カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

シャミネ米子、2023年7月29日開業-新・米子駅ビル完成、南北自由通路も

鳥取県米子市のJR米子駅の新駅舎が2023年7月29日に完成し、新駅ビル「シャミネ米子」、米子駅の南北をつなぐ 南北自由通路「がいなロード」が同日に開業する。

シャミネ米子・米子駅舎。

山陰最大級の駅ビル、半世紀ぶりに新装

米子駅は1902年に開業。以前の駅ビルは1963年3月に開業したもので、6階建て。当時の米子駅には米子鉄道管理局が置かれ機関庫もあったため、周辺に多くの鉄道員とその家族が居住しており、米子駅ビルは「鉄道の町」のシンボルとして永年親しまれた。
建物にはJR西日本米子支社などが入居していたが、築半世紀以上を経て老朽化。商業施設は再開発を前に2019年前後に閉店、2020年9月に旧駅舎が閉館し、建て替えが進められていた。

米子駅、南北自由通路で駅南の利便性向上

新駅ビルは地上2階建て、総事業費は約76億円。南北自由通路「がいなロード」、南口広場も設けられる。なお、旧駅ビルは一部残されており、JR西日本などが使用している。

新米子駅ビル。旧ビルも一部が残されている。

新駅舎は橋上駅式。駅ビル内には商業施設「シャミネ米子」が出店。「おみやげ楽市米子店(仮称)」「セブン-イレブン」など6店舗が出店する。また、外国人観光客にも対応した「米子市国際観光案内所」が開設される。
新駅ビルの完成を記念し、8月5日~15日に「大鉄道博 in 米子」が行われるなど、様々なイベントが開催される予定となっている。

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イオンそよら湘南茅ヶ崎、2023年6月1日開業-旧サティを改装、カインズ・ハンズなど出店

神奈川県茅ヶ崎市のJR茅ケ崎駅近くにあるショッピングセンター「イオンスタイル湘南茅ヶ崎」(茅ヶ崎サティ)が全館リニューアルされ「イオンそよら湘南茅ヶ崎」として2023年6月1日にグランドオープンする。

イオンそよら湘南茅ヶ崎。

旧茅ヶ崎サティ、開業30年を前に全館改装

イオンそよら湘南茅ヶ崎の前身「茅ヶ崎サティ」は1995年3月に開店。
のちに「イオン茅ヶ崎店」を経て2015年に「イオンスタイル湘南茅ヶ崎」に改名していた。売場面積は約23,067㎡。

そよら、関東1号店にカインズの複合店舗出店

「そよら」はイオンの都市型店舗で、由来は「そら、寄って、楽しんでって!」。「イオンそよら湘南茅ヶ崎」は関東地方初出店となる。

デジタルサイネージが設置される。

「イオンそよら湘南茅ヶ崎」のコンセプトは「日常生活で一番便利な都市生活拠点」。スーパーや日用品、ファーマシー、ベーカリー、クリニック、ジム、教室、美容室、クリーニングなど、日常生活において高頻度で利用する分野を集約したという。
核店舗はスーパー「イオンスタイル湘南茅ヶ崎」(現在と同じ)。イオンの調剤薬局も設けられる。
今回の改装に合わせ、準核店舗としてカインズグループのホームセンター「カインズ」と小型専門店型ライフスタイルショップ「ハンズ ビー」が同時出店する。総テナント数は合計で約50店舗となる。

そよら湘南茅ヶ崎

神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎2-7-71
営業時間 :1階直営売場は8時~22時
イオン薬局(調剤薬局)10時~19時

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キラキラドンキ 近鉄パッセ店、2023年6月2日開店-名駅・近鉄百貨店にドンキ初出店

愛知県名古屋市中村区の近鉄名古屋駅ビル「近鉄百貨店名古屋店 近鉄パッセ」の5階に、ドンキの新業態「キラキラドンキ 近鉄パッセ店」が2023年6月2日にグランドオープンする。 
近鉄パッセ。(近鉄百貨店名古屋店)

キラキラドンキ2店目は名駅

キラキラドンキ」は、Z世代をターゲットとする専門店型のドン・キホーテで、韓国製品やコスメを主に販売する。ダイバーシティ東京店に続いて2店舗目となっている。

Z世代ターゲットに制服関連アイテムも強化

「キラキラドンキ 近鉄パッセ店」のテーマは「最先端のかわいいがいっぱい」。ドンキは近鉄百貨店初出店となる。

キラキラドンキ 近鉄パッセ店。

店舗面積は281㎡で、店内は「ピンク×水色」を基調とし、お店まるごと”映えスポット”になるようなかわいい空間をつくる。
プチプラコスメや話題のアジアンコスメ、グミ・キャンディ・ラムネなどのポケット菓子などを集めることで「放課後に寄り道したくなるお店」とする。カーディガンやソックス、カバンなどの制服関連アイテムや、サンリオグッズなどの販売もおこなうとしている。

キラキラドンキ近鉄パッセ店

住所:愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2番2号 近鉄パッセ5階
営業時間:10時~20時

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イオンタウン平野、2023年8月31日閉店-マックスバリュ核、専門店街は8月20日に先行閉店

大阪府大阪市平野区のJR平野駅北口近くにあるイオングループ系商業施設「イオンタウン平野」が2023年8月20日をもって専門店フロアを閉店、同年8月31日をもって全館閉店する。

平野駅前の大型店、わずか19年で閉店

イオンタウン平野は2003年12月に開業。店舗面積は7,234㎡。

イオンタウン平野・マックスバリュ平野駅前(公式サイトより)

2023年5月現在は、イオングループの食品スーパー「マックスバリュ平野駅前店」を核に、総合衣料品店「パレット」、靴量販店「ASBee fam.」、100円ショップ「ダイソー」、家具インテリア雑貨店「ニトリ」、書籍・文具・雑貨店「未来屋書店」、飲食店「KFCケンタッキーフライドチキン」「サイゼリヤ」「四六時中」など30店舗が入居する。
平野駅周辺では南口のイズミヤに匹敵する大型店であったが、わずか19年ほどで閉店することととなった。

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マルショク日出店、2023年5月31日閉店-堀交差点の旧サンリブ、建替えから17年で

大分県日出町のJR暘谷駅近く・堀交差点にあるスーパー「マルショク日出店」が、2023年5月31日に閉店する。

マルショク日出店。

旧「サンリブ日出」、2006年に建替え再出店していた

マルショク日出店の前身であるショッピングセンター「サンリブ日出」は1989年に開業。
狭い敷地の多層型店舗であり車での利用が不便であったため2001年に一旦閉店、平屋への建て替えをおこない、2006年に「マルショク日出店」として営業を再開した。

アタックスが開業するなど競争が激化

日出店があるエリアはマルショク創業地(別府駅前・現「ホテルアマネク別府」附近)から近く地盤の地であるが、同店の徒歩圏にはマルミヤストアのディスカウントスーパー「アタックスマート日出店」が開業したばかり。
また、2015年には同じく徒歩圏のJR暘谷駅前に百貨店系総合スーパー「トキハインダストリー日出店(日出町店)」を核としたBiVi日出が開業するなど、競争が激化していた。
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BiVi日出。

マルショク日出店の閉店は店頭で発表されたもの。
跡地の活用方法などは、5月時点は発表されていない。

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マックスバリュ城野駅前店、2023年5月18日開店-ダイエー跡、夏までにベスト電器など出店

福岡県北九州市小倉南区の城野駅前にあったショッピングセンター「ダイエー城野店(イオン城野店)」跡地に、「マックスバリュ城野駅前店」が2023年5月18日に開業する。

マックスバリュ城野駅前店・ベスト電器城野駅前店(画像補正)

ダイエー城野店跡、再びスーパーに

イオン城野店は、1981年2月に国鉄城野駅前に開店。
九州のダイエー店舗がイオン九州に経営譲渡されるのに伴い、2015年9月にイオン九州に経営譲渡されたが、2017年1月に閉店。建物は約5年近く放置されたのち解体されていた。
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ダイエー城野店。

現在、徒歩圏には旧レッドキャベツのマックスバリュがあるほか、ゆめマート、マルショクなども出店しておりスーパーの競争が激しいエリアとなる。

ベスト電器も核店舗として出店

マックスバリュ城野駅前店は2階建て。1階にマックスバリュが出店する。マックスバリュのコンセプトは「便利で健康にすごせる私のお店」。24時間営業で、店内には医薬品売場が設けられるほか、ウーバーイーツにも対応する。
2階には「ベスト電器」が今夏ごろに出店する。このほか、クリーニング店「洗濯工房吉野屋」などが設けられる予定となっている。
イオン九州とベスト電器の共同店舗は複数みられ、近年はベスト電器がインショップ型を増やしつつあるためベスト電器のイオン内出店は再び増えているが、現在は北九州に存在しておらず、小倉唯一の存在となる。

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ヨドバシ仙台第一ビル、2023年6月2日開業-ヨドバシカメラ移転、専門店街も

宮城県仙台市青葉区のJR仙台駅前に「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」を核とする「ヨドバシ仙台第一ビル」が2023年6月2日に開業する。

ヨドバシカメラ マルチメディア仙台・ヨドバシ仙台第一ビル。

ヨドバシカメラ、仙台駅直結の旗艦店完成

ヨドバシ仙台第一ビルが建設されたのは、JR仙台駅東口のロータリー前。この場所は古くは鉄道用地であり、その後は初代のヨドバシカメラマルチメディア仙台と駐車場などがあった。
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ヨドバシ仙台第1ビルの建設前。

建物は1階から12階までで延床面積は76,500㎡。そのうち1階から6階までが商業施設、7階・8階が駐車場、9階以上の高層階はオフィスとなる。
このほか1階にはバスターミナルが設けられる。

1階にはバスターミナル機能が設けられる。

3階では仙台駅のベデストリアンデッキ、現在ヨドバシカメラが出店するヨドバシ仙台第二ビルと接続される。
ヨドバシカメラは2階から4階に出店、売場面積は22,000㎡と、現店舗の1.5倍となる。
また、商業施設のそれ以外の部分は専門店街となる。5階には、核テナントとして「ユニクロ」「ジーユー」「ABC-MART」「モーリーファンタジー」等が出店。1階・6階には飲食街が設けられる。

ヨドバシ仙台ビルのフロア計画。

ヨドバシ仙台第二ビル、専門店街に

現在ヨドバシカメラが出店するヨドバシ仙台第二ビルも今後専門店街としてリニューアル。「石井スポーツ」などが出店する予定となっている。
追記:第二ビルには食品売場として「ロピア 仙台ヨドバシ店」が出店する。

ヨドバシ仙台第1ビル

宮城県仙台市宮城野区榴岡1丁目3-1
営業時間:9時半~22時(ヨドバシカメラ)

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西友豊田店、2023年11月2日閉店-すぐ近くにイオンモール、約半世紀の歴史に幕

東京都日野市の豊田駅前・イオンモール多摩平の森の近くにある総合スーパー「西友豊田店」が、2023年11月2日に閉店する。

豊田駅前の西友、48年の歴史に幕

西友豊田店は1975年5月に開店。建物は3階建てで、西友が所有する。

西友豊田店。(公式サイトより)

2014年には西友のすぐ近く(徒歩1分、間に銀行と道路を挟むのみ)にイオンモール多摩平の森が開業。その後、西友も改装をおこなっていた。現在はテナントとしてセリアなども出店する。
なお、建物はもともと旧耐震基準であったが、1990年代に耐震改修済みであった。
閉店は店頭で発表されたもの。跡地の活用方法などは5月現在発表されていない。引き継ぎ店は西友国立店としている。

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尾道福屋、2024年1月14日閉店-尾道駅前再開発ビルに出店する百貨店、25年の歴史に幕

広島県尾道市のJR尾道駅前にある百貨店「尾道福屋」が、2024年1月14日に閉店する。

駅前再開発ビルの核、25年の歴史に幕

尾道福屋は「尾道駅前再開発ビル」に1999年4月開店。売場は地階から2階、店舗面積は4,960㎡だった。再開発ビルにはこのほか低層階に郵便局や飲食店、銀行などが出店、高層階は駐車場やマンションとなっている。

尾道福屋。

閉店は店頭掲示で発表されたもの。
コロナ禍によって、JR尾道駅を利用する観光客が減少したことも影響したと考えられる。
駅直結の建物であるが、後継テナントなどについては2023年5月時点は発表されていない。

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さくら野百貨店、北上店を2023年8月に分社化ー建物管理者の子会社化で実質「三セク百貨店」に

青森県と岩手県で百貨店を展開する「さくら野百貨店」(青森市)は「さくら野百貨店北上店」(岩手県北上市)を2023年8月に分社化し、新会社が北上店を経営すると発表した。
新会社の全株式を北上店が入居する「ツインモールプラザ」を管理・運営する第三セクター「北上都心開発」(岩手県北上市)が2023年8月末に買収、子会社化して運営される。

さくら野百貨店北上店・ツインモールプラザ。

さくら野百貨店北上店、開店時は北上ビブレだった

さくら野百貨店北上店はマイカル系の百貨店「ダックビブレ」(仙台市、旧・丸光百貨店、のちのエマルシェ)が運営する百貨店「北上ビブレ」として2000年3月に開店。マイカルの経営破綻を経て2002年に「さくら野百貨店北上店」となった。
現在は「さくら野百貨店」(青森市、旧・カネ長武田百貨店)が運営。2018年には食品売場の一部を「いわて生協」の店舗へと転換している。

さくら野本店。

分社化後も営業継続、雇用も維持

さくら野百貨店は2023年8月に北上店の経営を切り離し、新たに設立する「いわて北上リテールマネジメント」(岩手県北上市)に承継させる。北上店が入居する「ツインモールプラザ」を運営する第三セクター企業「北上都心開発」(筆頭株主は北上市17.5%出資、以下は清水建設6%、小清呉服店5.8%など)が2023年8月末にいわて北上RM社の全株式を買収し、子会社化する。さくら野百貨店といわて北上RM社は商標等ライセンス契約を締結し、2023年9月以降は「ツインモールプラザさくら野百貨店北上店」(仮称)として営業を継続するという。
分社化以降も、品揃えや物産展等のイベントで協力体制を継続するとしている。分社化後も雇用は維持される。

さくら野百貨店北上店。

実質的には「第三セクター百貨店」化

分社化にはコロナ禍や電気料金の高騰など、経営環境の厳しさが背景にあるという。
実質的に「第三セクター企業の運営の百貨店」となり、専門店街との一体運営によって一層の地域密着型百貨店として安定した運営をおこなうことをめざす。

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