東京都品川区のパルム商店街にある東急ストアの食品スーパー「東急ストアパルム武蔵小山店」が2021年5月16日をもって閉店する。
パルム武蔵小山東急ストア。
首都圏では異色の「阪急が前身の東急」だった
東急ストアパルム武蔵小山店は、阪急百貨店を母体とする阪急共栄物産(1952年8月設立)の食品スーパー「阪急共栄ストア武蔵小山店」として開店。現在の建物「武蔵小山ショッピングセンタービル」は1965年竣工で地上4階建て、店舗面積は991㎡。
同店は長らく阪急グループ系スーパー「グルメマーケット阪急共栄武蔵小山店」として営業。末期には首都圏唯一の阪急系スーパーで、2003年1月の阪急共栄物産5事業分社化後は「阪急ファミリーストア武蔵小山店」に屋号を刷新したが、新会社への運営移行からわずか5ヶ月後の5月31日をもって閉店。6月からは東急ストアが事実上運営を引継ぎ「パルム武蔵小山東急ストア」として営業再開した。
2010年9月の武蔵小山駅ビル東急ストア開店後は、至近距離にあった武蔵小山東急ストア店や同じく中延にある荏原中延東急ストアとあわせてドミナントを形成。都内随一のアーケード商店街であるパルムと共同での割引クーポン配布といった独自の販促を打ち出していたが、18年の歴史に幕をおろすこととなった。
近隣店に事実上の統合
東急ストアは「閉店後は武蔵小山駅ビル店や荏原中延店を変わらず、ご愛顧いただけますようお願いいたします」とコメントしており、地域一帯に多店舗展開していた同社店舗は東急目黒線武蔵小山駅・東急池上線荏原中延駅の駅ビル内店舗のみとなった。
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