カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

EST FOODHALL(エストフードホール)、2020年2月19日開業-大阪駅東側高架下の梅田エストに

大阪府大阪市北区の高架下商業施設「梅田EST(梅田エスト)」に、新たな食のエリア「EST FOODHALL(エストフードホール)」が2020年2月19日に開業する。

EST FOODHALL.

梅田を代表する「女性ファッションの聖地」

梅田ESTは1981年11月に、国鉄が出資する大阪ステーション開発(現・JR西日本大阪開発)の高架下商業施設「エスト一番街(EST-1)」として開業。2006年4月のリニューアルを機に現在の施設名に改称した。店舗面積は約6,611㎡(約2,000坪)。
開業以来、隣接する阪急ファイブ(現・HEP FIVE)やナビオ阪急(現・HEP NAVIO)とともに、梅田のファッションカルチャーを牽引する商業施設として営業していたが、2006年の施設名改称に合わせて女性に特化した商業施設として刷新。2019年2月からは益若つばさがディレクターを務める「EAT ME」や闇(病み)かわいい世界観が人気の「Jamie エーエヌケー」を始めとする西日本初出店のブランドを順次導入するなど、大規模リニューアルを推し進めていた。

施設の1/4が「女性向けの飲食フロア」に

EST FOODHALLは、2019年1月31日に閉鎖した梅田ESTイーストエリア跡に開業。エリア面積は約1,586㎡(約480坪)。

EST FOODHALLロゴマーク。

主要客層を「梅田で働く女性」に設定し、館内を「シェアゾーン」「バルゾーン」「ダイニング&カフェゾーン」「ランチ&カフェゾーン」にゾーニング。今までにないオールデイユースに利用可能なフードホールを目指す 。

EST FOODHALLのゾーンニングマップ。

テナントとしては、近未来SFたこ焼き酒場「TAKO BUSTERS」やネオパブリックバーを掲げるフランクフルトスタンド「FRANK THE BAR」、肉卸直営店・ロマン亭の新業態「MEAT&3Choice HandS」、神戸の焼鳥店・にはとりやの新業態「YAKITORI EXPRESS」、台湾まぜそば・麺ゃマルショウの女性向け新業態「らーめん 雲雀」など全国初7店舗、台湾発祥のタピオカ店「鹿角巷(THE ALLEY)」など大阪初2店舗を含む16店舗が出店する。

EST FOODHALLのテナント一覧
店舗名 業種
スタンドシャン食 シャンパン&餃子
Thai Kitchen KAO MAN GAI タイ料理
TAKO BUSTERS たこ焼き酒場
FRANK THE BAR フランクフルト・スタンド
MEAT&3Choice   Hands 肉料理
YAKITORI EXPRESS 焼き鳥&鳥丼
おでん×スタンド三徳六味 日本酒バル
肉屋のビストロ にくらうす ビストロ
韓国酒場 コッキオ 韓国料理
THE ALLEY ティーストア
PIZZA423 ピッツェリア&バール&カフェ
玄米&やさいカフェ 玄三庵 カフェ&食堂
スターバックス スペシャルティ コーヒー ストア
FLIPPER’S スフレパンケーキ
らーめん 雲雀 らーめん
ロッド ベーカリーカフェ
EST FOODHALL

住所:大阪市北区角田町3番25号
営業時間:11時~23時(一部店舗を除く)

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アネックス静岡伊勢丹、2020年2月16日閉店-「北野エース」核の商業施設、わずか5年で営業終了

静岡県静岡市葵区呉服町の複合商業施設「5風来館(ごふくかん)」地上3階~地下1階に入居する「ANNEX静岡伊勢丹(アネックス静岡伊勢丹)」が、2020年2月16日をもって閉店する。

ANNEX静岡伊勢丹。

すみやの旗艦店として開業した「5風来館」

5風来館(ごふくかん)は1997年10月に開業。建物は地上8階建、地下1階建、商業フロアは地上3階~地下1階、敷地面積は1,076㎡、建築面積は902㎡、延床面積は6,331㎡。
5風来館は開業当初、静岡地盤の地場大手音楽ソフト専門店「すみや静岡本店ソフト館」を核とする施設として営業を行っていたが、同社の経営悪化により2005年9月をもって閉店。
2006年6月には無印良品の静岡旗艦店「無印良品 静岡」(売場面積1,403㎡、Meal MUJI併設)がすみや跡に開店したが、MARK IS静岡への移転に伴い2013年2月に閉店していた。

5風来館。

スルガ銀行とのコラボ店舗、わずか5年で営業終了

ANNEX静岡伊勢丹は2015年3月に、三越伊勢丹HDの百貨店「静岡伊勢丹」と静岡地盤の「スルガ銀行」のコラボレーション店舗として無印良品静岡跡に開業。営業フロアは地上3階~地下1階。
コンセプトに「The Third Place –都市生活者のためのコミュニティスペース」を掲げ、静岡初となる高級食品スーパー「北野エース フーズブティック ANNEX 静岡伊勢丹店」を核に、静岡の老舗写真館「写楽館」が運営する「静岡伊勢丹写真館」、スルガ銀行のコミュニケーションスペース「d-labo静岡」、美容院、スカルプケアサロン、ダイエットサロン、フィットネスクラブが入居していた。
なお、ANNEX静岡伊勢丹の閉店後も、5風来館3階のスルガ銀行d-labo静岡は当面営業を継続する予定となっている。
追記:キタノエースは本館に移転する。

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ウエストランド、2020年2月16日閉館-マルイ、建替え後に再出店へ

岡山県津山市二宮のショッピングセンター「ウエストランド」が、建替えのため2020年2月16日に閉館する。

ウエストランド。

マルイを核としたショッピングセンター、38年の歴史に幕

ウエストランドは1982年6月に開業。建物は2階建てで、売場面積は5,986㎡。なお、同市出身のお笑いコンビ「ウエストランド」はこの施設から命名されたという。
ウエストランドは永年、広島市のスーパー「イズミ」(食品以外)と津山市のスーパー「マルイ」(主に食品)を核店舗としていたが、イズミは2019年9月に撤退。このほか、ドラッグストア「ザグザグ」や「マルイ」の本部機能が入居する。
なお、建物はマルイの関連会社「三和」(本社:イーストランド)が所有する。

跡地に新店舗を建設-マルイ、再出店へ

閉館は店舗の老朽化によるもの。
複数の地元メディアの報道によると、閉店後は建物を解体し、マルイなどのスーパーマーケットが出店するオープンモールの商業施設が建設される計画だといい、今後2021年の完成を目指して工事が進められる。
また、マルイは新店舗の開業まではウエストランド近くにあり2019年に閉店した「マルイ・エスマート院庄店」跡の営業を再開、仮店舗として使用することを発表している。
(撮影:ヨークセブンさん 

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天神ビブレ、44年の歴史に幕-2020年2月11日閉店、多くの市民に惜しまれた最終営業日

福岡県福岡市中央区天神の西鉄福岡(天神)駅・地下鉄天神駅近くのファッションビル「天神ビブレ」が、再開発のため2020年2月11日午後8時30分をもって44年の歴史に幕をおろした。

最終営業日の天神ビブレ。

天神コアとともに流行を牽引してきたファッションビル

天神ビブレは1976年11月に、大手総合スーパー「ニチイ」の「ニチイ天神ショッピングデパート」として因幡町商店街・西鉄街などを再開発して生まれた再開発ビル「天神第一名店ビル」に開業。1982年3月に同社ファッションビル「天神ビブレ21」に転換した。建物は地上10階地下2階建、営業フロアは地上8階~地下2階、営業面積は10,754㎡、専門店数は約70店舗(2019年時点)。
8階には大規模音楽ライブホール「ビブレホール」を整備するなど、館内通路で直結する西鉄グループの「天神コア」とともに福岡の流行を牽引してきた。1997年には別館(現MMTビル、旧東急プラザ)が開業したものの、別館はマイカルの経営破綻により2001年3月に閉店している。

隣接する天神コア、2020年3月閉店予定。

その後、運営会社の再編に伴い2011年3月に「イオンリテール」のビブレ・フォーラス事業部に、2016年3月には旧ダイエー系でイオンモール完全子会社の「オーパ」に運営移管されている。
なお、MMTビルは複合商業施設「メディアモール天神」として「ジュンク堂書店福岡店・丸善福岡店」を核に、100円ショップ「ダイソー」、オフィスなどが入居しているが、こちらも近く閉館し、福岡市役所北別館や周辺店舗と合わせて複合ビルを建設する再開発が計画されている。

ビブレの象徴「サブカル」「スポーツ」はどこに移転?

天神ビブレでは、福岡市中心部(博多・天神)への競合施設の相次ぐ進出を受け、以前から定評のあったゴスロリ・甘ロリ系の店舗に加えて「アニメイト」「文教堂ホビー」「駿河屋」などサブカル系の店舗や「スポーツオーソリティ」「Mt.石井スポーツ」などスポーツ・アウトドア関連の店舗集積を強化、2018年9月にはビブレへの業態転換当初から営業していたビブレホールを「よしもと天神ビブレホール」にリニューアルするなど独自の立ち位置を構築していた。
こうした店舗のうち「Mt.石井スポーツ」は資本業務提携関係にあるヨドバシカメラマルチメディア博多に3月13日移転、「駿河屋」は資本業務提携関係にある丸井(博多マルイ)に3月中旬移転、「アニメイト」はパルコ本館8階に3月28日移転を発表しており、「GU」や「ABCコスメストア」などその他のファッションブランド等も改装中のパルコやソラリアへの移転、既存店への誘導を行っており、福岡市中心部から完全撤退となるブランドは少ないとみられる。
アニメイト福岡天神の移転告知。

多くの客に送られた天神ビブレ

天神ビブレの閉店当日となった2月11日には多くの客が訪れた。
午後8時50分に買物客の送り出しを終え、閉店式典を開始した。

最終営業日の天神ビブレ。


多くの客で賑わいを見せた。

天神ビブレ商店会(旧・因幡町商店会)高力夏男会長は「この天神の地で私どものような小さな商店主の集まりである天神ビブレ商店会が今日まで影響を続けさせていただきましたのも一重に皆様のご愛顧のお蔭」、天神ビブレ浅井直樹館長は前身のニチイ開業から今回の再開発に至った経緯までを語り「従業員一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。」とそれぞれコメント。

最後の挨拶。

午後9時に閉店式典を終了し、全従業員による挨拶のなかシャッターが下ろされ、天神ビブレは44年の歴史に幕を下ろした。

午後9時にシャッターが下ろされた。

午後10時前からは、閉店後に残った市民たちが見守るなかビブレやテナントの看板撤去が始まった。

看板の撤去。

ビブレは「イオンモール」の食品フロアとして再進出

天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、2024年を目処に天神ビブレと同じ区画内にある「福岡ビル」(2019年3月閉館)及び「天神コア」(2020年3月31日閉店)の跡地にオフィスやハイクオリティホテルを備えた西鉄グループの複合商業施設(地上19階地下4階建、高さ約96m)が開業を予定している。

福岡ビル・天神コア跡地に建設予定の建物イメージ。

天神ビブレはこの新ビルの一部として取り込まれ、低層階に「イオンモール」運営の店舗として再出店する。
今後、2024年の1期開業を目指して工事が進められる。
詳しくはこちらの記事へ。

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渋谷駅前の「青ガエル」、2020年7月までに大館市に譲渡

東京都渋谷区の渋谷駅前に置かれた「青ガエル電車」(旧東急デハ5001)が、2020年7月までに秋田県大館市に譲渡される。

渋谷駅前に展示される5001号。

戦後の技術の粋を集めた電車だった

渋谷駅前に置かれた「青ガエル電車」の正式名は東急電鉄5000系(2002年に二代目の5000系が登場したことにより、現在は「旧5000系」「初代5000系」と呼ばれる)のトップナンバー・デハ5001(以下5001号)。
旧5000系は当時の最新技術であった「直角カルダン駆動方式」を本格導入。飛行機や自動車と同様のモノコック構造を採用した独特な外観も特徴で、当時の通勤電車としては画期的な加速度の高さや静寂さを実現するなど、他の大手私鉄各社にも大きな影響を与えた。
その後、5001号は1986年から1993年まで長野県の上田交通(現:上田電鉄)で活躍。1993年からは東急時代の姿に復元され保存されていた。しかし、2006年に渋谷区に譲渡され、機器や台車を外し車体を切断・短縮した状態で渋谷駅前にモニュメントとして設置されることとなった。当初は「民間交番」としての活用を目指したというが、現在は「青ガエル観光案内所」として、英語対応の観光案内所・休憩所として活用されている。

渋谷再開発で撤去-大館市に譲渡

電車撤去・譲渡の一番の理由は「置き場所がなくなるため」。電車が設置されているハチ公前広場では、近く東急百貨店東横店の解体・再開発、JR渋谷駅のハチ公前改札の移設が予定されるなど、広場自体が大きく姿を変える。

渋谷駅・ハチ公前広場と5001号。

prl1507020208-p1渋谷鳥瞰図
渋谷駅前開発イメージ(東急不動産)。

渋谷区が5001号の譲渡先に選んだのは「忠犬ハチ公」が縁で交流がある秋田県大館市。今後、5001号は5月下旬から移設作業がはじまる予定で、7月からはJR大館駅前にある「秋田犬の里」(2019年開業)の休憩所となり、また車内では忠犬ハチ公を中心に渋谷と大館の歴史変遷の展示もおこなう計画だという。

秋田犬の里(完成前に撮影)。

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コロンバン原宿本店、2020年2月16日閉店-東急・神宮前再開発で「オリンピアアネックス」と共に解体へ

東京都渋谷区表参道にある老舗洋菓子店「コロンバン原宿本店サロン」が2020年2月16日に閉店する。
同店は隣接する「オリンピアアネックス」とともに再開発のため近く解体される。

オリンピアアネックスとコロンバン。

東京初のフランス菓子専門店だったコロンバン

コロンバンは1924年に「東京初のフランス菓子専門店」として創業。
1951年には東急側の熱心な誘致により「東横のれん街」に出店するなど販路を広げ、東京を代表する銘菓の1つとなった。
現在のコロンバン原宿本店サロンの建物は1967年に完成。同店では屋上で養蜂をおこなっており、採取した蜂蜜を「原宿はちみつ」として菓子などに活用していることでも知られる。

東急が「オリンピアアネックス」とともに再開発

コロンバン原宿本店の閉店は「神宮前六丁目市街地再開発事業」に伴うもの。
再開発は東急不動産が主導するもので、神宮前交差点にある「オリンピアアネックス」とともに2020年3月より解体される。
新たに建設されるビルは、地下3階~地上10階、延床面積19,890㎡で、2022年度の完成を目指す。
新たなビルは主に商業ビルとして活用されるほか、防災機能、屋上広場も備える。

再開発完成予想図(東急不動産)。

また、再開発に合わせて区道623号線を拡幅するとともに、区道630号線を廃道とし、変形五叉路を解消する(交差点を十字路(四差路)とする)ことで歩行者滞留空間の確保や敷地西側に新たな歩行者道路を作り歩行者ネットワークの強化を図るとしている。

神宮前交差点。良く見ると五叉路となっている。

なお、コロンバンでは16日16時半から閉店セレモニーを実施。コロンバン屋上の蜂は渋谷コロンバンビル(渋谷区神南、NHK近く)に移されるという。

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TOHOシネマズ立川、2020年9月10日開業-ららぽーと立川立飛そばに

東京都立川市の多摩モノレール立飛駅前に、阪急阪神東宝グループのシネマコンプレックス「TOHOシネマズ立川(仮称)」が2020年9月10日に開業する。
TOHOシネマズ立川(仮称)。

立川初となる大手興行会社系シネコン、立飛駅前に

TOHOシネマズ立川(仮称)の建物は地上2階建、スクリーン数は9、座席数は約1,600席。TOHOシネマズブランドの映画館は立川市初となる。
2019年春より三井不動産系ショッピングセンター「ららぽーと立川立飛」正面入口付近の平面駐車場跡地で建設中の「立川泉町計画」の核店舗として出店するもので、ハリウッド作品や邦画・アニメ作品・単館系アート作品に加え、コンサートや演劇・スポーツのライブビューイング(生中継)など、非映画コンテンツの上映にも積極的に取組むという。
また、TOHOシネマズ隣接地にはスポーツ交流施設やクラブハウスも整備される予定となっている。

立川泉町計画。

個性的な映画館が集まる立川で支持獲得なるか

TOHOシネマズが進出する立川市内には、極上爆音上映(通称:極爆)を始めとする音響設備に定評がある独立系シネコン「シネマシティ」や木下グループ系で2019年6月に開業したばかりの単館系映画館「kino cinéma立川髙島屋S.C.館」など、特色ある映画館が既に営業している。
TOHOシネマズ立川(仮称)は、大型駐車場併設の商業施設と多摩モノレールの駅に隣接するなど、公共交通、自動車交通ともに好条件にあり、既存の映画館が営業する立川駅前と1~2kmほどしか離れてないため、競合関係となる。

立川泉町計画/TOHOシネマズ立川(仮称)

住所:東京都立川市泉町935番1外

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アトレ取手、2020年3月26日開業-「ボックスヒル」ブランド、43年の歴史に幕

茨城県取手市のJR取手駅に、JR東日本グループの駅ビル「アトレ取手(atre取手)」が2020年3月26日に開業する。アトレ取手。

常磐線を代表する駅ビルブランド「ボックスヒル」消滅

アトレ取手の前身となる取手駅ビル「ボックスヒル取手(boxhill取手)」は1988年9月に開業。建物は地上5階建、店舗面積は約5,303㎡、延床面積は約25,172㎡。ボックスヒルとしては松戸駅ビル(1977年4月開業)に次ぎ2施設目だった。ボックスヒル取手。

開業当初は、国鉄(現・JR東日本)が出資する常磐ステーション開発(後のボックスヒル)の運営施設であったが、JR東日本グループの駅ビル事業会社再編に伴い、2009年10月に「アトレ」との一体運営に移行。松戸駅ビルがアトレに転換した2012年3月以降、唯一のボックスヒルとなっている。
2020年2月現在。タジマヤグループのグロサリー専門店「Tマルシェ」を中心とする食品フロア「TORIDE MARCHE」を核に、高級食品スーパー「成城石井」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、カフェ「スターバックスコーヒー」、カジュアルファッション「Honeys」、100円ショップ「キャンドゥ」、書籍・文具販売店「くまざわ書店」、関東鉄道グループの回数券・定期券販売所「関東鉄道 取手駅ビルサービスセンター」など46店舗が入居する。TORIDE MARCHE。

また、ボックスヒル独自の取組みとして2017年以降、取手市や国立大学法人東京藝術大学、JR東日本と連携したまちづくりプロジェクトを開始、2019年12月には施設4階全フロアをコミュニティハブ「たいけん美じゅつ場」に転換している。たいけん美じゅつ場「VIVA」。

ボックスヒル取手は、アトレ取手開業(屋号変更)に伴い2020年3月24日をもって閉店する。
常磐線を代表する駅ビルブランドであったボックスヒルは全て消滅し、43年の歴史に幕を下ろすこととなった。

アトレ取手(ボックスヒル取手)のテナント一覧
階数 店舗名 業種
1階 ヴィ・ド・フランス ベーカリー・カフェ
1階 おそうざい村 和洋惣菜 
1階 関東鉄道 取手駅ビルサービスセンター バスチケット販売 
1階 九州屋 青果
1階 京樽 鮨・おむすび・弁当 
1階 銀座コージーコーナー 洋菓子 
1階 珈琲館 カフェ
1階 魚のサントー 鮮魚・寿司 
1階 セブン・イレブン コンビニエンスストア 
1階 第一花壇 フラワー 
1階 たごさく おこわ 
1階 茶・丸山園 お茶・海苔
1階 つきじ植むら 和食 
1階 Tマルシェ グロサリー 
1階 とんかつ和幸 とんかつ 
1階 日本一 鶏惣菜 
1階 ニュー・クイック 精肉
1階 フロ プレステージュ 洋菓子・洋惣菜 
1階 ボックスヒル内郵便局 郵便局 
1階 ポニークリーニング クリーニング 
1階 マッチマーケット チャレンジショップ
1階 銘菓の老舗 あさ川 和菓子
2階 アドバンストヘアーナカタニ 理容室
2階 エステサロンさくら エステサロン 
2階 エムニ バイ センソユニコ レディスファッション・雑貨
2階 お直しサロン アン・コトン 衣料リフォーム 
2階 買取専門店 大吉 買取専門店 
2階 キャナリー レディスファッション 
2階 キャンドゥ 100円ショップ
2階 さくら平安堂 印章・雑貨 
2階 ぞうのはな アジアン衣料・雑貨 
2階 美容室フレンズ 美容室 
2階 ブォーナ・ビィータ 生活雑貨 
2階 ベリテ ジュエリー 
2階 マツモトキヨシ ドラッグストア 
2階 わかるとできる パソコン教室
3階 インデックス レディスファッション・雑貨 
3階 ガチャフォレスト カプセル玩具
3階 くまざわ書店 書籍
3階 ジンズ  メガネ・サングラス
3階 スターバックス コーヒー コーヒーストア
3階 成城石井 食料品・酒
3階 ハニーズ レディスファッション・服飾雑貨
3階 ロッテリア ハンバーガー
4階 VIVA パーク  たいけん美じゅつ場
4階 とりでアートギャラリー  たいけん美じゅつ場
4階 プロジェクトルームwithTAP たいけん美じゅつ場
4階 ラーニングルーム  たいけん美じゅつ場
4階 東京藝大 オープンアーカイブ たいけん美じゅつ場
5階 サイゼリヤ イタリアンレストラン
5階 つきじ植むら  和食
5階 東進ハイスクール  予備校
5階 取手カルチャーセンター  カルチャースクール
5階 ほぐし家 将  リラクゼーション
5階 ボックスヒル歯科  歯科
5階 横浜田中屋 そば・うどん

(テナントは2月6日時点のもの)

アトレ取手(現・ボックスヒル取手)

住所:茨城県取手市中央町2-5
営業時間(1~4階):午前10時~午後9時(平日)
営業時間(1~4階):午前10時~午後8時(土・日・祝日) 
営業時間(5階):午前11時~午後10時
※土・日・祝日の営業時間はアトレ取手が開業する3月26日以降

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サミットストア上星川店、2020年2月22日開店-相鉄上星川駅近く、トノックス跡地に

神奈川県横浜市保土ヶ谷区の相鉄本線上星川駅近くに、サミットの食品スーパー「サミットストア上星川店」が2020年2月22日に開店する。

サミットストア上星川店。

店内栽培のサラダも展開、既存店以上にライブ感強化

サミットストア上星川店は特装車メーカー「トノックス」跡地に出店。建物は地上1階建(屋上駐車場有)、売場面積は1,841㎡、駐車台数は107台、駐輪台数は97台、年商目標は28.8億円、従業員数は104.3人、同社としては117店舗目、保土ヶ谷区内2店舗目となる。
青果売場では店内製造フレッシュサラダやカットフルーツ、地場野菜に加え、若いファミリー層が多い地域特性から新たに「施設内で栽培した洗わずに食べられる野菜を使用したサラダ」を展開。鮮魚売場では作業場一体型開口タイプの「おさかなキッチンコーナー」、精肉売場では全面ガラス張りの「グリルキッチンコーナー」をそれぞれ導入。惣菜売場では従来からの温惣菜に加え、寿司も商品化している手元が見えるようにするなどライブ感・シズル感の演出を目的とした売場を採用する。
また、店内製造のベーカリーやコイン式コーヒーマシンを備えるイートイン「サミCafe」を併設する。

上星川エリアの新たな食品核に

サミットストア上星川店の1次商圏人口(4,153世帯8,501人)は、同社平均(6,341世帯12,130人)を下回るが、同社は「相鉄本線とJRの相互乗入れもあり、新しい戸建てやマンション建設も増えている」「今後も世帯数増加の期待できる立地である」とコメントしている。
上星川駅周辺には従来、駅直結の「相鉄ローゼン上星川店」1店舗しか食品スーパーが存在せず、サミットの出店予定地は駅前商店街「上星川商店街」の端にあるため、地域や商店街の賑わいに繋がるとみられる。

サミットストア上星川店が出店する上星川商店街。

サミットストア上星川店

住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区上星川3丁目22番17号
営業時間:午前9時~午後10時45分
※2月22日(土)のみ午前10時開店

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ボンベルタ橘、2020年11月中旬リニューアル開業-24時間営業のドンキ進出か?

大手流通グループ「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)」傘下のディスカウントストア「ドン・キホーテ」と「橘百貨店」は、宮崎県宮崎市の百貨店「ボンベルタ橘」を2020年4月中旬以降改修工事し、11月中旬を目処にグランドオープンすること発表した。
橘百貨店。

ドンキ傘下となった宮崎橘通の百貨店「ボンベルタ橘」

ボンベルタ橘は1952年に地場百貨店「橘百貨店」として創業。
橘百貨店は創業当初、「橘グループ」の中核企業としてスーパーや宿泊業に参入するなど多角化戦略を推進していた。しかし、1973年11月に開業したばかりの都城店を僅か1年後の1975年に閉鎖、直後に詐欺被害を受けたこともあり、流通大手のニチイ(現・イオン)傘下のもと経営再建を打ち出したが、同年中に会社更生法を申請、経営破綻していた。
その後、1976年に流通大手のジャスコ(現・イオン)傘下となり新会社を設立。1977年の総合スーパー「橘ジャスコ」への業態転換を経て、1988年の建替えを機に百貨店「ボンベルタ橘」に再転換、2007年11月のイオングループ脱退まで百貨店業態として営業していた。

橘百貨店西館・エアラインホテル。

イオングループ脱退後の2008年7月には、地元企業が出資する「橘ホールディングス」傘下に経営母体を移行し、低層階に百貨店フロアを集約、高層階を中心に大分県別府市に本社を置く「明林堂書店」や100円ショップ「ダイソー」の大型店、フタタのスーツ専門店「SUIT SELECT」、高級家具インテリア店「大塚家具」を相次ぎ導入する業態改革を行い、売場の再活性化を目指した。
合わせて2013年2月には、西館高層階に入居する「宮崎エアラインホテル」を取得、橘百貨店との一体経営を推進していたが、2020年2月1日に百貨店・ホテルともに「ドン・キホーテ」傘下となった。
なお、ドン・キホーテ傘下入り後も、現金ポイントカード「ボンベルタプレミアムカード」、橘友の会お買い物券、ボンベルタ橘商品券は継続して利用可能となっている。

24時間営業のMEGAドンキ進出か?

ボンベルタ橘を運営する橘百貨店は、2019年5月に大規模小売店舗立地法における営業時間を「午前9時~午後11時」から「24時間」に変更する届出を行っており、2020年1月14日から24時間営業の実施が可能となっている。
ボンベルタ橘は、2015年7月に開店した地階の地場食品スーパー「ハーティながやま」が2018年2月に撤退して以来、地下食品売場の大半が閉鎖状態にあるため、2020年4月中旬から11月中旬まで実施する改修工事により、生鮮食品の取扱いがある大型総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」が出店するものとみられる。

HEARTYながやまボンベルタ橘店(2018年2月閉店)。

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