カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

京王多摩境駅前ビル、2023年12月開業-京王ストア核に、オフィス・倉庫も入居

東京都町田市の京王多摩境駅前に、京王電鉄の複合ビル「京王多摩境駅前ビル」が2023年12月に開業する。

京王多摩境駅ビル。(ニュースリリースより)

多摩境駅前に大型ビル、物流倉庫・オフィスは「TOMIZ」

京王多摩境駅前ビルは、多摩境駅東口前の平面駐車場などとして利用されてきた場所に建設されるもの。
建物は地上5階建てで、商業施設、医療モール、オフィス、倉庫の複合ビルとなる。
商業施設部分の核店舗は「京王ストア」。そのほか医療モールも設けられており、調剤機能を備える「スギ薬局」も出店する。
また、館内には町田市で創業した調理用品店「富澤商店」のオフィスと倉庫も設けられる。

京王多摩境駅前ビル

東京都町田市小山ヶ丘3-22-9

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フクハラ長崎屋店、2023年9月30日閉店-帯広駅南口ビルの食品核、他専門店も多くが撤退に

北海道帯広市の複合商業施設「帯広駅南ビル(旧長崎屋帯広店)」2階にある食品スーパー「フクハラ長崎屋店」が2023年9月30日をもって閉店する。

当初は長崎屋直営の食品売場だった

長崎屋帯広店は1990年11月に開店。同店は開店以来長らく、食品売場を直営として展開しており、2000年2月の会社更生法申請時においても、精肉販売大手「オーエムツーネットワーク」地域子会社で西武百貨店北海道各店の精肉部門を担っていた「エムオー北海道」の対面販売店を導入するなど、食品強化の試みを打ち出していた。

食品売場、ドンキ化ならず2011年には一時閉鎖

長崎屋は2007年10月のドンキによる子会社化を機に、2009年4月に市内の「長崎屋西帯広店」を「MEGAドン・キホーテ西帯広店」に業態転換するなど、親会社となったドンキのノウハウを活かす店舗改革を進めた。一方、長崎屋帯広店は競争激化による業績不振を理由に、2011年9月をもって食品売場を閉鎖した。これにより、同店の将来性を危惧する声も聞かれるようになった。

長崎屋帯広店。

福原が引継ぐも施設所有者都合で撤退に

長崎屋帯広店の食品売場は、2011年11月に北海道地場流通大手「アークスグループ」で十勝・釧路・根室の地域子会社としての役割を担う「福原」が「フクハラ長崎屋店」として引継ぎ再開することとなるが、2023年7月31日に長崎屋帯広店が直営売場を閉鎖し全面撤退するなど集客力の低下が避けられない状態となった。
同年8月からは地場不動産「登寿ホールディングス」が土地建物を取得し、フクハラを含む専門店の大多数が営業継続したもの、登寿HDは2024年3月を目処に施設を閉館及び解体する方針を示していたため、フクハラは施設閉館を待たず、2023年9月30日をもって撤退することを決めた。

帯広駅南ビルとなった長崎屋帯広店。

跡地活用は未だ具体化ならず

登寿HDは帯広駅南ビル(旧長崎屋帯広店)に関して、2023年9月現在も解体後の跡地活用に関して具体的な方針を示しておらず、藤丸と並び帯広市中心部の顔だった商業施設の今後の姿は不透明となっている。

フクハラ長崎屋店。

なお、帯広駅南ビルでは2023年10月以降も100円ショップ「ダイソー」や「喜久屋書店」など有力専門店が営業を継続するもの、これらの専門店は現時点では移転先を発表していない。移転発表済みの専門店は「富士メガネ」「HAIR STUDIO IWASAKI」など一部にとどまっており、残る専門店の今後にも注目が集まりそうだ。

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トスク吉成店、2023年9月30日閉店-鳥取のAコープ系、日ノ丸ストアから41年の歴史に幕

鳥取県鳥取市の国道53号線沿いにあるJA鳥取いなばグループ(本社:鳥取市)の食品スーパー「トスク吉成店が2023年9月30日午後1時をもって閉店する。

幹線道路沿い激戦区のトスク大型店

トスク吉成店は1982年4月に地場交通系スーパー「日ノ丸ストア」として開店。建物は平屋建で店舗面積は1,479㎡。
1998年7月にJA鳥取いなば(鳥取いなば農業協同組合)が店舗を引継ぎ、同社直営スーパー「Aコープトスク吉成店」として開店、2001年8月の店舗部分社化にあわせて「トスク吉成店となった。
トスク吉成店は転換後も“幹線道路沿いという好立地”を活かし、持ち帰り寿司店「小僧寿し」や中華食堂「大阪王将」といった既存の食関連店舗に加え、100円ショップ「ダイソー」など専門店を導入。あわせて、同社他店舗を上回る約10年おきのリニューアル(2007年・2016年)を実施し、内外装の美装化や産地直送商品の拡充を進めることで集客力の向上を図ったが、JA鳥取いなばグループによるトスク廃業の方針にともない、2023年9月30日をもって同店を含む全7店舗が閉店することとなった。

トスク吉成店。

跡地はエスマートが取得の方針

トスク吉成店に関しては、岡山地場流通大手「マルイ」(本社:岡山県津山市)傘下の食品スーパー「エスマート」(本社:鳥取市)が店舗跡を取得する方針を示している。
一方、店舗の至近距離200m圏内に「エスマート吉成店」が存在するほか、幹線道路沿いには同じくマルイ系の「マルイ宮長店」やイオン系の「イオン鳥取店」、大手ディスカウント「スーパーセンタートライアル叶店」といった競合店も多数存在しているため、既存店との差別化が必要になるとみられる。

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マックスバリュ折尾駅店、2023年9月29日開店-駅高架下「えきマチ1丁目折尾」の食品核、タイパ実感型店舗に

福岡県北九州市八幡西区のJR折尾駅高架下商業施設「えきマチ1丁目折尾」に、イオングループの地域子会社「イオン九州」が展開する食品スーパー「マックスバリュ折尾駅店」が2023年9月29日午前10時に開店する。

折尾駅高架下にイオン系食品スーパー

マックスバリュ折尾駅店の営業フロアはワンフロアで売場面積は1,131㎡。
同店はコンセプトに「タイパ!実感!みんな笑顔に!あなたの時間を大切に!コンビニエンスサポートストア」を掲げ、駅高架下商業施設の食品核という店舗特性を活かした「簡単便利」「日常ヘルシー」「即食グルメ」「ちょっとご褒美」を提案する年中無休営業を実施する。

マックスバリュ折尾駅店。

簡便商品拡充、ミニストップや地元銘店のスイーツも

マックスバリュ折尾駅では、「タイパ!実感!」の具体的な施策として、仕事帰りや単身世帯向けに小分け商品・ばら売り商品・ミールキット・レディミールといった時短・簡便商品、健康や環境に関心を持つ層向けにカットサラダ・カットフルーツやオーガニック商品・プラントベースフード(植物由来食品)を拡充する。
また、惣菜売場では店内料理の弁当・丼やワンハンド商品(フライドチキン・アメリカンドッグ)、あともう一品需要をかなえる商品(鶏のたたき・ローストビーフ)など「すぐ食べられておいしい商品」を時間帯に応じて展開。ご褒美需要への対応として、イオングループのコンビニ「ミニストップ」のスイーツや地元・北九州の銘菓銘店「つる平」「Leafstone」の菓子・ケーキなど品揃えするとしている。
加えて、サービス面でも「セルフレジ」「キャッシュレスレジ」やクイックデリバリーサービス「UberEats」を導入することで簡単便利に買物できる店舗をめざす。

折尾駅前再開発の集大成、えきマチで便利に

折尾駅周辺では、2004年から北九州市が推進する「折尾地区総合整備事業」にともない、2013年11月に折尾駅前の総合スーパー「丸和折尾店」が閉店、2020年4月には複合商業施設「オリオンプラザ」が閉館するなど買物環境が悪化していた。
オリオンプラザ。
丸和の塔屋看板は2019年9月まで放置状態だった。

マックスバリュ折尾駅店を食品核とする「えきマチ1丁目折尾」には、グロサリーストア「ジュピターコーヒー」や韓国食品店「あぷろマート」、弁当惣菜店「おにぎり処かば田」「TOMY」「ポッポおじさんの塩からあげ」、中華惣菜店「台湾市場金福」といった食物販店も開店予定であり、折尾駅周辺の買物環境が大幅に改善することとなりそうだ。

えきマチ1丁目折尾。

マックスバリュ折尾駅店

住所:福岡県北九州市八幡西区北鷹見町13番18号 
営業時間:午前7時~午後11時

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アリオ仙台泉・イトーヨーカドーアリオ仙台泉店、2024年1月31日閉店-泉中央駅前とともに開業、開店32年で

宮城県仙台市泉区の仙台市地下鉄南北線泉中央駅前にあるセブンアイの大型ショッピングセンター「アリオ仙台泉・イトーヨーカドーアリオ仙台泉店」が2024年1月31日に閉店する。

アリオ仙台泉・イトーヨーカドーアリオ仙台泉店。

泉中央駅とともに1992年開業したヨーカドー

アリオ仙台泉は1992年7月に仙台市地下鉄南北線泉中央駅開業に
合わせて「イトーヨーカドー仙台泉店」として開店。2013年4月にショッピングセンター「アリオ」に転換した。
建物は地上5階・地下1階建て、店舗面積は19,723㎡で、住友商事が所有する。テナントとして現在はロフトくまざわ書店タワーレコード(タワーmini)などが出店。かつては西武百貨店の小型店も出店していた。
1999年4月には隣接地に「セルバ」が、2016年11月には「セルバテラス」が開業。アリオ仙台泉はセルバとセルバテラスの中央にあり、それぞれ連絡通路などで接続されている。

接続される「セルバ」も住友商事所有-今後に注目

アリオ仙台泉は住友商事の所有であり、またアリオと接続される商業ビル「セルバ」「セルバテラス」はいずれも住友商事系の商業施設である。
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泉中央駅前の商業施設群。
左からウィング、セルバテラス、アリオ、セルバ。

アリオはセルバとセルバテラスの中間にあり、そのためアリオも閉店後は同社によって何らかの活用(もしくは再開発)がなされる可能性が高いが、今後の方針については2023年9月時点では発表されていない。

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トスク若桜店、2023年9月30日閉店-若桜町からスーパーが消滅、後継店に向けた動きも

鳥取県八頭郡若桜町の若桜鉄道若狭駅前にあるJA鳥取いなばグループ(本社:鳥取市)の食品スーパー「トスク若桜店」が2023年9月30日をもって閉店する。

若桜駅前のシンボルのひとつだったトスク

トスク若桜店は1981年10月にAコープ系スーパーとして開店。1991年7月に改装を実施したのち、1995年10月の鳥取県東部農協経営統合にともない「Aコープトスク若桜店」に店名変更、2001年8月の店舗部分社化にあわせて「トスク若桜店」となった。
トスク若桜店は“若桜駅前唯一の食品スーパー”として、2008年にも改装を実施。2階の公共施設「若桜町移住定住・交流センター」とともに、地域生活を支える中核施設としての役割を担ったが、JA鳥取いなばグループによるトスク廃業の方針にともない閉店することが決まった。

跡地はエスマートが取得、商品力向上に期待

トスク若桜店の閉店により、若桜町内から食品スーパーが消滅することとなるが、岡山地場流通大手「マルイ」(本社:岡山県津山市)傘下の食品スーパー「エスマート」(本社:鳥取市)が同店跡を取得する方針を示している。
トスク若桜店時代は、トスクの標準仕様といえた惣菜専門店「大阪惣菜」のコンセッショナリー店舗導入を狭小な店舗面積を背景に行わなかったなど、惣菜の取扱いに制約があった。

トスク若桜店。

エスマートはマルイグループ(マムハートHD)内で「価格志向モデルのスーパー」と位置づけのもと、自社工場「エスマート食品研究所」での弁当惣菜製造を手掛けているため、トスク若桜店跡の新店舗でもエスマートのノウハウ投入による商品の質量向上が期待できそうだ。

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新店裕隆城、2023年9月28日開業-新北市最大級の巨大商業施設、核店舗は誠品書店の旗艦店

台湾・新北市新店区(旧・台北県新店市/台北州文山郡新店街)に、誠品書店の旗艦店「誠品生活・誠品書店新店」を核とする裕隆グループの複合商業施設「新店裕隆城」が、2023年9月28日に開業した。

新店裕隆城。

中文摘要:
新店裕隆城將於112年9月28日正式開幕。有近250家品牌進駐。
B-4樓是臺灣全國最大級的誠品書店。

裕隆の工場跡再開発、当初は「ザハ案」もあったが…

裕隆グループは台湾大手の自動車メーカーで、日産自動車や鴻海精密工業と提携関係にある。
新店裕隆城はこの裕隆グループの自動車工場跡地に建設された複合商業施設。台北捷運(MRT)大坪林駅から徒歩10分ほどで、シャトルバスが運行される。近隣にはカルフール新店(家樂福新店)など複数の大型商業施設が立地している。
なお、当初はザハ・ハディド氏設計による個性的なデザインの46階建てトリプルタワーが建設される予定であったが、建築費の高騰などにより中止されている。

新店市最大級の商業施設、10万㎡・250店舗体制

新店裕隆城は地階から7階までの8フロア、店舗面積は約109,000㎡。キャッチフレーズは「YES!LIFE 裕隆城(イエス!ライフ ユーロンシティ)」。なお、9月20日より順次プレオープンを行っている。

裕隆城・館内イメージ。

核店舗は台湾最大手書店「誠品書店」の複合業態「誠品生活」。
誠品生活以外の区画には「ニトリ」、「無印良品」、「フジ医療器」、「セリア icolor」、裕隆グループのアパレル「嘉裕(カーニバル)」、飲食店街などが出店。全館あわせて約250店舗体制となる。映画館(シネマコンプレックス)「VIESHOW」は新店区初のシネコン。IMAX対応シアターなど、約2400席を擁する。
開業を記念して5階のイベントスペースでは裕隆グループのカーライフに関する展示などもおこなわれる。

誠品書店最大級の旗艦店は24時間営業

核店舗である「誠品生活・誠品書店 新店」のキャッチフレーズは「衆人之所、明日之城」(みんなの場所、明日の街)、店舗面積は誠品最大級の約62,800㎡で、新店裕隆城の地階から4階に出店。同店の売場の半分以上を占め、書店部門を中心に24時間営業をおこなう。

誠品書店新店・書籍売場。

設計は誠品書店クアラルンプールを手掛けた蕭博文。エントランスには5フロアを貫通した吹き抜けが設けられた。

誠品書店のエントランス・吹き抜け。

誠品生活・誠品書店の3階にはイベントスペース「実験場」、イベントホール「黒盒子(ブラックボックス)」を開設。2階から4階には壁のない美術館をコンセプトとした展示空間「紅廳」も設けられる。

誠品生活新店の展示スペース。

また、緑湖生態公園(エコパーク)に面することもあり、各フロアには緑にあふれるテラス「野花園露台」が設けられ、ここで本を読むこともできる。

野花園露台イメージ。

3階の児童書コーナーは新北市で最大。童話「秘密の花園」の世界をイメージした「顛倒花園迷宮」が設けられ、子供たちが童話の世界に迷い込んだような気分を味わうことができる。

顛倒花園迷宮イメージ。

さらに、誠品生活内にはアパレルブランド、雑貨ブランドも多数出店。専門店として「ユニクロ」「niko and…」「グローバルワーク」「スタジオクリップ」などが出店する。

新店裕隆城・誠品生活 新店

新北市新店區中興路三段70號
営業時間:
日~木(日~四)11時~21時30分
金・土(五・六)11時~22時
誠品書店の書籍等は24時間営業
誠品書店是營業24小時

(写真・画像は誠品と裕隆城の公式サイトより)

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マックスバリュエクスプレス鯖江下野田店、2023年9月27日開店-MV北陸初の単独直営店、福井県内本格展開の足がかりに

福井県鯖江市の福井県道104号沿いに、イオングループの地域子会社「マックスバリュ北陸(MV北陸)」が展開する食品スーパー「マックスバリュエクスプレス鯖江下野田店」が2023年9月27日午前9時に開店した。

福井での多店舗展開準備進めていたマックスバリュ北陸

マックスバリュ北陸(MV北陸)は、2009年12月に流通大手「イオン」の完全子会社として設立。2010年2月にイオンの総合スーパー事業会社「イオンリテール」から北陸地方(石川県・富山県・新潟県糸魚川市)の食品スーパー「マックスバリュ」9店舗を承継し、イオンの北陸地方食品スーパー地域子会社としての役割を担うこととなった。
同社は2012年8月には石川県金沢市に設立以来初となる新店舗「マックスバリュ増泉店」(店舗面積2,745㎡)を開店。
2021年6月には福井県大野市のウエルシア系スーパーセンター「ホームセンターみつわ九頭龍店」にイオン福井県内スーパー再進出1号店となる「マックスバリュ九頭龍店生鮮館」を開店し、2021年12月までに福井県内5店舗体制を構築したもの、いずれもイオンと提携関係にある「ウエルシア薬局」「ホームセンターみつわ」へのインショップであり、取扱商品も生鮮・惣菜・日配品などに限られていた。

小規模ながら「マックスバリュ」らしい店舗に

マックスバリュエクスプレス鯖江下野田店の建物は平屋建で売場面積は約671㎡。
同店はMV北陸の「コンパクト食品スーパーマーケット1号店」「初の単独直営店」として、野菜・果物売場では地産地消コーナー「そよ風マルシェ」を常設、鮮魚売場では北陸の漁港を中心とした直送品を厳選して展開する。

マックスバリュエクスプレス鯖江下野田店。

また、惣菜売場では福井県産米を店内炊飯した手作りおにぎりやホットデリカ(コロッケ・フライ)に加え、地元鯖江市の中華料理店「御園飯店」直送の中華弁当・惣菜を曜日・数量限定で取扱う。加えて、インストアベーカリーではおやつパンやバーガーを提供する。
このほか、冷凍食品売場では全国ご当地餃子・有名専門店品や福井の食文化を意識したホルモン・ストック用の肉・干物・厚切り鮭、スイーツ、オーガニック冷凍野菜を導入。
イオングループの強みを活かした「イオングループコーナー」を開設し、福井県内未進出のイオン系有機食品スーパー「ビオセボン」や県内わずか7店舗のコンビニ「ミニストップ」オリジナル商品を取り入れることで差別化を図るなど、福井県内本格展開の足がかりとしての役割を担う。

マックスバリュエクスプレス鯖江下野田店

住所: 福井県鯖江市下野田町25字1
営業時間:午前7時~午後10時
※9月27日~29日は午前9時~午後10時

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横浜ヴェールスクエアCeeU・シーユーヨコハマ、2023年10月27日より順次開業-横浜駅前のダイエー跡、エディオン核にダイエーイオンフードスタイルなど出店

神奈川県横浜市西区のJR横浜駅近く・ダイエー横浜西口店跡に建設された「横浜ヴェールスクエアCeeU」に、家電量販店「エディオン」を核としたイオンモールが運営する商業施設「シーユーヨコハマ(CeeU Yokohama)」が2023年10月27日から12月15日にかけて順次開業する。

シーユーヨコハマ(ヴェールスクエアシーユー)。

半世紀に亘って親しまれたダイエー旗艦店跡を再開発

「横浜ヴェールスクエアCeeU」の前身である「ダイエー横浜西口店」は、横浜岡田屋(モアーズ)傘下のスーパー「サンコー横浜西口店」としてのちの本館部分に1968年開業。
その後、ダイエーに経営譲渡、増床されて1972年4月に「ダイエー横浜ショッパーズプラザ」としてリニューアルオープンした。
なお、サンコーは1981年に当時ダイエーグループだったマルエツと合併、消滅している。

ダイエー横浜西口店。

かつては継続して100億円以上の年商があり、ダイエーグループの旗艦店であったが、老朽化による建て替えのため、2019年2月に閉店。併設される公団住宅(UR)とともに解体されていた。

イオンモール運営「シーユーヨコハマ」由来は銅(Cu)

横浜ヴェールスクエアCeeU」はサンコー・ダイエー時代から建物を所有する権田金属工業が建設したもので、シーユーは「銅(Cu)」と「See you」をかけたもの。

シーユーヨコハマ・イメージ。

運営するイオンモールは商業施設部分を「シーユーヨコハマ(CeeU Yokohama)」と命名。「新たな人・モノ・体験との出会いが生まれ、横浜西口エリアに愛着を持ち、それぞれの思いが伝わり、交わる場となることを目指す」としている。

館内の大半はエディオン、食品館はダイエー再出店

シーユーヨコハマは1階から9階まで。総賃貸面積は約2万㎡、総テナント数は24店舗。
建物の大半は 「エディオン横浜西口本店」(12月15日開業予定)となる。

シーユーヨコハマの館内イメージ。

このほか、食品フロアには「ダイエーイオンフードスタイル横浜西口店」(10月27日開業予定)としてダイエーが再出店。ウォークスルー型店舗の「CATCH&GO」を併設する。
なお、隣接地には2025年頃の完成をめざして地上22階・地下1階、高さ約75mのUR住宅が建設されている。

シーユーヨコハマのおもなテナント
9階 Beauty body Gallery(医療モール)
8階 スーパースポーツヴィクトリア
7階 エディオン
6階 エディオン
5階 エディオン・タリーズ
4階 エディオン
3階 エディオン・キャンドゥ・ABC-MART・アイガン
2階 エディオン・ハックドラッグ・星乃珈琲店
1階 ダイエーイオンフードスタイル・ディッパーダン・イオン銀行
地階 駐車場など
CeeU Yokohama(エディオン横浜西口店)

神奈川県横浜市西区南幸2-16-1
営業時間:
10時~21時(エディオンなど)
7時~23時(ダイエー)

(画像はニュースリリースより)

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ワークマン、1000店舗達成-2025年目標を前倒し2023年9月26日に、#ワークマン女子そよら東岸和田店開店で

流通大手「ベイシアグループ」の作業服店最大手「ワークマン」が、大阪府岸和田市の「#ワークマン女子東岸和田店」開店により、2023年9月26日に全国1,000店舗を達成した。

ワークマン祝1,000店舗ご出店。

ベイシアグループの作業服店として創業

ワークマンは1982年8月に群馬県伊勢崎市創業の地場大手スーパー「いせや(現ベイシア)」の作業服店として設立。同社は設立以来、いせやグループ(現ベイシアグループ)各社と異なり、フランチャイズシステムを事業の中核としており、いせやグループ(現ベイシアグループ)内各社や競合作業服店に先駆け、店舗の全国展開を果たした。
あわせて、同社は1997年9月に店頭市場への株式公開を実施、吉幾三が出演するCMや「やる気ワクワク、ワークマン。」のキャッチコピーとともに作業服店業界首位の座を盤石なものとした。

新業態「ワークマンプラス」が転機に

ワークマンは建設技能労働者(職人)人口減少を見据えた戦略的新業態として、2018年9月に「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」1号店を「三井ショッピングパークららぽーと立川立飛」に開店。あわせて「2025年1000店舗体制の構築」を目標に掲げた。
ワークマンプラスでは、「高機能×低価格」を強みにもつ自社開発アウトドア・スポーツ・レインウエアを前面に打ち出し、誰でも入りやすい売場づくりを進めることで、ホワイトカラーや女性客の新規開拓を実現し、当初計画の3倍超となる売上を達成した。

新業態「#ワークマン女子」の店内。
女性向けだけでなく、男性向け商品も幅広く取扱っている。

2020年10月には女性向け新業態「#ワークマン女子」1号店を横浜市中区の「コレットマーレみなとみらい」に開店。
#ワークマン女子は当初「インスタ世代女性客」を主要顧客層とする「SNS・リアル一体型Connected Store」を掲げた実験店であり、品揃え自体は既存モール内ワークマンプラス業態と共通であったが、女性売場の面積拡大や女性用マネキンの拡充や靴専門店「WORKMAN Shoes」との複合店出店開始といった取組みにより、店舗数を40店舗ほどに拡大した。

ワークマン1,000店舗目「#ワークマン女子そよら東岸和田店」。
「WORKMAN Shoes」との複合店だ。

同社広報担当者によると、ワークマンの全国1.000店舗達成は標準業態(ワークマン)と派生業態(ワークマンプラス、#ワークマン女子など)をあわせたもの。
今後も同社は「本業の作業服を扱わない新業態店」を「イオンそよら東岸和田」と同様の大型ショッピングセンターに出店することで、新業態の売上高を150億円(2024年3月期)規模にするとしている。

「#ワークマン女子そよら東岸和田店」の店内。
トレンドを意識したアウトドア用品も豊富に揃う。

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