カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

別府ロフト、2024年10月4日開店-トキハ別府店に

大分県別府市のJR別府駅近くにある「トキハ別府店」に、大手雑貨店「別府ロフト」が2024年10月4日に開店する。

別府ロフト。

トキハ別府店、リモデル改装でロフト出店

別府ロフトが開店するのはトキハ別府店の東館(百貨店棟)2階北側。
ここには2024年7月15日までキッチン・家庭用品の直営自主編集売場「kitchen select store」(2021年3月リニューアル開設)、北野エースコーナー(2021年3月開設)、コムサイズム(2019年9月移設)、タツミヤ・T’s collection(同社シーナ業態から転換・2019年9月移設)、OCカードカウンター(2019年10月-2023年撤退)、合鍵・リフォームコーナー(2019年9月移設)があったが、タツミヤ・T’s collectionは西館1階に移転、合鍵・リフォームコーナーは東館地階メトロプラザ足湯前に移転、家庭用品売場は東館2階南側海寄りに縮小して展開、そのほかの売場は閉鎖となった。

ロフト出店前のトキハ別府店2階。
(この部分の内装は以前出店していたシャンブルのまま)

トキハ別府店には20年以上前から無印良品リブロが出店しており、ロフトの出店によりかつての西武百貨店のようなテナント構成となる。

トキハ別府店。

別府ロフトは直営店で店舗面積は763㎡、品揃えはおよそ17,100。
大分県では九州2号店だった大分ロフト(大分パルコ→トキハわさだタウン)に次いで2店舗目、九州では12店舗目。県庁所在地以外への出店は福岡県に次いで2ヶ所目となる。
ロフトは、別府市は観光客の来店に加えて大学が複数あり若年人口が多いことが出店の理由となったとしている。

別府ロフト

大分県別府市北浜二丁目9番1号 トキハ別府店
営業時間:10時~時短中19時(延長される日あり)

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西友足門店、2024年9月30日閉店-旧スーパー丸善、群馬県内の西友は伊勢崎茂呂店1店舗のみに

群馬県高崎市の高崎市役所群馬支所前にある「西友足門店」が2024年9月30日18時をもって閉店する。

地場大手「丸善」として開店

西友足門店は、1979年6月に群馬地場大手系スーパー「スーパー丸善足門店」として開店。店舗面積は1,239㎡。
開店当初より西武セゾン系地域子会社「西友ストアー長野」と資本業務提携関係にあり、1999年4月には西友ストアー長野の後継企業「SSV」直営店、2008年7月に西友直営店となった。

西友足門店。

西友は2024年春以降、北海道・九州全店舗を同業他社に売却する構造改革を進めており、足門店の閉店も取組みの一環とみられる。同店の閉店により、西友の群馬県内の店舗は「西友伊勢崎茂呂店」1店舗のみとなる。

西友足門店閉店のお知らせ。

(画像は同社公式より)
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平和堂フレンドマート南郷店、2024年8月18日閉店-事実上の旧店舗「スーパーフレンド」移転から19年で

滋賀県大津市にある平和堂の大型食品スーパー「平和堂フレンドマート南郷店」が2024年8月18日をもって閉店する。

スーパーフレンドから移転した古参店舗

平和堂フレンドマート南郷店は2003年6月27日に開店。建物は平屋建で店舗面積は999㎡。
フレンドマート南郷店は、至近距離にあった同社食品スーパー「スーパーフレンド南郷店」(旧店舗/店舗面積494㎡)のスクラップ&ビルド物件であり、同時期に開店したフレンドマート(栗東御園・長浜祇園)と同規模のハートビル法認定店舗だった。
なお、スーパーフレンド南郷店跡地は、平和堂グループの複合書店「平和書店TSUTAYA大津南郷店」に転換したもの2020年6月をもって閉店。2024年7月現在はスギ薬局となっている。

後継店舗、2025年度中の開店めざす

平和堂フレンドマート南郷店の閉店は「建物や施設・設備等の老朽化」を理由とした建替えのため。2024年7月現在、新店舗の詳細は未確定となっているが、同社は2025年度中の新装開店をめざしている。

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西友入沢店、2024年9月26日閉店-スーパー丸善・スズキ自動車提携店舗から44年の歴史に幕

群馬県渋川市の市役所通り沿いにある大型食品スーパー「西友入沢店」が2024年9月26日18時をもって閉店する。

地場大手「丸善」として開店、最盛期はスズキとの提携も

西友入沢店は、1979年9月に群馬地場大手系スーパー「スーパー丸善入沢店」として開店。店舗面積は1,504㎡。
開店当初より西武セゾン系地域子会社「西友ストアー長野」と資本業務提携関係にあり、1993年1月には西武セゾンとスズキ自動車のノウハウを複合展開する新業態「アピオ入沢」を導入するなど、同地域における旗艦店的役割を担った。
その後、1999年4月に西友ストアー長野の後継企業「SSV」が丸善から店舗を譲受、2008年7月に西友直営店となった。

西友入沢店。

西友は2024年春以降、北海道・九州全店舗を同業他社に売却する構造改革を進めており、入沢店の閉店も取組みの一環とみられる。スーパー丸善時代から地域に親しまれた老舗は当地から姿を消すこととなった。

西友入沢店閉店のお知らせ。

(画像は同社公式より)
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ヤマザワよねや大曲中央店、2024年8月29日閉店-DCMホーマック跡地の新築店舗、わずか4年で

秋田県大仙市のヤマザワ系食品スーパー「ヤマザワよねや大曲中央店」が2024年8月29日をもって閉店する。

大曲中心部のヤマザワ系食品スーパー

ヤマザワよねや大曲中央店は、2020年3月にDCM系ホームセンター「DCMホーマック大曲店」跡地を再開発するかたちで「よねや大曲中央店」として開店。
開店当初は山形地場最大手食品スーパー「ヤマザワ」完全子会社「よねや商事」による運営店舗であったが、グループ各社間での段階的な経営統合(商品券相互利用)を経て、2023年3月にヤマザワ直営店となった。

ヤマザワよねや大曲中央店(同社公式より)。

閉店理由は「諸般の事情」、狭小な店舗に課題も

ヤマザワは、ヤマザワよねや大曲中央店の閉店理由として「諸般の事情」を挙げている。同店は新築開店から4年ほどしか経過していないが、DCMホーマック時代より狭小な敷地面積/店舗面積の市街地立地店舗であり、旧よねや商事系他店舗でみられるようなヤマザワのノウハウ移植(店舗看板や売場構造のヤマザワ標準店舗化)が厳しい環境下にあったうえ、自社競合もあった。
2024年8月現時点において、他事業者への営業譲渡など跡地活用の方針は発表されていない。

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フルハウス保土ヶ谷店、2024年8月26日閉店-富士シティオの衣料・雑貨・日用品業態全店閉店、40年の歴史に幕

神奈川県横浜市のJR横須賀線/湘南新宿ライン保土ケ谷駅前にある富士シティオのバラエティストア「フルハウス保土ヶ谷店」が2024年8月26日をもって閉店する。

富士シティオ フルハウス保土ヶ谷店。

富士シティオGMS化の布石だった

フルハウスは、1984年6月に首都圏地場中堅食品スーパー「富士スーパー(現富士シティオ)」による「毎日の暮らしを便利で楽しくするバラエティショップ」として創業。
フルハウス保土ヶ谷店は同業態1号店として、狭小店舗(2フロア/売場面積約500㎡)ながら、徒歩圏内の自社食品スーパーを補完する商品群(日曜消耗品・衣料品・インテリア雑貨・文具・玩具・DIY用品)を幅広く展開していた。

フルハウス保土ヶ谷店徒歩圏内の「FUJI保土ヶ谷店」。

フルハウス保土ヶ谷店を皮切りに、同業態は神奈川県内を中心に多店舗化及び大型化を図ることとなり、運営母体である富士シティオの主力業態においても非食品の拡充(=総合スーパー/GMS化)が進むこととなった。
しかし、同社が2000年代初頭より食品スーパー業態に専念する方針を示したことで同業態の店舗数は大幅に減少、2024年7月15日に「諸般の事情により、2024年8月26日(月)22時をもちまして閉店」することを明らかとした。

フルハウス保土ヶ谷店閉店のお知らせ。

フルハウス保土ヶ谷店の閉店により、同業態は消滅することとなる。

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アトレ亀戸、2024年9月12日増床リニューアル開業-開業46年目の老舗アトレ、全121店舗に

東京都江東区のJR亀戸駅ビル「アトレ亀戸」が、2024年9月12日に増床リニューアルオープンする。

アトレ亀戸・増床イメージ。(ニュースリリースより)

開業46年目の「老舗」アトレ亀戸

アトレ亀戸」は1978年10月に「亀戸エルナード」として開業。2006年3月にJR東日本の駅ビルグループ「アトレ」の名称となった。開業46年であり、目黒や松戸などとともに現存するアトレ店舗のなかでも老舗となる。

アトレ亀戸と解体前のLIV亀戸。

増床部分が建築されたのは、JR亀戸駅北口のロータリーに面し、パチンコ店や居酒屋などが入居していた商業施設「LIV亀戸」の跡地。
増築棟は鉄骨8階建て、延床面積は約2,900㎡で、全体で地上8階・地下1階、延床面積は約33,100㎡から約36,000㎡となる。

アトレ亀戸、全121店舗体制に

アトレ亀戸の新テーマは「日常をちょっと上質により便利に『one-stop shopping』」。
新規オープンする店舗は20店、全体で121店舗体制となる。
そのうち博多ラーメン「一風堂」、モスバーガーのカフェ「カフェ 山と海と太陽」、和菓子「ぎんざ空也 空いろ」、米・食雑貨「AKOMEYA TOKYO」、アパレル「coca」がアトレ初出店となるほか、「丸亀製麺」「貢茶」「スープストックトウキョウ」「ミニワン」などが新規出店する。

アトレ亀戸

東京都江東区亀戸5-1-1
営業時間:10時~21時(レストランは11時~22時)

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ドン・キホ ーテ佐久平店、2024年8月27日開店-佐久初出店、クラフトビールや地元スクールアイドルグッズも

長野県佐久市にパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホ ーテ佐久平店」が2024年8月27日に開店する。

佐久平のヤマダ跡にドンキ出店

ドンキが出店するのは、佐久平駅南の国道141号線沿いにあったヤマダデンキの跡。ヤマダデンキは2023年にカインズ跡に移転、カインズは2022年に近隣に新築した建物に移転していた。
ドン・キホーテ佐久平店の店舗は平屋、店舗面積は3,026㎡。ドン・キホーテは佐久エリア初出店となる。
店内演出には、佐久市で毎年5月に開催されている県内最大級の熱気球大会「佐久バルーンフェスティバル」にちなんで気球を採用した。

ドン・キホーテ佐久平店。

出店地域は子ども世代の多い商圏であることから、ニューファミリー層の来店を想定し店内にはキッズスペースを設置したほか、シークレットトイや観光客にも人気を集める県内のクラフトビールの品揃えを強化。
このほか、店舗限定で佐久長聖高校でアイドルなどパフォーマーを目指す「パフォーミングアーツコース」在学生による女性アイドルグループ「7限目のフルール」とのコラボしたTシャツを販売する。

ドン・キホーテ佐久平店

長野県佐久市岩村田1788-2
営業時間:9時~26時

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KITTE大阪、2024年7月31日11時開業-旧大阪中央郵便局跡地「JPタワー大阪」商業フロア、開業式典には元BiSH「アイナ・ジ・エンド」も

大阪府大阪市北区の大阪駅中央郵便局旧庁舎跡地に、日本郵政グループの大規模複合施設「JPタワー大阪」の商業フロア「KITTE大阪」が2024年7月31日午前11時に開業した。

大阪駅とKITTE大阪。

大阪駅・大阪中央郵便局の系譜継ぐ複合施設

JPタワー大阪の前身となる「大阪駅」初代駅舎は、1874年5月に(当時)大阪府西成郡曾根崎村に開業。建物は木造レンガ貼り地上2階建で、新橋-横浜間に次ぐ官営鉄道の起終点駅舎に相応しい洋風駅舎だった。
1939年3月には「大阪中央郵便局」旧局舎が竣工。建物は鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建で敷地面積は約8,900㎡。逓信省逓信省経理局営繕課「吉田鉄郎」による設計は、同氏による「東京中央郵便局(KITTE丸の内)」「京都中央電話局(新風館)」「別府市公会堂」「別府電報電話局電話分室」とともに建築的価値が高く、DOCOMOMO Japanによる「モダニズム建築100選」にも指定されていた。

大阪中央郵便局旧局舎。(2012年3月解体

大阪中央郵便局をめぐっては、バブル期や2000年代後半に大規模再開発計画が浮上したもの、鳩山邦夫総務相(当時)による歴史的建造物保存のための建替工事凍結要請や重要文化財指定を求める訴訟、景気低迷、オフィス需要低迷を背景にたびたび延期、白紙となっていた。その後、2012年3月に大阪中央郵便局は解体工事着手、同年12月にイベント広場を核とする3年間の暫定施設「西梅田スクエア」が先行開業、2013年5月に郵便局仮庁舎が開業した。
西梅田スクエアは開業当初、3年間の暫定施設という扱いであったが、2017年9月から2019年8月まで吉本興業常設劇場「よしもと西梅田劇場」が営業するなど、2020年7月の周辺エリアに解体工事着手まで存続することとなった。
西梅田スクエア。

日本郵政・JR西日本・JTBの強みを融合

JPタワー大阪の建物は「梅田3丁目計画」として2020年9月に新築工事着手、2023年11月1日にオフィスフロアが先行開業、2024年3月12日に竣工、同年3月27日に劇場「SkyシアターMBS」が先行開業していたもので、地上39階地下3階塔屋2階建で商業フロアは地上6階~地下1階、敷地面積は約12,920㎡、商業施設貸室面積は約16,000㎡、事務所貸室面積は約68,000㎡、延床面積は227,000㎡。高さは約188m。
事業主体は日本郵政グループ「日本郵便」「日本郵政不動産」とJR西日本グループ「西日本旅客鉄道」「大阪ターミナルビル」、JTBグループ「JTB」による共同で、各事業者の強みを活かした施設運営(ホテル/リーシング)、JR西日本系施設(大阪ステーションシティ)との連携を図る。

大阪中央郵便局が保存されている部分でテープカットが行われた。

KITTE大阪では連携の一環として、コンセプトに「UNKNOWN(アンノウン)」を掲げ、まだ知らない、まだ体験したことのない日本各地の魅力的なヒト・モノ・コトを集め、日本の良さを発見・再認識できる場所をめざす。

地階では「大人のたまり場」掲げる横丁街を展開

地下1階「うめよこ」は、コンセプトに「大人のたまり場」を掲げ、ミシュラン受賞中華料理店のカジュアル業態「中華バルサワダ」や東京の有名らーめん・つけめん店「舎鈴」、たこ焼き発祥の店「大阪玉出 会津屋」など17店舗が店を構える。
うめよこ。

そのほか、よつ葉乳業直営デザートカフェ「ミルク&カフェよつ葉ホワイトコージ」といった関西初、バローグループの弁当惣菜ベーカリー店「デリカキッチン」や沖縄発祥ポークたまごおにぎり店「ポーたま」といった大阪初の飲食・食物販店舗、ドラッグストア「スギ薬局」、カフェ「フレッシュネスバーガー」「タリーズコーヒー」が入居するなど、地下街直結という立地を活かしたフロアとなる。

1階はラグジュアリーなフロア

1階はJR西日本ホテルズによる初代大阪駅舎モチーフのスイーツブランド「La Pâtisserie TEISHABA」や日本初のティーサロン&ブティック「DAMMANN lumière」、UAEアラブ首長国連邦ドバイ首長国のフラッグキャリア「エミレーツ航空」航空券予約購入カウンターといったラグジュアリー路線の物販サービス店が入居する。KITTE大阪と並ぶJP大阪タワーの中核施設「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」の玄関口(エレベーターロビー)や日本郵政グループの「大阪中央郵便局」「ゆうちょ銀行大阪支店」も展開する。

2階には日本各地のアンテナショップ・物産店が集結

2階は全フロアを「ええもんにっぽんめぐり」と称し、日本郵政グループの情報発信スペース「@JP Cafe」や西武セゾングループによる北海道アンテナショップ「北海道うまいもの館」、沖縄物産企業連合による西日本・関西旗艦アンテナショップ「沖縄宝島」、北陸三県(富山県・石川県・福井県)連携情報発信拠点「HOKURIKU+」、高知県地産外商公社による高知県関西あんてなショップ「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」、峠の釜めしで知られる群馬・長野の銘店「荻野屋」新業態など19店舗を展開する。

3階は日本の伝統産品中心のフロア

3階には神戸三宮に本店を構えるデンマークチーズケーキ店「観音屋」や大阪本町に本社を構える老舗オーダースーツ専門店の高級業態「GINZA Global Style PREMIUM」、兵庫県豊岡市の地域ブランド「豊岡鞄」、福井最古のフレームメーカー直営店「増永眼鏡 MASUNAGA1905」など17店舗が並ぶ。

4階5階6階はレストラン-新業態、庶民派から高級店まで

4階5階6階はレストランフロアとして、大阪新世界元祖串かつ「串かつだるま」や老舗洋食店「日本橋三代目たいめいけん」、世界の山ちゃん高級業態「ワンランク上の世界の山ちゃん 山」、和倉温泉加賀屋の和食処「日本料理加賀屋」、NYマンハッタンの最上級ステーキハウス「ベンジャミンステーキハウス」、北海道直送品を強みとする回転寿司店「グルメ回転寿司函太郎」、GiGOのアミューズメント&バー新業態「GiGO Arcade Café OSAKA」など33店舗が並ぶ。

開業式典には「アイナ・ジ・エンド」も

関係者を対象とした開業式典には元BiSHメンバー「アイナ・ジ・エンド」も参加。施設コンセプト「UNKNOWN」にちなんで「歯の矯正をしてみたい」と語るなど、施設の今後に期待を寄せた。
アイナ・ジ・エンド。

KITTE大阪

住所:大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号
営業時間:11時~23時(飲食)
営業時間:11時~20時(物販・サービス)

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イトーヨーカドー茅ヶ崎店、2025年1月5日閉店-JR茅ケ崎駅前、45年の歴史がある高層店舗

神奈川県茅ヶ崎市のJR茅ケ崎駅前にあるショッピングセンター「イトーヨーカドー茅ヶ崎店」が、2025年1月5日に閉店する。

イトーヨーカドー茅ヶ崎店。

茅ケ崎駅前の顔、45年の歴史に幕

イトーヨーカドー茅ヶ崎店は1979年10月にカギサンビルの核テナントとして開業。建物は地階から7階までの7階建て、売場は地階から6階で、店舗面積は12,011㎡。
専門店街として日高屋ロッテリアマツモトキヨシカーブスなどが出店しているほか、ヨーカドー内のテナントとして百圓領事館などが出店、そのほか大型の立体駐車場を備える。2021年11月には、隣接する旧ダイクマの建物が建替えられてヤマダデンキLABI LIFE SELECT 茅ヶ崎が開業したばかりだった。

ヤマダデンキ LABI LIFE SELECT 茅ヶ崎。(ニュースリリースより)

イトーヨーカドーは構造改革のため店舗整理を進めている。
茅ヶ崎店は駅からペデストリアンデッキで直結する好立地にあるが、建物の今後や跡地の活用方法、また専門店街も閉店するかなどについては8月時点で発表されていない。

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