マレーシア・クアラルンプール市の商業施設「エクスチェンジTRX(The Exchange TRX)」に、核店舗として西武百貨店のマレーシア1号店となる「マレーシア西武 TRX(Malaysia Seibu The Exchange TRX)」が2023年11月29日に開業した。

Malaysia SEIBU TRX.(公式サイトより)
西武、マレーシアにFC1号店-インドネシア西武と同系列
マレーシア西武が出店する「エクスチェンジTRX(The Exchange TRX)」は、クアラルンプールにある国際金融特区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」に設けられた商業ゾーン。
核店舗となる「マレーシア西武」は、「そごう・西武」のライセンスを受けてフランチャイズ店舗として運営される。
高級ブランド中心、日本のエンタメ店舗も
「マレーシア西武TRX」の店舗面積は約25万フィート(約23,225㎡)で、売場は4層構造。
館内にはエルメス、ドルチェ&ガッバーナ、ラルフローレン、JWアンダーソン、アニエスベー、クロエなど高級・有名ブランドが多く出店するほか、紀伊國屋書店、バンダイ(ガンプラショップ)、ベイブレード、ポケモンショップなど日本のエンターテイメントを提供するテナント、食品売場も揃える。取り扱いブランド数は約700点としている。
また、「エクスチェンジTRX」1階には日本食を楽しむことができるフードホールを設置するほか、屋上庭園も設けられる。
Malaysia Seibu The Exchange TRX
Persiaran TRX, Tun Razak Exchange, 55188 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur.
営業時間:10時~22時
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ドン・キホーテ彦根店、2023年12月13日開店-フレスポ彦根のユーストア・ピアゴ・トライアル跡に
滋賀県彦根市の彦根城に隣接するダイワハウスグループ・大和リース系ショッピングセンター「フレスポ彦根」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ彦根店」が2023年13日に開店する。

ドン・キホーテ彦根店。
彦根城の横、ピアゴ・トライアル跡にドンキ出店
ドン・キホーテ彦根店が出店するのは、彦根城に隣接する「フレスポ彦根」のスーパー棟。2003年の開業時には「ユーストア松原店」(のちピアゴ松原店)が出店したが2015年10月に閉店、2016年3月にトライアル彦根松原店となったが、2023年6月に閉店。空き店舗となっていた。

トライアル彦根松原店。
家族連れ・学生向け売場を展開
ドン・キホーテ彦根店の店舗面積は2,915㎡。
学校が近い立地でトレンドに敏感な世代が多いエリアでもあるため、スキンケアグッズやコスメ、理美容家電、キャラクター雑貨、駄菓子、アパレルグッズなど若年層に人気のアイテムに特化したコーナーを売場の約半分の面積で展開する。

店舗エントランス。
また、ファミリー層の来店も見込んでおり、店内にはキッズスペースや子供向けクレーンゲーム機を設置。楽しく社会体験ができる「お子さまレジ打ち体験イベント」や、来店毎にスタンプを押すことで景品と交換できる「お子さまおやつカード」も実施予定だとしている。
(撮影:piyoさん)。
ドン・キホーテ彦根店
滋賀県彦根市松原町1904-3
営業時間:9時~26時

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DON DON DONKI高雄大立、2023年12月7日開店-ドンキ高雄市1号店、大立百貨店のデパ地下を転換
台湾・高雄市前金区の大立百貨店に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「DONDONDONKI 高雄大立店」が2023年12月7日に開店する。

DONDONDONKI 高雄大立(ニュースリリースより)
大立百貨店、デパ地下をドンキに転換
ドン・キホーテが出店するのは、大立百貨店のA館地階・B館地階。大立百貨店はかつて伊勢丹と提携しており、地階には食品売場(デパ地下)やフードコートなどが展開されていた。

大立百貨店地階。
ドン・キホーテは高雄1号店で、店内には美麗島駅にちなんだステンドグラスを設置。
また、DON DON DONKI 初のコーナーとして、Z 世代に向けた流行の商品やインスタグラムで話題の商品などを専門に取り揃え、幅広いジャンルの「KAWAII」が集まるコーナー「COCOKAWAII」を設けるほか、「寿司わか桜」、「和牛串」、「安田精米」、「もっちもち」、「ヲた飯堂」、「コスメドンキ」などといったドンキ運営テナント・コーナーが数多く出店する。
改装を進める大立、無印良品の旗艦店も出店予定
大立百貨店は現在店舗の改装を進めており、B館1階・2階には台湾最大の広さとなる「無印良品」の旗艦店が出店する予定となっている。

大立百貨店。
DON DON DONKI 高雄大立
高雄市前金區五福三路57號
営業時間:10:00~23:00
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イトーヨーカドー拝島店、2024年4月21日閉店-前身から51年・建替から21年の歴史に幕
東京都昭島市の拝島駅近くにあるショッピングセンター「イトーヨーカドー拝島店」が、2024年4月21日に閉店する。

イトーヨーカドー拝島店。(公式サイトより)
前身は旧「イトーヨーカドー昭島店」だった
イトーヨーカドー拝島店の前身となる旧「イトーヨーカドー昭島店(初代)」は1973年6月に開業。2003年10月に一旦閉店し、徒歩圏にある現在地に移転した際に同市内にあるエスパ昭島店と区別するためもあり「イトーヨーカドー拝島店」と改称した。
(現在のイトーヨーカドー昭島店は当時「エスパ昭島店」の名称だった)
現在のイトーヨーカドー拝島店の店舗面積は12,500㎡、建物は自動車部品メーカーのタチエスが所有するが、2022年に医療法人に売却されている。テナントとしてはアカチャンホンポ、キャンドゥなどが出店。飲食街も設けられている。
なお、向かいにはエコスTAIRAYAが出店している。
後継店舗は未定
閉店は公式ウェブサイトと店頭で発表されたもの。
建物は築約20年であり、新耐震にも適合しているため、新たなテナントを募集する可能性もあると思われる。一方で、後継店舗などについては2023年12月時点では発表されていない。
医療機関が所有権を取得したため、それを生かした建物へとリニューアルされる可能性もあろう。
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アトレ亀戸、2024年秋増床リニューアル開業-2023年12月より既存棟の売り尽くしセール開催
東京都江東区のJR亀戸駅ビル「アトレ亀戸」の新棟が2024年秋に完成し、増床リニューアルオープンする。それを前に、既存棟では12月1日より全館売り尽くしセールが開催されている。

アトレ亀戸・増床イメージ。(ニュースリリースより)
アトレ亀戸、開業46年目に大規模増床
「アトレ亀戸」は1978年10月に「亀戸エルナード」として開業。2006年3月にJR東日本の駅ビルグループ「アトレ」の名称となった。
現在の建物は地上8階・地下1階、延床面積は約33,000㎡となっている。

アトレ亀戸と解体前のLIV亀戸。
増床部分が建築されるのは、亀戸駅北口のロータリーに面し、パチンコ店や居酒屋などが入居していた商業施設「LIV亀戸」の跡地。増築棟は鉄骨8階建て、延床面積は約2,900㎡。
「日常をちょっと上質により便利に『one-stop shopping』」をテーマに掲げる。
増築によって、アトレ亀戸全館の延床面積は約36,000㎡になる。
詳しいテナント構成や本館のリニューアル内容などについては、今後発表される見込みとなっている。
アトレ亀戸、12月1日より売り尽くしセール開催
アトレ亀戸の既存棟も増床に合わせて全館改装・リニューアルされる。
リニューアルを前に、2023年12月1日より改装売り尽くしセールを開催。
2024年1月から2月にかけて、一部ショップが順次閉店する予定となっている。
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ココノススキノ、2023年11月30日から順次開業-松坂屋・ロビンソン・ラフィラ跡地、ダイイチ・TOHOシネマズ核の東急系施設に
北海道札幌市中央区のススキノラフィラ跡地に、東急不動産系の複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)」が2023年11月30日から順次開業する。
名門百貨店の松坂屋として開業した旧ロビンソン
ススキノラフィラは、1974年6月に百貨店「札幌松坂屋」として開業。開業当初は松坂屋と竹中工務店による共同出資であったが、1978年9月にイトーヨーカドーが経営に参画したことで、1979年4月には百貨店と総合スーパーの中間業態といえる「ヨークマツザカヤ」として、1994年3月にはヨーカドー系外資系百貨店「ロビンソン百貨店札幌店」として業態転換することとなる。
ラフィラを経て東急不動産系の複合商業施設に
ロビンソン百貨店札幌店は、すすきのの玄関口の象徴的存在として地下鉄すすきの駅改札前(通称:ロビ地下)とともに親しまれたが、百貨店としての売上は開業以来赤字が続くなど厳しい状況にあったため、高層部の専門店街ラフィラを除き、2009年1月をもって一時閉店。同年3月に大型食品スーパー「イトーヨーカドーすすきの店」を核とする専門店ビル「ススキノラフィラ」として新装開業した。
ススキノラフィラは、札幌大通・すすきの駅周辺一帯では最大級の専門店ビルとして「ファッション&ライフシティ」を掲げるなど集客力の向上を図ったが、建物は札幌松坂屋開業から50年近く経過するなど老朽化が進んでいたため2020年5月をもって閉店。跡地は東急不動産グループが参画する複合商業施設として生まれ変わることとなった。

ススキノラフィラ。
「昼も眠らない街」掲げ85店舗展開
ココノススキノは2021年7月に着工、2023年5月まで「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」として開発が進められていた施設で、建物は地上18階地下2階建で、敷地面積は約5,157㎡、建築面積は約4,725㎡、延床面積は約53,104㎡。
事業者として「東急不動産」、「竹中工務店」「イトーヨーカ堂」「アインファーマシーズ」「キタデン」「東急不動産SCマネジメント」が参画する。
同施設はコンセプトに「札幌の街に「あそびば」を~昼も眠らない街ススキノへ~」を掲げ、85店舗が2024年春までに揃う予定。(2023年11月30日の1stオープン時点では専門店57店舗体制)
COCONO SUSUKINOと札幌市電。
地下2階にはセブン&アイHD(イトーヨーカ堂)系食品スーパー「ダイイチ」がワンフロアで開店。
地下1階には産直系生鮮グロサリーストア「わくわく広場」を始め、JR北海道系グロサリー「北海道四季マルシェ」、中華惣菜店「点心札幌餃子館」、回転寿司「根室花まる」、シアトル系カフェ「スターバックスコーヒー」といった飲食・食物販系店舗が開店。一部店舗は午前7時に営業開始するなど通勤通学客の朝食・休憩需要にも対応する。

ダイイチすすきの店。
1階にはアインファーマシーズのコスメセレクトショップ「アインズ&トルペ」を始め、韓国コスメショップの本格セルフ写真館一体型新業態「cos:mura / Self Photo OnAir」、有機栽培CBDショップ「HealthyTOKYO CBD SHOP & LABO」といった美と健康を意識した物販系店舗が開店。地域共創型ラジオスタジオ「MID.α STUDIO」を備え、道内民放テレビ・ラジオ局からコミュニティラジオ、インターネットラジオに至るまで、局の垣根にとらわれない幅広いメディアによる情報発信拠点としての役割を担う。

AINZ&TULPEココノススキノ店。同社最大級の店舗となる。
2階には大型靴量販店「ABC-MART GRAND STAGE」を始め、ダイソーの均一ショップ複合店舗「DAISO」「THREEPPY」やカジュアルファッション「Honeys」、眼鏡店「Zoff」、スーツケースブランド・ショップ「ACE Bags&Luggage」といったアパレル系物販店舗が開店する。

ABC-MART GRAND STAGEココノススキノ店。
3階は「COCONO FOODHALL」として英国風パブ「HUB」や大型アミューズメント施設「GiGO」など飲食・娯楽系店舗が開店。GiGOは道内大手複合アミューズメント企業「スガイディノス」のゲームセンター事業取得で勢いを強めているが、新店舗では道内初の「GiGOのたい焼き」やバーカウンターを併設するなど立地特性やフロア内飲食店との相乗効果を活かす試みを打ち出す予定だ。また、4階も「COCONO横丁」として「ワイン食堂ヒノマル」「たこ焼き海鮮串風月」「BLOWすすきの」といった飲食店が開店。立地を活かした長時間営業(11時~24時)や道内初の新業態・新サービスを訴求する。

ワイン食堂ヒノマルでも既存店にない試みや独自商品を提案。
5~7階は道内初となる東宝直営シネマコンプレックス「TOHOシネマズすすきの」、8階~18階は東急グループの「ストリームホテル」となる。

TOHOシネマズすすきの。
東宝直営シネコン・Dolby Cinemaどちらも道内初となる。
開業当日にはイベントも
ココノススキノでは開業を記念して、開業当日午前10時30分からオープニングセレモニーを開催する予定。午前11時の営業開始後も館内共通のキャンペーンに加えて、MID.α STUDIOでは記念特別番組、各店舗では独自のセールを打ち出す。
ココノススキノ(COCONO SUSUKINO)
住所:北海道札幌市中央区南4条西4丁目
営業時間:7時~25時
※営業開始時刻は地階カフェ、営業終了時刻はシネコンフロア
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マックスバリュ陣原店、2023年11月30日開店-ニューフレンドリータウン跡地の北九州市有地、病院主体の複合施設に
福岡県北九州市のJR鹿児島本線陣原駅前にある東折尾土地区画整理事業地区内に、イオン九州の大型食品スーパー「マックスバリュ陣原店」が2023年11月30日午前9時に開店する。
陣原駅前に病院主体の複合施設
マックスバリュ陣原店は、北九州市による陣原駅前「東折尾土地区画整理事業地区」の市有地売却を目的とした公募型プロポーザルに民間事業者連合「松尾組・しょうわ会・大英産業連合体」が応じ、連合体が「駅前≪医・商・住」複合施設(「街なか」発展拠点)」を整備する方針を打ち出した過程で、イオン九州がにぎわい創出施設のテナントとして事業に参画し出店に至ったもの。
チマキング撤退以来10年ぶり、陣原駅前にスーパー復活
陣原駅前の同地には長らく、地場商業施設「ニューフレンドリータウン陣原」があり、最盛期には食品ディスカウント「チマキング」や100円ショップ「ダイソー」、ゲームセンター「アミューズメントMGM」、日帰り入浴施設「パビリオ陣原の湯」といった専門店が立ち並んでいた。
しかし、ニューフレンドリータウン陣原の食品核を担っていたチマキングが運営会社社長の逮捕を背景とした経営破綻により撤退し、店舗跡が家具アウトレットとなるなど、近年は集客力の低迷がみられていた。
施設は市有地売却にともない2022年までに解体されており、後継となる商業施設の整備に注目が集まっていた。
24時間営業の利便性と地元商品・健康商品訴求
マックスバリュ陣原店の売場面積は2,861㎡。
陣原店では店舗コンセプトに「あなたの生活をもっと便利に 街のコンビニエンス・ステーション」を掲げ、24時間営業を実施。
青果部門では地元北九州市の環境配慮型農場「響灘菜園」「SGグリーンハウス」商品、精肉・鮮魚売場ではトップバリュのノントレーパック商品や時短調理商品、惣菜売場では減塩・雑穀米・十八穀米使用弁当、冷凍食品売場では地元北九州の唐揚店「唐十」商品や東京駅八重洲地下街発祥南インド料理店「エリックサウス」のワントレー冷凍カレーを展開するなど、健康志向や利便性を意識した商品を強化する。
また、東筑軒「かしわめし」やふじた「ぬかみそだき」、七尾製菓「フレンチパピロ」といった地元商品を拡充、インストアベーカリーやイオン銀行ATMを備える。
ダイソーも再出店、陣原駅前の姿が一変
マックスバリュ陣原店には、ニューフレンドリータウン陣原時代から引続き100円ショップ「DAISO」が入居するほか、ダイソー系300円ショップ「THREEPPY」やイオン系ドラッグストア「ウエルシア薬局」、クリーニング「きょくとう」といった専門店も新たに入居する。
ニューフレンドリータウン陣原時代は平屋建の低層施設中心であったが、2025年までに医療法人しょうわ会の「フェリシア福岡病院(仮称/正和中央病院・正和なみき病院移転統合施設)」や大英産業の分譲マンション「サンパーク陣原駅前EXIA」といった中高層施設が順次整備されることで、駅前の姿が一変することとなりそうだ。

マックスバリュ陣原店が開店する複合施設のイメージ。
マックスバリュ陣原店
住所:福岡県北九州市八幡西区陣原1丁目2-17
営業時間:24時間営業
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BiVi新さっぽろ、2023年11月30日開業-新札幌駅前マールクの商業核にロフトなど、開店記念イベントも
北海道札幌市厚別区のJR千歳線新札幌駅・札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅近くに、大和ハウスグループの都市型複合商業施設「BiVi新さっぽろ」が2023年11月30日午前10時に開業する。
新札幌再整備「マールク新さっぽろ」の商業核
BiVi新さっぽろは、札幌市が2015年3月に策定した「新さっぽろ駅周辺まちづくり計画」に基づき、大和ハウス工業が2018年12月より市営住宅下野幌団地跡地を中心に整備を進める新さっぽろ駅周辺地区G・I街区大規模複合開発プロジェクト「マールク新さっぽろ」の一環として開業するもので、商業フロアの建物は地上4階地下2階建、敷地面積は約10,743㎡、延床面積は20,165㎡。

BiVi新さっぽろ。
マールク新さっぽろでは2021年4月より「札幌学院大学」「滋慶学園札幌看護医療専門学校」といった学術機関、シティホテル「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」や分譲マンション「プレミストタワー新さっぽろ」といった大和ハウス系施設が順次開業しており、新札幌駅とデッキにより直結するBiViはマールクの集大成的施設となる。
ロフトやコープさっぽろを核に飲食店など34店舗集積
BiVi新さっぽろは、大和ハウスグループの不動産会社「大和リース」が手掛ける「駅隣接ショッピングセンター」ブランド道内1号店として、コンセプトに「GREEN BASE FOR FINE DAYS」を掲げ、道内初6店舗を含む専門店34店舗が集積する。(一部店舗は開店日未定/詳細は後述)
BiVi新さっぽろの核店舗のひとつ「新さっぽろロフト」。
1階には道内大手生協系食品スーパー「コープさっぽろ新さっぽろ店」を始め、大手ドラッグストア「サンドラッグ」や石屋製菓グループの弁当惣菜店「サザエ」など、地域の食や健康を支える専門店が揃う。
コープさっぽろ新さっぽろ店。
うち、コープさっぽろ新さっぽろ店では独身単身世帯・共働き世帯に向けた生鮮3品(農産・畜産・水産)取扱い拡充や同生協が推進する「大惣菜化プロジェクト」に加え、食べきりサイズの弁当惣菜を組合せて購入可能な「SelectDeli」や元有名ホテル中華担当波川シェフ担当本格中華「幸富楼(コープロウ)」といった新規サービス・新規商品を展開。夕食需要に対応可能な調理人員体制を構築するなど、惣菜部門を中心に差別化を図る。
BiVi新さっぽろFOOD ZONE。
2階にはミシュラン一つ星獲得中華店の系列店「幸福中華サワダ」や札幌清田に本店を置く地場ベーカリーカフェ「豆蔵珈房 宮田屋(宮田屋珈琲)」、小樽に本店を置く“ぱんじゅう”カフェ「甘味処桑田屋」といった話題の飲食店が揃う。
また、天井に巨大LEDビジョン(16m×16m)を備える全天候型室内公園「BiVI PARK」をフロアの中央に展開、壁面LEDビジョンと連携可能なクリエイティブレンタルスタジオ「BiVi STUDIO」を導入するといった意欲的な試みを打ち出す。
BiVi新さっぽろの目玉施設「BiViPARK」。

BiVi STUDIOと連携する巨大LEDビジョン。
3階にはセブン&アイHD系の大型雑貨店「ロフト」を始め、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」や玉光堂系韓国スーパー「PANCHA2」、眼鏡店「OWNDAYS」、札幌円山に本店を置くフラワーショップ併設カフェによるキッズベビーギフト雑貨新業態「NO///,NO LIFE by La Maison Nollys」、リユースキッズ用品店「ECOLIFE COCO」といったファミリー層に嬉しい物販店が揃う。また、4階にはブランド買取店「KOMEHYO」や英会話教室「英会話イーオン」、スマホ修理メンテナンスショップ「スマップル」といったサービス系店舗が揃う。
OWNDAYS BiVi新さっぽろ店。
BiVi新さっぽろでは2024年2月にも「2ndオープン」を予定しており、大手倉庫型サブカルショップが手掛けるリユース×アミューズメント複合店舗「万代(まんだい)」や札幌エスタレストラン街にも展開していた地元老舗蕎麦店「そば処 霧の下」、札幌大通の道産食材イタリアンレストラン「Ristorante Mero」といった専門店が順次開店することとなる。
賑わうプレオープン、開業日にはイベントも
BiVi新さっぽろでは11月28日に報道関係者や近隣住民のうち抽選に当選した約1,000名を対象にプレオープンを実施。飲食フロアを中心に賑わいをみせた。
施設開業当日の11月30日には記念式典やBiVi ART PROJECT参画アーティストのシンヤチサト氏によるウォールアートペインティングといったイベントも開催される。12月以降もDaiwaLease-SC公式アプリ会員向けのノベルティプレゼントやパフォーマンスイベントが予定されており、新たな街の日常に華を添える施設としての役割を担うこととなりそうだ。
BiVi新さっぽろの「NO///,NO LIFE by La Maison Nollys」
物販はファミリー層を意識した店舗が中心となっている。
BiVi新さっぽろ
住所:北海道札幌市厚別区厚別中央1条6丁目3番3号
営業時間:9時~21時(コープさっぽろ新さっぽろ店)
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ららテラスTOKYO-BAY、2023年11月29日開業-JR南船橋駅前に、ワイズマートやタイ大手カフェなど36店出店
千葉県船橋市のJR南船橋駅前に、三井不動産のライフスタイル型商業施設「三井ショッピングパーク ららテラスTOKYO-BAY」が2023年11月29日に開業する。

ららテラスTOKYO-BAY。
南船橋駅前の市有地、「ららぽーとの別館」的役割に
ららテラスTOKYO-BAYが出店するのは、JR南船橋駅前の市有地だった広場跡。
船橋市が実施した「JR南船橋駅南口市有地活用事業」の事業者公募において、徒歩圏で「ららぽーとTOKYO-BAY」を運営する三井不動産が選定され、商業施設とすることが決まっていた。
ワイズマートなど36店舗が出店
ららテラスTOKYO-BAYの店舗面積は約8,200㎡、コンセプトは「&MORE 暮らしにもっと便利さを、毎日にもっとうるおいを」。
売場は1階「デイリーマーケット」と2階「デイリーセレクト」に分かれる。

ららテラスTOKYO-BAY・館内イメージ。
核店舗として浦安市に本社を置く地場スーパーマーケット「ワイズマート」が出店。そのほか、大型テナントとしては「マツモトキヨシ」、「くまざわ書店」、「ダイソー」、「GiGO」(旧セガ)、「エニタイムフィットネス」などが出店する。
多くの飲食店が出店、タイ最大手カフェは関東初
ららテラスTOKYO-BAYの2階には360席を備えるフードコートが設けられ「粗挽き ぎゅうばーぐ 大和亭」、「JOTO CURRY」、「どうとんぼり神座」、「韓美膳(ハンビジェ)」、「ミスタードーナツ」の5店舗が出店。船橋市を拠点とするプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」とのコラボレーションも行われる。
1階にも複数の飲食店が出店。関東初出店となるタイ最大手のコーヒーチェーン「Cafe Amazon」のほか「ガスト」、「プロント」などが出店する。
また約5,000㎡の芝生広場「MIXI FUN PARK」(LaLa terrace Green Park)にはドッグランも併設される。
総テナント数は36店舗となる。
三井ショッピングパーク ららテラスTOKYO-BAY
千葉県船橋市若松2丁目2番1号
営業時間:9時~22時(ワイズマートなど)
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MEGAドン・キホーテ米子店、2024年5月開店-サティ・ホープタウン跡、山陰最大の巨大ドンキに
鳥取県米子市のJR境線後藤駅近くにある大型ショッピングセンター「ホープタウン」跡に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ米子店」が2024年5月ごろに開店する。

メガドンキ米子店。(ettoニュースリリースより)
マイカル系だった米子の老舗ショッピングセンター
ホープタウンは1982年7月に開業、建物は地上3階建で店舗面積は11,763㎡。
関係者によると、開業当初は流通大手「ニチイ(マイカルを経て現在のイオンリテール)」と提携関係にある地場衣料品店「菊屋」子会社「米子ホープタウン」による運営店舗であったが、菊屋とニチイの合弁会社の経営統合にともない「サンメルト米子ホープタウン」に店名を変更。1993年には近隣ニチイ系8社との経営統合にともない「サンインニチイホープタウン店」となった。
その後、サンインニチイホープタウン店は、マイカルグループ再編にともない「ホープタウンサティ」「米子サティ(2代目)」に店名を変更、2001年の親会社経営破綻を機に地場資本の「ホープタウン」として再び独立した。
ホープタウンは再独立後、地場資本の地域密着型商業施設として地域教育や福祉に積極的に関与。運営会社再編の過程でイオン所有となっていた建物を買い戻し、リニューアルを進めるなど、米子市を代表する大型店のひとつとして営業を続けていた。

閉店前のホープタウン。
しかし、2021年8月に核店舗のスーパー「マルイホープタウン店」が競合店との競争激化や施設老朽化、コロナ禍による需要低迷を背景に撤退。専門店によるスタンプカード廃止などサービスの縮小が目立つようになり、2022年1月31日に閉店した。
閉店後「マルシェ型施設」計画も約2年間停滞
ホープタウンは閉店後、2022年2月に地場大手パチンコ「東大産業(デルパラ)」関連会社の「etto」と商業施設コンサルティング「トリニティーズ」との連携のもと、コンセプトに「YONAGO the Marche(ヨナゴ・ざ・マルシェ)」を掲げた食主体のマルシェ型商業施設として再生する方針を発表。
東大産業グループが推進するグランピング事業との連携を始め、地域資源を活かした施設をめざし、2023年から段階的に新装開業予定であったが、営業再開が遅れていた。
地域初「巨大ドンキ」にホープを託した再生めざす
MEGAドン・キホーテ米子店の店舗面積は12,499㎡。駐車場台数は857台相当。
ettoの発表によると、ホープタウン閉店後に行ったアンケートなどでドン・キホーテの出店を求める声が多くあったといい、館内の全床を用いて、ドンキのほか100円ショップ、アミューズメント、飲食店、教室など複数の専門店の出店も予定されているという。
山陰地方のドン・キホーテは2015年12月開店のMEGAドン・キホーテ出雲店(売場面積2,948㎡)、2016年11月開店の鳥取本店(売場面積2,376㎡)に次ぎ3店舗目、鳥取県内では2店舗目。
米子市近郊にはドンキがないため地域初出店で、ドンキとしても旗艦店級の大型店となりそうだ。
ettoは車・鉄道などで30分圏内から集客するドンキとしては比較的広域商圏型の店舗とし、米子の街づくりにも寄与することをめざすとしている。
MEGAドン・キホーテ米子店
鳥取県米子市米原二丁目1-1
営業時間:未定
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