JR尾道駅、建て替えへ-築125年の木造駅舎

JR西日本は、JR尾道駅の駅舎を建替えることを発表した。
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JR尾道駅。

築125年の木造駅舎、見納めに

尾道駅は1891年に開業。現在の駅舎は1891年に建築された駅舎を1927年・1952年に改修したもので、築125年が経過している。
駅舎はその後も何度か増改築を実施しており、竣工当時とは形が大きく変わっている。1999年には大規模な駅前再開発が行われ、駅前まで伸びたペデストリアンデッキによって尾道港ポートターミナル、テアトロシェルネ(イベントホール)、百貨店の尾道福屋、ベルポールなどとも結ばれるようになった。
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テアトロシェルネ(左)、尾道福屋(右)。

今回の建て替えによって、永年に亘って市民、観光客に親しまれてきた大型の木造駅舎は見納めとなる。

新駅舎、2階に展望デッキと宿泊施設-2018年完成へ

新駅舎は鉄骨2階建てで、現在の尾道駅舎の「瓦屋根」や「深い軒」のデザインは踏襲する。
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新駅舎の外観デザイン(JR西日本ニュースリリースより)。

1階には土産品店などの店舗が入居し、改札前のコンコースには太陽光を取り入れる吹き抜けが設けられる。
2階には瀬戸内海を臨む展望デッキを設置。観光客やサイクリストをターゲットとした宿泊施設を入居させるという。
なお、現時点の完成予想図を見る限りでは、駅舎前まで伸びているペデストリアンデッキは新駅舎には接続しないと見られる。
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コンコースの完成イメージ(JR西日本ニュースリリースより)。

新たな駅舎は、2018年夏の完成を目指して工事が進められる。総工費は約17億円。
今回の建て替えに際し、JR西日本は、1891年に建設された初代尾道駅舎の「おもむき」や「まちの風情」を取り入れながら「尾道のまち」とともに成長していける新しい駅を目指していくとしている。

追記:現駅舎の最終営業日は2017年5月14日となる。

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