東京都世田谷区の京王線千歳烏山駅近くにある食品スーパー「西友烏山店」が2022年1月31日に閉店し、建物を建て替えしたのち、2023年秋の再開店をめざす。
西友烏山店。
「西友」の前身の1つ、「マイマート」として開店した
西友烏山店は地上2階建て、売場面積は981.3㎡。1階では主に生鮮食品と総菜を、2階では加工食品や日用品などを扱っている。
店内のフロアガイド。
西友烏山店は元々「マイマート烏山店」として1967年4月に開店。「マイマート」は伊藤忠商事と西武百貨店が出資して1963年に設立した会社で、食品スーパーを13店舗展開していた。マイマートと同じく西武百貨店の子会社で西武線沿線を中心にスーパーを展開していた「西友ストアー」(現・西友)と地盤が被らぬよう、マイマートは中央線より南の地区を地盤としていた。
当初は地盤を住み分けていた両社であったが、西友ストアーが西武線沿線の出店を一段落すると本来マイマートの地盤であった京王線沿線にも出店するようになった。
1967年4月には今回建て替えとなる「マイマート烏山店」と「西友ストアー仙川店」(調布市)が同時に開店、1969年10月には「西友ストアー国領店」(調布市)が開店した。京王線での西友ストアーの知名度が高まったことで、「西友ストアー」と「マイマート」の2つの看板での店舗展開が見直されることになった。
マイマートは1969年に西友ストアーに経営権を譲り、事実上合併した。以後も店名を「マイマート」のまま西友ストアーが運営していたが、両者は1973年に正式に合併した。
解体後に新たな建物を建設、2023年秋に再開店めざす
以後、「西友ストアー」「西友」として運営されていた烏山店であったが、開店から約55年が経過し老朽化が進んでいた。
西友烏山店は2021年1月31日18時をもって閉店、現在の建物を解体する。その後、跡地に新たな建物が建設される予定で、2023年秋に再開店する。建て替え後もスーパーマーケットとして運営される。
なお、引継ぎ店舗は「西友調布店」(東京都調布市)となる。
閉店のお知らせ。
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東武百貨店船橋店、2021年12月11日リニューアル開業-生鮮・グロサリー売場「FUNABASHIいちばんち市場」開設
千葉県船橋市のJR・東武鉄道船橋駅に直結する百貨店「東武百貨店船橋店」で進められていた全館リニューアル工事が2021年12月11日に完了し、目玉の1つである地下1階の生鮮食品・グロサリー売場が「FUNABASHIいちばんち市場」として同日にリニューアルオープンした。

東武百貨店船橋店。
船橋市唯一の地域密着型百貨店
東武百貨店船橋店は1977年10月7 日に開業。東武野田線(アーバンパークライン)船橋駅ビルも兼ねる建物は地下2階、地上8階建てで、売場面積は35,876㎡。
「地域・沿線のお客さまの『マイストア』になりたい」をコンセプトに、2018年2月の西武船橋店の閉店以降は、船橋市唯一の地域密着型百貨店として営業している。
18年ぶり改装、「いちばんち市場」の由来は魚市場
改装の目玉は地下1階食品売場に「FUNABASHIいちばんち市場」を開設したこと。2003年以来、18年ぶりの改装となった。
「FUNABASHIいちばんち市場」の由来は、かつて船橋駅前にあった民営魚市場と、市街地にあった11の民営青果市場が生鮮食品の流通の拠点となっていたことを踏まえ、現在船橋駅前に店舗を構える同店が、かつての市場のように地域・沿線に暮らす人々の毎日の食卓を豊かに彩る場であり続けたいという思いから名付けたもの。また、売場の位置である「1番地」から「いちば(市場)」や「ちば(千葉)」、「いちばん(ナンバーワン)」などの語呂あわせで「いちばんち」と平仮名で表記したという。

「いちばんち市場」のサイン。
「地域密着」「ワンストップ」「ストレスフリー」掲げる
FUNABASHIいちばんち市場は「地域密着」「ワンストップ」「ストレスフリー」という3つのキーワードを掲げており、コンセプトは「高品質な商品を楽しく買い物できる場所」。

フロア構成。
まず「地域密着」の面では、千葉県や船橋市にゆかりのある商品が強化された。例として、グロサリー専門店「北野エース」では、食品メーカー「セゾンファクトリー」の船橋にんじんドレッシングや、海苔専門店「森傳」の海苔、煎餅専門店「森山清次兵衛」の煎餅などを展開。他にも千葉県関連商品には「We LOVE千葉」のポップを貼るなど、県産品アピールを前面に出している。

船橋にんじんドレッシング。
他にも、青果専門店「船橋丸あ商店」では、地元船橋産の小松菜やほうれん草、かぶを強化展開し、精肉専門店「スギモト」では、恋する豚研究所の豚肉を展開するなど、生鮮・グロサリー共に充実した品揃えになっている。

船橋産のほうれん草と小松菜。
また、店舗内装には船橋市在住のイラストレーター小倉正巳氏のグラフィックを採用。1階1番地側の階段には同氏のグラフィックによるフォトスポットも登場し、売場に温かい印象を与えていた。

階段に設置されたフォトスポット。
「ワンストップ」の面では、今までの青果・精肉・鮮魚・グロサリーに加え、新たに惣菜専門店「いい菜&ゼストプラス」が出店。さらに「北野エース」による酒コーナーの新設、全国銘菓選の移設により、1ヶ所で食料品全般をまとめて購入できる非常に利便性の高い売場が誕生した。

北野エース。
さらに、鮮魚・精肉売場では店舗の入れ替えも実施。鮮度の高い魚介類を全国から取りそろえた鮮魚専門店「魚力」と、千葉県初出店の精肉専門店「スギモト」が12月9日に先行オープン。同店は同社の店舗では関東最大級のスケールで登場した。

お肉の専門店スギモト。
「ストレスフリー」の面では、以前は6台だったレジを10台に増強。更に、メイン通路を2400mmから2700mmに拡張し、より多くの顧客が利用しやすい売場に生まれ変わった。
この他にも、スーパーメイトの抗菌・抗ウイルス加工のカートとカゴを百貨店で初導入し、耐久性・防汚性の高いセラミックタイルを採用することにより、より清潔で安心・安全に買い物できる売場にもなっている。
多くの買い物客でごった返した開業初日
グランドオープン初日となった12月11日は、休日ということもあり、10時の開店と同時に老若男女問わず幅広い客が訪れ、歩行が困難になるくらいの混雑ぶりとなった。
とくに鮮魚専門店「魚力」は開店2,3時間後も周辺がごった返した状態が続くほどの人気であった。更に惣菜・菓子などの売場も協賛セールを行っており、こちらも人気を博していた。

人でごった返す売場。
上層階も「地域密着型」へリニューアルが進む
東武百貨店船橋店では、地階以外においても2020年より全館でフロア刷新を進めており、新規オープンしたテナント、リニューアルしたテナントが多数存在している。
ここでは主な改装・リニューアル内容、新規出店店舗などを紹介する。
7階
全国の名店のラーメンが月替わりで食べられる飲食店「諸国ラーメン紀行」が2021年3月にオープン。
6階
書籍「旭屋書店」が5階から移設し、文具売場も新設し2020年11月20日にリニューアルオープン。
これに合わせ、紳士雑貨売場やイージーオーダースーツ売場、アウトドアウェア「エーグル」も2020年9月にリニューアルオープン。更に、旅行用品の「エース」も地階より移設した。

旭屋書店。

紳士雑貨売場。
5階
ファストファッションの「ユニクロ」が2021年3月12日、大型靴店「ABCマート」が2021年4月24日、子供写真館「スタジオマリオ」が2021年7月16日にそれぞれオープンした。
これに合わせ、子供服「メゾピアノ」「メゾピアノJr」「ポンポネットJr」「クレードスコープ」「センスオブワンダー」、茶道具売場、印章「平安堂」、和雑貨「鳩居堂」、メガネ「JINS」も2020年秋にリニューアルオープンした。

イトーヨーカドーより移転したユニクロ。
4階
婦人服・生活雑貨「ローラアシュレイ」が2021年2月13日にオープン。タオル・パジャマ「ファビュラスタイル」が2020年9月17日にオープン。
他にも、地下1階から介護用品の「カインドウェア」、パジャマの「荒川」「ワコールらくらくパートナー」、婦人服の「生き活き倶楽部」が2021年7月に移設。
また、婦人服の「クレッシェント」「詩仙堂」「デシグアル」「銀座花菱」「KBファー」や、ゴルフウェアの「アダバッド」「ピッコーネ」もリニューアルオープンしている。

ローラアシュレイ。
1階
化粧品「アヴェダ」が2021年2月26日にオープン。
他にも、2021年6月24日に化粧品「ファンケル」、ハンドバッグ「マザーハウス」が2021年7月29日に、婦人靴売場や「銀座ヨシノヤ」が2021年春にリニューアルオープン。
また、免税カウンター、お買い上げ品一時預かり所、遺失物拾得承り所が2021年春に地下1階から移設されている。

売場が2倍になったマザーハウス。
地下1階
ドラッグストア「マツモトキヨシ」が2021年5月30日に、洋菓子の「ベルプラージュ」が2020年9月にそれぞれオープンした。
この他にも、海苔・茶・佃煮売場やカタログギフト売場も2021年春にリニューアルオープンしている。

マツモトキヨシ。
全館の「地域密着」強化で生き残りを図る
東武百貨店船橋店では、今回のリニューアルに先駆けて2017年のビックカメラを導入。それ以来、生活に必要なものがワンストップで購入できる場所をコンセプトにフロア刷新を続けてきた。
今回の改装では、同店の強みの一つである食品部門がさらに強化され、日常的な利便性が大いに向上した。
新型コロナの影響や競合店との競争の中で、今後どれだけ地域・沿線住民の支持を得られる店舗を作ることができるかが同店の生き残るキーワードになるであろう。
「FUNABASHIいちばんち市場」テナント概要
- 木更津 厚生水産(塩干・魚惣菜)
- 魚力(鮮魚)
- 船橋 丸あ商店(青果)
- 九州屋(青果)
- 北野エース(グロサリー)
- 人形町今半(精肉)
- お肉の専門店スギモト(精肉)
- いい菜&ゼストプラス(惣菜)
- 全国銘菓選
東武百貨店船橋店 FUNABASHIいちばんち市場
住所:千葉県船橋市本町7-1-1 地下1階
営業時間:10時~20時(FUNABASHIいちばんち市場)
※営業時間は各階・売場で異なる。
ジョイフル赤坂南部坂店、2021年12月10日開店-東京都心唯一の店舗、宅配専門店として再出店
東京都千代田区赤坂に、ジョイフルの東京都心再出店となる宅配専門店「ジョイフル赤坂南部坂店」が、2021年12月10日に開店した。
ジョイフル都心唯一の赤坂店、コロナで閉店していた
ジョイフル赤坂南部坂店の前身となるジョイフル赤坂店は、ジョイフルの東京都心初の店舗として2015年4月に開店。

ジョイフル赤坂店。
多くの九州中国地方出身芸能人などからも注目を集める店舗となっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年12月に閉店していた。
これにより、ジョイフルは東京23区から全面撤退となっていた。
ジョイフル、宅配専門店として赤坂再出店
ジョイフル赤坂南部坂店はジョイフル初の宅配専門店で、事実上の赤坂店移転再出店となる。営業時間は11時~21時で年中無休。取り扱い商品は「ヒカル考案 冗談抜きで旨いハンバーグ」など14品となる。

ジョイフル「ヒカル考案 冗談抜きで旨いハンバーグ弁当」。
(配達エリア外では楽天市場などでも冷凍品を購入可能)
取り扱いするデリバリー業者は、Uber Eats・出前館・foodpanda・menu・Woltの5社。
配達範囲目安は、デリバリー業者や道路状況等によって異なるが、最も範囲の広いfoodpanda(約4.4km)であれば神田・御茶ノ水・新宿・中目黒・目黒あたりまでが配達エリアとなる。

ジョイフル赤坂南部坂店の配達エリア。
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全国パン共通券、2021年12月9日開始-ベーカリーの共通ギフト券、3年後に3000店の加盟めざす
全国のベーカリー共通商品ギフト券「全国パン共通券」の発売・利用が、2021年12月9日に開始された。
企業を跨いだ「ベーカリーの商品券」
全国パン共通券を主催するのはパン配達事業「パンフォーユー」(群馬県桐生市)。
この共通券はスマホなどで購入、電子ギフトのURLを発行する形式で、メールやLINEなどでプレゼントすることもできる。ラインナップは200円、500円、1000円の3種類。

「全国パン共通券」は3種類。
12月時点ではヴィドフランスなどの山崎製パングループ、神戸屋、アンデルセンなどの大手企業(一部店除く)を中心に、約300店舗が加盟している。
パンフォーユーは、今後個人店舗を含めて3年以内に3,000店の加盟を目指すとしている。
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DON DON DONKI MBK Center、2021年12月21日開店ー東急百貨店跡、「百貨店跡にドンキ」タイでも
タイ王国の首都・バンコクの商業施設「MBK Center」内に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「DON DON DONKI MBK Center」が2021年12月21日午前11時(タイ時間)に開店する。

DON DON DONKI MBK Center
バンコクの老舗商業施設にドンキ出店
MBKセンター(MBK Center)は1985年8月に開業、開業当時はアジア最大のショッピングセンターで、ドゥシュタニ・グループ(Dusit Thani Group)が管理・運営を担う。
バンコクの人気商業施設として知られており、地上7階建ての建物にタイのスーパー「Tops market」、ドゥシュタニ・グループが運営するホテルなど約2500の店舗が出店、そのほとんどが小規模な店となっている。

MBKセンター/東急百貨店(提供:東急グループ)。
このほか、バンコク東急百貨店がタイ1号店としてMBK Center開業時より営業していたが、競争の激化と新型コロナウイルスの流行により2021年1月31日に閉店しており、これにより東急百貨店は海外から完全撤退となった。
「即食」と「ギフト」で「日本感」強い売り場づくり
「DON DON DONKI MBK Center」はバンコク東急百貨店が営業していた一部の地上2階部分に出店。売場面積は2,146㎡。
24時間営業で、買ってすぐ食べられる肉惣菜、スイーツなどを中心に取り扱う。

店内のようす。
このうち、肉惣菜では日本産の和牛を使ったメンチカツや佐賀県産A5和牛の肉寿司を販売、スイーツではDON DON DONKI他店でも人気が高い苺大福のほか北海道産生クリームを使用したエクレアやシュークリームを販売、そのほかには海鮮釜めしや屋台コーナーとしてソフトクリームやリンゴあめを販売することで気軽に食べれる「即食」で日本文化を味で体験できる環境を整えるとしている。
また、タイに進出しているドンキ系店舗としては初のギフトコーナーを設置、贈り物が盛んなタイ文化に合わせて、日本産フルーツの詰め合わせやおせち風食材など日本らしいギフトセットを揃える。
さらに「Cosmetic DONKI」コーナーも展開、試供ブースを設けるとともにプロモーターによる接客で日本のスキンケア商品の魅力を伝えるとしている。
百貨店とディスカウントストアの明暗、海外でも
タイにはかつて大丸、そごう、伊勢丹など多くの日系百貨店が出店していたが、バブル崩壊やアジア通貨危機などによる需要の変化、他資本の百貨店やモールとの競合によりほとんどが撤退。現在では「サイアム高島屋」のみが営業している。それとは対照的に、イオングループは店舗数を増やしているほか、一昨年タイ初進出を果たしたドンキは独自の品揃えと売り場構成を武器に、大きな人気と話題を集めている。
日本国内でも百貨店売り上げが振るわないなか、ディスカウントストアの攻勢が続いており、百貨店跡にドンキが出店する例もみられる。今回の「日系百貨店跡へのドンキ出店」は、海外でも百貨店とディスカウントストアの明暗が分かれた象徴的存在となった。
DON DON DONKI MBK Center
営業時間:24時間(予定)
所在地:444 MBK Center, 2nd Floor, Unit No. PLA. F02. K001000, Phaya Thai Rd., Wang Mai, Pathum Wan, Bangkok

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JR九州×呪術廻戦、2022年2月下旬まで開催-ラッピング列車や目玉企画の特急も
JR九州(本社:福岡市博多区)は、アニメ「呪術廻戦」とのコラボキャンペーンを2021年12月1日から開始。コラボの“目玉企画”として、1日限りの特急「呪術廻戦(JUJUTSU KAISEN)」を12月4日に運行した。

特急「呪術廻戦(JUJUTSU KAISEN)」。
883系はアニメ、885系は劇場版ビジュアルが採用されたという。
1日限りの特急と同じラッピングを施した車両は2022年2月下旬まで運行、コラボは同年2月28日まで開催される予定。
呪術テーマの注目作品
呪術廻戦は2018年に週刊少年ジャンプで連載開始。呪術高等専門学校(呪術高専)を舞台に呪術師が呪霊を祓うストーリーが話題を集め、2020年10月にはTBS(MBS)系全国ネットでアニメ化。同時期のジャンプ連載作品「鬼滅の刃」に匹敵する注目作品として一大ムーブメントを引き起こしている。
映画化にあわせ九州全域でコラボ展開
コラボキャンペーンは呪術廻戦の前日譚を映画化した「劇場版 呪術廻戦 0」(12月24日公開予定)に合わせたもの。コラボの一環として、11月24日からは「885系かもめ・ソニック」、12月1日からは「883系ソニック」を活かしたラッピングトレインの運行を開始。(博多~長崎/博多~大分・佐伯間)
加えて、GPSチェックインによるデジタルスタンプラリーやARアプリ(COCOAR)によるAR記念撮影、D&S列車(デザイン&ストーリー列車)へのリアルスタンプ設置といった企画を実施している。
4日には特急「呪術廻戦」運行、記念式典も
今回のコラボキャンペーンを記念して、12月4日には1日限りの特急「呪術廻戦(JUJUTSU KAISEN)」(博多~長崎/1往復)を運行。運行に先駆け、午前10時から博多駅ではJR九州上符友則営業部長、鐘ヶ江理恵博多駅長らが参加する「特急「呪術廻戦」出発式」が行われた。

特急「呪術廻戦」出発式。
式典では1日限りの特急を“目玉企画”としてアピール。JR九州担当者は「(東宝との調整を経て)イメージ以上のものが仕上がって本当によかった。」「このプロジェクトを通して、列車や駅を色々な方にご利用いただきまして、九州のいろいろな所にお出かけいただいて、地域を元気にできれば。」、東宝映像事業部担当者は「集英社やmappa、委員会各社と大きなプロジェクトにしたいと考えていたが想像を超える勢いで感慨深い。」「呪術廻戦号のようにいいスタートをきりたい。」と期待を寄せた。

いいスタートをきった特急「呪術廻戦」。
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ホープタウン、2022年1月31日閉店ー旧米子サティ、40年の歴史に幕
鳥取県米子市のJR境線後藤駅近くにある大型ショッピングセンター「ホープタウン」が2022年1月31日に閉店する。

ホープタウン。
マイカルグループの店舗だった
ホープタウンは3階建て、店舗面積は11,763㎡。「宮脇書店」や100円ショップの「キャン★ドゥ」、ゲームセンター「モーリーファンタジー」、玩具店「キディランド」、「手芸の丸十」など44店舗が入居している。
ホープタウンのフロアガイド(2020年12月時点)。
ホープタウンの前身となる地場衣料品店「菊屋」は1962年創業。その後菊屋が移転する形でホープタウンが1982年7月9日に開店した。ホープタウンは菊屋の子会社が運営する店舗であったが、1993年に近隣のニチイ系8社と合併し「サンインニチイ(後のマイカルサンイン)」を設立。ホープタウンも増築の上業態転換され、マイカルのグループ会社として「ホープタウンサティ」「米子サティ(2代目)」(初代米子サティはのちの米子ビブレ、現在のイオン米子駅前店)と名前を変え営業していた。2001年のマイカルの経営破綻を機にマイカルグループから独立、再びホープタウンの名称で営業していた。
独立以降は地域教育や福祉に関わるなど地元密着型の商業施設として親しまれていた。
競争激化のなか、8月に核店舗が撤退
ホープタウンは開店から40年が経過しており老朽化が深刻化。それに加えて周辺には「イオンモール日吉津」やディスカウントストアの「トライアル」「PLANT-5」などの大型商業施設が出店するなど競争が激化していた。
そうしたなか、コロナ禍による需要の低下も追い討ちをかけるかたちで2021年8月22日に核テナントの1つであった食品スーパー「マルイホープタウン店」が閉店、専門店で提供していたスタンプカードも終了するなど今後の動向に注目が集まっていた。
山陰の大型商業施設の草分け的存在、今後どうなる?
ホープタウンは広大な敷地に多層型の建物と大きな駐車場を持った店舗で、山陰地方の郊外型ショッピングセンターの草分け的存在として永年親しまれていた。マイカル破綻後もマルイ営業時には広い年齢層の人々が来店して地域の憩いの場のような性格も帯びていた。
地元では施設が他の企業に譲渡されるという噂も聞かれるなど、地域を代表する老舗だけに、再び住民の「ホープ」を集める街となることができるのか、今後に大きな注目が集まっている。
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ディズニーフラッグシップ東京、2021年12月5日開店-日本最大のディズニーストア、新宿に
東京都新宿区の新宿駅近くに、ディズニーストア日本最大の旗艦店「ディズニーフラッグシップ東京」が2021年12月5日に開店する。

ディズニーフラッグシップ東京・イメージ。
日本最大のディズニーストア、ここだけの限定商品も
「ディズニーフラッグシップ東京」が出店するのは、紀伊國屋書店本店の隣接地に2021年に開業した「新宿大通りT&TⅢビル」の地階から2階。
店舗面積は3フロア合わせて約1,700㎡で、日本最大のディズニーストアとなる。

「ディズニーフラッグシップ東京」館内。
店内では限定アートやオーダーメイド商品、また海外のディズニーランド限定商品なども販売するほか、期間限定イベントなども開催するとしている。
(画像は公式サイト/リリースより)
ディズニーフラッグシップ東京
住所:東京都新宿区新宿三丁目17番5号 T&TⅢビルB1~2F
営業時間:10:00-21:00
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メガセンタートライアル旭川店、2021年12月1日開店-イトーヨーカドー跡に北海道初「スマートストア」
北海道旭川市のセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドー旭川店」跡に、トライアルHDの総合ディスカウントストア「メガセンタートライアル旭川店」が2021年12月1日に開店した。

メガセンタートライアル旭川店のイメージ。
前身はヨーカドーを核とする施設だった
イトーヨーカドー旭川店は「大成ファミリープラザ」の核店舗として1980年7月に開店。
建物は地上4階地下1階建で営業フロアは地上2階~地下1階、店舗面積は15,335㎡、所有者は交洋不動産。

イトーヨーカドー旭川店。(撮影:アイビスさん)
ヨーカドー旭川店は直営衣食住フロアや各種専門店(銀座山形屋・くまざわ書店など)を展開。ヨーカドーが30.04%を出資する食品スーパー「ダイイチ」旭川市内7店舗とともに、チラシ配布やセールなど共同販促を行うなど、セブン&アイHDの旭川における旗艦店としての役割を担っていた。
また、同店では旭川市が管理運営する体育館・会議室「大成市民センター」を併設。2017年11月に旭川市と締結した「地域活性化包括連携協定」の一環として、2018年6月には情報発信スペース「旭川市情報コーナー」を設けるなど、地域を代表する複合商業施設のひとつとして連携を強めていたが、2021年5月9日をもって閉店した。

イトーヨーカドー旭川店の閉店告知。(撮影:アイビスさん)
イトーヨーカドー旭川店の閉店に先駆け、2021年3月に旭川市と施設所有者の交洋不動産は「大成ファミリープラザに関する連携協定」を締結。交洋不動産主導のもと、2021年度中の耐震改修を経て、市による支援のもと後継店舗を誘致、トライアルを核とする商業施設として再生する方針を示していた。
わずか半年で再生
メガセンタートライアル旭川店の営業フロアは地上2階~地下1階で店舗面積は15,335㎡。駐車場台数は730台。トライアルカンパニーが運営を担う。
旭川店は道内初となる「スマートストア」として、同社独自開発のセルフレジ付買物カート「次世代型スマートショッピングカート」(約200台)や「リテールAIカメラ」(約100台)、デジタルサイネージといったIoT技術やAI技術を導入する。
また、生鮮食品や衣料品・日用品・家具家電インテリア雑貨・レジャー用品・玩具といった幅広いジャンルの商品を同社最新の売場でフルライン展開。
同社が強みとする惣菜に関しては「小樽仕込み北見産たまねぎ天」「でっかい鶏ザンギ弁当」「十勝風豚丼」といったローカライズ商品を打ち出す。(惣菜は旭川店と近隣2店舗(永山店・神楽店)で限定販売)
また、専門店として100円ショップ「ダイソー」が再出店するほか、北海道地場大手アミューズメント施設「スガイディノスでぃのぱ!旭川」と北海道地場大手カプセルトイ専門店「トーシン #C-pla」が新規出店する。

#C-plaメガセンタートライアル旭川店。
メガセンタートライアル旭川店
住所:北海道旭川市6条通14丁目64
営業時間:24時間営業
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イトーヨーカドー函館店、2022年7月3日閉店-新たなテナントを誘致へ
北海道函館市の産業道路沿いにあるショッピングセンター「イチイビル」の核店舗「イトーヨーカドー函館店」が、2022年7月3日に閉店する。

イトーヨーカドー函館店。
函館郊外随一の商業集積地にあるヨーカドー
イトーヨーカドー函館店は1980年9月に開業。店舗面積は15,658㎡で、地元企業「一位物産」が所有する。テナントとしてABC-MART、マクドナルドなどが出店する。

店内のようす。
店舗周辺は函館最大の郊外商業集積地であり、隣接地には同時期の1980年8月に開業した「MEGAドン・キホーテ函館店(長崎屋が運営)」やアニメイト、コムサストアなどが出店している。

隣接地にはドン・キホーテ(長崎屋運営)が出店。
函館店の閉店により、道内の札幌都市圏外にあるイトーヨーカドーは帯広店、北見店のみとなる。
新規テナントを誘致へ
イトーヨーカドーが出店するイチイビルは2021年に耐震補強工事をおこなっており、今後も新たな核テナントを入居させて営業を続けるとみられる。
地元メディアの報道でも新規テナントの誘致方針が伝えられているが、12月時点では後継テナントなどの詳細は発表されていない。
(撮影:アイビスさん)
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