カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

大名古屋ビルShops&Restaurants、2021年4月28日から順次リニューアル開業-伊勢丹跡、高島屋・成城石井など出店

愛知県名古屋市中村区のJR名古屋駅前にある複合ビル「大名古屋ビルヂング」の商業ゾーン「大名古屋ビルShops&Restaurants」が、2021年4月28日から順次リニューアルオープンする。
dainagoya01
大名古屋ビルヂング。

核店舗の伊勢丹、僅か4年で閉店していた

「大名古屋ビルヂング」は三菱地所グループが名古屋駅前・桜通口正面に1962~65年にかけて開業させた複合ビル。
長年に亘って名古屋駅前のシンボルとして親しまれたが、近年は老朽化が進んでいたために2012年に解体、2013年より建て替え工事が行われ、2016年3月に再開業した。建物は地上34階建、地下4階建で、高さは約175メートル。
dainagoya05
かつての伊勢丹エントランス。

地階~5階の商業施設「大名古屋ビル Shops & Restaurants」の核として地階~2階には名古屋で初となる伊勢丹の中型店「イセタンハウス」(ISETAN HAUS)が出店したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり2020年8月に閉店していた。

伊勢丹跡、JR名古屋高島屋が核テナントに

新たな核店舗として出店するのは、ジェイアール東海高島屋が運営する「JR名古屋高島屋」。
本館にある高級時計売場を移転・増床させ、2021年夏に日本最大級の高級時計ゾーン「ジェイアール名古屋タカシマヤ ウオッチメゾン」として開業する。店舗面積は約1,200㎡。

ジェイアール名古屋タカシマヤ ウオッチメゾンのイメージ。

地階は食品を中心としたマルシェに刷新

また、地階は、食品を中心に雑貨やコスメなどを販売する「大名古屋マルシェ」として2021年4月48日から順次開業する。
テナントとしては、すでに徒歩圏にも店舗がある「成城石井」「スターバックスコーヒー」や、「アインズ&トルぺ」などおなじみの大手店舗のほか、バルセロナ発のアートキャンディ専門店「パパブブレ」、岐阜発の紅茶専門店「annon tea house」、鎌倉発のアップルパイ専門店「あっぷるぱい考太郎」、資生堂の美容室「ビューティーチューン 資生堂」(5月8日開店)など、名古屋で初となる店舗も数多く出店する。
また、合わせて貫通通路を含む共用部もリニューアルする。

地階イメージ。

今回のリニューアルに合わせ、5階スカイガーデンでは4月28日から大名古屋マルシェとの連動したイルミネーション装飾「ピクニックスカイガーデン(仮称)」が開催される。
また、ゴールデンウィーク中の4月28日~5月9日には様々なイベントが開催される予定となっている。
追記:太閤口の成城石井は5月6日で統合閉店となる。

関連記事:イオンモール名古屋みなと、2021年2月閉店-TOHOシネマズは11月先行閉館
関連記事:名古屋国際ホテル・ホテルナゴヤキャッスル、2020年9月30日閉館-名古屋の名門ホテル、ともに興和が再開発へ
関連記事:久屋大通公園・レイヤードヒサヤオオドオリパーク、2020年9月18日開業-公園内に商業ゾーン、名古屋テレビ塔もリニューアル
関連記事:ベルシュカ名古屋店・GAP名古屋栄店、2020年8月閉店-松坂屋前のファストファッション旗艦店、相次ぎ撤退
関連記事:名古屋ブルーノート、2020年8月15日閉館-世界的ライブハウスの支店、新型コロナ影響で
関連記事:イセタンハウス、2020年8月31日閉店-大名古屋ビルヂングの伊勢丹、僅か4年で

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店、2021年3月26日開店-武蔵浦和駅高架下のビバホーム跡、自転車・ベランピング強化

埼玉県さいたま市南区のJR埼京線武蔵浦和駅高架下に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店」が2021年3月26日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店。

ビバホーム跡「自転車・ベランピング強化」MEGAドンキ

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店は、2020年7月に閉店したホームセンター「ビバホーム武蔵浦和駅店」跡への出店で、営業フロアは1~2階、売場面積は4,319㎡。駐車場台数118台、駐輪場台数420台を備える。
武蔵浦和店は「日常の中に“ワクワク・ドキドキの非日常感”を提供する驚安店舗」として、店内には“お祭り”イメージの大きなドンペン提灯や壁紙といった装飾を施す。
店舗1階では食料品・酒類や日用消耗品を中心に展開。ドンキならではの大袋菓子や多国籍食品に加えて、イエナカキャンプ需要に対応したベランピングコーナーや修理・メンテナンス・試乗に対応した自転車コーナーを備える。
店舗2階では大型・小型家電製品や衣料品、バラエティ雑貨、インテリア用品など幅広く展開する。

大きなドンペン提灯。

ドンキとしては“MEGAドンキ業態”でありながら生鮮食品売場を導入しないもの、埼京線武蔵浦和駅の高架下空間にはマーレビル開発の「武蔵浦和マーレ」(核店舗:荒井商事アルズフーズマーケット)やJR東日本グループの商業施設「ビーンズ武蔵浦和」(核店舗:マルエツ)、武蔵野線武蔵浦和駅の北側には東京建物・新日鉄系の「武蔵浦和ショッピングスクエア」(核店舗:オリンピック)など生鮮品を取扱う大型店が複数営業している。ビバホーム時代は1階に大規模な自転車売場「サイクルスタジアム」を備えていたことも、生鮮を導入せずに自転車売場を強化した背景とみられる。
また、ドンキ開店にあわせて、隣接する武蔵浦和マーレは三菱・新日鉄系の大規模複合再開発施設・タワーマンション「武蔵浦和SKY&GARDEN」との連絡通路を閉鎖する。

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店

住所:埼玉県さいたま市南区白幡5-16
営業時間:午前9時~翌午前1時

関連記事:ビバモール蕨錦町、2021年3月10日から順次開業-イトーヨーカドー跡、「ビバホーム」「ヤオコー」核に
関連記事:エキュート大宮ノース、2020年7月22日開業-「Dila大宮」をリニューアル
関連記事:イトーヨーカドー錦町店、2020年5月31日閉店-「リリイベの聖地」新星堂も閉店に
関連記事:イオン赤羽北本通り店、2020年5月31日閉店-旧・忠実屋・ダイエー、建替えで

関連記事:イオンモール川口、2021年春再開業-建替前の約2倍に

サンリーカリーノ菊陽、2021年3月25日1期開業-旧・寿屋、ゆめマートを核に再生

熊本県菊陽町のJR三里木駅近くにある休業中のショッピングセンター「サンリー菊陽ショッピングセンター(菊陽ショッピングプラザ)」が全館リニューアルし「サンリーカリーノ菊陽 」として2021年3月25日10時に1stステージオープン(1期開業)する。

サンリーカリーノ菊陽。

寿屋→イオンから34年、新たなスタートへ

サンリー菊陽ショッピングセンターは1987年3月に九州地場流通大手「寿屋」と地元商工会の共同出資により開業。「サンリー」は、所在地の「三里木」に因む。売場面積は17,205㎡で、当時は熊本県内最大のショッピングセンターであった。

サンリー菊陽寿屋。

館内はカナダの「ウエストエドモントンモール」にヒントを得た複合モールで、当初は西側に寿屋の旗艦店となる総合スーパー「寿屋菊陽店(サンリー菊陽寿屋)」と同社の児童図書館、文化教室、映画館(ミニシアター)、サンリー菊陽専門店街、東側に「サンリースポーツクラブアスパ」を配し、大きな人気を集めた。
寿屋グループは1994年にラララグループとなり、1996年にはグループの旗艦店として大規模増床を伴う全館リニューアルが行われた。

寿屋中央のサンプラザ。リニューアル後。

しかし、リニューアルから僅か5年の2001年12月に施設の核であった寿屋が経営破綻し、2002年1月31日に小売業を廃業。
同年5月から建物を寿屋(のちのカリーノグループ)が所有したまま九州ジャスコ(現・イオン九州)が店舗を承継し「ジャスコ菊陽店」として営業再開、また同年7月にアスパはスケートリンク大手の加藤商会による運営となった。2011年には、イオングループの再編にともないジャスコ菊陽店からイオン菊陽店に改称された。

サンリー菊陽ショッピングセンター(ジャスコ菊陽店)。

一方で、サンリー菊陽の周辺は、都市化に伴い2020年3月にイオン九州が運営する「ザ・ビッグ」を核とするアヴァンモール菊陽が開業するなど多くの競合施設が進出。
さらに建物の老朽化もあり2019年2月にはアスパが閉館同年7月にイオン九州が菊陽店を2020年2月に閉店させることを発表。サンリー菊陽はイオンの閉店に合わせ、2020年3月から休業し、所有者であるカリーノグループ(旧・寿屋)が店舗の改装と新たなテナントの募集、別棟の増築をおこなっていた。

ゆめマートを核にスタバ、マック、ARスポーツ施設も

サンリーカリーノ菊陽の建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、店舗面積は約20,000㎡、延床面積は約56,000㎡、想定年商は約70億円。カリーノグループの中核不動産会社であるカリーノが運営を担う。
旧寿屋の建物と名称「サンリー菊陽」を継承し、さらに店舗前に別棟の飲食店街を設ける。全館開業時のテナント数は約50店舗。

店名は「サンリー菊陽」を引き継ぐ。

核店舗は「ゆめマート熊本(旧・ニコニコドー)」が運営するスーパーマーケット「ゆめマート」。
寿屋系の建物にニコニコドー系の店舗が出店するのは、カリーノが運営する「宇土シティモール(旧・うとシティ)」に次ぎ2例目となる(宇土は寿屋→イオン→ハローグリーンエブリー→ゆめマート)。
そのほか、館内には大型テナントとして「サンドラッグ」、県内初となる拡張現実(AR)技術を使ったテクノスポーツ「HADO」、100円ショップ「Seria」、スポーツクラブ「エニタイムフィットネス」などが出店。これ以外にも2期開業時にいくつかの大型テナントが出店する(後述)。

核店舗としてゆめマート熊本(旧ニコニコドー)が出店。

そのほか、物販テナントとしてアパレル「ステラルーシェ」、和雑貨「RIAN」、ペット「Coo&RIKU」、花「花ゆき」、眼鏡「きくちメガネ」、たこ焼「築地銀だこ」、茶「柳屋茶舗」、フジパン系ベーカリー「パリクロアッサン」などが出店。
また、飲食店として「サイゼリヤ」「食事処岬」「100時間カレー」などが出店する。
さらに、カリーノグループが運営する店舗としてセレクトショップ「GEEK」、スムージー「ゴクゴク」、洋菓子「シャトレーゼ」、事業所内保育所「IQキッズサンリー保育園」なども出店する。
このうち、飲食店の多くは先述したとおり別棟となっており、本館の閉店時間後も営業をおこなう。これら別棟のうち「マクドナルド」、「スターバックスコーヒー」、「ファミリーマート」は2月までに先行開業しており、営業をおこなっている。

2期開業ではアスパ部分に大型専門店誘致

カリーノグループは今後は旧アスパ部分の改装を進め、大型テナントの誘致をおこなう予定。
2021年秋の全館グランドオープンをめざすとしている。

今後改装されるとみられる旧アスパ棟。
(撮影:R.tsubameさん

サンリーカリーノ菊陽

住所:熊本県菊池郡菊陽町津久礼字廣街道2464番
営業時間:ゆめマート・サンドラッグ:9時~21時
主な物販専門店は10時~20時、飲食店は店舗による

関連記事:熊本パルコ、2020年2月29日閉店-33年の歴史に幕、跡地はパルコの複合商業施設に
関連記事:
関連記事:サクラマチクマモト、2019年9月14日開業-熊本交通センター・くまもと阪神跡、149店が出店
関連記事:ドン・キホーテ熊本下通り店、2018年11月30日開店-ZARA跡、近隣の既存店もリニューアル

関連記事:鶴屋ラン・マルシェ、2018年9月2日閉店-下通の高級食品館、近隣のZARAも閉店に
関連記事:サンリー菊陽寿屋、1987年3月27日開業-熊本県最大「21世紀型」商業施設

イオンモールダゴンセイカン、2023年度開業-イオンモール、ミャンマー1号店

ミャンマー(ビルマ)ヤンゴン郊外にミャンマーで初めてとなるイオンモール「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」が2023年度に開業する。

イオンモール、2023年にミャンマー初出店

イオンモールが出店するのは、ヤンゴン管区ダゴンセイカン郡区(タウンシップ)。ヤンゴン中心部から東北に約10キロメートルに位置する郊外地域で、ティラワ経済特区にも近い。
ダゴンセイカン郡区では新たな副都心計画の一つとして、2014年からミャンマー最大の不動産ディベロッパー「SHWE TAUNG(シュエタン)」グループにより新都市開発が進められている。

イオンモールダゴンセイカンの出店地。

イオンとイオンモールは、ミャンマー連邦共和国でショッピングモール事業を展開するためにシュエタングループとの合弁会社「AEON MALL MYANMAR CO.,LTD.(イオンモールミャンマー)」を設立することを2020年8月4日に発表。
1号店として「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」を2023年度に開業させる。同店は、イオンモールミャンマーとシュエタングループの子会社「AEON MALL SHWE TAUNG CO.,LTD.(イオンモールシュエタン)」が運営をおこなう。

(仮称)イオンモールダゴンセイカン。

店舗規模は以下の通り、専門店数は約200店で、日本の標準的なイオンモールと遜色ないものとなる。

敷地面積 約72,000m²
延床面積 約122,000m²
総賃貸面積 約69,000m²
核店舗 イオン(GMS)
専門店数 約200店舗
スーパー・モールの両軸で影響つよめるイオン

イオンは、2016年からミャンマーの地場企業Creation Myanmar Group of CompaniesLimited(CMGC 社)傘下の「ハイパーマート(Hypermart)」 社から食品スーパーマーケット「オレンジ/ハイパーマート」14店舗を譲り受け「イオンオレンジ」として運営開始。2019年には売場面積2,787㎡の総合スーパーを出店しており、2019年時点で15店舗を構える。
さらに、イオングループは日本留学の奨学金制度を設けたり、災害の際にはミャンマー共和国社会福祉・救済・復興省に日本での募金を含む多額の復興資金を寄贈するなど、ミャンマーとの結びつきを強めていた。
イオンモールミャンマーは、今後ミャンマーでのイオンモール多店舗展開に向けた物件開発を推し進めるとしており、同国の経済成長に合わせてスーパーマーケット・ショッピングセンターの両軸で開発を進めていくものとみられる。
一方で、モール計画が決まったあとにミャンマーは軍政となっており、経済が混乱するなか、イオンのミャンマー事業もこれまでと同様に成長を描いていくことができるのか、そしてイオンモールは計画通りに開業することとなるのか、今後の動向に注目が集まる。

関連記事:イオン、2016年8月1日にミャンマー進出-地元スーパー譲渡で
関連記事:ホーチミン高島屋、2016年7月30日開業-サイゴンセンターに「ベトナム初」日系百貨店

GINZA SIX、2021年4月末までに全館リニューアル-高級ブランド・ビオセボンなど40店以上新規出店

東京都中央区銀座6丁目の中央通り沿いにある複合商業施設「GINZA SIX」(ギンザシックス)が、2021年1月末から4月末にかけて順次リニューアルオープンする。

GINZA SIX。

旧松坂屋、開店4年目となる銀座最大の複合商業施設

「GINZA SIX」は、J.フロントリテイリング(大丸松坂屋)、森ビル、ルイ・ヴィトンなどを傘下に持つL Real Estate(LVMHグループ)、住友商事の4社が共同出資した「GINZA SIX リテールマネジメント」が運営・開発を手がける複合商業施設で、2017年4月に開業。
2013年6月に閉店した「松坂屋銀座店」跡地とその周辺を再開発する銀座六丁目10 地区第一種市街地再開発事業によって生まれたもので、商業施設面積は約47,000㎡、敷地面積が約9,000㎡、延床面積は約148,700㎡、地上13階地下6階建。商業フロアは地下2階~6階・13階の一部で、7階~12階・13階の一部は銀座地区では珍しい大規模オフィスとなっている。

旧・銀座松坂屋。

GINZA SIXのコンセプトは「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」。施設で展開される全てを高いレベルで提供するとしており、「CÉLINE(セリーヌ)」、「SAINT LAURENT(サンローラン)」、「VALENTINO(ヴァレンティノ)」「FENDI(フェンディ)」「Dior(ディオール)」などのラグジュアリィブランド、大丸松坂屋百貨店が運営するライフスタイル型自主編集売場「SIXIEME GINZA(シジェーム ギンザ)」、アートに特化した「銀座 蔦屋書店」など約241店舗が出店。
さらに、地下3階部分にはイベントホールを兼ねた文化・交流施設「観世能楽堂」が、屋上に4,000㎡の庭園「GINZA SIX ガーデン」が設けられた。

屋上庭園。

また、地下4~6階に大規模地下駐車場、1階には観光案内拠点「ツーリストサービスセンター」(ローソン併設)や、三原通りに銀座初の観光バス乗降場を開設。銀座の渋滞対策に貢献するとともに、かつては銀座に多くの外国人観光客が訪れていたため、それらの取り込みも目指していた。
なお、森ビルは2020年2月に運営から撤退している。

バス乗降場がある三原通り側。

開業以来初となる全館改装-約40店が出店

GINZA SIXの全館改装は開業以来初のこととなる。
大手メディアでは「閉店相次ぐ」と報じられたが、それは契約満了・改装リニューアルによるものである。
全館で約40店以上が新規出店し、1月末から4月下旬ごろにかけて順次開業する。

ファッション・コスメは「海外ブラント」充実

ファッション・コスメでは「海外ブランドの充実」が図られており、GUCCIの時計・宝飾店「グッチ ウォッチ&ジュエリー」や、デザイナーのヴァージル・アブロー氏が手掛ける「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」、香水を中心に販売するゲランの「ラ ブティック ゲラン( La Boutique Guerlain)」(以上、3店ともに4月12日開店)など、新たに8店舗の旗艦店が出店した。そのうち「クレジュリー(CLERGERIE)」(2月3日開店)の旗艦店は、日本初出店となる。また、コスメブランドとしてはジルスチュアートのコスメ店「ジルスチュアート ビューティー アンド パーティ(JILL STUART Beauty & PARTY)」(1月30日開店、旧店リニューアル)や「アクシージア(AXXZIA)」(3月22日開店)、イタリアのフレグランスブランド「ACQUA DI PARMA」の日本旗艦店が新規出店する。

アクシージア(AXXZIA)。

食品フロアは「持ち帰りグルメ」充実-ビオセボンも

地下2階では「持ち帰りグルメの充実」が図られ、三軒茶屋の有名ベーカリー「シニフィアン シニフィエ」の新業態「Signifiant Signifié + plus」、自由が丘のフカヒレ料理とらーめんの名店「自由が丘 蔭山樓」の弁当・総菜店(イートイン併設)、広尾のパティスリー「アルノー・ラエール パリ」、新宿・大久保のマカロンカフェ「TOKYO MACAPRESSO」、名古屋のフルーツ大福店「覚王山フルーツ大福 弁才天」(以上、いずれも4月下旬開店)、岐阜の栗菓子店「恵那栗工房 良平堂」(3月3日開店)、京都のオーガニックグラノーラ店「ココロキッチン」(2月11日開店)などが新規出店。
さらに、核店舗の1つとしてイオンが運営するフランス発の高級スーパー「ビオセボン(Bio c’ Bon)」が出店(4月29日開店)。同店はオーガニック・輸入食材地域に強く、銀座では数少ないスーパーマーケットとして地域の生活を支える存在となる。
ビオセボンでは、開店を記念してGINZA SIX店限定のハンマーチョコレート(税込1,944円)と直輸入アイテムを詰め合わせたHAPPY BAG(税込3,300円)を数量限定で販売するとしている。

関連記事:東京會舘銀座スカイラウンジ、2020年12月30日閉館-交通会館の回転レストラン、55年の歴史に幕
関連記事:日比谷OKUROJI、2020年9月10日開業-有楽町~新橋駅間、JR東海・JR東日本共同開発の「東日本エリア」
関連記事:日比谷グルメゾン、2020年7月9日開業-有楽町~新橋駅間、JR東海・JR東日本共同開発の高架下飲食街に

関連記事:KOMEDA IS □東銀座店(コメダイズ)、2020年7月15日開店-植物由来100%のコメダ珈琲店新業態、「米・大豆」商品も
関連記事:マロニエゲート銀座2、2020年6月19日リニューアル開業-旧・プランタン銀座「日本最大のユニクロ」に
関連記事:無印良品 銀座、2019年4月4日開店-無印の世界旗艦店、「MUJI HOTEL」併設

別府タワー、2021年3月に新会社が購入-市内の不動産会社の運営に

大分県別府市のトキハ別府店近くにある観光タワー「別府タワー」が、2021年3月に別府市内の不動産会社に売却された。

別府タワー。

東京タワーの兄だった別府タワー

別府タワーは1957年に別府市内で開催された博覧会に合わせて「別府観光センターテレビ塔」として開業。高さは約100メートルで、名古屋テレビ塔・通天閣・さっぽろテレビ塔・東京タワー・博多ポートタワーを設計した「塔博士」である内藤多仲氏が3番目に設計したタワーで、東京タワーの兄貴分でもあった。しかし、テレビ塔としての運用はなされず、観光タワーとして営業することとなった。

タワーからの眺め。

1988年には、当時スポンサーであったナショナルからの広告契約が切られるのに合わせ、日本鉄塔系から大分県内でパチンコ店「タイホー」などを運営する「大鵬レジャー産業」が買収、同グループの運営となった。その後、広告は「朝日ソーラー」「アサヒビール」と変化した。
また、避雷針の交換により、高さは約90メートルとなった。

アートイベント「別府タワー地蔵」。

3月現在、別府タワーの館内にはカフェバーやカラオケ店などが入居。公式キャラクターとして「別府三太郎」と「別府タワーちゃん」も活躍している。

別府タワーちゃん(「Vクリエイト」公式より)。

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年には1階の主要テナントであった「おおいた温泉座(サラヴィオ化粧品・サラビオ温泉微生物研究所)」などが閉店していた。

別府市内の不動産会社が買収、運営継続へ

今回、別府タワーを買収するのは別府市内に本社を置く「開世通商」。同社は傘下のカイセイプロパティーズなどと共に大分県内を中心に各地に不動産を所有。また、商店街の空き店舗活用や、観光施設の運営・再生事業(別府アートミュージアム、稲積水中鍾乳洞など)もおこなっている。

開世グループが所有するセブンイレブン。
商店街の空きスペースを活用しての出店。

地元メディアによると、買収額は約5億円。別府タワーは同社の傘下となり、今後は一部リニューアルをおこないながら運営を続けるものとみられる。

関連記事:ジョイフル、新型コロナで閉店すすむ-赤坂店も2020年12月閉店、東京23区から撤退
関連記事:トキハ別府店、2019年9月6日リニューアル(新規テナント一覧)-「フードホール」「足湯」が登場

アクロスプラザ岡南、2021年3月26日より順次開業-ハピータウン向かい、TSUTAYAなど出店

岡山県岡山市南区の「天満屋ハピータウン岡南店」隣接地に、大和情報サービスのショッピングセンター「アクロスプラザ岡南」が2021年3月26日より順次開業する。アクロスプラザ岡南。

かつてのダイエー進出予定地、長年開発されず

アクロスプラザ岡南が出店するのは岡南飛行場近くの天満屋ハピータウン岡南店となり。
当地はかつては同和鉱業(現・DOWAホールディングス)が土地を所有しており、1998年にダイエーが「ショッパーズモール岡山南」の出店を申請。シネマコンプレックスを併設したダイエー岡山南店と家電・スポーツ用品を扱うバンドール岡山南店を出店する予定であったが、経営再建の一環で1999年7月に出店を断念。2001年9月に天満屋ストアが土地を取得し、2006年7月より長らくハピータウンの駐車場として利用されていた。その後、2018年にはホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)が出店を表明したものの、計画が見直されていた。
結局、大和ハウスグループの大和情報サービスが天満屋ストアから約33,000㎡を賃借し、オープンモール「アクロスプラザ岡南」を建設することとなった。

1期開業はツタヤ、イエローハット、ペット店など

アクロスプラザ岡南の店舗面積の合計は3,770㎡。第1期工事では5棟を整備し、10店前後のテナント誘致を計画している。
1期工事部分のうち、カー用品店「イエローハット」、携帯電話ショップ「ドコモショップ」「ソフトバンク(ワイモバイル併設)」、「セブンイレブン」が3月26日に開店。このほか、ペットショップ「アミーゴ」は4月中旬、「TSUTAYA」は4月下旬に出店を予定している。このほかセルフ式ガソリンスタンド「セルフィックス」の出店も判明している。なお、隣接地がスーパーであるためかスーパーなどは出店していないとみられる。
1期部分のテナントのうち、ドコモショップ、ソフトバンク、TSUTAYAは近隣店舗からの移転となる。
ペットショップ、TSUTAYA、イエローハットが入居する建物。

なお、第2期部分の着工予定や店舗構成などについては未定となっている。

天満屋・シネコンとの相乗効果で地域全体の集客向上に

岡山市内では2014年のイオンモール岡山の開業以後、2017年にイトーヨーカドー岡山店が閉店するなど、イオンモールがある岡山駅前への消費者流出・集中が続いていた。
アクロスプラザ岡南は1期開業店舗はまだ少ないものの、今後は2期計画もあるため、隣接する天満屋ストアの基幹店である天満屋ハピータウン岡南店や岡山市内では数少ないシネマコンプレックスの1つであるシネマタウン岡南との相乗効果によって岡南地区全体の集客力向上にも寄与することになろう。
アクロスプラザ岡南に隣接する天満屋ハピータウン岡南店とシネマタウン岡南。

アクロスプラザ岡南

住所:岡山県岡山市南区築港栄町5‐12ほか

関連記事:岡山市民会館・岡山芸術創造劇場、2023年夏開館-千日前商店街に、路面電車の延伸も
関連記事:高島屋フードメゾンイオンモール岡山店、2021年2月28日閉店
関連記事:高島屋、岡山高島屋を2020年7月1日に完全子会社化-両備グループとの合弁解消へ
関連記事:成城石井さんすて岡山店、2020年6月29日開店-岡山駅に中国地方1号店

 

 

ビバモール蕨錦町、2021年3月10日から順次開業-イトーヨーカドー跡、「ビバホーム」「ヤオコー」核に

埼玉県蕨市と戸田市にまたがっていた総合スーパー「イトーヨーカドー錦町店」の跡に、ビバホーム(旧・LIXILビバ)のショッピングセンター「ビバモール蕨錦町」が2021年3月10日から4月中にかけて順次開業する。

昨年5月閉店のヨーカドー、三菱系主導で再生めざした

ビバモール蕨の前身となるセブン&アイHDの総合スーパー「イトーヨーカドー錦町店」は2003年11月に開店。建物は地上4階建で売場面積は23,000㎡、イトーヨーカドーの直営面積は13,684㎡だった。
イトーヨーカドー錦町店は、同社首都圏有数の大型店かつ蕨市内随一の大型店であり、新星堂、コジマ、くまざわ書店、スーパースポーツゼビオなど多数の専門店が入居していたが、2020年5月31日に全館閉店。ヨーカドー時代からの建物所有者であった三菱商事・UBS系の商業施設特化型ファンド「日本リテールファンド投資法人(JRF)」から、不動産信託受益権を取得した「三菱商事都市開発」が開発を主導するかたちで、地域密着型のショッピングセンターとしての再生が計画されていた。

ビバホームを核に専門店約40店舗出店

ビバモール蕨錦町の建物は地上4階建で、総売場面積は約15,110㎡。駐車場台数は約1,800台。ビバホーム運営のホームセンターは埼玉県内19店舗体制、既存GMS居抜きのビバモールとしては「ビバモール赤間」(旧・ゆめタウン宗像)に次ぎ2施設目となる。
ビバモール蕨錦町。

ビバモール蕨錦町は「既存GMSの一棟すべてを当社がプロデュースし、魅力を向上させた“生活に密着した新しい商店街”」として、直営ホームセンター「スーパービバホーム蕨錦町店」(売場面積約7,980㎡)を核に、首都圏地盤の食品スーパー「ヤオコー」やドラッグストア「ココカラファイン」、レディスファッション「Honeys」、ビバホームプロデュースのアウトドア用品新業態「CAMP GEAR」、100円ショップ「ダイソー」、イオングループの屋内型アミューズメント施設「モーリーファンタジー」、ファストフード「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」、アイスクリーム「サーティワン」、カフェ「ドトールコーヒーショップ」など約40店舗が出店する。
さらに、子供向けの広場や待ち合わせ・休憩スペースなどを備えており「地域の皆様に日々快適なお買い物を楽しんでいただける施設を目指す」としている。

ビバモール蕨錦町店の主なテナント一覧

全面開業時には、下記店舗に加えて20店舗ほどが出店する予定。

店舗名 業種・業態 開店日
スーパービバホーム ホームセンター 3月10日
ドトールコーヒーショップ 飲食 3月10日
ココカラファイン ドラッグストア 3月10日
ホワイト急便 クリーニング 3月10日
ウインリペア リペア 3月10日
チャンスセンター 宝くじ 3月10日
セブン銀行 ATM 3月10日
ヤオコー スーパーマーケット 3月17日
CAMP GEAR アウトドア 4月中
ダイソー 100円ショップ 4月中
ハニーズ アパレル 4月中
買取専門店 大吉 買取 4月中
モーリーファンタジー アミューズメント 4月中
マクドナルド 飲食 4月中
ケンタッキーフライドチキン 飲食 4月中
サーティーワンアイスクリーム 飲食 4月中
保険クリニック  保険 4月中
クイックカットBB ヘアカット 4月中
ICH・GO 美容室 4月中
ビバモール蕨錦町

住所:〒335-0005 埼玉県蕨市錦町1丁目12番1号
営業時間:午前10時~午後8時(全館)
(4月1日以降資材館のみ開店時間「午前6時30分」に前倒し)

関連記事:イトーヨーカドー錦町店、2020年5月31日閉店-「リリイベの聖地」新星堂も閉店に
関連記事:イオン赤羽北本通り店、2020年5月31日閉店-旧・忠実屋・ダイエー、建替えで

関連記事:イオンモール川口、2021年春再開業-建替前の約2倍に
関連記事:イトーヨーカドー・ザ・プライス蕨店、2016年10月2日閉店

ビバモール赤間、2021年3月9日全面開業-旧・ゆめタウン宗像、ビバホームのアウトドア新業態「キャンプギア」1号店を併設

福岡県宗像市のJR赤間駅南口近くにあるビバホーム(旧・LIXILビバ)系ショッピングセンター「ビバモール赤間」が2021年3月9日に全面開業した。
ビバホーム赤間。

ビバのショッピングセンターとなった旧・ゆめタウン

ビバモール赤間の前身となるイズミの総合スーパー「ゆめタウン宗像」は1999年11月に開業。売場面積は12,901㎡だった。

ゆめタウン赤間。

ゆめタウン宗像は赤間駅北口近くのくりえいと宗像(サンリブ宗像)に次ぐ市内有数のショッピングセンターだったが、イズミは2020年8月31日をもってLIXILビバ(当時)に建物と運営権を譲渡。同年9月にイズミの食品売場が暫定的に「ゆめマート宗像」として営業再開、同年12月の「スーパービバホーム赤間店」開店にあわせて現在の施設名となった。

ビバの新業態など20店舗超の専門店が出店

ビバモール赤間の総売場面積は約18,560㎡、駐車場台数は約1,000台。
九州で初出店かつビバモールとして初めての居抜き出店」として、同社直営の大型ホームセンターに加え、ビバホームプロデュースのアウトドア用品新業態1号店「CAMP GEAR」が出店する。

モーリーファンタジー。

そのほかに、テナントとしてゆめタウン宗像の食品売場を引き継いだイズミの食品スーパー「ゆめマート赤間」や、地場書店「福岡金文堂」、靴量販店「東京靴流通センター」や眼鏡店「眼鏡市場」、100円ショップ「ダイソー」、「築地銀だこ」など専門店20店舗超が出店するショッピングセンターとなった。
イオングループの屋内型アミューズメント施設「モーリーファンタジー」では、新たにアクリル仕切り板とメダル洗浄機を導入するなど、新型コロナウイルス感染対策もなされることとなっている。

ビバモール赤間

住所:福岡県宗像市田久2-1-1
営業時間:午前9時~午後8時(ビバホーム生活館)
営業時間:午前7時~午後8時(ビバホーム資材館)

関連記事:サンリブ、ベスト電器FCから2020年1月31日撤退-高須店の閉店で
関連記事:イオン九州、2019年10月までにイオンスーパーセンターから撤退-イオン大木店の業態転換で

イトーヨーカドー沼津店・イシバシプラザ、2021年8月22日閉店

静岡県沼津市のJR沼津駅近く・リコー通り商店街にあるショッピングセンター「イシバシプラザ」と核店舗の「イトーヨーカドー沼津店」が2021年8月22日に閉店する。

イトーヨーカドー沼津店・イシバシプラザ。

沼津駅前のヨーカドー、43年の歴史に幕

イシバシプラザは1978年7月に「石橋製糸」の跡地に開業。店舗面積は21,789㎡で、そのうち9,680㎡を核店舗のイトーヨーカドー沼津店が占める。テナントとして、ハニーズ、ハピンズ、ディズニーストア、キデイランド、ダイソーなどが出店する。
また、近年は沼津市を舞台としたメディアミックス作品「ラブライブ!サンシャイン!!」とのコラボレーション企画を頻繁におこなっており、名の知られる存在となっていた。

沼津まちあるきスタンプ(桜内梨子)を設置していた。
(C)プロジェクト ラブライブ!サンシャイン!!

その一方で、沼津市郊外にショッピングセンター「ららぽーと沼津」が2019年10月に開業したことを受けて店舗内や店舗近隣の一部テナントが退出していたうえ、建物の老朽化も進んでいた。

館内吹き抜け(渡辺曜バースデーモニュメント)。

イシバシプラザは閉館理由を「昨今の新型コロナウイルス問題、商環境の変化、開店から40年以上経過しており建物の老朽化等」によるものだとしており、建物は解体・再開発される可能性が高いであろう。

間もなく見納めとなる店舗入口。
何とよく見ると津島善子の頭に団子が付いていない!

43年前に天つ雲居の彼方から堕天して以来、長きに亘って多くの市民とリトルデーモンたちに親しまれてきた魔都沼津のハトであったが、老朽化の業火には勝つことができず、闇の翼が絶たれてしまうこととなった。
3月時点では、跡地の具体的活用方法や、沼津まちあるきスタンプなどコラボ企画の今後についても発表されていない。

関連記事:沼津新仲見世商店街のアーケード撤去、2020年6月開始-街路リニューアルへ向けてSNSで情報発信
関連記事:ミトワみしま、2020年6月30日開業-三島駅前再開発、東急グループの複合商業施設に
関連記事:富士急百貨店沼津店、2019年12月に解体はじまる-11月18日に最後のテナント撤退で
関連記事:ららぽーと沼津、2019年10月4日開業-「ライブモール」コンセプトに「ラブライブ!」コラボも
関連記事:サントムーン柿田川オアシス館、2020年3月開業-大東紡織三島100年記念事業、3館を「連絡通路で接続」
関連記事:沼津ステーションビル・アントレ、2018年10月19日全面リニューアル-JR沼津駅