ジョイポリスVR渋谷、2020年6月30日閉店-SHIBUYA109のVR特化JOYPOLIS、突然の閉幕

香港企業「華夏文化科技集団有限公司」(CA Cultural Technology Group/CAカルチュラル・テクノロジー・グループ)傘下の「CAセガジョイポリス」は、東京都渋谷区の「JOYPOLIS VR SHIBUYA(ジョイポリスVR渋谷)」を2020年6月30日午後9時をもって閉店する。

JOYPOLIS VR SHIBUYA.

一世風靡した屋内アミューズメント「ジョイポリス」

ジョイポリスは、1994年7月に大手ゲーム会社「セガ」直営の大規模屋内型アミューズメント施設として誕生。最盛期となる1998年には国内7店舗を展開していたが、遊具の開発・維持・管理に多額の費用が必要なため、2000年代の業績悪化時に国内施設の大半を閉鎖していた。
その後、ジョイポリスは、2015年4月にセガ完全子会社の「セガ・ライブクリエイション」に運営会社を移行、同年7月からは中国に拠点を置く香港企業「華夏動漫形象有限公司」(China Theme Park/チャイナ・テーマパーク)(2020年に社名変更)との合弁により、上海・青島への出店を開始。2017年1月には合弁相手であった華夏社に株式の85.1%を譲渡し、2020年6月現在は華夏社傘下のアミューズメント施設ブランドとなっている。
なお、華夏社は日本の総合玩具メーカー「イマ・グループ」(傘下にスタジオディーンなど)が設立に携わっており、2015年3月の上場後も同社の関連会社としてグループに属している。

新体制・新ブランド1号店だった渋谷ジョイポリス

ジョイポリスVR渋谷は、コト消費強化型ファッションビル「MAGNET by SHIBUYA109」(2018年4月開業)の一部先行リニューアルに合わせて、同年10月25日に開店した。

MAGNET by SHIBUYA109。

ジョイポリスの国内店舗としては1998年11月の梅田ジョイポリス(2018年閉店)以来約20年ぶり、新体制(CAセガジョイポリス)としては初となる新規出店であった。
VRコンテンツに特化した新業態「JOYPOLIS VR」の1号店として、日本初となる映画・ターミネーターがテーマのVRゲーム「TERMINATOR SALVATION VR」を始め、対戦型VRガンシューティング「TOWER TAG」、定期的に内容が変わる「VR脱出ゲーム」といったコンテンツを導入。
小規模ながら、近隣で営業する東急レクリエーションの体験型VRテーマパーク「TYFFONIUM SHIBUYA」やアドアーズの「VR PARK TOKYO」と共同プロモーションを打ち出し、地域一体で“VRの聖地”をめざした。

新型コロナで長期休業・突然の閉店に

ジョイポリスVR渋谷は、新型コロナによる感染拡大を受けて2020年3月から営業時間の短縮、小中高生のみでの来店規制を開始。4月8日からは緊急事態宣言の発令を受けて長期休業状態となった。
度重なる再開延期や営業体制の見直しを経て、6月13日から段階的に営業再開したもの、6月24日に急遽閉店が決定した。
ジョイポリスVR渋谷の後継店舗は現時点で決まっておらず、ジョイポリスは再び国内1店舗(東京ジョイポリス)のみとなる。

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