鶴屋デパート長江店、2018年6月29日閉店-尾道本通り、7月から移動販売車の乗入り開始

広島県尾道市の本通商店街にあるスーパー「鶴屋デパート長江店」(本店)が事実上の経営破綻と店舗の老朽化のため、6月29日に閉店した。
本通商店街ではスーパーが消滅し買い物難民の発生が危惧されたため、尾道市は7月より移動販売車による販売を開始している。

鶴屋デパート長江店。

鶴屋、60年の歴史に幕

鶴屋は1958年に開業、現在の本店である鶴屋長江店は1972年12月に開店。かつての売場は地階から3階まで(3階は飲食街、屋上は遊園地)であり地元客からは「鶴屋デパート」と呼ばれることもあったが、売場は順次縮小され、末期は1階のみでの営業となっていた。売場面積は1,866㎡で、建物は自社所有となっている。
閉店は建物の老朽化と営業不振による事業廃止のため。負債総額は約2億円だという。
当初は2018年夏に商品が無くなり次第閉店するとされていたが、6月29日に閉店したとみられる。

中心商店街ながら「買い物難民対策」の販売車乗入れ

本通商店街は尾道市の中心商店街でありながら、鶴屋の他にスーパーマーケットが存在しないため、尾道市は本通商店街に移動販売車「はっぴぃ」の乗り入れを開始した。
移動販売車「はっぴぃ」は2017年より尾道市と第三セクターの「おのみちバス」、市内のスーパー「ゆきひろ」が山間部など買い物難民が多い地域で運行してきたもの。移動販売車による販売は7月より本通商店街「ゆとりの広場」で週2回実施される。販売時間は原則として火曜日、木曜日の9時40分から10時40分までとなる。

外部リンク:移動スーパー はっぴぃ
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