カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

まいづるスリーナイン、2021年9月30日閉店 -まいづる百貨店の旗艦店、跡地に平屋の新店舗建設へ

佐賀県唐津市の神田バイパスにあるショッピングセンター「まいづるスリーナイン」が、店舗建て替え・再開発のため2021年9月30日に閉店する。

まいづるスリーナイン。

まいづる百貨店の旗艦店、26年の歴史に幕

まいづるスリーナインは1995年3月に開店。店舗面積は10,600㎡、建物は2階建てで、まいづる百貨店が所有する。
当時、まいづる百貨店は唐津市中心部の大手町の百貨店「(旧)まいづる百貨店本店」を旗艦店として佐賀県北部各地にスーパーを転換していたが、まいづるスリーナイン開店後の2000年に本店を徒歩圏のダイエー跡地に「まいづる百貨店本店ショッピングプラザ」として縮小移転させ、スリーナイン店が新たな旗艦店となった。そうした経緯もあり、初期のスリーナイン店には大手アパレル店舗、銘店なども出店していた。

旧・まいづる百貨店本店(解体済み)。

建物はスリーナインの名に相応しく(銀河鉄道ならぬ)戦艦のような形状で、2021年時点では鈴丹・ダイソーなどが出店。2016年まではマクドナルドも出店していた。

新店舗を建設へ-平屋・平面駐車場のオープンモールに

まいづるスリーナインの閉店は店舗建て替え・再開発のため。
地元紙・佐賀新聞の報道によると、新店舗は平屋型で、駐車場は平面。テナントごとに建物・入口が異なるオープンモールにな見込みだという。
現店舗は閉店後に解体され、2023年度中の新店舗完成を目指して工事が進められる。

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イオンモール豊川、2023年春開店-名鉄八幡駅前のスズキ工場跡に

愛知県豊川市の名鉄豊川線八幡駅前に、大型ショッピングセンター「イオンモール豊川(仮称)」が、2023年春に開店する。

イオンモール、名鉄八幡駅前のスズキ跡に

イオンモール豊川が出店するのは、名鉄八幡駅南側にあったスズキ豊川工場の跡地。
敷地面積は約128,000㎡、延床面積は約108,000㎡。建物は3階建てで、館内にはテナントとして約200の専門店が出店する。

イオンモール豊川。

近隣には名鉄八幡駅のほか、駅前には豊川市民病院もある人口密集地。
イオンは「豊川市が進める『八幡駅周辺地区のまちづくり』と連携しながら、商業・医療・福祉・文化の複合的な地域拠点として、街のにぎわい創出の一助となる施設を目指す」としている。

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ザ・モールみずほ16・西友リヴィンみずほ16、2022年2月28日閉店

東京都西多摩郡瑞穂町高根の国道16号線沿いにある西友系ショッピングセンター「ザ・モールみずほ16・西友リヴィンみずほ16」が、2022年2月28日に閉店する。

ザ・モールとリヴィン最新の店舗、20年弱で閉店

ザ・モールみずほ16は2002年3月13日に国道16号線(東京環状)の瑞穂バイパス沿いに開店。売場は1階から3階で、店舗面積は24,282㎡。出店当時、西友はウォルマート傘下になることが決まっており、西友では最後の単独出店であった。また、2021年時点ではザ・モールとリヴィンの両業態で最後の新店舗となっている。
当初は極東開発系の管理であったが、2017年からは米国の不動産仲介企業傘下である不動産管理・運営企業「JLLモールマネジメント」の管理・運営となっていた。

ザ・モールみずほ16(JLLモールマネジメントウェブサイトより)。

2021年時点のテナントは、西友の百貨店業態大型店「西友リヴィンみずほ16店(LIVIN)」を核に、エステール、anyFAM、ハニーズ、さが美、GU、ABC-MART、よむよむ、ヴィレッジヴァンガード、ナムコなど多くの大手系テナントが出店する。
閉館は公式サイトで発表されたもの。建物はまだ築20年ほどであり新しいが、閉館後に別企業が出店するかなど詳細については8月時点では発表されていない。

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アルビス中村二瀬店、2021年7月15日開店-北陸最大手スーパーのアルビス、愛知県初出店

愛知県名古屋市中村区の地下鉄岩塚駅近くに、北陸の地場大手スーパー「アルビス」の愛知県1号店「アルビス中村二瀬店」が2021年7月15日に開店した。

アルビス中村二瀬店(公式サイトより)。

東証一部上場企業の北陸最大手スーパー「アルビス」

アルビスは1960年代に成立し北陸各地にスーパーを展開していた「北陸チューリップチェーン」と、1970年代より同地域でコンビニを展開していた「北陸スパー」を母体として1992年に成立。現在は富山県射水市小杉町に本社を置く。
2013年には経営破綻した「東京ストア」(本社:石川県金沢市)を統合するなど経営規模を拡大しており、2015年には地方の食品スーパーとしては珍しい東証一部上場企業となった。
さらに2019年には岐阜県1号店を出店、東海地方に初進出を果たしている。2021年8月時点の店舗数は63店舗。

アルビス愛知県1号店は名古屋・中村区

アルビス中村二瀬店が出店したのはイオン系スーパー「ザ・ビックエクスプレス向島店」の跡地。

アルビス中村二瀬店(公式サイトより)。

建物は平屋建てで店舗面積は約1,770㎡。隣接地にはバローグループのドラッグストア「V・ドラッグ」が、徒歩圏にはオークワ系スーパー「パレマルシェ中村店」が出店する。
店内には直営の「インストアベイカリー」を備えるほか、ますのすし・昆布〆など北陸各地から直送した食品を販売することを特徴とする。
北陸では最大手食品スーパーのアルビスであるが、知名度が低いうえに競争が激しい名古屋で今後どれだけ店舗網を伸ばすことができるのかが注目される。

アルビス中村二瀬店

住所:愛知県名古屋市中村二瀬町26-5
営業時間:9:00 ~ 21:45

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スタジオコースト、2022年1月閉館-新木場「USEN STUDIO COAST」、20年の歴史に幕

東京都江東区の新木場駅前にある大型イベントホール(ライブホール)「USEN STUDIO COAST(スタジオコースト)」が2022年1月に閉館する。

USENグループのスタジオコースト、20年の歴史に幕

スタジオコーストは2002年12月に開業。最大収容人数は約2,400人、2019年ごろの年間観客動員数は約45万人。
USENグループ企業の「マザーエンターテイメント」が管理・運営をおこなっている。
運営会社のマザーエンターテイメントが主催するクラブイベント「ageHa」、多くのアイドルが出演する「アイドル甲子園」など様々な大型イベントが定期的に開催されるほか、ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!/シアターデイズ」などに登場する「765プロ ライブシアター」のモデルにもなっている。

USEN STUDIO COAST。

2021年1月には、同じUSENグループのUSEN-NEXT HDがネーミングライツを取得し「USEN STUDIO COAST(スタジオコースト)」に名前を変更したばかりだった。
閉館は定期借地権の期限を迎えたものの土地利用契約の更新に至らなかったためとしており、スタジオコーストは2022年1月30日に閉館。20年の歴史に幕を下ろすこととなる。
跡地の活用方法などは8月時点で発表されていない。

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MEGAドン・キホーテ松永店、2021年8月31日開店-ゆめタウン松永跡、中四国最大のドンキに

広島県福山市のJR松永駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「MEGAドンキホーテ松永店」が2021年8月31日に開店する。

MEGAドンキホーテ松永店。

30年で閉店した「ゆめタウン松永」 

ドンキが出店するのはJR松永駅から徒歩10分ほどの場所にあったイズミのショッピングセンター(総合スーパー)「ゆめタウン松永」跡。
ゆめタウン松永は1991年3月に開業。イズミ直営の総合スーパーを核に、地場大手眼鏡店「メガネの田中」、地場カメラ・写真現像店「フォトランドトクナガ」、地場玩具店「おもちゃのピエロ」、100円ショップ「ダイソー」、ハンバーガーショップ「マクドナルド」、ゲームコーナー「アミューズメントパークMG」など専門店18店舗が入居していた。また、2階には福山競馬場の場外競馬場の流れを汲み、兵庫県競馬組合が運営する場外券売場「DASH柳津」が営業していた。

ゆめタウン松永。

しかし、松永駅からも国道2号線からも少し距離がある立地であることもあり近年は苦戦。開業30年を迎えた2021年3月21日に閉店していた。

中四国最大MEGAドンキ-「お買い物に出航!」掲げる

MEGAドン・キホーテ松永店の売り場は1階から2階の2フロアで、店舗面積は中四国地方のドンキで最大となる9281㎡。
中四国地方のドンキでは初めての青果・精肉・鮮魚・総菜の生鮮フルライン取り扱い店舗となる。

メガドンキ松永・エントランス。

店内調理の総菜では、店内の高温窯で焼き、多彩なチーズを使用したピザを取り扱う「トロリスタ」、独自配合の調味料で素材の旨味を生かした魚介類の総菜を扱う「魚濱」などの独自ブランドを展開。また、近隣に福山大学があり、宅地開発も進行していて、学生や若年ファミリー層が多く居住しているため、若年層向けの雑貨や日用品も取り扱い、キャンピング用品にも力を入れる。
このほか、東南アジアを中心とした輸入食品を扱う「ワールドイーツコーナー」も展開する。

生鮮をフルラインで扱う。

店舗が瀬戸内海の松永湾に面した立地であることから、海をモチーフとした灯台やドンペンの海賊船、イルカや魚などの海洋生物の装飾に囲まれた空間を演出。豊富な商品ラインアップと共にまるで宝探しをしているような「ワクワク・ドキドキ」を提供するとともに、メイン通路幅は2mを確保し、幅広い年齢層に寄り添った店づくりを目指すとしている。
このほか館内にはテナントとして100円ショップ「ダイソー」、中古品買取・販売「さすがや」などが出店する。

競合大型店が多い松永駅近く-立地をカバーできるか?

JR松永駅北側にはホームセンタ「ユーホー」や、大黒天物産のディスカウント店「ラ・ムー」、フジ傘下の食品スーパー「ニチエー」の本店が出店。さらに松永駅南側には「ハローズ」や「ナフコ」、「鮮Do!エブリイ」(業務スーパー併設)などの大型店が出店。また、隣接する尾道市の東尾道地区にも国道沿いを中心に多くの店舗が立地するほか、海岸沿いには大型ショッピングセンター「フジグラン尾道」も立地しており、近隣では熾烈な競争が繰り広げられていた。
大手資本であるMEGAドンキの開業により、競争のさらなる激化が予想されるとともに、ドンキが「ゆめタウン松永閉店の遠因」となった「駅からも国道からも少し距離がある」という立地面の不利をどれだけ克服できるかどうかも注目される。
(撮影:淀津昇さん

MEGAドン・キホーテ松永店

住所:広島県福山市松永町
営業時間:午前8時〜午後11時   

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プラザ。いちまる清水店、2021年8月31日閉店-十勝の大手スーパーだった「いちまる」全店消滅

上川郡清水町清水にあるイオン北海道傘下のスーパーマーケット「プラザ。いちまる清水店」が2021年8月31日に閉店する。
これにより、半世紀以上に亘って十勝に根付いてきた地場スーパー「いちまる」は歴史に幕を下ろす。

十勝の地場大手「いちまる」、2015年より「イオン化」

いちまる」は1969年6月にスーパーマーケット1号店「いちまる西5条店」を開店。同時期に成長した「福原」「ダイイチ」と並び、十勝支庁を代表する地場大手スーパーとなった。
2000年1月には道内大手スーパー「ラルズ」と資本業務提携。しかし2003年2月に僅か3年でラルズとの提携を事実上解消。2005年からは全日食グループとなり、さらに2011年には地場スーパー「ダイイチ」との業務資本提携を発表したものの、2013年7月にダイイチがセブンアイグループとなると、袂を分かつ形で2013年10月にはイオングループの「マックスバリュ北海道」と資本業務提携を発表。その後、2015年10月1日付でいちまるのスーパーマーケット事業がマックスバリュ北海道へと継承された。
そして、法人としての「いちまる」は不動産管理や、旧いちまる店舗内外での衣料品店、飲食店の経営などを行う企業となった。
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イーストモールいちまる(MV北海道サイトより)。
2016年に「マックスバリュ」に転換している。

マックスバリュ北海道に継承されたいちまる店舗は、2016年3月18日に「プラザ。いちまる」(帯広市)がマックスバリュの十勝1号店「マックスバリュ稲田店」に改装・屋号変更されたのを皮切りに「マックスバリュへの改装」と「不採算店の閉鎖」が進められた。
そして、2019年7月31日に「ルーキーいちまる」(音更町)が閉店して以降、いちまる屋号で営業を続ける店舗は「プラザ。いちまる清水店」のみとなっていた。
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マックスバリュに転換した「パルティいちまる」(MV北海道サイトより)。

いちまる最後の店舗は清水店-19年の歴史に幕

「プラザ。いちまる清水店」は2002年12月に開店、店舗面積は4,033㎡。
店舗内には、いちまるグループの「レストランひまわり」「フランスベーカリー」のほか「サツドラ清水店」も出店していたが、いずれも既に閉店している。

プラザ。いちまる清水店。

近年は同店の特徴であったネオン看板を撤去したほか、2020年3月には運営会社のマックスバリュ北海道がイオン北海道(旧マイカル北海道)に吸収合併されたため、同社の運営に移っていた。
メイン看板の撤去により屋号変更やリニューアルなどが行われることが期待されたものの、2021年8月31日での閉店を発表。僅か19年の歴史に幕を下ろす。8月時点では店舗の跡地利用方法などは発表されていない。
プラザ。いちまる清水店の閉店により、いちまる屋号のスーパーは全店消滅。「一に○」のマークも見納めとなる。

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カウボーイ北野店、2021年8月5日開店-かつての北海道大手スーパー、約13年ぶり復活

北海道札幌市清田区の清田通り沿いにあった西松屋札幌清田店跡に、ナカノフーズの市場型食品スーパー「カウボーイ北野店が2021年8月5日午前9時に開店した。

カウボーイ北野店。

消滅していた道内大手スーパー「カウボーイ」
カウボーイは、1979年12月に土日営業の食品スーパー(肉の大型専門店)として中野晃氏により創業。1988年の社名変更を機に衣料品や生活雑貨といった非食品の取扱いを開始した。
1990年代からは新潟カウボーイオーシャンシステムチャレンジャー)を設立、加えて西武セゾングループ支援のもと経営再建中だった本間物産(マルホンカウボーイ)を買収するなど、本州での店舗展開を本格化。道内においても積極的なスクラップ&ビルドにより、直営飲食店や映画館(シネマコンプレックス)を併設したショッピングセンター業態の大型店運営に軸足を移した。
一方で、カウボーイは競争激化や多角化路線、銀行の経営破綻など複数の要因により経営状況が悪化。2006年12月には外資系証券会社主導による経営体制に移行し、2008年7月に大手ディスカウント「トライアルカンパニーが株式の約30%を引き受ける資本業務提携を締結。同年9月からはカウボーイ全店舗を順次「トライアル」に業態転換、2010年1月にトライアルカンパニーがカウボーイを吸収合併したため、道内からカウボーイの屋号が消滅することとなった。

トライアル篠路店。
(撮影:@west221223225さん
 
創業者が「カウボーイ復興」-市場型スーパーに
カウボーイ北野店を出店した「ナカノフーズ」は、2007年2月に創業者・中野晃氏全額出資の新会社として設立。同年3月にカウボーイの食肉卸売部門を譲受してからは、2008年に金土日のみ営業の食品スーパー「アウトローを出店開始するなど、カウボーイ創業当初の形態に近い事業展開を行っていた。
カウボーイ北野店の建物は平屋建、売場面積は約700㎡。カウボーイ屋号を冠する店舗としては約13年ぶりの出店となった。なお、隣接地にはサツドラが出店する。
新生カウボーイ1号店の北野店は「工場直販・専門店の集まる店」を掲げており「それぞれ得意の専門分野で、スーパーマーケットにない魅力ある店舗」であるとしている。

カウボーイ北野店の館内構成。
 
店内にはナカノフーズ直営の精肉惣菜店を中心に、鮮魚「かなざわ」、乾物店「ホッカン」、米・酒店「まるとみライスパーラー」、豆腐・納豆店「やまぐち食品」、乾物「ホッカン」、ベーカリー「シロクマパン」といった食に関連した約15店舗が集積し、生鮮3品のすべてを扱う市場形式の食品スーパーとなった。

カウボーイ北野店の館内テナント。
直営精肉、人気を集める
開業当日となった8月5日は朝から多くの人が訪れ、とくにお得商品が多い直営の精肉コーナーが大きな人気を集めた。
一方で、取り扱い商品はテナントにゆだねられているため、飲み物があまり販売されていないなど普通のスーパーと比較すると不便さが否めない面も見られた。
(なお、飲み物に関しては隣接するサツドラで購入することができる)

店頭に飾られたフラワースタンド。
 
店頭には多くのフラワースタンドが飾られており、なかには道内大手企業も。永年に亘って親しまれた「かつての道内大手の復活」を印象付けた。
(撮影:wbさん
カウボーイ北野店
住所:札幌市清田区北野6条2丁目14-2
営業時間:9時~20時
 

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HIヒロセスーパーコンボ多久店、2021年8月5日開店-佐賀県初出店、旧コーリー多久寿屋・フードウェイ跡を再生

佐賀県多久市北多久のフードウェイスーパーセンター多久店跡に、ホームインプルーブメントひろせ(本社:大分県大分市)の大型ホームセンター「HIヒロセスーパーコンボ多久店」が2021年8月5日午前8時に開店する。

HIヒロセスーパーコンボ多久店。

寿屋の大型店「コーリー」として開業

フードウェイスーパーセンター多久店の前身となる「多久ショッピングセンター/コーリー多久寿屋/マインズ専門店街」は1992年4月に開業。開業当初の建物は地上2階建で、売場面積は約11,000㎡。管理運営は九州地場大手スーパーの寿屋(現カリーノ、本社:大分県佐伯市→熊本県熊本市)と多久ショッピングプラザが共同で担っていた。

コーリー多久寿屋。

コーリーは開業以来、市内随一の大型商業施設として、寿屋の総合スーパー「コーリー多久寿屋」を核に、佐賀玉屋の百貨店出張所兼店舗「佐賀玉屋多久ギフトサロン」や宝飾品店「銀座ジュエリーマキ」、眼鏡店「メガネのヨネザワ」など専門店約30店舗が出店していたが、2002年1月に(当時)民事再生手続中の寿屋が小売業を廃業したため、施設の7割ほどが閉鎖状態となった。
寿屋廃業後は、新たな核店舗として寿屋と提携関係にあったハロー(現イオン九州)の食品スーパー「アーガス多久店」と大手ホームセンター「ホームプラザナフコ多久店」が出店したが、2009年8月にアーガスとナフコが相次ぎ撤退したため、同年12月に運営会社の多久ショッピングプラザが経営破綻した。
多久ショッピングプラザ破綻後は、カリーノ(旧寿屋)主導による減築改修工事が行われ、売場面積を約6,900㎡に縮小。2011年11月にハイマートグループ(当時)の総合スーパー「フードウェイスーパーセンター多久店」を核とする商業施設にリニューアルした。
しかし、開店10年を前にした2021年6月にフードウェイが閉店していた。

佐賀県初のHIヒロセは“スーパーコンボ”に

HIヒロセスーパーコンボ多久店の建物は地上2階建、売場面積は約6,900㎡。HIヒロセとしては佐賀県初、寿屋跡への出店は佐伯店(寿屋佐伯住吉店跡)・矢部店(STAIR矢部寿屋跡)に次ぎ3店舗目となる。
多久店はHIヒロセの旗艦業態「スーパーコンボ」として、ホームセンターフロアに加え、生鮮4品を取扱う食品フロア「生鮮&業務スーパー」(HIヒロセがFC加盟)や作業着ファッションフロア「THE WORKS DEPOT(ザ・ワークスデポ)」、ペットショップ「ペッツランド」、住宅リフォーム窓口「リフォームステーション」を展開。
生鮮&業務スーパーでは神戸物産のPB商品を前面に押し出しつつ、鮮魚部門に「海星ムサシ(KAISEI MUSASHI)」、精肉部門にダイキョウ食品の「美味しいお肉研究所 未来屋」、惣菜部門に神戸物産グループの「馳走菜」を導入するほか、ホームセンターフロアではDIY用品にや木材・資材に加え、化粧雑貨や衣料品、インテリア、家庭用品、家電製品を取扱う。
また、テナントとして100円ショップ「ダイソー」が新店舗として出店、女性専用健康体操教室「カーブス」が営業継続するなど、従来と同様に衣食住を幅広く取扱う店舗構成となった。

HIヒロセスーパーコンボ多久店フロアマップ。

HIヒロセスーパーコンボ多久店

住所:佐賀県多久市北多久町小侍464番地
営業時間:午前9時~午後9時(通常営業時間)

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ららぽーと堺、2022年11月8日開業-美原区役所近くに

大阪府堺市美原区役所近くの国道309号線沿いに、三井不動産のショッピングセンター「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと堺」が2022年秋に開業する。
追記:2022年11月8日にグランドオープンすることが決定した。

ららぽーと大阪堺。

美原町にららぽーと-近隣に「ビバモール美原南IC」も

ららぽーと大阪堺は関西4店目となるららぽーとで、建物は3階建て、延床面積は約14万5000㎡、店舗面積は約5万6200㎡、駐車場は約3050台。建物は2021年5月に着工された。
周辺は堺市が「美原都市拠点」として整備を進めているエリアで、近くには和歌山の地場大手スーパー「オークワ美原店」が出店するほか、ビバホーム・あかのれん・エディオン・ココカラファイン等を核とした「(仮称)ビバモール美原南インター」が2021年秋の開業を目指して建設されている。

国道309号線沿い。

着工時点でテナントは発表されていない。ファッション・雑貨・飲食・エンターテインメント・サービス等あわせて約220店舗が出店するほか、館内に約2400㎡の広場と施設内にイベントスペースを設置する。

ららぽーと大阪堺のエネルギーシステム。

そのほか、全館でコロナ禍の新しい生活様式に対応し、また効率的なエネルギー運転管理や省エネアイテムの導入等をおこなうとしている。
三井不動産はパナソニックの南門真地区事業所の再開発事業にも携わっており、大阪でのららぽーと級の商業施設開設が続くこととなる。

三井ショッピングパーク ららぽーと堺

住所:大阪府堺市美原区黒山22-1他

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