カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

GAPフラッグシップ銀座、2023年7月31日閉店-GAP日本旗艦店

東京都中央区のヒューリック銀座数寄屋橋ビル(晴海通りと並木通りの交差点)にあるファストファッション「Gap」の日本旗艦店「Gapフラッグシップ銀座」が2023年7月31日に閉店する。

GAPの日本旗艦店、12年で閉店

Gapフラッグシップ銀座」は2011年3月にヒューリック銀座数寄屋橋ビルの核テナントとして1階から4階に開業。売場面積は1,435㎡。
銀座の一等地でGapの商品をフルラインナップする日本最大級の旗艦店として営業してきた。

Gapフラッグシップ銀座。

Gapはかつて日本各地の大都市中心部に路面店型の旗艦店を構えていたが、2017年に東京渋谷、2018年に大阪心斎橋、2019年に東京原宿、2020年に名古屋栄から撤退するなど、路面店の多くを閉店。
ショッピングセンター入居中心の店舗網へと変わりつつある。

渋谷パルコ前に立地していたGAP渋谷。

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TMD(宝田無線電機)、2023年6月5日特別清算開始-「でじこビル」看板でも有名、消費税不正還付で倒産・解散へ

東京都千代田区のJR秋葉原駅前にあった電気店・免税店「宝田無線電機TAKARADA、現社名:TMD)」が、2023年6月5日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。

宝田無線ビルとその周辺。

宝田無線、ゲーマーズのでじこ看板でも有名だった

宝田無線電機は1950年に創業。秋葉原駅電気街口の宝田ビルは1973年に建設されたもので、半世紀に亘って秋葉原の顔の1つとなっていた。
大型テナントとして2002年より「ゲーマーズ」が出店しており、ビル屋上には「デ・ジ・キャラット」のキャラクターでゲーマーズのマスコットでもあった「でじこ」の「WELCOME TO AKIHABARA」看板を設置。「でじこビル」とも呼ばれて秋葉原のシンボル看板の1つとして親しまれたが、2015年に宝田無線の看板に変えられている。

「でじこ」看板があった当時の宝田無線ビルとその周辺。

宝田無線は秋葉原に来る外国人観光客をターゲットとした免税店「TAKARADA」として経営規模を拡大。2002年にビル増築、2007年にはロケット1号店跡を取得するなどしていたが、そうしたなか外国人従業員の不当な扱いによる労働争議も発生していた。

売上1000億円→消費税不正還付で倒産

倒産・会社清算を報道した帝国データバンクによると、倒産は消費税不正還付による信用低下のため。
2017年5月期の年収入高は約1092億7400万円に達していたが、2017年に東京国税局が訪日外国人向けの免税制度を悪用した約70億円の消費税不正還付を指摘。販売したはずの商品の多くが海外に持ち出されていないこと、都内の取引先との間で仕入れと買い戻しを繰り返す循環取引を行い、外国人に販売した実績はないことなどが認定され、悪質であるとして約100億円の追徴課税を受けたという。
この信用低下によって、2017年末に店舗を閉鎖、2019年末には家電製品卸から撤退。近年は不動産賃貸および通販サイト向けのスポット販売などを手がけていたが、2021年5月期の年収入高は約3億5900万円に下落、2023年2月27日株主総会の決議により解散を決定した。負債総額は2020年5月期末時点で約73億9100万円。清算にあたり、社名をTMDへと変更している。
なお、所有不動産は売却されており、また、宝田無線の直営免税店売場の跡には、2018年にマツモトキヨシが出店している。(追記:マツキヨも既に閉店、カードショップになる予定)

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一畑百貨店、2024年1月14日閉店・廃業へ-島根県唯一の百貨店

島根県松江市のJR松江駅前に本店を置く電鉄系百貨店「一畑百貨店」が、2024年1月14日に閉店する。

一畑百貨店松江本店。

三越と提携、山陰を代表する百貨店だった

一畑百貨店は三越との提携により一畑電鉄(一畑電車)の直営百貨店として1958年に創業(のち一畑百貨店松江本店)、のちに子会社化された。
初代松江店は松江城下の松江市殿町に店舗を構えた。1964年には支店として電鉄出雲市駅前に一畑百貨店出雲店を出店。三越グループからの商品供給もあり、三越の専売ブランドやレストラン「銀座ライオン」を導入するなどして絶大な人気を集めた。

1998年に閉店した一畑百貨店旧松江本店新館。(山陰中央ビル)

殿町の店舗は1982年に新館を建設して2館体制となったが、1998年4月にJR松江駅前にあった山陰ジャスコ松江店・ピノ専門店街(1982年築、食品はみしまや)の跡を全面改装して駅前に移転した。
なお、徒歩圏には当時から大型ショッピングセンター「松江サティ」(1994年開業、現「イオン松江ショッピングセンター」)があった。
また、出雲店も2000年に建替えをおこない、ツインリーブスホテル一畑の1階・2階に再出店した。
このほか、出雲空港(グループ他企業に移管)、大田市、浜田市などにも小規模店を構えていた。

一畑百貨店出雲店。

出雲店は2019年に一旦閉店、2021年にゆめタウン出雲1階に再出店したが、2022年に閉店。また、近年は松江店でもレストランの閉店や子供服の大幅縮小など経営規模の縮小がおこなわれていたほか、出雲空港売店を一畑グループの他企業へと移管していた。
松江店は地上6階・地下1階、店舗面積は13,824㎡だった。
松江本店は築41年が経過しており、建物の老朽化も課題となっていたと思われる。

島根県から百貨店消滅、最寄は米子

複数の地元メディアによると、廃業は新型コロナ禍などによる業績悪化のため。従業員は一畑グループ他企業への就職を斡旋するとしている。
一畑百貨店の廃業により、島根県からは百貨店が消滅する。
今後、いわゆるデパコスなど百貨店向け商品を購入するには、鳥取県米子市にあるJU米子高島屋や米子しんまち天満屋などに行く必要がある。

JU米子高島屋。(地元企業のFC店)

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けやきスクエア、2023年8月1日開業-静岡109→東急スクエア、ビル直営の商業施設に

静岡県静岡市葵区の静岡鉄道新静岡駅前にある東急モールズデベロップメント(TMD)が運営するショッピングセンター「静岡東急スクエア」が、2023年7月17日の閉店後「けやきスクエア(仮称)」として2023年8月1日にリニューアルオープンする。

アピタ→生活倉庫→109→東急スクエア→新装へ

静岡東急スクエアが入居する新静岡駅前の再開発ビル「静岡伝馬町プラザビル」は1984年開業。
当初の核テナントはユニーグループのショッピングセンター「ライブアピタ静岡店」(のち生活創庫静岡店)だったが、2000年に閉店。その後、ビル直営ショッピングセンター「FIVE-J」としての営業を経て核店舗としてTMDが運営する「静岡109」が2007年に開業した(109は2006年に先行して一部フロアに出店)。

静岡東急スクエア。(旧静岡109)

静岡109は客層の拡大をめざして2017年11月に「静岡東急スクエア」へと業態転換したが、運営するTMDは2023年7月17日の営業を以て撤退することを発表していた。
これまでの詳しい経緯はこちら

建物は地下1階、地上11階建てで、高層階にはビジネスホテル「ホテルクレスト浜松屋」やオフィス、住宅も設けられている。

「けやきスクエア」多くのテナントが継続出店か

静岡東急スクエアは8月1日から建物を管理・運営する「静岡伝馬町プラザビル」直営の商業施設「けやきスクエア(仮称)」となる。先述のとおり、ビルはユニーグループの撤退後、東急グループが入居するまでは直営で運営されていた。
開業までの準備期間が短いことから、6月時点で営業する多くのテナントが継続出店すると思われる。
また、地元メディアによると10月まで営業しながらリニューアルを行ういい、新規テナントの誘致も行われるものとみられる。

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静岡東急スクエア、2023年7月17日閉店-新静岡駅前の旧「マルキュー」

静岡県静岡市葵区の静岡鉄道新静岡駅前にある東急モールズデベロップメント(TMD)が運営するショッピングセンター「静岡東急スクエア」が、2023年7月17日に閉店する。

静岡東急スクエア。(旧静岡109)

アピタ→生活倉庫→109→東急スクエア

静岡東急スクエアが入居する新静岡駅前の再開発ビル「静岡伝馬町プラザビル」は1984年開業。当初の核テナントはユニーグループのショッピングセンター「ライブアピタ静岡店」(のち生活創庫静岡店)だったが、2000年に閉店。その後、ビル直営ショッピングセンター「FIVE-J」としての営業を経て核店舗として静岡109が2007年に開業(2006年に一部フロアに出店)。静岡109は客層の拡大をめざして2017年11月に東急スクエアへと業態転換していた。
建物は地下1階、地上11階建てで、東急スクエアの店舗面積は6,918㎡(地下1階〜地上5階)。施設所有者は地権者などで作る「静岡伝馬町プラザビル」となっている。
2023年時点のテナントはソフマップ、サイゼリヤ、アズールbyマウジー、INGNI、スピンズ、しまむら、ダイソー、ユザワヤなどが出店するが、コロナ禍で都心への客足が減ったこともあり、空きフロアもみられるようになっていた。
なお、静岡伝馬町プラザビルの高層階にはビジネスホテル「ホテルクレスト浜松屋」やオフィス、住宅も設けられている。

活用方法は未定

静岡東急スクエア跡のフロアの活用方法や、テナントの今後については2023年6月時点で発表されていない。
先述したとおり静岡東急プラザが入居する静岡伝馬町プラザビルの高層階には住宅などもあるため、建物は今後も存続する可能性が高いであろう。

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八ヶ岳リゾートアウトレット、2023年6月8日閉店-運営企業破綻による給電停止で

山梨県北杜市小淵沢町のアウトレットモール・大型ショッピングセンター「八ヶ岳リゾートアウトレット」が、運営会社の破綻とそれに伴う電気の給電停止で2023年6月8日に閉館した。

運営企業が破綻、茨城では「ガルパン批判」で裁判も

八ヶ岳リゾートアウトレットは2001年7月に開業。八ヶ岳モールマネージメントが運営、店舗面積は8,651㎡で、50店舗以上が出店していた。

八ヶ岳リゾートアウトレット(北杜市 観光協会サイトより)

しかし、近年はテナントが減少。観光客需要を見込んでいたこともあり、新型コロナ以降はテナントの撤退が顕著となっており、空き店舗が目立つ街区が増えていた。
2023年3月には敷地の一部(平面駐車場)が差し押さえられ、2023年6月1日には八ヶ岳モールマネージメントが事業停止・破産申請していた。
複数の地元メディアによると、自主営業を続けていた一部テナントも電気の給電停止に伴い6月8日までに全て退去することとになったという。
運営する八ヶ岳モールマネージメントは、かつて茨城県大洗町の「大洗リゾートアウトレット」(現:大洗シーサイドステーション)も運営していたが、地元企業とトラブルになったうえ、地元企業が関わっていたアニメ「ガールズ&パンツァー」を批判・中傷したことで地元からの信頼を失い、2017年に大洗の経営から退いていた。

今後の活用方法は未定

八ヶ岳モールマネージメントの負債総額は約15億円。
八ヶ岳リゾートアウトレットは6月9日以降空き店舗となるが、今後の活用方法などは未定となっている。
なお、隣接する北杜市八ヶ岳スケートセンターは営業を続ける。

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ジュンク堂書店大分店、2023年7月31日閉店-関西外1号店、28年の歴史に幕

大分県大分市のセントポルタ中央町商店街にある大型書店「淳久堂書店大分店」(ジュンク堂書店大分店)が、2023年7月31日に閉店する。

ジュンク堂書店大分店(新店舗)。

淳久堂書店・九州1号店だった

ジュンク堂書店大分店は1995年1月にジュンク堂書店の九州1号店・関西外1号店として開店。

ジュンク堂書店大分店(旧店舗)の店内。

大分フォーラスの7階~8階にあり、22年に亘って「大分県最大の書店」として親しまれてきたが、大分フォーラスの建替え(建替え後は「大分オーパ」、当初は食品中心の品揃えに転換)に伴い、2017年2月に一時閉店した。

ジュンク堂書店大分店が出店していた大分フォーラス。

フォーラスの閉店後、2017年4月にベスト電器大分店跡の「大分BESTビル」1階~5階に「ジュンク堂書店大分店」として移転再開業した。
店舗面積は約1,300㎡、取り扱い書籍数は約40万冊で、1階にはコメダ珈琲店が併設されており、書籍専門店としては大分市中心部で最も大きな書店だったが、建物は1982年築であり、老朽化していた。

大分市内における大型書店の売場面積(2022年)
くまざわ書店大分明野店
(旧紀伊國屋書店大分店)
2,413㎡
明林堂書店大分本店(王子町) 1,888㎡
紀伊國屋書店アミュプラザ大分店 1,487㎡(CD・催事など含む)
淳久堂書店大分店 約1,322㎡(申請上は1,119㎡)
淳久堂書店大分店(旧店) 約2,300㎡(2017年移転閉店)
三省晃星堂長崎屋店(閉店) 約960㎡(1988年閉店)
大分市のアーケード内から一般書店消滅

閉店は公式サイト等で発表されたもの。セントポルタ中央町アーケード周辺では、21世紀に入って以降「開書堂書店」「晃星堂書店(移転・狭小店化)」「明屋書店」「春うららかな書店(古本)」「なまず堂(古本)」など書店の撤退が続いており、ジュンク堂書店はアーケード内では最後の一般書店だった。
大分BESTビルは大型空き店舗となるが、今後の活用方法などは発表されていない。

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パレスホテル立川、2023年12月31日閉館-プロ野球宿泊地としても有名、地域を代表するシティホテル

東京都立川市の立川高島屋ショッピングセンター隣にある大型シティホテル「パレスホテル立川」が、2023年12月31日に閉館する。

立川駅北口、地域を代表するシティホテル閉館へ

パレスホテル立川は立川駅北口の再開発にともない1994年10月に開業。高島屋などとともに、再開発エリアの中核施設の1つだった。

立川パレスホテル(公式サイトより)

建物は地上12階・地下2階建て、立川市内はもちろん、多摩地域を代表する大型シティホテルの1つであり、西武ドームで試合をする多くのプロ野球チームの宿泊地としても知られていた。

残る「パレスホテル」は2店舗のみに

パレスホテル立川の閉館は公式サイトで発表されたもの。
パレスホテルは閉店が続いており、2018年にはパレスホテル箱根が、2021年にはホテルグランドパレス(東京)が閉館。立川の閉館後、「パレスホテル」ブランドで営業するホテルは「パレスホテル東京」「パレスホテル大宮」の2館のみとなる。
(パレスホテルグループはこのほか大阪市にあるホテル「ゼンティス大阪」も運営している)
パレスホテル立川の今後の活用方法などについては、6月時点では発表されていない。

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ドン・キホーテ薩摩川内店、2023年6月16日開店-ニシムタ上川内店近くのパチンコ店跡に

鹿児島県薩摩川内市の上川内駅近く・ニシムタ向かい附近に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ薩摩川内店」が2023年6月16日に開店する。

ニシムタ近くのパチンコ店跡、北薩地域初のドンキに

ドン・キホーテが出店するのはスーパーセンターニシム上川内店近くにあったパチンコ店「パーラー赤玉」の跡地。建物は平屋で、売場面積は約2,639㎡。

ドン・キホーテ薩摩川内店。

ドン・キホーテ薩摩川内店は地域初出店であり、幹線道路に近いため広域からの来店が見込めることから、多様なニーズに見合う幅広いカテゴリーの品ぞろえを目指すといい、学生向けには、コスメやスマホパーツ、ゲーミング等トレンド性の高い商品を、ファミリー層向けには冷凍食品や日配品の価格訴求品や大容量商品を取りそろえるとしている。
また、店内には地域の特徴である武家屋敷や河童、祭りをテーマにした演出を施すという。

ドン・キホーテ薩摩川内店

鹿児島県薩摩川内市御陵下町字溝添3792番
営業時間:9時~26時(翌2時)

 

MEGAドン・キホーテUNY伊那店、2023年6月6日開店-アピタ跡、キッズ用品強化

長野県伊那市にパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY伊那店」が2023年6月6日朝8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY伊那店。

旧ユニー伊那店から約半世紀の歴史ある店舗、ドンキに

MEGAドン・キホーテ伊那店はユニーグループの総合スーパー「ユニー伊那」として1974年6月に開店。のちに店舗の建て替えをおこない、店舗名を「アピタ伊那店」に改称。その後、ドンキへの業態転換のため2023年3月に閉店し、改装工事を行なっていた。なお、セリアなど多くのテナントは改装後も営業を継続している。
店舗面積は13,043㎡で、伊那エリアでは最大の商業施設となっている。

子供関連売場を大規模展開

伊那市は子育て世代の移住者が多いとしており、ニューファミリー層をターゲットとして、子ども服・おもちゃは全国のドン・キホーテでも最大級の展開をおこない、商圏のニーズに対応する。
とくに、2・3階では体験スペースやアイキャッチとなるPOPの演出などといった思わず足を止めてしまう仕掛けを満載し、長時間滞在できるデパートのような空間を目指す。
また、3階には家電売り場「イナデン」を設け、アジアブランドのワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリーなどを集めたコーナーを設置する。

MEGAドン・キホーテUNY伊那店

長野県伊那市西町5182番地1
営業時間:8時~24時

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