カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

スーパー丸幸、2024年11月3日全店閉店-富岡バイパス店と藤岡宮本店、トライアルに事業譲渡

群馬県富岡市に本社・本店を置く地場スーパー「スーパー丸幸」が、2024年11月3日に全店閉店。ディスカウントスーパーを展開するトライアルカンパニー(福岡市)が事業を継承する。

丸幸、スーパー廃業で2店舗をトライアルに転換へ

スーパー丸幸は1913年に海鮮卸問屋として創業、1953年に法人化。2022年8月時点での売上高は13億円。
かつては前橋市や高崎市などにも進出、7店舗を展開していたが、2024年10月現在は「スーパー丸幸富岡バイパス店」「スーパー丸幸藤岡宮本店」の2店舗体制となっていた。

閉店を告知するスーパー丸幸のチラシ。

両店舗はともに「トライアル」の屋号で営業を再開するとみられる。建物は引き続き丸幸が所有する。
そのうち、トライアル転換1号店となる「TRIALsmart富岡バイパス店」は、2024年12月中旬に開業する予定となっている。

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ユーコープ八千代店、2025年2月28日閉店-清水区内最大の生協系スーパー、29年で

静岡県静岡市清水区の柳宮通り沿いにある生協系食品スーパー「ユーコープ八千代店」が2025年2月28日をもって閉店する。

旧コープしずおかの店舗として開店

ユーコープ八千代店は、1995年7月に静岡地域生協系食品スーパー「コープしずおか コープ八千代店」として開店。2013年3月に「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」に属していた神奈川・静岡・山梨県の3生協(コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなし)が統合したことで現在の店舗名となった。

近隣のユーコープミオクチーナ上回る大型店だった

ユーコープ八千代店の建物は平屋建で売場面積は約1,077㎡(326坪)。清水区内最大の同生協店舗としてインストアベーカリーやイベント開催可能なスペースを併設したが、29年で閉店することとなった。

ユーコープ八千代店(同生協公式より)。

ユーコープは同店閉店後、静岡市内の近隣店舗(ミオクチーナ下野東店/千代田店・城北店・水道店)や宅配サービス(おうちCO-OP)の利用を呼びかけている。

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ユーコープ芹が谷店、2025年1月20日閉店-リニューアルからわずか3年で

神奈川県横浜市の横浜横須賀道路別所インターチェンジ(別所IC)近くにある生協系食品スーパー「ユーコープ芹が谷店」が2025年1月20日をもって閉店する。

2021年4月に新装開店したばかりだった

ユーコープ芹が谷店は、1982年に神奈川県域生協「かながわ生活協同組合(後のコープかながわ)」の店舗として開店。2013年3月のユーコープ事業連合各生協の統合により現在の店名となった。
ユーコープ芹が谷店の建物は平屋建で売場面積は約165㎡(50坪)。
狭小店舗ながら、2021年4月には冷凍設備増設を中心とした大規模リニューアルを実施し、ミールキットや冷凍パンといった冷凍食品、時短・簡便商品の拡充を打ち出したばかりであった。

ユーコープ芹が谷店(同生協公式より)。

ユーコープは同店閉店後、近隣店舗(下永谷店・丸山台店・大岡店・東戸塚駅前店)や宅配サービス(おうちCO-OP)の利用を呼びかけている。

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イオンかのやショッピングセンター、2024年11月21日開業-旧プラッセだいわ21鹿屋店跡、大隅半島初の無印良品も

鹿児島県鹿屋市の鹿屋市役所(旧国鉄鹿屋駅跡地)近くにある、地場大手総合スーパー「プラッセだいわ21鹿屋店」跡に、イオングループ系商業施設「イオンかのやショッピングセンター」が2024年11月21日に開業する。

(仮称)イオンかのやショッピングセンター。

地場流通大手の旗艦店、イオン系ショッピングセンターに

プラッセだいわ21鹿屋店は1991年12月に開業。建物は地上3階建で敷地面積は26,384㎡、店舗面積は15,174㎡。建物は南国殖産グループ系建設会社「カイコー」が所有する。
同店は鹿児島地場流通大手「大和」(本社:薩摩川内市)のショッピングセンター旗艦店として「プラッセ21」を冠し、食品・日用消耗品から実用衣料・高感度衣料、贈答品需要まで幅広く対応したが、2022年9月をもって閉店。大隅半島唯一の店舗として営業していた「COMME CA ISM」「Honeys」「SUZUTAN(鈴丹)」「namco」「くまざわ書店」といったブランドが地域から姿を消すこととなった。
その後、2024年春より南国殖産主導で店舗跡の大規模改修工事を開始。同年6月にイオン九州が総合スーパー「(仮称)イオン鹿屋店」を同年秋目処に開店する方針を明らかにしていた。

大隅半島初の無印良品など入居決定、さらなる専門店も

イオンかのやショッピングセンターは2024年10月時点において、イオン九州直営総合スーパー「イオンかのや店」を核に、ライフスタイルストア「無印良品」やイオン系靴量販店「ASBee」、100円ショップ「ダイソー」、駄菓子屋「ちゃりんこ」、ファストフード「KFCケンタッキーフライドチキン」、地場和食レストラン「庄屋」、旧ラララグループ寿屋系アミューズメント施設「パスカランド」、フジパンストアー系インストアベーカリー「パン工場」といった専門店10店舗前後が入居する予定となっている。
イオンかのやショッピングセンターは、イオン九州運営の総合スーパー業態他店舗と比較しても比較的規模が大きく、プラッセだいわ時代の高感度衣料ブランドや飲食サービス系店舗など、さらなる専門店の入居発表が期待される。

(仮称)イオンかのやショッピングセンター

住所:鹿児島県鹿屋市白崎町4-1

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マックスバリュ宮の沢店、2024年10月26日開店-イオン北海道の西友承継1号店、食品スーパーに

北海道札幌市厚別区にある札幌市営地下鉄東西線宮の沢店直結複合商業施設「宮の沢ターミナルビル」の核店舗「西友宮の沢店」跡に、イオン北海道の大型食品スーパー「マックスバリュ宮の沢店」が2024年10月26日に開店した。

宮の沢ターミナル、丸井今井を核に開業予定だった

宮の沢ターミナルビルは1999年3月に開業。建物は地上4階地下1階建で延床面積は約37,161㎡。
計画当初は道内大手百貨店「丸井今井手稲東店」を核とする複合商業施設として開業予定であったが、1998年2月に丸井今井がグループ経営再建の一環として建設途中で事業撤退したため、1999年2月25日に(当時)西武セゾングループ系総合スーパー「西友宮の沢店」と「宮の沢バスターミナル」が同時開業した。

段階的に売場縮小進めた西友、イオン北海道運営に

西友宮の沢店は開店当初、同社運営のライフスタイルストア「無印良品」(良品計画商品供給店舗)を併設する2フロアの総合スーパーであったが、2001年3月に西友100%出資の地域子会社「北海道西友」(同年1月設立/休眠子会社社名変更)運営に移行、2008年7月には西友のウォルマート傘下入りにともなう運営会社再編の一環として親会社直営に再び移行し、ワンフロアの食品スーパーに業態転換していた。
その後も、宮の沢ターミナルビルの食品核としての役割を担っていたが、西友の北海道全面撤退にともない、2024年9月29日をもって閉店。同年10月1日にイオン北海道が西友の北海道事業を承継し、同社承継1号店「マックスバリュ宮の沢店」として新装開店することとなった。

マックスバリュ宮の沢店(同社公式より)。

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日本サブウェイ、2024年10月25日付でワタミの子会社に-3,000店舗体制めざす

日本国内でサンドイッチチェーン「SUBWAY(サブウェイ)」を展開している「日本サブウェイ合同会社」(東京都品川区)を、飲食事業大手「ワタミ」(東京都大田区)が2024年10月25日付で完全子会社化した。

日本サブウェイ、店舗数が最盛期の半分以下になっていた

サブウェイは1992年3月に東京都港区に日本1号店を出店。
かつては500店舗ほどを展開していたこともあるが、2024年現在は178店舗となっていた。

サブウェイの店舗。

現在の日本法人は米国法人の子会社だった。

店舗数を10倍以上に増やす計画

ワタミの「日本サブウェイ合同会社」取得額は非公表。
2024年10月25日付で、米国のサブウェイ・インターナショナルとフランチャイズチェーン展開する契約も締結している。
今後10年間で商業施設や駅前などへ約250店舗を出店、将来的には現在の10倍以上となる国内3,000店にまで増やすことを目指すとしている。

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中みそ、2024年11月8日新装開店-中三弘前店の名物ラーメン店が「ヒロロ」で復活、親会社主導で

青森県弘前市の複合商業施設「ヒロロ」に、旧中三系味噌ラーメン店「中みそ」が2024年11月8日に新装開店する。

中三の名物から青森・弘前の名物に進化遂げた「中みそ」

中みそは、中三弘前店地階フードコート飲食店「チャイナドール」として開店。2011年3月の民事再生法適用申請後に現在の店舗名に改称し、中三青森店の「中三食堂」(2019年4月閉店)でも同名の看板商品の提供を開始するなど、取扱店舗を段階的に拡大した。

中三弘前店。

中みそは2019年1月からは大手コンビニ「ローソン」で監修チルドラーメンの不定期販売を開始、2022年1月には「サンヨー食品」と共同で監修カップ麺を販売開始するなど、青森・弘前を代表する老舗ラーメン店として盤石の地位を築いていた。
同時期の2022年5月には同店の運営母体である百貨店「中三」が商標を登録するなど、中三を代表するブランドとして、集客の要として重要な役割を担ったが、2024年8月29日に中三が破産手続きを開始したため、チャイナドール時代からの歴史に幕をおろすこととなった。
中三弘前店地階フードコート時代の「中みそ」。

ヒロロに移転、ヒロみそに

中みその新店舗は、ヒロロ(旧ジョッパル/ダイエー弘前店)4階フードコートに新装開店する。
中みその商標権は、中三の破産手続開始直後に親会社の北東北地場飲食・医療グループ「MiK」が承継するなど、同社主導による早期の営業再開に向けた動きがみられていた。
ヒロロには2019年8月に開店した中三弘前店アウトレット「マチナカラック」の後継店「THE RACK OUTLET」を始め、複数のブランドが移転しており、中三の事実上の受け皿となった。
なお、中三の味噌ラーメン店を由来とする同店の屋号は、ヒロロへの移転後も変わらない。

ヒロロ。

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ミスターマックスサンリブ古賀店、2024年11月21日開店-総合スーパーと初の協業、衣食住を全面展開

福岡県古賀市のJR鹿児島本線古賀駅前にあるサンリブグループの大型総合スーパー「サンリブ古賀」に、ミスターマックスHDの新コンセプト店舗「ミスターマックスサンリブ古賀店」が2024年11月21日に開店する。
ミスターマックスサンリブ古賀店。

サンリブグループの福岡旗艦店

サンリブ古賀は1992年10月に開店。建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は20,052㎡。
サンリブの前身である「北九州丸食」が、地場ローラーメーカー「岡部機械工業」跡地再開発の一環として整備したショッピングセンター型店舗であり、2024年10月現在も福岡都市圏の旗艦店として小倉、宗像(くりえいと宗像)に次ぐ規模を誇っている。
サンリブ古賀は最盛期、古賀駅前の商業核として専門店50店舗超を備える大型店であったが、近隣施設との競争激化を背景に有力ブランド(ABC-MART、3can4on、マクドナルドなど)が相次ぎ撤退。2015年11月には九州再上陸1号店となるハンバーガーレストラン「ファーストキッチン」をサンリブがFCに加盟するかたちで導入するなど立て直しを図ったが、専門店数が半減するなど空床が顕著となっていた。
そのため、サンリブ古賀は2024年秋より大規模リニューアルを開始し、11月下旬を目処に「ファディ」「西松屋」を導入する方針を示していた。

九州地場流通大手、初のコラボに

ミスターマックスサンリブ古賀店の売場面積は2,995㎡。
ミスターマックスの標準業態(ディスカウントストア/1,200坪)と厳選業態(セレクト/700坪)の中間といえる規模で、同社によると「MrMax初の総合スーパーへのテナント出店」となる。
ミスターマックスサンリブ古賀店のフロアイメージ。

ミスターマックスサンリブ古賀店では、同社が創業当初から強みとする家電製品(テレビ・冷蔵庫)を始め、生活雑貨(キッチン用品・掃除用品)、洗剤、コスメ、ペット用品など非食品を中心に展開。食品に関しても「厳選した商品を取り揃える」など「サンリブ古賀との協業を通じて、地域住⺠の皆様がより便利で、豊かな生活を実現」するとしている。

業態改革進める両社、コラボ広がる?

ミスターマックスは自社系商業施設「ミスターマックスショッピングセンター(旧MERX)」を始め、広域集客型商業施設(旧サンパーク小野田、モラージュ佐賀など)の核店舗/準核店舗としての入居実績があるが、総合スーパー館内へのテナントとしての入居は同社発表の通り、異例となっている。
サンリブは2017年9月のグループ主要2社経営統合以来2022年9月に産直強化新業態「BUONO」1号店を開店、2023年8月よりマルショク20店舗超をディスカウント食品新業態「リブホール」に転換、2024年7月にコンビニ複合業態「ローソンマルショク」1号店を開店するなど業態改革を推進。既存業態に関しても「TSUTAYA BOOK STORE」FC加盟による直営書籍販売事業の拡大を含めた積極的なリニューアルを打ち出している。
サンリブグループは古賀同様、空床を課題とする店舗を数多く抱えており、今後も同様の取組みが広がっていく可能性もあるだろう。

ミスターマックスサンリブ古賀店

住所:福岡県古賀市天神2丁目5番1号
営業時間:午前9時30分~午後8時

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イオンモール仙台上杉、2025年秋開業-2024年3月着工の東北大学雨宮キャンパス跡地再開発、正式名称決定

宮城県仙台市青葉区の仙台市地下鉄南北線/JR仙山線北仙台駅近くにある東北大学雨宮キャンパス跡地に、イオン系商業施設「イオンモール仙台上杉」が2025年秋に開業する。
イオンモール仙台上杉。(2024年のイメージ)

東北大雨宮キャンパス跡地、医療と住宅との複合開発に

イオンモール仙台上杉の建物は地上4階建(店舗棟)と地上6階建(立体駐車場棟)の2棟で敷地面積は約33,000㎡、総賃貸面積は約29,000㎡、延床面積は約75,000㎡。
イオンモール仙台上杉は計画当初「(仮称)イオンモール仙台雨宮」として、2018年6月に着工、2019年秋に開業予定であった。
イオンモール仙台雨宮。(2018年のイメージ)

同施設は、コンセプトに「“Sustainable Community”-多様な世代が住み、交流し、将来的にわたって継承される緑豊かなコミュニティ-」を掲げ、一般財団法人厚生会による「仙台厚生病院」(2024年5月移転開院済み)とともに医療福祉と集合住宅の複合開発をめざしたが、イオンモールに関しては東京五輪にともなう資材高騰やコロナ禍を背景に2024年3月まで着工延期が続いていた。イオンモール仙台雨宮。(2024年のイメージ)

東北大学雨宮キャンパスの文化・歴史継承めざす

イオンモール仙台上杉では、東北大学災害科学国際研究所との産学連携協力に関する協定に基づく防災モールとして、一時避難施設や復興拠点、エリア情報拠点としての機能を整備する。また、旧東北大学雨宮キャンパスの文化と歴史の継承をめざし、守衛室の復元や記念碑を中心とした環境を整備する。守衛室界隈の面影再現の一環として、桜川と呼ばれていた同地への枝垂れ桜の植樹も計画しているという。
イオンモール仙台上杉の緑地形成方針。

このほか、仙台桜川の歴史伝承として、四ツ谷用水のモニュメントを設置し「400年流れ続けるこの四ツ谷用水の歴史を文教地区の当施設から発信、歴史を伝え継いで参ります」としている。

イオンモール仙台上杉(せんだいかみすぎ)

住所:宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1番1号
イオンモール仙台雨宮より住所も一部変更

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イオン飯田アップルロード店、2024年10月25日新装開店-旧マイカル飯田サティ、2025年夏「そよら」長野1号店に

長野県飯田市のイオン系総合スーパー「イオン飯田アップルロード店」が、同社系ショッピングセンター「そよら飯田アップルロード」として、2024年10月25日から2025年夏まで段階的に新装開業する。

イオンそよら飯田アップルロードのイメージ。

マイカル系生活百貨店を前身とする市内随一の大型店

イオン飯田アップルロード店は、1995年6月にマイカルグループの生活百貨店「飯田サティ」として開店。建物は2棟地上2階建で店舗面積は12,796㎡。
飯田サティは開店当初、マイカル系地域子会社「アライド信州」運営であったが、度重なるグループ再編を経て、2000年までにマイカル直営となった。同店は2001年9月のマイカル経営破綻後も優良店舗として存続し、イオンの支援を受けるかたちで大規模リニューアルを実施するなど、集客力維持に向けた施策を継続的に打ち出した。その後、2011年3月のイオングループ再編にともない現在の店舗名となった。
イオン飯田アップルロード店は2024年10月現在、イオンリテール直営フロアを核に、マツオインターナショナルの大型婦人服店「ロン都(RON MIYAKO)」や家具インテリア雑貨店「ニトリ」、「モーリーファンタジー」、100円ショップ「キャンドゥ」といった専門店10店舗超が入居する。

食品フロアを最新フォーマットに

そよら飯田アップルロードの建物は2棟地上2階建で敷地面積は約41,625㎡、売場面積は約13,755㎡、延床面積は約20,261㎡。
リニューアル第1弾として、コンセプトに「おいしい」「簡単」「便利」を掲げ、食品フロアを全面刷新する。
一環として、店内製造惣菜「ピッツアソリデラ」「魚魚炎」やインストアベーカリー「ブレッドファクトリー」、生花・観葉植物・園芸植物「Flower&Garden」を新たに導入する。

近隣の旧ジャスコと差別化、リニア見据え全面刷新

都商研によるイオンリテールへの取材では、同社が2020年3月より展開を進める小商圏型業態「そよら」への転換が、近隣自社店舗との差別化や業績向上に大きく寄与している(湘南茅ヶ崎)ことが明らかとなっている。
そよら飯田アップルロードの5km圏内には、旧ジャスコ系総合スーパー「イオン飯田店」(1997年6月開店/店舗面積11,951㎡)が営業しているが、両店舗ともに直営主体の運営体制を採っており、棲み分けが急務であった。
同社は「両店舗の個性をより一層引き出し、今後リニア新駅の開業等により賑わいが見込まれる飯田エリアでの買物体験にさらなる楽しさ、便利さ、快適さを加えてまいります」としており、両店舗の店舗特性を活かした地域初の専門店やサービスの導入が期待される。

イオンそよら飯田アップルロード

住所:長野県飯田市鼎一色456
営業時間:8時~23時

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