして開店。
全国的にも珍しい駅構内へのサブカル・ホビー関連店舗として、自社商品の販売やキャンペーン景品の交換に加え、秋葉原エリアの自社TCG取扱店舗やカード大会案内、新商品レアカードの展示など、アンテナショップとしての役割を担っていた。また、駅構内店舗という立地特性から交通系ICカード(Suicaなど)での決済にも対応していた。
ブシロードの隣接区画には、2016年9月に壽屋(コトブキヤ)の直営店「コトブキヤ秋葉原エキナカ店」が出店するなど、両店舗ともに秋葉原ならではの駅構内ショップとして親しまれた。
コトブキヤ秋葉原エキナカ店。(営業当時)

しかし、コトブキヤは2018年9月をもって閉店。
2020年現在はイベントスペースとなっている。

ブシロード直営店は全て閉店-提携店を7月7日に新設

ブシロードは、秋葉原駅構内の店舗に加えて、2013年12月に直営総合オフィシャルショップ「ブシロードストア イオンモール幕張新都心店」を出店していたが、幕張新都心店も2020年1月に閉店したため、ブシロードの常設直営店は全店舗が消滅することとなった。
ブシロードは全国各地のTCG専門店との提携により、直営TCGステーションと同様の機能を持つ提携店舗「カードショップ内TCGステーション」を展開しており、2020年7月7日から秋葉原店の代替として秋葉原駅近くの「トレカの洞窟Card World TOWER AKIBA」内に新たな提携店舗を開設するとしている。

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淳久堂書店明曜店、2020年7月17日開店-明曜百貨店にジュンク堂の台湾旗艦店

台湾・台北市大安区の台北捷運板南線忠孝敦化駅前にある百貨店(ファッションビル)「明曜百貨店」に、丸善ジュンク堂書店の台湾旗艦店「淳久堂書店明曜店」が2020年7月17日に開店する。

明曜百貨店。

2009年に台湾出店したジュンク堂、明曜に移転

淳久堂書店は2009年に地場大手書店・金石堂書店との合弁で台北市の百貨店「そごう天母店」に台湾1号店を出店(書店は撤退済み)。2015年からはCTSビル内にある淳久堂書店台北光復南路店を台湾旗艦店としており、2020年時点で同店が台湾唯一の店舗となっていた。

淳久堂書店光復南路店(公式サイトより)。

淳久堂書店明曜店は同店を移転させるもので、明曜百貨店の9階に出店。店舗面積は約105坪(約350㎡)とそれほど広くないものの、中文・日文書籍あわせて約10万冊(店頭蔵書数)を取り揃える。
なお、光復南路店については6月28日で閉店している。
商品の販売レートは以下の通り。

2020年6月の換算基準(2020年6月1日から適用)
書籍:JPY本体価格 X 0.422= NT$台幣価格
雑誌:JPY本体価格 X 0.397= NT$台幣価格
小規模ながら誠品書店の代替店舗に

明曜百貨店は1987年4月に開店。当初は京王百貨店と提携する地場百貨店として営業していたが、徐々にテナントゾーンを拡大。2011年にはユニクロの台北旗艦店が3フロアに亘って出店するなど、現在はファッションビル業態の売場が大半を占める。
2020年現在はテナントとしてユニクロ、ジーユー、ニトリ、ダイソー、UCC上島珈琲店、カラダファクトリーなどが出店している。
同店は忠孝敦化駅からすぐの場所であり、駅チカ書店として、またすぐ近くにあり5月に閉店した誠品書店敦南店の代替店舗としても親しまれることになろう。

5月に閉店した誠品書店敦南店。

淳久堂書店明曜店

住所(地址):台北市大安區忠孝東路四段200號 明曜百貨9F
営業時間:
日~木(四) 11:00~21:30 / 金・土(五・六) 11:00~22:00

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ドン・キホーテ驚安堂幸手店、2020年7月16日閉店-閉店相次ぐ驚安堂、女性特化新業態も1年で消滅

埼玉県幸手市にあるパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系食品ディスカウントストア「驚安堂幸手店」が2020年7月16日をもって閉店する。

驚安堂幸手店。

女性向けの驚安堂として昨年5月開店したばかりだった

驚安堂幸手店は、2019年5月に「ドラッグセイムスシバタ薬品幸手店」跡に開店。建物は平屋建、売場面積は673㎡。
コンセプトに「多様化する女性のライフスタイルやニーズに対応した驚安堂」を掲げ、従来の驚安堂が商品構成の中心に据えていた食品・日用品特化型の店舗とは一線を画す、化粧品やカラーコンタクト、美容家電やレディース衣料を新たに展開。驚安堂業態としては初となるクレジットカード払いの導入やオリジナルマイエコバッグ利用時の円満会計(1,000円以上購入時の1円単位端数切捨て)サービスの提供、外観に「ハッピーハンド(“幸”せの“手”)」をテーマにしたフォトスポットを設けるなど、独自の試みを行っていた。
また、建物には100円ショップ「ダイソー驚安堂幸手店」を導入するなど、館全体で幅広い商品を提供する利便性の高い店舗を目指すとしていた。

ドンキの小型スーパー「驚安堂」、残り3店舗に

ドン・キホーテは、2020年5月26日に驚安堂の運営会社「ライラック」の吸収合併を発表し、驚安堂を直営化していた。
2020年7月の幸手店閉店により、驚安堂の店舗は3店舗(東京都内2店舗・埼玉県内1店舗)のみとなる。

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高島屋東別館コミュニティーフードホール 大阪・日本橋、2020年7月10日開業-関西の食に特化した施設に

大阪府大阪市浪速区日本橋の高島屋東別館1階に、食主体の商業施設「高島屋東別館コミュニティーフードホール大阪・日本橋」が2020年7月10日午前11時に開業する。

高島屋東別館コミュニティーフードホール大阪・日本橋。

今年複合商業施設として生まれ変わったばかりの東別館

高島屋東別館は、1928年に名古屋地盤の百貨店「松坂屋大阪店」(移転のため1966年に閉店)として建設されたもので、建物は地上7階地下2階建、設計は建築家・鈴木禎次が担当した。
建物は1968年に高島屋大阪店の東別館として全面リニューアルを実施して以来、1970年には高島屋の「株式会社設立50周年事業」の一環として同社の歴史資料・美術品を展示する「高島屋史料館」が開館、2005年10月にはテナントとして結婚式場「チャペルグリーンベルなんば」が出店するなど、事務所やサービス系店舗中心の施設となっていたが、2016年10月からは耐震工事を伴う改装のため施設を段階的に閉鎖し、改装を進めた。

改装工事前の高島屋東別館。

高島屋東別館は2019年に躯体及び外壁補修工事を完了、国指定有形文化財の指定を受け、2020年1月にリニューアル開業。
従来からの高島屋史料館(約1,500㎡)や事務所機能(約2,100㎡)に加え、滞在型ホテル「シタディーン」(約17,000㎡)が出店した。

新たにフードホールが整備される「高島屋東別館」。

関西の食にこだわった「フードホール」に

高島屋東別館コミュニティーフードホール大阪・日本橋は、「高島屋東別館のリノベーション第2弾 」として新たに開業するもので、賃貸面積は約1,350㎡、座席数は264席。高島屋グループの東神開発がマスターリースを行い、紙谷太陽ランドマークグループの豊富商事が運営を担う。

高島屋東別館コミュニティーフードホール大阪・日本橋。

食物販・飲食店主体の商業施設として、テーマに「食べる」「楽しむ」「出会う」「繫がる」を掲げ、京都・伏見桃山の日本酒テーマパーク「伏水酒蔵小路(ふしみさかぐらこうじ/Fushimi sake village)」大阪初の店舗や大阪市内唯一の養豚場が手掛けるラーメン・とんかつ・中華料理・韓国チーズハットグ店「大山畜産noodle」「大山畜産pork」「中華料理大山畜産」、海老バル「シュリンプバ^ーオルタンシア」、難波・大国町発祥の自家製蕎麦店「NEXT 黒豆蕎麦hanako」、、門真に本店を構える「大阪たこ焼き本舗 夢蛸」、海鮮丼・海鮮焼店「市場直送海鮮問屋」、バナナジュースキッチンカーの「8710LOVE」、オーガニックハンバーガーショップ「GASTRO 29 ORGANIC」、スペシャリティコーヒーカフェ「タリーズコーヒー」など、大阪・京都に縁の深い14店舗(期間限定4店舗含む)が出店。
プロジェクションマッピングの投影や日替わりエンタメショーといった各種イベントを開催するなど、食のまち・大阪ミナミにふさわしい「食事」と「エンターテイメント」を融合した魅力あふれる憩いの空間を提供するとしている。

高島屋東別館コミュニティー・フード・ホール大阪日本橋

住所:大阪府大阪市浪速区日本橋3丁目5-25
営業時間:午前10時~午後10時
(一部店舗は午前8時開店、ラストオーダーは午後9時30分)

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