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府中天満屋、2021年7月21日リニューアル開業-大型公共施設「いこーれ(i-kore)」併設に

広島県府中市のJR府中駅近くにある百貨店系ショッピングセンター「府中天満屋」が、2021年7月21日に全面リニューアルオープンした。

府中天満屋。

日本初「道の駅×ショッピングセンター」の府中天満屋

府中天満屋は岡山市に本社を置く天満屋百貨店系の「天満屋ストア」が運営するショッピングセンターで、1985年4月に開店。建物は3階建てで、店舗面積は12,036㎡。JR府中駅の裏側、国道486号線を挟んで府中市役所の向かいに立地している。
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改装前の府中天満屋。

テナントとしてワールドのアパレル「シューラルー」、フィットネス「カーブス」、そして地元テナントによる「ソシア専門店街」などが出店するほか、2017年には西側の青果市場跡地に「道の駅 びんご府中」が開業している。道の駅の建物は府中市が整備し、天満屋グループが指定管理者として運営。府中天満屋とは連絡通路が設けられている。
なお、近年まで「ドムドムハンバーガー」の広島県下最後の店舗「ドムドムハンバーガー府中FC店」が営業していたが、2019年8月に閉店している(現:ソフトバンク)。
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ドムドムハンバーガー府中FC店。(閉店済)

全館改装、2階の半分「公共施設化」で集客はかる 

今回の改装の目玉は、2階の半分を公共施設としたこと。
改装に先駆け、天満屋ストアと府中市は「まちづくりに関する協定書」を2020年2月に締結。この締結に基づき、2階の約半分(4300㎡)を府中市に譲渡し、公共施設「いこーれ ふちゅう(i-kore FUCHU」が開業した。

いこーれふちゅう・ロゴタイプ。

「いこーれふちゅう」は府中市が商業施設デザイン大手「スペース」(東京都中央区)の協力のもとで開設したもの。
子育てイベントや子育て相談、育児手帳の交付など休日も利用できる窓口などを設置した子育てステーション(府中版ネウボラ:フィンランド語で“相談の場”)や、施設中央にシンボリックツリーを設置した屋内広場多目的室、そして広島県内の商業施設初の屋内5G Wi-Fiの完備(いこーれふちゅう内のみ)など、若者・子育て層を中心に幅広い世代が憩いの場のようにできる環境を整えたという。
なお、館内の机や椅子などには「府中家具」が用いられている。

いこーれふちゅう・エントランス。


いこーれふちゅう・フロアガイド(府中市)。

天満屋の館内は全館に亘って売場のリニューアル・移設を実施。
1階には地元産品を集めた銘店街「天満屋ふるさと館」、2階には100円ショップ「セリア」などが新規出店している。
これにあわせ、建物の内外装も全面更新されている。

館内内装は白系から落ち着いた色調に変更された。

開業初日、2階に驚く客も-館内5G Wi-Fiは快適

リニューアルオープン初日となった7月22日は、朝から多くの人が来店。とくにリニューアル期間中に休業していた食品売り場には買い物客で賑わいを見せた。
また、リニューアル前と比べて大きく変化している2階部分に驚いている客の姿も多くあった。ちなみに、いこーれふちゅう内の5G WiFiの通信状況は快適であった。

開業当日のいこーれふちゅう(開業時間前)。


開業記念式典のようす。

先述したとおり、府中市と天満屋ストアはかねてより協力関係を結んでおり、府中天満屋に隣接する「道の駅びんご府中」の運営も天満屋ストアが担っている。

道の駅びんご府中。

今回の公共施設の開設により今後も天満屋ストアと府中市の提携関係はさらに深まっていくと考えられ、さらに天満屋グループの他店舗においても行政と協業でのショッピングセンター活性化に取り組む可能性もあろう。

府中天満屋 フロアガイド

府中天満屋

住所:府中市府川町186-1
営業時間:午前9時から午後8時(いこーれも同時間)

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パレットタウン、2022年中に順次閉館-大型アリーナなど建設で、Zepp Tokyoは1月1日・ヴィーナスフォートは3月27日閉店

東京都江東区青海の複合施設「パレットタウン」が、再開発のため2022年中に順次閉館する。

パレットタウン。
左からメガウェブ、Zepp、レジャーランド(現チームラボ)。

パレットタウン再開発、いよいよ始動-「都市博」跡

パレットタウンは1999年に開業。もともとこの地は1996年に開催されることが決まっていた世界都市博覧会の予定地だったが、博覧会の開催に反対する青島幸男氏が都知事に当選したことにともない開会直前に中止となったため、空き地となっていた。
そのため、トヨタグループ東和不動産森ビルが東京都から土地を借り受け建設したのがパレットタウンであった。敷地面積は79,295㎡。

中核施設のヴィーナスフォート。

パレットタウンはショッピングセンター(一部アウトレットモール)の「ヴィーナスフォート」を核に、トヨタの資料館「メガウェブ トヨタ シティ ショウケース」を核とした「メガウェブ」、ライブハウス「Zepp Tokyo」、アミューズメント施設「チームラボプラネッツ TOKYO」(ネオジオワールド・東京レジャーランド跡)、大観覧車などで構成される。

パレットタウン。

お台場という立地から数多くのドラマやアニメ作品の舞台となっており、近年は「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の舞台としても知られるほか、館内では多くのアーティスト・アイドルなどのイベントも行われるため、まれに「間違えて青梅に行く」出演者が現れることも恒例となっていた。

チームラボと大観覧車。

一方で、トヨタグループと森ビルは近い将来の大型再開発を見越して、借地権が切れる前の2008年に東京都から同地の土地を取得。当初、再開発は2013年ごろに完了するとされていたものの、リーマンショックなどの影響で延期されていた。
再開発を前にして、Zeppは代替施設として2012年に開業した三井不動産グループの複合商業施設「ダイバーシティ東京」に「Zepp DiverCity TOKYO」を開業、さらに2020年7月18日には羽田空港近くに「Zepp Haneda」を開業させるなど、準備が進められていた。
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ダイバーシティ東京。

全館ともに2022年中に閉館-再開発後はアリーナ併設

パレットタウン各館は、再開発着工に向けて2022年中に順次閉館する。
具体的な最終営業日は、「Zepp Tokyo」が2022年1月1日に、「ヴィーナスフォート」が2022年3月27日に、「MEGA WEB TOYOTA CITY」が2021年12月31日に、「パレットタウン大観覧車」「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が2022年8月31日となる予定。
営業終了後、各館は再開発に向けて解体される。
東和不動産などによると、再開発後に建設される施設の核となる大型多目的アリーナの延床面積は約37,000 ㎡。
収容人員はスポーツで約10,000席、ライブなどイベント等では約 10,000〜13,000席とする計画となっている。

アリーナ完成予想図(東和不動産)。
2020年時点で名称は発表されていないが、イラストには「トヨタアリーナ」の看板が掲げられている。


アリーナ内観(東和不動産)。

さらに、アリーナにはヴィーナスフォートに変わる新たな商業施設も併設される計画。今回の再開発にもトヨタグループが関わっており、同社の博物館機能の復活も予想される。

トヨタの資料館「メガウェブ トヨタ シティ ショウケース」。

全体の再開発は2025年6月ごろの完成を見込んでおり、今後工事が進められることとなる。

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イオンモール横浜西口、2023年秋開業-横浜駅前のダイエー跡に

神奈川県横浜市西区の横浜駅西口にあったダイエー横浜西口店跡に「(仮称)イオンモール横浜西口」が2023年秋に開業する。

(仮称)イオンモール横浜西口。

岡田屋モアーズ系スーパー・サンコー→ダイエー跡地

ダイエー横浜西口店は、横浜岡田屋(モアーズ)傘下のスーパー「サンコー横浜西口店」として現在の本館部分に1968年開業。
その後、ダイエーに経営譲渡、増床されて1972年4月に「ダイエー横浜ショッパーズプラザ」としてリニューアルオープンした。
なお、サンコーは1981年に当時ダイエーグループだったマルエツと合併、消滅している。
その後、店名は「ダイエー横浜西口店」に改称された。
本館(1-2階、3-10階はUR南幸市街地住宅)と新館(1-7階)で構成され、売場面積は11,348㎡。建物は権田金属工業が所有していた。

ダイエー横浜西口店。

館内には多くの専門店も出店しており、永年に亘ってダイエーの旗艦店として親しまれたが、老朽化のため2019年2月に閉店していた。

ダイエー跡、イオンモールに

「(仮称)イオンモール横浜西口」のコンセプトは「YOKOHAMA LIFE BASE」。
駅側に権田金属工業が10階建ての商業施設棟を、西側に独立行政法人都市再生機構(UR)が22階建て・約250戸の住宅棟を建築する。イオンモールは権田金属工業から商業施設棟を賃貸借する。
商業施設棟の延床面積は約3万5000㎡、総賃貸面積は約2万㎡となる。なお、テナントや核店舗がダイエーとなるか、もしくはイオンスタイルなど他業態となるかについては7月時点で発表されていない。
イオンモールは「隣接する横浜ビブレと併せて、横浜駅西口エリアの商業環境の賑わいに寄与できる施設として、また、地域の皆さまの日々の暮らしを支えながら、新たなニーズにお応えできる商業施設を創る」としている。

(仮称)イオンモール横浜西口

住所:神奈川県横浜市西区南幸2-16-1

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ププレひまわり、ウエルシアが2021年12月付で子会社化ースーパードラッグひまわり、イオングループに

ドラッグストア最大手のイオンの子会社「ウエルシアホールディングス」(東京都千代田区)は、中四国大手のドラッグストア「スーパードラッグひまわり」を展開する同業の「ププレひまわり」(広島県福山市)を買収すると2021年7月16日に発表した。
ウエルシアは、2021年12月1日付でププレひまわりを子会社化する。

ププレひまわりの店舗(岡山市中区)。

広島地盤のドラッグストア、近年は出店を加速

ププレひまわりは1978年に「ひまわり薬局」として創業。1993年に福山市内に、広島県東部初となる郊外型ドラッグストア1号店を出店した。1999年11月に岡山県に進出。以来広島県と岡山県を中心に店舗を増加させた。2016年に山陰及び四国に進出するなど、近年は出店攻勢を強めていた。現在は、主力業態の「スーパードラッグひまわり」を中心に山口県を除く中国地方・香川県・愛媛県・兵庫県の7県に計127店舗(2021年7月時点)を運営する。
ウエルシアは、2021年12月1日付でププレひまわりの株式の50%超を取得する。買収額は未定としている。

中四国が手薄なウエルシア、買収で店舗拡大を図る

ドラッグストア業界は近年、競争激化から大手チェーンが中小チェーンを買収する例が相次いでいる。
中四国地方でも、2010年に「マツモトキヨシホールディングス」(千葉県松戸市)が「ラブドラッグス」(岡山県岡山市)を子会社化。「ツルハホールディングス」(北海道札幌市)は2009年に「ウェルネス湖北」(島根県松江市)を、2013年に「ハーティウォンツ」(広島県広島市)を、2015年に「レデイ薬局」(愛媛県松山市)をそれぞれ子会社化していた。2017年には九州地方を中心に「ドラッグストアモリ」を展開するナチュラルホールディングス」が「ザグザグ」(岡山県岡山市)を子会社化している。

ドラッグストアウェルネスの店舗(鳥取県米子市)。

業界2位でイオングループのツルハホールディングスは中小のドラッグストアを次々に買収して店舗を増やし、中国地方の店舗が316店舗、四国地方の店舗が212店舗である(店舗数は2021年6月時点)のに対して、業界首位でイオン子会社のウエルシアホールディングスは2019年に中国地方に初出店、四国地方も2019年時点で3店舗にとどまるなど中四国ではツルハに対して遅れをとっていた。

ウエルシアの店舗(兵庫県姫路市)。

ウエルシアは2019年6月に「金光薬品」(岡山県倉敷市)、2020年3月に「よどや」(高知県高知市)、2020年7月には「ネオファルマー」(愛媛県四国中央市)及び「サミット」(愛媛県新居浜市)を次々と子会社化し、店舗拡大を図っていた。

金光薬品の店舗(岡山市北区・看板変更後)。

ウエルシアは、今回のププレひまわりの子会社化で中四国の店舗を現在の中国地方53店舗、四国地方42店舗の計95店舗(いずれも2021年7月時点)から、子会社化後は単純計算で計222店舗と、中国・四国地方での店舗数を2倍以上に伸ばすことになる。

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新光三越台北忠孝店(仮称)、2022年後半開業-そごう隣接のタワーマンション下層に

台湾・台北市大安区忠孝東路の台北捷運忠孝復興駅前・遠東そごう台北店復興館の西隣に建設中のタワーマンション「Diamond Towers(ダイヤモンドタワーズ)」下層階に、三越伊勢丹グループの百貨店「新光三越 台北忠孝店(仮称)」が2022年下半期に開業する。

建設中の新光三越台北忠孝店(仮称)/ Diamond Towers.
そごうが隣接する。(2020年撮影)

中文摘要:新光三越百貨進駐忠孝復興站前「Diamond Towers」1到4樓。設在「正義國宅」原址、預計將於111年下半年開幕。

30年を迎える台湾の最大手百貨店「新光三越」

新光三越は三越の子会社として1991年に設立。2021年現在は三越伊勢丹の子会社であり、台北市内には4店舗8館を展開する。

台北市信義区にある新光三越 信義新天地。
右に遠東百貨、左にプリコネの広告も見える。

新光三越は、台湾では2008年にファッションビル「衣蝶」を買収したほか、2017年に郊外型ショッピングセンターを運営する「大魯閣開発」を買収。日本国内では実現できなかった「百貨店・ファッションビル・ショッピングセンター」3業態の運営をおこなっているほか、中国では都市型商業施設「新光天地」を運営する。

三越グループのショッピングセンター(高雄市)。

三越、そごう隣の眷村・公営住宅跡地に出店

三越が出店するのは「Diamond Towers」の1階から4階まで、14,340㎡(4,338坪)。
「Diamond Towers」は三圓建設(本社:台北市中山区)が開発、日本の大林組などが施工するタワーマンションで、5階はマンションエントランス・共用部分、6階から31階はマンションとなる。なお、地元メディアによると三越のほか「遠東そごう」「微風広場」「漢神百貨(阪神百貨店と提携)」も出店を検討していたという。

高雄市の漢神百貨。

戦前、現在の忠孝復興駅附近(台北市大安・十二甲)は「日華紡織」の工場(現在の大安公園あたり、第二次大戦後は「台北紡織」)がある以外ほぼ畑として利用されており都市化していなかったが、戦後に台北紡織の南側が中国国民党軍の「正義眷村(軍人・公務員住宅)」となったのち公営住宅「正義国民住宅」が建てられ、市街化した。さらに、1987年のそごう(太平洋SOGO、現:遠東SOGO)開業、1996年の忠孝復興駅開業を経て商業地域としても急速に発展し、市内を代表する商業地区「東区商圏」(東区は行政区名では無く地域名)と呼ばれるようになった。

1987年に開店した遠東そごう台北店忠孝館。

「新光三越 台北忠孝店(仮称)」は、2006年に開業した遠東そごう台北店復興館に隣接することとなる。

隣接する遠東そごう台北店復興館。

2021年現在、三越とそごうが完全に隣接するのは(全世界を含めても)高雄市の三多商圏のみであるが、今後は台湾の2大都市で「三越 VS そごう」の対決が繰り広げられることになる。

高雄市で並ぶ三越とそごう。

新光三越 台北忠孝店(仮称)

住所(地址):台北市大安区忠孝東路三段
営業時間:未定

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TOKYO TORCH Terrace、2021年7月21日プレ開業-東京駅前・常盤橋タワーの商業フロア、「全国の名品」集積

東京都千代田区の東京駅日本橋口前で三菱地所グループが開発を進める「TOKYO TORCH (トウキョウトーチ)」のA棟「常盤橋タワー」低層階に、同社の商業フロア「TOKYO TORCH Terrace(トウキョウトーチテラス)」が2021年7月21日にプレ開業する。
TOKYO TORCH  Tokiwabashi Tower.

三菱地所の東京駅前複合再開発、一部先行開業

TOKYO TORCH は、三菱地所が施行者として主導する「大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業(通称:常盤町街区再開発プロジェクト)」として2016年4月に都市計画(国家戦略特区認定)が決定、2017年4月に着工。2020年9月に現在のプロジェクト名称となった。敷地面積は約31,400㎡で、総延べ面積は約740,000㎡。

LOGO image.

建物は主にA棟(常盤橋タワー)、B棟(TORCH TOWER)、C棟(変電所棟)、C棟(下水道棟)の4棟で構成されており、2027年度を目処にショッピングモール(SHOP&RESTAURANTS)やオフィス、ホール、国際級ホテルなどが整備される。
詳細は過去記事を参照

常盤橋タワー低層階は「地方の名店」中心に

TOKYO TORCH のA棟(常盤橋タワー)は2018年1月に着工、2021年6月末に竣工。建物は地上38階地下5階建で、商業フロアは1~3階、オフィスフロアは9~37階、延床面積は約146,000㎡。高さは約212m。

Tokiwabashi Tower Floor Plan.

商業フロア(TOKYO TORCH Terrace)のうち、1階にはスペイン料理・スペインバル「Bar Español YEBRA」といった日本初の飲食店や、大阪・梅田のフレンチ串揚げ店「BEIGNET」や佐賀・鹿島に本社を置く三原食品のソイドリンク&フードカフェ「TOFFEE tokyo」といった東京初の飲食店、MOTHERSグループのオールデイダイニング新業態「TATA BAR RESTAURANT CAFÉ」、新潟・燕三条のイタリアン「Tsubamesanjo Bit TOKYO」、クラフトビアレストラン「CRAFT BEER MARKET」といった飲食店6店舗が出店。

Bar Español YEBRA.


BEIGNET.


TOFFEE tokyo.

2階には北海道札幌市に本社を置くオーシャンの和食・炉端焼き新業態「北海道 炉端 えぞ羅」や兵庫県伊丹市に本社を置く野乃鳥(Nonotory)の鶏料理新業態「丹波赤どり専門 とりのや 本店」といった東京初の飲食ブランド、BRIANZAの炭火焼きラテンイタリアン新業態「BRIANZA TOKYO」といった飲食店3店舗が出店。

BRIANZA TOKYO.

地下1階には超速鮮魚羽田市場の海鮮居酒屋新業態「魚と日本酒羽田市場」とスペシャリティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」、コンビニ「セブンイレブン」(2022年1月開店予定)の3店舗が出店するなど、「地方の名店を中心に多様な店舗が集積する商業ゾーン」をめざすとしている。

TULLY’S COFFEE.

食がテーマのラウンジや各地の名物を集めた広場も

常盤橋タワー商業フロア(TOKYO TORCH Terrace)の3階には、カフェテリアラウンジ「MY Shokudo(まいしょくどう)」(2021年8月開業予定/約1.490㎡)を整備。MY Shokudoは、常盤橋タワーの全オフィスフロアから直接アクセス可能という立地特性を活かした共用サービススペースとして、昼は就業者専用のラウンジ、夜は一般向けに広く開放するカフェテリアとして各種プログラムやサービスを提供する。また、キッチン付きのホールスペース「MY Shokudo Hall & Kitchen」に関しては、三菱地所の食関連プロジェクト「EAT LEAD(旧・食育丸の内)」の拠点として、終日一般向けに開放するとしている。また、同フロアにはコンビニ「セブン-イレブン」も出店する。

MY Shokudo Hall & Kitchen.

常盤橋タワーの開業にあわせて、C棟(変電所棟)の地上部分に大規模広場「TOKYO TORCH Park」が開業する。大規模広場では、自治体との協業により新潟市小千谷市の情報発信拠点「小千谷市PRゾーン(錦鯉が泳ぐ池)」や茨城県つくば市の芝生エリア「つくばの天然芝」を整備。これに加えて、新潟県佐渡市の「佐渡島の金鉱石」や静岡県裾野市環境緑花事業協同組合の「FSGシステム(うるおいある緑化空間)」を導入するなど、「“日本を明るく、元気にするまち”として、様々な取り組みや仕掛けを展開していく」としている。

TOKYO TORCH Park.

なお、東京都内への緊急事態宣言発令の伴い、7月21日に予定していたグランドオープン、オープニングイベントは延期となる。
店舗は21日より順次営業を開始する。

TOKYO TORCH Terrace

住所:東京都千代田区大手町2丁目6-4
営業時間:店舗により異なる

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小田急百貨店新宿本店本館、2022年10月2日閉店-新宿駅西口再開発で「48階建て超高層ビル」に

東京都新宿区の小田急新宿駅ビル新宿地下鉄ビルディングに出店する「小田急百貨店新宿店本館」が、再開発による「新宿駅西口地区開発計画(仮称)」建設のため2022年9月に閉店する。
追記:10月2日での閉店が発表された。

小田急百貨店新宿本店・小田急新宿駅。

開業60年を迎える小田急百貨店新宿本店

小田急百貨店は1962年11月に現在のハルク館小田急ハルク)の場所で1号店となる新宿店を開業。現在の本館は1966年に北側の新宿地下鉄ビルディング部分が、1967年に小田急新宿駅ビル部分が順次開業した。この小田急駅ビル部分は名建築家・坂倉準三氏によるものである。なお、新宿地下鉄ビルディングはもともと別の大手百貨店が出店する計画もあったが、隣接する小田急の駅ビルと合わせて全区画が小田急百貨店新宿店本館となった。これに合わせて1962年に開業した店舗はハルク館となった。
1984年には小田急南口専門店ビル(新宿ミロード)が増築されている。

小田急百貨店本館とハルク館。

店舗面積は46,761㎡(ハルク館含まず、ミロード含む)で、現在、建物は東京メトロと小田急電鉄が所有する。
ハルク館(小田急ハルク、店舗面積19,120㎡)は2002年にビックカメラが出店するなど、2021年現在は専門店街中心の構成となっている。当初、建物は東京建物の所有であったが、現在は小田急電鉄が所有する。

新宿駅西口再開発で48階建て超高層ビルに

「小田急百貨店新宿店本館」の閉店は再開発のため。
小田急百貨店新宿本店本館は営業終了後に解体され、小田急電鉄、東京メトロが共同で「新宿駅西口地区開発計画(仮称)」を建設する。開発地域は2021年4月に都市再生特別地区に指定されている。

新宿駅西口地区開発計画(仮称)。

「新宿駅西口地区開発計画(仮称)」は地上48階、地下5階、塔屋1階、高さ約260m。
高層階はハイグレードなオフィス機能を、中低層部には商業機能を備えるほか、9~14階部分には公共的空間として連絡通路「スカイコリドー(空中回廊)」が整備される。小田急百貨店が再出店するかどうかは、2021年時点では発表されていない。
着工は2022年10月以降、竣工は2029年度が予定されている。
小田急百貨店新宿本店の建物では、再開発に先駆けて地階の「メトロ食堂街」の大部分が2020年9月に閉店している。
今後、小田急百貨店新宿本店は売場移設に向けた改装をおこない、2022年10月以降はハルク館内に売場を集約して営業を継続するとしている。

再開発のため閉店したメトロ食堂街。

新宿駅西口地区開発計画(仮称)

住所:東京都新宿区西新宿1丁目1

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アリオ加古川、2021年秋開業ーイトーヨーカドー加古川店を大規模改装、「子ども図書館」も復活

兵庫県加古川市の山陽電鉄別府駅近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー加古川店」がリニューアルし、2021年秋に「アリオ加古川」として開業する。

アリオ加古川。

「グリーンプラザべふ」の核店舗

イトーヨーカドー加古川店は、肥料メーカー「多木化学」の工場跡地のショッピングセンター「グリーンプラザべふ」の核店舗として1988年2月開店。グリーンプラザの店舗面積31,800㎡のうち、ヨーカドーが14,626㎡を占める。加古川店はイトーヨーカ堂の関西地区2号店で兵庫県初の店舗であった。現在、イトーヨーカドー最西端の店舗となっている。
なお、山陽電鉄の2駅隣の西二見駅前には「イトーヨーカドー明石店」が存在する。

イトーヨーカドー加古川店。

アリオArio)」はイトーヨーカ堂傘下の「セブン&アイ・クリエイトリンク」が開発・運営するショッピングセンター。2005年3月に1号店を出店し、現在全国で18店舗が営業している。
2020年3月にセブン&アイ・ホールディングスが所有していたクリエイトリンク社の株式のうち、51.0%をイトーヨーカ堂が取得し、子会社化。連携強化でヨーカ堂の店舗のSC化を加速させていた。

「東播磨最大級のフードゾーン」謳うー図書館も復活

アリオ加古川」は3階建てで売場面積は約28,000㎡。既存の専門店74店舗のうち、新規導入39店舗、リニューアル19店舗の計58店舗を刷新。ヨーカドーの食品売場と700席以上のフードコート、地元テナント中心の市場「グリーンマート」からなるフードゾーンは「東播磨最大級の規模」になるという。

700席以上あるフードコート。

また、多木化学の創業者が設立した公益財団法人「多木文化振興会」が運営する「子ども図書館」や地元の魅力を発信するスペース「播の郷(はりのさと)」を設置する。

10000冊以上の本を揃える子ども図書館。

同店の子ども図書館は元々イトーヨーカドーが運営するかたちで設置されていたが、2009年9月に少子化による利用者の減少を理由として秋田店、沼津店など他の設置店と同時に閉館していた。そのため「11年ぶりの復活」となる。

アリオ加古川

住所:兵庫県加古川市別府町緑町2

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ヨドバシカメラ札幌タワー、2020年代後半開業-五番舘西武跡「テレビ塔超え」超高層複合施設に

北海道札幌市中央区の札幌駅前にあった百貨店「西武百貨店札幌店(西武札幌店/旧・五番舘西武)」跡地一帯に、ヨドバシホールディングス(ヨドバシHD)が主体となる「札幌駅南口北4西3地区市街地再開発準備組合」による複合商業施設が2020年代後半を目処に開業する。

ヨドバシHDによる新施設。

「道内初百貨店」前身の西武跡、「開発凍結中」だった

西武百貨店札幌店は、1906年に北海道内初の百貨店「五番館(五番舘)」として開業。1928年に法人化した。
五番館は創業以来、道内有数の老舗百貨店として丸井今井や札幌三越とともに競争を繰り広げていたが、1982年に西武百貨店と資本業務提携を締結し、1988年に旭川西武(後の西武旭川店)の運営を譲受。あわせて社名を「西武北海道」に改称するなど、西武セゾングループの道内における中核企業に転身した。
その後、五番館は1990年に店名を「五番館西武(五番舘西武)」に改称し、札幌そごう(現・札幌エスタ)斜向かいに新館(後のロフト館)を新設。新館新設にあわせ、両館の外装をシンボリックな赤煉瓦を用いたものに刷新した。
1997年には西武百貨店との合併にともない店名を「札幌西武」に改称し、新館に道内初となる西武セゾン系の大型雑貨店「ロフト」を導入するリニューアルを実施。2006年のセブン&アイHD傘下入りに前後して、衣料服飾関連売場への追加投資と地階食品フロアの廃止を行う大胆な営業改革を行ったが、2009年9月30日をもって閉店した。

西武百貨店札幌店(旧・五番館西武)。

西武札幌店跡は、2011年にヨドバシカメラが土地建物を取得し、ヨドバシ主導のもと建物を解体後に新店舗を建設する計画を打ち出していたが、東日本大震災による建築資材高騰や景気低迷を背景に計画を事実上凍結。2017年12月には札幌市や駅前通振興会・民間企業数社が出資するエリアマネジメント会社「札幌駅前通まちづくり」による賑わい創出施設「コバルドオリ(CoBAR STREET)」が敷地の一部に開業したが、2019年10月をもって閉館しており、2021年7月現在は平面駐車場として暫定活用中となっている。

テレビ塔より高い「商業・業務・宿泊」複合施設に

西武百貨店札幌店(五番舘)跡地の新施設は地上35階地下6階建、建築面積は約9,800㎡、延床面積は約210,200㎡。札幌駅側の高さは約60m、大通公園側の高さは約200mとなる。
(なお、札幌そごう・エスタ跡には更に高層の建物を建設する計画もある)
新施設一帯は2012年1月に「特定都市再生緊急整備地域(札幌都心地域)」指定を受けており、2019年発足の札幌駅南口北4西3地区市街地再開発準備組合により、西武札幌店跡地に加え、札幌駅前合同ビル(北海道銀行など入居)や交洋駅前ビル(北洋銀行系)、aune札幌駅前、北海道建設会館など複数棟を対象とする地上40階建規模の複合商業施設建設計画が検討されていた。

西武百貨店札幌店跡地とaune札幌駅前。

新施設の計画では、2019年11月に開業した「ヨドバシ梅田タワー(LINKS UMEDA/リンクス梅田)」と類似の建物構造を採用し、低層部(基壇部)に商業フロア、高層部に宿泊施設や業務関連施設を導入する。また、地下には駐車場(約740台相当)を併設するほか、西武札幌店時代と同様に地下鉄や地下街と接続する予定となっている。

新施設のフロア構成。

新施設の開業時期など詳細は現時点において未定となっているが、再開発対象地域の既存建築物解体から約56ヶ月後(約5年)の完成を見込んでおり、早くとも2020年代後半となるとみられる。

札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業

住所:北海道札幌市中央区北4条西3丁目

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ららぽーと福岡、2022年春開業-JR竹下駅近く、キッザニア・おもちゃ美術館を併設

福岡県福岡市博多区那珂のJR竹下駅近くにあった「福岡市中央卸売市場青果市場」跡に、大型複合商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」が2022年春に開業する。

三井ショッピングパーク ららぽーと福岡。

JR竹下駅近く-三井不が西鉄・九電とともに開発

旧・青果市場の面積は約87,000㎡。JR竹下駅から約800mほど南側に立地していたが、老朽化により2016年に人工島の「アイランドシティ」(東区)に移転。福岡市が民間への売却をめざして再開発事業者の公募を行った。
公募に応募した各グループの代表企業は、三井不動産のほかイオンモール、イズミ(ゆめタウン)、JR九州であった。

ららぽーと福岡・立地図。

選定された三井不動産は「西日本鉄道」「九州電力」とともに設立した「博多那珂6開発特定目的会社」を通じて約190億円で福岡市青果市場跡を取得。工事は2020年11月に着工されていた。

青果市場跡地。

「キッザニア」「おもちゃ美術館」など出店

「ららぽーと福岡」の建物全体の延床面積は約206,400㎡。
JR竹下駅から徒歩9分であるほか、施設内にはバスターミナルを新設する予定で、各方面からの新設バス路線を計画するとしている。

ららぽーと福岡・配置図。

事業コンセプトは「出会いの広場」で、多様な人々が集い出会う多彩な「パーク」(広場)をはじめとして、コミュニティの拠点となる活気あふれる空間を施設全体に創出。屋上や周辺には複数の広場を開設し、イベント広場や体験農場として活用する計画となっている。

JR側に設けられる広場。

本館にはショッピングセンター「ららぽーと」が九州初進出するほか、併設する別館には子供向け職業体験テーマパーク「キッザニア」と育・多世代交流施設「おもちゃ美術館」が進出。おもちゃ美術館では福岡県産の木を使うほか、大川家具とのコラボギャラリーも併設される。

キッザニア福岡。

なお、核店舗となるスーパーマーケットなどは未発表であり、今後の発表が待たれる。

三井ショッピングパーク ららぽーと福岡

住所:福岡市博多区那珂6-351(福岡市青果市場跡地)

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