カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

フレスコ今城店、2024年4月30日閉店-鳥治食品ミスターバード跡のフレスコ、ダイソーは営業継続

大阪府高槻市の国道171号線沿いにある食品スーパー「フレスコ今城店」が2024年4月30日をもって閉店した。

関西鶏肉大手の食品スーパーとして開店

フレスコ今城店は2001年4月に生鮮食品スーパー「ミスターバード高槻今城店」として開店。
ミスターバード時代は、関西地場鶏肉大手「鳥治食品」による運営という強みを活かして、精肉や惣菜を中心に展開。2005年12月には100円ショップ「ダイソー」を導入するなど、摂津富田と高槻に挟まれた工業地域唯一のスーパーとして存在感を示していたが、同社のスーパーマーケット事業(ミスターバード事業)撤退にともない2012年5月をもって閉店。京都地盤の旧公設小売市場系地場大手食品スーパー「ハートフレンド」が店舗を引継ぎ、同年6月にフレスコ今城店として新装開店した。

フレスコ今城店。(同社公式より)

ダイソーは営業継続

100円ショップ「ダイソーたかつき今城店」はフレスコとともに複合店舗を形成していたが、同店はフレスコ撤退後も営業を継続する意向を示している。
フレスコ今城店の近隣には同業食品スーパーやドラッグストアが存在しないため、地域の食を支える後継店が期待される。

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文栄堂本店、2024年4月30日閉店-70年超の歴史に幕おろす日販系老舗書店、山口大学前店は駿河屋と教科書専門店に

山口県山口市のJR山口線山口駅近くにある日本出版販売(日販)系地場老舗書店「文栄堂本店」が2024年4月30日をもって閉店した。

日販・積文館傘下で経営効率化進めていた山口の老舗書店

文栄堂は1949年9月に山口市で創業。創業以来、山口地場大手書店として、県内外の百貨店やモールを中心に多店舗展開していた。同社は2018年1月に親密関係にあった取次大手「日本出版販売(日販)」出資の新会社に事業を移行し、日販傘下の福岡地場大手「積文館書店」と直営6店舗・外商部2事業所を統合、2023年10月には日販グループの新会社「NICリテールズ」に主要事業を移行(教科書販売など除く/旧法人は存続)するなど、経営の効率化を進めていた。

文栄堂本店、70年を超える歴史に幕

文栄堂本店の建物は地上2階建で店舗面積は156坪(1階書籍38坪/文具20坪/2階書籍78坪)
山口市中心部の道場門前商店街を代表する老舗書店として、2016年3月に日販と共同でBOOK&CAFE業態への新装を実施。店舗への文具雑貨コーナーや隣接地(敷地内)への「文栄堂珈琲」新設を打ち出すなど、市街地の集客核のひとつとして「地域活性化のひとつの起点」をめざすとしていた。
一方、同店では売上減少が進んでおり、2024年3月15日に「2024年4月30日(火)をもちまして営業を終了し、閉店する」方針を発表していた。

積文館書店文栄堂本店。(2023年当時)

個性的な試み打ち出した山口大学前店も営業終了

文栄堂本店の閉店にあわせ、2024年5月10日には山口市の「文栄堂山口大学前店」も書籍・文具の取扱いを終了する。
文栄堂山口大学前店では以前より、日販と山口大学経済学部とのと共同で「地方創生プロジェクト」を展開。山口大学前店の空きフロア(2階)を活かした入場料制の本棚スペース「ゆらりぼん」といった書店内書店や寄付本を中心とした「えんぶっく」コーナーなど、学生が取扱商品の選定から陳列・VMD、販促を行う日販グループの強みを活かした独自性の高い企画を打ち出していた。
また、2022年5月には日販と資本業務提携関係にある大手総合ホビーショップ「駿河屋」山口県内初となる店舗を導入するなど、県内随一の大学前という立地を活かした店舗への転換を進めていた。

山口大学前店は「駿河屋」「教科書専門店」に

文栄堂山口大学前店の閉店後は、駿河屋が現在の文栄堂書籍・文具フロアにゲームや中古書籍、トレーディングカードゲームといった商材を展開する予定。
なお。同店は文栄堂としての営業終了後も「指定高校の教科書・副教材、及び山口大学のテキストのみ引き続き販売を継続」する方針を発表しており、全国的にも珍しい駿河屋と教科書専門店の複合店舗となることとなった。

駿河屋山口大学前店(旧文栄堂山口大学前店)

住所:山口県山口市平井775
営業時間(駿河屋):10時~21時45分
営業時間(教科書):12時~17時
※教科書専門店「山口大学前期テキスト簡易販売所」は5月14日から30日まで火曜・木曜日のみ営業
※教科書専門店は7月1日より通常営業開始予定

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ピットテラス新綱島、2024年4月30日開業-「大野屋」核の東急系商業施設、綱島ピーチゴルフセンター跡地に

神奈川県横浜市港北区の新綱島駅近くに東急グループの商業施設「PitTerrace新綱島(ピットテラス新綱島)」が2024年4月30日に開業した。

池谷家のゴルフ練習場跡地、東急系の新施設に

ピットテラス新綱島は、南綱島村名主池谷家によるゴルフ練習場「綱島ピーチゴルフセンター」跡地に建設されたもので、建物は地上3階建、敷地面積は約2,084㎡、延床面積は約1,835㎡。
武蔵小杉創業の大寿(大野屋)による地場食品スーパー「OONOYA新綱島店」を核に、100円ショップ「ダイソー」や東急グループ関連「東急ゴルフスクール新綱島」「NewWork新綱島」といった専門店が入居する。

核店舗は「大野屋商店」で知られる大寿の食品スーパー

OONOYA新綱島店は、神奈川県で食のセレクトストア「楽食文化 大野屋商店」の拡大を進める同社の食品スーパー業態として、生鮮品からバイヤー厳選のグロサリーまで幅広く展開。食卓の思い出づくり、大切な家庭の味のお役に立てるよう、地域の皆様に愛されるお店作りに努めるとしている。

OONOYA新綱島店(同社公式より)。

PitTerrace新綱島

住所:神奈川県横浜市港北区綱島東1-11-9
営業時間:午前10時~午後9時

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フジグラン川之江、2024年4月30日閉店-四国中央市随一の大型店、賃貸借契約満了で

愛媛県四国中央市の国道192号線沿いにあるイオングループの大型総合スーパー「フジグラン川之江」が2024年4月30日をもって閉店する。

四国中央市内随一の大型店、賃貸借契約満了で

フジグラン川之江は1994年9月に開店。建物は地上2階建で店舗面積は17,300㎡。地元不動産会社が所有する。
フジグラン川之江の近隣にある「イオンタウン川之江(1999年11月開業/旧ジャスコ川之江ショッピングセンター)」が2021年9月に建替縮小リニューアルしたことで、市内最大の店舗面積を誇る商業施設となったが、2024年1月よりドラッグストア「くすりのレディ」や複合書店「宮脇書店」、総合スポーツ用品店「スポーツヒマラヤ」、アミューズメント「namco」といった大型専門店が順次撤退、同年2月に「賃貸借契約満了」を理由とした2024年4月30日付での閉店を発表していた。

大半の専門店が四国中央市内から撤退

フジグラン川之江には2024年4月現在、フジ直営総合スーパーを核に、ファッションストア「コムサイズム」「ハニーズ」や服飾雑貨「MAMAIKUKO」、ファンシー雑貨「スペース田中」、100円ショップ「ダイソー」など専門店20店舗超が入居するが、既に撤退した専門店を含め、大半の店舗が四国中央市内での代替店を予定しておらず、買物の選択肢が狭まることとなりそうだ。

フジグラン川之江。(同社公式より)

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ジュンク堂書店弘前中三店、2024年4月30日閉店-青森初の丸善ジュンク堂、売上低迷と中三のFC事業終了で

青森県弘前市土手町の百貨店「中三弘前店」にある丸善ジュンク堂書店の複合書店「ジュンク堂書店弘前中三店」が2024年4月30日をもって閉店する。
p1040572ジュンク堂書店が出店する中三弘前店。

青森最大の複合書店・中三FC店舗として開店

ジュンク堂書店弘前中三店2012年5月に開店。開店当初の営業フロアは2フロア(6~7階)で店舗面積は2,644㎡(800坪)。
弘前中三店は青森初の丸善ジュンク堂・青森県内最大の複合書店(当時)として、グループの文具雑貨店「MARUZEN」を併設するなど、2011年3月の民事再生法申請を機に脱百貨店化を進めていた「中三」フランチャイズによる新事業として大きな注目を集めた。
同店は2018年5月に営業フロアを6階に集約、店舗面積を約670坪(約2,214㎡)に縮小リニューアルした。一方で、2019年5月に紀伊國屋書店弘前店が閉店、同年8月に未来屋書店ヒロロ店が閉店するなか、弘前市内最大の複合書店として専門書や郷土本を拡充するなど、知の拠点としての役割を担い続けた。
一方、同店近隣では2020年に3月に「TSUTAYA BOOKSTORE HIRORO」(477坪)が開店して競争が激化。中三としても青森サテライト店の閉店や営業時間短縮を始めとする経営資源の効率化を進めている最中であり、2024年1月15日に「2024年4月30日付で閉店」する方針が決まった。
ジュンク堂書店弘前中三店。

青森県内の丸善ジュンク堂系書店は1店舗のみに

ジュンク堂書店弘前中三店の閉店により、青森県内の丸善ジュンク堂書店系店舗はブックスモア青森中央店(2020年2月開店/店舗面積5,250㎡/トヨタカローラ青森系運営)のみ、弘前市中心部の大型複合書店はTSUTAYA BOOKSTORE HIROROとくまざわ書店弘前店の2店舗のみとなる。

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BiVi二条、2024年7月閉館-TOHOシネマズは営業継続、京都市との契約更新で2025年春新装開業めざす

京都府京都市中京区の二条駅前にある大和ハウス系複合商業施設「BiVi二条」が2024年7月をもって閉館する。

二条駅貨物ヤード跡地に誕生した「文化施設」

BiVi二条は、2005年6月25日に開業。建物は地上5階建で店舗面積は㎡。
同施設は京都市が1990年度より「二条駅貨物ヤード跡地」周辺一帯で整備を進めた「二条駅地区土地区画整理事業」の目玉として、西陣の映画館集中地域を受け継ぐ「二条駅地区文化施設」として、京都市有地を不動産大手「大和工商リース(現大和リース)」が再開発した施設だった。

契約満了で2024年7月閉館、シネコンは営業継続

BiVi二条は開業以来、東宝グループの複合映画館「TOHOシネマズ二条」を核に、京都地場大手書店「大垣書店」やアミューズメント施設「THE 3RD PLANET(現サープラ京都あそびタウン)」といった大型専門店、飲食・サービス系店舗が営業を続けていたが、京都市と大和リースによる「20年間の事業用借地権設定契約」満了にともない、2024年7月をもって施設の大部分(シネコンを除く部分)を閉館する

BiVi二条。

再契約で2025年春新装開業・営業再開めざす

京都市は現契約満了後も、大和リースのこれまでの実績や次期運営計画、外部有識者からの意見を踏まえ、引続き契約を締結する方針を示している。
方針に基づき、両者間で2024年7月に「文化施設整備・運営事業に関する協定書」を締結、同年9月以降に「事業用定期借地権設定契約」を締結する見込み。(2023年12月発表時点)
2025年春開業予定の新施設では、BiVi二条が従来担ってきた役割に加えて「京都文化の発信・創造拠点としての機能」を導入。庇の意匠をフロア全体に、みやこ杣木を館内案内サインに採用するなど、館内回遊を促す統一感あるデザインのもと、新たな賑わい・交流拠点の構築をめざすとしている。

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三井アウトレットパーク岡崎、2025年秋開業-2024年5月着工、170店舗揃う愛知初の三井不動産系アウトレットモールに

愛知県岡崎市に三井不動産グループのアウトレットモール「(仮称)三井アウトレットパーク岡崎」が2024年5月に着工し、2025年秋に開業する。

本格的アウトレット掲げる愛知初の「MOP」

(仮称)三井アウトレットパーク岡崎の建物は地上2階建で敷地面積は約158,400㎡、延床面積は64,600㎡。
三井不動産グループ運営のアウトレット(MOP)としてはジャズドリーム長島に次ぎ東海地方2施設目、愛知県内初の施設となる。

三井アウトレットパーク岡崎モール内イメージ。

新施設では「愛知県初の本格的アウトレットモール」を掲げ、海外ブランドからスポーツ・アウトドア・キッズまで約170店舗を展開予定。共用部には緑豊かな屋外広場や休憩スペースとしても利用可能な大階段・テラス、キッズスペースやペット関連設備を配置するなど、幅広い世代の買物客が楽しめる施設をめざすとしている。

三井アウトレットパーク岡崎屋外広場イメージ。

三井不動産は新施設計画地に関して、名古屋鉄道本線本宿駅から徒歩圏内、国道1号線や新東名高速道路岡崎東IC、東名高速道路音羽蒲郡ICからも至近の交通利便性が高い立地であるとしており、三河にとどまらず広範囲からの集客が予想される。

三井アウトレットパーク岡崎の計画地マップ。

三井不動産、東海地方での影響力拡大

三井不動産グループは、2002年3月開業の「ジャズドリーム長島」(長島観光開発との共同開発事業/現MOPジャズドリーム長島)を皮切りに、2009年6月開業の「ららぽーと磐田」、2018年8月開業の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」、2019年10月開業の「ららぽーと沼津」、2020年9月開業の「ららぽーと愛知東郷」「RAYARD Hisaya-odori Park」といった広域集客型大型商業施設を東海地方で相次ぎ立ち上げている。
加えて、2025年春には西友ザ・モール安城跡地に「(仮称)ららぽーと安城」の開業予定もあり、大手流通グループが強い同地域で影響力を高めることとなった。

東海地方における三井不動産の商業施設位置図。

(仮称)三井アウトレットパーク岡崎

住所: 愛知県岡崎市池金町、舞木町、本宿町

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イオンモール仙台雨宮、2025年秋開業-仙台市中心部近く、東北大キャンパス跡に「街なかイオンモール」

宮城県仙台市青葉区の北四番丁駅近くにあった東北大学雨宮キャンパス跡地に「(仮称)イオンモール仙台雨宮」が2025年秋に開業する。

(仮称)イオンモール仙台雨宮。
(イオンモールのニュースリリースより)

東北大農学部跡「街なかイオンモール」に

イオンモールが建設されるのは、仙台市地下鉄南北線・JR仙山線北仙台駅から南に約500m、北四番丁駅から北東に約500m離れた「東北大学雨宮キャンパス」跡地の一部(約3.5ha)。仙台市中心部に近く、市役所から徒歩10数分の距離の文教地区となっている。
雨宮キャンパスに入居していた農学部は2016年に青葉山へ移転し、建物は既に解体されている。
旧キャンパス(約9.3ha)の土地は2013年にイオンモールが約220億円で落札。また、敷地の一部には「仙台厚生病院」やマンションが建てられる。

かつての東北大雨宮キャンパス。

「街なか」でありながら1300台の駐車場を完備

「(仮称)イオンモール仙台雨宮」の規模は、店舗棟が地上4階建て、立体駐車場棟が地上6階建て。
敷地面積は約33,000㎡、延床面積は約75,000㎡で、市街地でありながら約1,300台の駐車場を備える。
旧キャンパスの樹木を使った緑化空間も設けられる。(仙台市イメージより)

また、イオングループと東北大学災害科学国際研究所で締結した「産学連携協力」に関する協定に基づき、地域の防災拠点として安心して利用できる施設づくりを計画。
さらに、仙台都心部緑化重点地区にふさわしい環境の実現に努め、周辺環境との調和を図るとしており、仙台市によるとモール内には旧キャンパスにあった樹木も一部残される予定となっている。
仙台市では近年街なかへのイオン小型店の出店が進んでいる一方、イオン仙台店(旧ダイエー)、仙台フォーラス(旧ジャスコ、リニューアルのため休業予定)は築約半世紀を経て老朽化が進んでおり、イオンモールの出店によりこうした店舗の動向も注目される。

イオンモール仙台雨宮

住所:宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町10番3

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長崎浜屋屋上プレイランド、2024年5月6日閉店-九州最後の百貨店屋上遊園地、50年近い歴史に幕

長崎県長崎市浜町の地場老舗百貨店「浜屋百貨店」屋上遊園地「長崎浜屋屋上プレイランド」が2024年5月6日午後5時をもって完全閉店する。

岩田屋とも縁の深い長崎地場老舗百貨店

浜屋百貨店は1937年6月に設立、1939年12月に開業。建物は2棟地上8階地下1階建で店舗面積は16,764㎡。
浜屋は長崎財界の共同出資に基づき創業した百貨店であり、屋号も同社が所在する長崎随一の繁華街「浜町」に由来するものであった。同社は1963年2月に岩田屋(現岩田屋三越)と資本業務提携を締結して以来長らく、クレジットや友の会サービスを相互利用可能としていたなど関係が深く、2024年4月現在も旧岩田屋と共通デザインの紙袋(岡田謙三)やロゴタイプを採用している。

長崎浜屋。

浜屋の名物だった屋上遊園地、23年12月から休業していた

長崎浜屋屋上プレイランドは、1974年10月の浜屋百貨店増床リニューアルにあわせて開業。ゴーカートやクレーンゲーム、エレメカといった各種遊具に加え、軽食コーナーや稲荷神社(正一位浜屋稲荷大明神)を備えるなど、長崎市内を代表する老舗百貨店に相応しい業容であった。
屋上プレイランドは8階ファミリーレストランとともに、昭和レトロを体現する施設として、地元長崎市内のみならず、全国から来場客がみられたが、プレイランド運営会社の都合により、2023年12月1日より臨時休業状態にあった。 
長崎浜屋屋上プレイランド。

大型連休中に期間限定で再開、5月6日に完全閉店

浜屋百貨店は、2023年12月1日より臨時休業状態にあった屋上プレイランドを大型連休(GW)期間中の2024年5月2日から期間限定で再開放したのち、5月6日午後5時をもって正式に営業終了する。
期間中は各種遊具の稼働に加えて、2010年代初頭に営業終了した屋上軽食コーナーでのうどんの提供、8階と屋上遊園地を結ぶ階段室「ステップギャラリー」での「屋上懐かし写真展」といった催事を行う。

長崎浜屋屋上プレイランド軽食コーナー。

最盛期には九州全県の百貨店に屋上遊園地が存在したもの、2020年9月末の佐世保玉屋屋上遊園地閉店後は、長崎浜屋屋上プレイランド1店舗を残すのみとなっていた。
浜屋百貨店自身も施設の老朽化を背景に、建替再開発と耐震補強の二案を検討しており、浜町のシンボルはその姿を大きく変えることとなりそうだ。

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SHIBUYA TSUTAYA、2024年4月25日新装開業-非物販強化、アニメを中心としたIP(知的財産)コンテンツの聖地めざす

東京都渋谷区の渋谷スクランブル交差点そばにある複合商業施設「QFRONT」に、大手複合書店「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の新業態「SHIBUYA TSUTAYA」が2024年4月25日に新装開業した。 
SHIBUYA TSUTAYA.

渋谷スクランブル交差点の顔、全面刷新

QFRONTは1999年12月に開業。建物は地上8階地下3階建で延床面積は約6,838㎡。
開業以来、TSUTAYAの旗艦店「SHIBUYA TSUTAYA」を核とする複合商業施設として、音楽・映像ソフトのレンタル・販売を中心に展開していたが、全館リニューアルのため、2023年10月30日をもって一時閉店していた。

レンタルの聖地からIP(知的財産)の聖地に

SHIBUYA TSUTAYAはテーマに「好きなもので、世界をつくれ。」を掲げ、従来の物販中心の施設構成からアニメ・漫画を中心としたIP(知的財産)コンテンツの発信やシェアオフィス機能を中心とした施設に業態転換した。 
SHIBUYA TSUTAYA フロア概要。

一環として、地下2階~地上1階「世界中のIPで好きをつくるフロア」では、世界中のIPコンテンツを活かした物販・展示・イベントフロア「Shibuya IP Square」、同店限定商品や“推し”を集めたスペースを中心とした「エンタメワンダーランド」を展開。 
SHIBUYA TSUTAYA 1F Shibuya IP Square A.

地上2階~4階「インスパイアされるカフェ&ラウンジ」では、旧来からの「スターバックス」(席数100席)に加え、CCCのカフェラウンジ「SHARE LOUNGE」(半個室26席/オープンスペース75席/会議室2室)を展開。クラウドファンディング「GREEN FUNDING」とのコラボや等身大フィギュアにより、ジャパンカルチャーや効率的かつ仕事が捗るワークスタイルの提案を行うとしている。 
SHIBUYA TSUTAYA 3F SHARE LOUNGE.

また、地上5階~8階「ここでしか出会えない体験でつながるフロア」では、上質なオリジナル対戦席やポケモンカードゲーム関連商品を集めた「POKÉMON CARD LOUNGE」、日本全国各地のVTuberとのコラボ番組放映やコミック・フィギュア・グッズの物販を中心とした「IP書店」、コラボレーションカフェ(77席)を展開。2024年夏には屋上に多機能スタジオを設けるなど、全館で「世界中でここでしか得られない唯一無二の体験価値」を提供するとしている。 
SHIBUYA TSUTAYA 6F IP BOOK STORE.

SHIBUYA TSUTAYA

住所:東京都渋谷区宇田川町21-6
営業時間:年中無休(元日を除く)

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